前回のメルマガではサッカーの岡田監督の話を書きましたが、
その話が出たきっかけというのは、
人間の脳の構造についての講義を受けていたときの話でした。
人間がサルから進化したときに、脳は大きく進化したそうなのですが、
そのとき大きくなったのは新皮質という、
人間の言語や論理をつかさどる部分だったそうです。
そして、それ以前、つまりサルのときから持っている
(生物として多くの動物、魚類や両生類も持っている)部分のことは旧皮質といい、
この部分が、運動能力に対して大きな影響を与えるのだそうです。
多くの動物がすばらしい運動の運動能力を発揮するのは、
この旧皮質が活発に働いているからだそうです。
そして、人間は新皮質が肥大したために言葉や論理を使えるようになった反面、
旧皮質の活動が抑えられたために、他の動物たちよりも運動能力が落ちてしまった、
というような内容でした。
逆に言えば、新皮質という論理や言語をつかさどる部分の活動を抑え、
旧皮質を自由に活動させてあげることで、
運動能力というのは飛躍的に伸びて行くのではないか?
という話をしていたときに出て来た岡田監督のコメントが前回の内容でした。
つまり、論理や言語をつかさどる新皮質という部分は、
さまざまな技術や体の使い方に対して、
新しい知識を取り入れたり、論理的に正しい答えを出そうとする反面、
実際の体の動きを妨げるように働いてしまうのではないか?
という講義が、前回の布石となった話だったのです。
実際、インナーゲームというテニスのコーチングについて書かれた本の中でも、
セルフ1(ここで言う新皮質)、セルフ2(ここで言う旧皮質)
という言い方で、同じようなことが書かれています。
W.ティモシー ガルウェイ
(興味をもった方は是非読んでみてくださいね。)
もちろんテニスが上手くなりたいと思って、、
論理的に考えて答えを導き出そうとすることは必要ですが、
いざプレーをするときには、
論理的に考える(新皮質を働かせる)ことよりも、
自分の体の感じるままに自由に動く(旧皮質を働かせる)ようにすることも、
ぶつかっている壁を乗り越えるために必要なことかもしれませんよ?
最終更新:2008年10月24日 00:31