576 名前:【SS】初めてのエロゲ 1/2[sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:16:19.82 ID:bfkcOqOG0 [10/11]
言い出しぺだし、とりあえず思いつくままに書いてみた。


「ねぇキョウスケ・・・もっと、気持ちよくして?」
キリノはそう言うと、自ら最後の衣服を脱ぎ去り、俺を迎えようと両の手を大きく開いた。
「キリノ、愛してるぞ・・・」
俺は愛しいキリノに口付け、右手を彼女の秘密の場所へと伸ばし―

「・・・・・・」
俺の隣で桐乃が少しだけ顔を赤くして、それでも真剣な表情でエロシーンを読み進める。
俺と桐乃は今、桐乃の部屋のベッドの上で寝転びながら、エロゲを絶賛プレイ中だ。
言うまでもないことだが、俺はムリヤリさせられてるんだぜ?
『キリノは平気だよ?痛みより、キョウスケに貰われた事のほうが嬉しいから・・・』
ちなみにゲームに出てくる『キョウスケ』や『キリノ』は桐乃がつけた主人公とヒロインの名前だ。
決して俺が決めたわけじゃないぞ。
むしろ桐乃を説得して漢字じゃなくてカタカナで名づけさせた事を評価して欲しい。
「・・・・・・」
俺が隣にいてベッドが狭いからか、時々もぞもぞと体をくねらせる。
・・・なんか変な気分になってくるから止めて欲しいんだが。
ちなみに俺のリヴァイアサンは、俺の意思に従い平常運行している。
・・・嘘じゃないぜ?・・・嘘じゃないからな?・・・まぁ、嘘だとしても見逃してくれ。
「なぁ桐乃、おまえってエロシーンをプレイするときっていつもそうなのか?」
「そうって?」
「落ち着いてるって事だ。
 ・・・・・・妹に聞くのはアレだけどよ、興奮したりしねえの?」
ドグシャ!
何かを顔面に受け、目の前を星が瞬いた。
「するか!このシーンはね、ずっと恋焦がれてたおにいちゃんと、妹が初めて結ばれる素敵なシーンなの。
 そんな良いシーンで、あんたと違って発情なんかしないから」
発情って・・・非道い言葉使うな。
「そ、そうか。時々となりから妙な奇声が聞こえてくるから、てっきり一人のときは身悶えてんのかと・・・」
ズガドグシャ!
何かを顔面に受け、目の前を銀河が瞬いた。
おい桐乃、今の攻撃はシャレになんねえぞ!
「なに?やっぱりあんた、人の部屋をと、盗聴してんの!?」
「盗聴するまでもなく声が響きわたっとるわ!
 まぁ悶えてるのは他のイチャイチャシーンだって事は信じてやるけどよ。
 ・・・・・・なぁ、初めてエロゲプリしたときも平気だったのか?」
俺はいまだに慣れん。
「初めてプレイしたとき?
 そうだね・・・・・・」

578 名前:【SS】初めてのエロゲ 2/2[sage] 投稿日:2011/07/05(火) 22:16:54.73 ID:bfkcOqOG0 [11/11]

   ・・・・・・・・・・・・
   
 一回目
「え?え?え?恋人ってこんなことするの?」
「兄妹なのにそんなことしていいの?」
「い、妹ちゃんが兄貴のあ、アレを・・・」
「す、すごすぎる・・・
 も、もうダメ///」
 
結果:6ページでダウン

   ・・・・・・・・・・・・
   
 五回目
「エロシーンKITAAAA!」
「ふひひ。可愛がってあげますからね~」
「きゃー!そ、そんなことしちゃうの!?いいの!?いいの!?」
「妹ちゃんたら大胆なんだから♪ぐひひひひ」
「だ、だめ・・・興奮しすぎてフラフラしてきた・・・」

結果:本番シーン直前でダウン

   ・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・今と同じだったよ?」
「そうか、おまえってやっぱすごいな」
明らかに尊敬できないような、色々な意味で。
「妹ってホントに可愛いし、エッチなシーンでも幸せそうなんだから、あんただって慣れれば平気になるって」
「慣れたくねえよ!」
「いいじゃん、別に。
 ・・・・・・あたしにもあんたをこっちに引きずり込んだ責任あるし、最後まで面倒見てあげるからさ」
責任があるから、最後まで面倒を見るねぇ。
あいかわらずこいつは変なところで律儀だな。
「仕方ねぇな。それじゃあこれからもよろしくな」
俺の言葉に桐乃はにこりと笑い、

「これからもずっとずっと、あんたが『妹』を好きになるまで付き合ってあげるからね!
 だからあんたも、ちゃんと真面目に『攻略』してね?」



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最終更新:2011年07月07日 22:58