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第一章 ブロローグ



伝説とは



全ては始まりであり、終わりなるもの・・・。









―――そして・・・、



終わりは、新たな物語を生み



    故に伝説となって語り継がれるであろう。















         ―――しかし、



  何者かによつて封印され、語り継がれなかった裏の物語



        言わば、闇に葬られし物語









・・・―――これを闇の伝説と言う。



        表と裏の物語が、今語られる。















さぁ、共に行こうぞ・・・―――















【 闇の伝説 ― 強者と弱者 】







――セオ56年

戦が始まって以来、十年―――。

国の覇権の争いが止まぬ時代(とき)であった。





強さとは、何か。

強さとは、何のために存在するのか。

強者のためにあるのか、否―――・・・、弱者のためにあるのか。





全ての人は、この問いを正しく答えることは出来ない。

いや、答えられなかったのであろう。







そして、ここより血塗られし歴史が刻まれていく。   







―――ルケシオン広場



ウオオオオオ!!!



喊声をあげる人々の姿が広場を覆う。



『  ―――を力に!!!

力には剣を―――っっっ!!!  

さすれば、この世に安泰を迎えられるのであろう!!!  

  私は、この世に戦争、いや、差別という言葉が無くなれば、剣を捨てることを誓う!

      私は、皆の自由を勝ち取ることが出来ることを約束しよう!!



私達は、そのために、今こそ立ち上がらなければならない時!!



         剣を力に!!

              力には剣をーーーーっっっ!!!           』



リーダーらしき人物が声高く叫ぶと、周りにいる騎士達もそれに合わせ叫ぶ。



「「  剣を力にィィィ!!

力は剣をォォォ!!! 」」ウォオオオオオ!!!



『 以上をもってここに宣言する。 Freedom Gardenマスター シェド!!』

シェドは演説を終えると、剣を抜き出し、天へと突き刺すかのように高々と上げる。

その剣は、伝説の古代剣“カムイ”と呼ぶ。





シェドオオオオオオオオオ!!!

ウオオオオオオ!!!!





彼は、26年という歳月を経た若者であり、Freedom Gardenを統括する存在でもある。

これより新生Freedom Gardenの始まり也。











対するは、聖天神殿騎士団―――

その聖天神殿騎士団によって制定された法に守られ、法に背けし者は厳しい罰則を科せられる。

これを取り締まるのが、神に授けられし鎧と力を持つ“神殿騎士ジャスティ”

誰もかも恐れられる存在でもあり、か弱い女も泣く子にも、いかなる時でも法に背けし者は躊躇なく斬ることが出来よう。

そのため民は恐怖に怯えるも、法を背けなければ安堵の生活が約束されることを意識するようになる。

また、身分制度により全てを統括・管理している巨大組織でもある。



このギルドは、50年という歴史が刻まれている。



―――ルアス王室

戦の始まりの如く、雷鳴が轟く。

その中、薄暗い王室に雷鳴の光が照らし、そしてロウソクの光が優しく静かに燃ゆる。

なんとも、気味の悪い空間であった。



一人の鎧を纏いし者が王室へと入り、膝をつける。

「失礼致す。ヴォルマルフ陛下、例の同盟ギルドも謀反せり。後は時間の問題かと。」

鎧を纏いし者が兜を取り、伝令を済ませる。        (なんじゃと。)(いや、          あの方はどうしたというのだ!!)

「・・・・・・・・・・。」

ヴォルマルフと呼ばれた人物は、薄暗い王室のため、顔が見えずである。



「・・・・・、・・・斬れ」

ようやく言葉が出る。



―――この言葉は何を意味するのか・・・

いくつかの意味がつめられているのである。

―――何故、この言葉を放ったのか・・・



これを理解した武将が名乗り出し、膝をつく。

「我らが赴きに候(そうろう)。」                    (おお(おおお!!)(うぬが将軍ジークか!!)じゃ!!)



ドーーン!!

雷鳴が鳴り響き、光が膝をついた将軍クレメンス・ジークを激しく照らす。

ジークの眼には、幾多の戦を乗り越え、何らかの意志が詰まっているようだった。

「・・・・・ジーク・・・行け。」

「御意。」

すると、いつの間にかヴォルマルフの周りにいた老人達が祈りを捧げる。

「うむうむ「神のご加護が「  ―――ファラーム 」―ム」ム」



ドーーーーン(雷鳴)――――――・・・・・・・・・・。

――――ドーーーーン・・・・ドー・・ン・・。

      • ―――――。











――――ドーーン!!!ドーーーーン!!!(爆発音)

騎士と騎士らがぶつかり合い、剣を交わす。

ガチャ!!ガチン!!

交わした剣からは、火花が散るのが見える。

剣の組み合いより敗れし者は、明日という命はないということを意味する。

前方には、騎士達、弓士―――。



様々な魔術師が後方で結集すると一斉に呪文を唱え、

(地の底に眠る星の火よ、古の眠り覚し裁きの手をかざせ!ブラメラ!!) 神の裁きとなれ!アデュレナ!!)

地からは骨をも突き通し火炎が湧き出し、人を灰と化す。

空からは天から光の矢の如く降り注ぎ、人を貫通する。

ゴオオオ!!!(火炎) ドドドン!!(雷鳴)



(ギャーーース!!!)ンゴォォォ!!!(グオオォォ!!!)

召喚された下級モンスターが戦場を駆け、人を振り回し、人を噛み砕き、もしくは人を踏み潰す。

ワァァァ!!ウォォォオオオ!!!(駆け声)



「今だッ!!弓を放てッッ!!」スチャ!!ビシュ!!――――

統制された弓部隊の弓から放たれた矢の先にはモンスターへと

「ガアアアアッッッ!!!」

集中命中し、モンスターは魔法が解けたかのように消え去る。





戦争というのは、下にいる者と上にいる者の違いがはっきりと出てくる。

前者は―――・・・、

ある者は、国のため。

ある者は、家族のため。

ある者は、恋人のため。

ある者は、自己満足のため。



そして、国同士の争いに巻き込まれた民も一揆を起こし、互いを苦しめる。

いくつかの計や策を用い、人を減らしていく。刻々と―――。



戦争とは、何とも言えない悲惨なことである。

何故、人が人を殺し合わなければならないのか。

神の悪戯なのか。

欲望のためなのか。



後者は、このような問ひに答える義務がある。

しかし、誰も答えてはくれない。





事実はひとつ――――――。





この戦は二年という刻(とき)を経た今、未だに延々と終らぬ戦いであった―――・・・。

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最終更新:2008年12月06日 00:09