『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。第10話 俺の妹がウェディングドレスを着るわけがない キャラクターコメンタリー風特典映像風SS』
「高坂京介です。」
「高坂桐乃です。」
「「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。第10話、俺の妹がウェディングドレスを着るわけがない、ご視聴ありがとうございます。」」
「って、なにコレ?」
「いやあ、このスレを見てたら分かると思うけど、前作のキャラコメが結構評判よくってさ。」
「あー、そういえば少し前に、スレで話題に出てたよねー。」
「この書き手も、そういうのを見ながら、いつの日か、原作者が今作のキャラコメみたいなのを書いてくんねーかなー、って思ってたらしいんだけど、、、原作者、超忙しそうだろ?」
「うん。」
「だから、いつものノリで、俺はこういうのが見たかったんだっ!、、、ってな妄想を、そのまま書いてみようと思った、ってコトらしい。」
「軽っ!、、、相変わらず、いーかげんなノリだよね、こいつ。」
「だよな。まぁ、そんな感じでたった今書き始めたばっかりの段階なもんだから、これがちゃんと書き終わるのかどうかも現時点では全く分かっていないんだが、、、もしそれで読んでもらえそうなモンができたら、投下してみようかな、だと。」
「ふーん。じゃあ、今からあんたと二人で第10話を見ながらコメントしていく、ってワケ?」
「そういうことだ。まあ、あたりまえだけど、これは原作者が書いたものじゃないわけだから、あくまで一人のファンの勝手な妄想として楽しんでもらえれば幸いだ。」
「そっか。りょーかい。んじゃー早速、始めよっか。」
「ああ。」
ぴっ。
『あやせ!結婚してくれーーーっ!!!』
「・・・」
「・・・」
『誤解すんなよ、俺がセクハラするのはお前だけだぜ!(キラーン)』
「・・・」
「・・・」
『今月号買ったよ~、ほらほら~、ラブリーマイエンジェル、あやせた~ん♪』
「・・・」
「・・・」
ぴっ。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「なんか言い残すことある?」
「えーっと、、、何も蹴ることなくね?あやせのやつ。」
「あんたのセクハラが原因でしょーがっ!」
ぽかっ!
「あ痛っ!」
「ったくもう、、、スケベなんだから。」
「、、、ててて。つーか、よりにもよって、こんなシーンからのスタートかよ。しかも、アニメ化されていないシーンまで、わざわざ新しく追加しやがって。ひどい脚本家様だぜ、ったく。」
「脚本家さんにあたるんじゃない!どー考えても、あんたの自業自得でしょ!」
「でも、このシーンの俺って、第10話時点の俺じゃなくて、もっと以前の俺なんだけどな。」
「いいわけすんな!つか、今のあんたとどう違うっての!?」
「ふっ、今の俺は誰よりも一途なんだぜ?知ってるだろ?」
「ネタバレすんなっ!そりゃ知ってるケドっ!」
「今の発言もネタバレだぞ?」
「あ、あんたが言わせたんじゃん!」
「つーことで次のシーンに行くか。」
「勝手に進めんなっ!」
ぴっ。
「ほら、お前が好きそうなオープニングだぜ、桐乃?」
「んなもんで誤魔化せると思って、、、、、ふひっ♪ブリジットちゃん可愛えぇ♪」
「(ふぅ、なんとか誤魔化せた、、、か?本編のほうはもうちょっとマシなシーンだといいんだが、、、。)」
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『恋人ができたそうですね。おめでとうございます。お兄さん。』
「、、、なんであんたがあやせんちにいんの?」
「め、目が怖いんですけど?桐乃さん?」
「ちっ。セツメイ。はやく。」
「(、、、くそっ!なんでこんなシーンばっかなんだよ!アニメ本編だけじゃなくて、こっちまで修羅場になっちまってんじゃねーか!ちくしょう!)」
「いや、、、このときは電話であやせに呼び出されたんだよ、俺が。」
「なんで?」
「え?いや、理由は特に聞いてなかったけど?」
「で?あんたはノコノコ出かけて行ったと?」
「、、、はい。」
「ったく。サイテー。」
「(マジで勘弁してくれ!どんな拷問だよ!いったい!?)」
「で、でもさ。このときあやせが何を言いたかったのか、全然わからなかったんだよな、結局。」
「は?マジで言ってんの?」
「え?」
「はぁ。あやせも苦労してたんだ。」
「ど、どういう意味だ?」
「なんでもない。てか、今のは忘れて。このときのあたしの感想じゃないから。」
「どういうことだ?今のシーンで、俺があやせを困らせるようなトコ、あったっけ?」
「そーゆートコが、皆を困らせてるんだっつーの。ったくもう、相変わらずなんだから。バカ。鈍感。ラノベ主人公。」
「ちょっと待て!なんだ!?最後のは!?もしかして悪口か!?」
「もしかしなくっても悪口だってーの。」
「ぐっ、、、。」
「(そのくせ、ここぞ!って時には、いっつも先回りしてくれちゃってんだよねー、こいつ。)」
「ん?なんか言ったか?」
「べっつにー?ってか、手錠をかけてライターで火炙りって、さすがにちょっと酷くない?だいたい、なんでそんなもの持ってんの?あやせ?」
「俺妹。フェスで買ったんじゃね?」
「いきなり時空を超えてんじゃないっ!」
「でも実際に、あやせの中の人も手錠を貰ったらしいし?おまけにそれを、おまえの中の人にかけてみたらしいぜ?」
「え!?マジで!?」
「ああ。気になる人は、俺妹ラジオ。を聞いてみてくれよな。それを聞けば、あやせが普段、部屋のどこに手錠を隠してるのかも分かるらしいぞ。」
「マジ?んじゃ、あたしもあとで聞いてみよっと。でもなんか、うまく宣伝に繋げてるよね、あんた。」
「まあ、それが目的のキャラコメ風SSでもあるしな。知らない人には知ってほしいし、知ってる人には、あーそんなこともあったなーって思い出してちょっとニヤッとしてもらいたいし。」
「だよねーw、、、って本編のあんた、階段から落ちてんじゃん!」
「いやー、このときは死ぬかとおもったぜ。」
「、、、あんときあんたが怪我してたのって、これが原因だったワケ?」
「ああ。そういや、そのあとおまえが怪我の手当てしてくれたんだったよな?」
「そ。あんたがいきなり事故にでもあったみたいに傷だらけで帰ってきたから、びっくりしたんだかんね?」
「そ、そか。すまん。でも、おまえに手当てしてもらってたら、なんかすごく懐かしい感じがしたんだよな。」
「昔のあんたって、しょっちゅう怪我してたもんね。あたしもなんか懐かしくって、ちょっとだけ、うれ、、、」
「うれ?」
「な、なんでもない!」
「???」
「そ、それより!加奈子とあんたとあやせって、どういう繋がりだったワケ?聞いてないんですケド!」
「あー、これか。えっと、、、前作で加奈子がメルルのオーディション受けたことがあっただろ?覚えてるか?」
「あー、うん。あったね。そういえば。」
「あれさ、おまえのプレゼントの件であやせに相談を受けた俺が、そのオーディションを紹介したんだよ。」
「そういえばあやせが言ってた。プレゼントをあんたらが選んでくれたんだって。」
「そうそう。それで、あやせが加奈子をだま、、、説得して出場してもらってさ。そんときに、俺が偽マネジャーを演じてやったってわけ。」
「それでそのときに偽マネージャーやってたあんたを加奈子が気に入って、あやせに連絡してきた、と。」
「そういうことだ。」
「ふーん。それで、か。」
「?なにがだ?」
「いや、、、あんたが一人暮らしを始めたときの引っ越し祝いで、加奈子がミョーにあんたのこと気に入ってたワケが分かったかな、って。」
「あ、ああ、そうだな。」
「(それも思いっきりネタバレになるんだが、、、ま、いっか。)」
「まあ、そんなこんなで、何故だか分からんが電話口で急にキレたあやせに脅迫されて、俺はまた加奈子のライブに偽マネージャーとして行くことになった、ってわけ。」
「それでメルフェスのチケットが手に入ったから、あたしを誘ってくれたんだ、あんた。」
「逆だな。メルフェスのチケットが取れなかったって、相当へこんでただろ、おまえ。だからこの話が来たときに、加奈子にチケットを取ってもらうように頼んだんだよ。おまえが喜ぶと思ってさ。」
「ふ、ふーん、そうだったんだ。ま、まぁ、ちょっとだけ嬉しかった、、、カモ、、、って!メルフェスに行けたのが!だかんね!」
「はいはい、そーゆーことにしといてやるよw」
「わ、分かったような口きくなっ!」
「へいへい。」
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「んでBパートなワケなんだケド、、、あんた、加奈子たちの控室まで行ったの!?」
「まあ一応、偽物とはいえマネージャーのフリしなくちゃなんなかったからな。」
「なんであたしを誘ってくんないワケ!?」
「いや、、、おまえ、加奈子にバレちゃまずいんだろ?それに、その日は昼過ぎまで仕事だって言ってたじゃんか。」
「うぐっ、、、そりゃまあ、そうなんだケド、、、。」
「それにこの時点ではまだ、俺がおまえの兄貴だって加奈子にバレてはいなかったんだしよ。それなのに俺がおまえを誘って加奈子の応援に行ったらおかしいだろ?」
「でもあんた、名前教えちゃってんじゃん。」
「名前だけだぞ?」
「加奈子を甘く見ないほうがいいよ?あの子、興味がないことには全然無関心だけど、気に入ったことはしっかり覚えてるんだから。」
「そ、そうなのか?」
「そ。だから加奈子にバレちゃったんじゃん。」
「(だからネタバレだっつーの、ソレ。)」
『ピピピピ』
「っと、ここで、あたしが送ったメールが届いたんだ。」
「ああ。」
「あんときは、もう行けそうにないってホントに諦めてメールを送ったんだケドね。」
「逆に俺はそのメールを見て、絶対間に合わせてやる!って思って駆け出してたんだよな。」
「時間的にもう無理だな、とか思わなかったの?」
「いや、全然。つか、間に合わせることしか考えてなかったしな。」
「、、、シスコン。」
「うっせ。でも駆け出したのはいいけど、ノープランだったからな。外に出た直後に、さてどうすっか、ってなっちまってよ。」
「あんたらしいよねw」
「だから、うっせっての。でもそんなときに丁度、チャリを押して歩いてた御鏡と偶然出会ってさ。ラッキー、って思って、即、頼み込んでチャリを借りたってわけだ。」
「よくあの痛チャリを借りる気になったよね、あんた。」
「さっきも言ったとおり、間に合わせることしか考えてなかったからな。これで迎えに行けるぜ、ってことしか頭になくってよ。で、乗って駆け出した後で周りがジロジロとコッチを見てるの見て、ようやく気が付いたんだよ。自分がとんでもねぇ痛チャリに乗ってるってな。」
「そこで!?遅くない!?」
「だよなー、やっぱり。でももう、何が何でも絶対間に合わせてみせるって決めてたから、やめようとはこれっぽっちも考えなかったけどな。」
「、、、、、。」
「で、なんで俺はクソ生意気な妹のためにこんなことしてんだろうな、って考えながら必死で漕いでたよ。まぁ、今の俺から見れば、ばーか、って言ってやりたいとこだけどな。」
「なんで?」
「え?」
「なんで、ばーか、って言ってやりたいワケ?」
「そ、そんなのどうだっていいだろ?」
「『ばーか、そんなのとっくの昔に気付いてんだろ?素直になれよ。』って?」
「俺の心の声を言葉にするんじゃない!」
「ふひひーw」
「、、、てか、ネタバレとか考えてないだろ、おまえ。」
「あ。」
「ったく、、、やれやれ。で、やっと教会に到着したって訳だ。」
「到着して早々、即、取り押さえられかけてたよね、あんたw」
「笑い事じゃないだろ!」
「もし、あんときあたしが名乗り出なかったらあんた、痛チャリで疾走して捕まった、ただの変態になってたんだもんね~w」
「だ~か~ら~っ!」
「分かってるって。だからあたしも、ちょー恥ずかしいのガマンして名乗り出てあげたんじゃん。感謝しなさいよねw」
「むしろ俺のほうが感謝してほしいところなんだが、、、まあいい。てか今、痛チャリ見てめっちゃ喜んでたよね、おまえ。」
「し、仕方ないじゃん!ちょーかわいかったんだから!文句ある?」
「今さら文句なんてねえよ。むしろ、おまえらしくていいんじゃね?」
「ふふーん、だよね~w思わずディスクホイールぺろぺろしたくなるくらい可愛いもんね~♪」
「、、、すまん、さすがに今のはちょっと引いたわ。」
「えー?ぺろぺろしたくなんない?」
「ならねぇよ!って、もし仮にここで俺が、だよねー、とか返したら、おまえはどう思う?」
「キモっ!」
「だよな!お約束どおりの反応をありがとよ!」
「でも、これがどんだけ可愛くても、さすがにこれに人前で乗るとか、、、正直、、、無いよね?」
「おまえ、乗ってたじゃん?」
「しょ、しょうがないじゃん!だって、あんたも美咲さんも目がマジになっちゃってたし、、、おまけにドレスまで破いちゃったし、美咲さん。」
「あれって高かったんじゃねーの?」
「高いも何も!特注デザインの1点ものなんだってば!それを目の前で破かれちゃったらもう、あたしも覚悟決めるしかないじゃん!」
「その割に平気そうな顔でやってたよな。しかも笑ってなかったか?あの人?」
「そういう人なんだよね、美咲さんって。でも転んでもただじゃ起きない人だから、他に何か目的があったのかも知んないケド。」
「ふーん。」
ちなみに余談ではあるが、この目的が明らかになるのは、また別のSSのお話である。
「で、街中を二人乗りで走り始めたわけなんだけど。」
「ああ。」
『胸が当たっちゃうじゃん!このエロ!シスコン!』
『落ちるよりマシだろ?』
『ちょ、きゃ、、、!』
「、、、あんた、コレ、狙ってやったっしょ?」
「んなわけねぇだろ!」
「どーだか?妹のことをつんつんするような兄だしねー。」
「時系列的におかしいだろ!そのコメント!てか思いっきしネタバレだから!それ!」
「(もう隠す気ゼロだよ、こいつ。)」
「しっかし、なんだな。」
「?なにが?」
「このときは、チャリを漕いでたから見えなかったんだけどよ。」
「?」
「ぎゃあぎゃあ喧嘩しながら走ってたと思ってたんだが、、、おまえ、嬉しそうだよな?」
「なっ、、、あ、あんただって、文句ばっか言ってたわりに、顔がニヤけてんじゃん!」
「まあ、、、確かにな。」
『あーあ。初めての二人乗りがこんなのだなんて、そんな兄妹絶対あたしたちだけだって。』
『おう、、、ほんとう、嫌になっちまうよな。涙が出てくる。』
「、、、なんか、このときさ。」
「、、、うん。」
「こういうのが、俺たちらしいのかも、って思ったんだよな。」
「、、、だよね。あたしも同じこと、思ってた。」
「そっか。」
「でも結局、加奈子のステージには間に合わなかったけどな。」
「だけど、クラリスのステージには間に合ったじゃん。あたしが一番見たかった、ね。」
「そか。でも映像のおまえ、文句言ってばっかじゃん。」
「あんただって、同じようなもんでしょ?」
「だな。ったく、素直じゃねえなあ、この二人。」
「ホント、そっくりだよね。変に意地っ張りなトコとか。」
「全くだ。」
「「、、、ぷっw」」
『行くぞっ!』
『う、うんっ。』
「そう言えば、このあと、なんか言ってたよな、おまえ。」
「え?、、、あ!ちょっ!ダメ!止めっ、、、!」
『あのさ、、、ありがと。』
「っ!!!」
「~~~~~~~~~っ!」
『ふんっ、何でもないってーの。』
「、、、、、ぷっ!」
「な、なによ?」
「いや、、、俺たちのこの物語のタイトルには、やっぱこれしかねえよな、って思ってさ。ほら、エンディングが始まるぞ?」
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
君と また 物語が 始まるの ♪
Fin
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最終更新:2015年11月29日 01:06