59 名前:【SS】七夕の夜に…[sage] 投稿日:2011/07/07(木) 22:10:42.34 ID:N8Z76UDY0 [1/2]
『七夕の夜に…』
もしも織姫と彦星が高坂兄妹だったなら




京介「神様、桐乃に会いたいんだ!一年に一度だけでも構わない合わせてくれ!!」

神様「いいよ。」

京介「あっさりOK!?」

神様「というか、京介くんは一年に一度だけで耐えられるの?」

京介「…無理です。」

神様「だよね。実際、たった3時間も耐えられず神様に直談判しに来るだものね?」

京介「じゃあ何故、俺たちの仲を裂こうとする!」

神様「裂こうとしたんではない。寧ろ神様たちは二人がイチャイチャしている姿を見て楽しんでいた。」

京介「えっ?」

神様「でも、二人がイチャイチャし過ぎたために『あやせさん』がマジで怖い!阿修羅さんより怖い!」

神様「スコップ持ってドス黒いオーラを纏って迫って来た時は怖過ぎて、チビるかと思ったもん!」

京介「あの泣くも黙る阿修羅の親父よりも!?」

神様「おまけにマジ天使な、かなかなを人質にされて、仕方なかったんや。」

京介「…そ、そんなことが。」

神様「隙を突いて、なんとか取り押さえたものの神様の兄弟達が半分は埋められたからね。」

京介「たった一人で一万を越える神様の兄弟の半分も!?」

神様「ったく。肝心なときにへたれる京介くんのせいで凄く大変だったんだよ?」

京介「…す、すんません。」

神様「もういいよ。ほら、橋は掛けたから早く行きな!今度こそしっかりやってくれよ!」

京介「あ、ああ!!」
タタッ



天の川の橋
京介「はあはあ…。っく!
桐乃は…いた!!」

桐乃「遅い!!こんな可愛い妹を待たせるなんてマジあり得なくない!?」

京介「す、すまん!ちょっと神様に直談判してて遅くなっちまった!」

桐乃「…えっ!?
何アンタ、神様の所にいってたの?しかも直談判しに?」

京介「ああ」

桐乃「どんだけシスコンなのよアンタ…。」

京介「うっせえ。
      俺はどうせお前に会えなきゃ寂しくて死んじまうシスコンだよ!」

桐乃「開き直るな!!」




桐乃「ねえ、京介。なんで神様は私たちを天の川で別ったの?」

京介「ああ、それはな桐乃。
…お、俺がいつまでもお前に告白しない。へたれだからだ。」

桐乃「えっ!?それって……。」

京介「そうだ。俺はお前が好きだ!
      もちろん、兄妹としてじゃない、一人の女の子として、お前が好きだ!」

桐乃「ア、アンタ!?」

京介「お前は俺のことをどう思っている?」

桐乃「す、好き!アンタの一番じゃなきゃイヤなほどアンタの…京介のことが好き!!」

京介「桐乃。」

桐乃「京介。」

二人は抱き締め合い。どちらともなく顔を近づけ、キスを交わした。




おまけ
この様子を神器「オミトオシ・ソウガンキョウ」で覗いている神様。

神様「よっしゃああ~!!神エンド来た!!
   きりりんマジ可愛い笑顔だわ~♪
   京介くんがヘタれで大変だったが、これで埋められた兄弟たちも浮かばれるな。
   さて、堪能♪堪能♪」


神様「おお~マジすごい♪きりりん顔がエロいよ♪
   ヤバいってそんなディープなk」


ギィ…

神様「ん?誰かね?
      今は忙しいんだ仕事なら後にしてくれ。」

???「いえ、仕事の話ではありません。」

神様「ん?なら料理長のトメさんかい?
   丁度いい、今夜の夕食は赤飯に変更してくれんかね?」

???「いいえ。私はトメさんなんかではありませんよ。」

神様「じゃあ誰かね?」
クルッ(振り向き)

神様「!!??」

???「お久しぶりです。前にあったのは貴方が私を閉じ込めて以来ですかね?」

神様「あ、あや……」

???「次は…貴方の番ですよ。」


カッ。

???「…………。」
床に落ちたオミトオシ・ソウガンキョウを拾い、遠くにいる二人の様子を眺める。

???「フフッ。
     お兄さん、ついに手を出してしまいましたね。」


バサッ!


もぬけの殻となった館の庭には突き立てれたスコップの横には、まるで人の頭のような奇妙なものがひっそり植わっていた………。




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最終更新:2011年07月10日 02:21