879 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/02/22(金) 22:12:31.86 ID:AXge9ynxP
~昼休みにて~
「おい高坂、一緒に飯食おうぜ」
「おう」
カパリ
「――――・・・お前彼女いたっけ?」
「いや」
「じゃあなんなんだこの弁当は!? ほぐしたシャケの身ででっかくハートとかマジ羨ましい!
オマケになんかいつもよりおかずが豪華じゃねえか!」
「声がでかいぞ。てかなんでお前が俺の弁当のおかずを知っている」
「んなことはどうでもいいんだよ! それよりもこれはどういうことだ!?」
「愛妹弁当だ」
「は?」
「だから、これは愛妹弁当だ」
「あ、曖昧・・・? 弁当が曖昧とか意味わからんぞ」
「そうじゃない。愛しい妹と書いて愛妹というらしい」
「妹・・・だと・・・!? このリア充め!!」
「何でそういう結論に達したかはしらんが、これは親父の弁当だ」
「なに?」
「親父の弁当なんだよ、これ。どうやら母さんが親父と俺の弁当を間違えたみたいだな」
「お前のお袋さん? それでなんで愛妹・・・ってああ、そういやお前んとこそうだっけ」
「ああ」
「すげえよなぁ。確か世界初だろ? そこまでできるほど好きあってるって、すげえよな」
「ああ」
「まあそれなら納得だわ。しかしこのベタにも程がある弁当、愛情が半端ねえ・・・。
だがしかし、今回間違いではあるものの、美味そうには変わりないのでありがたくあやかりますか」
「・・・帰ってから親父に何言われるやら」
「お前んとこの親父さん奥さん好きすぎだろw んじゃまあ」
「「いただきます」」
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最終更新:2013年04月07日 05:51