761 :名無しさん@お腹いっぱい。:2016/07/19(火) 23:20:21.83 ID:/1eq89Sw0

エロゲー十ヶ条

ジャンルは妹モノに限ること
いつ何時だろうとエロゲーの誘いは断らないこと
ふたりで画面を見るためにぴったりくっつくこと
エロシーンは決して飛ばさず兄妹でガン見すること }
途中でやめる場合はあたしの許可をとること
あたしが満足するまで寝ないこと
終わったら感想を言い合うコト

「えーと、あとはねえ…(足パタパタ」
「これ全部守れってか!?」
「当たり前じゃん。あんたが忘れないように書いてあげてるのに」
「わざわざ十個作らなくてもいいだろ…」
「まあねー。じゃあ早く電気消して布団に入ってよ。今日のノルマ終わらないよ?」
「このクソ暑い時期になんで俺の部屋で布団かぶってエロゲーしなきゃなんねえの!?終わったらお互い汗だくだくになるぞ!」
「それがいいん…って変な言い方しないでよ!寝落ちしてもばれないようにするには、これが一番安全なの」
「桐乃…お前は本当に墓穴掘るの得意だよな。言い訳できねえよそれ」
「ホラ、さっさとうつぶせになって。その上に…その…乗るから」
「!?」

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「ほ、ほんとにこれでやるのかよ…」
深夜。明りの消えた部屋の中、うごめく布団の中で俺と桐乃はエロゲーをプレイすることになってしまった。
薄手の水色パジャマに身を包んだ桐乃は俺の上でうつぶせの体勢をとり、体をぴったりと密着させてくる。
流石に胸が当たる部分には、何かとても柔らかいクッションを2個置いて直接の接触を避けているようだ。
「今さら何いってんの。やるに決まってるじゃん。それと、夏休みはコレがデフォになるんだから」
えー。下から順にベッド、俺、桐乃、掛け布団。俺の立場は暑いやら重いやらで何の拷問だってなもんである。
おかげでこんな状況下でも俺の海獣は全くおとなしかった。まあ暴れるスペースも理由も無いのだが。
「んじゃ、ゲームスタート!」
桐乃は俺の肩に左手を乗せ、ノートパソコンのタッチパッドを右手で器用にあやつり、嬉しそうにゲームを始める。
俺はその様子を桐乃に乗っかられながらただ見ている…今さらながら、エロゲーって二人でするもんじゃねえよなぁ。
ただ、こいつがエロゲーやる時って、本当にうれしそうにやるもんだから、見ているこっちが嬉しくなっちまうんだよ。
「んあ、兄貴のカラダ、ゴツゴツしてんね…くすぐったいんだケド」
「しょうがねえだろ…男はこういうもんなんだよ」
無形の報酬をもらったことで、俺も今日くらいは最後まで付き合ってやるかという気分になっていた。

「んっ…はっ…ああん…いいよぉ…」
後悔するのは早かった。大好きなエロゲーで雰囲気出てきた桐乃は、嬌声を俺の耳元で発している。
しかも萌えが感極まる度にぎゅっと抱きしめられ、うなじに顔をうずめてスンスンするせいで、手が止まりゲームが全然進まないのだ。
「なあ、桐乃。やっぱり俺がやろうか…?」
「だ、ダメッ…!初めては…はぁん…あたしが…するからぁ…んんっ!」
今プレイしているのは積みゲーの中でも特に評判がいいらしく、以前から「初めての時には絶対あんたとしてあげるから感謝しなさいよね!」
とか大声で言ってたゲームだ。まあ良作の初プレイくらい自分でやりたいというのは無理からぬものだろう。
「もう少し力抜け…あせりすぎなんだよ」
「ヤダ…好きなんだもん。ずーっと待ってて、今日やっとできるってのに…ふう」
桐乃は息を切らしながら俺の上でもぞもぞ動き、クッションの感触を背中に伝えてくる。
ここまでされると否応なく意識してしまうが…暑くてそれどころではない事が不幸中の幸いだった。

二人の汗が蒸発し、布団の中がむせかえるような熱気を孕んだころ、ゲームのエロシーンが始まった。
「もう…いいよね。お兄ちゃん、これ…入れるね…」
こ…こいつはやべえ!
二次元とはいえ、妹と一緒に妹キャラのえっちを見る時の俺は、いつも自分が存在している理由を考えてしまう。
それぞれの理由で俺たちの体温は一気に上昇した。密着して布団までかぶってるもんだから生命の危機を感じるレベルだ。
「はあ…あぁ…すご…!これぇ…いいのぉ…!んはあ!兄貴い!これいいのぉ!」
桐乃はというと、エロシーンに入った途端にオートモードを作動させ、ものすごい力で俺の肩の横あたりを掴み、
熱いカラダを上下に動かしこすりつけてくる。妹のあまりのエロ可愛さに身もだえているようだ。そして俺にも同意を求めてくる。
その行為に勘違いした俺のリヴァイアサンは、封印を破らんとして檻に体当たりを始めた。
「バ、バカ落ち着けって桐乃」
「だ、だってぇ…!こんなの、がまんっ…んぁ…!できないよぉ…はぁん!こんなっ!こんなぁ…!やぁあん!」
「お、俺だってこんなの初めて…やばっ…!」
ちょ…!暑いのもまずいが、布団に充満した桐乃のいいにおいと、桐乃の息が近くてやばい!死んでしまう!
(すごい!今日は匂いの発生源が目の前に!リアルエロゲーキタコレ!あたしだけができる最強プレイ!はーくんかくんか)
クッ…ついに幻聴まで聞こえてきやがった……。この時点で俺は色々な意味でいっぱいいっぱいになった。

「んっ…くぅ…ふううっ…ハァ!ハァ!あんん!」
摩擦熱と代謝熱は容赦なく2人の体温だけを上げていく。ゲームもラストスパートだ。
桐乃も熱さで相当頭に来ているはずなのに、スピードを上げ、握力もどんどん強くなる。
「あ、熱いのお…く、くるぅ…きちゃうのお…はぁ…あぁ…!あぁん!!」
「俺も…!そろそろやばいっ…!!」
布団の内がぐにゅりとうごめき、お互いの摩擦を最大限まで高める。たまらず俺は限界を迎えた。
「き、桐乃ぉ!おおお俺、(汗かいたから風呂に)いくからな!もうダメだ!出る!出る!」
すると桐乃はあせったような口調で
「あ、ああああたしも一緒にいいぃぃ!いく!いくうぅぅうう!兄貴と一緒に!んんんんん!!」
ええ!おまえも一緒に風呂入るの!?
桐乃の熱い体に電流が走り、跳ね上がった衝撃で布団はどこかに吹っ飛んでしまった――

「はあ…はぁん…んん…ふぁ…」「ぜぇ…はぁ…ぜぇ…うえぇ」
ベッドの上には二人の荒い息づかいと、エンディングの余韻だけが残った。
もはやパジャマもパンツもびしゃびしゃで、どちらの汗かも判別できないありさまだ。
「き…りの…。ちょっと、休憩、だな………ふぅ」
とりあえず今は、一階に降りる気力すら搾り取られていた。
「ふぇ?」
あおむけになり放熱作業に集中していた俺の上に、何言ってんの?みたいな顔して、いそいそと乗っかってくる。
こいつのスタミナはどうなってんだ!?ってこの体勢はまずいですよ!
「おおおおい!桐乃、今日はもうダメだっ…!」
「もうっ。このバカ兄貴…十ヶ条のこと、もう忘れちゃったワケ?」
え?なんのこと… 桐乃は俺の唇の周りについた汗を吸い取り、ニッと笑みを作った

「あたしが満足するまで、寝かせないよ?」



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最終更新:2017年08月26日 13:47