まとめ
現在は,ものではなくデジタル情報を整理する時代である。特にインターネットでは様々な整理のしかたが存在する。枝につく葉のように情報を大量にくっつけてゆく方法など。インターネットは整理の仕方を一つに限定せず,様々な方法をとれるようにする。
1.整理の新段階
…物の場合一カ所にしかおけないが,デジタルの世界では複数箇所に位置づけられる
- 米国議会図書館が慎重に工夫を重ね,高度に発展させた情報整理手法も,デジタル情報の世界ではただただ無力なのだ。 (p.27)
…大量の情報がデジタルではあふれているが,それをLCCで整理してくれるような人は存在しない
第一段階 * 物質それ自体を整理
第二段階 * 索引カードで整理
第三段階 * デジタル情報で整理
2.アルファベット順とその不満
- アルファベット順などの自明とされている順序について
3.知識の地形図
10個の項目
項目間の上下関係(大規模改訂ができない)
- デューイ十進分類法はまとめることが出来ないのだ。というのも,知識自体がまとまっていないからだ。知識は多様であり,変化を続けており,時々の文化的な価値観を染みこませている。世界は多様であり,どのような単一の分類体系でも,すべての人,すべての文化,そしてすべての時に有効になるようなことはないのだ。 (p.84)
- アマゾン自体もデューイ方式の図書館からはほど遠い存在だ。デューイは本の整理法について統一的な方法を作り上げた。アマゾンは出来るだけたくさんの異なった方法を見つけている。 (p.91)
4.まとめと分割
- 本当に欲しいのは,自分の考える順序と同じように,その都度構成が変わるようなツリー構造である。 (p.116)
…多面的な分類体系(ファセット) → 多次元分類
- ツリー構造の入り口とするファセットを決めておく必要がないのだ。 (p.119)
5.ジャングルの掟
- 第三段階の整理は,分類に支配されていた領域を開放する。分類を強制するのではなく,タグ(札)をつける。タグをつけることで,オンラインでウェブサイトを利用する人々はタグにひと言ふた言書き残すことができ,それによりまた後で戻ってくることが出来る。 (p.136)
- タグは個人がページを記憶し,後で探し出すための方法として有効 (p.139)
*フィルターは出口で
*葉っぱはできるだけぶら下げろ (葉っぱとはメタデータのこと)
*全てはメタデータであり,ラベル付けできる
*管理をあきらめる
6.賢い葉っぱ
- ひとたび第三段階の整理の対象物に単一の識別子がつけられれば,それで賢い葉っぱとなる準備は完了である。 (p.160)
7.社会として知ること
- ウィキペディアの中立性について (議論を通して確保)
8.無が伝えること
- 人々はメタデータに慣れている。しかし,その暗黙の文脈は簡単に壊れる。
*誰かがタグをつける
*機械学習
*ユーザープロファイリング
*詳細な分析
- 意味の外部化 …あらゆることをデジタルデータとして外部保存,自分以外が意味づけ
9.美徳としての無秩序
明確な定義が無くても議論の余地のない例(彼女はこれを「プロトタイプ」と呼ぶ)を中心とした整理が出来る限り,概念は明確に出来ると考えた。 (p.273)
10.知識の仕事
最終更新:2009年05月02日 21:11