魔法を打ち消す結界 永続魔法
自分フィールドに存在する「魔法を打ち消す結界」以外の全ての魔法カードの効果を無効にする。自分のターンのエンドフェイズ時、魔法カードを1枚捨てる事でこのカードのコントロールを相手に移す事ができる。(原作オリジナル:8月)
フィールド上に存在する魔法効力を全て打ち消す永続魔法。
『王宮の勅命』の下位カード、または『魔法族の里』の類似カードといえる効果を持つ。
デッキの半分近くを占める魔法を封じる事で、相手のペースを大きく崩す事ができる。相手の場に確実に移す工夫を講じれば相当な拘束力を発揮するだろう。事実上通常魔法が使えなくなる為、『大嵐』や『ハリケーン』によって除去されにくいという性質がある。自分も魔法が使えなくなる状態が続く可能性があるのだが、『マジック・キャンセラー』を主軸としたデッキなどとは違い、魔法カードが常に手札にあるような工夫が必要となる。
相手の場に送りつけるために捨てる魔法カードをいかに捻出するかが課題となる。
候補として、次のようなカードが挙げられる。
○毎ターン手札に戻せる『マジックブラスト』
○ドローを阻害せずに墓地から何度も回収できる『神剣-フェニックスブレード』
○『剣闘獣スパルティクス』、『剣闘獣エクイテ』でサーチ、回収できる闘器カード
○『ヴォルカニック・ロケット』でサーチ、回収できる『ブレイズ・キャノン』
多くの魔法カード、または魔法カードを手札に加えるギミックが必要となる為、このカードを引けない状態、または相手が魔法を捨てずに相手の場に残り続けた時に、手札に過剰な量の魔法カードが溜まり腐ってしまう危険性がある。リレー状態になった時に厳しいが、多少は手札の魔法カードを処理できるカードを投入しておこう。『賢者ケイローン』で罠さえも潰してしまうのもいいし、『封魔の呪印』『八式対魔法多重結界』によって、このカードがないからと安心して使ってきた魔法を無効化してしまうのもいいだろう。
魔法効果を打ち消す範囲は『サイレント・ソードマンLV7』と同じ。フィールドに表側表示で存在する魔法の効果のみを無効にする為、発動後『非常食』などで墓地へ送られた場合は無効化されずに通常どおり処理される。当然コストとして墓地へ送るため、『非常食』はこのカードのいざという時の処理手段としても使える。このカード自体はサーチが難しい為、『非常食』を投入するのならば『ゴブリンのやりくり上手』を入れてドローギミックを強化するのもありだろう。
魔封じとハンデスを同時にやってくれるカードな為、ハンデスデッキ、特に『マジック・ドレイン』を採用したタイプのデッキとは相性がいい。相手の場に移す前に『闇のデッキ破壊ウイルス』を叩きこめれば3ターンは確実に魔法が使われない事に加え、ウイルスが切れた後も中々魔法を使う事ができずに苦しませる事ができる。このカードで手札を捨てる事は『強制接収』の発動トリガーを満たす事はできないが、発動済みの『強制接収』との相性は非常に良い。
自分の魔法を無効化する事を逆手に取り、フィフティフィフティのデッキを組むという手もある。『レベル制限B地区』『平和の使者』『つまずき』などを自分のターンだけ無効化する事ができる。当然相手がこのカードを返してくれなければ自分にも効果が及び続ける為、ロックパーツを張った状態でも十分に動けるような工夫は必要である。相手としてはこのカードを自分の場に残すか相手に移すかでかなり悩まされる事になるだろう。
- 王宮のお触れと同じく無効化はチェーンブロックに乗らない。エンドフェイズの相手に移す効果はチェーンブロックを組み発動する。
- 相手の場にこのカードを移すかどうかの際に捨てる魔法は、コストではなくこのカードの効果によって捨てる。現状カードの効果で捨てる事によって意味のある魔法はないが、相手の場に移す効果の使用時に『サイクロン』などで破壊した場合は相手は魔法を捨てる必要はなくなる。
- 装備カードとしてフィールドに置かれたモンスターはルール上魔法カードとして扱われる。つまりユニオンモンスターのようにそのカードの効果によってモンスターに装備している場合、装備状態の維持は可能だが、全ての効果が無効となる。『サクリファイス』のように装備する側のモンスターの効果によって装備されている場合は、元々装備されたモンスターはなんの効果も持っていない為影響はない。
- 効果を無効にするだけなので、永続魔法、装備魔法、フィールド魔法が発動された場合は普通にフィールドに残る。自分の場に戻された際に相手の永続魔法によって妨害されないように注意したい。
- 相手の魔法罠ゾーンが5枚のカードで埋まっている場合、相手の場に移す効果を発動させる事はできない。また、相手の場に移す効果を発動させた後、なんらかの理由によって相手の魔法罠ゾーンが埋まってしまった場合は、このカードは相手の場に移動できずに破壊される。
- 原作、アニメ、他作品において―
「闇遊戯VSペガサス」戦において、闇遊戯の使用した『マジカルシルクハット』に業を煮やしたペガサスが使用。原作では直接相手の場に発動する事ができる珍しい魔法であった。結果『マジカルシルクハット』を無力化し(原作では魔法カード)、『ブラック・マジシャン』をシルクハットから追い出す事に成功する。しかし表遊戯の仕掛けた『魔法効果の矢』によってこのカードを自分の場に移され、自身の『トゥーン・ワールド』が打ち消される事となる。それにより無敵能力を失ったトゥーンモンスターは、もう1枚の伏せカード『聖なるバリア-ミラーフォース-』によって全滅した。
最終更新:2008年09月28日 23:32