55 :【SS】:2014/10/31(金) 17:19:20.13 ID:gs8eHCtF0

SS『とりっく・おあ・とりーとっ!』



かちゃり。

「たっだいまー。」

ばんっ!

「とりっく・おあ・とりーとっ!」

「どわ!な、なんだいきなり!」

「何ってハロウィンに決まってんじゃん!」

「って、おまえ、そのカッコ、、、。」

「これ?だってハロウィンっつったら魔女!魔女っつったらうぃっち!ってことはコレっきゃないっしょ!」

「それでそのコスプレなのか、、、。」

「仮装!コスプレってゆーな!」

「、、、どう違うんだ?」

「いーじゃん、別に。で?」

「は?」

「お菓子は?」

「、、、帰ってきたばっかりで、そんなもん持ってるわけないだろ?」

「ふひひー、知ってる。だから今、聞いたんじゃん。」

「ワザとか!」

「っつーわけでぇ、、、イタズラに決定ね♪」

「、、、な、何をするつもりなんだ?いったい?」

「ん。とりあえずこっち来て。」



「、、、って、俺の部屋?」

「そ。じゃー、上着脱いで、ベッドに寝っころがって。」

「、、、やれやれ。」

ぱさっ。かたん。

「、、、で、何をするんだ?」

「ふひひー、内緒♪」

「内緒?」

「ほら、さっさと寝っころがって!」

「はいはい、、、こうか?」

どさっ。

「違う、逆。」

「、、、こうか?」

ごろっ。

「ん。そう。じゃあ、目をつぶって。」

「目を?なんで?」

「いいから!」

「、、、はいよ」

「つぶった?」

「ああ。」

とすん。

「じゃあ、、、いくよ?」



「、、、くぅっ!」

「どう?」

「すっげー気持ちいい。」

「ホント?じゃあ、これは?」

「あ、それもすっげーいい。」

「んじゃ、ちょっと強めにいくよ?」

「ああ。」

「んっんっんっ。」

「くっ!」

「い、痛かった?」

「いや、気持ちいい。上手いな、おまえ。」

「へへ、そう?」

「おう。」

「よっし、、、じゃあねぇ、、、」

ぺろっ。

「これは?」

「うっ!」

「どう?」

「、、、なんかくすぐったいけど気持ちいいな。」

「そか。じゃあ、、、ここは?」

「痛っ!」

「だ、大丈夫?」

「あ、ああ、大丈夫。ちょっと爪があたっただけだ。大丈夫。」

「そう?じゃ、じゃあ、続けていくよ、、、。」

「ああ。」



とん。

「はい、終わり。どうだった?」

「すっげー気持ちよかった。ありがとな、桐乃。」

「へへへ、どういたしまして、京介。」

「最近、肩とか背中がこってたから助かったよ。おかげで、だいぶ楽になったし。」

「あんた近頃、バイトとかで忙しかったみたいだもんねー。」

「まあな。でも、なんでそのカッコでなんだ?」

「、、、いきなりやってあげるってゆーのも、なんか恥ずかしかったから、、、なんてゆーか、、、勢いづけ?」

「そか、、、ホントさんきゅ。」

「ん。」

「でもさ、、、。これって、イタズラじゃなくね?」

「ふひひー♪」

「?」

「イタズラは、これからすんの!」

「へ?」

「てなワケでー、、、てりゃっ!」

「ちょっ、、、、の、乗ったまんまってのはヒキョーだろ!」

「ひひひひひ♪」

「ちょっ、、、ば、ばか、やめ、、、く、くすぐんなーーーーっ!」



Fin



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最終更新:2014年12月29日 21:10