『旺文社大学受験ラジオ講座』昭和二十九年四月号

四月三日
中島広足「橿園文集」 をさまれる世はうまやぢの行きかひにぎははしく人やどす家もたちつづきてなにのことかくふしもなきものからさすがにうちとけてしもねられぬはたびぢのならひなるべし

清水浜臣「遊京漫録」 心のたゆみばかりくちをしきものはあらじ〜いとくちをしきことならずや


四月七日(現代文)
徳冨蘆花「自然と人生」 詩は別才あり、画もまた別才なしとせず〜コロオの画はコロオを画きしなし。(保安大29)


四月一〇日
笈の小文 かれ狂句を好むこと久し〜其貫道するものは一なり
幻住庵記 つらつら年月の移りこし拙なき身のとはをおもふに〜この一筋につながる

川柳 ぐわら〳〵びつしやり北野へ身退き など十句 (島根大26)


四月一七日
平家物語 巻七 薩摩守申されけるは先年申し承つてより後は〜遠き御守とこそなり参らせ候はんずれ
謡曲隅田川 これは都北白川に年経て住める女なるが〜思ひ子のあとをたづねて迷ふなり


四月二一日(現代文)
樋口一葉の日記 常陸帯と表書したる日記みせ給ふ〜かしこみても猶あまりありけり


四月二四日
枕冊子 上にさぶらふ御猫は、〜思ひ懸けけむやと、あはれがる (岩手大28)
和歌四首 世の中にさらぬ別の〜 ほか (保安大29)

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最終更新:2019年12月25日 14:43