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超武技暗黒盆踊りだってえー!?あけましておめでとうございます、ひろ様!いよいよ2012年がスタートしました。この寒い中、どうして大掃除なんていうイベントがあるのでしょうか。不思議でなりません。でも文句を言っても仕方ないのでひたすら窓ふきしてました。 一方その頃、新技を披露した子狸。その名も暗黒舞踊。そう、黒球が踊っているようだという印象を子狸は受けたのですね。まんまダークネス☆スフィアじゃなかったのは、子狸なりに工夫した結果で、あれは身体が小さくて自由自在に飛翔できる妖精じゃないと使いこなせない魔法です。自分にとって有利な環境を作り出すための魔法なのですね。いや、それにしても技名があると便利ですね。たぴ岡は基本の中にしか奥義はないという考えているので、安易に必殺技に頼ってしまうような展開は避けたいのですが、これは便利。これまでのお話で「詠唱しないと魔法は撃てない」とずっと書いてきたし、中盤以降はもう出来れば詠唱の表記はカットしたいのですよ。なぜかというと、ええ、そうです。詠唱破棄ありきの戦いになってくると、どの魔法を連結したのかはご想像にお任せする感じになっていくのですね。それまでに開放レベル1~5の魔法を解説しておくというのが目下の中間目標になるでしょう。レベル6以上の魔法は人間たちの魔法とは関わってこないので「魔法は万能です」のひとことで済みます。重要なのは開放レベル4~5の魔法で、これらは「人間たちが扱える魔法の限界」を明確に指し示してくれます。魔法の起点を移動することはできない、認識の外にあるものに干渉はできない等です。魔法の火力は数値の違いでしかないと魔物たちは言ってました。では、なぜ魔法には性質に応じてレベル差が生じるのでしょうか。たとえば時間に干渉すると言うと何か凄そうではありますが、それは人間の尺度によるものです。まあ、つまり開放レベル4~5の魔法にはある共通点があって、作者としましては作中で説明しておく必要があったのですね。ああ、減衰特赦は別物ですが。あれはバウマフ家の人間しか扱えませんから。 お便りありがとうございました!それでは! |
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あけましておめでとうございます、ピリピリ様!ご意見ありがとうございます!たしかに名前のあとに台詞を入れてるので、台詞が短すぎると何だか物足りない感じがしますね。反省。ああ、ちなみに登場人物たちの口調に関してはあまり触れたことがありませんでしたが、勇者さんはよく疑問符が落ちた話し方をします。口調に抑揚がないのですね。このあたりは子狸と勇者さんの「お嬢」「なに」という定番のやりとりから生まれた設定です。「なに?」と疑問符をつけると興味がありそうな感じなので、疑問符を削って、本当は興味がないけど無視するのも何だから聞いてあげてるという感じです。 さて、いよいよ巫女さんが登場しました。立て続けの新キャラ登場です。物語が本格的に動きはじめるとドキ☆男だらけの討伐戦争になる(騎士団は男社会なので)ため、いまのうちに華やか成分を補充しておく必要があります。巫女さんはゲストキャラなので、勇者一行に加入することはありませんが。勇者一行についていくということは、自分の暮らしを犠牲にするということでもあります。勇者さんに懐いている狐娘は例外として、基本的には国から命令でもされない限りついていこうという人間はいないでしょう。ただ、これまで作中ではあまり触れてこなかった「思想」の問題を投げかけてくれる貴重な人物です。子狸とは過去に接点があったようですね。従来の旅シリーズだとこういったことは起こり得ない(魔物たちはバウマフ家の人間と接触したものの記憶を操って機密性を保ってきたため)のですが、子狸に関してはほとんど放置してます。今回の旅シリーズは遅くとも十年前くらいには予定されたもので、どう転んでも最後の旅シリーズになる、バウマフ家の在り方そのものが変わることになる、変わらなければならないと魔物たちは理解していたのですね。授業中に騎士が突撃してきて、ただの平民に過ぎないはずの子狸を連行していくという不自然極まりない行いを魔物たちが容認していたのはそのためです。宰相は騎士団の人間を使って魔物たちとの意見調整をしていました。あきらかに魔物たちは何かの準備をしていて、おそらく子狸が成長した頃に何かしらの変革が起きるのだと宰相は察していたのですね。だから今回の旅シリーズに持ち込まれるであろう新技術の数々は、偶然にも発明されたというより、急ピッチで開発されてかろうじて間に合ったものです。そう、庭園のひとが言っていた「チェンジリング☆ハイパーのその先」とかです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY様!バレてしまっては仕方ない。ここだけの話ですが、子狸は騙されてます。どーん。巫女さんとポンポコ。なんとなく二人の関係がわかるやりとりでした。そうなっているといいな。 今回のお話は、ちょっと短かったかもしれませんね。もともと文字数はあまり気にしていないのですが、極端に短くならないようには意識してます。今回はケータイから投稿したので、いまいち感覚が掴めませんでした。つまり出張中のたぴ岡です。いかがお過ごしでしょうか。 マイマイY様のおっしゃるとおり、子狸がこうまで一方的に避けようとする相手というのは珍しいです。騎士を見かけると挙動不審になったりはするのですが、そちらの癖は旅を続けているうちにだいぶ改善しつつあるようです。巫女さんを避けようとしている理由に関しましては、本編のほうでもう少し補足説明したいな、と思ってます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、白いクロ様!二度おいしい……素敵なお言葉です。最初から裏設定ありきで書いていれば良かったのですが、魔物たちがわざわざ自分たちの首をしめるようなことはしないという前提でスタートしてしまったので、読者の方々に負担をしいるような感じになってしまって申し訳ないです。なんとなくそうなのかな、という感じで書いているのですが、しいて(略)は「もしも世界に魔法が存在したなら」というお話です。たぴ岡の想像では、文明開化までの道のりが長くて、ある時期から急速に発達するのではないかと思っています。魔法使い同士の抗争を恐れて、一定以上の規模の集団が生まれにくいのですね。正確には、生まれては滅ぶという過程を何度も繰り返すことになるでしょう。攻撃力が高すぎるからです。群雄割拠の時代を乗り越えて、強大な国家が誕生したあとは一瞬だと思います。魔法を科学的に検証していくことで、爆発的に科学力が発達していくでしょう。そうならなかったのは、魔物たちがいたからです。もしも魔物たちがいなかったら、王国歴1002年あたりには人間同士の致命的な戦争が起こって世界が滅亡していたかもしれません。巫女さんの発言は、あながち真っ赤な嘘とも言い切れない部分があるのですね。とくに魔物たちはそう感じていると思います。夢と希望にあふれたファンタジーを書きたいと思ってるたぴ岡なのに、突き詰めて考えるとドス黒い未来しか思い浮かばないのはどうしたことか。 わたくしがお便りのコーナーでお話する内部設定のたぐいは、作者から見たしいて(略)世界と捉えて頂けると幸いです。作中では過程を省いて結果だけを書いている部分があるので、たぶん色々な可能性があると思います。そうした見方のほうが、この物語の構造には適しているかもしれません。しいて(略)世界の人間たちは、たまたま魔法の使用条件を満たしていたに過ぎません。事実、人間が扱える魔法には限界があるようです。もしも世界に魔法が存在したなら、なぜ魔法は生まれたのでしょうか。この物語の出発点はそこです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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な、なんだってー!?言われてみれば……違和感がある!ご指摘ありがとうございます、長月様!こんばんは、たぴ岡です。 じつは出張中でして、手元にケータイしかございません。家に戻りしだい修正しますね!ほんにありがたいこってす。ありがたや、ありがたや……。 ちなみに魔物たちが遊んでいたつの付きシミュレーター。たぴ岡のイメージ的には全天モニターの仮想タッチパネル操作になっています。世界の鎧シリーズの実物が、万が一にも人間の手に渡ってもいいように、超高難度の操作技術を要求する構造になっているのですね。五作目のつの付きで技術の革新が起こって単なる鎧になりました。まさしくコロンブスの卵です。 また何かミスをやらかしたら教えて頂けるとありがたいです!お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、山葵ソーダ様!ええ、たしかに空のひとのモフ力は凄まじいものがあります。ただしレベル4の魔物というのは魔王軍を代表的する存在として知られていて、彼らがいかに恐ろしい力の持ち主なのかを、子供たちは幼い頃から徹底して教えられます。魔軍☆元帥との戦いで当然のように使ってましたが、空のひとの魔☆力は物体に作用するので、やろうと思えばひと睨みで地割れを引き起こすこともできますし、人間が着ている服を引きしぼって窒息させることもできます。レベル4のひとたちは人間とまじめに向き合うことがないという設定になっているので、本気になったらもっと凄いこともできるのでしょう。そんな彼らですが、子供のやることには寛容で、あまり目くじらを立てることはありません。モフらせろと言われたらモフらせてくれるのではないでしょうか。でも親御さんは気が気でないでしょうね。そして、ある一定以上の年齢になると魔物たちのボディへの興味よりも恐怖が先立ってくるので、そうでない人間、魔物を恐れない人間に対して魔物たちは警戒せざるを得ません。たぶんこうなるだろうとパッと思いついたのが、バックボーンの調査を徹底して行うというものです。 バウマフ家以外の人間に対する魔物たちの好感度はひとそれぞれで、たとえば海のひと以外の人型のひとたちは総じて人間嫌いです。骨のひとが勇者さんとの別れ際にちらっと言ってましたが、人型の魔物というのは人間に負ける要素を可能な限り削ったひとたちです。具体的には関節の構造や手先の器用さといった部分が同じ条件なので、長所も短所もよく知っている……その上で人間を遥かに上回る身体能力を上乗せしたひとたちです。とくに羽のひとは対人戦に特化した存在で、もともとは大の人間嫌いでした。勇者一行に同行しているうちに態度が軟化していったのですね。 (バウマフ家以外の)人間が嫌いという魔物は多いです。反対に人間を好ましく感じているのは骨のひとで、このひとは生まれてすぐに人間たちへの挨拶回りを敢行しているのですが、見た目が見た目だったのでけんもほろろに追い返されてしまったというエピソードがあります。そうしたわけで、他の魔物たちは人間にあまり良い印象を抱いていません。ところが開祖のお嫁さんが亡くなった頃(当時の人間としてはだいぶ長生きしたようです)には魔物たちの役割はかなり明確に分化されていて、中立派と呼ばれるひとたちが現れてきます。これがファイブスターズです。中でも緑のひとは穏健派に属し、歴代の旅シリーズで勇者一行に助言したり聖☆剣を授けたりもしてきました。きっと人間が好きなのでしょう。現在の魔物たちの位置付けは、千年間の積み重ねですから、ちょっとした行動、何気ない仕草の結果だと思います。因果応報というやつですね。 一方その頃、巫女さんに騙される子狸。ふたたび悪事に加担してしまうのか。勇者さんはどう動くのか……。まあテロリストと言っても、緑の島は人口が少ないですからね……これまでの活動とは違う何かを巫女さんははじめようとしているようです。その内容によるのではないでしょうか。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!年末年始、大掃除に紅白歌合戦、初詣にバルスと私生活がばたばたしてましたが、さいきんようやく落ち着いてきました。わたしがラピュタ王だ。 さて、ご質問ありがとうございます!そうそう、制限解除。これまたさらっと流してきましたが、本当なら勇者さんとの対決で制限解除して子狸無双する予定だったんですけど、まるっと予定が流れたので、けっきょく作中では一回も制限解除してないっていう。じゃあ制限解除って何なのさ?ってなもんですよね。本当にごめんなさい、本当に……。 というわけで、たぴ岡の説明しようのコーナー!どんどんどん、ぱふ! まず制限解除というのは、ああ、そうだった、ややこしくなるから説明しなかったんだと、いま思い出しました。作中で「魔法を使う」というのは「イメージを実現する際の制限を解除すること」なんだと青いのが言ってましたね。結果的に同じことなので表現が重複してしまっているのですが、今回のお話に出てきた「制限解除」というのは、人間の限界レベルを開放することを指して言っています。人間が扱える魔法はレベル3が限度というのは、レベル4以上の魔法を使おうとするとイメージの伝達に齟齬が生じるからです。これはもう生物学的な限界(魔法は人間のために存在するわけではない)なので、どれだけ才能に恵まれた人間だろうと突破できない壁です。ところが限界は突破するためにあるのだと、無闇に張りきる青い連中がいました。メノゥポーラとか呼ばれてる例のあのひとです。 彼らは自分たちを中継点に見立てることで、翻訳こんにゃくみたいに人間の限界レベルを開放することができます。分身たちの証言によれば、一人につき一段階ずつしかレベルの開放はできないそうです。しかもオリジナルだけが使える固有スキルみたいですね。どうやら青いひとたちは全部おれ(分身魔法)するとき、コピーに細工して、この固有スキルを使えないよう調整しているようです。青いひとたちのオリジナルは全部で六人いるので、全員が揃ってはじめて子狸は完全開放のレベル9に到達できる仕組みになっているようです。まあ、このあたりの設定は大いにネタバレを含むため、詳細は伏せさせて頂きます。つまり、いろいろと不自然なのですね。 子狸は、というよりバウマフ家の人間は、本来ならば人間が到達できない高レベル域でも戦えるよう訓練されているので、詠唱破棄とか座標起点をある程度までなら使いこなすことができます。「おれの前足が輝き叫ぶ!」的なことをリアルで再現できるのですね。もちろんそのためには、中継する青いひとたちの協力が必要です。子狸の意思では開放できません。……が、不可能というわけではないのです。作中で子狸がその領域に達することはまずありませんが、お屋形さまはバウマフ家の人間が思いつかないようなことを平気でやるので、青いひとたちを強制的に協力させることで制限解除するという裏技を持ってます。過去あるいは未来に干渉して事実をねつ造できるのですね。じつに困った伝説狸です。ですがそこはたぴ岡、作者の端くれとして打開策を練っておきました。ポンポコ(大)の活躍を全編に渡ってカットするという荒業です。たぴ岡カッター!まあ、お屋形さまが登場しない理由はきちんとあって、仮に息子可愛さに登場したとしても魔物たちは存在そのものを全スルーしてくれるので、まさに完璧な布陣です。たま~にこきゅーとすに出没するくらいですね。まったく問題なし。そして、そうした事情を子狸はまったく知りません。気付く素振りもまったくなし。ああ、政治家にはなれそうにないなぁ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY様!そして子狸イケメン説浮上。正直なところ、登場人物たちの容姿についてはあまり深く考えてません。ヒロインの勇者さんにしても「髪が長い」「ちょっと可愛い(子狸いわく)」程度しか書いていなくて、この「髪が長い」というのも演出上書きたいことがあったから書いただけです。歩くひととの対比ですね。髪の色とか瞳の色とかはぜんぜん考えてません。と申しますのも、魔物たちにとってどうでもいいことだからです。彼らにとって人間の「顔」は感情を表すものであって、美醜の根拠にはならないのですね。だから魔物たちが着目するのは、もっとわかりやすい、「男」か「女」か、「大人」か「子供」か、身体が「大きい」「小さい」、「騎士」か「そうでない」か、といった点になります。 これはわたくし個人の考えなのですが、人間の美意識というのは「まわりの人間がどう評価しているか」による部分が大きいと思ってます。世代が進むごとに人間の骨格はどんどん変わっていて、たとえば千年後に「絶世の美女」と呼ばれる女のひとがいたとして、それを現代のわれわれが見ても「えっ」と思うんじゃないかな、と。魔物たちから見ても、これは同様です。そもそも生殖能力を持たないので、きれいな女のひとを見ても何とも思わないのですね。「人間の女がいる。大人だ」で終了します。歩くひとなんかが実在の人間をモデルにしてるのも、美醜の判断基準を持たない魔物たちが自分の顔をゼロからイメージするのは非常に面倒な作業だからです。 そんな魔物たちなので、勇者の選定基準にビジュアルは含まれません。体格の良し悪しは運動能力に直結するので多少は評価するでしょうが、魔法があるのであまり大きな要素にはならない。けっきょく最終的な決め手になるのは性格です。そしておそらくバウマフ家の人間をお供に付かせる以上は、他者を外見で判断するような人間が勇者に選ばれることはまずないでしょう。その結果、女の子バウマフは歴代勇者をことごとく撃墜してきました。子狸がそうであるように、バウマフ家の人間は魔物たちに守られて育つため、心根が穏やかで博愛精神が強いのですね。 これは本編とはあまり関係ない話なのですが、しいて(略)に出てくる登場人物たちの容貌には、それを裏付ける設定がたいていあります。前述した勇者さんの「ちょっと可愛い」というのも、彼女が貴族だからで、他の貴族たちが見目麗しいお嫁さんお婿さんをとるものだから、そこらの貴族からわりと適当にお嫁さんお婿さんをもらっているアリア家の人間も美形に育つ可能性が高い……というのを考慮してます。たまたま子狸の好みに合致したとも捉えられますが。そもそも子狸も外見をあまり気にしませんし、狐娘の素顔を見ても大して反応してませんでした。狐娘がお面をかぶっているのは同僚に強く勧められたからで、本人の意思ではありません。なぜ強く勧められたというと、目立つからです。彼女は、いわゆる絶世の美少女というやつなのですね。設定上そうなります。作中では書きませんが。 つまり、女の子バウマフが美少女か否かは確率の問題です。婿入りしてきた勇者がたまたま美形揃いだったら、その子孫にあたる子狸は意外とイケメンなのかもしれません。ただ、バランスの兼ね合いにもなってきますからね……。実父のお屋形さまが完璧超人で、子狸はぜんぜん似てないという設定になっていますし、これまで浮いた話もないようですから、たぶん美形ということにはならないのでしょう。魔物たちがビジュアルの問題をちらつかせたのは、「人間は目と口と鼻の配置に妙にこだわる」という知識によるものです。仮に子狸が客観的に見て美形に属する人間だったとしても、たぶん同じことを言ったでしょう。非モテ派なんだから愛してくれる人を大切にしなさいということですね。 このお話は(魔物たちの)愛と勇気の物語……。うん、きれいにまとまった。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ナカモト工事様!ポンポコウィンクは残念ながら不発に終わりました。巫女さんと意気投合したあとだったので、ふつうなら「話を合わせただけさ☆」的な意味になるのでしょうが、ふだんの行いが災いしてまったく通じませんでした。勇者さんは子狸のことをまったく意識してないみたいですね。もうほとんど告白までしてるのに……。 ちなみにしいて(略)の登場人物たちは、たぴ岡の頭の中ではサウンドノベルによく出てくる輪郭人間です。魔物たちの場合は訳あって造語を使っていますから、本編とか注釈で姿かたちを解説していますが。さりげなく港町あたりから前書きも使いはじめました。後書き、後書き、後書き、と来て……前書き!どん!というのが、やりたかったのですね。作者の感覚的なものなので伝わりにくいかもしれませんが、漫画の最後にタイトルが来るような感じです。「BLEACH」のタイトルコールはスタイリィィィッシュですねぇ……たぴ岡も一度でいいから卍解してみたいものです。白夜の兄ぃは、はじめて卍解したときに刀身が風化していったわけですが、「ちょっ……!」とかならなかったのでしょうか。興味が尽きません。 ぬこ可愛いよ、ぬこ……。 さて、とうとう非モテ派であることが公式に明記されてしまった子狸。作者としましてはどちらでも良かったのですが、主人公は作者の分身と申しますし、というか灰色の青春時代を送った作者を差し置いて一人だけイケメンになろうったって、そうは問屋が卸さないのですよ。私怨ではありません。魂の叫びです。ソウルシャウトですね。OH……ブラザー……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、AAA様!トリプルエース様と読まれるのでしょうか。かっこいいなぁ、もう……。でもたぴ岡も「TAPIOKA」でAが二つ入ってるのでAつながりですね!やったね、フゥー! ああ、皆さん鋭いなぁ……。しいて(略)は無駄に設定を組んであるので、まず問題あるまいと思ったけど、最終話の前に丸裸にされそう。たぶん大丈夫だとは思うががが。そう、何気に子狸さんはハイスペックなのですね。妙なたとえになりますが、中世の時代に一人だけ近代の教育を受けてるようなものです。物語によっては落ちこぼれの少年が宮廷に招かれて出世していくサクセスストーリーになってもおかしくないほど恵まれた環境です。ちなみに子狸はレベル3の魔法は使えません。作中で魔物たちは「才能がない」のひとことで済ませていますが、つまりは真剣に教えてないのですね。なぜかと言うと優先順位が低かったからです。開放レベル3は、レベル4以上の魔法と違って魔物たちの許可が不要なので、人前で使って、巫女さんみたいに「天才だ!」とか言われて注目されるのを避けたかったのでしょう。もっと言うと、子狸のレベル3は魔物たちの手でブロックされている可能性があります。グレーな部分なので作中では言及されませんし、お便りのコーナーでも断言しませんが、仮に子狸がお屋形さまと同等の才覚を持って生まれたとしたら不都合な事情が魔物たちにはあるのですね。作中で魔物たちがしつこいくらい「才能がない才能がない」と繰り返しているのは、事実その通りで「だからがんばれ」というエールなのか、あるいは「じつは才能がある」ということなのか。しいて(略)は旅シリーズの終了と共に完結する物語ですから、子狸の未来に色々な可能性を残してあげたかった、たぴ岡なりの親心です。 実父の証言によると子狸は涙もろいらしいのですが、作中ではあんまり泣いてる姿を見かけませんね。たぶん勇者さんの手前、強がっているのでしょう。見栄っ張りなのです。勘は鋭いのに、妙な解釈をして暴走したあげくに、騙そうとしたほうがどん引きするくらいドツボにはまりそう……。でも自分が恵まれていることを自覚しているので、ポンポコはめげません。折れてもつなげばいいと骨のひとたちも言ってました。あのひとは骨にこだわりすぎですが、思いとか願いに変換すると感動的な台詞です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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頭脳で勝負……だと……? こんばんは、狗尾様!そういえば、子狸がとんちんかんなことを言うのは、こきゅーとすと同時進行だからという設定もあった気がします。でも没りました。たぶん、慣れてくるとあんまり関係ないからです。車を運転しながら会話したりできるように、人間って複数のことを並行して処理できるんですよね。感覚的には集中力を配分して別のところに置いてる感じです。一点に集中したときはまわりのことは気になりませんし、まあ、これは個人差もあるでしょうけど、子狸の場合は集中するとこきゅーとす上のやりとりが耳に入らないようです。それで混乱することもない様子なので、きっと慣れすぎて無意識のうちにオンオフを切り替える習慣がついているのでしょう。人間、何事も慣れです。 さて、羽のひとが一石を投じたことで勇者さんが子狸のお嫁さん候補にエントリーされました(本人の同意はなし)。他の魔物たちもなんとなくそうなのかなぁ……とは思っていたのでしょうが、じっさいに言及されると心持ちも変わってきます。王都のひとなんかは反対派の筆頭ですが、自分の教育に絶対の自信を持っているため、勇者さんが子狸にちっとも振り向かないとそれはそれで少しカチンと来るのですね。複雑な心境です。他の魔物たちは子狸の恋を応援しているようです。これは勇者さんに心を許しているかどうかの違いでしょう。立場上、王都のひとは子狸の最終防衛ラインとして、心情はどうあれ勇者さんとの仲を認めるわけにはいきません。王都のひとが反対するとわかってるから、他のひとたちも無理強いはしません。 そもそも子狸は勇者さんに恋をしていると言うわりには、彼女に自然体で接しているようです。作者の頭の中では、子狸の恋心は錯覚に過ぎなくて、でも幽霊船で骨のひとたちと仲良くしている勇者さんを見て、無意識下で少し変化があったことになってます。それ以前の子狸だったなら、何の衒いもなく渾身のプロポーズとやらを口にしていたでしょう。 頭脳か……。いや、まあ、時事ネタ(?)になりますが、巫女さんに勇者さんは反論できませんでした。自分が正しいと信じている人間であればあるほど、巫女さんの主張には反論できません。彼女の主張と行動は一貫しているからです。その仕組みに気付いたから、勇者さんは「政治家に向いている」と事実上の敗北宣言をしました。でも子狸は反論できます。巫女さんが子狸を「同志」と呼ぶのは、何度も論争してきた子狸に一目置いているからでもあるのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、リキア様!じつは昨晩から無人島に一つ持って行くとしたら何が良いかをずっと考えていたのですが……結論は出ませんでした。考えれば考えるほど、無人島で生きていくのは大変ですよ……いまのところは強靭なゴムが最有力候補です。どこで売ってるのかしら……。おっかないなぁ、無人島。 無人島ではないですが、幽霊船に揺られて勇者一行が辿り着いたのは海上に浮かぶ孤島。緑のひとが暮らしている島です。はたして巫女さんは何を企んでいるのでしょうか……。まあ、バレバレかもしれませんね。いちおう、あとのお楽しみということで一つよろしくお願いします。 次話は骨休めの回ということで、ちょいとよそに目を向けてみようと思います。ずっと動きがないお話だと飽きますし。あっさりと巫女さんに丸めこまれた子狸。一方その頃……というところで、次回。ワンピースは実在する! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、山葵ソーダ様!子狸が女の子だったら、パーティーの雰囲気はだいぶ変わりますね~。華やかで良いと思います。でも書いてるうちに百合っぽい雰囲気になりそう。チームとしてはまとまるかも。狐娘はあんまり強く反発しないでしょうし……それ以前に登場しないのかな?羽のひとは、きっと何のかんのと理屈をつけて同行するでしょう。華やかで良いなぁ……。ちなみに、ドラクエ3のたぴ岡パーティーは男、男、男、男のガチムチ四人衆でした。小学生時代の異性に対する興味のなさは異常だと思います。 さて、寝ても覚めても勇者る勇者さん。港町では事態が切迫していたためか、書いてるほうが恥ずかしくなるような台詞を連発してしまいました。騎士たちがレベル4の広域殲滅魔法で気絶してしまい、人間の治癒魔法では手の施しようがなかったので、あの時点ではとにかく時間を稼ぐより他なかったのですね。精神的な余裕がなかったこともあり、本音を吐露した部分もあります。歩くひとはわりかし勇者さんに対して好意的なので、庭園のひと(コピー)を子狸バスター窃盗の容疑で勇者さんと似た境遇に叩きこみました。因果応報ですね。一方その頃、罰ゲームを命じた歩くひと本人はアリア家潜入のミッションに挑みます。自分の感情をコントロールできるアリア家の人間に心理操作はリスクが高いので、まずは王都で地盤を固めようとしたのですが……いまは某パン屋の再生計画にご執心のようです。うまく行くと良いですね。歩くひとの手腕に期待です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!突然ですが、不意にテンションがMAXになることってありませんか?昨日、とくに何をしたわけでもなく、なんだかたまらん!状態に移行したので、我が家のお猫さまに反復横飛びで迫ってみたら全身の毛を逆立てて威嚇されました。飼い猫に威嚇されるショック……想像を絶してます。子狸はん、やっぱり反復横飛びはあきまへんえ……。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。 さて、ご質問ありがとうございます!とうとうレベル3のひとが旅シリーズ登場に備えてウォーミングアップに入りました。いまのところ本編ではっきりしているのが、騎士たちは「第一のゲート」と呼ばれるところを目指していて、今回登場した鱗のひとと見えるひとは彼らの邪魔をしているらしい……といったところです。騎士団の暴走は二年前の王都襲撃に触発されたものなので、彼らの目的は「魔王」と見て間違いないです。つまり勇者さんと同じなのですね。魔物たちは魔王討伐の旅シリーズに数々のトリックを仕掛けていて、仮にこの「第一のゲート」とやらがその一つだとしたら、鱗のひとは避けては通れない難関なのでしょう。作中で名前すら登場しない魔物は、ファイブスターズ(レベル5)の「最後の一人」だけです。どういった魔物で、なぜ登場しないのかは、お話が進むにつれて、なんとなくわかってくると思います。 魔物たちの種類というのは、オリジナルの人数という解釈でよろしいでしょうか。現時点でこきゅーとす上に出没したのが20人ですレベル1から順に並べていくと 青いひと(6名)、鬼のひと(3名)、骨のひと、見えるひと、歩くひと、牛のひと、鱗のひと、羽のひと、空のひと、緑のひと、海のひと、大きいひと、赤いひと となります。オリジナルが複数人いるのをまとめた場合は13種ですね。今回のお話で子狸が「もうひとりは?」とか言っているので、おそらくレベル3のひとたちは「牛のひと」と「鱗のひと」に残り一名を加えた計三名のトリオで構成されているようです。最低でも魔物たちのオリジナルは21名いて、登場しない「最後の一人」をカウントすると22名。ああ、あと未登場ではありますが、「最強の魔獣」とか呼ばれてる魔人を加えると23名ですね。レベル4のひとたちが全部で3人とは限らないので、もう一人か二人は増えるかもしれません。というか、もうここまで来たら隠す意味があんまりないのでぶっちゃけますと、全部で24名です。これは作中では明言しません。「最後の一人」について魔物たちは決して触れないので、仮に子狸が「お前ら全員で何人いるの?」とか訊いても「え?お前、数も数えられないの?ああ、二十本しか指ないもんね……わかるよ」とか言って誤魔化します。レベル4のひとたちは未登場が2人(計四名)いるので、魔物たちのオリジナルは24名の17種。本当に多い。多いなぁ……。ややこしくてごめんなさい。 ただ、まあ言い訳になるのですが、この24名というのはストーリー上どうしても必要な、極限まで人数をしぼった結果の数字です。魔法に数量的な制限がないように、オリジナルの魔物は幾らでも増やせた筈なので、その数字には何か意味があるのですね。「24」と言えば、一日を一時間ごとに区切った24時間を連想しますが……さて、どうなのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、白いクロ様!いやん、恥ずかしいよぉ……。まあ、さすがに読まれるとまずいようなことは書いていない(はず)なので、この辱めにもたぴ岡は耐えますよ。ええ、耐えますとも。こんな世の中じゃ~♪ああ、狐娘様のポイズン失礼しました。ポイズンいや違う、狐娘の容姿に関してはあまり気になさらないで下さい。もともと、そう読みとれるようには書いてません。狐娘が美少女だろうと何だろうと、ストーリーにはまったく影響しないからです。せいぜい美少女すぎて人目を惹くものだからお面が必要で、しかも本人には隠す気がまったくないので邪魔になったらあっさり外すという、あってもなくてもいいような設定が追加されただけです。もともと狐面の集団は勇者さんの「懐刀」という位置付けで、状況的に登場しないとおかしい場面にならない限りは放置しておくつもりでした。じっさい狐娘以外のメンバーは放置されてます。ほら、某怪狐さんも言ってましたよね、「切り札を見せるな。見せるならさらに奥の手を持て」って。あれです。狐娘は読心術めいたことができるので、勇者さんからしてみると遠隔操作できる便利なユニットなのですね。タマさん(眼帯)を筆頭にファミリーの構成員たちが内外を固めて、そのさらに外側に本当の隠し玉を配置するというのが勇者さんの構想でした。港町で勇者さんが精神的に追いつめられていたのは、手駒を全て使いきってしまったためです。時間的な余裕がなくなって、ファミリーの人たちとの連携に狐面たちを動員したのですね。そのことで結果的に、勇者さんは狐娘がついてきていることを確信しました。ついてきている前提で動かざるを得なかった(おもに子狸のせいで)、本当にぎりぎりの戦いでした。 子狸が狐娘の素顔に反応を示さなかったのは、①「単純に彼女が幼すぎる」、②「ちょっと可愛い発言に裏がある」、③「子狸の美的感覚が常人とは異なる」、④「じつはきっちりリアクションしていたけど魔物たちがなかったことにした」のうち、いずれかでしょう。作中で狐娘の容貌について書くことはまずないので、お好みの番号をどうぞ。たぴ岡の頭の中では②です。はじめて勇者さんと会ったとき、子狸は巫女さんと同じように底知れぬ恐怖を感じていて、胸の動悸を恋しさゆえにと勘違いしたのですね。吊り橋効果というやつです。と申しますか、夢も希望もないことを言ってしまうと、世間で言うところの一目惚れというのは「この子には嫌われたくない」という恐怖から来るのではないかとたぴ岡は考えてます。恋の奇跡を吊り橋効果で片付けてしまうファンタジー。 さあ、いよいよ青いひとたちの謎に迫ってまいりました。ここらで整理しますと、人間の限界レベルが3というのは間違いない事実です。魔物たちが生まれる以前に魔法は存在しており、仮に当時の人間が開放レベル4以上の魔法を使えたとしたなら、その頃の魔法使いは座標起点を扱えた、つまり「デスノートに狂いなし……」が可能だったということになります。まず人類は滅んでいるでしょう。防衛手段が無きに等しいからです。レベル3でもけっこうぎりぎりです。人間たちは小さなコミュニティを保ち続け、一部の人間が秘術を独占することで、かろうじて終末戦争の勃発を回避してきました。当時の強大な魔法使いたちが連結魔法を歓迎したのは、「復活した古の魔法」とやらが「じつは弱い」ことを知っていて、自分たちが老後を安心して暮らせると熟知していたからです。もちろん中には立派な人格者もいて、誰でも簡単に扱える魔法なら格差のない社会を作れると考えた人もいたでしょう。システム上、魔法の簡易化=弱体化は歓迎される仕組みになってます。魔物たちからしてみれば、少数の人間が強大な魔法を扱えるより、多数の人間がそこそこの魔法を扱えたほうが素敵でした。ご丁寧にも人間が絶対に勝てない、言ってみれば無意味な存在の魔獣種、王種の設定までこしらえるという徹底ぶりです。人間の限界レベルは「3」。その限界レベルを開放できる青いのが六人。オリジナルが六人もいるのは、六人が集結すればバウマフさんちのひとを完全開放できるから……と、まあ、子狸あたりは思ってるわけです。が、お屋形さまは違いました。「それおかしくね?」と。魔物たちが仕込んだネタにようやく気付いてくれました。バレる前提の仕掛けなのですね。このあたりの事情は、激しくネタバレに該当するので、詳細は伏せさせて頂きます。白いクロ様は、すでにお気付きになられているかもしれませんが……。「3+6=9」は隠れみのです。それ自体に意味はないのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!ええ、子狸の「じつはおれ凄いんだぜ」アピールをたくみに操った勇者さんでした。彼女は常日頃から狐娘と接してきて、「なぜ自分の異能が特定されるような発言をするのか」と疑問に感じていました。でも、かく言う勇者さんも港町で自分語りしちゃったので、もうひとのことは言えませんね。アリア家の感情制御は、世間一般では異能と認識されていなくて、「すごく冷静な人たちなんだなぁ……」とか「やっぱ聖騎士は違うわ……」とか思われてます。タマさん(眼帯)の登場で「なんかおかしな人間がいる」的な予防線は張っておきましたが、功を奏したのかどうかはよくわからぬ。異能という概念そのものからして、もっと華々しいデビューを飾る予定だったのですよ。まあ、アリア家の感情制御が思ったよりも異質なものだった(練習すれば誰にでも出来そうなラインを目指してました)ので、早めに拾い上げることができて良かったと言えば良かったのかもしれません。 魔物たちは、どうも自分のボディに絶対の自信を持っているようですね。空のひとは「本当の自分はもっとスリム」とか言ってましたけど、内心は「おれがいちばんセクシー」とか思ってることでしょう。本当……もう本当にバウマフさんちのひと魔物たちは根っこの部分が一緒です。いかんせん作者のバリエーションに限界があるものですから、気兼ねなく書けるよう設定を作ったのですね。魔法に心を与えたのがバウマフ家というのは、そうでもしないと物語がはじまらないという作中の設定と、書くのがきついという作者側の理由を一致させたものです。内部設定に関しても、もともとは魔物たちの考え方に一本芯を通すためのものでした。 ああ、そうか。一服と言うと、たしかにタバコを連想しますね。これは作者のミスです。わたくしは個人的に童話に憧れていて、言うまでもなくタバコは二十歳からなので、作中に喫煙者は登場しません。ハードボイルドは大いに歓迎したいのですが、やっぱり身体に毒ですからね……。これまで作中では鬼のひとたちの河、霊界のひとたちの河と、それとなく使い分けてきましたが、レベル3のひとたちは大変に忙しいため、情報の錯綜を避ける意味で個別の河を設けてます。骨のひとたちがああでもないこうでもないと議論して、牛のひとがガーッと叱る……と、まあ、「いつからここが戦場じゃないと勘違いしていた?」的な慌しさです。骨のひとには逃亡癖があるらしく、癒しを求めて旅シリーズのメインリバーに一時合流を果たしました。それを牛のひとは「一服」と表現したのですね。逃亡した骨のひとを追跡して牛のひとまでいなくなってしまったので、残された骨のひとたちはきっと大混乱したことでしょう。あるいは、ほっ……と一息ついたかもしれません。自分の河に戻った牛のひとが、なんだかぐだぐだになってる履歴を見て、またガーッと叱る……負のスパイラルですね。でも骨のひとは牛のひとの下だとボケに回れるので、気分的にはそう悪くないみたいです。けっきょくノリノリで「姉御ぉ!」とか言ってるのでしょう。仲良きことは美しき哉。 ポーラレイ!もちろん子狸のサービスシーンは全カットです。言うまでもありません。巫女さんと勇者さんは、結託して子狸をテント内に軟禁しているようです。詳しい事情を述べないあたり、魔物たちも乗じているふしがありますね。きっと自由に外をうろつかせると不都合が発生するのでしょう。ですが、この手の状況コントロールにバウマフ家の人間は無類の耐性を発揮します。きっと、ろくなことにならないでしょう。ちなみに巫女さんは一流の子狸使いです。勇者さんもたくさんのことを学び取れるのではないでしょうか。そして子狸はどこへ行くのか……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、六助様!小学生の頃、学校のアンケートで一日の学習時間は1~2時間と書きましたが、あれは嘘です。まず教科書を家に持ち帰る習慣そのものがありませんでした。たぴ岡です。 あ、そういえば作中では明言してなかったかも。旅シリーズはおおよそ百年に一度くらいしか起こりません。討伐戦争(魔王討伐の旅シリーズ)を経験しないまま生涯を過ごすバウマフ家の人間も少なからずいるのですね。平時から魔物たちは人間たちにちょっかいを出して暇つぶしをしたりしてます。そのちょっとしたイベントが、思わぬ方向に発展を遂げたり収拾がつかなくなる、あるいは起爆剤として投下されるのがバウマフ家の人間です。魔王討伐の旅シリーズというのは、このふだんからこなしているイベントが大規模になったものなのですね。 大陸全土を巻き込むような大規模イベントは面倒くさいので、本音を言えば魔物たちも避けたいのですが、大陸の覇権を争う三大国家は仲が悪く、陰険な足の引っ張り合いが日常茶飯事なので、定期的に戦争が勃発してしまいます。討伐戦争というのは、この敵意やフラストレーションの矛先を魔物たちへと変換したものです。ふだん仲違いしている人たちが非常時に団結するようなもので、なんとなく「こうして世界に安寧が訪れた……」的な雰囲気になるのですね。向こう百年くらいは平和が続くみたいです。 ただ、今回の旅シリーズ(子狸編)は特殊なケースで、魔物たちが積極的に引き起こしたものです。「旅シリーズ」と呼んで一括りにして誤魔化してますが、歴代の旅シリーズと比べるとあきらかに異質なものです。なぜ魔王なのか、なぜ勇者でなければならなかったのか、旅シリーズとはいったい何なのか。全ての決着がつくのが、最後の旅シリーズ、子狸編なのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様! 久しぶりのポンポコエピソードでした。一国の王というよりは、玉座に置いてある置き物という感じでしょうか。以前に鬼のひとたちがちらっと言ってましたが、魔物たちの中で「王国」というのは王さまが何もしなくてもいい政治形態なのですね。脇を固める官僚たちが主導になっていて、国王を中心によくまとまってはいるのですが、その一つ外で待ち構えている大貴族たちがしっかりとブロックしているため、国王と国民は完全に遮断されてます。まあ、しいて(略)は政治がどうこうというお話ではないので、あまり深くは考えてませんが、大貴族は政治の中枢から少し離れたところにいたほうが好き勝手できると思ってます。国民の不満を引き受けずに済むからです。自分たちは絶大な権力を持っているがために国政には干渉しないとか言っているのですね。じっさいは干渉しまくってますが。これは魔物たちの手口を真似たものです。 海のひと大人気。魔物たちには恋愛感情そのものが備わっていないので、あくまでも冗談の域を出ませんが……たぶん子狸の反応を引き出すためにああ言ったのでしょうね。子狸が見てないところで同じ質問をしたら、おそらく自分と同じレベルのひとを支持したでしょう。単純に仲良しだからです。牛のひとは寝てました。よく寝るひとです。なにかと忙しそうにしてますが、夜間戦闘は人間たちにとって不利でしかないので、ほとんどの魔物は日没と同時に業務を終了します。夜襲が絶対にないとは言い切れませんが、魔物たちも働きっぱなしは嫌なので、夜はパワーアップすることにして自分の時間を確保したりしているのですね。パワーアップする時間帯に寝る魔物たち。生物的にかなり意味不明なのですが、夜間は瘴気が増すため安眠できるとか適当なことを言ってるみたいです。困ったときの魔界。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY様! どうなのでしょうね?牛のひとの容姿に関しても、やはりあまり深く考えてません。勇者さんよりも上背があることは確か(演出上、設定上の理由から)ですが、歩くひとと同様、気に入った人間の姿を借りているのでしょう。いわゆる「人型のひと」と呼ばれる「海のひと」「羽のひと」「牛のひと」「歩くひと」は全員が全員とも女性の姿をしてます。これは設定上、無条件で尊敬できる唯一の人間が女性だったからです。作中で「ママン」とか「お母さま」とか呼ばれていた人ですね。つまり開祖のお嫁さんです。そのため、魔物たちは不都合が発生しない限りは女性の姿をとります。歩くひとが男装していたのは、オリジナルの少女が生前に「世界を見て回ってみたい」という夢を持っていて、それは叶わなかったけど、具体的に尋ねてみたときに「男装して~」とか「吟遊詩人になって~」とか冗談めかして言ってたからです。 設定上、牛のひとが姿を写し取っているのは過去に実在した女性の騎士です。女性の騎士は絶対数が少ないため実働騎士(チェンジリング☆ハイパーする騎士)には不向きとされていて、特装騎士に向いているのは小柄な人間と言われてます。物陰に隠れやすいからです。理屈上、牛のひとは小柄な女性の姿をしている可能性が高いと言えるのですが……あくまでも可能性の話ですからね。彼女のことを骨のひとたちは「姉御」と呼ぶこともあるので、包容力がありそうな姿をしているのかもしれません。派閥で言うなら、たぴ岡は巨乳派なのですが。巨乳派なのですが、作者の個人的な嗜好はあまり関係ないでしょうし。と申しますか、設定を詰めていったら作者の趣味を反映させる余地が消えました。特装騎士は小柄な人間のほうが向いている……とはいえ適性の高い人間が騎士を志すというわけではありませんし、志望動機の一つにはなるでしょうが、理由としてはちょっと弱いかなと感じてます。とくに王国は世襲制ですから。親が騎士だから(継ぐべき家業がない)、とりあえず衣食住が保障されるから、というのが大多数の理由になるのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、Boss様!昨今、日本でも働く女性が脚光を浴びますね。文化的に成熟していくと男尊女卑の風潮は薄まっていくものなのか……興味深いテーマです。しいて(略)は題材があれなものですから、登場人物たちの価値観が現代日本のそれに近くなるよう細工してます。もちろん色々と違いはありますが。もしも現代の日本人がこの世界に迷い込んだら、魔物たちを攻撃することに忌避感を抱くでしょうね。いきなり魔法を使えと言われても無理なので、たぶん武器で立ち向かうことになるのかなぁ……。何か商いをやるにしても、言葉が通じないのはきついですねぇ……。まあ、そんなイベントは起こらないので無意味な仮定ではありますが。 ちなみに、この世界には男子が家督を継ぐという習わしがありません。訳あって第二子以降が生まれにくいため、男子直系にこだわると家督が途絶えてしまうのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、ローセハイン様!おお、銀河英雄伝説っぽいお名前ですな。ドイツな響きだぜ……。たぴ岡は人名を考えるのが苦手なので羨ましい限りです。本当にびっくりするくらい思い浮かばないときがあります。 旅シリーズ全ては無理です☆ロマサガ2みたいに開祖から書いていって子狸編で完結したらカッコイイでしょうけど、たぶん最後に「Fin」とか書いた瞬間に力尽きて天に召されると思うんだ……。なんだかんだで子狸編は歴代シリーズのおいしいとこ取りですし。そんな子狸ですが、設定上「典型的なバウマフ」としたのは能力的にとくべつである必要がなかったからです。天性の二軍キャラなのですね。むしろ他のキャラクターの引き立て役というか……。ちょうど本編で噛ませ犬の話題が出ましたが、開放レベル3が使えない子狸は便利なキャラクターです。グリーンランドについて早々に敗れ去ってくれました。主人公が噛ませ犬のファンタジー。 さて、エクセレント。エクセレントです。エクセレェェェント……。まあ発音は置いておくとして……小難しい理屈を並べ立ててきた甲斐がありました。感無量です。そうですね。限界レベル3の人間が魔法に心を与えるのは無理なのです。おそらく最低でも「並行呪縛」と「射程超過」が必要になるでしょう。ともに開放レベル5です。つまりバウマフ家の開祖が魔法に心を与えたとき、制限解除しうる何かがあった、もしくは制限解除しなくても何とかなる要因があったということになります。開祖が魔法に心を与えた動機とも直結しているので、さすがにこの場では言えませんが……きっと勇者さんなら……あ、無理か。ここは魔物たちの手腕に期待するとしましょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、白いクロ様!では感想返し返し返しだァーッ!うん。「3+6=9」うんぬんはあまりお気になさらないでください。魔物たちはわざと誤認させるよう動いていますし、おれたちの物語ははじまったばかり……!ですから。ただ、お屋形さまと同じ立場になれば、たぶん大抵の人は何かがおかしいと気付くだろうということです。千年近くも愉快なバウマフ家を見守ってきたので、魔物たちはすっかり油断していたのですね。むしろ彼らが警戒していたのは三大国家の上層部で、ほとんど身内の、しかも決まってあさっての方向に駆け出してしまうバウマフ家に対するマークがゆるんでしまったのは仕方のないことなのかもしれません。制限解除のトリックに関しても、最初のうちは「気付くかなぁ~?気付くかなぁ~?」とか、ほんのり期待して見守っていたのですが、まったく気付く素振りがないので本人たちも「あー……そんなのもあったね」程度の認識で、いざお屋形さまに指摘されたときには「えっ……いまさら!?」的な心境だったようです。作者もそんな感じです。ぶっちゃけた話、一年近く放置していたネタだったので、白いクロ様にご指摘されたとき、たぴ岡も「あれ?制限解除のための人数だっけ?」と頭の中がこんがらがってました。正直、人間の限界レベルが3というのは設定を組む段階でどうにでもなったこと(各魔法のレベルを調整すれば済む話だった。座標起点をレベル5にするとか)ので、レベル5のひとたちを「ファイブスターズ」と呼ぶことで「じつは五人いることを暗示する」というのが最初にあって、青いのが六人というのはそこから遡って導き出した数字です。作者からしてみると、人間の限界レベルが3なのは青いのが六人だったからなのですね。もちろん作中では逆の順序で、青いのが六人いるのは人間の限界レベルが3だから、人間の限界レベルが3なのは、座標起点がレベル4だからです。これは四重底くらいになってるネタなので、勇者さんが解明するのは無理だと思ってます。 ああ、そうそう。これもわかりにくいかなぁと思ったんだった。かまくらのひとが「ずるい」とか言ったのは、子狸が件名を読み飛ばしていて、羽のひとがふつうにボーイズトークを閲覧していることに一人だけ気付いていないのに、「羽のひとは見ていない」という前提で彼女の株を上げるような発言をしたからです。自分の知らないところで自分のことを良く言ってたら好印象ですよね。そのおかげで、子狸は一人だけ人型のひとたちのお説教を免れました。構図は多少違いますが、奇しくも秘密基地の事件と似たような顛末になってしまいました。ちなみにオチが読めていた王都のひとは最後の最後までボーイズトークに参加せず。でっかいのを隠れみのに、話題にのぼることすらなく完全な安全地帯にいました。とんでもないやつです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、“妄想”蛇様!おれガイガー!とうとうレベル5が登場しました!そして去っていった……。ええと、第2話には名前だけ登場してたから、じつに89話もの間、放置しておいたわけですね……長かった……。大きいひとの登場は本当ならもっとずっとあとになる予定だったのですが、ここに来て子狸ばりに暴走しはじめました。本当に何しに来たのでしょうか、あのひと……。でも、おかげで合体シーンを書けたので満足です。 というか、おれガイガー。急遽登板になったので、ネーミングで悩みました。もちろん「ガイガー」の部分です。ガイガーで三日費やしたよ……。ちなみに第二候補は「おれガンガー」。「おれリオン」「おれバイン」「おれフォーマー」「おれディステニー」……いろいろと考えましたが、いかにもロボっぽいということで「おれガイガー」に決定しました。本来ならこのひとには勇者一行を目いっぱいびびらせるつもりだったので、合体シーンとか想定してなかったのですね。きっと緑のひとがちやほやされているのが気に入らなかったのでしょう。勇者一行が緑のひとの住んでいる島に上陸して、そこで「あえておれ!」みたいな。まあ、このタイミングで登場したということは、もしかしたら……何か勘付いたのかもしれません。勘のいいひとです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!そうですね……ややこしい話になるのですが、魔物たちは質量を持った映像みたいなものです。いま人間たちが使っている属性魔法は二番回路の働きで本物っぽく仕上がってますが(属性の付与)、魔物たちが使っている属性魔法はもう少し複雑で、たとえば発火魔法の場合、火力を設定しなければ「何も燃やさない炎」になります。水魔法は侵食魔法から分離したものなので省きますが、元から存在する「火」「冷気」「雷」「影」の魔法は、全て発光魔法が分化したものです。基本になっているのは、単なる「映像」なのですね。魔物たちは多種多様な魔法が連結して形を成した存在なので、歩けば崩落魔法の効果で振動が伝わるし、剣でざくっとやれば刃先が減速魔法に囚われて手応えを感じるようになってます。鱗のひとを殴れば手が痛くなる。これは盾魔法の効果(外部からの干渉を弾く)ですね。それらの細かい調整は並行呪縛で一括して統制されていますから……生物の細胞が宿主を生かすために勝手に色々とやってくれているのと同じです。そう、本質的には映像なので、姿かたちは自由に変更できます。まあ、映像と言っても、手で触れることが出来るし、過程が異なるだけで生き物と何ら変わりません。ああ、つまりマトリックスと同じですね。外部刺激を別の手法で再現できれば、それが「現実」になります。しいて(略)世界の場合、外部刺激を肩代わりするものが電気刺激ではなく魔法だったという感じでしょうか。エージェント・スミスはイカしてるぜ……。 ちなみに大きいひとが不定形っぽいのは、最強の代名詞たるファイブスターズは各々で担当部門が異なるからです。緑のひとは「陸上生物部門」、海のひとは「水棲生物部門」、赤いひとは「鳥類部門」、大きいひとは「無機質部門」のトップなのですね。青いひとたちは如何なる環境にも適応できる究極の魔物という位置付けですから、人間たちと関わる機会が多く、不測の事態と直面しやすいレベル1という設定に甘んじてます。微生物が滅んでしまったら他の動物たちも死滅するように、魔物たちの中でもっとも重要な役割を担っているのは、どこにでもいるレベル1の魔物なのですね。どこにでもいるものだから、本体(オリジナル)を特定するのは実質的に不可能で、裏を返せば彼らこそが魔物たちの急所という見方もできます。もしもオリジナルを誘き出すことが出来たとしたら……。大隊長あたりは、そういうふうに考えているかもしれません。魔物たちの事情に通じている一部の人間も、たぶん似たようなことを考えているでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、酢様!おはざーす!とうとうあきらかになった子狸攻略法……!というかコスプレですね。これも特訓の成果なのでしょうか。どうやら巫女さんは子狸の習性をある程度までなら把握しているようです。暗殺部隊と言うよりは呪殺部隊っぽいのですが……なんだか生々しいのでアサシンとしました。王国歴1002年現在では存在しませんが、というより間に合わなかったと言った方が正しいのでしょうけど、退魔性の研究が進んでいくと一部の特装騎士が呪殺チームへと変貌を遂げていきます。これは巫女さんの研究成果をもとにしたもので、彼女は将来的に歴史の教科書に載るような人物なのですね。 おれガイガーの応援をしてる場合じゃないぞ子狸!これが漫画だったら「見つめる、目……!」とかアオリが入るところだ!というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!ああ、そうなのか……寂しかったのか、でっかいの……。そうですよね、自分と同じ立場にある緑のひとが人間たちに人気で、自分は怖がられてる……寂しいかもしれない。なんてことだ……気付いてやれなくてすまぬ……って、いやいや!だまされちゃだめです!あのひとは、すごく悪知恵が働くひとですからね!いつも子狸の近くにいる青いのと同じカテゴリーのひとですから!じっさい、おれガイガーの登場に王都のひとだけは冷めた目を向けていましたね。きっと同族嫌悪というやつなのでしょう。羽のひとには意外と好評みたいです。いつもみたいに苛烈なツッコミをしてくれるかと思ってたのですが……熱血とか好きなのでしょうか。ちなみに、さりげなく山腹のひと(コピー)がいなくなりました。どうやらあっちの方でも動きがあったみたいです。水面下では、すでにはじまっているんですけどね……戦ってそういうものだと勝手に思ってます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、facker99様!いや、本当に何しに来たんでしょうね(笑)いちおう、あとで「あれ、だからなのか?」という感じにはなりますけど、本当のところは不明です。ただ、状況が変わったことは確かです。いままで魔物たちは子狸が魔物側の人間だと疑われないよう動いていましたが、もうはっきりと勇者さんが疑ってる、もっと言えば疑った上で許していることがわかったので、自重する必要がなくなったのですね。幽霊船ごと骨のひとたちを沈めようとした場面で、あきらかに子狸を試したからです。魔物たちのリミッターが一つ外れた瞬間でした。大きいひとは、王都のひとと同じくらい悪知恵が働くひとです。あのふたりは、似た者同士なのですね。海底コンビがお互い頑固なように、庭園コンビが人前だとテンションが怪しくなるように、火山コンビが突発的な事態に弱いように、です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、みゅね様!鎮痛剤代わりに……!?お役に立てて光栄です!凄いね、人体!というわけで、はい、ゴーレムでした。軽くエンジェル入ってます。謎の覆面戦士の相棒を務めているうちに、登場シーンにこだわりを持つようになったらしいです。古代文明の超兵器も同時に兼ねる(というか、このふたつは同じシリーズという設定になっています)ことがあって、勇者の聖☆剣すらまったく通用しない、絶望的なパワーの持ち主として登場します。 やっぱりテーマ曲は大事。この物語にはたびたび歌が絡んできます。のちに重要なキーワードになるのですね。いや、テーマ曲はあんまり関係ないのですが。 お互い、身体には気をつけましょう。たぴ岡はここさいきん会社の同僚たちと一緒に飲みに行くことが多くて、アルコォルでふらふらです。お酒に強い弱いはほとんど遺伝で決まるらしいのですが、下戸の方は日本人全体で5~6%くらいしかいないとか。下戸は希少な存在なのです。ステータスなのですよ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、リキア様!やはり最終的に行き着くところは物理的拘束なのか……いよいよ最終兵器の首輪がネクストサークルに入りました。勇者さんは人間の尊厳を大切にする人なので、最悪の場合は……まあ……うん。作者としましては、そうならないことを祈ってますが。 子狸がフードをかぶると大人しくなるというのは巫女さんが勇者さんにリークした情報で、この二人は子狸が寝ている間と、一緒にお風呂に入っているときに協議していて、とりあえず子狸の所有権は勇者さんにあるという結論に落ち着いてます。いちおう必要だと思われてるよ、良かったねポンポコ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ローセハイン様!でっかいのめ、おいしいところを持っていきよったな……。 そう、魔法には原始的な意思があるのですね。この「原始的な意思」とは、どんなものなのでしょうか。たぶんプログラムみたいなものだとたぴ岡は考えてます。たとえは悪いのですが、パソコンは勝手にプログラムを作成してハッキングしたりはしませんよね。でも、もちろん限界はあるでしょうけど、それを出来るだけの能力は持っていると言えます。魔物たちは、人間のソフトを取り込んだ存在です。自我が生まれたことで、もともと持っていた能力を自分たちのために使えるようになったのですね。ところが人間たちはそうではありません。開放レベル4以上の魔法を使おうとすると、イメージに齟齬が生じて失敗してしまうようです。子狸がレベル3に挑戦して失敗したときみたいに、処理が滞ってフリーズしてしまいます。それは何故なのかというと、人間のイメージは電気信号によるものだからです。ある程度まではイメージを(おそらく変換して)汲み上げてくれるのですが、魔法回線への負担が大きいため、途中で接続が切られてしまうのですね。巫女さんいわく、上級魔法(レベル3)は少しイメージをずらさなくてはならないようです。本当に求めている結果とイメージをずらすというよりは、「ずらす」という意識のほうが大事で、ようは変換しやすいよう少し体裁を整える必要があります。これは、パソコンで言うところのファイルを「圧縮」する作業に近いです。そして、青いひとたちの制限解除は、人間の電気信号を「魔法の規格に適した信号」に置き換えることで成立する技術です。この「魔法の規格に適した信号」を、作中では触れることはありませんが、魔物たちは「魔力」と呼びます。魔物たちは「魔力」で「魔法」を使っているのですね。ああ、なんだかファンタジーっぽい。にわかにファンタジーっぽくなってきた。でも人間たちが魔物たちと同じことができるという設定だと根本的な部分から破綻するので(魔法が誕生した経緯から考えるとありえない)、人間たちは魔法を完全には使いこなせないという設定になりました。「魔力」がないからです。もちろん魔物たちはそのことを知っているので、人間たちが「お前らの魔法、なんかずるくね?まあ、おれはハンデをあげてるなんだけどね……」みたいなことを言っても切り返せるよう、「魔力」という概念を別の形で伝えました。それが「魔☆力(念動力)」です。作中で「魔力が~」とか「魔☆力が~」とか書いてもややこしくなるので、「魔力」の方はなかったことになってます。人間が魔法を使おうとするとイメージに齟齬が生じる。それだけで問題ありません。 同様にこきゅーとすも、たんにある、だから使える、とご理解して頂ければ問題ナッシクングですよ、これ。そこをあえて語るとすれば、こきゅーとすは「魔法の基本的な性質が発展」したものです。魔法の行使に不可欠なものの一つが「イメージ」である以上、魔法には元来「イメージを読み取る能力」が備わっていることになります。魔物たちはたくさんいますから、互いに互いのイメージを読み合うことで、こきゅーとすと似たようなことが出来ます。ただし、これを人間が閲覧することは無理でした。バウマフ家の人間が旅シリーズに参加するにあたって、それではまずいということになったのですね。現在のこきゅーとすは、魔物たちの血と汗の涙の結晶で、もとから現在のバージョンだったわけではありません。少しずつ改良を加えて行って、現在の様式になりました。具体的には、制限解除の逆です。自分たちの「魔力」を電気信号に変換して、人間でも書き込める、閲覧できるよう体裁を整えたのがこきゅーとすのはじまりです。「誰が誰だかわかんないんだけど……」とか管理人が言うので、「これでいいんか?満足か?」とか言って件名の項目を完備。わかりにくくなるので本編ではやりませんが、新しく作った件名で新種の魔物を装えば、たいていの管理人は「お前は何者だ!?」とか言ってくれるのですね。あら便利。ついでに、ちょっと記憶力が怪しい管理人でも安心の履歴保存機能もつけました。このへんは魔法に頼っている部分もあります。だから、こきゅーとすそのものは魔法ではありません。バウマフ家の人間が関わっているのは、この履歴の部分です。青いひとたちが制限解除してあげて、こきゅーとすの履歴を保存する魔法を使わせたのですね。王都のひとが、「他の人間がこきゅーとすを閲覧できないのは何でだろう」と疑問を抱いたとき、山腹のひとに問いかけているので、どうやら下手人は山腹のひとのようです。そのあと「油断しすぎ」とか怒られてますね。あのとき、王都のひとは天井を突き破った歌人の正体に勘付いて、その後の展開に思いを馳せていたので、本当に迂闊な発言をしてしまいました。魔物たちは、魔法回路とこきゅーとすの関連について、バウマフ家にさえ話していない、重大な隠し事をしているのですね。隠し事の内容に関して王都のひとは直接的には触れていないのですが、少しガードがゆるんでいたのを山腹のひとは察して、ああしたやりとりになりました。少なくとも、こきゅーとすは元から存在したわけではありません。魔法回路とは別物です。ただ、魔法回路についてあんまりツッコまれると困る事情があるのですね。じっさい、お屋形さまにはバレてしまって、芋づる式に全バレしてしまった過去があります。いかんせん、こきゅーとすには過去の履歴がまるっと残っているので、「なぜ隠すのか?」という疑問を抱かれてしまうと、もう芋づる式です。お屋形さまが何に気付いたのかは……いずれ作中で。 魔物誕生の経緯に関しては、魔物たちの隠し事があきらかになる前に判明すると思います。勇者さんと子狸には、ある程度まで知ってもらう必要がある事実であり、また真相から遠ざけるためのトラップとして機能する情報だからです。もちろん魔物たちがずっと隠してきたことではあるのですが、本当に隠しておきたいことを別の隠しておきたいことで覆ってしまうのは魔物たちがよくやる手口です。そうしておけば、隠す動機が嘘にならないため全力で隠せる、また一貫性を保てるので混乱しない、仮に勘付かれたとしても「はぁ?」とシラを切っておけば行動に矛盾が生じないのですね。絶対にバレない筈の構造だったのですが……うん、無理があった。やはり油断か……。 そ、そうですね!オリジナルの設定をこねくり回すのは面白いです!たまにネタバレしたくなって悶えるけども!むしろ無意識のうちにネタバレしててびびることもあるがっ お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、神玉様!神玉様は、ドラゴンボールを七つ集めたらどんな願い事を叶えてもらいたいですか?やはり世界の中心で愛を叫ぶのでしょうか。わたくしは、さいきんかめはめ波よりも気功砲に惹かれつつあります。これが大人になるということなのか……。でも冷静になって考えてみたら、気功砲とか、やだ、しんじゃう……。こんばんは、たぴ岡……いえ、あえてここでは天さんと名乗りましょう。頭文字が同じTですし。頭文字T。 さて、せっかく子狸が大人しくなったのに、おれガイガーの登場で台無しになってしまいました。過去を捨てた狸、ポンポコ。たまに主人公の本名を忘れそうになります。バウマフとか、ちょっと出てこないときがある……。てっふぃー、いいですね。語呂が良い。気に入ったので、今後もちょくちょく使っていこうかな。なんだか前にも書いたような気がするのですが、探してもないし、没ったところかもしれません。そして大きいひとは緑のひとの出番をさらっていきました。ああいう「おれが、おれが!」という面があるから、大きいひとは人気者になれないのではなかろうか。最初のうちは勇者に啓示を与えたりしてたんですけどね……。残念ながら緑のひとがやったことになってます。よく緑のひとと取っ組み合いになって、そのたびに嬉々として悪役に回るからです。緑のひとは少しぼーっとしたところがあるので、そうならざるを得ないのですね。こう書くと、どうでしょう、やや好感度が上がりそうな予感がします。たぴ岡は作者としての勤めを果たしたぞ、でっかいの……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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布で頭部を……そ、それは何だかやってはいけないことのような気がします!子狸は女の子たちに囲まれて幸せそうなのでいいでしょう。正直、たぴ岡は巫女さんチームをガチムチにしたかった。「巫女」って書いておいて、あえてガチムチみたいな。土魔法の術者を習慣的に「巫女」と呼ぶことにしちゃえばいいよね、的な。異性間のトラブルを避けるというのは何だか説得力がありそうなので、巫女さんが男の子なら一味は全員男。勇者一行の女性陣がきゃっきゃうふふしている間、ポンポコは「お前の筋肉が泣いている!」とか言われてスクワットしていれば良いのだ。よし、問題ない。でも無理だった……。設定と矛盾が生じるからです。くそっ、やられた……!の、たぴ岡です。こんばんは、山葵ソーダ様! ああ、たしかに少し自虐が混ざってますね……。でも人魚さんのほうがずっと出番がないので、わりかし恵まれている方なのかも。引きこもっている不死鳥さんは調子に乗って失敗するタイプですし。大きいひとはあれですね、単純に緑のひとがちやほやされているのが気に入らなかったのかもしれません。真相は不明ですが。 さて、ご質問ありがとうございます!うん、そうですね。あくまでもたぴ岡の予想ですが、もしも魔物がいなかったら、人類は早々に滅んでいたと思います。その場合、原因……とまでは行きませんが、遠因になるのは魔法でしょう。目覚ましい発展を遂げるのは、まず医療だと思います。それから、魔法を研究する過程で爆発的に科学力が発達して、大変なことになるんじゃないかなと。もちろん、そうした事態を防ぐために奔走する人間も出てくるでしょうから、一概には言い切れませんが。魔法の存在を肯定的に捉えるのは難しいです。もっと、こう……遺伝的に魔法使いになれる人間とそうでない人間が決まってるとかなら、いくらか手の打ちようはあると思うのですが。魔物たちはよく才能うんぬんという話をしますが、初期状態の魔法は才能に左右されやすいと言うより、魔法を学ぶ環境が整えられにくい魔法です。属性と性質を頭の中で分離できれば、誰でも使えるのですね。さほど魔法に習熟していない狐娘が、きちんと水魔法を使えていたみたいに。出来ることと出来ないことをしっかりと学べば、失敗することもそうそうありません。発火魔法の扱いが難しいというのは、「火は熱い」という先入観があって、無意識のうちに座標起点にすがってしまうからです。古代の魔法使いと呼ばれた人たちは、そこのところを理解した上で、意識的に属性と性質を分離できた人たちです。連結魔法が整備されて、いまの人間たちは短いスペルで大魔法を使うことが出来なくなりました。魔物たちは、人間同士の終末戦争とかちょっと勘弁して欲しかったのですね。でもチェンジリング☆ハイパーが開発された頃には「人類=正義」「魔物=悪」という図式が完成していたので、法の番人たる騎士たちが新技術をもって抑止力になるのは好都合でした。 魔物たちが監視しているので、この世界で魔法と科学が完全に融合することはありませんが、仮にそうなったとしても王種を倒すのは無理です。人間は開放レベル4以上の魔法を使えないからです。都市級の魔物は、言ってみれば最後に撃退されるのが仕事なので、貫通魔法とかで多少はダメージを受ける耐久性に設定してある(あるいは敏捷性に特化して耐久力そのものは低い)のですが、王種は人類に敗れるという事態を想定していないため、「低レベルの魔法でも火力が高ければダメージを受ける」という余計な機能を増設する必要がなかったのですね。例外があるとすれば海のひとくらいです。あのひとは、そもそも人類との遭遇そのものを想定していないので、戦闘型ですらありません。人間と同程度の耐久力しかありませんし、マッハで泳いだりもしません。そのぶん魔法の扱いはうまくて、短期間で子狸バスターのプログラミングを済ませてしまうほどの腕前を持ってます。 ちなみに魔法には火力の上限もとくに設定されてなくて、無限℃とか射程超過に引っかかるのは駄目としても、きちんとイメージすれば二兆℃の火球を生成することも可能です。ただしその熱で宇宙がやばいとか厳密にイメージしてしまうとやはり射程超過に引っかかるため、けっきょく標的指定する必要が出てきて著しく無駄なので、けっきょくそこそこが一番という結論になるでしょう。大前提として二兆℃の炎を体験してどんなものなのか知る必要があるのですが、まず無理なので退魔性を極限まで削って親和性を上げるのが唯一の解決法になりそうです。仮に二兆℃にしてもオーバーキルになるだけなので、あまり意味がないのですが。だから、魔法と科学が融合した結果は火力を上げるという方向性には行かないと思ってます。単純にエネルギーとして暮らしに役立ててくれれば理想なのですが……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、神玉様!ああ、やっぱりサイズって大事なのでしょうか。わたくしの実家は犬と猫を飼っているのですが、まあ例えばの話、彼らが2メートルを越える体躯を獲得してしまった日には正直、愛せる自信がありません。可愛いって言うよりパワフルな印象。おれが猫じゃらしみたいな……でも情が移っちゃってますからね……寂しそうに鳴かれたらファイナルストライク覚悟で突っ込むしかないかもしれません。お前と遊べるのはこれで最後だぜ……みたいな。みるみる巨大化していく子狸を見守る羽のひとの心境は、そんな感じだったのかもしれませんね。 そうさな……土魔法を使うためには大地に属するなんか凄そうなのに認められる必要があるのかもしれません。緑のひとが言っていたように、いまいち定義があいまいな部分があります。それでいて凶悪な魔法なので、ご使用の際にはくれぐれもご注意下さい。ちなみに、さいきんちらほらと出てきた投げ技は「組み打ち」と呼ばれるものが発展したものです。なんでも昔の武士は刀とか槍とかで決着がつかない場合、素手で組み合って決着をつけたそうな。それが組み打ち。狸車みたいに相手を投げ飛ばすものとは別物なのですね。しいて(略)世界には柔道というものがないので、もしも作中で触れる機会があったら「組み打ち」と書きますが、われわれの認識で言うところの「組み打ち」は「相撲」に近く、「狸車」は「柔道」に近いです。ご参考までに。 さて、とうとう生贄さんがカムバックしてきました。なんだか生贄、生贄と呼ぶのもイメージが悪いし、どうかと思ったのですが、魔物たちは彼女の生贄っぷりを高く評価していて、敬意を抱いているようなので、まあよしとしました。彼女はポンポコデーモンが黒幕だった(ことになった)と知ったとき、確かに「騙された!」と感じて恨んだりもしましたが、すごく気丈な女の子で、救出にやって来た子狸に弱音を吐いたりもしているので、最終的に緑のひとに滅びのバーストストリーム的な感じで強制退場させられたポンポコデーモンを哀れに思う気持ちもどこかにあったのですね。だから、本音を言えば生きていて嬉しかった部分もあるのかもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、フォト様!友蔵おじいちゃんが好きです。心の俳句は見ていて何かこみあげてくるものがある……。そうか、踊るポンポコって書いてるとき、なにか既視感があると思ってたら、あれだったんですね。納得。 子狸ぃ……。 これは魔物たちの万感の思いが込められた台詞です。お屋形さまにずっとしてやられてきた悔しさとか、それ以前にバウマフ家と一緒に歩んできた千年の積み重ねとか、もはや他人事と割り切ることもできない悲哀とか、いろいろ。ちなみに、たぴ岡の本日の晩ごはんはすき焼きでした。胸に迫るものがあります。えのき、うますぎじゃよ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、トットナム様!ああ、クリスくんについては諸説あるみたいです。羽のひとは冗談めかして言ってましたけど、子狸がじつは最初からクリスくんの正体に気が付いていたというのも、ありえる話だったりします。少なくとも二番回路の働きで変質した人間の魔法に、いかなる形であれ子狸の魔法を連結するのは無理です。クリスくんの減速魔法に子狸の加速魔法が連結した時点で、子狸はクリスくんが自分と同じ質の魔法を使うことがわかっていたことになるのですが……もしくは結果的にうまくいっただけのことなのか……バウマフ家の人間が考えていることはよくわからぬ。魔物たちもそれとなく呼称を使い分けているあたり、判じかねているようですね。書けば書くほどボロが出ることはわかっていたので短期決戦に持ち込みましたが、もう少し一緒に旅をさせても良かったかもしれないなぁと思ったこともあります。案外、勇者さんも同じように考えてるかもしれません。敵対する以外の道もあったのだろうかと。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天魔幻想様!ああ、そういえばさいきんタイトルコールしてませんね。あれは……まあ、ちょっとした実験です。基本的に魔王討伐の旅シリーズは、魔物たちからアクションを起こす性質のものではないので、タイトルコールがない場合が多くて、サブタイトルはあとで編集したときに付けられたもの、というパターンも珍しくないです。 さて、とうとう緑のひとの家に向かって出発です。生贄さんと子狸がツートップなので、おそらく残ったメンバーが巫女さんと勇者さんの前後左右を固めるという布陣になるでしょう。狐娘は勇者さんの傍を離れないでしょうし、羽のひとは空中から全体を見渡すといった感じですね。勇者さんは一味を信用していないようですが、だからと言って必ずしも彼女らが裏切るとは限りません。このへんは巫女さんが緑のひとに何を要求しているのかが関わってきます。巫女さんからしてみれば、とりあえず様子見といったところでしょうか。勇者さんが子狸をトップに置いたのは、能力的にそれがいちばん最適だと考えたからです。勇者さん本人は剣士なので無理、狐娘は優れた索敵能力を持っているけど魔物には通用しない(魔物の心は読めない)、羽のひとは臨機応変に動ける万能ユニットなのでトップに置くのはもったいない、かと言って一番危険な役割を巫女一味に押しつけてしまうのは現在の対等な力関係をみすみす手放すことになります。巫女一味は非常にバランスの良いメンバーで構成されていて、羽のひとみたいにとんがったステータスの持ち主はいませんが、全員が開放レベル3を扱える面々です。そういう意味では、勇者一行のいびつな面子とは相性が良く、互いに互いの不足を補える布陣となってます。さて、どう転ぶか……。 と、まあ、いつも真剣な勇者さんですが……うん、勇者の羞恥プレイは魔王討伐の旅シリーズにおける伝統みたいなものです。どのルートを進んだとしても結末が変わることはないので、あらすじにも入れておきました。そうですね……まわりの友達や同僚が自分にだけ内緒でじつはネットでやりとりしてる感じでしょうか。しかも悪意によるものではなく、やむを得ない事情があってのことです。遣る瀬ないって、きっとこういうことを言うのでしょうね……。勇者さん……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Boss様!本屋さんに寄ったついでに面白そうなゲームを物色するのですが、そもそもハードを持ってません。ゲーム屋さんの雰囲気が好き。でも、さいきんソフトのパッケージでキメてる主人公たちを見ると何だかいたたまれない気持ちになります。主人公よりもカメラマンに感情移入してしまう今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。 うん、たぴ岡もですね、もう近頃は人間にこだわる必要はない気がしてきました。そもそも地球のお話ではないので、じつはTANUKIの冒険だったとしても何ら不都合はないのではないか……。まあね、それでも魔法使いを人間としたのは、人間が無関係なお話にしたくなかったからです。人間じゃなくて言葉を話す猫さんが魔法使いになる可能性も当然あったわけですが、身体の構造が違うと文化も異なっていくでしょうから、もう魔法がどうこうというお話ではなくなっていくのですね。正確に言うと、風呂敷が広がりすぎて収拾をつける自信がありませんでした。ぬこ可愛いよぬこ。しいて(略)は、もともと人間がいた世界に魔法という要素が混ざり込んだお話です。本来ならば存在しないものなので、魔法に完全適応した有機生物がいません。それでいいのだと思います。魔法そのものの存在がきなくさいファンタジー。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、月狩様!おぉ……さしずめ月の狩人といったところか……。なにゆえわたくしはたぴ岡なのでしょうか……。名は体を表すとは言いますけど、じっさいに表れるのはご先祖さまとダディorマミーのセンスですよね。わたくしは深夜に活動することが多いので、ある意味わたくしもハンターと言えるのではないでしょうか。事実の一面だけを見るのは良くないと某大統領も言ってました(SBRより)。オラオラされちゃいましたけど。 うん。ファイブスターズという呼称は作者の黒歴史なのですよ。五人の頂点という意味でも使っているので、一人でも欠けたら「☆」にならないという魔物たちの願いが込められているのですね。けっこうポエマーなひとたちです。海のひとには水槽が必要ですね。いや、魔法でどうにでもなると言われたらそれまでなのですが。でっかいのは少しダイエットしないと……まあ、具体的な大きさは決めてませんけど。ウルトラな人とかエヴァンゲリヨ~ンはド派手に見せるために場面場面で最適なサイズに描いてるらすぃ。その潔すぎる姿勢に感銘を受けたたぴ岡です。 おお!毛皮を着たひとたちの一覧ですか!ありがとうございます!魔物たちが動物たちを「~ひと」と呼ぶのは、自分たちを「~ひと」と呼び合っていて、動物たちだけ仲間外れにしたくなかったからです。人間たちが魔物たちのことを勝手に「メノゥ~」やら「メノッド~」と呼ぶので(しかも本来は失礼な呼び方にあたる)、たぶん後世のバウマフ家の人間が「~ひと」と名付けたのですね。正直そこまで考えてませんでしたが、あの直球な名前はバウマフ家のセンスです。開祖のお嫁さんはもう少しまともな呼び方をしていたと考えたほうが自然ですから、「ポーラ(青)」とか「ディン(鬼)」とか呼んでいたのではないでしょうか。「ディン」は「悪魔」という意味も含むのですが、おそらく時代が下るにつれて「鬼」と混同したものと思われます。だから、例えばら緑のひとは「ディーン」とか「ディンゴ」じゃなくて「アイオ」(古代言語で「緑」の意)と呼ばれてました。じつに無駄な設定です。大きいひとなんかは、もともと「ディーン(悪魔=緑のひと)」と敵対するもの=「天界の戦士=天使」という扱いだったんですけどね。飽きっぽい性格が災いしたようです。 ああ、ちなみに、くちばしの鋭いひとたちはペンギンさんです。お馬さんたちみたいに「ペンギン」と明言しても良かったのですが……しいて(略)世界でペンギンの扱いは微妙なのですよ……。歩くひとは「メノゥリリィ」と呼ばれていて、この「リリィ」というのは「(人間が)歩く」という意味です。つまり「歩く」対象が動物たちの場合は、別の言い方があるのですね。何故そんなややこしい設定にしたのかというと、タイトルに「歩く」という言葉が入っているからです。正確には「歩いているのが」ですが……。「しいて~(略)」というタイトルには、複数の意味が込められてます。なんていうか……主人公がアニマルチックなので、歩いてるのがそいつと仮定した場合、リリィではなくなるのですね。つまり何が言いたいのかというと、人間と魔物だけで完結するお話にはしたくなかったのです。 で、話は戻りますが……ペンギンは二本足で歩きます。しいて(略)世界の人間は「二本足で歩く」という行為を(自分たちがそうだから)特別視していて、だから「リリィ(人間が歩く)」という言葉が生まれました。したがってペンギンも何かとくべつな存在だと思われてるんだろうなぁ……と考えた次第です。まあ、あんまり深い意味はありません。「(人間が)歩く」という、日本語にはない言葉があって、もしかしたらタイトルの「歩く」は観念的な意味合いでもあるのかもしれない、という作者の遊び心です。詳しくは、いずれ勇者さんが恥ずかしげもなく語ってくれることでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、神玉様!ごめんなさい!お便りに気付かなかったです!そして次話が完成した……。こっそりと投稿しておきます。どっせい。 さて、物理法則を超越した歩くひとと骨のひと。やはり同じレベル2ということで、仲良しなんですね。ちょっとなごみました。うん、生贄ちゃんは立派な子です。緑のひとが大きいひとにそそのかされて「生贄寄越せ~」とか言ったときに、立候補したのが彼女なのですね。その後、ポンポコデーモンの魔の手から救われたものだから、すっかり緑のひとに尊敬の念を抱いてしまい、紆余曲折あって巫女さんの誘いに応じてしまいました。なので、魔物たちはちょっと責任を感じてます。 緑のひとは、あれですね、キャラクターでトクをするタイプのひとです。陸上最強の生物とか言われてるわりにはプレッシャーに弱くて、収拾がつかなくなると大きいひとが嫌々ながら出てきて面倒を見る感じです。この二人の関係は複雑で、書いていて楽しいです。でも、じっさい大きいひとは自分勝手なところがあるので、満足したらさっさと帰ります。人間たちからひどく恐れられていて、自宅に人が寄り付かないものだから、自由に動けるのですね。そのぶん忙しくなることも多いです。未登場のレベル4のひとたちは、裏で大きいひとと行動を共にしたりしてます。騎士たちと戦っているレベル3のひとたちと違って、完全に裏方に回れる貴重なひとたちなのですね。つまりお屋形さまのあおりを食らって本編に登場してない可哀相なひとたちだったりします。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、コブラツイスト様!ああ、そういえばそうかもしれません。一回、お屋形さまが名前を出したくらいですね。もちろん歩くひとはふだんから子狸を名前で呼んでいるわけではなくて、誤解されたままでも面白そうだからいいんだけど、自力で気付くぶんには構わないかな~とか考えているようです。子狸が気付かないままだと、旅が終わって学校に戻ったときに、歩くひとは転校生にならざるを得ないのですね。その後にもう一度、今度はもっとわかりやすいように正体バレイベントを起こして子狸の頭の中をリセットする必要があります。じつに面倒くさいポンポコです。子狸ぃ……。旅が終わった時点で物語も完結するので言ってしまいますが、転校してきた歩くひとは子狸の親友ポジションにおさまってしまうので、ある種の生き物係みたいになってしまふ。せつない哉。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、末摘花様!びっくりするくらい物語が先に進まない。どういうことなの。まあ、遅かれ早かれ結界の説明はしておく必要がありました。騎士たちがレベル3のひとたちに挑んでいるのは、今回のお話に出てきた結界の理屈が絡んでいるからです。骨のひとが「完全な結界は存在しない」とか余計なことを言ったせいで、羽のひとの仕事が増えました。 月の輪ぐまぁ……。完全に語呂ですね。意外(?)と仲良しの子狸と歩くひと。どうやら子狸の中で、勇者さんとクリスくんの戦いは「クリスくんの女装癖を正すための聖戦」として処理されているようです。口では「おれは気にしない」とか言ってましたけど、ママンに似てるらしい子狸は魔物たちにあれこれ言われて育ったので、すごく気にしてます。クリスくんが女の子の格好をしていると心の距離も隔たってしまうのではないかと気にしていて、親友としてそれでは困るらしい。でも刃物を振り回す勇者さんに危機感を覚えていなかったようですから、心の奥底で「クリスくんが負けることはまずない」と確信していたようでもあります。こうした現象はバウマフ家の人間によく見られるもので、何でも有意識よりも無意識のほうが良い仕事をするのだとか……。無意識下で「歩くひと=クリスくん」という等号が成り立っているのに、その事実が浮上してきて自覚しそうになると「はじめての人間の友達」という子狸ヒストリーと矛盾が発生するので、子狸の中の無意識さんが都合の良い情報だけを選別して渡しているようです。仮にこの無意識さんをTANUKIさんと名付けたとしたら、子狸の自覚が及ばない領域で小さなTANUKIさんたちが本体をうまくコントロールするためにせっせと働いているのですね。このTANUKIさんたちのおかげで、このお話は成り立っているわけです。作者として頭が下がる思いです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、もみじ様!あらあら、とっても可愛らしいお名前ですね。鏡よ鏡、鏡さん、この世でいちばん可愛らしいお名前はなぁに?キエエエェェエッ!パリーン!ってな具合です。ふと思ったのですが、魔法の鏡が空気を読んで継母に「お前がナンバーワンだ……」とか言ってたら、白雪姫と継母はいつまでも仲良く暮らしていけたのかもしれませんね。七人の小人が秋空を見上げて~Fin~でもいい。そういうお話を書きたいです。ちなみに、たび岡は豆の化身です。さすがやな、工藤。たぴ岡の推理によると、コナン君の正体は高校生探偵の……おっと、誰か来たようだ。少し脱線しましたが、わたくしの作者ネーム略して紅蓮の閃光はアーモンドと一緒に入っているあれです。よくコンビニに売ってるあれです。そこから取って、ネトゲーのキャラクターネーム略してアクエリオンにしたのがはじめでした。 さて、子狸ですか……。わたくしはお便りのコーナーでは主人公につらく当たるべきという信条を持っているので何とも言えないのですが……と言うのも、そうですね、お笑い芸人の方にネタ振りするようなものです。可哀相だからツッコミはやめてあげてと真剣にお願いされると、むしろ可哀相ですよね。そんな感じです。本当にどこへ行こうとしてるんだ、あのポンポコは……。でも読者様から愛して頂けるのは素晴らしいことです。そして、それによりたぴ岡は大きいひとたちの気持ちがすごくよくわかるという完璧なメカニズム。諸君、これは嫉妬ではない。繰り返す、嫉妬ではない。士郎めが……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、神玉様!月の輪ぐま……渾身のネタだったんですけどね……女の子たちには通用しませんでした。やっぱりあれだろうか、羽のひとをきちんと守れと言われてるのにボケたのが良くなかったのだろうか……。ああ、そりゃだめですよね。納得しました。 ばうまふベーカリーはですね、歩くひとがいるうちは大丈夫です。いるうちと言っても、旅が終わったあとクリスくんはクリスティーナ嬢と一人二役で同居するので問題ないんですけどね。いや、旅が終わると同時に物語は完結するので、後日談とかこの場で言っちゃってもネタバレにならんのです。うーん……どのみち本編で触れることはなさそうなので言っちゃいますけど、クリスティーナ嬢(歩くひとのオリジナル)は貴族と平民の間に生まれた子です。世間の目を忍ぶ恋だったので、街から離れた森の中にお屋敷が建っていて、ひっそりと暮らしていたのですね。生まれつき、あまり身体が丈夫でなかったため、おとっつぁんが心配して微妙な距離でした。正妻が反対したため、一緒に暮らすのは無理だったと。そうした事情があります。つまりクリスティーナ嬢は美少女なのですね。歩くひとが看板娘になるので、ばうまふベーカリーは大丈夫。お屋形さまは皮肉にもパン屋としての才能がないので、歩くひとが焼いたパンのほうが美味しいです。子狸は意外と味覚がしっかりしているので、お屋形さまよりはうまくやっていくでしょう。歩くひとにお店を任せて、自分は他の職に就くという未来もありますが……どうかな。このへんはネタバレを含むので伏せさせて頂きます。 ……そう、文章の締め方って難しいですよね。わたくしもあれこれと考えたのですが、けっきょく最後のほうはエネルギーが尽きてしまいそうになるので、元気に締めると決めてます。というわけで、恒例の……でも気持ちはこもってます…… お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、芹久様!か、乾燥タピオカ!?なんだろう、他人事とは思えない……。乾かさないであげてとか思っちゃうのは人としてどうなんだろう……。バレンタインデーということはチョコですよね。ココナッツが入ってるチョコとかふつうに美味しいと思いますけど、そうですか、ご家族には不評でしたか……それ、もしかして「タピオカいらなくね?」とか思ってたんじゃ……ウボァー!いや、ミルク!ミルクか!ミルクならセーフ!同じカテゴリーなのでチョコの中で仁義なき戦いがはじまったんですね、きっと。そもそもチョコではないかもしれない。一対一となると、よりいっそう戦いは激化しますね。よくコンビニで、アーモンドの相棒として、より相応しいのはどちらか争ってますから。たぴ岡はマカダミアナッツ派です。 ああ……全部おれ定例会議はですね……たぶんもう書かないです。黒てふてふさんは定期的に召集をかけているのですが、議員たちのモチベーションが途轍もなく低いのですね。分身たちの地位向上を謳っていたライフワークズですが、最後まで目的が一貫していたのは発起人である黒てふてふさんだけで、議員たちの本当の目的(妥協点)は司令(黒てふてふさん)の旅シリーズ参入だったからです。オリジナルの庭園のひとは、それを見抜いてました。だから港町で「(旅シリーズから手を引く)理由が必要なら与える」とか言ったのですね。黒てふてふさんが魔軍☆元帥のパートナーとして勇者一行に認知された時点で、議員たちの目的は無事に果たされました。なので、定例会議があったとしても作中で書かれるほどの内容ではないです。それ以外の……例えば設定集ですか。それを書いちゃうと魔物たちの嘘がバレるので、書くとしたら本当に最後か、最後の一歩手前くらいになると考えてます。 そうした事情があり、誠に申し訳ありませんが個別に対応させて頂いております。 まず巫女さん。彼女は、いずれ前書きかあとがきで詳しく書く予定です。現時点で「登場人物紹介」をしていないのは、ネタバレを含む、もしくはネタバレを避けて書くと中途半端な内容になってしまうからです。一例を挙げると、子狸バスターの紹介を登場した時点でやってしまうと、「火の宝剣の保持者」という項目が書けないのですね。べつに巫女さんが土の宝剣を持ってるとかそういう意味ではありませんが、まあ一例です。いまのところ彼女についてわかっているのは、魔法の研究者であると同時に活動家でもあり、これまでに何度か子狸を騙して悪事に加担させている、といったところでしょうか。未来の話になってしまうので紹介にも書きませんが、後世の歴史に名を残す人物です。お名前はシャルロット・エニグマさん。魔物たちの証言によると、それが本名であるらしい。軽くぶっちゃけてしまうと、勇者さんと一緒に旅をしていた「謎の魔法使い」の正体は彼女ではないかというふうにねつ造されます。巫女さんは、子狸のスケープゴートなのですね。魔物たちが数度に渡って子狸と巫女さんを接触させていたのは、そうなることを見越してのものです。「シャルロット」というのは貴族の子女につけられる名前で、王国の上層部からしてみると勇者さんのパートナーをつとめた魔法使いは「貴族であるべき」なのです。つまり「シャルロット・エニグマ」という偽名で、のちに本編で登場する「偽名」と書かれるほうが本名です。まあ、どうでもいい裏設定です。あまりにもどうでもいいので、本編では一貫してシャルロットなんちゃらを本名として扱います。 生贄さんはですね……なんていうか……そう、側近Eなのですよ。彼女を登場人物紹介に登場させてしまうと、線引きがあいまいになってしまいます。線引きがあいまいになってしまうと、ネタバレに該当するので詳しくは書けませんが、あとでちょっと困ります。なので、この場で軽く……。彼女は、大きいひとにそそのかされた緑のひとが実施した生贄☆大作戦で、「生贄寄越せ~」とか言った際に立候補した女の子です。大きいひとの計画では、緑のひとをやっつけた大きいひとが生贄さんを救い出して一躍ヒーローになるつもりだったようですが、王都のひとの嫌がらせで子狸が投下されたため、子狸さん一躍ヒーローと見せかけて黒幕になった事件です。どうやら趣旨を理解していなかったらしく、「この事件には黒幕がいる……」とか言い出してしまったのですね。しかも当たってました。生贄さんは気丈な女の子で、「食べるならさっさと食べろ!」という感じで緑のひとの家に押しかけたのですが、まあやっぱり怖かったのでしょう。おれ参上~ぅした子狸に弱音を漏らしたこともあり、じつは黒幕だった子狸を軽蔑の目で見ます。そりゃそうだ。でも心理的に救われたことは確かなので、チリも残さず消滅したはずのポンポコデーモン(子狸)が生きているとわかって、ほっとした面もあるようです。ちなみに魔物たちが彼女の記憶を残しておいたのは、子狸のお嫁さん候補にノミネートされていたからです。ポンポコデーモンの魔の手から救出されたことで、緑のひとを崇拝する一団に加わりました。のちにその一団は巫女一座に吸収され、今日に至ります。緑の島の住人たちは、国に従うことを良しとしない人たち、早い話が流浪の刑に処された人間たちの末裔なのですね。彼らが緑のひとに近づいたのは、もともとは王種を飼い慣らして復讐を為そうとしたのがはじまりだったのですが、世代が進むにつれて目的と手段があべこべになって、教祖と教徒の間で意識の食い違いが生まれていきました。邪心がないほうがうまく行くだろうと教祖は放置していたのですが……その隙をついて教団を乗っ取ったのが巫女さんです。だから生贄さんにとって巫女さんは、教団を正しい方向に導いてくれた恩人なのですね。おそらく才能があったのでしょう。巫女一座のもとで修行を積み、いっぱしの魔法使いに成長しました。 牛さんは~……まだ名前だけしか登場してませんからね。とりあえず、骨のひとに52年モデル(こん棒)を渡したのは牛のひとです。口ではああだこうだと言いますが、彼女は骨のひとに一目置いていて、イベントを転がす腕前を高く評価しています。牛さん自身は、レベル3のひとたちのリーダーで、睡眠をこよなく愛するひと。つのとしっぽが生えているらしいのですが、「人型のひと」と呼ばれているので、見た目はほとんど人間なのでしょう。若い女性の姿をしているらしいです。迷宮在住。具体的には書いてませんが、中隊規模の騎士団を単独で撃退するほどの猛者で、最強の獣人種と呼ばれてます。ある意味、都市級よりも厄介なのだとか。 大きいひとに関しては、緑のひとに先んじて登場しちゃいましたね。人間たちにとっての恐怖の象徴と化していますが、もともと緑のひとは悪魔の化身と考えられていて、それは何故かというと見た目が怖いからです。いかにも人間を食べて「うまー」とか言いそうな感じです。その点、大きいひとは無機質な感じで、よく緑のひとと喧嘩するので、悪魔と敵対するもの=天使という認識でした。が、本人は飽きっぽい性格をしていて、人間への対応もおざなり。対する緑のひとは見た目に反して細やかな気遣いをしてくるので、「あれっイメージと違うな?」というのがだんだんと浸透していって、気付けば立場逆転してました。それが大きいひとは気に入らないらしく(じっさい緑のひとがパニックを起こした場合、火のひとも海のひとも自宅からめったに離れないため、フォローできるのは大きいひとしかいない)、何かと緑のひとにいじわるをします。でも本当に困ってるときは愚痴を言いながら助けてあげるという見事なツンデレ。生贄☆大作戦が失敗に終わったこともあり、バウマフさんちのひとに好評な合体を人間たちの前で披露しておれ大人気という活動を地道に行っていますが、他の人間たちからしてみると意味不明な上に、その気になれば人類を滅ぼせる王種が精力的な活動を行っていること自体が空恐ろしく感じられるようで、むしろ恐怖を煽る結果になってます。ただ、このひとは非常に頭が回るひとなので、そのへんは計算尽くなのですね。自宅に人間が寄り付かないようにする、というのが本当の狙いです。古代遺跡在住。なお、王都のひととはあまり仲がよろしくないご様子。あの羽のひとすら虜にする真・おれレボリューションに際しても、王都のひとだけは辛辣でした。港町で子狸バスターが暴れているとき、一時的にお屋形さまと行動をともにしていたのは、王都のひとが「あいつ怠けてるぜ」とチクったせい、ということになってます。ということになっている、というのは、王都のひとと大きいひとのやりとりにはたいてい裏があります。王都のひとがお屋形さまにわざわざ告げ口したのは、暗にべつのことを伝えるためです。本当にろくでもない三人です。 と、まあ……だいぶ長くなりましたが、こんなところです。ご参考になれば良いのですが。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、惟猫様!懐かしいですねぇ、小学生時代。当時わたくしは自分で自分のことをずる賢い人間だと思ってましたが、いまになって思えばすごくピュアでした。いや、そうでもないのかな。なんだか自分がこの世でいちばん賢い人間だと思ってましたね。じつに可愛くない子供です。たぶん自分を良く見せようという意識が強かったのでしょう。余裕で黒歴史です。自分がいかに凡人であるかを勉強して、それからようやく人生がはじまった感じです。具体的にはサイコキネシスの練習をしなくなりました。かめはめ波の練習はたまにするけども。さいきんは気功砲に傾倒しつつあります。どどんぱも捨てがたいけど。鶴千流に所属して師匠から無茶ぶりされて「き、貴様……」とか言ってみたい。さあ、あなたはDOCHI!?いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。 いや~、しいて(略)は自分で言うのも何ですが、登場人物が多すぎるし、ややこしいですからね。作者側からしてみると、いちいち発言者の名前を書いているので脳内処理できているのですが、読者様の側からするとわかりにくい点も多々あるかと思います。掲示板ネタ自体は前からあるものですし、ただ小説家になろうでは少数派に属するというだけで、わたくし自身は同志が増えたと勝手に思っていて嬉しいのです。そもそも、わたくしが掲示板ネタでやろうと決めたのは、ストーリー上そうするのがいちばんだと思ったからで。魔物のオリジナルが最低でも20人を越えるため、三人称では無理……というより散らかっちゃって完結まで書ききれる自信がありませんでした。もちろんわたくしは伝えたいことがあるから書いているわけで、たくさんの方に読んで頂くことは嬉しいです。こうしてお便りまで頂ける。たぴ岡は果報者です。もちろん上を目指す気持ちはありますが、だからといって絶対に曲げられない一線もあります。そこを曲げてしまうと、そもそも書いている意味がなくなるからです。 だから、うん。……どう返せばいいんだよォーッ!ここで「そうだね^^」とか言ったら、たぴ岡は完全に悪者じゃないですかぁーっ!いや、もちろん負けるつもりはありませんよ!ご声援ありがとうございます!でも個人的には明日のジョーの力石徹ポジションでいれたらと……「力石君、もうやめて!」「ふっ……お嬢さん、あいつがリングで待ってるんです……」みたいなね。あ、たぴ岡しんじゃう!?いや、でも力石ポジションは捨てがたいな!捨てがたい! というわけで、結論。たぴ岡は力石ポジションがいいです。それでいて老後は日向ぼっこしながら、にゃんこを撫でて暮らします。まったく問題ありません。完璧なビジョン。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、末摘花様!ああ、魔物たちも同じように考えているようですね。子狸が管理人の座を継承したのは、いちおう二年前の王都襲撃の直後ということになってます。つまり、それまではおっきなポンポコが管理人として魔物たちの後始末に奔走していたのでしょう。経験を積ませるために子狸がシナリオに駆り出されることはあっても、高難度のシナリオに関してはあの元祖が処理にあたっていた筈です。だから、あまり繁盛してしまうとお店が回らなくなる。でも、お屋形さまのパン作りに関する情熱は高いですから、はたして手を抜くような真似をするかどうかというと……いささか疑問ではあります。おそらく恵まれない立地条件というのが、最低の妥協点だったのではないでしょうか。ちなみに味のほうは「まずい」と言うほどではありませんが(魔物たちは、よくお屋形さまのパンにいちゃもんをつける)、プロの職人として褒められたものではありません。まず形状に無理があるのですね。しかしながら魔物パン(宰相が「このパンはまるで魔物だ」とコメントしたことから。なにも人前でそう呼んでいるわけではない)はお屋形さまにとって譲れない一線のようです。歴代の管理人で頭一つも二つも飛び抜けたひとなのですが、皮肉にもパン屋としての才能はなかったという……。それなのに、よりによってパン屋さんを夢見るあたりがバウマフ家らしいというか。 庭園のひと、満を持して語り部デビュー!どうなっちゃうんでしょうか……。たぴ岡は、作中であまり擬音を使わないようにしているのですが、いきなり「ガーッ」とか言ってますからね……。不安です。王都のひとの中では、語り部として信頼を置けるのは山腹のひととかまくらのひとみたいです。まあ、単純に海底のひとは出てこれないし、火口のひとは現地ということもあり忙しいであろう、ということなのかもしれません。庭園のひとは高水準で安定した能力の持ち主なのですが、やはりLuk値が……。がんばれ、庭園のひと!なんかがんばれ! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、神玉様!さて、ようやく火口のんが再始動しました。九十話ほど書いてきてわかったのですが、探偵が犯人を指摘するときみたいに推理をつらつらと書くのは、作者からしてみるとけっこう恥ずかしいものがあります。でも、そうも言ってられないので、今回はがんばってみました。どうやら火口のひとが一行を結界で閉じ込めたのは、羽のひとと子狸を引き離すためだったようです。この二人は、狙撃するとき邪魔になるのですね。 一方、山腹のひとは庭園のひとに後を託して戦場へ。後釜に庭園のひとを指定したのは山腹のひとです。実況に向いているかどうかはさておき、庭園のひとは「最強の魔物」です。設定上、最高位の魔物とされるファイブスターズは、人間たちに目撃されても構わない範囲で最大の力を発揮できるひとたち。魔物たちは以前に、勇者さんと子狸が別行動をとったときの布陣を話し合って決めました。勇者さんが単独行動をするとき、魔物がガードに回っても不思議ではない状況を作るためです。ファイブスターズの家は魔物たちにとっての最重要拠点なので、今回は気合が入ってます。一方、お屋形さまは今回の旅シリーズに全てを賭けていて、長年の夢だった職を捨て去る覚悟で世界旅行してます。あのひとはバウマフ家の人間としては異質な存在で、いわゆる「完成された魔法使い」というやつなのですね。単純に才能という面で比較したら巫女さんとか、のちに登場する中隊長のほうが上ですが、「バウマフ家の人間」という条件を満たしているお屋形さまはとくべつな存在です。さすがレジェンド。勇者一行と絡んでくることはありませんが、魔物たちと共謀して何かやっているようです。魔物たちが子狸の退魔性を評して「お屋形さまほどひどくない」とか言っていたので、過去に息子とは比較にならないほどの大魔法を連発してきたのでしょう。そして、それは現在に至るまでずっと継続しているのかもしれません。騎士たちの戦士としての全盛期は二十代後半~三十代半ばらしく、これは経験と肉体のバランスがもっとも充実する期間を想定してます。学生結婚したお屋形さまは、まあ具体的な年齢は考えてませんが、おそらく「今」が全盛期なのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!やばいやばい、書いておかなくちゃいけないことが消化しきれないような気がしてきた今日この頃。ストーリー的には、もう後戻りができないところまで来ていて、本当にやばいです。お話は全体の半分も進んでないのに……長編ってじっさいに書くとこうなるんですね。びっくり。 さて、斜め上といえば冨樫先生のレベルEを思い出しますね。まっすぐ行ってぶっとばす。右ストレートでぶっとばす。クラフト隊長はかっこE。子狸がかっこEかどうかはさておき、状況的に切羽詰ってくると魔物たちの自由さに救われることが多々あります。そのたびに思うのですが、やはり勇者さんは魔物たちには勝てないですね。今回のお話では勇者さんががんばってましたけど。魔物たちは勇者一行を、本当にどうにでもできる立場にいると痛感します。つまり子狸がんばれ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、桜花様!ああ……魔物たちの手記に関しましてはですね、せっかく題名が出たので注釈を書こうかと思ったのですが、今回は見送りました。かなりのネタバレを含むブツなので、どこまで書くか判断に迷ったからです。整理できたら、いずれ書きまする。ハイリスク・ハイリターン。言うまでもなく魔物たちがねつ造した古文書です。出土したのは写本で、そのまた写本が各地でぽこぽこと見つかっていますが、いまだに原本は発見されていません。最初に発掘された「写本らしく仕上げたもの」がじつは原本だからです。急きょ作られたものなので、年代が特定されてもバレないよう写本の体裁で書かれたのですね。内容はほとんど魔物たちの日記みたいなものなので、三日坊主で終わった章もあれば、「今日はいい天気だった」を連呼する章もあります。もろに性格が出てますね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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ひゃあんっ!こんばんは、ヨヌフ様!と、とりあえず結界の説明が終わったぜ……。妖精屋とか里のあれで説明不要かとも思ったのですが、じっさいに超空間を作ってみようというのが今回のお話。くどくどと説明したのは、あれです、つまり魔王軍の本拠地=魔都は結界の中にあるのですね。魔物たちは魔空間とか呼んでますが、たんに呼び方が違うだけです。 さあ、はたして子狸は活躍できるのでしょうか。可能性はあります。港町で、騎士たちが子狸バスターを狙撃したときみたいに、火口のひとは本当ならもっと有利なポイントで狙撃するつもりでした。そのほうが捕捉されにくいというのと、結界処理班と勇者&巫女班がじゅうぶん離れてからアクションを起こしたかったのでしょう。でも勇者さんは生贄さんと巫女さんが合作した地図を見て、だいたいの狙撃地点を割り出してしまいました。火口のひとは自分でも言っていたとおり、手の内を見せすぎたのですね。狙撃のタイミングを崩されたせいで、子狸と羽のひとはあんまり遠くまで行ってません。何やら巫女さんに迫る危機を感知したようなので、まず引き返すことになるでしょう。ポンポコ空間にさりげなく火口コピーも参加していたのが不安ではありますが……。出るか、ポンポコ彗星拳――!?ちなみに、たぴ岡は個人的にローリングクラッシュが好きです。軽く意味不明なのが良い。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ピリピリ様!べつに地球のお話じゃないのに、バスケットカウントはあるファンタジー。もはや何でもありです。巫女さんは極限状態になると子狸の頼るのですね。精神的に、案外もろいところがあるみたいです。というか、子狸が近くにいるせいです。最初の同志なので、巫女さんにとって子狸は部下という感じではないのでしょう。そもそも巫女さんに「同志」という言葉を教えたのは子狸です。覚えてないでしょうけど。とりあえず子狸の退魔性はひどいことになっていて、巫女さんとは何かしらのつながりがあるようです。羽のひとが「じつに奇妙」と言っているので、ふつうは起こらない現象なのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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も、もぐら!?いや、もぐらじゃないです!こんばんは、月狩様!でも、うん。微妙に近いようなそうでもないような……。ファイブスターズはそうそうたる顔ぶれで、「ゴーレム(天使)」「竜(悪魔)」「人魚」「不死鳥」がそれぞれの元ネタになってます。少なくとも「最後の一人」は、それらに対抗できるような存在なのでしょう。登場しませんが。いや、片鱗みたいなのは出てきますから、きっとわかると思います。子狸は直感的に気付くかもしれません。勇者さんは無理だろうな……たぶんそういう考え方がないです。でも、子狸よりも深い部分、「何故いないのか」という点には勘付きそうです。勘付くよう魔物たちが仕向けている、というのもあるのですが。 そしてポンポコ結界発動。「無理だろ」的なことを言われてましたけど、案外すんなり出来ました。技術的に求められるのは、相反する属性の共存です。だから「得意な属性」がある人間には難しくて(例えば水は火に勝るという概念に囚われていると失敗する)、魔物たちは子狸の将来を見越して「可もなく不可もない魔法使い」になるよう育てました。こと結界に関しては、子狸が覚醒したというより、魔物たちがブロックを解除したと見ていいです。巫女さんと再会したことで、ようやく下地が整ったのですね。ちなみに魔物たちは魔法そのものなので、土魔法を「使えない」と言うより「使わない」と言ったほうが正しいみたいです。魔物たちのスペックなら、ほとんど侵食魔法で代用が利くというのもあるのですが、「雷(魔)属性は魔物専用」ということにしてしまったので、表向き「人間専用の属性」が必要だったのですね。これは魔物たちのミスです。彼らは、二番回路の特性を把握しきれていませんでした。「魔物にしか使えない魔法がある」という認識が人間たちに根付いてしまったので、「でも人間にだって専用の魔法がある」ということにして心理的なバランスをとる必要がありました。バウマフさんちのひとは、管理人として魔物と人間の橋渡しをする中間的な存在なので、魔属と地属の両方に通じます。本来なら並び立たない属性ですから(二番回路への関わり方が真逆)、魔物たちが意図的に何かしたと見ていいです。バウマフ家の人間に土魔法を使わせる必要があったのですね。そして、それは侵食魔法では代用が利かないことなのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、惟猫様!いやぁ……霊界のひとたちの章でも思ったのですが、子狸がいると全部持ってかれるんですよね。なんとなくそうなんじゃないかとは思っていましたけど、どうも子狸は戦いに不向きな人間みたいです。雑用でもさせておいたほうが生き生きしてますね。でも他人を守るためなら力を発揮できるタイプらしい……おお、主人公っぽいぜ。不安定ということですから、決して誉められたものじゃないんですけどね……ハートフル的には正しい。ちなみに巫女さんは、自分の力で事態を切り抜けられるだけの実力はあるのですが、今回は子狸への甘えが出てしまったようです。どれだけ才能があっても、やっぱり訓練を受けないとだめですね。おもに精神と時の部屋的な意味で。スーパーベジータだ。王子……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天魔幻想様!おお、なるほど。そういえば、教官が子狸と呼んだのは親狸と面識があったからでした。ちなみに巫女さんは子狸と同年代らしいので、同い年かもしれないし年下かもしれません。学校を中退したのは、土魔法に目覚めた直後ですね。それまでずっと周囲の期待に応えようと自分を抑圧して過ごしていたのですが、高等部への進学を学府に強要されたことで自分の末路みたいなものがわかってしまい、家出したのが原因です。その際に引き起こした事件で土魔法の術者であることが判明したため、魔物たちが圧力をかけて「自主的に中退した」ことにしました。そうでもしないと、学府との縁が切れないからです。作中で触れることはありませんが、「学府」というのは秘密結社みたいなもので、得体の知れない組織なのですね。んで、巫女さんが有名人なのは、家出したあとに何回か大きな事件に巻き込まれていて、表面上それらを解決したことになっているからです。本当は子狸も一緒に奔走していたのですが、魔物たちの心理操作で巫女さん一人の功績になっているのですね。一方、親狸は事件の裏にひそむ「本当の事件」の処理にあたってました。真犯人たちは表の事件と自分たちのつながりをほぼ完全になくしていたので、親狸と巫女さんの間に直接の面識はありません。巫女さんが子狸をポンポコと呼ぶのは、あれです、じつは子狸の本名(ノロ)は作中で書く予定がなかったからです。なので、うん、仲のいいひとたち(魔物)はポンポコと呼ぶとか自己申告したことにしておきましょう。うん、それがいい。 つまり巫女さんは、勇者さんよりもずっと子狸との縁が深いのですね。仰るとおり、ヒロインでもおかしくないくらいです。むしろ子狸よりも気合の入ったキャラクターである。でも彼女には彼女の立場、築き上げたものがあるので、魔王討伐の旅にはついてきません。仲間になると見せかけてその後登場してこないファンタジー。一回チョイ役で出てくる予定はありますが。 勇者さんは真面目ですなぁ……。自分たちの不利になることは言わない人なので、難しいのです。その点、子狸はラクでよろしい。そのままの君でいて。ああ、やつの結界はいちおう成功してました。失敗すると、魔法は構成が崩れて処理落ちします。子狸は退魔性が低すぎるため、一部だけ生き残ったりもするらしい。でもけっきょくイメージと懸け離れていくので維持できなくなります。 そして生まれた子狸の世界。どうやら趣旨を理解していなかったらしく、巫女さんの呼び声に反応するまでは、ずっと無重力体験コーナーでふわふわしていたようです。きっと魔物たちを宇宙に連れていってあげたかったのでしょう。幽霊船でエラルドして銀河を見たのは、その表れでした。 巫女さんの呼び声に、そのとき子狸は――?というところで、次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、ルミネルテ様!あら、なんだかルネッサンス……ルつながりですね。ら行は使い勝手が良すぎて意識的に自重しないといけないくらいです。おそるべし、ら行。 さて、ご質問ありがとうございます!そうですね、ボクシング漫画とか見ない方には馴染みの薄い言葉かもしれません。反省。ジョーというのは、あごのことです。今回の場合は、とくに下顎部を指してます。かの有名な鮫さんの物語「ジョーズ」は、上あごと下あごでジョー二つ、複数形で「ジョーズ」というのがタイトルの由来らしいです。ちなみにボクシング漫画だと、「ガラスのジョー」というふうに使います。あごを打たれると脳みそさんがシェイクされるので、脳震盪を起こしやすいのですね。首がぐりんぐりん動く構造になっているので、てこの原理みたいになるようです。 うむ……とうとう羽のひとが言及してしまいました。今回のお話で、件名のナンバリングを魔物たちが自在に変更できることが確定しました。192から180に飛んだのは、あとで編集したときに簡単につなげられるよう、続きは181から書けということです。こきゅーとすの編集を担当しているのは山腹のひとで、いまは忙しいのでカットされずに残ったのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、水無月様!ああ、レス番については、あまりお気になさらないで下さい。編集しやすいよう、続きは181から書けということです。あとで消されるらしいので、他の魔物たちも180で足踏みしたのですね。これは魔物たちのマイナールールです。これまではご説明する機会がありませんでした。すでにカットされたあとだったからです。いや、べつにだからどうということはなくてですね……ようは今回はカットされていなくて、それは何故かというと、山腹のひとがフルで出撃しているからです。こきゅーとすの編集、カットを担当しているのは山腹のひとなのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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親ティ!おはようございます、末摘花様!なるほど……やはり悪いことはできないということか……。ご質問ありがとうございます!羽のひとがこの場面で編集をちらつかせたのは、編集を担当している山腹のひとが忙しくてカットできないから、うかつな発言は控えなさいということです。本来なら、カットされるような場面ではないのですね。庭園のひとは犠牲になりました。ひよこさんは「そんなことはない」とか否定していましたが、羽のひとは庭園のひとに厳しいです。同じ飛行タイプの自分をさしおいて、火のひとのご近所さんで、そのつながりで空のひととも仲良しだからです。妖精の里の原図を引いたのは空のひとと庭園のひとで、空のひとに言われて当時のことを思い出したせいで少しイラッとしていたのでしょう。ひよこの背に乗って世界を旅する青いの。メルヘンチックですね。 ちなみに、子狸がさりげなく大活躍しました。詳細は次回になりますが、今週のMVPは子狸です。やったね。勇者さんの新必殺技は持ち越しになったけれど。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、Saku_Acht様!ほほう……なんだか英国紳士っぽいお名前ですな……。Tapi_Oka……いや、ないな。どう見ても日本語だ……。どうして日本人の名前ってローマ字変換すると間抜けに見えるんでしょうね。わたくしが思うに、遊びがないからではないかと。例えば「たろう」をそのまま「Taro」書くのではなく「Tharow」とかにすると良いと思うのですよ。というわけで、こんばんは、Thapain_Oskarです。おや、別人になった……。 さて、巫女さんのこととなるとむきになってしまうらしい子狸。じつは好きだったりするのでしょうか。よくわかりません。作者は、なんとなく家族っぽい感じなのかなと思って書いてます。べつに巫女さんでなくとも、魔物たちが子供を泣かせたら子狸は本気で怒ります。ただ、巫女さんの場合は微妙にニュアンスが違うというか、魔物たちを叱るという感じではなくなるのですね。魔物たちが、過去に何回か子狸と巫女さんを接触させたのは、何かしらの目的あってのことです。事が事だけにボロを出すような魔物たちではありませんが……互いに何か感じ取るものがあるのかもしれませんね。二番回路に関わることなので、無理もないのかもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、惟猫様!さあ、ついに火口劇場の幕開けです。さっくりカットしましたが、勇者さんは火口Bの襲撃よりも原種を警戒していました。火口Bが隠れ潜んでいるなら、最初の狙撃で参戦していた筈だと読んでいたのですね。そんな勇者さんをあざ笑うかのように魔物たちは軽いショートコントを交えてきます。火口のひとの目的は単なる時間稼ぎで、それは緑のひとの近況を知らなければ導き出せないことなので、読みようがありません。手持ちの情報に隔たりがあるわけです。だから、やっぱり勇者さんは魔物たちに勝てないのでしょう。まさか背後に子狸バスター・アナザーが立っているとは思わないでしょうし……。アナザーって何かいいですね。庭園のひとは何となく使ったのでしょうが、前々から分身たちのことをコピーって呼ぶのは抵抗があったのです。わかりやすくて良いとは思うのですが……もう役割は果たしたので、今後はアナザーと呼ばせようと思います。おれアナザーですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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見えるひとありがとう。記念撮影と言えば見えるひとらしい。もちろん骨のひとが撮ってあげた写真にもこそっと写ってます。歩くひと(ステルス)、青いの(ステルス)、透き通ったの(ステルス)、羽のひと(カメラ目線という豪華メンバーでした。なお、子狸は側近たちに包囲されて見切れました。こんばんは、神玉様! ふふふ……さすがに火口のひとが何を企んでいるのかは言えませんね。まあ、あんまりおかしなことでもないです。ちなみに勇者さんがびっくりしたのは、火口アナザーが現れたことよりも、子狸が堂々と魔物を連れてきたから。難解なトリックに挑もうとしたところで犯人が自首してきたような心境になったようです。 ちなみにちなみに。庭園のひとは子狸バスターの開発に最初から最後まで関わった唯一の青いひとです。バスターを完全コピーするとしたら、このひとしかいないとずっと思ってました。レボリューションんんっ! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、長月様!不屈の男、三井寿!ミッチーは大好きですよ〜。一度は挫折して、そこから這い上がったっていうのが良いですよね。ああ、なんだかバスケがしたくなってきました、安西先生……。学生時代は、そんなでもなかったんですけどねぇ。スポーツが得意というわけでもなかったし。ドリブルとかぜんぜん出来ませんでした。基礎ー!ってやってれば上手くなれたのかな?素早くドリブルする理屈がいまだに良くわかりません。体育の先生は、そうしたスポーツ科学を生徒にきちんと教えるべきだと思ふ。めろーん。 うん、語感は大事ですね。とくにですね、さいきんは書く感覚と読む感覚は別物かもしれないなぁと思っていて、あれこれと試行錯誤してます。わたくしなどは小説を読むとき、いったん目に入れてから頭の中で分解して取り出してる感じがするのですが、調べてみるとひとそれぞれみたいなので難しいです。 えっ!?レス番が!?あ!ほんとだ、なんか所々おかしくなってる!ご指摘ありがとうございます!なんでだろ〜と思ったら、ああ、これリアル番号ですね。ネタバレが著しいときとか、作者の方でカットして書き直すのですが、いつもなら番号を修正するところを前回は忘れてたみたいです。つまり、作中では山腹のひとがやってくれてる作業です。べつに山腹のひとの固有スキルというわけではありませんから、今回は他の魔物たちが代わりに修正してくれたのですが、履歴をいじるのは非常に繊細な作業になる(こきゅーとすの履歴は減衰特赦という面倒くさい魔法で成立している)ため、ナンバリングまでは手が回らなかったようです。やはり山腹のひとは偉大であった……。 それにしても、ナンバリングまでしっかりと目を通して頂けているとは……作者冥利につきます。ありがたや、ありがたや……。また何かありましたらご報告頂けると助かります。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんわ、山葵様!恐縮です。いやぁ、作中で書ければいちばんなんでしょうけどね……。むしろお便りのコーナーで補完みたいになっていて申し訳ないです。こちらで書いてる内部設定に関しては、いちおう作者の頭の中ではそうなっている、程度に考えておいてくださると幸いです。必ずしも正しいとは限らないということですね。嘘は吐いていませんが、ネタバレを避けてグレーな書き方をすることがよくあるからです。あと、やっぱりシンプルなのがいちばんだと思うのですよ。最終回とのつながりで、本編の方も徐々にややこしくなってきましたが、作者なりに一定のラインは引いているつもりです。子狸がボケて、魔物たちがツッコむ。勇者さんが解決して、魔物たちが誤魔化す。やはり基礎は大事。左手はそえるだけ。 うん、魔物たちの言葉は疑って掛かった方がいいですね。作者と動機が一致してるので、話の流れがイヤ〜ンな感じになりそうだと、すかさず話題を変えてきます。個人的には、最終回で読者の方が「ああ、やっぱりね」と思って頂けるようなら理想かな、と考えているのですが、それはそれでどうなのっていう。バランスが難しいですなぁ……。 そうそう、アナザーはあれですね、きっとシュール芸というやつです。でも、ふだんから王都のひとがやってることです。見えないのをいいことにトランプタワーを作ったり将棋崩ししたりしてます。語り部を担当することが多いので、本当にやりたい放題です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、マイマイY@様!スレタイ……ああ、なるほど。うん、間違ってないです。しいて~というタイトルには色々な捉え方があって、そのうち作者が想定していたのは五通り。読者の方に最終的な判断を委ねているので、どれが本当の正解ということはありません。投稿する三ヶ月前、頭の中で物語の大まかな流れが出来た段階で忘れないようメモ帳に書きはじめたのですが、そのメモ帳のタイトルは『一二七代目勇者が女の子なんだが(仮)』でした。勇者さんは十代目勇者ですから、メモ帳を書きはじめた時点で想定していた魔王討伐の旅シリーズは、もっと頻繁に起こっていたのですね。そして子狸は没落貴族でした。討伐戦争の頻度がガクッと減ったのは、たしか王都襲撃の内容が決まったときです。王国歴という年号が決定して(帝国では帝国歴が使われている)、千年間で討伐戦争が百回以上起こるのはスケジュール的に無理がありました。「一二七代目」ってなんか覚えにくいし。勇者さんは十代目勇者。平均すると、百十一~二年周期で討伐戦争は勃発しているようです。 さて、ようやく「魔王」のお話に入りました。魔物たちのねつ造ではありますが、全部が全部そうとも言い切れません。何事にも元ネタがあるのです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、山葵様!そうさな……勇者さん視点だとだいぶシリアスです。いや、魔物たちから見てもシリアスかも。庭園のひとによれば、緑のひととの接触が最後の分岐点になるらしいです。つまり、そこを過ぎたら、もう修正が利かないということなのでしょう。 魔王の正体が「じつは人間」というのは、だいぶ昔から設定として存在したようです。少なくとも魔王はさほど強力な魔物ではなくて、王種を超える存在がいない以上、都市級の魔物たちが魔王についていくのは強さ以外の要素によるもの、となります。都市級が魔王の命令に従わない、というのは勇者一行への救済措置であると同時に、バウマフ家と魔物たちの関係をそのまま持ってきたもの。 「子狸=魔王」説は、勇者さんの中で20%くらいですね。「魔王=人間?」という説は人間たちの中でずっとあって、それは何故かというと、魔王と会ったことがあるのは勇者一行だけだったからです。魔王が直接、例えば王都に出向いてきたことは一度もありません。英雄譚として伝えられる中で、魔王との戦いを描いたのは童謡くらいで。たいていは、勇者一行が魔王との決戦に赴いたところで終わる。それが一種の様式美にもなっているようです。 勇者さんは魔軍☆元帥が子狸を痛めつけていたのを見ているので、子狸が魔王である可能性は低いと見てます。もちろんフェイクの可能性はある。演技だったというより、もっと根本的に……魔王と魔物の関係そのものが。だから20%。いえ、正直に言えば、子狸が何者なのかは、もうどうでもいい段階に来ています。魔物たちは、「子狸が魔王だったとしてもおかしくない状況」を作り上げました。魔王の情報を出したということは、今回の討伐戦争の決着をつけるのは彼女であるということ……勇者さんを勇者として認めたということです。つまり、まあ、勇者さんのお姉さんが真の勇者として登場することはない、と踏んだのですね。魔軍☆元帥が言っていたとおり、勇者さんはスペアなのです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、神玉様!いやぁ、ようやく魔王に言及できました。深い眠りについているという、あの魔王です。伝説のポケモンみたいな、あの魔王ですよ。子狸はですね、べつにもう魔王でも構わないのです。旅をはじめた頃は、勇者さんの人間性がよくわかっていなかったこともあり、子狸が魔物側の人間であることを勘付かれないようにしてました。山腹のひとは子狸と夢のタッグを組んだりもしていたようですけど、あのひとは勇者さんがまだ小さい頃から見守っていて、最後の一線で揺れる、非情になりきれない子だと知っていたのですね。勇者さんの中で、魔物は敵。じゃあ相手が「人間」だったらどうなの?というのが、今回のお話。魔物だから、人間だからという考え方は、一貫しているようで破綻していて、とくに弱肉強食の理念が薄れてきた世代の勇者を悩ませてきた問題です。時代が下るにつれて「正義」の概念がどんどん揺らいできて、人間は必ずしも正しい存在ではないという考え方が定着しつつあります。だから巫女さんのような存在が現れる。また現れただけではなく、彼女の思想に同調する人々が生まれはじめると……そんな感じです。いちばんの原因は義務教育制度でしょう。チェンジリング☆ハイパーが誕生したことで、量よりも質が重要視されるようになりました。もちろん両方を兼ね備えるのが理想なので、スタートダッシュに成功した三大国家は諸外国に対して極めて強い発言力を持ってます。交通手段が限られていますから、第四の強国が誕生することもあるのですが、「チェンジリング☆ハイパーはおれのもの」「いや、おれのもの」「基本設計はおれ」などと延々いがみ合ってる連中が「使用料払え」「じゃあおれにも払え」「払わなくていいから貿易しよう」「じゃあおれも」「おれ遠いし。そのぶん金払え」とか、うだうだといちゃもんを付けてくるのですね。睨み合いになる三強体制がいちばんおいしいらしい……。 ああ、ちなみに勇者さんの頭の中で、チキチキ魔王レースを開催したら子狸はあまり順位が高くないです。失点が多すぎるのですね。まず子狸を魔王と仮定した場合、勇者の元に派遣するのはリスクが高すぎます。裏を掻く意味もあまりない。そこが勇者さんの限界です。魔物たちが勇者一行に管理人を放り込んできたのは、それがバウマフ家の強い希望だったから。人類と魔物の対立をなくしたいというのがバウマフ家の悲願。なぜなら自分自身が人間だから。人間は、魔物にはなれません。しいて(略)世界の魔法が「魔物になる魔法」ではなく「魔物を生み出す魔法」だからです。開放レベル3で魔物を生み出すのは無理だから、細胞を作る魔法になる。これを連結魔法、と言います。開祖が思考を放棄したせいで、魔物たちが生まれ、魔法の主導権を握ってしまいました。「破裂魔法」とか「磁力魔法」が存在しないのは、あまり暮らしに役立ちそうになかったからです。せっかく主婦に優しい魔法になるよう調整したのに、人間たちはがんばってチェンジリングとか作ってしまいました。でも元ネタは魔物たちの合体奥義です。取り替え子、というと、ぜんぜん、まったく、良い意味ではなくて、それどころか凄く怖い、はっきり言って作者のトラウマなのですが、ぼく悪い魔物じゃないよ、ぷるぷるみたいな。某獣王さんは人間の素晴らしさを熱く語ってくれましたが、あのエピソードはむしろ、べつに魔物でもいいじゃない、そこに愛があれば、ということだと勝手に解釈してます。でもたまにでいいので激烈掌のことも思い出してあげてください……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!今回は邪神教徒の生態に触れたお話でした。いかがでしたでしょうか。子狸は平均的なバウマフなので、邪神教徒と比較するとずいぶんとまともなのですね。邪神教徒については魔軍☆元帥の項目でもさらっと触れたので、もういいかなとも思ったのですが、緑のひとのお話にも絡んでくるので、念のためにおさらいしました。子狸が発電魔法を使えるのは、勇者の血を引いているから……ということにするつもりのようです。少しややこしいのですが、邪神教徒の子孫であることは隠しておくようです。つまり、九代目勇者には魔属性が発現してもおかしくないと思える何かがあったのですね。そこらへんの事情が、人間たちには正しく伝わっていないようです。だから緑のひとの口を通して、勇者さんには正しい歴史を知ってもらおう……というのが、これまでのあらすじ。紅蓮さんのおかげで、だいぶ話が進めやすくなりました。 当時の河か……どんな感じだったのでしょうか。上記の通り、ストーリー上の絡みがあるので第九次の大まかな経緯をつらつらと書きましたが、さすがに細かい内容までは考えてません。でも、たぶん第一~第九次までの旅シリーズは、設定が少し違うかもしれません。こきゅーとす上の設定です。子狸編は魔物たちが超生物という前提でスタートしましたが、それは子狸が心情的に魔物寄りで、管理人として未熟だからです。 ああ、たしかに巫女さんは幼なじみっぽいですね……。性格的に明るい人なので、子狸とは相性が良いのでしょう。ふつう、ああいうのを友達と呼ぶのだと思うのですが、子狸は自分に人間の友達はいないと言う。「人間」という種そのものに不信感があるのですね。 さて、大きいひとがデレました。ファイブスターズのリーダーは緑のひとらしい。とくにリーダーだからどうということはないのですが。プレッシャーを与えて緑のひとを陥れようとしているのでしょうか。いいえ、そうとも限りません。勇者さんは、旅をはじめた当初から港町を目指していました。初出は鬼のひとたちの証言によるものです。つまり勇者さんは、子狸と出会う前に、どこかで港町へ向かうと明言していたのですね。大きいひとは、そのことに気付いていたようです。もしかしたらお屋形さまの入れ知恵かもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、数札様!ええ、ええ、本当に……魔物たちはがんばりました。まあ、魔物たちには切り札の心理操作がありますから、ある程度は攻めの姿勢に回れる……それが良い結果に結び付くことが多いのでしょう。今回は、やたらと注釈が長かったので何回かエンターを入れてみました。うん、少し読みやすくなったような気がする。 ちなみに邪神教徒がどうして発電魔法を使ったのかというと、場をなごませようとしたらしいです。怪しまれて「これはやばい!」と思ったらしく、手品と称して発電したのですね。でもばっちり詠唱してたので、その場にいた全員から総ツッコミされました。魔物たちも言動を指定するなどして抗おうとしたのですが、邪神教徒ほどの猛者になると、魔物たちの要請を了解しておきながらまったく別のことを言ったりします。まさしく子狸とは次元が違いました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、蒼衣様!便利ですよね、触手……。たこ焼きおいしい。はぐはぐ。この爪楊枝も、言ってみれば人間の求める「手」のひとつです。牙と爪がないから、さまざまな代替品を作ってきた……モンテスキュー(1689~1755)。 まあ、全十回と言っても、全てを細かく考えているわけではありません。さすがに今回の旅シリーズとの関わりが深い第八次と第九次討伐の内容は考えておく必要がありましたが。魔王討伐の旅シリーズは全十回。現在の状況に至るまで、最低でもそれくらいの回数は必要だったということです。連結魔法の普及、新魔都(現在の魔都)の建造、空中回廊の発見、南北戦争(帝国の誕生)、連合国の誕生、古代遺跡の発見、チェンジリング☆ハイパーの誕生、義務教育制度の施行、勇者と魔王の約束……ここまでで、ぴったり九回です。他に大きな事件がなかったわけではありませんが、「勇者と魔王を頂点とする」という定義からは外れるようです。南北戦争以前は、もっぱら王国の領土問題が原因でした。他国に先んじて国家体制を築き上げた王国は、日本で言うところの豪族たちを次々と傘下におさめ、およそ二百年間で急速に勢力を伸ばしました。やがて空中回廊の発見をきっかけに黄金時代を迎え、バブルが弾けたのが南北戦争。急激な発展に内政が追いついていなかったのが原因だと言われてます。大貴族たちは再三に渡って領土の拡大よりも内部の歩調をしっかりと合わせるべきだと主張していましたが、ある程度まで国力が高まると、戦わずして白旗を上げる村々が増えていったのですね。地理的に離れたところでは、王国に習って豪族同士が手を結び、国が幾つも出来ましたが、どれも王国とは比較にならないほど小さなものでした。むしろ小国同士の争いがはじまってしまいます。だから王国への対抗勢力は、王国の内部から誕生します。反乱軍、のちの帝国ですね。反乱軍を指揮したリンドール・テイマアさんには勝機が見えていました。自分自身では制御しきれないまでに膨れ上がった領土を、デメリットが勝るようなら王国は切り捨てると判断したのです。問題は、どこまで同等の立場を勝ち取れるか、南北戦争の焦点はそこでした。最終的に不毛の地を与えられることになった帝国は、たゆまぬ努力で二大勢力へと成長していきます。歴史のお時間でした。じゃじゃん。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、空っぽ様!なんだか可愛らしいお名前ですね。努力に努力を重ねて、積み上げた実力を本番で発揮して、のみならず潜在能力を引っ張り出して、でもだめで、ところがそんな絶望的な敵に手傷を与えていて、タイミングよく駆けつけた主人公(ヒロイン同伴)にあとを託してガクリと気絶することを、ひとは空っぽになると表現します。いったい、どんな気持ちなのでしょうか。たぴ岡は、なぜかFF4の某竜騎士さんの気持ちがよくわかりました。不思議なこともあるものです。 さて、邪神教徒は邪神教徒と呼ばれる前、魔物たちに何と呼ばれていたのでしょうか。バウマフ家に新しい子供が生まれて、少し生意気になってきたあたりから、その子を魔物たちは親御さんにちなんだ愛称で呼びます(最初から愛称で呼んでいると、自分の本名を忘れるため)。子狸はいまのところお屋形さまにちなんだニックネームで呼ばれていますが、成長して、自立したあたりで個別の呼び方をされるようになります。そして子狸のジュニアは、それにちなんだ愛称で呼ばれ、その頃にはお屋形さまはグランド〜とか呼ばれている筈です。ひとによって多少の前後はありますが、それが、ずっと続いてきた伝統です。つまり邪神教徒の幼名は考えてません。どーん。魔物たちも幼名は呼ばないでしょうね……。寿命という概念を持たない魔物たちは、バウマフ家の人間の最期を常に看取ってきました。魔物たちにとって幼名は、思い入れが強すぎるのです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、山葵様!ええ、次回こそは!次回こそは登場します!サブタイトルで「王種降臨」とか書いちゃってるからね!でっかいのが降臨したから、べつにいいんだけれども。緑のひとがテンパったせいで余計な回り道をしてしまいました。とはいえ、塞翁が馬というか、土魔法の利便性をご説明できて良かったです。ディティールは少々異なりますが、巫女さんが青いのを捕まえようとした魔法は、海上で子狸が狐娘を捕らえたときの再現です。巫女さん同様、子狸も属性と性質を完全に分離できる魔法使いなのですね。説明すると長くなるので省きましたが、あの二人は放射魔法を単体で扱える術者です。「~を放射する」という現象で、「~」の部分に「何も無い」という事象を代入できるのですね。言葉で表すのは難しいのですが……。魔法の本質にかなり近い技術です。古代「魔法使い」と呼ばれた人間とそうでない人間の違いは、こうしたイメージ能力の差でした。魔物たちに鍛えられている子狸はともかく、独学でモノにした巫女さんは本当に凄い。過去に彼女のような魔法使いがいなかったかと言えば、そんなことはなくて、たとえば発光魔法で図形や文字を空間に投影するという技術を編み出した人間がいました。われわれは当然のように認識していますが、目で物を見るというのは、光が物体にぶつかって反射しているからです。その理屈を解明した人間がいたのです。 ああ、そうなんですよね。勇者さん視点からだと、案外まともなファンタジーしてます。ファンタジーの何が魅力的なのかと言えば、たぶん非日常的な部分です。でも命を扱うお話は重すぎて、たぴ岡には書けそうもありません。だから、魔物たち視点からではなく、勇者さんを中心に据えた物語だったなら、おそらくまったく別の設定になっていたと思います。そういえば、学園モノで学園祭というと無闇に楽しそうな感じがしますけど、たぴ岡の学生時代は妙に淡々としていた気がします。何かと難しい年頃だったのですよ。学校で寝泊りして……っていうのは漠然と面白そうな感じですが、じっさいはそんなイベントなかったな……。おお、びっくりするほど灰色の青春時代を送っている。なんてこった。どうりで子狸の学園生活がビーバップしてると思った。作者は学校というものに対して、ひねくれた願望を抱いているようです。たぴ岡の闇を見た。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、紫河様!むかし学校で習ったのですが、紫というのは自然界から採取するのが難しい色素で、古来日本では高貴な色として扱われたそうです。しいて(略)では魔物たちが発電魔法をいと高貴にしたせいで、魔性を表すカラーになってしまいました。なんだかごめんなさい。 そうですね、バウマフ家の人間は、魔物たちから本名とはべつに愛称で呼ばれることが多いです。「子狸」というのは幼名みたいなもので、もっと大きくなってから別の愛称で呼ばれることになるでしょう。寿命という概念を持たない魔物たちにとって、最期を看取ったバウマフ家の人間を幼名で呼び続けるのはつらいものがあるからです。お屋形さまにも幼名がありました。「王子」というものです。正確には「ラブコメ王子」。お屋形さまが小さい頃にどうこうではなく、いまで言うところのグランド狸がラブコメ体質だったからです。やつは村の幼なじみと結婚しましたが、管理人時代に行く先々でtoLOVEっていたため、魔物たちから「おい。まじめにやれ。ラブコメってんじゃねえ」とか「このラブコメ体質が……」とか言われてました。このへんの事情は、のちにグランド狸が登場したときに関わってくる……といえば関わってきます。微妙な線です。なかったことになるかもしれません。そうしたややこしい事情があるので、邪神教徒の幼名は考えてません。その親御さんのことまで考える必要があるからです。作者からしてみると、主人公の名前が「子狸」というところからはじまっていて、その親御さんが「親狸」=「狸」と呼ばれていた、つまり魔物たちをぎゃふんと言わせた人物である……という感じに逆の順番で決まっていった面もあるのですが。 巫女さんの側近たちは子狸と初対面でしたが、古参の幹部たちは何度か子狸と会ってます。巫女さんは子狸と出会ったことで「自分以外の土魔法の術者」という存在に気付き、当初は自分と同じ思想に至るであろう土魔法の同志たちを探していたからです。子狸と「偶然」出会ったことになっているので、探せば他にもいるかもしれないと思ったのですね。でも思ったより少なかった、というかいなかったので、自分で育てようという結論に至り、やがて「べつに土魔法の術者じゃなくてもいいや」と、どんどん採用基準があいまいになっていきました。そんな巫女さんにとって恋愛は二の次なので、子狸を異性として意識するとか、そうしたラブコメ展開にはならなかったようです。だからこそ夫婦漫才が成立すると言えなくもないですね。使い古された言葉ですが、恋と愛は別物だと、たぴ岡も思ってます。子狸はわりと本能に忠実なので、巫女さんのことを少し意識していた時期もあったのですが、当時は海のひとにお熱でした。両親の馴れ初めを聞いていたので、母性に憧れている面があるのですね。自分も、結婚するなら魔物たちに優しいひとがいいと思っていたのでしょう。早い話が年上好きでした。生贄さんも年上です。勇者さんは子狸よりも年下ですが、精神的に屈服させてくれそうなので、羽のひとは大いに期待を寄せています。まあ……べつに子狸の恋がどうなろうと作者は知ったことではないのですが。ちょっとした恋愛要素を混ぜ込んだのは、のちに子狸が自分を見つめ直すきっかけになれば……と思ったからです。きっかけに……なればいいなぁ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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勇者さんに……覆面ルートは通用しない――!?こんばんは、黄泉染様!お久しぶりです、たぴ岡です!たぴーだよっ!九時に寝たら一時に目が覚めたよ!おじいちゃんか!さあ、とうとう緑のひと登場が濃厚になってまいりました。当初はここまで長引くとは思っていなかったので、part9まで来ちゃいましたよ……。どうやらたぴ岡は港町編で何も学ばなかったようです。いまになって思えば、結界がどうのこうのはダイジェストで良かったのではなかろうか……。 ちなみに魔軍☆四天王はレベル3のひとたちにとって黒歴史です。四天王には紅一点が必要であると魔物たちが主張して、ケモミミ担当をレベル3のひとたちが務めることになったからです。牛のひとに大いに期待が寄せられたのですが、彼女は「お前がやれ」と、とあるアニマル(未登場)に非情な宣告を下しました。レベル4のひとたちから選抜されたのは空のひとです。モチーフになったのはカラスさんらしいのですが、どう見ても黒いひよこでした。烏族のやんごとなき血を引いていたそうな……。オチ担当。でも人間たちは、ふつうに魔ひよことは別の種族として受け入れていたようです。だから今回の鎧シリーズ(黒い)は、魔物たちも納得のクォリティだったのですね。中のひとも違うし。 九代目勇者は、あれでなかなか邪神教徒のことを気に入っていたようです。最初のうちは、カルガモのひなみたいについてくる邪神教徒にツッコんでましたが、途中からだんだんツッコミを放棄していきます。陣営を交互に行き来する邪神教徒に比べれば、自分のほうがまだ節操があると慰められていた部分もあるのではないでしょうか。戦後は名を変え、連合国に引っ越してきて、バウマフ家と家族ぐるみの付き合いをしていました。平和で何よりです。 その絡みもあって、バウマフ家の血筋はとっても豪華。お屋形さまが生まれたのは必然だったのかもしれません。ただバウマフ家の血が強すぎるのと、魔法の才覚は必ずしも遺伝する性質のものではない(魔法は生物にとって異物でしかない)のとがあって、どちらかと言うと争いを好まない、のほほんとした性格のほうが濃縮されていったようです。避けられない戦いもあるんだと魔物たちは英才教育を施すのですが、他の子供たちは遊んでいるのに、どうして自分だけが投射魔法の効率的な運用法とかを学ばなくてはならんのかと、子バウマフはどんどん反抗的になっていく。やがて現在のポンポコへ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、ダグラス9355様!……9355だと!?なんだか西暦ならぬ星暦を思わせるお名前ですな。ほっこり。ダグラス星雲とかあった気がする……やふやふ。……銀河鉄道999のミュージカルの作詞家であった。えっ、どういうことなの……。あ、そうか、星雲のワードで検索されたのですね。さいきんの検索機能はどんどん発達していて、あさっての方向に飛ぶことがよくあります。利便性も良し悪しですなぁ……。 銀河鉄道999といえば、やはりメーテルでしょうか。どこか儚げで、芯の強い……久しぶりだねヤマトの諸君。ぴこーん。ぴこーん。 ときに、小説家になろうでは二次創作の規制が厳しくなるそうな。しいて(略)に総統を出演させることは叶わぬ夢と相成りました。いえ、元々そのような予定はなかったのですが……じっさいに不可能と知ると、それはそれで何だか「くそっやられたっ!」という気分です。残念無念。 銀河鉄道の話題ばかりだとあれなので、少しお暇を頂いて、拙著のお話でもしませうか。兼ねてより子狸は旅シリーズの目的を忘れがちでしたが、とうとう勇者という単語すら怪しくなってきました。魔物たちも、もはやそんなことでは動じません。むしろ、すぐに思い出したことを評価して子狸の株を上げます。子狸を賛美する一方で、どんどんハードルが下がっているようです。作者の気分によるものですが、芸風は常に変えていかねばなりません。その点、ドリフは凄いなぁ……。いまの子供たちに金ダライのオチが理解できるかどうかはさておき、ああした一つのスタンダードを作るのは物凄いことだと思います。某放火魔さんの言葉を借りれば、「こいつらの熱量を見誤ったぜ」といったところでしょうか。なんだか違う気もしますが、わたくしのような古い人間が、いまの時代も捨てたもんじゃないな……と思えるような世界になっていくと良いですね。ドリフ最高! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アリノ様!あれこれと悩んでいるうちに一週間が経過してしまいました。いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。 魔物たちの証言によれば、勇者さんは子狸よりも一つか二つ年下らしいです。作者の脳内設定でも一つ年下です。これは何故かと言うと、旅シリーズが終わったあとに留年した子狸と勇者さんは同じクラスになるからです。いえ、べつにそこまでは書かないのですが、完結した時点で全ての設定に決着をつけらるのは、世界を滅亡でもさせないと無理なのです。少なくともたぴ岡には無理でした。物語が完結したあとでと子狸の人生は続きますし、もちろん勇者さんに関しても同様です。ネタバレとかそういう問題でもなく、はっきりと断言させて頂きますが、しいて(略)はハッピーエンドで終わります。決して悲劇を否定するわけではありません。わたくしには悲劇を教訓にまで昇華させる実力がないからです。これは作者の事情です。 しいて(略)は作者と魔物たちの動機が一致する構造になっているので、作者側の都合と魔物側の都合がべつにあります。魔物側の都合で、子狸が勇者さんよりも年上なのは、子狸の実力が低すぎると困るからです。逆算魔法という、時間を支配する大魔法により、未来はある程度まで決まっていて、子狸が勇者さんよりも格上……と言うよりは、最低でもレベル7を開放状態で戦える状態である必要がありました。また勇者さんには、作中には登場しないものの、とても優秀なお姉さんがいて(退魔性が高いアリア家は逆算魔法の干渉を受けにくいため、兄弟姉妹が生まれやすい)、子狸の年齢が高いと、勇者さんよりも勇者さんのお姉さんが勇者に選ばれた可能性が高いという内部事情があります。したがって子狸は勇者さんよりも年上で、かつあまり年齢が離れていないという理屈になります。 魔物たちが魔王について話しはじめたので言ってしまいますが、今回の旅シリーズの決着をつけるのさは、勇者さんで決まりです。あらすじでは最初からそうと決まっていたのですが、魔物たちは未来を予測は出来ても知っているわけではありません。当初、魔物たちの本命は、勇者さんのお姉さんでした。あらゆる点で妹を上回っている逸材だからです。最初に勇者さんが選ばれたのは、子狸を害する可能性が低かったからです。勇者は多いに越したことはない。失敗したとき、やり直しが利くからです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様!パソコンヌにちまちまと次話を書き溜めていたら、出張先で投稿が出来ないっていう。本当はマカダミアナッツが好き。Thaphy_Oskerです。あい、ふぁいん、せんきゆ~。 そうなんですよね。魔物たちは子狸のことを、なんだか無能っぽく扱っていますが、全地形に対応できるユニットですから、カタログ上のスペックを越えた働きをすることがよくあります。あきらかに専門的な訓練を受けているのですが、他の人間との連携を想定したものではありません。戦闘訓練を受けた騎士なら、きっと違和感を覚えると思います。意外とハイスペックで便利な子狸。でも勝率は低い。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!ついに……!緑のひと登場です!いやぁ、長かったなぁ……。紅蓮さんもがんばってくれました。あそこまで書けば、もうほとんどバレてると思いますが、じつは「退魔性」という表現は正しくないのですね。魔法を使うと「正常性」が失われるとか言っちゃうと、なんだか嫌な感じなので、「退魔性」という、もともと存在しないものを代わりに当てはめてます。本来は存在しない法則に頼るということは、自らの存在を見失っていくということです。知らず知らずのうちに、人間たちは世界そのものを切り売りしています。そうすることで必ずしも自分たちに直接の被害があるわけではない、というのが魔法のいやらしい部分です。そのへんを勇者さんに理解してもらいました。もう魔法なしでは人類社会は立ち行かないから、時間が経てば経つほど状況は悪くなる……それが今回のお話です。 今回で「王種降臨」のパートは、いったん終わりです。本格的に開戦する前に、たくさんのメンバーを一斉に動かしてみたらどうなるか試してみました。だいたい感覚は掴めたので、次回のパートは緑のひととの対談を経て第十次討伐戦争の開幕です。すでに人類、魔物勢ともに打てる手は打っているので、あとは経緯を見守るだけとも言えます。現段階で全体の半分くらいなのかな?うーん……よくわからない。じっさいに書いてみると、長くなるんですよね……。とりあえず起承転結の転っぽい感じになるとは思います……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!おれガイガー!ああ、無意味でもいいのです。勇者一行が最初に遭遇した王種というポジションを奪う、緑のひとの緊張をほぐす、いろいろな意味があってもいいかなと思ってます。いちおう大きいひとは勇者さんが緑のひとに会いに来たのは何故なのかと疑いを持っているようなので、同じ王種として探りを入れてみた、そしてある程度の確信を得た、という考えも成り立つようになってますが……。それ以外にも、いろいろ……。まあ、おまけみたいなものです。これが漫画だったら、意味ありげなワンカットでも入れたでしょうけど。これまで河に出没したファイブスターズは、四人中三人にご近所さんの青いのがいます。でも大きいひとにだけはいません。むかしは、いたのかもしれませんね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、空っぽ様!ええ、まったくその通り(笑)まったくべつの姿で登場して、途中で変身してびっくり……という展開も考えましたが、聞きかじった話によると作法よりも「もてなす心」が大切らしいので、魔法に頼らず自分の身体でがんばる緑のひと、という感じにしました。たぴ岡は作法を重視して良いと思いますが。心は目に見えるものではありませんし。 ニックネーム。さて、どうでしょうか。子狸の場合は早い段階で管理人の座を受け継ぎましたが、ふつうはちゃんと一人前になってから管理人になります。具体的には、人間嫌いを克服してからです。魔物たちが用意したシナリオをクリアしているうちに、自然とバウマフ家の人間はもっと中立的な考え方を身につけることが出来る手筈になっています。まず自分の身を守れるよう鍛え上げることを優先しているので、後回しになってしまうのですね。魔物たちは討伐戦争の開戦時期をある程度までコントロールできる立場にある(人間たちの戦争に横槍を入れたりする)のですが、今回は二年が限界でした。早すぎれば時間稼ぎすればいいのですが、遅れてしまった場合は早めるにも限度があるからです。さも毎度のパターンであるように書いてきましたが、子狸編は歴代の旅シリーズとはまったく異なる側面を持ってます。それは何故かというと、けっきょくのところ子狸の父親がレジェンドだったから、という一点に尽きる……親狸ぃ……。お屋形さまは例外的に早熟なひとだったので、管理人になる前から「この狸……!」とか「ポンポコめが」とか言われてました。なので管理人になったあと、この上なくスムーズに「狸」というニックネームが定着しました。邪神教徒に関しても同じです。子狸と違って討伐戦争の開戦を推し進める必要がなかったので、旅シリーズがはじまる前からべつの名前で呼ばれていた可能性が高いのです。つまり、何が言いたいかというとですね……はい、考えてません!ごめんなさい!だって「ちび邪神教徒」とか言いにくいし!ようは「幼名は心の中だ。それでいい……」という暗黙の了解が守られていれば問題ないかと!邪神教徒のパパは神父、子供は茶坊主……うーん。いまいち。あ、ちなみに子狸の将来の愛称も考えてません。可能性はゼロではないと考えるより可能性は無限にあると考える。某漫画道にもそんなことが書いてありました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、朧様!難しい漢字のお名前ですが、一発で読めました!なぜなら皆川亮二先生の『スプリガン』の登場人物にも同じ名前の登場人物がいたからです!A.Mスーツとはいったい何だったのか……。けっきょく着てくれば良かった……とか言わせるのがすごい。やっぱり装備ってその場その場に適したものがいちばんですよね。 子狸ぃ……。これを言わせたかったから、そう名付けたみたいなところがあります。いえ、魔物たちからしてみれば、きちんとした理由があるのですが。子犬とか子猫だと可愛すぎるけど、子狸だと少し間抜けな印象があって良いのではないかと。全国の狸さんごめんなさい。 ちなみに、しいて(略)の章区分(by~というやつです)は本来の用途を為していません。もともと、投稿しはじめときは章区分の項目が存在しなかったのですね。でも、せっかくだから何かに使おうかということで、消費者の声みたいな感じにしました。「王種降臨」のパートでは、アリアパパが「死霊魔哭斬だと……?」とか言ってます。これは鬼のひとたちが仕事を完遂して、アリアパパに娘さんの必殺技について告げ口しやがったことを意味します。なんてことを……。いえ、重要なのは仕事を完遂したというほう。次回は次のパートに進むので、勇者さんのおニューのソードはすでに完成してます。鬼のひとたちは、次なる標的に向けて動き出しました。完成品に用はないのです。あのひとたちにはそういうところがあります。 そして、なぜかドジッ子の路線を征く緑。プレッシャーが凄いのでしょう……可哀相に。本来なら、こうした大役を担うのは大きいひとのほうが適してます。だから大きいひとは天使で、緑のひとは悪魔の姿をとりました。でも性格的に適している筈の大きいひとは、その性格がもとで失脚してしまいました。皮肉なものです。 テンポ良いですか!よかった!いや、じつはこの頃テンポが悪くなってきたかなぁと思ってるのです。飛ばせるところは飛ばしてますが、飛ばしすぎると終盤に泣きを見そうだなぁと危惧しておりまして……。今回のお話では魔法の胡散臭さを小出ししてみました。これまでは退魔性に関して、メリットとデメリットがあるんだよ~という感じで書いてきましたが、一気に胡散臭くなってまいりました。案外、勇者さんたちはぴんと来てないかもしれませんね。魔法がない世界で暮らす我々だから、魔法を異物として認識できます。退魔性というのは、存在そのものの正常性のこと。世界そのものが魔法に侵されているので、だからどうなるというものではありませんが……たぴ岡は恐ろしいと感じます。自分で書いておいて何ですけど。「魔法」。よくわからない法則が働いているというのは、きっとこういうことです。魔法が胡散臭いファンタジー。 月の輪ぐまぁ……。こちらは一発ネタですね。穿った見方をすれば、しいて(略)世界には月の輪ぐまが実在し、われわれの世界と同じ生態系があるということになるでしょうか。いや、人間がいるのだから他の動物たちもいるのですね。このへんは作者の想像力の限界です。ぼくらの地球号のお話ではないので、完全にべつの生態系にするべきだったのでしょうが……人間以上に人間の興味を惹くものはいない、とたぴ岡は考えてます。たまたま地球上と同じ進化の過程を歩んだ世界が舞台になった、と言うよりは……おっと、誰か来たようだ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様!緑のひとは、やれば出来る子らしい……。ふだんはもっとしっかりしてるのかもしれません。いまは「はわわっ」になってますが。大きいひとがね……なんだか不安を煽ったみたいです。過去の旅シリーズでは、勇者は魔物たちからそうと認められているだけで、自分が勇者という自覚もないまま運命(魔物)に導かれて魔王軍に立ち向かうという構図でした。旅シリーズの後半になって、レベル4ないし3のひとたちの圧倒的なパワーに打ちのめされて、「きっと勇者が現れて何とかしてくれる」という意識から脱却するという流れになります。待っていてもだめだと。自分たちが戦うしかないんだと。よく作中で「勇者が生まれた」と表現しますが、そうではなく、「勇者になった」のが歴代の勇者たちです。だから、緑のひとは自宅に訪ねてきた人物に「お前が勇者ね」「はい、じゃあ聖☆剣あげるから、うまくやってね」と遠回しに言うだけで済みました。勇者さんは、そうではありません。聖☆剣が初期装備で、自分が勇者かどうかはともかく、勇者の立場を利用できる人間であることを自覚していました。そのへんが、大きいひとは気に掛かっていたようです。魔物たちにとって都合が良すぎる展開だったのですね。それはともかくとして、おれガイガー!なんてやつだ、でっかいの……。 勇者さんは聖☆剣の力をぜんぜん引き出せていない上に、自分が戦うより指揮をとるほうが得意なので、身体を張るのは子狸の役目です。ゲームとかだと戦士が前衛で魔法使いは後衛なのですが、しいて(略)の魔法使いは肉弾戦もこなします。でも勇者さんが死霊魔哭斬をモノにしつつあるので、存在価値が失われつつある今日この頃。子狸さんに知略とかあれなので、むしろ最前線でがんばって。さいきんボケてばかりですけど、この物語の主人公は子狸なのです。次のパートでは、きっと活躍してくれるに違いない……。というわけで……次回、緑の踊っちまった楽園編最終パートのはじまりはじまり~。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、Saku_Acht様!いぃぃぃぃやったぁぁぁああああ!ありがとうございます!100話達成は、たぴ岡にとって一つの目標でした。小説家になろうにはたくさんのお話がありますから、ちょくちょく読み手側に回ったりもするのですが、一時間くらいで読み終わってしまうと少し寂しい感じがしますから。記念すべき第100話は、子狸がずっと抱えてきた不満を吐露するお話でした。本当は開戦イベントに第100話を当てようと思っていたのですが。だいたい91話あたりから意識してましたね。まあ、予定よりも進捗が遅れるのはいつものことです。せっかくだから、センターカラーと題してレイアウトをいじって背景に星を散りばめようかと画策もしたのですが、なんだか読みにくくなりそうだからやめました。じつを言うと、作中の時間帯に合わせて背景と文字色を変えようとしたこともあります。そのほうが雰囲気が出るかなぁと愚考したからです。というか、じっさいにやりました。すぐに直しましたけど。びっくりするくらい読みにくかった……。 何気に山腹のひとが死亡フラグを立ててしまいました。魔物たちの分身を含む総人口は、現在の地球上の総人口と同じくらいを想定してます。山腹のひと、庭園のひと、かまくらのひと、火口のひとの総人口で全体の三分の二くらいになる筈なので(王都のひとは分身しないし、海底のひとは少数精鋭の体制をとっている)、一人あたり十億人がノルマになります。戦争は数だよ兄貴!十億vs一万の絶望的な戦いですから、勝ち目がほとんどないことは大隊長たちも百も承知。「億」というのは、しいて(略)世界では、まず日常生活で使うことはない単位です。つまり、これまでの歴史で十億はおろか一億もの戦力が動員された戦争は(少なくとも人類の記録では)なかったのでしょう。史上かつてない規模の敵襲に、大隊長たちは勝つための方策を練らねばなりません。おれたちの戦いははじまったばかり……! お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、蜜ハチ様!ミツバチではなく蜜ハチ様。濁点がない、つまりにごりがないということですね(にやり)。 ありがとうございます!お陰さまで、ついに100話達成しました!でも、まだ全体の半分まで進んでるかどうか怪しいんだぜ……?とりあえず主要な魔法の説明は終わったし、この先は加速したりするのかなぁ……。あれああして、これをこうして……案外コンパクトにおさまったりするのかな?よくわからぬ……。じっさい第100話を書きあげて投稿した時点ではあまり実感がわかなかったのですが、こうしてお便りを頂き、じわじわと実感してきたところです。そう言うと決まり文句みたいだし、ニュースなんかで同じコメントを見かけるたびにたぴ岡は内心「綺麗ごと言いやがって……」と思っていたのですが、どうやら本心からの言葉だったようです。当の本人からしてみると積み重ねた結果なので、けっこう淡々としてるのですね。「ぐはははは!さすがはおれさま!」とか自分で自分を称賛するのも虚しいというか、でもジェンガをきれいに崩せたら自分で自分を褒めるだろうなぁ。研究の余地がありそうです。 てんでばらばらの方向を向いていたりもする魔物たちですが、いざというときは団結してくれます。なんだかんだで、背中を任せられる仲間がいるというのは幸せなことですね。水面下でなんかうごうごやっているような連中ですが、今後もよろしくお願いします。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、月狩様!おれガイガー!(ぱおーん) ありがとうございます!たぴ岡はっとうとうやりました……!じつは蛇さんは作中で何度か登場しているのですが、そのたびにカットされてきた猛者です。本人の証言にもある通り魔人の番人なのですが、魔人ともどもお屋形さまのお供に回っているので、じつは魔都に寄ったときしか番人の職務をはたせません。魔人が幽閉されているというのは、だから登場しないんだよという舞台装置の一つだからです。というわけで、まだ魔人が出没してません。あともう一人、レベル3のひとが未登場ですね。騎士団とグランド狸、両方の相手を務めているので、オーバーワーク気味みたいです。だから牛のひとは、見えるひとを鱗のひとに回しました。すでに相当数の青いひとと鬼のひとが、未登場のレベル3の戦場に投入されていたからです。子狸を追っているメインリバーが、もう一つあるようなものです。グランド担当のレベル3と魔人、この二人が出てくれば、本編に登場するメンバーは全員そろいます。ただし魔人の登場は、かなりあとになると思います。 三つ首というと、地獄の番犬ケルベロスたんですね。有名な存在なので、かなり初期の段階ではレベル4の候補でしたが、惜しくも落選してしまいました。レベル4のひとたちは全部で四人と決めてました。レベル1はオリジナル9人の二種。レベル2は三人。レベル3も三人。レベル5は四人しか登場しないので、レベル4も四人なら違和感が少ないかと思ったからです。ファイブスターズ「最後の一人」を含めれば、魔物たちのオリジナルは全部で24人。多すぎても少なすぎても駄目な理由がありました。3の倍数であり、4の倍数であり、また6の倍数でもあることが条件で、12では足らず、36では過ぎる……というのが答えになります。わけがわからないかもしれませんが、これは「予言は数字でしか解明できない」という、作中のルールです。おれが神だァーッ!全知全能の存在になりたいという気持ちは人間なら誰しもが願うことだと思いますが、魔物たちを書いていたらそうでもないなという気分になります。神さまって大変。レベル5のひとたちは不死性に特化した存在らしいです。海のひとが人魚さんなのは、人魚の血肉は不死の象徴とされたから。火のひとは再生の象徴。兄さん、やっぱり来てくれたんだね……!大きいひとは真理を持たないゴーレム。永遠に稼働する凄いやつ。緑のひとはドラゴン。ドラゴンというのは悪魔が元ネタらしいです。悪魔はドラクル、ドラキュラとも言います。吸血鬼のことですね。そうした特徴は、最後の一人にも共通した事柄です。これ以上は内緒さ! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ナカモト工事様! ありがとうございます!はっはー!100話だァーッ!よし、脱ぐか!とりあえず脱ごう!さいきんあたたかくなってきたし!春の足音が聞こえてきたぜ!暦の上では、もう春なんですけどね……。 どうやらお屋形さまはパンをこねこねしないと駄目になってしまうようです。魔物たちに不評な魔物パン。焼き上がったパンは、いったい誰が処理するのでしょうか?嫁と魔物たちです。とんだジャムおじさんもいたものですな……。 さて、一方のザ・グリーンマン。ドラゴンといえば、大多数の方は翼が生えてて首が長いひとを想像すると思うのですが、たぴ岡は「虎」のイメージを先行させました。タイガーです。以前から思っていたのですが、ドラゴンってブレスが強烈なだけで、あんまり素早くもないし、ただ大きくて硬いという印象があります。陸上最強の生物と銘打っているので、それではまずいと思い、四足獣の特徴を濃くしました。前足の一撃が強烈です。走れば、たぶん時速で200くらいは出せるでしょう。空のひとよりは遅いです。首が長いと走るとき邪魔なので、思いきって短くしました。つまり、手足ががっしりしたトカゲさんです。おかしい、あんまり可愛くない気がする……。トカゲと言うよりは、イグアナに近いような……。少なくともドラゴンではないな……。ま、まあ、もともとドラゴンというのは悪魔の化身とされていて、動物たちのイイとこ取りした生き物という感じらしいです。鱗が硬くて、手足がゴツイ、いまはそれでいい。全ては心の中だ……。 いえいえ、こちらこそ、いつも励みにさせて頂いております!お便りありがとうございました!それでは! |
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みょーっつ!こんばんは、朧様!みょっつとは、いったい何だったのだろうか……。 ありがごうございます!とうとう話数が三桁になりました!書きはじめたときは、たぶん全部で百話くらいかなぁと思ってたのですが……じっさいのところ百話ではまったく足りませんでした。せめて二百話でおさまればいいのだが……。 さて、珍しく凛々しい子狸さん。何か、よほど我慢ならないことがあったようです。魔物たちは、これまでも勇者さんに意表を突かれたことはありますが、それはあとで考えれば理屈が通った行動です。それこそ心でも読まないと、対処するのは難しいでしょう。ところが子狸の場合は、まったく予測ができない行動をとるみたいです。これはバウマフ家に共通した特徴ですね。史上最強のバウマフ邪神教徒は、いつもこんな感じだったのでしょう。でも不思議と、つじつまが合うのです。邪神教徒が両陣営をふらふらとしていたのは、九代目勇者が魔王でもあったから、というふうに。世の中は、こうして回っていくのです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、蒼衣様! ありがとうございます!ついに第100話だよ、故郷のおっかさーん!そしてついについに、子狸がやらかしました。いつかやると思っていましたが、このタイミングでとは……。 ちなみに、第九次の旅シリーズで魔王の設定が決まったのは最後の最後です。土壇場で邪神教徒がやらかしたので、魔物たちがつじつまを合わせたら、不思議とぴたりとはまったのですね。九代目の前、八代目勇者は史上最高の勇者だったと言われてます。義務教育制度が施行されたことで、疑うことを学んだ人々の中から輩出された人でした。魔物たちの理想を体現したような人間だったので、歴代勇者の中でもっともうまく聖☆剣を使いこなした人物です。第八次討伐戦争は、魔王を討たなかった勇者の物語でした。転生した魔王の魂は、人間に宿ったことで魂の双子とも言える人間と共存していくことになる。一方、魔王が転生したことを知った魔物たちは、あるじの魂を捜しはじめる。その中には邪神教徒の姿もあった……というのが、第九次討伐戦争のあらましです。そもそも魔王は実在しないので、第八次討伐戦争の顛末は魔物たちにとってあまり関係ありませんでした。ところがどういうわけか、うまくつながってしまったのですね。そして、これまたどうしたわけか、第九次討伐戦争の顛末もまた子狸編へとつながっていくことになります。子狸が魔属性を使えるのは、一度は魔王の魂を宿した人間の血を引いているから……ということになるみたいです。 お便りありがとうございました!それでは! |