183 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/14(木) 00:18:00.01 ID:CC/dlKZP0 [1/3]
「ほら、あの人…あの桐乃の…」
「そうそうお兄さんだよ、桐乃の」
京介「…何か指差してごにょごにょ言われてるよな…俺」
麻奈実「多分、私たちの中学校から来た桐乃ちゃんの先輩じゃないかなぁ?」
京介「あー…そういやあいつ雑誌に兄貴がいるって書いてるんだったな…」
麻奈実「同じ名字だし出身の中学校も同じだからわかるんだよ~」
京介「(ったく…高校でまであいつの名前聞かなきゃなんねぇのかよ…)」
「でもさぁ、何か期待はずれだよねー」
京介「………」
「桐乃のお兄さんなら超イケメンかと思ってたけど何か地味じゃない?」
「だってぇ、桐乃が雑誌には超かっこよくて超優しくて超素敵なお兄ちゃんなんて書いてるからぁ~」
「どんだけすごいお兄さんなのかと思っちゃった~」
「桐乃のお兄さんって感じじゃないよねーあははっ!」
麻奈実「きょ、きょ~ちゃん…?だいじょうぶ?」
京介「…心配すんな、こんなの慣れてらぁ。……ちっ」
京介「(桐乃のやろう…!勝手にハードル上げまくりやがって…!俺が何をしたよ!?何で勝手にがっかりされなきゃなんねーんだ!!)」
京介「(ブラコンキャラ作るのに俺を利用すんのも大概にしとけっつーの!!)」
高坂家リビング
京介「大体、一体どんな風に俺のこと書いてんだ?親父が欠かさず買ってる桐乃の載ってる雑誌を持ってきてはみたが…」
京介「………あぁ、これか。………楽しく、お買い物?クリスマスデート?……おい、どこの世界の高坂兄妹だよ。これ。
どこの世界の俺で、どこの世界の桐乃だこれ?特にこれなんだよ。あたしはおにいちゃんとすごく仲良しって誰だよお前!?」
185 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/14(木) 00:20:01.40 ID:CC/dlKZP0 [2/3]
桐乃「あんた何、妹の載ってる雑誌見て騒いでんの?キモ。シスコン」
京介「うおっ!!?お、お前いきなり現れるんじゃねぇよ!」
桐乃「はぁ!?見られたくなけりゃ部屋に引っ込んでなさいよ、意味わかんないんだけど」
京介「お前なぁ!ブラコンキャラつくんのは勝手だけど空想の兄貴をここに書くんじゃねぇよ!!」
桐乃「はぁ?関係ないじゃんあたしが何書こうが。」
京介「お前がここに美化200%の兄貴像なんか書くと現実の俺に負担がかかるんだよ!何で俺が期待はずれとか言われなきゃなんねーんだ!」
桐乃「はぁ…。何?あたしがここに書いてる姿とかけ離れてるって言われて傷ついたわけ?じゃあ、地味で平凡でうざくてシスコン変態兄ですって書けっての?」
京介「そもそもお前にブラコン設定みたいなもん自体無理があんだろうが!」
桐乃「………っ」
京介「な、何だよ?」
桐乃「キャラづけしたほうがウケがいいんだからしょーがないじゃん。だいたい、あんたそれだから駄目なのよ」
京介「…はぁ?」
桐乃「あたしがハードル上げてるって言うんなら、そこで考えるべきはあたしにハードル下げろって言うことじゃなくて、
期待はずれだって言われないくらい自分を磨くことでしょ?情けなくないわけ、あんた?」
京介「ぐっ…。」
桐乃「あたし、何か間違ったこと言ってる?わかったらもっと自分を磨く努力をしろっての。」
京介「……わかったよ、俺が悪かった。」
桐乃「え…な、何?何でそんな素直に認めるわけ?」
京介「お前に努力しろって言われたら何にも言い返せねぇよ、桐乃。」
桐乃「……あんた、週末あけときなさいよ。今週の。」
京介「週末?なんでだよ。」
桐乃「あんたの自分磨き、付き合ってやるってのよ。まずその地味なファッションからどうにかしないといけないし。」
京介「…おい、俺はそんなに金は…。」
桐乃「金かけるのだけがファッションだと思ってんの?安くでキメるのもあたしの腕の見せ所よ!感謝しなさい!」
京介「へいへい、頼もしいよ全く。」
桐乃「それと…嘘じゃないし。」
京介「はぁ?何が。」
桐乃「……だ、だから雑誌の!」
京介「……お前、ブラコンってキャラづくりじゃなかったのかよ…」
桐乃「なっ…!!この…!死んでよバカぁっ!!!」
京介「意味がわかんねぇよお前!!」
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最終更新:2011年04月17日 01:32