162 名前:お医者さんごっこ【SS】[sage] 投稿日:2011/05/25(水) 07:23:54.93 ID:uiOJ5m5SO [2/2]
「…それでは、次のかた、どうぞー」
「はい。桐乃、実は……」「きりのせんせいってよばなきゃダメなの!」
「…はい。桐乃先生」
桐乃がお母さんに「お医者さんなりきりセット」を買ってもらってから、
僕は毎日のように桐乃のお医者さんごっこにつきあわされてる。
もうそろそろ他の遊びにきょうみを移してほしいんだけど、桐乃はなかなか僕を放してくれない。

「高坂きょうすけさん、先生の話を聞いてますか?」
「…はい、先生」
桐乃はやたら気合い入ってるから遊びなのに気が抜けない。
桐乃先生は玩具の聴診器や体温計を当てたりして僕の検査をしている。
「おやおや、きょうすけさんは病気みたいですね。きょうすけさんを治すために、ちゅうしゃをします。」
「ええっ、注射ですか?」「ちゅうしゃはいやですか、そうですか。」
なぜかニコニコしながら話す桐乃。
「じゃあ、目をとじてください。先生がいいというまで絶対に目をあけないでください」
僕は言われた通りに目を閉じる。すると、ほっぺたになんだかやわらかいものが触れた。何だろう?
そっと目を開けてみると、目をつぶった桐乃が、僕のほっぺたにキスをしていた。
「うわあ!」
「もう、目をあけちゃダメでしょ!」
「だってキスなんて…」
「お兄ちゃんがちゅうしゃがいやだっていうから、『しゃ』をぬかして『チュウ』をしたの!」
いきなりなぞなぞ本みたいなことを言いだす桐乃。
「おかしいなあ」
「何がおかしいんだよ、桐乃?」
「せっかくあたしがチュウしてあげたのに、お兄ちゃんがお熱でてきちゃったみたいだもん」
それはいきなり妹にキスされたからだよ、桐乃…
「じゃあ、お兄ちゃんのお口にチュウをしてみましょう♪」
「それはダメ!」
「どうしてダメなの??」
「ダメったらダメなの…先生、僕治ったみたいだからもう遊びにいきます。それじゃあ」
何だか恥ずかしいので僕は逃げることにした。でも…
「まちなさい、まだチュウが終わってないの!」
こうして僕と桐乃は、今度は鬼ごっこをするはめになったのだった……

※※※
「加奈子にしては、かわいい作風だね。どんな心境の変化なの?」
あやせが聞いてくる。加奈子がこういう話書いたら変だっつーのかよ?
「んー、こないだブリジットのごっこ遊びにつきあわされてョ。そん時の体験を元ネタにしてみたわけ」
「へえ、やさしいんだね、加奈子お姉ちゃん♪」
「ち、ちげーし…これは、付き合ってやんねーと、あのガキ泣きやがるから…仕方なく遊んでやったワケ」
「ふーん、その割には『それにしても、このかなかな、ノリノリである』って感じに見えるんだけど」
うへぇ、この流れムズ痒いんだよナ、話をそらさねーと…
「それはそーと、あやせもSS書いてるんだろ?どんな話か見せてみろよー」
「わ、わたしはまだ書き途中で…」
「いーからいーから……ん、あやせも『お医者さんごっこ』をネタにしてんのか……」

※※※
「京介先生、お願いです!あたしにお注射して下さい!
あたし、京介のお注射が欲しくて欲しくて、もう身体が疼いてたまらないのォ…」
「よく聞こえなかったから、もう一度言ってくれないか?」
「もう、京介のイジワル…お願いです、あたしに、京介の極太リヴァイアサンを、ください……」

※※※
「…あの、あやせさん、桐乃スレでは、もっとソフトな作風にしたほうが…」
「こ、これはエロパ…いや、なんでもない
それはそうと、加奈子。これは見なかったことにしてもらえないかなあ?
お互いの平和の為に」
…ホントは、もっとあやせにイロイロ言ってやりたかったケド、光彩の消えた目で脅迫されたから、仕方なくこの件はなかったことにしてやった。
それにしてもあやせェ……



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最終更新:2011年05月29日 22:57