404 名前:【SS】綺麗な髪に必要なもの 1/3[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 21:44:40.43 ID:EVA/UVWX0 [12/14]
>>368 >>381これで我慢してくれ。

京介「桐乃の髪って柔らかくていい匂いがして・・・
   けどあいつ、全然触らせてくれねぇんだよな。
   どうやったらもっと触れるんだ?
   教えてyahooさん、と」

カタカタカタ

京介「ん?
   なるほど、ちと高いが、この手があったな」

・・・数日後・・・

コンコン
桐乃「・・・なに?」
京介「なぁ桐乃。おまえの髪って癖っ毛だよな」
桐乃「出てけ」
京介「ちょ、ちょっと待て!」ガシッ
桐乃「チッ。
   それで、何の用?」
京介「だから、おまえの髪って癖っ毛だけどよ、何か対策してんの?」
桐乃「トリートメントしたり、ヘアスプレー使ったりしてる。
   でも、これって結構ガンコでさ、全然寝ないんだよね
   あんたもお父さんもお母さんもみんなこの辺りハネてるでしょ?
   もう血筋だと思ってあきらめてる」
京介「そんなおまえにこいつをプレゼントしてやる」
桐乃「え?
   あ、あんたが、あたしに、プレゼント?」
京介「ああ。これだ」
桐乃「・・・櫛?」
京介「最高級柘植櫛(ツゲクシ)だ。
   これでも一万円以上するんだぜ?」
桐乃「これで?
   確かにキレイだけど、普通の櫛にしか見えないんだけど・・・」
京介「柘植櫛で髪を梳くとな、落ち着いた、ツヤのある美しい髪になるんだとよ。
   家族で代々受け継いだりもするんだぜ。
   ・・・いらなかったか?」
桐乃「ううん。
   ありがとう。
   すっごい嬉しい。
   ずっとずっと大切に使うからね・・・」ギュッ
京介「ところで桐乃、これをプレゼントする上で一つ条件がある」
桐乃「条件?
   ・・・・・・~~~!!
   ま、まさか、キ、キスさせろとか、お、おっぱい揉ませろとか、添い寝しろとか!?
   京介がしたいならいいケド・・・でもダメ!なんかと交換でっていうのはダメだから!!」
京介「ちげーよ!
   その、なんだ、その櫛でおまえの髪を梳かせてくれねえか?
   俺が買ったんだし、初めの一回くらい俺にやらせてくれてもいいだろ?」
桐乃「あたしの髪を?
   乱暴に扱いそうだからイヤなんだけど・・・
   ・・・もしいらないって断ったらどうする?」
京介(考えてなかったな・・・)
  「しかたないから麻奈実かあやせにでもあげるか」
桐乃「その二人にあげるのはダメ」
京介「何でだよ」
桐乃「あやせとか地味子とか、あんたからそういうの貰ったら勘違いするに決まってるじゃん。
   だから、あたしが貰ってあげる」
京介「そうか、良かった」ホッ

405 名前:【SS】綺麗な髪に必要なもの 2/3[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 21:45:25.44 ID:EVA/UVWX0 [13/14]
桐乃「あたしの髪はデリケートなんだから、乱暴に扱わないでよね」
京介「分かってるよ。
   さて、梳くからな」
桐乃「うん」

スッスッ
ふわり

京介(桐乃の髪ってやっぱり柔らかくて細くていい匂いがして・・・
   やべぇ、クンカクンカしたくなってきやがる)
桐乃「んっ・・・」
  (すっごい優しく扱ってくれてる・・・
   それにしても、誰かに髪を梳かれるのってこんなに気持ちいいの?)

サッサッ
ふわり

京介(やべぇ、なんか頭がクラクラしてきた。
   桐乃の髪の匂いに酔ったのか?)
桐乃「はぁ・・・んんっ・・・ぁ・・・」
  (頭がフワフワしてきた・・・)

  ・・・・・・

京介「・・・終わったぞ」
桐乃「・・・・・・ぇ?
   もう、終わり?」ボー
京介「何言ってんだ桐乃。もう30分も経ってるぞ。
   これ以上やったら髪が痛んじまうじゃねえか」
  (俺としてももっと触っていたかったんだけどよ)
桐乃「ほんとだ・・・」ボー
京介「それよりほら、触ってみろよ」
桐乃「ん」

サラサラ
ふわり

桐乃「柔らかくて、サラサラになってる気がする」
京介「だろ?このまま毎日続ければその癖毛も直るんじゃないか?」
桐乃「うん。
   ・・・本当にありがとね」
京介「どういたしまして」

406 名前:【SS】綺麗な髪に必要なもの 3/3[sage] 投稿日:2011/07/13(水) 21:46:36.05 ID:EVA/UVWX0 [14/14]
桐乃「・・・・・・」
京介「・・・・・・」
桐乃「ねぇ」
京介「・・・なんだ?」
桐乃「・・・・・・もしかしてあんたさ、あたしの髪に触りたくて櫛をプレゼントしてくれたワケ?」
京介「う”
   ・・・まぁ初めはそのつもりだったけどよ、櫛を選んでるうちにお前が喜んでくれりゃあそれでいいかなって思えてきて・・・
   おまえ癖っ毛なの気にしてただろ?
   それが直ればもっと綺麗になるんじゃないかってな」
桐乃「~~~キモ!キモ!キモ!
   妹に喜んで欲しいとか、キレイになってほしいとか、あんたマジシスコン!」
京介「わ、悪いかよ!おまえだって嬉しかったんだろ?」
桐乃「~~~!た、確かに嬉しかったケド!
   ・・・・・・
   ふぅ。とりあえず、この櫛はちゃんと使ってあげるから」
京介「そうか」
  (公然と桐乃の髪に触れるのはこれきりか。
   まぁ桐乃も喜んでくれたし、値段の分は堪能できたな)
桐乃「それと、あたしだけプレゼントを貰うのはなんだから・・・
   あんたの手際も悪くなかったし?
   ・・・この櫛であたしの髪を梳かせてあげる」
京介「いいのか?」
桐乃「・・・うん。
   その代わり、ちゃんと一日二回、朝とお風呂上りに毎日心をこめて優しく梳くこと!
   いい?」
京介「お、おう!」


桐乃「~♪~♪~♪」
あやせ「桐乃、最近髪が綺麗になったよね」
桐乃「そうかな?」
あやせ「うん。すごい艶やかになってるし、髪質も良くなってる。
    髪だけは勝ってたと思ってたのに、悔しいな」
桐乃「えへへ~」
あやせ「トリートメントを変えたの?」
桐乃「ううん。髪を梳かすのにつげの櫛を使うようにしたんだ」
あやせ「つげ?
    櫛だけでそんなに違うんだ。
    お母さんも使ってたと思うし、私も使ってみようかな?」
桐乃「使ってみなよ。
   でもね、一番大事なのは―
   
   
   愛情を込めて優しく梳くことだからね!」




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最終更新:2011年07月16日 04:34