209 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2014/01/09(木) 15:32:11.05 ID:K4fjBSVLO
風邪の日ね。
んじゃとりあえず一ネタw
↓
「うおー連日寒い・・・さすがにきついわこれ・・・」
深夜1時の就寝時。
俺は一つブルリと震えると、掛布団を一層深くかぶり直した。
・・・おかしいよな実際。
夏場に冷房器具がないのはまあ仕方ないと納得しよう。
我慢すれば何とかなるし、電気代喰うしな。
しかし冬場のこれは我慢でどうにかなるしろもんじゃねーぞ?
普通に死ぬぞこれ。
なんで暖房器具の一つもないんだ俺の部屋は?
桐乃の部屋には冷暖房完備だってのによ。
明らかに親の嫌がらせだろこれ?
「くちん」
・・・ああくしゃみくらいするよそりゃ。
こんだけ寒ぃんだからな。
大体暖房ってのは地道な湯たんぽってのから温風ヒーターまで幅広くあるだろ?
それの一端くらい俺の部屋にくれても罰は当たらんと思うんだが・・・。
「ねえ」
いや暖かいのは暖かいよ?
ほら子供の体温は高いし?
こうしていりゃそれなりに・・・。
「ねえ」
「・・・なんだ?」
俺は布団を軽く捲ると、胸に引っ付いている桐乃に声をかけた。
「寒い。もっとくっついて」
「これ以上は無理だ。てか寒いなら自分の部屋で寝ろよ」
「やだ」
・・・風邪引いたらどうすんだ。
やれやれ。これも兄貴の仕事ってか。
「・・・ほら首に手を回せ」
「うん!」
・・・嬉しそうにしやがって。
俺はやれやれとため息をつくと、首に抱きついてくるこの唯一の暖房器具をギュッと抱き返した。
END
最終更新:2014年04月18日 21:55