『大阪大学への国語』

駿台文庫

◯2012
1
唐物語 むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。

苔の衣 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。

2
無名抄 光行賀茂社の歌合とて侍りし時〜但し、あはれ、無益の事かな。

平家物語 葵前  中宮の御方に候はせ給ふ女房の召し使ひける上童〜かやうの事をや申すべき

3
伽婢子 乳母も源五が美男にしてしかも有徳なるをもって〜二人ながらむなしくなれり

建礼門院右京大夫集 ことにおなじゆかりは、思ひとるかたの強かりける。〜とありしを見し心地、ましていふかたなし。

4
泊洦筆話 県居翁の門人に、倭文子といへるは才女なりしが、〜かたはらをかしうこそおぼえしか。

東関紀行 尾張国熱田の宮に至りぬ。〜明けゆく末は波路なりけり

◯2014年版
1
山路の露 すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜苦しとのみ聞き給ふ
とはずがたり 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも
2
松蔭日記 今はかくて思ひ立ちぬるも、さもあれ〜この御なごり、惜しみ聞こえぬはあらじかし。
増鏡 中務の親王・大塔の宮などは〜ことわり過ぎて降る時雨かな
後漢書 巻二四・馬援伝
3
唐物語 むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。
苔の衣 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。
4
無名抄 光行賀茂社の歌合とて侍りし時〜但し、あはれ、無益の事かな。

平家物語 葵前  中宮の御方に候はせ給ふ女房の召し使ひける上童〜かやうの事をや申すべき


○2015年版
1
撰集抄 この主の遊女は、今は四十あまりにもや〜さもいみじかりける遊女にてぞ侍りける。
栄花物語 かの中川の家主〜家の内の人いかがは思はざらむ。
2
山路の露 すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜引き動かし給ふも、苦しとのみ聞き給ふ。
とはずがたり 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも
3
松蔭日記 今はかくて思ひ立ちぬるも、さもあれ〜この御なごり、惜しみ聞こえぬはあらじかし。
増鏡 中務の親王・大塔の宮などは〜ことわり過ぎて降る時雨かな
4
唐物語 むかし、漢の元帝と申す帝おはしましけり〜人の心の濁れるを知らず。
苔の衣 美しき御匂ひなども〜墨もすすがれぬべくぞ見ゆる。

○2017年版
1
菅笠日記 今日は吉野まで行き着くべく思ひまうけしかど〜半里にだにも足らじとぞおぼゆる
伽婢子 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。
2
沙石集 坂東の、ある山寺の別当、学生にて〜ねんごろなることと申すも理にや。
百人一首一夕話 良暹、歌に名高き人なりしかど〜論ずるにも及ばざる誤りなり
3
撰集抄 この主の遊女は、今は四十あまりにもやなり侍るらむ〜さもいみじかりける遊女にてぞ侍りける。
栄花物語 かの中川の家主〜家の内の人いかがは思はざらむ。
4
山路の露 すべてまねぶべくもあらずのたまひ続くるに〜苦しとのみ聞き給ふ
とはずがたり 御社に参りたれば〜契りしほどは隔てゆくとも

○2019年版
1
御伽草子・緑弥生 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。
今昔物語集・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。
2
十六夜日記 和徳門院の新中納言と聞こゆるは〜露をたづねて、などのたまへり
太平記・巻二二 土佐守、伊勢国の守護となって下向しけるが〜あさましかりしことどもなり
3
菅笠日記 今日は吉野まで行き着くべく〜足らじとぞおぼゆる。
伽婢子 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。
4
沙石集 坂東の、ある山寺の別当、学生にて〜ねんごろなることと申すも理にや。
百人一首一夕話 良暹、歌に名高き人なりしかど〜論ずるにも及ばざる誤りなり


〇2020年版
1
苔の衣 御物の怪は去りぬれば〜かくやと見ゆる所にて行ひ給ふ
源家長日記 かく惜しかるまじき命のほどだにも〜みな人の御心のうち思ひ知りまゐらせ合はれし。
2
御伽草子・緑弥生 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。
今昔物語集・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。
3
十六夜日記 和徳門院の新中納言と聞こゆるは〜露をたづねて、などのたまへり
太平記・巻二二 土佐守、伊勢国の守護となって下向しけるが〜あさましかりしことどもなり
4
菅笠日記 今日は吉野まで行き着くべく〜足らじとぞおぼゆる。
伽婢子 座上にありける男言ふやう〜夢のうちの事にてありける」となむ。

◯2022年版
1
撰集抄8-28 昔、平等院の僧正行尊と申す人いまそかりけり。〜なほなほその恐れ侍り。
我身にたどる姫君 若きかぎり五、六人ばかり、簀子までゐこぼれて〜更けゆくまで出で給はず。
2
今鏡 この大納言の太郎には、〜みなこの御母光子の二位の御腹なり。
古本説話集上28・曲殿の姫君の事 女、むせかへり泣くこと限りなし。〜髻切りて法師になりにけり。
3
苔の衣 御物の怪は去りぬれば〜かくやと見ゆる所にて行ひ給ふ
源家長日記 かく惜しかるまじき命のほどだにも〜みな人の御心のうち思ひ知りまゐらせ合はれし。
4
御伽草子・緑弥生 女御、このことを細々と〜思ひ死にせさせ給ふ。
今昔物語集・巻二十五第十「頼信の〜」 その後、三、四月過ぎて〜威なりけり」と、語りける。

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最終更新:2023年02月08日 15:15