226 名前:霊能者キリリン・デュボア「1/2」【SS】[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 07:31:15.28 ID:GwGB4hV20 [1/4]
3日前に『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』という海外ドラマで観たネタです


「ねぇ,やった?」
「あ?何が?」
「だーかーらー,あたしがこの前貸してあげた新作のエロゲー!」
「あ,ああ,やったとも」ブーッ!
「? ホントにやったの?」
「ちゃんとやったって!」ブーッ!

「……ね,ねぇ,今の音聞こえた?」
「は?音?」
「うん,なんか……クイズ番組で聞くような……ブザー音みたいなやつ」
「いや,なんも聞こえねーけど」
「ふーん……」

「……ちょっとあんた,試しに『エロゲーはまだやってません』って言ってみて」
「ああ?何だよいきなり」
「いいから!」
「わ,わかったよ……えーっと……エロゲーはまだやってません」
「…………………………………………………………………………」
「……これでいいのか?」
「じゃあ次は,『エロゲーはちゃんとやりました』って言ってみて」
「…………エロゲーはちゃんとやりました」ブーッ!
「……………………………………………………やってないでしょ」

227 名前:霊能者キリリン・デュボア「2/2」【SS】[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 07:31:29.52 ID:GwGB4hV20 [2/4]
「信っっっっっじらんない!!なんでやってないわけ!?」
「お,おい,だからちゃんとやったって!」ブーッ!
「ウソつくな!!あたしには分かるんだからね!」
「ああ?なんでだよ」
「じゃあ聞くけど,一番印象に残ったシーンは?」
「そ,それは……」
「ほら,言えないじゃん」

「だーーーーーーーっ!!もういい加減にしろよ!こっちは受験生なんだっつーの!
 ただでさえ嫌いなお前の言う事聞いてんだから,ちったー感謝しろよな!!」ブーッ!
「!!……あ,あんた……あんた……今なんてった!?」
「あ……いや,その……」
「もっかい言ってみろ!」
「だ,だから……その……ただでさえ嫌いなお前の言う事聞いてんだから……もうちょっと
 感謝してくださってもいいんじゃ……ないでしょうか……ていうね……」ブーッ!
「…………………………………………………………………………」
「…………………………………………あ,あの……桐乃……さん?」

「……じゃ,じゃあ次は……おおお,お,『お前の事が好き』って言ってみて」
「は,はあ!?なんで今の流れでそうなんの!?」
「いいから言え!」
「ぐっ…………えっと……その……俺はお前の事が好きだ」
「…………………………………………………………………………」
「……な,なあ,一体なんだってんだよ」
「……フン,別に」

「あたしも,あんたの事なんか大嫌いだし」  ―完―



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最終更新:2011年04月03日 18:30