195 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/13(月) 23:21:47.18 ID:iVHfAeGH0
最近の俺はマジで悲惨だ・・・
桐乃の尻に敷かれてるしよ・・・それに・・・
いや、実際に説明した方が分かりやすいよな。
というのも、こんな事があったんだ。
「あんた、今、ヒマ?」
とある休日、突然桐乃に呼び止められた。
「ん?暇っていえば暇だけどよ?」
「じゃあさ、あんた、入浴剤買ってきてよ」
最近の桐乃は、『人生相談』こそしないものの
こういった『お願い』を切り出す事が多くなってきたわけだ。
「入浴剤?なんでまた?」
「えっと・・・その、今日、スレで話題になってんのよね。お風呂の事が」
スレ?・・・ああ、あいつらの住処か・・・
でも意外だな。風呂とか普通の話題もあんのな。
・・・いや、それとこれとは別問題だ。大体俺が何で買いに行かなきゃなんねーんだよ。
「じ、自分で買いに行けよ」
「だって暑いしー・・・お母さんたちも居ないから車もないじゃん。
それに、あんたシスコンでしょ?妹のお願いを聞けないっての?」
ぐっ・・・確かにおれはシスコンだ、だが、シスコンといえど・・・
「ねっ、京介。お・ね・が・い♪」
「いらっしゃいませー」
10分後、俺は近くのコンビニまで入浴剤を買いに来ていた。
先に言っておくが、決して桐乃に篭絡されたわけじゃねーぞ。
俺も風呂に入りたい気分だったから買いに来ただけだ。
さて、入浴剤入浴剤っと・・・おい、こいつは・・・・・・・・・
「あのー、すみません。入浴剤ってコレしかないんですか?」
「お客様、申し訳ありません。先程団体のお客様が、
他の入浴剤を全てお買い上げになりまして・・・」
「あー、そっすか。ありがとうございます」
売り切れちまったもんは仕方ねー
でも、よりにもよって、この入浴剤かよ!?
・・・・・・・・・・・・ま、まぁ、妹だし、シャレですむよな?
「ありがとうございます。またお越しくださいませー」
・・・買っちまったよ・・・
家に帰り着いた俺を、さっそく桐乃が出迎えてくれた。
「あんた遅すぎ。いったいどんだけ掛かってんのよ」
「い、いや、ちょっと問題があってな・・・」
「問題?ま、いっか。で、コレ?」
「あ、ああ・・・」
桐乃は俺が持っていたポリ袋を見つけるなり、素早く俺の手から奪い去った。
「あんたのことだから、どうせセンスのない・・・・・・・・・」
「き、桐乃、そ、その、な?」
「あ、あ、ああ、あ、『愛されラブ風呂』!!!?」
大声で叫ぶな、恥ずかしい・・・
「あ、あんっ、あんたっ!?」
「まて、決してそういう意味じゃなくってな!?」
「あ、あた、あたしと、お、お、お風呂っ!?」
「ち、ちげーよっ!俺はお前と一緒に入りたいなんて一言もっ!」
あ、あれ?何か間違えた気が?
「わかった。あんたの気持ちはよく、わかった」
「そ、そうか?」
「ねぇ、京介・・・
お風呂でもあたしのこと、ちゃんと愛してね・・・お・ね・が・い♪」
・・・さて、この先の事はもう書く必要もねーだろ?
そうだよっ!てめーらの想像通りだよっ!!!
つか、どうせ、あのコンビニの入浴剤を買い占めたのはてめーらなんだろ?
この一件のせいで、桐乃に全く頭が上がらなくなっちまったんだからなっ!
おぼえてやがれよ?
桐乃とのいちゃいちゃ生活レポートでもアップして、
てめーらを悶え死にさせてやるからな!?
SS『今夜の願望風呂(入浴剤)』End.
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最終更新:2011年06月16日 07:43