personal note内検索 / 「歩いても」で検索した結果

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  • 歩いても 歩いても
    歩いても 歩いても 監督・原作・脚本・編集 : 是枝裕和 出演 : 阿部寛 、 夏川結衣 、 YOU 、 高橋和也 、 田中祥平 、 樹木希林 、 原田芳雄 是枝裕和が撮り続けてきたドキュメントテイストの演出も、ここまで完成されて来たかと、久しぶりに観て感動した。カット割もセリフの切り方も、とても自然でその場へ居合わせたかのようだ。 長男の命日に、久しぶりに実家に集まった家族。父とそりの合わない次男は、失業中ということを隠しながらの里帰りで、子持ちの再婚妻を連れている。長女は持ち前の明るさでぎこちない父と息子の会話を取り持つ。料理に腕を振るう母。家長としての威厳にこだわりつづけている父。 少し大げさな設定はドラマとしてはちょうど良く、会話の中へ時より見える家族同士の本音がとても自然に響いてくる。姑と小姑の間で気を使う嫁の姿を見つつ、自身も父への抵抗...

  • ...うだ、、 これなら歩いてもよさそう! 、、それにしても暗い、、、真っ暗だ あれ!、人がいるこんな時間に散歩か カップルも歩いてる、そこそこいるな 、、だがその後永遠と暗く、、だれも、、いない お、道路だ、車まったく走ってない、、か でもなんか楽しくなってきた! このまま、とにかく歩こう 、、遠くに超高層が見えてきた 、、、あれは中目黒だな、まだ家までは遠いな 歩いてたらまた酔いが回ってきた、ふらふらする、 ここまで来たら、246までいってみるか! だんだんひとけもでてきた この辺でショートカットできそうだ 川をはなれ旧山手通り、、かな? すごいな中目、青葉台あたりは この時間でも普通にみんな飲んでるジャン もう3時過ぎてる、なにやってんのオレ あれ、なんか中目駅目指してないか? 逆方向じゃないか! あ...
  • 映画
    ...桂子ですけど 欲望 歩いても 歩いても 死の棘 殯の森 永遠のハバナ 海を飛ぶ夢 潜水服は蝶の夢を見る 激情 火星のカノン 現金に体を張れ 百万円と苦虫女 県庁の星 花とアリス 華氏451 華氏911 見えない嘘 転々 逆噴射家族 過去のない男 階段・・映画的 隠された記憶 雨女 雨月物語 霧の中の風景 音楽(映画) 鬼が来た! 鬼火 鬼畜大宴会 2006・今年のベスト6 5時から7時までのクレオ MOVIE大学 PARTY7 映画について、あれこれ。 映画って、日々新しい作品と古い作品が同時に増えていく印象があります。これはどの分野にも言えることなのかもしれませんが、知るほどに知らないことが増え、同時に新しさをも考察したい。と言うような。膨大な作品は見られるきっかけを待っています。ここでまた新たな出会いを発見できれば。 目次 今まで...
  • ポルトについて
    ポルトについて-2006 起伏の多いこじんまりとした街だった。河と海に向かって傾斜している。一見するとどちらも眺めの良い風景なんだけど、川沿いは貧困層、海沿いは裕福層といった住み分けがあるようだ。 ホテルで朝食をとった後、川沿いまで歩いて見たが確かに水へ近づくほど落書きやら廃墟が増えていた。そんな街に住むアルヴァロ・シザの作品群は、ヴァナキュラーというか土地の文脈にしたがった心地よい建築ばかりだった。 一方レム・コールハースのカサ・ダ・ムジカは異彩を放った建ち方という予想だったが、実際に行って見ればそれほど唐突感はなかった。ランドスケープへまったく植栽を入れていない。 それは隣のロトンダ・ダ・ボアヴィスタという由緒ある公園とひと続きにすることで違和感もない。大きなベースを確保したため、隕石のよう(と一般に言われている)に転がっている姿も...
  • 大竹昭子
    大竹昭子(おおたけ・あきこ) imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 1950年東京生れ。上智大学文学部社会学科卒業。 1979年からニューヨークに滞在。 82年に帰国し、本格的に文筆活動を開始。 さまざまな分野についてルポ、批評、エッセイ、ショートストーリーを執筆中。写真も撮る。 『バリの魂、バリの心』(講談社文庫)紀行的バリ島ガイド  『踊る島バリ』(共著・パルコ出版)バリ島の音楽舞踊家の聞書き  『熱帯の旅人』(訳書・河出書房新社)バリに暮らしたアメリカ人音楽家の生活誌  『透きとおった魚』(文芸春秋)沖縄についての紀行エッセイ  『アスファルトの犬』(住まいの図書館)ニューヨークと東京の嗅覚的都市探検  『眼の狩人』(新潮社)日本の戦後写真家の活動の軌跡をたどりつつ、写真とはな...
  • この人の閾
    この人の閾 新潮文庫 保坂和志 四つの物語がおさめられている。その一つ東京画。 ここに描かれている情景が、近所の代田橋あたりだということは、読んでいてすぐに感じた。 あそこは駅前のミスタードーナッツくらいしか利用したものがないが、やけに昭和の面影を残した商店街、それも甲州街道までの短いそれと、線路向かいの浄水場の殺伐とした感じは、印象に残りやすい。けれども作中の主な界隈は、もっと奥まった辺りなので、想像はつかない。 玉川上水沿いは、笹塚あたりをよく自転車で通るが、確かに甲州街道の雑踏を忘れるくらい、しんみりとした空間だ。なぜかノスタルジックな思いに駆られる保坂氏の小説に、思わぬ近所が出てきたおかげでこの辺り一帯を、そういえばそんな思いで歩いていたようにも思えてしまう。けれど平日はもっぱら甲州街道沿いを歩くばかりなので、あの...
  • イタリア旅行記/2000年12月23日
    イタリア旅行記/2000年12月23日 12月23日、イタリア初日。ミラノへ到着した。東京と同程度の気温だと思ってあまり着込んでこなかった。間違って北海道へ着いたような寒さ。このままでは、ろくに歩けない。ホテルへ着いたら早速にでも街へ行きなにか上着を買おう。まずは、空港からミラノ中央駅行きのバスを探す。ガイドブックにもバスの名前までは載っていなかったので、はやくもあたふた。なんとかマルペンサーシャトルを見つけた。すでに6時を回っていたので、すっかり暗い。見知らぬ国、いきなり夜の郊外をバスで走るのは、ちょっと不安だった。40分くらい走るとミラノの中心街へはいってきたようだ。 昨年末、東京駅近辺のミレナリオを、1時間くらい並んで見物へ行った。本場イタリアでのクリスマス・イルミネーションにはとても期待をしていた。バスからの眺めからは、どことなく寂れた雰囲気のする街という印象のほうが強...
  • プチ家出
    プチ家出? 99年 なんかこんなのが最近の女子高校生、大学生あたりで、はやっているらしい。(トゥナイトで見た) 要するに家出じゃなくて、1週間とか、泊まり歩いている女の子達が最近よくみかけられると。 「都市の24時間化」などが要因に上げられている。 東京がそんなに夜どうし過ごせる街だと思えないが・・ 友達の家を転々と泊まり歩く娘の取材風景。やはり寂しい街なかが、映っていた。 夜どうし遊びたいのは分かるが、遊び続けるのは、それはそれでシンドソウ。かなり「タフなヤツ」だと思った。 一生懸命な姿が、仕事に熱中するサラリーマンと重なったりして。 遊牧民化してるって言うでしょうか、こんなの。 こんな姿をみて、「やはり今の子って可哀想。」っておきまりのコメント言われたりしている。 好きにしてるんだもん。可哀想なのかなぁ・・・・。 こんな事でいまさら、家族...
  • の・ようなもの
    の・ようなもの 1981年 企画:製作鈴木光 企画・脚本・監督:森田芳光 出演:秋吉久美子/伊藤克信/尾藤イサオ/でんでん/小林まさひろ/大野貴保 落語家・志ん魚(伊藤克信)は、風俗嬢・エリザベス(秋吉久美子)と女子校生・由美のふたりと付き合いながら日々修行に励むが、エリザベスはある日、遠くに引越すことになる。先輩も真打に昇進し、ひとりとり残されたように感じる志ん魚だが・・・。 i.m 若者のとりとめのない日常がよく描かれている。落語家になるという共通の夢をもちながら、スタイルの異なる仲間と日常を送る主人公。 風俗嬢と付き合いながらも、彼のコーチしている女子校の落研の女子校生とも付き合う。 その様な関係は風俗嬢の「バレなければいいじゃん」という言葉にのせられてのもの。主人公は良い事ではないと思いつつも、流される。女子校生の家で、彼女の父親に見せた落語が「面...
  • 東京湾景
    東京湾景 吉田修一(著) 価格:1,470円 新潮社 先日読んだ「ランドマーク」がストイックな印象だったからか、この「東京湾景」はとてもストレートな恋愛小説に思えた。 携帯の出逢い系サイトで知り合う。いかにも現代的なネタだ。けれどこのシチュエーションへ既に違和感を持ってしまう人は、吉田修一の作品すべてに共感が薄いかもしれない。というのも、彼の作品はそんな微妙な位置を常に歩いているように思えるのだ。 たとえば、女性のほうは最初に名乗った偽名のまま交際を続けている。一方男性はそのことを知ってもあまり気にしない。この部分へ「普通ショックだろう」と突っ込みを入れてしまうことは彼のファンにはほとんどありえないことだと思う。そして同時にその部分へ違和感をもつ人も多いと思う。 恐らくこの温度差が微妙に響いてくるのだろう。現代を生きる若者(ヘンな言い方だけど)はあ...
  • :近況-2008-3-12
    2008-12-05 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 木曜日に槇さんの講演会にいった。海外プロジェクトの多さに驚いた。そしてあの年齢でハキハキと話すその姿へ恐れ入った。3年ぶりくらいにこの防水メーカー主催の講演会へ来た。途中、有楽町の駅前が随分と変わっていたことへ驚いた。講演後またそこを歩いた。ついでに銀座をブラブラした。疲れたのでファーストフードでお茶した。すごく会話へ夢中になっている人たちばかりがいた。日本じゃないみたいだった。本を読みながらまわりが気になってしょうがなかった。 2008-11-21 照った身体をキャタツに預けて●THE JORKERS・3 11月21日(金) 新宿区早稲田鶴巻町 銀のヘルメット 20 00〜22 00  ...
  • カリスマ
    カリスマ 監督; 黒沢清 出演; 役所広司,池内博之,大 杉漣,洞口依子,風吹ジュン 1時間43分 普段至近距離で、人混みの中を歩いている。そのストレスは以外と大きなものかもしれない。反面、なにか大きな自然に接したときの清々しさ。そこには開放感と同時にどこか恐怖感を伴わないだろうか。自分の世界観を支える社会的な基盤のなにも存在しない大地。 移動の時間的短縮によって、気持ちの移動が追いつかないことがある。それは山登りですら、自然をどこかフィクションとして受け止めさせてしまう。本当の自然とはどんなものなのか。森の奥深くにはいったいなにがあるのか。 都市と都市とを結ぶ線の途中へ、省略されるかのような山並みは、踏み鋳ることのない別世界だ。安部公房「砂の女」は、砂に埋もれた集落に閉じ込められた男の孤独なたたかいを描いていた。...
  • 羊と兵隊
    羊と兵隊 作・演出:岩松了 キャスト:中村獅童/田畑智子/辺見えみり/ 近藤公園/田島ゆみか/佐藤直子/高橋理恵子/ 永岡佑/岩松了 本多劇場にて。2時間半くらいの大作で、しかもシリアス。作・演出が岩松了なので、もっと笑いありな感じを予想していたので、驚いた。予想に反した展開に対する邪念が邪魔をして、もっと素直に見ていたら深いドラマとして響いたのかもしれないけれど。 台詞の連鎖が見所。戦争という直接殺戮の現場にいないことで語ることの出来る抽象的な恐怖。それは欲望の先にある究極の選択。そんな対象へ、家族という密室の中で向き合いまた翻弄される人間模様が展開するドラマ。 下北沢に行くと飲み歩いてしまう。茶沢通りを3軒ハシゴしてしまった。すっかり飲みくたびれて酔いがさめてしまうほどw。2008-07-20/k.m
  • レミング/世界の涯まで連れてって
    レミング/世界の涯まで連れてって 作・演出/寺山修司 演出・音楽/J・A・シーザー 舞台美術・メイク・衣装/小竹信節 出演/大浦みずき 他 舞台監督/矢島健 振付/京えり 初めてのサンシャイン劇場。なにかミニシアターへマイナー映画でも見に行く感覚で会場につくと、ものすごい人だかりにビックリ。しかも熟年のオバサマ達がぎっしりと、ちょっとせまいホワイエに詰まって待ちかまえていたので、入るのをちゅうちょしてしまうほどであった。やや見かける若めの人達は、ベレーボーをかぶった、下北沢にでも歩いていそうな人達。どちらも普段あまりかかわらない方達なので、やや違和感をおぼえました。---- “もしも壁がなくなったら”というたったひとつの問いかけによって始められた台詞。寺山修司作のレミングには、テーマのシンプルさゆえにか、そ...
  • クロダ
    クロダさん勝手に僕が自己紹介のページ作成させていただきました。 いずれここを書き換えてくださればと思います。(k.m) クロダさんのサイト デジカメコロコロ 駐車場クレイジー 未承諾広告コレクション 以下、発言ページのリストです。 pn tiefblau 「不自由」論 カンバセイション・ピース クロダ 六本木ヒルズ 攻殻機動隊 片山博文展 趣都の誕生-萌える都市アキハバラ 対話 k.m 写真とか一つ載せていただければ・・・。2003-04-12 (土) 14 14 20 クロダ 自己紹介しなくちゃなーと思いつつやり方調べるのめんどくさくて放置してしまいました。すみません、ありがとうございます。また来ます〜。2003-04-13 (日) 14 22 43 k....
  • 写真展ハシゴ
    写真展ハシゴ-2008 ヴォルフガング・ティルマンス 展 ワコウ・ワークス・オブ・アート 久々に見たティルマンス。オペラシティでの展示はとても印象深かった。ここはとってもこじんまりしていて、すぐ見終わってしまった。印象に残ったのは中庭から空を見上げた写真。ポルトガルへ行ったときもこんな光景があった。 むしろギャラリーまでのアプローチが興味深かった。バス倉庫の大きなアスファルト空地からシーザー・ペリがデザインしたNTTビルを眺める風景に、カメラを忘れたことを悔やんだ。 第33回木村伊兵衛写真賞受賞作品展 コニカミノルタプラザ 岡田敦氏の「I am」 リストカットした腕の全裸写真があったせいで、全てそのような自傷行為を行っている女性たちに見える。深刻な症状であるにもかかわらず、公式の疾患名としては認められていない自傷。もはや現代の闇とか言われてしまうよう...
  • 夜の散歩
    夜の散歩 運動不足解消のため、駒沢あたりから歩いて帰るという日課を怠っていたので久しぶりに再開したのですが、あまりの熱帯夜へ早くもめげそうに。気持ちを盛り上げる意味で、写真を撮りながら帰っています。 結構自転車で警察官が巡回していて、いつ職務質問受けてしまうか警戒しながらの撮影でもあり、路上スナップ写真家にはなれないと思いました。 国道246を下りながら向かい側の風景を。シャッタースピードが遅いのでいかにブレないかへ気を使いながら、トラックが通る瞬間に露光していれば面白そうだと思い何枚も撮ってみました。 時より100円パーキングのオープンスペースから、奥の住宅街が開き垣間見える生活感が面白く、じっくり撮りたいところですが、ストーカーだと勘違いされないか気が焦ってブレを消せません。ああ、時間よ止まれ、好きなだけ撮らせてくれと思いつつ...
  • photographers'gallery
    photographers gallery press no.3 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 http //www.pg-web.net/ B5判 176頁 発行年 2004.4.1 1.680円(税込) 写真とは自分を表現するためのものではないし、思想や政治を表すものでもない。自分が撮った写真は、単に写真それ自体として存在し、自己とは別の存在となる。(pgのワークショップ案内より) 写真家、北島敬三が発足したphotographers galleryの機関誌「photographers gallery press」を買いたくて仕事帰りに新宿3丁目で地下鉄を降り、pg-shopへ行ってみた。なんとなく写真集の専門店をイメージしていた。色々見てなんか買...
  • :近況-2003-11
    近況-2003-11 2003-11-28 12月6日夜放映のNHK BS「デジタルスタジアム」にて、宮島達男がゲスト出演します。番組内の「クリエーターズ・カフェ」というコーナーで、「1000 Deathclock in Paris」をスタジオ内に再現。 ● http //www.art-labo.com/jp/news/031206.html 2003-11-25 昨日は祝日に朝早く起きて、有楽町の朝日ホールへフィルメックスを見に行ったが、残念ながら今年選んだ2作はかなりイマイチだった。いや、1つ目はけっこうよかったし、映画的な魅力も多かった。けれど2つ目のは、もう見終えるのがちょっと苦痛なくらいだった。通常、映画を見ていて「何が言いたいのか分からない」と思うのはすでにかなりまずいレベルで、その前に感覚的に絵が醸し出す雰囲気が好きかどうか、というのが僕の中の評価の殆どを決め...
  • ロンドン・パリ旅行記/2000年1月29日-ロンドン
    2000年1月29日-ロンドン 朝からカムデン・タウンへ。若い人に人気のストリート・マーケット。観光客も多く混雑する名所にもなっているようす。デビット・チッパーフィールドをはじめ、建築家やデザイナーのスタジオも多い。早い時間のせいか余り人はいなかったが、屋台ではおいしそうなソーセージを焼き、露天の店が多く昔の原宿駅前の雰囲気に近い。 ロンドンと言えば、ハイテック建築をイメージする。ロジャースやフォスター、ピアノだけでなく、最近ではウォータールー駅をデザインしたニコラス・グリムショーの印象が強い。ここでも88年の作品、セインズベリー・スーパーマーケットと住宅の複合施設が見られる。ハイテックスタイルというと、古い建物の多いヨーロッパではいささか唐突な存在感が気になる。雑誌では既存の町並みとの折り合いの付け方まで分からないので、この建物もそのあたりが気になっていた...
  • 2003問題
    2003問題-東京の巨大再開発の幕開け前夜 第1回 近未来都市「東京」 2003問題といわれる東京の巨大再開発の幕開けまであとわずか。今回は一足早くオープンした「丸の内ビルディング」、「汐留A街区(主にカレッタ汐留)」、「六本木一丁目西地区・泉ガーデン」を見学。クリスマス近い3連休、私にとっては今日1日だけの休日なのでしたが・涙。近未来都市のイルミネーションも見所。ここ数年都内の景観を確実に変えてきたこれらの巨大な開発は、様々な批判をも呼んでいます。新宿のみが唯一の高層街区と呼べる、どこまでも平坦な拡大を続けてきたメガロポリスですが、ここへ来て急激な都市化を成し遂げるその姿は案外静かに進んでいます。しかしその全貌を見るまでもなく、いままでにない「東京」のオーラは既にイビツなカタチで僕らの日常へ進入して来ているのでした。 地図をリロードする。 今回のように東京をあらためて巡っ...
  • 「せんだい」
    「せんだい」へ建築視察-2001 お盆休みを利用して仙台へ建築視察に行ってきました。 発端はやはり「せんだいメディアテーク」を見たい思いでした。けれど結果的には仙台市を中心に、宮城県にここ数年続々と竣工した「公共施設」を見ることが出来ました。それらを通じて、開かれた公共空間の最先端を実感し、市民生活をサポートする公共資産の明るい未来をのぞむことが出来ました。 一泊二日という短いスケジュールでしたが、朝早く東京を発ち、次の日の夜遅くまで仙台に居たので、まる二日間滞在したことになり、予想以上に多くの建築を見ることが出来ました。 初日は仙台市内に絞り、地下鉄とバスを利用して3つの施設を見学。次の日はレンタカーを利用して、松島から名取市まで5つの施設を見学しました。初日の行動によって、車では感じ得ない仙台の街の大きさ、郊外ニュータウンの存在、起伏と緑の多い多様な都市...
  • 近況
    過去の近況 2003/6月 2003/7月 2003/8月 2003/9月 2003/10月 2003/12月 2003/11月 2004/1-3月 2004/4-6月 2004/7-12月 2005/2-1月 2006/4-7月 2006/8-1月 2008/3-12月 2016-01-05 久しぶりにログインした。実に3年近くも、、。 2013-07-23 平和憲法や慰安婦などのベーシックな問題点解説とか、政治家と政策の模式図を選挙期間だけでなく常に取り扱う、ちゃんと視聴率の取れる情報番組が欲しいなと。それにはネットとTVのさらなる戦略的な連携も必要で、政治を良くわからないブラックホールとしない...
  • ラスト・サムライ
    ラスト・サムライ [監][プ][脚]エドワード・ズウィック [製][出]トム・クルーズ [プ]ポーラ・ワグナーほか [脚]ジョン・ローガンほか [出]渡辺謙 真田広之 小雪 ティモシー・スポール 原田眞人 [制作データ] 2003米/ワーナー [上映時間] 154分 明治維新についてどうのと気になるところは今後補足(*1)するとして、映画としてはなかなか面白かった。トム・クルーズの話す日本語にはどうしても「にんまり」してしまい、「キル・ビル」のユマ・サーマンをも思い出すし、ハリウッド・スターへ日本語をたどたどしくしゃべらせるのは笑える。 先日ビデオで見たペキンパーの「戦争のはらわた」で感じたドイツ兵がみな英語を話している違和感と同じように、アメリカ映画ではいつもみんな英語を話す。今回も天皇陛...
  • :近況-2003-12
    近況-2003-12 2003-12-30 さて、そろそろ年賀状を。すっかりやっぱり休みモード。まったく気力なし。でもヒマだし(←自分でヒマに追い込むのがとても好き)、なんかしよ。 2003-12-29 今年は我が家の大掃除にエキサイティング・・・。 2003-12-28 社会派の監督、山本薩夫の作品「金環蝕」(1975年・大映)を見た。実際に起こったダム建設入札をめぐる汚職事件を元に描いた政治ドラマ。登場人物の多さと、誰もが自己中心的な策略に案じているところなど、シンセミアの楽しさともちょっと通じるかもしれない。 2003-12-23 ホウ・シャオシェン監督の『ミレニアム・マンボ』。こちらはぐっとムードのある現代劇。終始ネオンの色合いの中で、映される台湾。音楽はまるでスーパーカーのよう。日本にも来る。その時はフィルターのない生な色合い。夕張のキネマ通りが良い。話しは...
  • :近況-2003-8
    近況-2003-8 2003-08-31 森のビアガーデンにて。ここは20年も続いているそうだが、ハッキリ言って知らなかった。外からはほとんど気配すら感じられない静かな森の中だが、一端はいると900人収容という広さがほとんどうまっていた。まさに大盛況だ。見上げれば空、目線には木々、ややちらりと周辺のビルが見える程度で、ここが都心とは思えないことがシチュエーションの贅沢さを出している。今回はお二人が初参加。こうして新たな広がりがでるのはとても楽しい。周囲が騒々しくナカナカ皆さんとのお話が深まらなかったが、まあこれもビアガーデンならでは。その後2件のカフェをハシゴし、解散。僕らは小腹が空き明大前でつけめんを食べて帰宅。 今日は所用で少し出かけただけなのに、妙に疲れた。ウダウダとマラソンを見るが、なかなかスタートしないTBS。ああパリ行きたい・・。 2003-08-29 やさしさで人を傷つけ...
  • 季節の記憶
    季節の記憶 保坂和志 中公文庫 743円 小説には物語があってまたあることを前提として受け入れ、そのスケール感や非日常性などへ惹かれていく場合と、物語はあくまでもきっかけであってその中に見え隠れする作者の思想・価値観などが合わさった人間性のようなものへ惹かれていく場合とがある。 もちろんどちらにも当てはまらないものもあるのだし、両者が絡み合った中に小説の持つ楽しみが含まれているのだとも思う。保坂さんの小説への印象は相変わらず後者である。と言うかむしろ通常の物語を構成している人間や世界の描写が、それ自体の連鎖で成り立っている感じだ。 それはとてもやわらかな印象を与えてもいるがまさに作者の文体のなせる技であって、むしろ描写と分析のみが連鎖をなしているその構成は、常に作者の考えを垣間見ながら先へ進んでいくとても体力を伴う...
  • 僕の小規模な生活
    僕の小規模な生活 僕の小規模な生活-1 福満 しげゆき (著) 描かれていたのはまったく地味な話で、タイトル通り小規模な生活のエピソードがささやかに展開していくものだった。活字になっている吹き出しの他にも手書きの小さなものがたくさん書かれていてそれが面白く、そうやって主人公の内面が執拗に描かれ、まるで日記を読んでいるようでもあった。 しかしながら、この漫画は妻に不評だったことを見ても、女性にはあまりウケないのではないか。 さて、何年も前からそうであったように、ネットで公開されているばかりでなく自分でもこうして日記なるものを書いているのだから、(たとえそれがフィクションであったとしても)ある意味でお互い見慣れた光景をなぞるようでもあり、その既視感からくるリアルを狙っているのかとも思いつつ、そこには書かれていないもっとリアルな部分をどこかで想像させるものがある。 ...
  • イタリア旅行記/2000年12月24日
    イタリア旅行記/2000年12月24日 12月24日ミラノ二日目。朝一番で湖水地方「コモ」へと向かう。コモは世界的な保養地として有名だが、もっぱら夏の避暑地であり、この時期に好きこのんで行くのはテラーニを見に行く建築ファンくらいかもしれない。地下鉄でコルドナ駅まで。昨日上着をかえなかったので、駅周辺で出発前になんとか手に入れたく朝の街を歩く。 ほどなくブティックが1件あった。そこであたたかそうなダウンのベストを購入。さっそく着込んで北部線へ乗り込み、30分ほどでコモへ到着。やはり寒い。しかしミラノの殺風景な雰囲気とは違って、冬でもこちらの方が賑わっている感じがした。観光地的な「おもむき」と小さな街のたたずまいに好感がもてる。 車中からすでにカサ・デル・ファッショを確認できた。ドゥオーモと向かい合わせに立つそれは、テラーニによる合理主義の意匠に包まれ、端正なプロポーションを持つ...
  • ダージリン急行
    ダージリン急行 監督:ウェス・アンダーソン 出演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、 ジェイソン・シュワルツマン、アンジェリカ・ヒューストン 映画を見ているとき食いつく部分として、「(まぁないけど、自分が)撮るとすればここはマネしたいな」というシーンで、結局それは「映画的」だと共感する場所でもある。 この映画には沢山そんなシーンがあった。冒頭のエイドリアン・ブロディが列車に飛び乗るスローモーションに続き、ビル・マーレイが悔しそうに追いかけるシーン。ジェイソン・シュワルツマンが列車からタバコを吸おうと顔を出すと、向こうで同じしぐさをする女性。途中下車して電話をかける舞台展開図のような姿。インドの集落へ行ったときの、各部屋を横断していくカメラ、同じように急行列車のなかを動く視点。 どれも絵としてキマっていて、そこだけ取り出しても成立し...
  • 偶然の祝福
    偶然の祝福 角川文庫 小川洋子 定価 500円 朝一番で寄るところがあったが、時間的に余裕が出来たのでカフェでこの本を読んでいた。通勤途中に寄り、テイクアウトしていく客ばかりだった。この時間に落ち着いて本を読める満足と、時間を気にする気持ちとが混ざり合っていた。 一日のスタートへ心を落ち着けるべくこの小説には独特のリズム感があった。主人公の遭遇するさまざまな偶然はどれも静かに訪れ、その後精神的な支えとなったりする。しかし偶然をつかむ姿勢にはどこか強かさを感じた。 それは不幸を抱える主人公が、そのような現実を了解しつつ生きていることに現れている。どんな境遇に置かれていても、日々の小さな出来事から生まれてくる積み重ねを執拗に書き留めていく姿勢は、小説という形式を利用した生きる知恵の実践ではないか。入れ子になった構成だ。 語りようはとても繊細で、少しの激しさ...
  • BIMについて・その1
    BIMについて・その1 こんな時期に設備投資は無理だと思うけれど、以前からBIMなるものを取り入れろと言われていて、特に勉強していなかったので、先日あるメーカーのセミナーへ行ってみた。 BIMのメインストリームは意匠と設備、構造の3Dデータ共有化にあるのかと思っていたら、まずは建築設計内部の効率化がメインだった。確かに、アメリカでオー○デスクがどんなにBIMを推し進めようと、日本の設計事情はまず3DCADの普及からだろう。 実体として自分をはじめまわりの事務所からも属性付きの3次元データを基本にドラフトしているなんて聞かない。もっともそういった情報交換の機会も恐ろしく少ないけれど。 一部のゼネコンや組織事務所では10年前くらいから取り入れはじめているようだ。確かにこのシステムが当たり前になれば、随分と生産性も上がるだろう。 セミナーでは...
  • 世界金融危機
    世界金融危機 岩波ブックレット NO. 740 金子 勝、アンドリュー・デウィット (著) 例えば1か月ほど前から、時間が3年に引き伸ばされた関東大震災が起きてしまったと報道されたら。本来数分間で崩壊する建物や道路などが、目の前で3年間かけてじわじわと崩れていく。そこだけがスローモーションのように。既にはじまってしまった世界金融危機を、そんなふうに想像してみた。 結局どんなにリスクの多い環境にいようとも、日常の中で四六時中それを意識し続けることは出来ない。これは本能の防御によるものだと思う。住宅バブルが崩壊し、ドルが急落し、物価が高騰しても、公的資金の注入ですぐに楽観視する。そんなことで治まらないことは分かっていても。 この著作は10月に出たので、すでにリーマン・ブラザーズ経営破綻以降の世界を見ていない。けれど著者により何年も前から用意されていた文脈...
  • Mother'sArt!VOL.3
    Mother sArt!VOL.3 VOL.2から実に2年半ほど経ちました。wiki化にともない新たにコメントを頂けましたので、今回復活することが出来ました。あれ以来母は陶芸の道に入りました。今では作品も大分増えてきまして、しっかりデジカメ画像を使ってファイリングしています。その中から最近の2つを送ってもらいました。例によってコメントは本人に書いてもらいました。2003-05-18/k.m #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 サラダボール サラダボールは初めに円形を作って粘土をひも状にして二段積んで一ヶ一ヶ仕上げに削った物です。六ヶ同じく仕上げるのが難しいです。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 足つき小鉢 足...
  • Mother's Art!VOL.2
    Mother sArt!VOL.3 VOL.2から実に2年半ほど経ちました。wiki化にともない新たにコメントを頂けましたので、今回復活することが出来ました。あれ以来母は陶芸の道に入りました。今では作品も大分増えてきまして、しっかりデジカメ画像を使ってファイリングしています。その中から最近の2つを送ってもらいました。例によってコメントは本人に書いてもらいました。2003-05-18/k.m #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 サラダボール サラダボールは初めに円形を作って粘土をひも状にして二段積んで一ヶ一ヶ仕上げに削った物です。六ヶ同じく仕上げるのが難しいです。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 足つき小鉢 足...
  • Mother's Art!
    Mother sArt!VOL.3 VOL.2から実に2年半ほど経ちました。wiki化にともない新たにコメントを頂けましたので、今回復活することが出来ました。あれ以来母は陶芸の道に入りました。今では作品も大分増えてきまして、しっかりデジカメ画像を使ってファイリングしています。その中から最近の2つを送ってもらいました。例によってコメントは本人に書いてもらいました。2003-05-18/k.m #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 サラダボール サラダボールは初めに円形を作って粘土をひも状にして二段積んで一ヶ一ヶ仕上げに削った物です。六ヶ同じく仕上げるのが難しいです。 #ref error :ご指定のページがありません。ページ名を確認して再度指定してください。 足つき小鉢 足...
  • 建築はまちの中に生きる
    建築はまちの中に生きる 建築プロデゥーサー・浜野安宏氏の著作にあった項目。 建築を仕事としていて思うもどかしさは、社会性としてのそれについて考えるとき、言葉の問題になっていき、どうしてもその枠の中で考えていく癖が出来上がってしまうことです。反面、実際のモノを作っていくときには、言葉でイメージされない具体的な状況を読みとっていく作業にしばられて、言葉として説得させる変換が、うまくいきません。(断念的な姿勢が多々・・) プロポーザルなどの理念を問う検討作業において、実体としての空間に魅力が在るかどうかなど、あまり関係ないんじゃないかと思うときがあります。さらに自分が、ある空間を体験するときに、プログラム的なことまで含めて感じることがそんなにないのではないかとも思います。 ふたつを考えると、空間については、すごく個人的な内省的思考によって出来たモノへ心...
  • 日本の難点
    日本の難点 宮台 真司 (著) こういった本を読むと思うのは、何故政治家はもっと政策について分かりやすく伝えようと努力せず、何故メディアはそれらをフォローすべく噛み砕いた議論をせず、何故僕らはそんな社会を受け流してしまうのだろうかと。 けれど新聞やニュースへ少しは意識して接しているにも関わらず、知らないことばかりか知っていたつもりの事柄も、こんなふうにつながっているのだという驚き。それは結局どこかで説明されていても、見て聞き流す程度ではまったく分らないほど社会は複雑さを増していて、上辺の分かりやすさへ翻弄されているのだと自覚するひと時。やがてまた不理解の海へ流されて行くのかという不安も既にマヒしてきた。 望むことや出来ることは、「世の中をよくするにはどうすれば」を学ぶためこれらの本を読むのではなく、少しでもこの「システムが行き渡ってしまった」ポストモダ...
  • カミュなんて知らない
    カミュなんて知らない 監督 柳町光男 脚本 柳町光男 音楽 清水靖晃 出演 柏原収史、吉川ひなの、前田愛、中泉英雄 劇中劇というスタイルを使って、見る側へ映画というものを考えさせるという点で、高橋伴明監督の作品である『光の雨』を思い出した。 あちらが、立松和平の同名長編小説を映画化しようとする「今の時代」を生きる人々の物語であるのに対して、こちらは愛知県豊川市で実際に起きた老婆刺殺事件と、その犯人である男子高校生の証言を手がかりに、大学生たちが事件の映画化に取り組むというドラマ。 連合赤軍事件と、不条理殺人。どちらも若者の起こした事件が、大きな社会問題となったもの。それを若者が映画化し、その過程で苦悩したり、ぶつかったりする様をドキュメンタリーのように映し出す。どちらも似たような構成ではないか。 「...
  • 20世紀の精神
    20世紀の精神 20世紀の精神 多木浩二 平凡社新書 多木さんの文章をまとまって読んだのは、これが初めて。 書物案内と言う物ではなく、いかにして20世紀の精神が築かれてきたかを、6冊の著作を通して探っていこうとする書物でした。 読書人ならば常識化している本らしいですが、読書人ではない僕にとっては、名前は聞いたことあるけど実際には読んでいないものばかりです。それでも、フロイトやソシュールは本人の著作ではなく、解説本的なものはいくつか読んだこともあります。難しい本を分かりやすく解説したものは、善し悪しはあれど、それ自体も一つの思索的なものなので、入りやすい分好きです。 思索的なものを読んでいて楽しいのは、難しい中に時々はっとするような考えを発見するときです。発見するといても、どこかでその時気にしているよ...
  • 転々
    転々 監督・脚本 : 三木聡 原作 : 藤田宜永 出演 : オダギリジョー 、 三浦友和 、 小泉今日子 ロードムービーって、このように見慣れた都内の散歩風景においても十分成立するのだと、新鮮だった。そして擬似家族のドラマでもあったが、何故かロードムービーの調子と合う。どちらも「仮の姿」であって、終わりを感じさせる気分へモラトリアムを見出せるからだろうか。 思うに三木作品は、いつもこのモラトリアムが重要なテーマとなっているようだ。日曜の夕方、サザエさんが終わってからのダウナーな時間についてオダギリジョーが触れているように、映画で表現されている喪失感は、どれも日常の中で繰り返される「小さな終わり」を愛おしむ気分だ。 ロードムービーのリアルとは、日常への愛しみの中にあって、だからこそ都内の散歩風景にさえカタルシスを感じられるドラマを見出せるのではないか。大...
  • 激情
    激情 ちょっと前だが、テレビで華原 朋美が久しぶりにインタビューを受 けていた。小室 哲哉と別れてから、いちじるしくテレビ出演も減り、CMも出なくなったいた。 インタビューでは、失恋にふっきれ、新しい恋にも芽生えたと振る 舞い、結婚の約束もあるといっていた。しかし、顔は笑っていても、その目は死んだ魚の様。ノーメイクのせいか、顔色もとても悪くみえた。なんて分かり易い変わり様だ。と、あきれるほどだった。 ただその反面、こんなに恋愛によって変わるその情念の激しさに、少しあこがれを感じた。相対的に自分の人生の波の小ささを感じさせられてしまう。 好きな映画に、そんな女性の激情を描いた、2本がある。「恋のエチュード」と「アデルの恋の物語」。共にフランソワ・トリュフォーの作品。ゴダールと共にヌーベルバーグの作家だが、僕はトリュフォーの方が好きだ。 女性...
  • 熊の敷石
    熊の敷石 堀江敏幸[著] 出版社:講談社 価格:520円 メールが使えなくなった。なぜか行き違いでプロバイダーに止められたようだ。回復したいが、昼間に連絡取る余裕がもてない。来週になってしまいそうだ。 そんなわけで堀江俊幸の「熊の敷石」を読んでみた。なんだこのやわらかな文体は。なかなか良いではないか。 それにしても時間軸の揺れ動く小説だ。冒頭の夢は2年ほど音信不通だった友人と再会して、その家主が旅にでていった後という状態の中で見ている。しかし友人もその部屋も実際に登場するのはずっと先で、音信不通だったことから順をおって物語は進みはじめる。さらに友人との再会の前にくり広がるエピソードへと入っていくのだ。 だから夢を見ていた場所があとから出てくる友人の部屋で、何となく繋がっていたことに気づきにくい構成になっている。何となく読んでいるからそうなのかもしれないが...
  • フィラメント
    フィラメント 2002日本 原案・監督・脚本・音 楽:辻仁成 出演:大沢たかお/井川遥/村上淳/森村泰昌/不二子/銀粉蝶/重松豊 すぐに見境のつかなくなるため「切れやすい電球」と呼ばれている主人公の今日太(大沢たかお)と、写真館を営み女装癖のある父親(森村泰昌)、ヤクザと離婚したバツイチで夢遊病癖の妹(井川遥)。今日太の母親はパチンコ屋で知り合った若い 男と駆け落ちしてもう十年になる。不良仲間とオヤジ狩りを続けていた今日太だが、最近は興味を失い、まともに働くよう心掛けてた。しかし、持ち前の切れやすい性格が災いし、何をやっても長続きがしない。 そんな今日太に次々と事件が襲いかかる。ヤクザから拳銃を奪い、酔っ払いのオヤジを射殺してしまった不良仲間の死。駆け落ちした男に棄てられ突然家に帰ってきた母親とそれを寛大に迎える篤次郎。そ...
  • ライフ・イズ・ミラクル
    ライフ・イズ・ミラクル 監督: エミール・クストリッツァ 出演: スラブコ・スティマチ, ナターシャ・ソラック, その他 ひさしぶりにエミール・クストリッツァの作品をみて、そのパワフルさに圧倒された。無音の状態がないくらいに音楽が流れていて、まるで人生もそのようなメロディのなかへ収斂されているかのようだった。 ブラスバンドはやかましいほどで、ボスニア紛争の現実感をも滑稽にしてしまうくらいだ。結局映画はフィクションであって、どれほどシビアに戦争を描いても訴えるものが戦争そのものである限りどこかでそれを正当化しているように思う。 けれどこの作品のように、デカダンスと共に生きる人々へ焦点を合わせると、戦争はまるで社会システムに組み込まれた行事のようでもある。そしてその慣習に命をうばわれ、家族をうばわれ、夢をうばわれる。死ぬことの...
  • スクール・オブ・ロック
    スクール・オブ・ロック 監督:リチャード・リンクレイター 製作:スティーヴ・ニコライデス/スコット・アヴァーサノ 製作:スコット・ルーディン 出演:ジャック・ブラック/ジョーン・キューザック/サラ・シルヴァーマン/ジョーイ・ゲイドス・ジュニア/ケヴィン・クラーク/ロバート・ツァイ 2003米/UIP SPA!の映画評で中原昌也がいつになく自虐ネタも入れずに褒めちぎっていた作品だったので、ずっと気になっていた。なんとか新宿武蔵野館にて見ることが出来た。予想以上に素晴らしい作品だった。はじめから終わりまで笑いっぱなしで、最後には泣けてしまう。まさにこれぞエンターテイメントだ。素晴らしい。 リチャード・リンクレイターの作品はまだ3つしか見ていないがどれも面白かった。その緻密な演出力は初のメジャー作品においても確実...
  • エリ・エリ・レマ・サバクタニ
    エリ・エリ・レマ・サバクタニ 監督:青山真治 出演:浅野忠信 、宮崎あおい 、中原昌也 、筒井康隆 オープニングから「かっこいい」という印象が続き、ビクトル・エリセの映画を思い出すような画面構成、固定カメラ、引きのアングル、そして音楽や役者オーラなど、一流映画としての貫禄を感じた。 けれど、だからこそ内容はつまらないと思った。これだけお膳立てがそろっているのに着眼点がイマイチだ。青山真治はどうしてこのような空振りを続けるのだろう。本人はかなり成功していると思っているのだろうか。けれど興行を無視しては単なる自主制作映画と変わらない。 レミング病だとかの設定も、チープな近未来SF映画のようだ。チープなりに救いのない深刻さがあればまだメリハリがあるのだけど、そのような切迫感もない。ノイズについても、音と画の構成上必要な組み合わせ...
  • 2006・今年のベスト6
    2006・今年のベスト6 思いつくまま2006年に触れたあれこれ。 今年は仕事がけっこうキツかったせいか、 いつもより少なかったように思います。 どうもそんなペースに負け続けていた気がします。 来年はもっと積極的な行動に出たいです。 それは仕事にたいしてもですが。 それから、海外に行けたのはよかったけれど、 団体だと自分の時間で動けないので、 是非近いうちに個人で行きたいと思います。 ゲルハルト・リヒター展 今年見た中ではやはり一番でした。 はるばるいったというのもあるし、 しっかり時間をかけたこともあるし。 大きさと密度に圧倒されました。 スペイン-ポルトガル 久しぶりの海外だったのもありますが、 なによりアンダーコンストラクション、 どこもかしこも建設現場が多く、高度成長 とも違う、...
  • 映画覚書vol.1
    映画覚書vol.1 著者:阿部和重 出版:文藝春秋 発売:2004/05 2,500円 自分が「にわか」映画ファンであることを認識することは楽しい。なぜならば、そうしてまた映画好きを一からやり直せるからだ。どうしてそう思うのか。映画は無限にあっていくらでも見たい。けれどそれはとても体力と時間の要る作業なのだ。だから映画を見続けるにはテンションを高め続けなくてはいけない。特に古い映画を見るときにはなおさらそう思う。 監督や役者を時系列的に追ってみる。ある作品群をまとめてみる。どれも根気のいる作業だ。けれどそうしたいと望む限り行動は伴う。そんな気持ちと身体のカイリした状況をうまく繋いでくれるのが「映画本」ではないか。 阿部和重は小説と同じように映画を語る。これは以外だった。以前彼のエッセイ集なるものを読んで、そ...
  • コミュニケーション
    コミュニケーション 新建築の連載対談。大江さんとマイクロソフト社の社長が対談。話題はもちろんコンピューター関係。 マイクロソフト社の社長いわく、コンピューターの急激な普及により、都市や建築の印象が稀薄になってきている。(メールや、テレ会議を頻繁に使用することにより、今どこにいるのかが、あまり意識にあがらないといった感じ。) 一方、大江さんの大学での講義で発見した事に興味を感じた。デジタル時代の中学校を 検討して行く中で、教室を必要としない教科はほとんど考えられるが、休み時間だけは、みな学校に集まりたい、という意見だったそうだ。 確かに、コンピューターの普及に伴い最近よく聞かれる、「わざわざ出向かなくてもよくなる時代」という言葉には疑問を感じていた。 実際設計においても、協力事務所との打ち合わせは以前より減ってきている。初回に顔合わせをして...
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