朝なかなか起きてこないゼシカの様子を見に行ったククが
寝起きでちょっと乱れた降ろし髪+無防備なゼシカと対面
雰囲気がまるで違うゼシカに呼吸も忘れるくらいの勢いで固まるが、
ゼシカが時間がないからとそのまま仲間達の元へ行こうとしたので慌てて阻止
「なんで止めるのよ…急いでるんじゃないの?」
「いいから座れ」
「はぁ?」
「す わ れ。オレが結ってやるから」
「な…
………ボサボサで悪かったわねッ!!」
「いいからジッとしろ!」
「けっこうよッ どうせ私はアンタみたいに綺麗な髪じゃないわよ!!」
「うるせぇ!お前がかわいすぎるからオレが嫌なんだよッ!!大人しくいつものにしとけ!!!!
「な、何言ってんのよ…!…バカ…」
なんとなーく気まずい空気の仲間ゼシカの髪を結い始めるクク…
(俺ってなんで、ゼシカ相手だとこうも決まんねえーのかな…。情けな…)
「本当、ゼシカには調子狂わされっぱなしだよ…」
ゼシカの髪を梳かしながら大げさな溜め息を吐くククール。
それに対しゼシカは鏡越しにククールを睨みながらムッとする。
「なによ、それはこっちの台詞なんだから」
「これだもんなあ。人の事色々と振り回しといてさ、全く自覚ねーんだもん」
「それもこっちの台詞よ!ククールはいつだって余裕綽々じゃない。今だって…」
「全く。どれだけ人の事を無自覚に翻弄すれば気が済むんだろうね、このお譲ちゃんは」
「嘘!全然翻弄されてなんかいないじゃない!何でいつも私ばっかり、
こんなにククールにドキドキさせられなきゃなんないのよッ!!!…あ」
唖然としたあとニヤ~リと笑うクク。真っ赤なゼシカに「へぇ?ドキドキしてるんだ?」などとからかいまくり
後ろから抱きしめたりうなじや肩にキスしたり噛み付いたり耳許に囁いたり息ふきかけたり舐めたり
恥ずかしくて振り返れず鏡越しに口だけで弱々しく抵抗するゼシカにもう萌え萌えしちゃうククール
辛抱たまらず色々と触りかけたところでドアバーン!!「2人とも朝っぱらから何やってんの行くよ!!」
今朝ジャマした責任を取れとククにつめ寄られた主人公は
その晩の宿でククゼシが2人部屋になるように仕組まねばならなくなる。
そんな事は露知らないゼシカは夜、宿の部屋割りに驚愕するはめとなった。
そして翌朝焼け焦げた焼死体が宿屋から運び出されたという。
…昔むかーしのおはなしじゃ
最終更新:2008年11月05日 01:51