テニスの練習をしていると、
「あ、この感覚だ!!」とか、
「なんだ、フォアハンドってこうやって打てばいいのか」とか、
「こうすればサーブが力強くなるんだな」なんて、
何かをつかむことがあるでしょう。
そこで、最もしてはいけないことは
そのつかんだ“何か”を言葉にして表現することです。
正確に言葉で表現しようとすればするほど、
あなたがつかんだと思っていた感覚は
あなたから離れていってしまうことでしょう。
なぜなら『感覚は言葉では表現しきれないもの』だからです。
もちろん、つかんだ“何か”に近い表現はあるでしょう。
そして、あなたにはその“何か”を言葉にすることで、
はっきりと頭で理解したい、という衝動に駆られることでしょう。
でも、あえてそれをしないようにすることで、
言葉ではなく、感覚として覚えることが重要です。
たとえば、あなたがつかんだ感覚を
「なんだテークバックを早くすればいいんだな」という言葉で表現したとしましょう。
その感覚は、テークバックのときに肩をすばやく入れることだったり、
テークバックを早くするために
相手がボールを打つところをしっかりと見ることだったり
そもそもあなたがボールを打ったあとに
次のボールに備えておくことだったり、
その他いろいろな要素を含んだ“感覚”であったはずなのです。
でも「テークバックを早くする」という言葉にはそれらの要素は含まれていません。
であるにもかかわらず、
「テークバックを早くすれば上手くいく」という言葉で覚えようとしまうと、
時間が経つにつれて、ラケットを早く引くことばかりに気を取られてしまい、
せっかくつかんだ“感覚”からどんどん遠ざかってしまうことになりかねないのです。
あなたが気づいた感覚は言葉では表現しきれないものだ、
ということに気づきましょう。
その感覚を言葉を使ってがっちりと捕まえるのではなく、
「なんとなくこんな感じだな」なんてあいまいなイメージとして記憶する。
言葉をつかうなら、
その感覚を思い出すヒントとして使う程度にとどめておくようにしましょう。
それはとても不安なことだと思いますが、
実はもっとも体や脳に定着しやすいやり方なんですよ。。。
最終更新:2008年10月22日 00:25