781 :見苦しいが・・・SS :sage :2011/03/21(月) 21:43:42.39 (p)ID:IutYwPMW0(2)
タッチでお互いの額をあてて・・・・なシーンを思い出したら電波を受信した
SS初めてなんでたいしたもんでもないけどあげてみる

「アンタのこと・・・好きだから!」

赤面しながら何とか告白し、すぐ逃げ出してしまったあの日から数日がたっていた
アイツはアイツでなんともなかったようにすごしてるけど、アタシを見ると赤面したりバツの悪さが伝わってきた

アイツは地元の国公立大学に合格した
時は3月下旬、陸上大会決勝
今日を境にアイツは一人暮らしのアパートへ引っ越してしまう
数日前の告白から一度も会話してない
決勝の不安とアイツへの思いと、ここ数日関わりがなかったことでアタシは目に見えて憔悴していた
控え室でなんとか自分を奮い立たせようと顔をたたいたり、大声を出したり、あやせと連絡を取ったりした
でも何をするにもアイツの顔が浮かんできてはアタシの邪魔をする

「どうしろっての・・・・グスッ・・・」
もう駄目だ、勝てない・・・と思った時

「よぉ」

聞きなれたやる気のなさげな声が聞こえた
顔を上げるとアイツが立っていた、わざわざ控え室まで激励に来たらしい

「アンタ・・・・どうして・・・・」
「おい!どうした!泣いてるのか?大丈夫か? 顔赤いぞ?」
「ぅぅぅうっさい!アンタのせいでしょ!・・・グスッ・・・」
「体熱いぞ、熱でもあるのか?どれどれ?」

体を強く抱き寄せて
アイツは自分の額をアタシの額にあて、.....

「またすぐに帰ってくるよ、心配すんなよ 俺はお前の彼氏なんだぞ?」

最高の返答と最大の餞別を受け、アタシは優勝した



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最終更新:2011年03月26日 23:18