ThinkPadなどあらかじめ[Windows]キーが用意されていない環境では、スタートメニューを開く際も[Ctrl]+[ESC]キーを押さねばならず結構不便です。そこで今週は、使用頻度の少ない[無変換]キーに[Windows]キーを割り当てるTipsを紹介しましょう。
<スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択。「名前」に「regedit」と入力後 <OK>ボタンをクリックする。
レジストリエディタが起動したら、HKEY_LOCAL_MACHINE \ SYSTEM\CurrentControlSet \ Control \ Keyboard Layoutとキーをたどって開く
<編集>メニュー→<新規>→<バイナリ値>と選択し、「Scancode Map」に値名を変更する。
「Scancode Map」をダブルクリックで開き、リスト1の内容を入力した後<OK>ボタンをクリック。
設定を有効にするためにレジストリエディタを終了し、PCを再起動する。
リスト1 ステップ4で入力するバイナリデータ値
00 00 00 00 00 00 00 00
02 00 00 00 5B E0 7B 00
00 00 00 00 00 00 00 00
表2 : 代表的なキースキャンコード
キー
キースキャンコード
Alt(右)
0xE038
Alt(左)
0x38
Caps Lock
0x3A
Ctrl(右)
0xE01D
Ctrl(左)
0x1D
Esc
0x01
F11~F12
0x57~0x58
F1~F10
0x3B~0x44
Num Lock
0x45
Scroll Lock
0x46
Windows(右)
0xE05C
Windows(左)
0xE05B
ひらがな
0x70
スペース
0x39
半角/全角
0x29
変換
0x79
無変換
0x7B
これで設定完了です。表2の情報はDWORDで管理されており、最初の「0x00000000」「0x00000000」はヘッダ。次の「0x01000000」は、後に続くDWORDの個数(末尾のターミネータも含む)。そして次の「0x5BE07B00」が肝心の変換コード。 [無変換]キーは0x7B、[Windows]キーは0xE05Bですので、上記のような数値になります。
もし、[Caps Lock]キーに[Ctrl]キーを割り当てる場合、[Caps Lock]キーは0x3A、[Ctrl]キーは0x1Dですので「0x3A001D00」としてください。ちなみにこれらは個数を増やすことで、複数のキーマップを作成できますので、自分の使用スタイルに応じてカスタマイズするといいでしょう。また、これらの設定が不要になった場合は、バイナリ値「Scancode Map」を削除してください。
最終更新:2012年11月26日 14:03