※暴走ゼシカ※





とにかく焦るククさんを書くのが目的だったのに、この男あっという間にエロエロゼシカに堕ちるので
「もうちょっと我慢せんかいゴラ!!」と書いてる途中で何度殴ったかしれません(しかし結局…)。
ゼシカが素で暴走する理由がどうしても捏造できなかったので、各自脳内保管でお願いします。
変な薬とかお酒とか装備とか、なんでもおk。とりあえずやる気満々ですが、 処 女 で す 。←重要。
カリスマのおいしいメにあいっぷりがハンパじゃないお話。素晴らしいネタありがとうございました。

             **

「ククールッッ!!」
「どわっ!!!!な、どうしたゼシ、――んうっ」
ソファで寛いでたら、いきなり抱きつかれた。と思ったら、いきなりキスされていた。
あまりのことに思考が追い付かず、しばらくされるがままになっていたが、ハッと気付いて体を起こす。
頬を挟む両手を引き剥がそうとしたが、離れない。
強引すぎるキス。
ねっとりと、淫らに、オレの舌をなぶり、からめ、誘い出し、柔らかな口唇全体を使って挟み込んでくる。
男を勃たせる方法を知っているとしか思えない。……一体どこで覚えてきたんだ……
「…ッゼ、シ―――んん…」
何事かと問うことも許されず、重ねられる口唇。
ひそかに好きだった女が、馬乗りになって、必死に口付けを施してくるというこの状況。
しかもいつものコイツからは想像もつかない大胆で破廉恥な行為。
わけがわからない。だけど疑問は、度を越した悦びの前にまたたく間に霧散していく。
たまらない。最高だ。あぁ、このままベッドになだれこんでヤりた……
「――――ッッ!!!!!!」
ゼシカの手がオレの手をあのデカイ胸にギュウと押し付けたので、一気に目が覚めた。
今度こそ力づくで顔をもぎ離す。
そして、彼女が黒いレースの妖艶な下着だけの姿だということに、はじめて気付く。
オイ待て、なんだその夜這い専みたいなブラとパンツは!?お前ほんとに何があった!?
「ククール…ダメ、変なとこ見ないで…」
頬を赤らめながらも、ゼシカは口唇の端に笑みを浮かべている。
いや……、……見るだろ。常識的に考えて。
酒でも飲んでんのか?メダパニ?
オレはなんとか平静を保とうと、もち得る限りの紳士魂を総動員し、
「……なんだよ、どうしたんだ?こんなかっこで…」
「エッチなしたぎっていうんだって…。ねぇ、わたしエッチ…?」
「なんだよそのあからさまにいかがわしい装備は…また変な行商につかまっ」
額を押さえようとした手を、もう一度強く胸に押し付けられ、
否応なしに伝わるそのあたたかさと感触に、一瞬息が詰まった。
なんだコレ…柔らかいってレベルじゃねぇぞ!
「―――ッッや、やめろって!!!!!何してんだお前!!!!!」
「だって…」
「だってじゃないッッ!!」
思い切り振りはらわれた手に、ゼシカは不満そうに赤い口唇をとがらせる。
「さわってほしいんだもん…」
「~~~~ッッ」
頭に血が昇り、ひたすら口がパクパクするが言葉がまったく出てこない。
オレは今相当、情けない顔をしている。
ゼシカがクスリ…と妖しく微笑み、今度は触れるだけのキスをしてきた。チュッ…と音を立てて
顔が離れた時、オレの手はゼシカに捕えられ、再び豊かすぎる胸元に近付けられている。
「ねぇ、わたし、こんなことして…やらしい…?」
「…ッ、…ッ………や、らし、い、だろ。…………そりゃ」
無理やりに声を押し出し、パニックになりそうなのをなんとか堪えて、
間近にのぞきこんでくる瞳と必死で対峙する。
徐々に魅惑の谷間に近付いていく手が、わかっているのに逆らえない。拒めない。
クソ…ッ!
どうしようもない男の性に歯ぎしりして、それでも、指一本動かせない。
「……ゼシ、カ…!」
「ククール…ね…?さわって…?」
ふわり。
オレの手の平が、彼女の胸元に優しく押し付けられる。
少し汗ばんだ熱い肌。激しく脈打つ鼓動が伝わり、オレの鼓動もそれにシンクロする。
「…ッや、やめろって…どうしたんだよ、ゼシカ…」
「ねぇ、いっぱいさわっていいんだよ…?」
「ダメだ、やめ…」
ゼシカはオレの口先だけの抵抗など気にもかけず、恥ずかしそうに、
オレの手に手を重ねて自分の胸を揉むように動かした。
自他共に世界一と認めるその乳は、その名に恥じない素晴らしい柔軟性と弾力でオレの手の平に吸いついてくる。
信じられないほどの感触。ふにゃりと、ぐにゃりと、しかし弾けるように、オレの手の中で形を変える。
オレの指が、ゼシカの胸の肉に埋もれる。
「―――私の体、さわってほしいの…ククールに」
艶っぽい囁きが、耳に吹き込まれる。そのまま耳朶をカリ、と噛まれた。





――――――ヤバイ。
目眩が…した。

ややこしいことは何も考えられない。指が勝手に動く。
ザラザラと指に当たるブラのレース部分の隙間から人差し指をすべりこませ、
ゼシカの胸の尖りに触れた。オレの肩に顔を埋めたまま、ゼシカの体がピクンと動く。
すでに硬く張っていて、敏感になっているのがすぐにわかる。
ブラの中で戯れのように、尖端ばかりを弄った。
「あっ…」
あがる小さな声に、嫌悪など微塵もない。そこにあるのは、素直な悦びだけだ。
中指と人差し指の関節で挟み、さすって悶えさせたあと、いきなり強くひねる。
「っひぁ!…っん」
大きくゼシカの体が跳ね、背中が弓なりに反った。
ブラをずり落として乳房をあらわにし、そのまま全体を優しく揉んだ。
耳に吹き込まれる息が荒い。もちろんそれはオレも同じだ。
オレの体の上で、ゼシカが声をあげて肢体を戸惑いがちにくねらせている。
未だかつてこれほど魅惑的な生き物を、オレは見たことがない。
「……ゼシカ」
「ん、ぁ…っ……クク……」
熱に浮かされ潤んだ瞳は、何かを伝えようとオレを見つめてくる。それがなんなのか、わからないはずもない。
頭の奥で警鐘が鳴る…
この無言の懇願を認めてしまったら、オレは。オレ達は。
「ククール…」
「………………ッ!」
オレの目を見つめながら、ゼシカの手がオレの股間に触れ、オレは驚いて身を起こした。
隠しようもなく興奮状態のソレを、服の上から淫らな指がゆっくりとなぞる。
一気に背筋に電流が走った。同時に、この事態がどう考えても異常であることを思い出す。

「―――ッッぁ、や、やめろ。ダメだゼシカッ!!」
「だ、だって、男の人は、……ここ…が」
「やっぱりダメだ。ダメだ。どけよゼシカ、何があった?おかしいだろ、どうしたんだよ…!」
無理やり体の上からゼシカを降ろし、横に座らせる。
ゼシカは戸惑いながら、おろおろとするばかりで。
「…わ、私、へ、変な気持になっちゃって、そしたら、ククールのことばっかり…考えちゃって…
…ククールにさわってほしくてたまらなくて…どうしたらいいのか、わかんなくて…」
「……なんだよそれ…」
事態が読み込めなくて、ため息をつくしかない。それでも彼女の言葉はオレを無駄に喜ばせる。
一人で欲情したゼシカが、オレに触れてほしいと願った。
浮かれるな、と自分に言い聞かせるが、実際のところ理性を保つのも限界だ。
頭を抱えるオレを泣きそうな目で見つめてくるゼシカ。曝け出されたままの胸。
どうにかしなければ。この状況をなんとか打破しなければ。
脳内がグルグルする。だからゼシカが身を乗り出したのに気付くのが、一瞬遅れた。
「ごめん、なさい…こんなんじゃ、やっぱりダメ…?」
「え」
いきなり視界が暗くなり、呼吸が止まる。
「ひ、久々、だから…ぅ、うまくできないかもしれないけど…」
「ちょっ…待……!」
ゼシカが、自分の胸でオレの顔を挟み込み、両手でぎごちなく押し付けている。
これは、まぎれもなく、……ぱふぱふだ。
「…っう…む…、バカ、やめ…」
「ダメ動かないで…っ、ん…」
えもいわれぬ柔らかさに、気が遠のいた。胸の谷間にゼシカの匂いを吸い込んで、思わず体が震える。
―――死ぬ…





言っておくが、ゼシカにぱふぱふされたのはもちろんこれがはじめてだ。
彼女が「久々」と言ったのは、ある時オレが強引に出した「相手がモンスターだろうがなんだろうが
絶対ぱふぱふ禁止令」のせいだ。それ以来、ゼシカがぱふぱふを使ったことはない。

こんな、こんなものを、こんな感触を、どこぞのモンスター共に味あわせていたと思うと
とっくに殺している相手とはいえ、ムカつきすぎで吐き気がする。
「ククール…気持ちいい…?」
「……あぁ……」
NOとは言えまい。素直に観念すると、ゼシカの安堵したような息が聞こえる。
「私も、気持ちいい…」
うっとりと陶酔するような声。顔を動かして乳首を舐めると、小さな悲鳴があがった。
「やっ…ダメぇ」
そう言われても勝手に動く。
色づいた部分を焦らすように舐めてから、芯を前歯でしごくと、ゼシカの全身がブルッと震えた。
「こんなぐらいでイクなよ?」
「い、く…?」
荒い息の中、幼い疑問符に内心驚愕する。
イクのも知らねぇくせにこんだけ男を煽ってるのかよ!?
やっぱり変だ、何かが変だと思いながらも、セックスの手順を知りつくすオレの動きは容易には止まらない。
「――っあ、あっ、…ああぁぁッッ!!」
思い切り吸い上げる。飲み込むほどの勢いで吸い込むと、ゼシカの体は激しく悶えた。
「ダメ、ダメ…!吸うの、ダメ…」
「でも気持ちいいんだろ?」
「んっ、でも、だって…こんなの…ダメ…」
必死に体を強張らせて、未知の快感に耐えようとしているらしい。
もしかしてホントに胸だけでイキそうなのか?どんだけ敏感なんだよ…
しかしふと、ゼシカが下半身の際どい部分をオレの太ももあたりに何度も擦りつけていることに気付く。
オレはほくそ笑む。やっぱり、胸で気持ちよくなったら、次はこっちだよな?
「…ゼシカ。オレにさわってほしいんだろ?」
「うん…さわって…」
「どうしてほしい?ゼシカの好きなようにしていいぜ」
その言葉に、ゼシカが満面の笑みで喜んだ。ようやく自分の気持ちが伝わったと思ったのかもしれない。
おずおずと、オレのシャツのボタンに手をかけ、
「ククも、脱いで」
「いいけど。脱がせて、どうしたいんだ?」
バカバカしいが率直に尋ねてみる。すると、ゼシカはカアッと赤くなった。
「…どうって…そんなの…」
「オレとエッチしたいの?」
さらに真っ赤になって、絶句する。これだけ積極的にコトを進めてきて、そのウブな反応は今更すぎるだろ。
「…ぇ、エッチ…?」
「セックス」
「せっ」
完全に固まってしまったゼシカをよそに、オレは自分で上半身裸になった。
座るオレの足を跨ぐように両ひざをついて、少し怯えた目でオレを見下ろすゼシカ。
オレはベルトを外しながら、上目づかいでイヤらしく笑って見せる。
「そういうことなら、こっちも脱ぐけど」
「―――……ッ!!」
ここまできて、ゼシカは動かなくなった。
この行為の先にあるものがなんなのかを明白に示すと、今はじめてそれを自覚したように困惑して。

―――やっぱり、何かがおかしい。
―――やっぱりこれは、ゼシカの望みじゃない。







「ダメだな」
オレはどこか安堵しながらも、夢から覚めたような気持で残念、と呟いた。
「…ゼシカ。なんか変なもの食べたのか?酒でも飲んでる?変な魔法でもかけられたか?」
「やっ、やだククールッ、やめないでっ!」
「ダメだよ。お前やっぱりおかしい。する気もねぇのに体触らせて、普通じゃない」
「ち、ちがうのっ、今のは、ちがうの…おねがい…クク…」
「……泣くなよ」
ゼシカの瞳から涙がこぼれる。仕方ないとはいえ、苦々しい。ため息がもれる。
自分の思いがうまく言葉にできないのか、ゼシカは泣きながら、けなげにオレを見つめた。
ダメだ、ダメだ、と思いながらも、その視線を無視できない。…あぁ、もう。
「クク…」
「何も言うな」
抱き寄せて口付ける。
ひたすらに優しく、その涙が止まるようにと祈りをこめて。
とろけたゼシカは唾液に濡れる口唇で、
「……わたし……ククールと…、……エッチ、したい、の」
そう言って、身体のうずきを耐えるように歯を食いしばった。
「……それはお前の意思じゃない」
「ちがうもん…」
「ちがわねぇよ」
「ちがう…」
冷静なオレの視線から目を逸らし、ゼシカはまた泣きそうになる。
オレは大きく息をついて、脱いだシャツを彼女にかけようとした。
―――すると。
「…ッ!?オイ!!」
ゼシカはオレのベルトを外し、ズボンごと下着をずり降ろそうとしていた。慌ててそれを阻止する。
「アホ!!い…っ勢いで変なことするな!!」
「どうしてよッ!だってエッチするんだもん…っ!し、したいのっ、ウソじゃないもんっ!」
ゼシカは涙目でそう叫び、再びオレを押し倒し、跨いで見下ろしてきた。
仰天したまま抵抗を忘れていると、火照った体を持て余し、苦しそうに自身をぎゅっと抱きしめる。
「…ねぇ…おねがい…さっきみたいに、いっぱい、さわって…」
じゃないと、と呟く。
そしておそるおそる黒い下着に手をやり。
一度戸惑いを見せて、それから目をつぶり決心して、じりじりと下着を下げていく。
「…じゃないと、おかしくなっちゃう…!!」
太ももの半ばまで布を引き下ろし、さすがの羞恥にゼシカは目を伏せた。
オレの目の前に晒け出されたゼシカの秘部。完全なる処女の聖地。
下着はもとより、にじみ出た液体が腿を伝うほど、すでにそこは濡れそぼっている。
…思わずのどが鳴った。
「……や、めろ、って」
カラカラに乾いた声をかろうじて絞り出す。
「さっきから、ずっと…、ここが、ずっと、変で、さわってほしくて」
そんなことはとうに知ってる。
「ねぇ…っ、どうして…?」
ゼシカはそっと自分の内股に触れ、濡れた指先をオレに差し出した。
自分の体なのに理解できない感覚ばかりで、でもそれを身体が求めて、戸惑って、戸惑って。
「どうして、こんなとこ、こんなに、濡れて…」
知ってる。お前がそこを濡らしてオレに触れられることを待ち望んでいたことは。
――――それでも、オレは。
「…く、ククールじゃなきゃ、わたし、こんなことしない…絶対しない…っ」
オレの上に座ったゼシカは、前のめりになって、熟れた秘部をオレの隆起した場所にグリ、と擦りつけた。
「ん…ッ!!」
「ッ…」
途端に走り抜けた鋭い快感に、お互い思わず息を詰まらせる。
ズボン越しに伝わる熱い割れ目の感覚は、下手に想像を煽るばかりであまりにエロい。
「おねがい、ククール…さわ…って…」
はぁはぁ、と荒い息を紡いで、ゼシカは切なげに目を細めた。
オレの熱い塊を撫でながら、耐えきれないのか己の秘所もおずおずと刺激している。
自ら裸体をさらけ出し、身をすり寄せて、自身を慰め、泣きながら訴えるその淫乱さ。
なのに彼女は間違いなく純情で、可憐だ。
触れてと懇願する声は哀切で、欲情と同時に憐憫すら誘う。
――――それでもオレは、彼女を抱いてはいけない…はずだった。







オレはついに諦める。この試練だか、拷問だかに屈する。
惚れた女に抱いてと目の前で泣かれ。
性のことなど何も知らない彼女に、ここまでされて。こんなことまでさせて。
それでも願いを叶えない男などいないだろう。
理由はそれだけだ。

「えっ、…や、クク…ル…ッッ――あぁぁっ!!」
自分の秘部を拙く弄っている彼女の指をどかせて、いきなりオレの指を突き入れた。
はじめての行為のはずだけど、今さら躊躇する意味はないだろう。
思惑通り、そこはなんの抵抗もなく、むしろオレの指をよだれを垂らして飲み込んでゆくようだ。
「…っひ、あっ、あっ、なにこれ、…いや」
「さわってほしかったんだろ?」
充血し震える小さな芽を、内側と外側から同時に…責める。
「あっっ!!い、イヤッ!!」
想定外の快感に驚き、浮き上がるゼシカの腰を押さえこんでもう一度強く擦ると、
「―――ッひぁ、……ッッ!!!!!」
声にならない悲鳴をあげて、ゼシカは絶頂に陥落した。
長い間硬直して、それから一気に脱力し、オレにドサリと倒れ込む。
しがみついて、震え、なんとか息を整えようとしている。
オレは間を置かず、背中から尻のラインを辿って、背後からもう一度割れ目をなぞった。
ゼシカがまた喘ぐ。同時に乳首を強めに噛むと、電流が走ったように身体が跳ねた。
「やっ!や、クク…ッ、ひゃ」
飲み込めずこぼれ落ちる唾液。
「いやっ、まって、おねが、まだ…、…ッ!!あっ、アッ…!!」
2本の指で、トロトロの内部を探って、広げて、性感帯を見つけ出し、深く、抉る。
胸を強く揉みしだき、舐めて、吸う。全身をまさぐる。
まさに襲いかかる刃のような快感の嵐に、ゼシカは息も紡げず、ただ、啼いた。

イったばかりの体がどうしようもなく敏感になっているのは明白だ。
だからって容赦する義理はない。遠慮する理由もない。逃がしはしない。
強固だったはずのオレの留め金を外したのはお前なのだから。

「ク、ク…ッ、いや…っ…ぃ、ぃゃ…っ…っは、あ…ッ」
「触れって言ったのはお前だ」
「いや…こんな、………ッいや…イヤ…いやぁ…」
イヤと言いながら、溢れてくる愛液。締めつける内壁。性感に悦んでいるのは隠しようがない。
「触ってやるよ、思う存分。オレの気が済むまで」
「……お、ねが、い…まって…ッ、…あたま、おかしく、なっちゃ……ッッ」
「だからお前も、思う存分」

――――狂え。

喘いで、狂って、…壊れてしまえ。

彼女を押し倒し、見せつけるようにいきり立った凶器を見せつけた。
ゼシカは泣きそうな顔で、それから目を逸らせないでいる。
興奮と恐怖のはざまで揺れ動く瞳が、それでもドキドキと官能を期待している。
「…セックス、したいんだろ?…オレと」
こんなものを見て身体がうずくのか、ゼシカは恥ずかしげに唾を飲み込んだ。
「……した、い」
「もっと…気持ちよくなりたいんだろ?」
「……………うん」
いまやゼシカの目には、期待と、好奇心しかなかった。

処女のまっさらな性を開拓していく背徳的な興奮は尋常じゃない。
―――この夜に狂っていくのは、間違いなくオレだ。

ゼシカが愛おしげにオレの中心に手を伸ばすのを、舌なめずりをしながら、見つめる。
激しく乱れた吐息が尖端に吹きかけられ、そして口付けられる。
オレとゼシカ、2人の体の芯を、同時にゾクゾクッと快感が駆け抜けたのがわかった。
襲いくる快楽への強烈な期待に、オレは口角が上がるのを押さえられない。
見下ろすと、オレの前にひざまずき、今にも弾けそうなソレにペロリと舌を這わせたゼシカも、
オレを見上げてひそやかに微笑んだ。
それはまるで共犯者のように、淫靡で、秘密めいていた。








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最終更新:2010年05月10日 11:53
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