33 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2014/02/13(木) 12:03:59.70 ID:0NyqGIh8O
小ネタ。思い浮かんだまま書いたw9巻あとくらいで。

ある休日の午後。

俺の名前は高坂京介。
どこにでもいるいわゆる普通の高校生だ。
取り立てた特技もないが、取り立てて陥るわけでもない。
所謂、THE・普通というやつだ。
そんな俺は勿論何に没頭することもない訳で、そんな無趣味を絵にかいたような俺だから、今も何もすることがなく、自宅のリビングでテレビのリモコンなんぞを弄くっている。

「・・・この時間なんも面白い番組やってないのなー・・・」
「へえ」

俺の小さな呟きに応える声。
毛ほどの興味も見せないこの声の主は、高坂桐乃。
不本意ながら俺の妹様である。
兄である俺を毛嫌いし続けて早数年。
いまではこんな立派な可愛げのない妹に成長してくれやがりました。
今もソファーに寝転んで雑誌を読んでおり、こっちを見ようともしねえ。
ったく。最近は少し打ち解けてきたと思ってたんだけどなあ・・・。

「たっだいまー」

そうこうしてるうちに出掛けてたお袋が帰ってきた。
カチャリとリビングの意ドアを開け入ってきたのだが。

「・・・」

となにやらこっちを見て固まってしまった。

「ん?どしたお袋?」
「いや・・・えっと・・・」
「なにー?どうしたのお母さん?」
「いや、そのね・・・?」

お袋はおずおずといった具合に俺たち指差してこう言った。

「あんたたちなにしてんの?」
「テレビ見てる」
「本読んでる」
「いやそうじゃなくて、なんで桐乃が京介の膝にお腹のっけてソファーに寝転んでんの!?」

そうして俺は一人暮らしをする羽目になった。

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最終更新:2014年05月25日 01:56