467 名前:【SS】大好物 1/3[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 17:10:43.87 ID:JO6s2eOr0 [6/11]
なんか変態的なSSが多い気がする。俺はカレーうどんネタで。


「うん、わかった。それじゃあね」
リビングで桐乃と二人くつろいでいた時にかかってきた電話に、桐乃は最後にそう告げた。
「誰からだったんだ?」
「お母さん。
 お母さんもお父さんも今日は深夜に帰るから、先に夕ご飯食べててだって」
また親父もお袋も帰りが遅いのか。
最近色々な都合上二人とも家を留守にしがちだな。
「今日の夜ってなんだったっけ」
スーパーなりコンビになりで惣菜を買ってこなきゃいかんのか?
「今日は八月二日」
「ああ、カレーうどんか」
八月二日は全国的にカレーうどんの日だ。
そのため、八月一日の夕飯はカレーで二日はそれにうどんが投入されるのが高坂家のしきたりとなっている。
「そういえば昨日はカレーだったな」
「うん。今日は残りにうどんを入れて煮込むだけでいいって。
 あたしが作るから、あんたは二階で勉強でもしてきたら?
 できたら呼んであげるからさ」
「そうだな。夕飯まで時間があるし、勉強してくるわ」
さすがの桐乃でも、うどんを入れて煮込むだけのカレーうどんを失敗したりはしないだろう。
「・・・・・・桐乃、煮込み中はちゃんとカレーが焦げないように気をつけて、無駄な味付けはするなよ」
一応忠告しとく。
「しないって。お母さんのカレーは美味しいんだから、あたしが手を入れないほうが良いに決まってるし」
そうか。それなら今日は桐乃の美味しい手作り料理が味わえるな。


「ご飯できたよー」
夕食の時間になり、桐乃が呼びに来てくれた。
一年前ならもっとそっけなかったってのに、随分と仲良くなたよな。
「おう、すぐに行くー」
きりのいいところまで作業し、一息ついて体を伸ばす。
さて、今から夕飯だ。
カレーはそろそろ飽きてきてるが、桐乃が作ってくれたとなると何杯でも食べれそうだぜ!
部屋を出ると、カレーの匂いが鼻腔をくすぐる。その匂いにつられるようにして階段を下りていき―
「良い匂いだなぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああ!?」
俺は絶叫した。
だがそれも無理はあるまい。なぜなら


目の前には白いフリルのたくさんついたエプロン『だけ』を身に着けた桐乃がいたからだ。

468 名前:【SS】大好物 2/3[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 17:11:05.47 ID:JO6s2eOr0 [7/11]
「どうかしたの?」
桐乃はきょとんと首をかしげる。
格好も相まってアレだ。今すぐ挙式をあげたくなるほどのアレさだ。
別にアレだぞ?俺の妹は可愛くないぞ?でもアレだって思っちまうだろうが!
「お、おま、その格好・・・・・・」
混乱する頭の中、やっとそれだけ口にする。
「あたしの格好?」
桐乃は再度首をかしげると、自分の格好を確認する。
「~~~!」
直後顔を真っ赤に染め上げた。
しかしすぐにニマニマとした笑みを浮かべ、
「この格好がどうかしたの?
 カレーうどん食べるとカレー跳ねちゃうでしょ?
 カレーがつくのがイヤだから、前にお母さんが買ってくれたエプロンを着てみたんだけど。
 ほら、ここにカレーくっついちゃってるでしょ?」
桐乃はそう言うと、軽くエプロンを引っ張る。
バカ野郎!そんなことしたら見たいところ、じゃなくて、見えちゃいけないところが見えちゃうだろうが!
「確かにそれなら服は汚れないけどよ、色々とまずいだろうが!」
「別に問題ないでしょ?あたしたち家族なんだし。
 そう、家族で、男と女で、若くて、近い年齢で・・・・・・新婚みたいだね。
 あたしが新妻なら、こんな格好でも普通でしょ?」
桐乃の声が俺の脳髄を甘く蕩けさせる。
頭では目をそらさないといけないとわかっていても、どうしても目がそらせない。
そんな俺の視線を感じたのか、桐乃は
「もう、京介ったらそんな目であたしを見て・・・・・・
 そんなにここが気になるの?」
手をふとももに這わすと、ゆっくりとエプロンのすそを持ち上げ始めた。
ヤバイ 白く眩しい太ももが やばい ゆっくりと ヤバイ あらわになっていき やばい そして、ついにはその根元の―


ホットパンツが姿を現した。

469 名前:【SS】大好物 3/3[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 17:11:22.76 ID:JO6s2eOr0 [8/11]
「へ?」
全思考が完全に停止した。
「ひ、ひひひ、ひひひひ、あははははははははははははは!
 ひーひー!ちょ、ちょっと、あんたナニその顔!あたしが裸エプロンなんかするはずないじゃん!
 あんたどんだけあたしをエロい目で見てるわけ?妹相手にそれはやばいよ。
 このシスコンマジエローい!」
桐乃が腹を抱えて爆笑する。その背中にはタンクトップが見える。
つまり、タンクトップとホットパンツの上にふりふりエプロンを着ただけだったのか?
そういえば、今日の桐乃はそんな格好をしていた気が・・・・・・
「くそっ!俺の純情ハートを弄びやがって!
 おまえ、俺をからかってそんなに面白いのか?」
「うん。面白いよ。
 皆にも『うちのバカ兄貴は妹との新婚生活で妹に裸エプロンをつけさせる事を妄想するシスコンだ』って伝えてあげるからね」
あやせにそんなこと言ったら加奈子みたいに埋められちまうだろうが!
だいたい俺がそんな妄想するはずないだろう。
「まぁ、あんたが土下座して頼むなら裸エプロンになってあげてもいいけどねー」
「けっ。俺が妹の裸エプロン見たさにそんなことするほど恥知らずだと思ってんのか?」
「・・・・・・言葉と体が一致してないんだけど」
はっ!いつの間にか桐乃相手に深々と土下座しているだと!?
一体何が起こったんだ?ま、まさか・・・・・・
「気をつけろ桐乃!これはスタンド攻撃だ!」
「バカなこと言ってないの。
 ・・・・・・でも、そうなんだ。あたしの裸エプロン見たさに無意識のうちに土下座しちゃうんだ・・・・・・」
くっ。このままでは俺は変態セクハラシスコン土下座マイスターになってしまう。一体どうすれば・・・・・・
「そ、その・・・・・・
 そんなに見たいなら見せてあげてもいいよ?」
「え?」
桐乃は顔を真っ赤に染めながらモジモジとエプロンの裾をいじる。
「で、でも裸エプロンとか、下着エプロンはダメだからね!
 ビキニエプロンとか、スク水エプロンまでだから!」


俺の話はこれで終わりだ。
俺が桐乃にどんな格好をさせたのかは想像にお任せする。
ただ、桐乃が恥ずかしがりながらも嬉しそうに「あたし、もうお嫁にいけない・・・」と言った事、
桐乃のエプロン姿の初々しさについ「そもそもおまえは嫁に行かせねえ。それに、おまえが嫁に行けないなら俺が貰ってやんよ」と言ってしまった事、
桐乃がカレー除けにエプロンをつけるカレーうどんが俺の大好物になった事だけは伝えておこう。







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最終更新:2012年02月16日 08:50
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