905 :俺の妹がモノレールの運転士なわけがない【SS?】:2013/05/05(日) 23:00:29.21 ID:xgEn8ZaQO
バチン!!
なんとなく身に覚えのある痛みで俺は目を覚ました。だが、目覚めた場所がいつもと違う……

「まったく、早く起きろっての」
その声は桐乃、でも、やっぱり何かがいつもと違う
「あの、桐乃さん?」
「なに?」

「何で俺らはモノレールに乗ってるんだ? そして、なんでお前は運転士みたいな格好してるんだ?」

「ハア? 何を今さらなこと言ってるの? あたしがモノレールの整備士なのは知ってるでしょ」
「……そういう役でモノレール会社のコマーシャルに出たのは知ってるが」
「で、千葉モノレールは整備士の仕事を運転士がやってるの。だからあたしは運転士でもある。おK?」

いやいや、おKな訳ないだろ

「まあいい、てかよくないが、今はどんな状況なんだ?」
「車両への電力供給が止まってるの」
それで周りが薄暗いのか………って、いやいやそんな感心してる場合じゃないよな
「それじゃ動かないってことじゃないか」


「そう諦めるのはまだ早い!!」
突然背後から女の声がした
「な、なんだいきなり……って、確かおまえの名前は、何だっけ?」

「み や も と ら ん です!」

「……思い出した、確か桐乃のダチだよな」
「このモノレールには緊急時用に次の駅まで走行可能なようにバッテリーが用意されてる」
「なんだ、なら安心だぜ」
「でも、なぜかバッテリーが放電されてて空っぽなんだよね」
「ちょ、待てよ! それじゃあどうすればいいんだ?」
「桐乃んの兄貴なら、言わなくても分かるよね。じゃあ二人とも頑張ってね」
「ありがと、ランちん」
一方的に話を終えた宮本蘭は、運転席の足元のハッチを開けると、非常用の脱出シュートを使って去っていったのだった


「そうと決まれば話が早い。」
「……何となく嫌な予感がするんだが」
「ハア? 妹にじゅーでんするだけの簡単なお仕事がどうして嫌な予感なワケ?」
「今じゅーでんが必要なのはモノレールのバッテリーであって、桐乃じゃない」
「アンタ、あたしにじゅーでんしたくないワケ?」
「…………。」
「じゃあ、じゅーでんして、京介」


「ああん、しゅごーい!!! エローい!!!」

※※※
目撃者の話によると、やがてモノレールはギシギシアンアンという妙な音をあげて動き出したという
また、「バッテリー満充電どころか、おそらく子供も二人出来たようだ」などと意味不明な供述も残されている

だが、この件について調べようとすると、決まって黒髪の美少女が家にやってきて、
「余計な詮索をすると、貝塚に展示されますよ」
とわけのわからない脅迫?をしていくと言われているので、どんな事が実際起きたのかは皆さんの想像力に任せることにする



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最終更新:2013年05月06日 21:26