336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 17:04:55.78 ID:c1KdWPE90 [1/2]
SS『重度エロゲ脳』
やっぱ、このゲーム神だわ!
俺は、にゃんにゃんソフト新作の『ホワイト〜妹のぱんつは何色?〜』をコンプし、
ゲームを攻略したあとの、あの心地よい余韻に浸っている。
以前はエロゲーとか無理とか言ってなかったかって?
いやいや、あの時はまだよく分かってなかっただけだって。
今は、桐乃の気持ちがよく分かる!妹って、ほんとイイよな!!!
なんつーか、こう?守ってあげたいっつーか、抱きしめてやりたいっつーか?
それはそうとこんな神ゲー、桐乃にも勧めてやらんといかんな。
俺は、桐乃に借りていた『おにぱん』と、『ホワイト』を持って桐乃の部屋へと向かった。
コンコン
「桐乃ー?ちょっといいか?」
「何よ?いきなり何の用よ?」
「お前に借りてたゲームを返しに来たんだが」
「それならそうと早く言ってよ。入って」
俺、結構すぐ言ったよね?ま、いつもの事ではあるんだが………
「で、どう?」
「『おにぱん』の感想か?まあ、なかなか良かったぞ。
それより、先に聞いて欲しい事があるんだが」
「何よ、『おにぱん』より重要だっての?」
「そうだ。まず、コレを見てくれ!」
俺は、颯爽と桐乃の目の前に『ホワイト』を突きつける。
「な、何?エロゲー?あんた頭湧いてんの?」
桐乃は明らかに引きまくって、俺から視線をそらしている。
せっかく、神妹ゲーについて語ってやろうとしてるのに、なんつー態度だよ。
「そうだ。にゃんにゃんソフト新作の神妹ゲーだ!
おまえはにゃんにゃんソフトはノーチェックだっただろうが、
実に素晴らしい、まさに神の降臨した究極の妹ゲーだ!」
「あ、あんた、な、何言ってんの!?」
「まず、妹のリノの性格が素晴らしい。有る意味では古典的ツンデレキャラではあるんだが、
ゲームの前半は、絶対にデレるように見えるシーンが存在しない!
それでいて、妹視点だと本当はお兄ちゃんの事が大好きで、
お兄ちゃんに振り向いてもらおうと必死で努力しているんだ!
結果的には、兄が鈍感すぎて全部がツン状態に見えてしまい、
兄妹の冷戦状態を作り上げてるのだが、そのギャップが実に素晴らしい!」
「あ、あ、あ、あん、あんた!?」
ん?なんで、顔真っ赤にしてんだ?
ああそうか、『ホワイト』が楽しそうで興奮してきたんだな!
「その、兄妹の冷戦の終結といちゃいちゃの始まりのイベントがまた神で、
あまりの兄の鈍さに腹に据えかねた妹が、
なんと純白のぱんつを兄の机に置いておくわけだ!
さすがの兄も、このイベントで妹の気持ちに気がついたわけだ。
つーか誰だって妹を襲いたく―――」
「死ねっ!変態っ!!!」
「ゴフッ!?」
な、いきなり何しやがる!?
「キモイっ!死ねっ!早く部屋から出てけっ!」
「ちょ、ちょっと待て?お、俺が何したって!?」
「口答えすんな!さっさと出てけ!!!」
ど、どうしたってんだろうな?俺の妹様は?
仕方ねーから、とりあえず部屋からは出たんだが………
結局、桐乃の機嫌はその日一日直らなかった。
昼食の時は、俺を完全無視してやがったし、
夕食の時なんか、こっちを凄い目で凝視してんのが、
桐乃の方を見ずとも分かってしまう位に激怒していた。
実際、お袋にも「桐乃?そんなに顔を真っ赤にして京介を見て、一体どうしたの?」
なんて聞かれてたしな。
食事も途中で切り上げて、さっさと2階に戻っちまうしな………
まあいい。とりあえず、今日は勉強でもして平穏な夜を送るか。
だが、夕食を終え自分の部屋に戻ってきた俺に、平穏は訪れなかった。
自室に入ったとき、俺は、部屋の状態に違和感を感じた。
まるで、存在してはならないものが存在してるような―――
そう、机の上に、見慣れない白い布切れを発見したわけだ。
その白い布切れの横に、誰かの殴り書きのメモが残されていた。
とりあえず、布切れの事は後回しにして、俺はメモの方を読む。
『変態へ
あんたに今すぐ襲われるとかサイアクだから、
とりあえず、コレあげる。
これで我慢できなかったら、ケーサツに通報するから。
あんたの妹から』
えーと………………………何のフラグ?
これ、CG付きイベントか?
とりあえず、この日、俺は何も考えられなくなって寝てしまったわけだが………
あれは、一体何なんだろうな?
………いや、アレはゲーム!ゲームだっての!
End.
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最終更新:2011年03月10日 00:40