「ねぇ・・・リブルアーチでは本当にゴメン・・・」
「別に大丈夫だよ?」
「ゼシカ姉ちゃんは悪くないでがす!。」
「過去のことは気にするなよ。」
皆の言葉にゼシカはほっと胸を下ろす。
「そうそう、ゼシカがいないときのククールはまるで別人じゃったのう。」
えっ・・・・・?
「そうでかすよ。何度話しかけても返事はしないし。ほら、宿に泊まってみんなで夕食を食べてるときは
まるで手が動いていなかったでがす。あんまり反応がないからククールの兄貴のサラダとスープは全部あっしが
食べちまったでがすよ。」
「あっ僕ククールが独り言で「ゼシカ・・・」って言ってたの聞いたよ?」
「お、おい!!?てめえ余計なこと言うんじゃねえよ!!」
ククールは顔を赤らめながら言う。
「余計じゃないよ~僕はククールがどれだけゼシカを心配してたか教えてあげ・・・」
「うるせぇ!!これ以上言ったらパルミドで馬姫さんが誘拐されたときお前がどんな様子だったか・・」
「あぁ!!?それは言わないで!! 」
「言ってやる。お前ゼシカの前で俺の事言ったんだからな。」
「だめーーー!!」
「「あーあ・・・」」
ヤンガスとゼシカは口をそろえて言う。
「確かに姫様がいないときのエイトの変わり様はすごかったわね。」
「あれも傑作だったでがす!!」
ククール・・・そんなに私のこと心配してくれてたんだ・・・
「あれっ?ゼシカの姉ちゃん顔が赤いでがすよ?」
「そ、そんなことないわよ!!」
でもヤンガスに言われたとおり、ゼシカは自分の頬がすごくあついことを知っていた。
ホント、最近の私って変だわ・・・
最終更新:2008年10月22日 19:20