158 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/06/08(土) 20:21:47.09 ID:CwD20/jK0

『一緒にベッド』桐,京



 こうして、あたしと京介は普通の『兄妹』になった。

 もちろん、京介との仲はとっても良いから週に二度は『一緒におでかけ』もするし、
 キスだって、毎日3回はしている。

 兄妹だもん、仕方のない事だよね。

 でも、京介が『兄妹だから仕方がないだろ』って言うとき、絶対にあいつ、あたしのコト性的な目でみてるんだよねー
 はっきりいってさ?兄妹じゃなきゃ、一発で通報だよ?
 あやせじゃなくったって通報だって。

 今日だって、『兄妹だから、一緒にお風呂入ろうぜ?』とか!
 『兄妹だから、おっぱいさわってもいいよな?』とかっ!!!

 ・・・かわいそうだったから、一応おっぱいだけはさわらせてあげたけど・・・

 でもでもっ!やっぱりえっちなことはいけないから、
 兄妹だから仕方ないことしかさせてあげないつもり。

 それで・・・いま、あたしたちがどういう状況かっていうと・・・

「おい、桐乃。もうちょっと離れられねーのか?」
「はぁ?あたしは十分離れてるし!」

 あたしたちは、いっしょのベッドに入りながら、ただごろごろいちゃいちゃしてるのだ。
 何をするでもなく(時にはエロゲーもするけど)休息する事も、たまには必要な事なのだ。
 それにしたって

「あんた、絶対近づいてきてるでしょ?」
「そうかぁ?ぜってーおまえ、俺に近づいてきてるぞ?」
「違いますー。あんたが近づい―――ひゃん!?」
「ちょっ、な、なんて声だしてんだよ!?」
「だ、だって、あ、あんたがおしりをさわってくるしっ!」
「ああ、さわったな」

 『ああ、さわったな』だと!?
 こいつまさか、妹のお尻をさわるのは、兄妹なら仕方ないとでも言い出すんじゃ・・・!

「ちょ、ちょっと!さっきからずっとさわりすぎだって!」
「そうか?そんなら仕方ねーな」

 とりあえず、さっきからさわさわとあたしのおしりをさわってた手をどける京介。
 これだって、あたしが妹じゃなかったら、あんたセクハラって言われるんだからね。
 そう言いたいのをこらえ、あたしは代わりに別の言葉で答える。

「つか、今度は手を腰に回してきてるんですけど」
「そうだな」

 だから、『そうだな』じゃないじゃん!

「だってよ?おまえ、俺の首に手を回して、ちょうくっついてきてるじゃないか」
「はぁ?兄妹なら抱きつくくらい仕方ない事じゃん?」
「それと、おまえ、胸」
「あたってるの!」

 ぜったいに当ててるわけじゃないもん。
 兄妹が抱き合ってるときに、胸が当たることくらい仕方がないことじゃん。

「だいたい、布団デートだってさ?あんたが余計な事するからいけないわけで、
 櫻井さんだってそういうつもりで言ったわけないじゃん?
 そもそも、あんたとあたしが同じベッドに寝てるとか、あ、あたしが妊娠したらどうすんのよ!
 そりゃ、あたしだってそこまでする―――んっ!?んーー!んーーーっ!」

 ま、また無理矢理キスされたっ!!!
 しかも舌入れてきたしっ!

「ぷはっ・・・これでいいんだよな?」
「・・・うん。兄妹だから仕方ないもんね」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」



 と、まあ、あたしたちの日常はこんな感じ。
 ・・・ち、ちがうって。別に―――このあと兄妹で変なことしちゃったってわけじゃないよ!?
 マジで、マジだって!確かに、一緒にごろごろしてるだけのはずが、すっごく気まずい感じにはなったけど!
 そのあと『ど、どうする?』みたいな流れにもなったけど!
 つかっ・・・・・・あんたたちに全部教えなくたっていいじゃない!



End.
 

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最終更新:2013年06月15日 11:22