東京大学

2023文理 沙石集 耳売りたること 南都に、ある寺の僧、耳のびく厚きを〜万事齟齬する上、心も卑しくなりにけり。
2022文理 浜松中納言物語 忍びがたき心のうちをうち出でぬべきにも〜わが世を離れしにも、やや立まさりたり。
2021文理 落窪物語 かくて、「今年の賀茂の祭〜のどかになむおはしける。
2020文理 春日権現験記 興福寺の壱和僧都は〜あたかも信託に違はざりけりとなん。
2019文理 闌更編『誹諧世説』「嵐雪が妻、猫を愛する説」 嵐雪が妻、唐猫のかたちよきを愛して〜喜ぶを見よや初ねの玉ばは木 嵐雪
2018文理 太平記 侍従帰りて、「かくこそ」と語りければ〜兼好が不祥、公義が高運、栄枯一時に地をかへたり。
2017文理 源氏物語・真木柱 二月にもなりぬ〜爪音思ひ出でられたまふ。
2016文理 あさぎり(鎌倉時代物語) まことに限りとおぼえ給へば〜かひなくてうち置きたり
2015文理 夜の寝覚 さすがに姨捨山の月は〜なぐさめたてまつる
2014文理 世間胸算用 分限になりける者は、その生まれつき格別なり。〜ゆくすゑを見給へ」と言ひ置かれし。
2013文理 平仮名本吾妻鏡 静、まづ歌を吟じていはく、〜卯の花がさねの御衣を静にこそは下されけれ。
2012文理 俊頼髓腦 岩橋の
2011文理 十訓抄「忠直を存すべき事」序
2010文理 古今著聞集 白河院の御時
2009 宇津保物語 嵯峨の院 かくて、いとおもしろく遊びののしる。〜われによりて泣くにはあらずと思ひて、親の方へ往ぬ。
2008 古本説話集
2007 続古事談 堀河院は末代の賢王なり〜あまりのことなりと思しめしけるにや 堀河院、位の御時〜とぞ申させ給ひける
2006 堤中納言物語・はいずみ 今宵なむものへ渡らむと思ふに〜いみじく泣きて行く
2005 住吉物語 さらぬだにも旅の空は悲しきに〜袖をひかへて入れけり
2004 庚子道の記 こゆるぎの磯ちかき苫屋の内にも〜みな「は」と笑ふにぞ、はじめて心づきぬ
2003 古本説話集・下・五十三 などか助け給はざらん〜もとの様になり満ちにけり
2002 神道集 九百九十九人の后たち〜御用ゐもなかりけり
2001文 栄花物語・巻二七 かくて四条の大納言殿は〜女御殿、いとあはれと思さる
2001理 十訓抄・七の二八 九条民部卿顕頼のもとに、ある生公達〜出家していまそかりける
2000 成尋阿闍梨母集 その朝、文おこせ給へる〜涙もえこそとどめざりけれ


文理共通
1999 芭蕉翁頭陀物語 ある夜、雪いたう降りて〜垣くぐる雀らならく雪のあと
1998 宇治拾遺物語・巻一の一六 丹後国に老尼ありけり〜仏も見え給ふなりけりと信ずべし
1997 春雨物語・樊噲 下野の那須野の原に日入りたり〜懺悔ゆくゆく聞かむとて先に立ちたり
1996 増鏡・巻七 初秋風けしきだちて〜まどひ給ふもことわりなるべし
1995 玉勝間 世の物知り人の〜かならずわろしとは思はずなむ
1994 十訓抄・第十 ある人いはく、もとよりその道々の家に生まれぬるは〜くちをしかりぬべし
1993 堤中納言物語・はいずみ 下わたりに、品いやしからぬ人の〜もとの人のがり往ぬ
1992 発心集・巻六の五 西行法師出家しける時〜内へ入りにけり
1991 大和物語105 中興の近江の介がむすめ、物の怪にわづらひて〜親も見ずなりにけり
1990 宇治拾遺物語・巻四の六 東北院の菩提講始めける聖は〜まことにあはれなることなりかし
1989 続古事談・第二 六波羅の太政入道、福原の京建てて〜その時の人の口にありけり
1988 平家物語・巻二・小教訓 新大納言は一間なる所に押し込められ〜二声三声ぞ、をめかれける 
1987 義経記 夜も明けければ如意の城を〜船賃なしたまへとて船をわたさず
1986 栄花物語・巻五 おはしましし折〜涙におぼほれ給ふ
1985 発心集 唐土に帝おはしけり〜父の跡をなむ伝へたりける
1984 枕草子 よろづのことよりも、なさけあるこそ〜また、さる人も多かるべし
1983 今物語 大納言なりける人〜しる所などたびたりけるとなむ



1999 百首異見 右大将道綱の母 嘆きつつ〜とも読み出づべき
1998 源氏物語・椎本 かの行ひたまふ三昧〜諫め申すなりけり
1997 栄花物語・第九巻 中宮は若宮の御事の定りぬるを〜返しきこえさせたまはず
1996 唐物語・第五 むかし相如といふ人ありけり〜いみじくこそ聞こゆれ
1995 源氏物語・玉鬘 かく逃げぬるよし〜心弱くうち泣かれぬ
1994 多武峰少将物語 よろづのこと心細く覚え給ふままに〜のたまふままに泣き給ふ
1993 竜鳴抄 古きやんごとなき人の仰せられしは〜心によるべしとは思ふめり
1992 源氏物語・手習 つれづれと来し方行く先を思ひ屈じたまふ〜玉に瑕あらむ心地しはべれと言ふ
1991 今鏡 宗俊の大納言、御母は宇治大納言隆国のむすめなり〜それはひがごとにや侍りけむ
1990 伊勢物語94 いかがりけむ、その男すまずなりにけり〜ともにこそ散れ
1989 源氏物語・竹河 内裏わたりなどまかり歩きても〜花に心とどめてものしたまふ
1988 蜻蛉日記・上 心のどかに暮らす日〜世に心ゆるびなきなむ、わびしかりける
1987 大鏡 この大納言殿、よろづにととのひたまへるに〜こと物どもは籠められにけり
1986 無名抄 秋の夕暮れの気色は〜鬼神を和むる術にては侍れ
1985 更級日記 うらうらとのどかなる宮にて〜恋ひきと告げよ西へ行く月 
1984 堅田十六夜之弁 望月の残興なほやまず〜月は横川に至らむとす
1983 源氏物語・玉鬘 例ならひにければ〜うちつけなりや


第一次試驗
1976文-3 枕草紙 うぐひすは世になく〜心ゆかぬここちする
1976文-4 石川雅望「しみのすみか物語」 伊予守なりける人、未央宮の瓦もて〜古きふみにもみえたるをや。
1976理-3 宇治拾遺物語 昔、晴明が土御門の家に〜額に当てて、立ち去りぬ。
1976理-4 更級日記 七月十三日に下る〜とや書かれにけむ
1970文-3 更級日記 ひろびろともの深き深山のやうにはありながら、〜いま一人をもかき寄せて、思ふぞいみじきや。
1970文-4 山家集 上西門院の女房、法勝寺の花見侍りけるに〜やさしく聞えけり。
1970理-3 今昔物語 今は昔、小野篁といひける人、愛宕寺を造りて、〜不信なるがいたすところなり。
1970理-4 歌学提要 (甲)古の俗諺は今の世の古言なり。〜後に引くらむ書は、おほいなるべし。(乙)代々の撰集といへども〜匂ひをしむるものなるをや。
第二次試驗
1970文理-3 かげろふ日記 石山に一昨年まうでたりしに〜もやとぞ心の中に思ふ.
1970文-5 正徹物語 この道にて定家をなみせん輩は冥加もあるべからず。〜いかにもその風骨・心づかひをまなぶべきなり。
1976文理-3 つれづれ草 世に従はん人は〜磯より潮の満つるがごとし。
1976文新-6 大鏡 殿の御夢に、南殿の御うしろ〜しばしは内へも参りたまはざりけり
1976文旧-8 俊頼髄脳 為時と申す儒者の子に〜涙にぬれて、はては破れうせにけりとかや。

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最終更新:2024年05月27日 23:29