名前 | 寃原 湮身(うらはら しずみ) |
二つ名 | 其処に満ちる腐心物 |
種族 | 『罪悪感』という概念の塊 |
年齢 | 概念であるため、数千年は存在している |
能力 | 原因を引き起こす程度の能力(自己申請に基づき) |
危険度 | 場合によって極高だが基本は低 |
人間友好度 | 一応は高である(自らは他人を嫌ったり、悪態をつくような攻撃的なものではない) |
「全ては自分が悪く、自分が原因である」という『罪悪感』が、一か所に集まって生まれた存在。
今までに起きた異変の全ての裏側で、霊夢たちも気づいていない場所で「自分が原因で異変が起こった」と、度々考えては自己嫌悪に陥っていた。
しかし、その自己嫌悪こそが『自分自身』として存在できてしまうエネルギー源でもあるため、皮肉なものである。
もちろん幻想郷内で起きる大概の事情は、彼女とは一切何の関係もない。
ゆえにほとんどの異変の最中に出くわして、いきなり「全ては私が原因なんです、ごめんなさい」などと言われても、例え「あんたは何も悪くないし、関係が無い」とでも言ったところで「いいえ、絶対私も何かしらの原因を……」などと言って問答が一向に終わらないので、何なら「少しくらいは原因があるかもね」程度にとどめて、弾幕ごっこで追い払うのがいいだろう。
もしかしたら、本当に彼女が原因で起こった異変だってあるのかもしれないのだから。
最近になって、悪名高い(?)疫病神と貧乏神の姉妹が幅を利かせているが、そんな彼女たちと同類か、あるいはもっと性質が悪いかもしれないし、言うほどそこまで厄介でもないかもしれない……。
何と言っても「私が悪い」と自己嫌悪に陥っておきながら、自分から一向に消えようとするほど極悲観的にはなっておらず、弾幕ごっこをこちらから仕掛ければ、彼女もただ単に棒立ちで倒されようとはせずにそれなりの抵抗もしてくるので、人によってはむしろ「原因を起こしたことについて悪びれていてそうだから同情のしようもない」ようにも見えるし、だからといって自分から異変を起こすほどに悪行をしているわけでもなく……「さっぱりとしたメンヘラ」とでも言うべきだろうか?
「相手が悪い」という考えはほぼ行わないので、彼女側から攻撃的に仕掛けてくることはない。
ともあれ、万が一彼女との長話になりそうな時の最適な接し方は、「ほどほどに聞き流しつつ自然と立ち去る」ことである。
面倒くさい人ならば「そうだよあんたが悪いんだよじゃあね」で強制的に終わらすのも手だったり。
寃原 | → | 冤罪の冤の字の異体字「寃」+原因の原。 えんげん(淵源、物事の源の意味)、 読みは裏腹(うらはら。あべこべの意味)から、寃には「うらみ」の意味がある。 |
湮身 | → | 沈み、沈む 「湮」には「ふさぐ、ほろびる」の意味がある。 「しずむ」の漢字には「沈」「汨」「沒」「湎」などがあるが、煙たがられるような性格をしているため「湮」。 |
其処に満ちる腐心物 | → | 「其処」は「底」と、人間の心の中の「すぐそこ」にある。 「腐心物」は「不審物」との掛詞、転じて「不満」と「不信」も。 |
危険度が全く定まっていないのは、本当に彼女が原因で起きる異変も無くはないから。
ネガティブな心が他人を介して引き起こす異変でもあれば、もしかしたら関係しているかもしれない?