272 名前:この先への決意【SS】[sage] 投稿日:2011/04/03(日) 23:05:33.62 ID:5bDLuCa9O
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から気楽な妄想のつもりだったけど、他スレの8巻話に影響うけてます

※※※
「こら!待ちなさい!!」
黒猫が叫ぶが、あたしは構わず下猫ちゃんを抱っこして走り去る。
「きりのおねえちゃま、これからどこへいくんですか?」
「デュフフwww どこ行こうか下猫ちゃん♪」
と、その時
「桐乃さん、ストップ!」
この声は、中猫ちゃん?

※※※
近所の公園のベンチ
「もう、桐乃さんたら強引なんだからあ」
「ごめんごめん、ちょっとあいつを驚かせてみたかっただけ」
「だいたい、こんなことしなくても、あたしたちはもっと身近な関係になるかもしれないのに」
「それって……」
「ルリ姉と高坂くんが付き合えばね」
「ねえさまとにいさまがけっこんすれば、きりのおねえちゃまともしんせきになれます」

「それは駄目っ!!」
あたしは思わず大声をあげていた。

「桐乃…さん?」
「おねえちゃま?」
びっくりしてしまってる妹ちゃん達
「ゴメン、驚かせちゃって。
でも、駄目なの。どうしても、兄貴があの子と付き合うのは駄目なの……」
溢れる気持ちは、しまいには言葉にならなかった。
「桐乃さん。よかったらきちんと訳を聞かせてほしいな。」
「きりのおねえちゃま、ないちゃだめですよ。はい、ハンカチをどうぞ」
あたしは下猫ちゃんが差し出した、こめっとくんが刺繍されているハンカチを受け取った。

※※※
下手にごまかしても仕方ないだろうから、あたしは正直に、兄貴への思いを二人に打ち明けた。
「そうかあ、桐乃さんも、高坂くんのことが大好きなんだね」
「うん」
「にいさまは、きりのおねえちゃまがにいさまをすきなのを、しってるんですか?」
「あたしにも、よく分からない。だから正直ね、不安でたまらないの」
「私は妹だから、ルリ姉が幸せになってほしいと思う。
だけど、もしも、高坂くんがルリ姉を振って桐乃さんを選ぶなら
私は高坂くんの意志を認めるつもり。
だから、桐乃さんには、素直に高坂くんへ想いを伝えてほしいと思うなあ。
そして、決着がついてもその後は恨みっこなしで、って難しいかな?」
「ねえさまときりのおねえちゃまの『こいのたいけつ』ですね」
「ありがとう。二人と話したおかげで、だいぶ楽になれた」
「でも桐乃さん、ルリ姉とやり合うならそれ相応の覚悟が必要だよ。
妹やってるから分かるけど、ルリ姉が底力を出すと、ほんと凄いからね」
「ねえさまは『ないとめあ』ですから、きりのおねえちゃまは『めるる』になってたたかうといいです」
「うん、わかった…ありがとう」
二人の優しさにあたしはまた、泣きそうになった。

※※※
二人を見送りながらあたしは自分に言い聞かせる。
「あたしは素直に、正直になって、精一杯頑張る。そして、

高坂桐乃は絶対、絶対に負けないから」って…



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最終更新:2011年04月03日 23:56