あの巨大模型がプラス200円で見られた。確かオープン記念「世界都市展」は何千円もしていたはず・・。自分の勤める事務所があると聞いていたので、すかさず探してみる。こうして見ると、車を運転していないせいか、目立つ建物にはすぐに目がいくが、目的地はなかなか探せない。
地図を見るのともまた違う不思議な感覚だ。高層ビルから固定的に眺めることで得られる視点。そこを自由自在に動いてまわれるのだ。やがて見つかった事務所は屋上庭園があって、それは忠実に写真で再現されていたが、横連窓のカーテンウォールはポツ窓に変わっていた。以外といい加減だった。
それにしてもニューヨークもそうだが、上海の都市形状は明らかに東京のそれと違う。ごま粒のように点在している小さな家屋が超高層のスキマを埋め尽くしている東京に対して、新宿超高層クラスのタワーが均等に配置され、足下にはまったく家屋のない上海。
余りにも人工的なその形態に対して、東京は自然発生的だ。たがこのごちゃごちゃ感に慣れ親しんでいるせいか、上海は不気味にすら思えた。特に超高層群の対岸は均質な団地がものすごい規模で続いている。そこからは人間味ある風景が想像出来ない。
あれっ、「東京スキャナー」(押井守氏監修)は見逃した?・・・。2004-03-07/k.m
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