本日は、めずらしくお便りが届いております。
えー、なになに?
MOTHER3が発売されるということで、これを期に1・2を購入してみようかと思うのですが…、ちょっと悩んでます。 そのうちMOTHERネタでMOTHERの魅力を紹介してください。
よしきた!
ここぞとばかり熱く語っちゃいますよ。OKですか?
MOTHERシリーズは、ほんと、すごく大好きなRPGだ。今までプレイしたRPGのなかでは、2番目に好き。ちなみに1番はドラクエシリーズ。
…うーん、これではイマイチ魅力が伝わらないなあ。
では、言い方を変えて。
今までプレイしたRPGのなかで、MOTHERシリーズを超える作品はない!
(ドラクエ除く)
おおっ、なんだかちょっと魅力的になった気がする。
まあ、そんな感じで、とにかく大好きです。パソコンのBeep音には、MOTHER2の「OKですか?」を設定しているぐらい。
せっかくなので昔を振り返って自分語りも交えつつ、MOTHERシリーズの魅力を語ってみましょー。
初めてMOTHERをプレイしたのは、小学生の時。ウチにあったファミコンが壊れたので、父が2代目を買ってきたとき、「ゲーム屋がくれた」とかいって、ゲットしてきたのだ。
当時まだ私は「RPG」というジャンルにあまり馴染みがなかったのだけど、その独特なノリ、グラフィック、ナナメ移動に夢中になり、不馴れながらなんとかラスダンまで辿り着いた。ラスダンまでは…。
お子様だった私は、「敵と戦うのめんどくさーい」と、通常戦闘で逃げてばかりいたんです。その結果、たいしてレベルも上がらず、強敵ばかり出るラスダンは詰まってしまった。
そして、いつしかその2代目ファミコンも壊れ、実はそれ以来MOTHERは未クリアなのです…。ゲーム内容も、なにぶん昔すぎてほとんど忘れてしまってたり…。あ、でも、途中立ち寄る国、マジカントだけは強烈に印象に残ってるなあ…。出口に変なオッサン立ってたりさ…。
すみません。魅力紹介とかいって、もうグダグダ。こーなったらせっかくなのでこれを機に、1+2買います。一緒に買いましょう。(笑)
で、MOTHER2。こっち本命。世間一般に「MOTHER良いよね〜」という場合、たいていの場合MOTHER2の事を指します。たぶん。
「ま〜ざつ〜♪ま〜ざつ〜♪」のCMもまだ記憶に新しい(そうでもないか)、MOTHER2がウチにやってきたのは、中学生のときだったか高校生のときだったか。ともかく、私ももう随分ゲーマーと化してきていたので、存分に楽しんでプレイすることができた。
というわけで、MOTHER2の良いところピックアップです。
■あったかいっ!
全編にわたって、ほんわか、ほのぼの、あったかい。ニュアンス的なものなので、どこがどう、とは具体的に言えないのだけど、MOTHERをプレイした人なら、誰しもが感じるところだと思う。糸井重里のシナリオ&テキストのかもしだす雰囲気は、泣けて笑えて脱力して優しくて厳しくてホロ苦くて、かなりいい感じ。
「エンディングまで泣くんじゃない」とは、よくぞ言ったものだ。
■なんか変っ!
あったかいけど、なんか変。例えば、誰もいない空間に話かけてみる。ドラクエだと、「その方向には誰もいない」と出てくるところで、MOTHERだと、「誰に話しているのだ」と、くる。この感じ。なんか変でしょ?あんたが誰だよって。
こういう些細なものから、いちごどうふ、なぜだか道をふさいでるメタリックなタコやコケシ、タス湖のタッシーなど、あからさまに変なものもたくさん登場する。とっても楽しい。
どせいさんとか、ほんと、すごいから。
■等身大っ!
RPGだけど、中世ヨーロッパが舞台で、剣と魔法の冒険ファンタジーでは、全然ない。舞台は現代アメリカ。どこにでもありそうな田舎町の郊外に住む野球好きの少年が主人公。盾もヨロイも装備しません。ボーダーのTシャツに、お気に入りの赤い野球帽、そして黄色いリュックがトレードマークなのです。
そんな主人公が、自転車やバスに乗ったり、ライブハウス行ったり、時にはホームシックにかかってしまったりと、とっても身近で等身大で、実に親近感もてる。
主人公以外も、このゲームに登場する人物は、大人も、子供も、おねーさんも、みんな等身大にいろんなものを抱えてて、敵ですら皆々人間くさい。
基本的に子供目線で進行する物語に、チラリと垣間見える悲喜こもごもな大人の世界は、結構リアル。
■感情移入っ!
ドラクエだと、どこの町で買おうが、やくそうはやくそう。HPを30ばかり回復するアイテムであるだけだ。そこで一方、MOTHERの世界。例えば、町のパン屋さんで売られている「バターロール」と、南国のリゾート地で売られている「ひしょちのジェラート」は、ともに効果面でいうと、「HPを30回復させる」という、まったく同じもの。だけど、プレイしていると、バターロールとひしょちのジェラートはぜんぜん別物。南国の浜辺の露天で売られているジェラートには、「HP30回復」以上に、「おいしそう」「食べてみたい」の付加価値があり、バターロールの4倍の値段ながら、HP満タンであってもついつい買って、食べてしまうほどの魅力がある。
数値の向こう側に価値を見出せる世界観は、ありそうでなかなかないですよ。
ちなみに、ドラクエで「世界樹の葉」、FFでは「フェニックスの尾」に相当するアイテムは、MOTHERの世界ではその名も「いのちのうどん」。どうです、この脱力感。
■音楽最高っ!
MOTHERは1も2も、「音楽」が重要なファクターになっている。そして、その音楽が実に素晴らしいのです。私、ソフトは持ってないくせに、1+2のサントラは持ってるぐらい。
まあ、そんな感じで、MOTHERを語るとなると尽きることがないのだけど、MOTHERの魅力はここ(1+2発売に際しての、ファンの気持ちです)を読んでもらえば、もう十分すぎるほど分かってもらえるんじゃないかと思います。
あ、ちなみに、わたくしMOTHERを愛するあまり、仕事で毎月描かせてもらってるパズル誌の挿し絵に、主人公のネス(ニンテン?)くんを、ひっそりこっそり忍ばせることがあります。

こんな感じで。
今後もこっそり描くこと、あるかもしれません。わかる人だけ、ニヤリ、と、してください。ぽえ〜ん。
最終更新:2009年06月08日 06:26