457 名前：名無しさん＠お腹いっぱい。[sage] 投稿日：2011/08/02(火) 14:08:08.21 ID:gVrllEMU0
SS『大きいから』
「あーーーーーーもうっ！」
穏やかな休日。
俺がせっかく勉強に集中していたというのに、隣の部屋からやかましい声が聞こえてきた。
ったく。今度は何だってんだよ。
「………大きくなりすぎたのかなぁ………」
………………なんの話だ？
俺はつい、隣の部屋へ聞き耳を立ててしまう。
『大きくなりすぎた』
この言葉から察することが出来る事といったらひとつしかねぇ！
「やっぱり、小さくないとダメなんだよね………
服だってキツキツだし………」
………………………………
誓って言おう。
俺は決してやましい気持ちで妹の声を聞いていたわけじゃないぜ？
ただ、俺はブラコンだからな。
妹の身体の悩みだって聞いてあげなきゃいけねーだろ？
「そうだよね。こんな大きなあたしじゃ………気持ち悪いよね………
諦めるしか………ないよね………」
そんなわけ、ねーだろっ！！！
俺は、もう、我慢ができず、妹の部屋へと飛び込んだ。
「桐乃っ！」
「きゃっ！？あ、あんたっ！？」
相変わらず、桐乃の部屋は好い匂いがする。
俺の目の前に居る桐乃は何故かぴちぴちの服を着て、鏡に向かっていた。
そんなに自分の胸のこと気にしてたのかよ………
俺に相談してくれれば良かったのに。
「桐乃、話がある」
「な、何よ！」
つーか、なぜ威嚇モード？
ああ、そうか。胸の悩みを隠していて恥ずかしがってるんだな。
「おまえの声、聞こえてたぜ？」
「えっ！？………そ、それがどうしたのよ」
「おまえ、悩みがあるんだろ？」
「………あ、あんたには関係ないでしょ！？」
桐乃はいつか見た時のように、肩を震わせ、唇を噛みしめ、うつむいてしまう。
おまえ、そんなになるくらい悩んでたんだな。気づけなくてごめんな。
「関係あるッ！」
「な、なんでよっ！」
「おまえは俺にとって一番大切な人なんだぜ？
そんなおまえがこんなに苦しんでるのに、見て見ぬ振りなんて出来ないわけがないだろ？」
「………京介………」
桐乃はやっと安心したようで、表情もさっきまでとは違い穏やかなものにかわっている。
こういう時のこいつって、本当に天使そのものなんだよな。
「それじゃあ、おまえの悩みに答えてやるぞ？」
「う、うん」
「おまえのおっぱいは、最高だッ！！！」
「………………………………はぁ？」
あっれー？あまりに直接的すぎたか？
桐乃はハトが豆鉄砲食らったような表情で、俺をマジマジと見つめている。
よし、しっかりと説明してやらなければいけないって事だな！
「まず、小さいおっぱいはまったく魅力的じゃねー
リアみてーな洗濯板なんて、ロリコンしかさわりてーとすら思わねーよ！
黒猫や加奈子みてーのも、『とりあえずおっぱい有ります』ってレベルじゃねーか！
そりゃおっぱいだからよ？さわりてーとは思うけどよ、小さすぎて、揉むってレベルじゃねーぞ！
じゃあ、でかけりゃいいのか？んなこたねー
麻奈実や瀬菜のおっぱいは確かにでけー。だがそれだけだ！
形も良いとはいえねーし、何よりあんなでかさじゃクーパー靭帯切れて垂れちまうよ！
垂れ乳になんの意味がある？いや、無い！（断言）←ドヤ顔で
結局のところ、だ。
一番良いのは、おまえくらいの、普通より少し大きめの乳だってことだ。
強いて言えばもう少しだけ大きくても良いと思うが、そのときは俺が大きくしてやる！
兄妹だし、揉んだって大丈夫だろ！？
それにおまえのおっぱいは、運動してるせいかもしれないけど、形も最高だぜ！
弾力だってあるし、硬すぎず柔らかすぎず、最高のコンディションじゃねーか！
おまえのおっぱいは人類の至高の宝なんだよ！
俺が認める最高のおっぱいなんだよっ！！！
むちゃくちゃ触りてーんだよ！揉みてーんだよっ！」
ふぅっ、大事なことだけに、つい興奮しちまったようだな。
と、桐乃は？
「あ、あんた、あ、あたしのおっぱい、そ、そんなに好きなんだ………」
「おう！だから心配すんな。それくらいか、もうちょっと大きいくらいが最高のおっぱいだからな！」
これで、桐乃も自分のおっぱいに自信を持てるだろ？
これくらいのこと、兄として当然だよな！
「そ、それじゃ、お、お願いがあるんだけど！」
「ん？」
………結局のところ、この件は俺の壮絶な勘違いであったことが後に判明した。
桐乃は、小学生限定のメルルイベントに潜り込もうとして失敗したらしい。
そりゃおまえ、一見高校生にすらみえるおまえじゃ無理だろう？
仕方ねーから、再びあのクソガキをだまくらかして会場に潜入させて、
会場限定配布のレアアイテムをなんとか入手したのは別の話だ。
え？さっきの話の続き？
………言わせんな恥ずかしい///
End.
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最終更新：2011年08月03日 00:11
