プロキシマ

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プロキシマ - (2008/02/28 (木) 14:28:29) のソース

プロキシマ。
・「ケンタウルス座の」という意味の「ケンタウリ」を付け加えてプロキシマ・ケンタウリと言ったり、ケンタウルス座アルファ星系を構成する第三の[[恒星]]という意味でケンタウルス座アルファ星Cと呼ばれることもある。英語のつづりは"proxima"。近くにある星という意味で、その名の通り太陽系に最も近いところにある恒星である。
・[[太陽]]より小さい[[赤色矮星]]。[[スペクトル型]]はM5.5Ve。[[質量]]は太陽の12.3%、[[半径]]は14.5%、明るさは1万分の1しかない小さく暗い星である。[[地球]]が太陽から受けるのと同程度の日射を得るには、プロキシマに0.02AUまで近づく必要がある。
・プロキシマは暗い天体なので[[地球]]から肉眼で観察することは不可能である。太陽系からプロキシマまでは4.2光年離れているが、プロキシマを肉眼で見るためには0.5光年程度まで近づかなければならない。
・[[ケンタウルス座アルファ星AおよびB>ケンタウルス座アルファ星]]とともに[[3連星>連星]]を成しているが、AとBの距離が数十[[AU]]と互いに接近しているのに対し、プロキシマはAとBのペアから1万5000AUも離れている。プロキシマがAとBのペアを一周するのにかかる時間は50万年と見積もられている。一説によるとプロキシマは[[重力]]的にケンタウルス座アルファ星ABに束縛されておらず、近傍を通過しているだけという。しかし近年の研究によると、プロキシマはケンタウルス座アルファ星ABと重力的に繋がった連星であるという説が有力である。
・プロキシマから見ると、ケンタウルス座アルファ星Aは[[実視等級]]で-6.5等級、ケンタウルス座アルファ星Bは-5.2等級に見える。ケンタウルス座アルファ星Aの明るさの-6.5等級はおおよそ三日月の明るさに相当する。逆にケンタウルス座アルファ星ABのペアからプロキシマを見ると4.6等級にしかならない。
・赤色矮星の中には活発な[[フレア]]活動を示すものが多いが、プロキシマも例外ではない。フレア活動によって明るさを大きく変化させる変光星の一種の[[閃光星]]に分類されている。
・[[惑星]]の存在は知られていない。

|名称|プロキシマ|
|構成|[[3連星の一員?>ケンタウルス座アルファ星]]|
|[[星座]]|[[ケンタウルス座]]|
|太陽からの距離|4.2[[光年]]|
|[[実視等級]]|11.05|
|[[絶対等級]]|15.49|
|[[スペクトル型]]|M5.5Ve|
|[[変光>変光星]]|[[閃光星]]|
|[[質量]]|太陽の0.123倍|
|[[半径]]|太陽の0.145倍|
|[[可視光での明るさ]]|太陽の1万8000分の1|
|[[全波長での明るさ]]|不明|
|[[表面温度]]|不明|
|[[年齢>恒星の一生]]|50~60億歳|
|[[重元素比]]|不明|
|[[自転周期]]|30~33日|


近隣の星
・0.2ly - [[ケンタウルス座アルファ星]](A/B)
・4.2ly - [[太陽]]
・6.5ly - [[バーナード星]]
・8.2ly - [[ウォルフ359]]
・8.2ly - [[ロス154]]
・9.0ly - [[SCR 1845-6357]](A/B)
・9.3ly - [[シリウス]](A/B)
・9.7ly - [[インディアン座エプシロン星]](A/Ba/Bb)

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