64 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/07(土) 16:34:08.65 ID:dA8PrxNR0 [2/2]
ラノベ読者であれば「シュレディンガーの猫」という単語について、詳細は知らずとも名称くらいは聞いたことがあるだろう。
SF作品なんかで多用される、引用すればちょっと格好良いような気がしてくる便利な単語である。
しかしこの「シュレディンガーの猫」と呼ばれる思考実験は、決して“ちょっと格好良い”ものではなく
量子力学、統計学、哲学など様々な要素が絡み合ったれっきとした思考実験なのである。
俺妹について、ひとつ量子力学の面から考察を行ってみたい。
ここでピックアップしたいのは、桐乃のアルバムの中身である。
桐乃スレの住人ならご存知と思うが、このアルバムの中身は原作とアニメでは明かされていない。PSP版でのみ京介が見てしまっている。
そしてアルバムを見たPSP版では、そのまま「京介=義兄」ルートへの突入が確定する。
つまり、このアルバムの中身こそがシュレディンガーの猫で言う「観察者」に当たるのではないか、という仮説である。
7巻終了時点の京介は、シュレディンガーの猫で言えば「猫」。桐乃から見て「実兄」と「義兄」の状態が重なり合った状態なのではないだろうか。
京介がアルバムを見ていない間は、重なり合った状態。これが原作とアニメの現在の状況。
京介がアルバムを見ると、義兄の状態に波動関数が収縮する。これがPSP版のifルートの状況。
もう一つ、新たな仮説を提示しよう。
桐乃が、アルバムの中身が「観察者」であることを“知っていたとしたら”。
原作の「あんたには、もう、絶対に見せない」という宣言が、義兄などという安っぽい展開には頼らず
京介の実の妹のままで現況を打破しようという決意の表れであったとしたら。
桐乃本人が実妹のままで試練を乗り越える決意を成したのならば、全力で応援しよう。
それが紳士たる桐乃スレ住人がきりりんに対して出来る唯一のことだろうから。
(「KKK=高坂桐乃研究会」会報/“量子力学とアルバム”より一部抜粋)
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最終更新:2011年05月07日 17:47