423 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2011/05/18(水) 16:22:38.86 ID:auP8dkwG0


桐乃との距離は縮まったと思ってたんだが、
正直、意識しすぎて家に居る時はあまり会話も続かない。

「黒いのの言い成りって、あり得なくない?彼女の為にデートプランぐらい自分から考えなさいよ」

「俺はそれが黒猫の為に一番良い選択だと思ってんだよ」

「夜景の見えるレストランとか、記念にアクセ買ってあげるとか考えなれ無いわけ」

「黒猫は誰かと違って俺の財布のことも考えてくれる、可愛い彼女だったんだよ」

「ねえ、それあたしへの当て付け」

「あのな、普通の高校生はお前みたいに金持ってないんだよ」

「普通って、マジキモイ、どうせ黒いのとの、エロイベントばかり考えてたくせに」

「ああそうだよ、それが健康な男子高校生だ、悪いか!」

「!!!!!、キモ、こっち見んな!」

と、バカップルが、元カノを問い詰められた様な会話から、冷戦状態3日過ぎた所だ。

俺は真奈美との何時もと変わらない下校中、
俺の人生を引っくり返す桐乃からの電話が鳴った。



桐乃サイド-----------------------------------

バカ兄貴、妹のピンチに呼びリン5回って遅くない

「もしもし兄貴、今どこ?家の庭に中年の男の人が立ってて、家の中覗いてるの、
今、家に私一人だし、早く帰って来て。」

やっと出た、兄貴ヘルプ!

「まじで!、で、戸締りはどうなってる?親父には電話したのか?」
「そ、そうだね、お父さんに今電話する。」

父さん警察なんだし、何で兄貴から電話してんだろう?

「おう、学校出た所だから急いで帰るから…京ちゃんどうかしたの~…ピッ」

地味子と一緒って、何やってんのバカ兄貴

電話を切った私は台所のカウンターに身を隠してまだ庭に居る男の様子を伺った
中年の男は必要に室内を覗き込んでいる。

マジやばいって、鍵閉めて無い窓とか無いよね、泥棒かな? 
マジロリコン?! 読モって変態とか家に来ちゃうの?
兄貴たすけて、京介、京介おそいって、涙出てきた、
……お父さんに電話しなくちゃ。



京介サイド-----------------------------------

心臓が飛び出しそうだが走るしかないだろ、
家がこんな遠いなんて知らなかった、

桐乃無事かな、泥棒がロリコンだったら最悪だ、
ロリコンじゃ無くたって、あんな可愛いんだ、ヤバイだろ
おっぱとか触っちゃうのか、俺も1回しか触って無いのに
でもってその後は、ああぁぁ~~~~~~~~~~~

その泥棒殺す、絶対殺す!!!!!!!!

俺はさらに加速した。



------------省略----------------------


泥棒と俺の間に親父が割って入る、なに?
桐乃は俺の後ろに駆け寄ってきた。

「京介、この方はお前のお父さんだ」

「「へ…」」

「お前のお父さんは、わしの尊敬する先輩で秘密任務でインターポールで働いてらっしゃる」

「「い…」」
庭で窓の中覗いて、高校生に捕まってしまう秘密警察って……

「と、言うわけで、お前もうすうす感付いて居たと思うが、お前はわしの本当の子供では無い!」

「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」」


その夜は久々に寿司なんか取って、親父はリビングで旧友と酒を酌み交わし、
俺と桐乃も同席して本当の親父と話をした、俺の顔と今の家族を見たかったらしい
桐乃は俺の本当の親父にやたら愛想良く話してたっけ。

海外に帰る俺の本当の親父が乗るタクシーを見送り


しばらくして、桐乃が俺の部屋にやって来た


「兄貴、さっきは有難う」

「つか、相手は無抵抗だったしな」

「私の王子様はまた、飛んできてくれた」

ヤバイ、顔が熱い、言葉が出ない

「本当の…お父さんの子供じゃ無いって聞いて…ショックだった?」

その事はずっと考えていた…


「ま、それでも俺はこの家の家族だし」

「私はいつまでも妹?」

「!!!!!!!!!」


しばしの沈黙のあと桐乃は部屋から出てゆく

「健康な男子高校生くん、宜しくね。」


なにが?



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最終更新:2011年05月23日 00:41