832 名前:【SS】箸の日[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 11:03:58.46 ID:UKzV6V2p0 [2/8]
大介「お前たちに言っておきたいことがある」
京桐「「?」」
大介「今日が箸の日だからと言って
・あ~ん
・箸に感謝して使わず、口移しで食べあう
・お互いの箸を交換
といった行為は認めん」
桐乃「お父さん、あたしたちがそんなことするはずないじゃん」
京介「そうだぞ親父。変な夢でも見てたんじゃないか?」
大介「そうだな。どうやら俺の勘違いだったようだ」ホッ
桐乃「そうそう。蜂蜜の日に蜂蜜を指につけて舐めて貰ったり」
京介「首筋にこぼれた蜂蜜をツゥっと舐め取ったりなんかするはずないだろ?」
大介「・・・・・・」
桐乃「ところでお父さん、今日はお父さんにプレゼントがあるんだ」
大介「俺にプレゼントだと?」ワクワク
桐乃「はい、これ」
大介「これは・・・・・・塗り箸か」
桐乃「うん。ちゃんと名前も書いてあるんだよ」
大介「どれどれ・・・」
大介 質実剛健
大介「これは・・・」
桐乃「お父さんをイメージした文字も書いてもらったんだ」
大介「そうか。桐乃、この箸はずっと大事に使わせてもらうぞ」
佳乃「お父さんったら嬉しそうにしちゃって」
桐乃「はい、お母さんにも」
佳乃 良妻賢母
佳乃「ありがとうね。お母さん、嬉しいわ」
桐乃「ちなみに、これがあたしの」
桐乃 才気煥発
桐乃「文武両道とか才色兼備とか容姿端麗とか頭脳明晰とか華麗奔放とかも考えたんだけどね」
京介「・・・・・・俺にはないのか?」
桐乃「心配しなくたってちゃんと用意してあげたって」
京介「そ、そうか。そりゃ良かった。
ところで、俺の箸にはなんて書いてあるんだ?
全力投球とか難攻不落、聡明剛毅、高潔無比、ってところか」
桐乃「はい、これがあんたの」
京介 妹婚上等
京介「四文字熟語じゃねえ!?」
桐乃「『バカ兄貴』と迷ったんだけど、あんただけ名前じゃないのもかわいそうだから、ちゃんと『京介』にしてあげたよ」
京介「悩むところはそこじゃないだろ!?」
大介「桐乃。妹婚とはなんだ」
桐乃「これでシスコンって読むの。
こいつ救いようのないシスコンだからさ、これしかないって思ったんだよね」
大介「・・・そうか」
桐乃「とにかく、あたしからのプレゼントなんだから、あたしだと思ってちゃんと大事にしなさいよね」
京介「はいはい。ちゃんと一生大事にしてやるよ」
佳乃(箸のプレゼントには『幸せの橋渡し』や『一生食わせてやる』という意味があった気がするけど・・・
まぁ、気のせいよね)
851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/04(木) 13:08:05.17 ID:UKzV6V2p0 [4/8]
>>832のおまけ
赤京「「いただきます」」
赤城「ん?高坂、おまえマイ箸なんか使ってるのか」
京介「ああ。桐乃に貰ったやつだ。
『あたしだと思ってちゃんと大事にしてね』って言われたから、
肌身離さず持ってる」
赤城「そ、そうか。
ん?」
京介 妹婚上等
赤城「ぶっ!」
京介「どうした?」
赤城「いや、高坂は遠くに行っちまったんだと思ってな・・・」
-数日後-
赤城「高坂、俺もおまえの妹に習って瀬菜ちゃんに箸を贈ったんだ。
『兄婚最高』って書いてあるやつ」
京介「おまえ、シスコンにもほどがあるだろう」
赤城「おまえら兄妹には負けるぞ。
それで瀬菜ちゃんは初め恥ずかしがってたんだけどよ、俺が
『俺だと思って大事にしてくれ』って言ったらな」
瀬菜「ふひひひひひ!ああ、妄想が先走る!
これで『お兄ちゃん×箸置き』でもカップリングできる!」
京介「兄と無機物すらくっつけるのかあの腐女子は!」
赤城「その時ふと気がついたんだが、
高坂は妹だと思ってる箸を食事ごとにぺろぺろしてるんだな」
京介「ぶっ!
そ、そんなわけあるか!」
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最終更新:2011年08月06日 01:04