775 :名無しさん@お腹いっぱい。 :sage :2011/03/21(月) 20:21:22.00 (p)ID:L5q9wX8f0(2)
>>768
「あ・・・来てくれたんだ・・・」
川沿いの土手に呼び出された時は、決闘でも申し込まれるかと思ったがそうではないらしい
「何だよ話って?家じゃ言えないような事なのか?」
「うん・・・あ、あのさちょっと向こう向いててくれるかな?」
普段と違う桐乃の様子に俺は素直に従う
「あ、ありがと・・・」
なんだこいつ?ホントにおかしいぞ
「・・・・・・・・・話す前にひとつ約束して。あたしが今から言うことが嫌だったら振り返らないでそのまま帰って」
「ああ?何言ってんの?おま・・・」
「だめ!!!」
振り返ろうとする俺を桐乃が大声で制する
「あんたの顔見たら言えなくなっちゃうから・・・」
震える声でそう言ってくる桐乃の言葉を聞けば、いくら鈍い俺でも桐乃が何を俺に伝えようとしているか気付く

「あ・・・あのね・・・あたし・・・」
俺は振り返ることなく
「駄目だ!それ以上言うな!」
強い口調で訴える。『ドサッ』と俺の後ろで桐乃が座り込む音が聞こえる
「ぐす・・・言わせても・・・ひぐっ・・くれないの?・・・」
「告白くらい・・・男の俺から言わせろ」

「・・・・え?・・・」
・・・
・・

足の震えが止まんないとかぬかす桐乃をおんぶして家路に着く
「ねえ、さっき言ったこともう一回言ってよ」
「うるせえ!もう一生言わねえ!!」



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最終更新:2011年03月26日 23:18