SS『ある朝の日常3』
1.ぎゅっとやさしく抱きしめ(ry
さて、今度はどうするか。
寝る前に検討していたわけですよ、既に。
ということで、計画どおり、今日はこっちが寝たフリをして、桐乃がどういう起こし方をするか、観察してみるとするか。
とか、考えていると、
「ん、、、。」
やべ、そろそろ起きそうだな。
ということで、早速、寝たフリを始める。
「ん、、、ふあぁぁぁあ。」
大あくびしてやがんなぁ、こいつ。
「、、、今日はまだ寝てんだ、、、。」
まあな。寝たフリだけどな。心の中でつぶやく。
さて、こいつはどうするのかな、、、?
「ひひっ♪」
むに。
頬をつつかれた。
むにむに。
なるほど、そういう起こし方なのか。まだ起きてやんないけどな。
「ふひっ♪ 可愛えぇ♪」
、、、それは俺のことなのか?
なんか、エロゲーやってるときのような感じだが、、、。
「京介♪」
、、、、、。
「兄貴♪」
ま、まだだ、まだ起きないぞ。
「お兄ちゃん♪」
ぐっ!
思わず吹き出しかけた。
やべぇ、逆に起きれなくなったぞ、これ。
ということで、寝たフリを続けることを余儀なくされてしまった俺だったが---。
「へへっ、大好き♪」
「ぶっ!!!」
「!!!」
反則だろ!それは!
目を開けてみると、そこには涙目で真っ赤になってる桐乃が。
「い、、、い、、、い~つ~か~ら~ぁ~~~!」
やべぇ、語尾に怒気が混じってる。
「さ、最初から、、、へへっ。」
ボフッ!!!
痛ぇ!枕で殴られた!
ボフッ!ボフッ!
「わ、わ、わ、忘れろ忘れろ忘れろ~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!」
ボフッ!ボフッ!ボフッ!ボフッ!ボフッ!!!
こうして、高坂家の朝は、いつもどおりに始まるのであった。
Fin
最終更新:2013年12月25日 03:28