226 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/06/01(水) 16:49:16.82 ID:G8jXU8dO0
桐乃「はーあ ただいまー」
京介「疲れたか?」
「ん でも楽しかった」
「そうか よかった」
「ありがとね 今日は」
「おう ちょっと風呂沸かしてくるから」
「あ いいよ それよかさ 聞きたいことあるんだけど」
「?」
「今日のデート どうしたの?」
「え?」
「んー突然でびっくりしたのはいいんだけどさ」
「でもお前楽しかったって…」
「うん楽しかったよ ちょっと気になったの デートプランについて」
「え…と」
「お洒落スポットにいい雰囲気のカフェ ちょっとお高い食事」
「…」
「細やかな気遣い…
植物園とか言ってたあんたがいきなりこんなエスコートできるなんて驚き!」
「あー…」
「誰?」
「え??あ…いや…」
「だれかなー
最初はさ加奈子が考えたのかなーって
でももっとミーハーな感じになるよね
あやせかなーとも思ったけどちょっと金銭的にありえないなーって」
「…」
「ほら?どう?」
「沙織さんにお願いしました」
「ふふっ ふーん 納得 やっぱお嬢様は違うなあ」
「あー いや 沙織は悪くないんだ 言い出したのは俺で…」
「そんなんじゃないって 沙織にはアタシからもお礼言っとく」
「…はぁ…アイツに爆笑されるよなあ…せっかく…」
「あはは ばーか 沙織もバレるって分かってたに決まってんじゃん」
「え!?な なんで?!」
「あんたそういう隠し事下手すぎだから」
「…言ってくれよ…」
「簡単に自白しちゃうんだもん 笑うって」
「落ち込む…でも…お前を騙そうとかそういうんじゃなかったんだ」
「わかってるって でもなんで?」
「いや お前と一緒に出かけることは今までもあったけどさ」
「うん」
「その オタク関係のとこが多かったって思って」
「あー そうかな?」
「だから フツーの?って言ったら変だけど オタクじゃないデートしたくて」
「ふーん」
「俺が見たこと無い桐乃を見たくて…」
「…」
「俺 学校でのお前知らないし なんつうか それが変な感じで」
「…」
「クラスでとかモデルの友達とか 一緒のとき どんなのかな?って」
「…」
「俺の知らないとこでどんな風に笑うのか知りたくて」
「…ちょ…」
「もっと 知りたいって お前のこと
……って 桐乃?どうした?突っ伏して」
「…あんたって…ほんと…」
「おい 顔見せろ 耳が赤いぞ 熱か?」
「見せない!!…なんでナチュラルにアタシをこんな…」
「いや 頭から湯気でてるし…」
「うっさい!!あんたのせい!!」
「えええ…」
「…で どうだった?」
「え?」
「今日のアタシ どうだった?アキバのときと違ってた?」
「え?あ …そうだな 違ってたよ」
「違う?」
「うん 違う」
「それってどんな風に?」
「いつもじゃない風に笑って いつもと違う怒った顔で いつもじゃない桐乃だった」
「…なにそれ?わかんない」
「そうだなあ うまく伝えられない でも色んな桐乃が見れた」
「…ばーか」
「そうだよ 馬鹿だよ」
「あんた 今日のデートでアタシのこと分かったつもりになってない?」
「え?」
「まだまだ ぜんっぜんだからね こんなデート一回でアタシを攻略したとか思わないでよ」
「そりゃまた…CG100%コンプはまだまだ先だな」
「ひとをエロゲーのキャラみたいに言うな」
「お前のお陰でそういう思考が染み付いてるんだよ」
「むぅ…!よし!!」
「うお!いきなり起き上がるな!」
「京介 次こそあんたが自分で考えたデートプランでアタシを楽しませなさいよ」
「…ああ」
「ちゃんと採点するから 60点未満は不合格だから」
「まかせとけ 絶対楽しませてやる」
「良し!」
「お前が今みたいなニヤけ顔になるような素敵なプラン考えておくよ」
「な ななな」
「なんか俺の発言がツボだったみたいだな なにが良かったかわからんが」
「ぐぬぬぬぬ」
「ふっふっふっ 今日のデートで桐乃をどう押せばどうなるか わかってきたぜ」
「ぬぬぬぬぬぬ」
「お前単純だから?わっかりやすいやつだぜ っていたっ!痛い!殴るな!」
「このっ!このっ!馬鹿!」
この恋愛ゲームの総プレイ時間は一生。
終わるまで終わらない。
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最終更新:2017年08月26日 13:47