カメレオン
なんだか昭和っぽい演出やセリフだと思えば、30年前に松田優作主演を想定して丸山昇一が脚本を書いたものだった。藤原竜也、水川あさみ共にこのような映画としては力不足を感じたけれど、普段みられない演出で興味深い。
阪本順治は初期作品のインパクトが強すぎる。どついたるねん、トカレフ、新・仁義なき戦いなどがあまりにも素晴らしかったので、最近の作品にはどこか物足りなさを感じてしまう。
ただし、アクションシーンの作り込み、藤原竜也、水川あさみの
ロードムービー的な終盤、ラストのおどけるような政治家への仕打ちなど、随所に面白い場面もあった。とは言え、松田優作の映画として観てみたかったけれど。
松田龍平は『青い春』でも素晴らしい迫力だった。きっとこの映画も彼の方が適役だと思うけれど、絶対やらないのだろうなー。 2009-01-26/
k.m
最終更新:2009年04月15日 19:20