※おかしなくすり ver2※



「おかしなくすり3」途中からの別パターンです。正直納得いってない出来だったので、
当初「ククに余裕がありすぎる」という理由で没になった展開を元に再構築してみた。
しつこくてすみません。自己満を喜んでいただけてるだけで本当に感謝。そしてどなたか続きを…ッ
                ☆☆☆

ククールはピッタリと閉じ合わされたゼシカの膝を左右に強引に割った。
ゼシカが混乱しつつも羞恥におののくのがわかる。
何もかもが隠すことを許されず剥き出しで、男の視界に晒される。
性感を得るのもはじめてなはずなのに、異常とも言えるほど濡れそぼっている身体の中心。
ゼシカは足を広げられ、はじめてそれを実感させられた。
卑猥な音すらさせて蠢くソコが、なぜこんなに濡れているのか理解できない。
―――ただ、晒されたこの場所を意識した瞬間、欲望の根源をそこにはっきりと感じた。
「―――ッッ!!!!ククール…ッッ!!!!」
「触って、ちゃんとオレに教えて」
すがる声は残酷に跳ね返される。体中を狂ったように駆ける欲に羞恥心が一瞬の抵抗を試みる、が。
ゼシカが躊躇した時間はほとんどなかった。それほどに高められた性欲は強烈にゼシカを追い立てた。
やがてブルブルと震える指先が自らの下半身に伸び、「なぜか」水を零したように濡れている
その箇所に、下着の上からおそるおそる触れた。といっても、羽根が落ちるほどそっとであるが。
湿った感触と冷たさがリアルに伝わり、ゼシカはわけがわからず困惑の極限に達する。
「やっ、だ、ナニコレ、やだ、もう、わかんな…ッ!ねぇおねがいクク…
わたし、ここ… ここが、……ッッ! ねぇおねが…おねがい…ッ、ククール…!!」
ここに さわって、と。
ハァハァと激しく繰り返される息の合間に囁かれたあからさまな「おねがい」。
これだけの大きさを誇りながら桁外れに高い感度を擁し、中途半端に脱がされた上着から
溢れんばかりに零れて主張している両の乳房は、ククールが散々施した愛撫によって
濡れ、光り、硬く膨れて切なげに揺れている。
片手は頭の横に突かれたククールの腕にからみ、もう片手は怯えるように自らの秘部に触れ。
そして自分を蹂躙している男に、さらに淫らな行為をねだり…

―――これだけの痴態をさらしても、ゼシカの表情は完全なる処女のそれだった。
感じすぎる快楽を苦痛にすら感じ、顰められる眉。はじめての性感に戸惑い泣きぬれる瞳。
開きっぱなしで、もはや喘ぎも唾液も飲み込むことのできない小さな口唇からは、
何度 たすけて、と聞いただろう。常に指先はすがるようにククールにしがみつき。



――――――今なら引き返せるぜ

ククールの脳内をほんの刹那、そんな言葉がかすめた。

――――――黙れ

その一言で、わずかに残っていた罪の意識を、ククールは完全に脳内から締め出す。
ここまできて。
ここまでしておいて、今さら引き返せるものか。
ただの女じゃない。「ゼシカ」だ。歯止めなんか、きくわけがない。

おかしくなってるのはゼシカだけじゃない。オレだってもう、狂いそうなんだ。
普通じゃないんだ。オレも、ゼシカも。何かがおかしいんだ。だから…

そんな免罪符が浮かんで、消えた。





ククールはゼシカの指先に自分の指を重ね、濡れそぼり透き通っている布の上から、
柔らかくふくらむその中心に互いの指をグッと埋めた。
「イヤァッ!!!」
「おま…濡れすぎ…」
ククールはゴクリと唾を飲み込みながら、口唇を歪めた。待っていたように泉がさらに湧き出すのがわかる。
触れるのもはじめてのその場所に襲い来るはじめての感覚に、ゼシカは小さな頂点を何度も迎えてしまう。
「ああっ!!!はっ…あっ、アッ、アッ…!!!!」
布の隙間から指を忍び込ませ直接触れるが、もうゼシカにはそんなことを意識している余裕など
まったくない。ククールはもはや邪魔なだけの下着を思わず力任せに破り取ってしまった。
そこに再びゼシカ自身の指を触れさせると、ビクッと硬直する。
「…ッ、………触れよ…好きなだけ」
耳元で囁くとキツく閉じられた瞳から涙がこぼれた。
それでも、拒否しない。
白い指先はこわごわと赤くなった入口を行き来するだけだが、ゼシカ自身もククールも、
それだけで十分すぎるほど興奮した。
ククールの指が一向に動き出さないことに、ゼシカが再びねだる甘い声をあげる。
「ねぇ…っ、クク、クク、も…ッ、おねがい、ククール、も…」
「…オレ、も?」
「こんなんじゃイヤ…ぜんぜん…たりな…」
「…どうして、ほしい?」
「さわって…」
睦言を交わしながら徐々に身をかがめ、ククールはゼシカの口唇をふさいだ。

指先は、望みどおりに奥深くへと侵入しながら。
蠢く内壁は狭く、それでも生まれてはじめての異物を取り込もうと貪欲に収縮を繰り返す。
中を探りながらすでに主張している突起も嬲りその都度、ふさがれた口唇の間でゼシカが
喘ぎを押し殺すのがわかる。

エロいキス。はじめてのくせになんて妖艶に男を誘うエロい舌。無意識のくせになんてエロい。
ククールは自分がもう完全に彼女の虜になっていることを自覚した。
こんなゼシカを誰が知るだろうか?オレだけだ。この世でオレだけが知っている淫乱なゼシカの正体。
絶対に、誰にも教えない。他の男になんて死んでも見せるものか。
今夜、オレの前でだけ、その本性をすべてさらけ出せばいい。





指を3本にまで増やして突き上げながら、顔をわずかに離して溶けきっている表情をうかがう。
「…ゼシカ」
「はぁ…ぅん、あん、あ…ん、ククール…」
「ゼシカ…」
その無垢で淫乱なかわいい顔に、逆らえず吸い込まれるようにまた口づけ。
「足りる…?」
「んふ、ん、クク、あ、アッ、あ…」
ゼシカは喘ぎながら、首をプルプルと小さく横に振る。
「たりな…ッ、だめ、まだ、わたし…こんなんじゃ、たりないの…っっ!!」
どうしたらいいの、と問う瞳は、際限のない快楽への恐怖。
与えられても与えられても、まったく満たされることのない耐えられないほどの疼き。

今、ゼシカにとって自分を助けてくれるのはククールだけだった。
ククールなら私を救ってくれる。絶対に。だから、羞恥など投げ捨てて心のままに縋りつける。
――――――どうにかして、と

「ククール…おねがい…」
ゼシカは泣いた。満たされない欲望に対する徹底的なナニカが欲しくて。
「も…っと…」
「…もっと?」
「もっと…して…」
「…なにを?」
「わか、んな…ッ」
いじわるしないで。そんなめでみつめないで。
「もっと、して…もっと、もっと、もっと…」

――――――ククールの好きなようにして
それがきっとわたしのよくぼうでもあるから

次の瞬間、ゼシカの両足は高く持ち上げられさらに開かされ、それにゼシカが身構える間もなく
あまりにも性急に、ククールは潤みきったその場所に己を一度に埋めた。
尾を引くのは苦痛ではなく、むしろ苦痛に勝さる快感に喘ぐ高い悲鳴。
優しさや気遣いのない激しい突き上げにも、ゼシカの身体は悦び、さらに もっと、と求めた。
完全に箍のはずれたククールに、その囁きはまさに媚薬だった。




今この瞬間、お互いが満たされるためだけに行われたこの行為が、どれほど罪深いものなのか。
少なくとも男にはわかっていた。
しかし、留まることなど、もう互いにできるはずもなかった。


―――――自分の本当の気持ちに気づいてしまったから





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最終更新:2010年05月10日 01:48
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