感想返し(2012年4月-6月)


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※行数を節約するため、作中に直接関連しない部分について削除・省略・改行減らし等を実施しています。
※省略部分に関しては“(省略)“と記述しています。

2012年


04月

  • [2012年04月01日00時41分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
ありがとうございます!本当はもっとストーリーが進んでいる筈だったのですが、これはこれで結果的に良かったのかもしれないと思い直していたところです。焦っても良いことはないと言いますし……。
子狸の言動はですね、ほとんどアドリブなんです。本当は、緑のひとが勇者さんに問い詰められて仕方なく話す予定でした。ただ、じっさいに書いてみたら、ここで子狸が黙っているのは違和感があったので言わせました。感覚的なものですね。だから、子狸の動機というのは、これまでずっと魔物たちと一緒に暮らしてきて、勇者さんと出会って、旅をしてきた……これまでの全てが原因です。どのみち勇者さんには知ってもらわなければならないことなので、まあ遅かれ早かれなのですが……少し手順を入れ替えなければなりません。ポンポコめ……。とっさに緑のひとが演出してくれたので、ちょっと格好良くなっちゃいましたね。「知っていたのか!?」とか言ってましたけど、知っていて当然なのです。こきゅーとすには過去の旅シリーズの履歴がまるっと残っているので、バウマフ家の人間なら自由に閲覧できますし、魔物たちが自分から言って聞かせることもあるでしょう。だから魔物たちは、本当に大切なことは心の中に仕舞い込むようにしてます。いわゆるツンデレというやつか。ちょっと違うような気もしますね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月02日01時46分]
(省略)
こんばんは、山葵様!
ありがとうございます!いやぁ、とうとう第100話まで来ちゃいましたね。よくよく見たら、文字数も四十万を突破してたみたいです。やっぱ半端ねぇぜ、藤木源之助。
おお、なるほど、入れ知恵ですか。そうなると水色たちが怪しいですね。魔物たちは子狸が発電魔法を使える理屈をつけようとしていて、そのために予備知識となる史実を勇者さんに伝えようとしているわけです。子狸の発言は、結果的に魔物たちの目的に叶うものではありました。緑のひとが止めようとしたのは、勇者さんにびびって予定変更した矢先の出来事だったからです。こういう心理的な隙を、バウマフ家の人間はよく突いてきます。これは意識の差によるものです。たぶん子狸には、嘘をついているという自覚がないのですね。王都のひとは、さも大儀そうに「真実だ――」とか言ってましたが、そもそも魔王は実在しません。九代目勇者に魔王の魂が宿っていたなんていうのは、最後の最後で決まったことです。ボーナスで人外の領域に踏み込む勇者、何故か絡んでくる邪神教徒、それらのつじつまを合わせようとしたら自然とそうなったのでしょう。子狸のキラーパスに、はたして緑のひとはどう応じるのか……というところで、次回。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月02日02時31分]
(省略)
こんばんは、手ん帳様!
ありがとうございます!100話☆達成でございます!これはもう機械の身体を手に入れるために旅立ってもいいかもしれぬ。これが商業誌だったなら連載100回目を記念してセンターカラーの一つでも貰えているところです。こう、つるっとした紙にだだっと文字が並ぶわけです。資源の無駄遣いですね、わかります。誉めてもいいんだ……!自分を……!ありがとう……!ありがとう……!ざわざわ……。来たぜ、ぬるっとよ……。
ぬるっと来たところで正気に戻ります。……正直!ハコガクのほうがはるかに格上や!じゃなくて、リテイク。正直、たぴ岡本人は「おぉ、100話だなぁ……」といった感じです。それよりも、次話で緑のひとが……とか、まさか山腹のひとが……とか、犠牲になったのだ……とか、あの人はいま!?……とか、とにかく書きたいことがたくさんあるのです。でも、そこをぐっと我慢して煮詰めるのが楽しいのですよ。だから、たぴ岡がどうこうではなく、読者の方に喜んで頂けたなら、それが何よりです。きれいなたぴ岡でした。いえ、本心なんですけどね。なんだか照れるじゃあないか……。今後ともよろしくお願いします!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月04日04時52分]
(省略)
はじめまして、山田様!ん?容疑者!?ああ、恋泥棒的な……。いいえ、やつはとんでもないものを盗んでいきました的な……。映画って本当に面白いですよね。わたくしも、たまには映画館に行きたいのですが、なかなかスケジュールが空きません。大きな画面で見ると、やっぱり感動します。問題は、家から出たくないということだな……。
ありがとうございます!そう、こっそりと100話突破しました。そして、いましがた101話を投稿してきました。いよいよ事態は混迷してきましたが、せっかくなのでお便りのコーナーでも混迷してみましょうか。迷っちまったのさ、この道に……。マッチョになりたいんです。いや、深夜ですからね。欲望がダイレクトに出る時間帯なのですよ。メカコップは運命が過酷すぎるので、マッチョならいいかなと。3・7でメカですね。そこが分かれ目になると思います。
メカコップの話で終わるのも何ですから、少し本編の話でもしましょう。いや、でも、メカコップは捨てがたいな……プレッサーのあたりが、けっこうトラウマなのですよ。子狸は崩落魔法を「背骨をへし折るイメージ」とか言ってましたけど、つまりプレッサーなのですね。でも巫女さんくらいの術者になると、まったく異なる使い方ができます。凄いぜ、豊穣の巫女。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月04日22時54分]
(省略)
はじめまして、かにみそーッ!!様!なんだか「クリリンのことかー!」を髣髴とさせるお名前ですね。そういえば、かめはめ波の練習はしたけど、スーパー化する練習はしなかったなぁ……いまになってみると不思議です。ああ、カニが食べたくなってきた……じゅるり。
何やら風雲急を告げてきました。巫女さんからしてみれば、緑のひとが協力してくれないのは納得できないことなのですね。王種が目指している世界と、自分のビジョンは一致している筈だからです。詳しくは次回。
そ、そうか……お便りのコーナーを読破とな。へたしたら本編よりも長いかもしれませんが……しかも大半は無関係な話をしているような気も……ごひいきにして頂いてありがとうございます!なにぶん千年ですからね……しかも魔物たちは歴史に深く関わっているので……設定を詰めておかないと書けないのです。それらをすべて本編に反映させようとすると冗長になるし……と申しますか、当初は親狸サイドのお話をなかったことにする予定でしたから、そのつもりで設定を組んでいて、つまり内部事情を魔物たちが明かすのは不自然な造りになってしまいました。子狸サイドは愛と勇気の物語なので、だいぶ乖離してしまったのですね。ところが作者のミスで、当初予定していた最終話ではおさまりがつかなくなってしまいました……。いちおう延長戦でフォローはするつもりですが、がらっとお話の質が変わるので、せめてお便りのコーナーでは怪しい雰囲気を醸し出してます。はい。
前作は三人称で書いてましたが、なんと言いますか「つまり虎子の間である」みたいな……肉体的な限界に達したので、断念しました……。書いてみてわかったのですが、たぴ岡はあまり筆が早くないようです。その反省を踏まえて、しいて(略)は会話だけで進むお話にしました。魔物たちはそれぞれの役割を持っているため、発言の順番とかも必然的に決まってきてラクなのです。テーマは同じですから、幾つかの設定は流用してます。みょっつ。いや、みょっつは関係なかった。
ちなみに、親狸時代の河は再現するのが困難です。魔物たちも管理人もこきゅーとすに履歴が残ることを踏まえて話すので、子狸編よりもわけのわからないお話になります。作中にお便りのコーナーを設けないと、物語として成立しないですね……。む、無理じゃよ……。それ以外にも……訳あって、お屋形さまの時代は書けそうにありません。そのあたりの事情は、延長戦でなんとなくわかるかもしれません。お屋形さまが子狸に管理人の座を譲ったのは、自分には無理だと思ったからです。お屋形さまが考える「管理人の資格」を、自分は持たない、この先も保ち続けることはできないとわかったのですね。だからバウマフ家の形質を正しく受け継いだ子供が生まれたのは、お屋形さまにとって幸運なことでした。
ご期待に応えることができるよう精いっぱい励もうと思います!お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月04日23時28分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
さあ、とうとう子狸の土魔法の謎が解き明かされました。なんと、子狸ドミニオンは巫女ドミニオンのコピーだったのです……。作中で説明するわけにもいかない(魔物たちは内緒にしている)ので、書こうか書くまいか悩んだのですが。
整理すると、子狸が魔物寄りの魔法を扱えるのは二番回路の影響を受けていないからです。だから「人間には扱えない」と定められた発電魔法を使うことができます。勇者の末裔だからというのは、筋が通っているようで通っていません。そもそも魔王は実在しないからです。二番回路の影響を受けないということは、二番回路から発生した土魔法も本来なら使えないということです。正確には「土魔法の制限を解除できない」状態にあります。たしかに魔物たちはやろうと思えばブロックを解除して子狸の土魔法を開放できますが、その場合は子狸を通して魔物たちが土魔法を使うことになります。土魔法の根源である二番回路と、子狸は接続していないからです。どんなに練習しても土魔法の成否が魔物たちのさじ加減ひとつになってしまうということですね。だから、二番回路ではなく巫女さんのデータを拾って子狸に移植したようです。図で表すと、
二番回路→巫女さん→子狸
という感じです。こうしておけば、巫女さんと再会するたびにデータを更新すれば済むので、だいぶラクになります。せっかく土魔法の術者がいるのだから、利用しようということになったのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月05日00時29分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!
はい、仰る通りです。子狸は土魔法習得の条件を満たしてません。自然を愛してはいるのでしょうが、信仰とまではいかないのですね。未来よりもいま、目の前のことで精いっぱいだからです。また、仮に条件を満たしていたとしても使えないかもしれません。魔属性と地属性は、本来なら両立しない属性だからです。二番回路に拘束されているのが発電魔法であるのに対し、土魔法は二番回路から発生した魔法です。習得条件を定めたのは、じつは魔物たちで、彼らは「自然を大切にする人間」と利害が一致します。発達した人類社会は分業によるところが大きくて、資源を共有できる反面、狭い範囲では致命的なダメージを与えてしまう仕組みになってます。動物たちとは違って、生活圏内の木々が枯れ果てれば飢えて死ぬというサイクルから外れているのですね。だから巫女さんの言っていた千年後のビジョンとやらは、おおむね魔物たちの見解と一致してます。
魔物たちは、よく二番回路が暴走して~みたいなことを言いますが、人間たちが扱える程度の魔法なら完全に支配することができます。代表的なのが侵食魔法でしょうか。人間たちは「物が壊れる」「切れる」「割れる」という現象が具体的にどういったものなのかを把握していないため、限定的な侵食魔法の使い方しかできませんでした。本来、侵食魔法は物質を支配する魔法です。魔物たちが侵食魔法から分離した「貫通魔法」にゴーサインを出したのは、べつの可能性を見出していたからで、その目論みは成功しつつあります。貫通魔法は、破壊力よりも貫通することを優先した魔法なのですね。子狸バスターにも、とりあえず刺さってました。いまのところは侵食魔法の劣化版という感じですが、じつはそうではなく、まったく異なる道を歩みつつあります。
……ん!?火トカゲですって?ははっ、そんなばかな……どれどれ……はわわっ!やっちまった!ご指摘ありがとうございます!さっそく修正しておきます!ぱおーん
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月05日23時19分]
(省略)
こんばんは、芹久様!いえいえ、また混乱してきたら遠慮なく仰って下さい。ほとんど頭の中に入ってるので、引っ張り出してくるのはさして手間も掛からないのです。
うむ。さすがスタアである。愛嬌だろうか。その点、でっかいのは小賢しいやつです。けれど何故か好評のおれガイガー……。まんまといちばんおいしいところを掻っ攫っていきましたね……。意味ありげに登場しましたけど、けっきょくはあれがやりたかっただけなのかもしれません。子狸がおれガイガーとかやり出したら、やつの責任です。どうしてくれようか……。
そんな魔物たちの悲哀がたくさん詰まった、嘆きの河。さらっと流してきましたが、履歴が文字で保存されるのに対して、リアルタイムだと純粋な情報を受け取る感じになります。魔物たちの高速レスポンスに子狸はついていけないでしょうから、せっせと履歴を追いかけていると思われます。油断していると、どんどん流されていきます。純粋な情報というのは、そうですね……光の粒子を浴びていたら、ひとりでに記憶が更新される感じでしょうか。人間には、この「純粋な情報」を扱う器官がないため、子狸の場合はこきゅーとす側で電気信号に変換したものを受け取っているはずです。視界の端に光の文字が浮かんで見えるけど、見ているという意識はなくて、光景も文字も両方とも記憶に入ってます。網膜を通して見ているのではないのですね。つまり、じつは子狸と魔物たちでは見え方が異なります。距離を隔てて会話したり情報交換したりする機能と、履歴を収録して保存する機能は、別物だと考えるとわかりやすいかもしれません。じっさいに別物です。まあ……どのみち文字で表現するしかありませんから、あんまり意味のある設定ではないのですが。
もともと管理人を遠隔操作するために開発されたものなので、きちんと見るよう指導されている筈ですが、子狸はよく魔物たちの話についていけず、取り残されることも多いようです。単純に理解できていないときもあれば、履歴を追っているときもあります。そういうときは、王都のひとが触手でつっついて注意を促したりしているらしい。魔物たちの場合は、まったく問題ありませんね。根本的に、人間とは処理速度が違うからです。やろうと思えば、一秒間に千でも二千でも会話をすることができるでしょう。ただし、それだと管理人がついてこれないので、ふだんは体感速度を控えめにしてお送りしてます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月06日01時03分]
(省略)
こんばんは、唐草様!近年は世の中の便利になり、ふろしきを見かけることもなくなりました。唐草模様って予備知識もなしに見ると、けっこうぎょっとする模様ですよね。うーん、アラベスク。
ありがとうございます!投稿しはじめた頃は100話くらいで完結すると思っていたので、自分でもびっくりです。魔法の説明とかも適当に流すつもりでしたし。ようは魔物が誕生する以前から魔法は存在していて、なんだか怪しい法則であるということです。魔法に心が宿って誕生したのが魔物たちですから、当然と言えば当然なのですが。たぶん大多数の方は、ファンタジーということにしておけば少しくらい物理法則がおかしくても見逃してくれるかな、と。我々が暮らす世界と似たような生態系の世界なのに、イメージを実現する法則があるのはおかしいのですね。一人称なら、そうしたややこしい部分をスルーできます。魔物たちは、自分たちの相互ネットワークを「河」と呼びます。「掲示板」という呼び名は避けました。きっと何かしらの事情があるのですね。でも作者側からすると、たんに手間を省くためです。申し訳ない。三人称で書こうとすると話が先に進まないので無理でござった。
勇者さんと子狸、羽のひとの三人でわいわいやっていた頃が懐かしいですね……。緑の島を発ったあとは、少しのんびりする予定です。一方、羽のひとは難しい立場になってきましたね。でも何だかんだで最後までついてくるので大丈夫です。
おお、ご質問まで頂き恐悦至極。ズバッ。ウォルター!いや、ウォルターは関係なかった。そうですね……少しややこしい話になりますが。魔軍☆元帥が子狸を「勇者の末裔」と呼んだのは、魔王の魂を宿していた(ことになっている)九代目勇者の血を引いている人間なら魔属性を使えてもおかしくない(本当はおかしい)であろうと判断したからです。邪神教徒の血を引いているとかダイレクトで言っちゃうと、勇者さんが史実を知ったときに、旅シリーズとバウマフ家の関連性が疑われてしまうと考えたのですね。だから子狸が本当に九代目勇者の子孫であるかどうかはわかりません。唐草様のおっしゃるとおり、邪神教徒は男性でした。べつに女性でも良かったのですが、第八次と第九次討伐は子狸編との絡みがあるので、余計な情報はカットしておきたかったのですね(魔物たちは♀バウマフに甘い)。
まあ……可能性は高いのではないでしょうか。バウマフ家の近所に引っ越してきた勇者は、自分が勇者だったことを家族にも話しません。とくべつな能力を持っているわけではありませんから、それとわかるような遺伝もありませんし。ご近所付き合いをしているうちに、ではうちのせがれと……という話になるのは、村社会では自然なことのような気もします。というわけで、たぶん歴代勇者は子狸のご先祖さまに当たるのでしょう。ご参考になりましたでしょうか?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月07日23時57分]
(省略)
はじめまして、ただの高校生様!そんなこと言って、じつは運命の転生戦士だったりするんでしょう……?たぴ岡の目は誤魔化せませんよ!まあ、そんな冗談はさておき……
じつは、しいて(略)はコメディではなかったりします。でも、笑顔がない世界を書いていても面白くありません。なので、少しでも楽しんで頂けたら幸いです!ところで次話が完成しました。たぴ岡は、お便りのコーナーと同時進行でお話を書いてることが多いです。指を動かしながら書いたほうが、するっと文章が出てきたりするのですね。また、そうでもしないと布団が恋しくて仕方なくなってしまいます。とんだ駄目人間です。しばらくシリアス路線を行きますが、いまのパートが終わったらのんびりする予定です。べつに閑話とかではないですが……ゆっくりしていってね!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月08日02時35分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!おっと、混乱させてしまいましたか!申し訳ない!よし、気合入れて説明するぜ!とか言いながら、わかってるじゃないですかァーッ!(涙
ふふ、じゃあ細かい部分の説明でもしましょうかね、へへ……。まず、宰相というのは、現代日本で言うところの総理大臣です。王国には国王がいるので、政治を担当する人間でもっとも偉い人ということになりますね。王国は世襲制なのですが、権力の集中を防ぐために宰相に関しては能力的に最適であるとされる貴族から選ばれます。大貴族は(表向き)政治には関わらないので、小貴族からです。一国の官僚ともなると責任が重大なので、幼くして素質があると認められた子供を徹底的に教育して政治家にするわけですが、たまに期せずして宰相に登りつめる人物が現れます。これが現在の王国宰相です。他者を使うのが非常にうまく、とんでもなく頭がいい人です。本編には短い台詞があったくらいで、登場予定はありません。なぜなら、魔物たちが関わり合いになりたくないと思っているからです。
そんな人ですから、バウマフ家でもないのに魔物たちの不穏な動きを察してました。お屋形さまが管理人だった頃には、次の討伐戦争が最後になると勘付いていたようです。魔物たちの真意は読みようがない構造になっている(お屋形さまは知ってる)のですが、少なくとも王種が「何か」を守っていることは知っていたでしょう。たぶん、その先のことも気付いている筈です。これはネタバレになるので言えませんが……。
宰相は、最後の討伐戦争を止めようとはしませんでした。まず止めようがありません。だから宰相は、今回の旅シリーズを利用しようと考えました。討伐戦争が起きることで宰相が得るメリットは幾つかありますが、その中でも注目したのは魔物たちのマークが手薄になるということです。完全になくなるとは思えませんが、平時と比べればずっと監視は手薄になる。おそらく十年以上前から準備していた筈です。たとえば、日常生活の何気ない癖を意識的に増やしていくとかです。つまり宰相は、魔物たちの意に反するようなことをやろうとしているのです。いえ、すでにやり終えたのでしょう。勇者さんが緑のひとと出会って、魔物たちに気付かれたということは、すでに自分の手を離れた、もしくは完成したということです。前もって骨組みを作っておいて、魔物たちの監視がゆるんだ隙に一気に実用段階まで持って行く。これが宰相のプランでした。そのためには、開戦まである程度の猶予が必要です。だから宰相は、勇者さんが王種に会いに行くよう差し向けました。そのことを、山腹のひとは知っていた筈です。山腹のひとが知らないふりをしていたのは、開戦が遅れることで山腹のひとにもメリットがあり、また自らの手で宰相の計画を叩きつぶすと決意していたからです。
だから宰相にとって、勇者さんのことを「真の勇者」として認めるか否かは、そんなに重要なことではありません。きっと、過去の討伐戦争で勇者さんに聖☆剣を授けたのが緑のひとだったので、会いに行くようもっともらしく言ったのでしょう。じっさい既定のルートだったため、魔物たちは後手に回ってしまいました。でも山腹のひとが宰相の指示であることを打ち明けていれば、状況は変わったでしょうね。宰相は、山腹のひとだけが守護者を持たない青いひとであることを知っていたのだと思います。アリア家をずっと見守ってきた山腹のひとには、正確には山腹のひとの家には、なにか異質なものが眠っていると気付いていたのですね。そして、それはべつに山腹のひとが自宅を離れても問題のない何かだったと。そして、おそらく魔物たちが討伐戦争の開戦を急ぐとしたら、その理由はそこにあるのだろうと予測していました。魔物たちが管理人の身の安全よりも優先することなんて、まず考えられないからです。きっと、とんでもないものがあるのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月10日00時48分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!
やっぱり凄いね権力、というのが今回のお話。ようやく宰相のフラグを処理できました。とうとうラスボスの登場か……という雰囲気にしておいて何ですが、以後宰相が登場することはありません。勇者一行をおとりにできる期間を最長でも緑のひとと会うまでと設定していたので、すでに目的を果たしてしまったのですね。大きいひとあたりは、とある事情から「勇者一行はおとりなのでないか?」と気付いていたようですが、その更に先、宰相の真意も察したため、何かおかしいぞと仄めかすにとどまりました。他の魔物たちが勘付いたなら状況は変わっていたと思います。王都のひとなんかは、たぶんわかっていて放置したのでしょうね。お屋形さまに次いで、作者に近い視点の持ち主だからです。
さて、時代と共に移り変わる主人公像について。ひと昔前の熱血路線から、近年はだいぶ様変わりしましたね。よく言われていることですが、それらはリアリティを追求した結果なのだと思います。人類の危機だと言われて、立ち向かえる人間は少ない。でも、大きいひとの言う斜に構えた人物が受け入れられるのは一過性のものだとたぴ岡は思ってます。少なくとも主人公は正義感が強く、優しい人物でなければならない。そして言い方は悪いですが、自分の正義を貫く人間は馬鹿でなければならない。物事を深く考える人間が正義であろうとするなら、巫女さんのように極端な道を行く必要があるのですね。あくまでも、たぴ岡の個人的な考えですが。そうした考えから生まれたキャラクターが、バウマフ家です。自分の感情に正直でいられるから、自分の正当性を疑わずにいられる、噛ませ犬になれるという感じです。
しいて(略)世界の人間たちの価値観はというと、ほとんど現代日本のそれに近くなるよう設定してます。第二次世界大戦の終戦から半世紀余、日本人の価値観はだいぶ激変しました。近年では省エネが叫ばれ、自分たちに出来ることならやってみようという風潮になってきたように思います。しいて(略)世界でも同じことが起きています。巫女一座の台頭ですね。文化的水準が異なる、つまり人間の価値観が異なるというのは、ファンタジーの大きな弱点です。この世界では命が軽いから簡単に人間が死ぬ、と言われても、われわれは「それは違う」という教育を受けてきたのですんなり受け入れられないのですね。命は重い。そのへんを現代の価値観に近付けるための要素が義務教育制度であり、魔改造の実です。また義務教育制度を実現させるための要素が、チェンジリング☆ハイパーです。チェンジリングを修めた騎士たちは、何よりも同じ人間に対して圧倒的な優位性を発揮します。宰相がやろうとしていたのは、そういうことです。帝国と連合国に先んじるための計画なのですね。
つまり、しいて(略)世界の人間は、われわれと似たような価値観をしていて、中には大きいひとのことを格好いいと感じる人々もいるのでしょうが、いかんせん王種は強大すぎるので恐怖が先立つようです。大きいひとも、べつに本気で言っているわけではありません。王種は「何か」を守っていて、人間たちの入場制限を掛けたいというのが本音だからです。そして、これこそが魔物たちの最大のトラップです。「何か」を守っているというのは、知られても構わないこと、人間たちの思考を誘導するための「動機」です。一部の勘のいい人間(宰相とか巫女さん)なら気付くような構造になっている、というのはそういうことです。子狸編のラスボスは魔物たちです。魔物たちを救おうとするなら、子狸は彼らの上を行かねばなりません。本来なら、最終話はそこですっぱり終わる予定でした。だから最終話の延長戦は、お屋形さまの物語になります。登場はしませんが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月10日01時31分]
(省略)
はじめまして、漂流ピエロ様!ピエロというのは、サーカスでいちばん大変な役どころらしい……。真偽の程はわかりませんが、そうした逸話を耳にしてからというもの、ピエロさんへと向ける目が変わりました……あ、でもよく考えたらたぴ岡はサーカスに行ったことがありませんでした。なんてこった。いや、じっさい、サーカスを見に行ける機会なんてそうそうないですよね……。らんらんるー!
王都のひとは勝ち目がないとか言ってましたが、まったくないわけではありません。命のやりとりではないこと、巫女さんは戦士ではないこと、そしておそらく子狸は対人間を想定した訓練も受けていることがプラス要素になるのではないでしょうか。とはいえ、子狸VS巫女さんは少し待ってください。次回は第十次討伐戦争の開戦イベントになります。
さて、ご質問ありがとうございます!王都のひとの布団起源についてですね。答えは、ずっとです。正確には950年前からです。王都のひとがバウマフ家の守護についたのは、開祖のお嫁さんとの約束によるものです。それは遺言によるものでした。開祖のお嫁さんが天寿をまっとうしたのは、王国暦52年です。それが、魔物たちが生まれてはじめて体験する「喪失」でした。それまで魔物たちは、寿命というものをあまり意識してませんでした。当時、魔法で延命することは可能だったからです。永遠の命を与えてやるという魔物たちの提案を、彼女は断りました。王都のひとが過保護なのは、バウマフ家の人間が不老不死を望まないことを知っているからです。とくに管理人が眠っているとき、無防備なときは本気になります。子狸は魔物たちも習慣的に睡眠をとると思っていますが、王都のひとは一睡もしません。口では文句たらたらですが、本人はわりと幸せそうなので良いのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月11日07時47分]
(省略)
おはようございます、天魔幻想様!本当にいったいどこで道が分かたれてしまったのか……。たぶん巫女さんは、現実に通用する手段を模索していっただけなのでしょう。子狸が魔物たちに育てられた人間で、正規の手続きを踏んだ土魔法の術者ではないことを知っていたら、まったく違う結果になったと思います。仲良しの二人なので、争いを回避する方法もあるのではないかといろいろ考えましたが、無理でした。巫女さんの爆破術は騎士たちの狙撃と同じで、必ずしも核になる人物が魔法の基点になる必要はありません。紅蓮さんが結界を崩したときみたいに、観測そのものが重要だからです。子狸を口八丁で誤魔化して本人の承諾もなしに加担させることも可能だったのです。過去、巫女さんはそうやって子狸を利用してきました。ところが、今回はそうしませんでした。たぶん子狸に選ばせたかったのでしょう。そして願わくば自分たちのほうを選んで欲しかったのではなかろうか。でも子狸は変わっていないとわかって、自己完結しちゃったみたいです。
王都襲撃の出撃メンバー。あれ?言いましたっけ?ああ、そういうことか。でも、うん、正解です。王都襲撃には幾つかの意図があって、緑のひとは表向き出撃していないことになってます。現場にはいたのですが、陸に上がってこない海底コンビのために中継に徹してました。魔物たちもお祭りに参加してもらう、というのがお屋形さまの考えだったからです。宰相に意図を問い質されて、「祭りだからな」とか言ってました。レジェンドではなければ、その理由で納得できたのですが……。お屋形さまは人間でありながら、魔物と互角の実力者です。同じ人間がとんでもない力を持っているというのは、権力者たちにとっておちつかないみたいですね。子狸は思いのほか可愛がられているようです。「政治はむずかしい」のひとことで済ませてくれるので、気楽なのでしょう。
アナザーに関しては、たまに存在を思い出して下されば、それだけでやつも満足でしょう……。さいきん、ふと気付いたのですが、羽のひとは演技に徹してもらったほうがわかりやすいかもしれない。してみると、王都のひとは黒いのを完全スルーしやがるんですよね……。
さて、だいぶ長いこと放置してましたが、とうとう開戦です。山腹のひとがみなぎる。おっしゃるとおり、勇者さんが言っていたのは③の行程です。彼女の聖☆剣には具がないので、幾らでも言いくるめることができたのでしょう。歴代勇者が使っていた光の剣は、そこらへんから拾ってきた木の枝とかが発動キーになっていたし、性能的にもただ単に軽くて切れ味の鋭い剣ではありませんでした。それでも、さいきんは少し力を引き出せるようになってきたみたいですが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月11日08時21分]
(省略)
はじめまして、レシェント様!おお、ご指摘ありがとうございます!ほんに助かります。仕事から戻ってきたらチェックして修正しまする。
ご質問まで頂き、恐縮です。基準になる子狸の年齢があいまいなので明記してませんが、設定上、巫女さんは子狸と同い年です。一~二歳くらいは上下するかもしれませんが、二~三歳も離れてはいないという感じですね。子狸と同年代の人間で開放レベル3を扱えるのは一握りの天才だけ、という設定があり、巫女さんはその「一握りの天才」に当たるからです。側近たちはそうではない、にも拘らず開放レベル3を扱える(巫女さんが選抜して連れてきたメンバーなので、開放レベル2どまりであるとは思えない)ので、大人のお姉さんも混じっている筈です。ポンポコ王国建国時代の子狸の土魔法は、たぶん魔物たちがブロックを解除して使わせていたものだと思われます。妙な話ですが、魔物たちは歴史に影響を与えるほどの土魔法の術者が生まれるとわかっていたのですね。だから巫女さんが追われる身になったとき、すぐに対処できました。子狸と巫女さんが出会ったとき、巫女さんは爆破事件の容疑者として逮捕される直前でした。当時の彼女は退魔性を利用するのではなく、家の土台を崩すやり方を使ってました。あきらかに土魔法による破壊工作で、しかも内部犯行が濃厚だったため、場当たり的なやり方で当局の目を誤魔化すことはできなかったのですね。そこで颯爽と子狸が登場して名推理を披露したのですが、魔物たちのアドバイスで土魔法によるものと突き止めたまでは良かったのですが、なぜか自分が犯人だと思い込んだらしく、自白をはじめて重要参考人として連行されていきました。それが最初の出会い。
月の輪ぐまぁ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月11日23時06分]
(省略)
こんばんは、紫河様!さすが宰相、ぶれない。ぶれない宰相。口癖というより決め台詞なのかもしれませんね。相手に最終的な判断を委ねているようでいて、二択を強要するという、まあよくある手口です。穏和な人柄が伝わるよう設定した台詞でした。じっさいに穏やかな人なのですが、それだけでは宰相は務まりません。
ああ、なんだかお気遣いありがとうございます。でも大丈夫。たぴ岡としましては、お便りのコーナーは本編と乖離させておきたいのです。わたくしが書きたいことは本編に集約されますが、本編をスムーズに書き進めるためには、より大きな枠組みの中に落とし込むのがいちばんです。もともと内部設定は、そのためのものでした。魔物たちの発言には何かしらのバックボーンがあって、そのバックボーンを支える表向きの動機がある……これが基本的な構造です。だから魔物たちは、この「表向きの動機」に勇者さんが辿りつくよう誘導してます。こんなことは、魔物たちが語り部をつとめている作中では書けないですからね……。たぶん、情報量が増えれば増えるほど可能性の幅はひろがると思います。木を隠すなら森の中とも言いますし、ネタバレを隠すならネタバレの中です。そう、情報は多ければ多いほどいい。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月15日01時19分]
(省略)
こんばんは、狗尾様!
ありがとうございます!いや、一年も掛けてようやく開戦とかあまり誉められたことじゃないような気もしますが……。でも、まあ、なんだかんだでがんばってきたような気もします。も、もちろん間違ってないですよ!愛と勇気のファンタジーですからね!
おぉっと、ここでついに鉄砲の登場だー!愛と勇気を標榜しておいていきなりで申し訳ないのですが、銃って合理的な武器ですよね……。合理的だから、少しくらい歴史が変わってもいずれは生み出されたものだと思います。というわけで、しいて(略)にも登場しました。いちおう正式名称は「連弾」と言います。作中では呼ばれないかもしれませんが……名前が決まってないと不便ですし。おっしゃるとおり、この武器のいちばん厄介なところは治癒魔法の適用外であること。おそらく魔物たちは何かしらの手を打つでしょう。正確には、手を打つために山腹のひとはわざと撃たれました。だから山腹のひとはだいじょうぶ……なのでしょう。きっと。じつを言うと、山腹軍団の将軍がオリジナルというのは甚だ怪しいです。オリジナルは「とるにたらない」という形容詞を名乗りますが、それもしょせんは自己申告ですから……。まあ、作中ではオリジナルということにしておいて下さい。べつに影武者だったとしてもストーリーには影響しません。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月15日01時44分]
(省略)
こんばんは、八百奈様!ノーズファンシーですってー!?いえ、あれもきちんとファンタジーですよ!だって魔法を使ってるもん!由緒正しいファンタジーなのです!
おっと、そうですね。少し迂闊だったかもしれません。たしかに、しいて(略)世界に鉄砲はありません。でも魔物たちは「発砲音」を「破裂音」とは呼ばないのですね。不思議です。ちなみに今回のお話で特装騎士さんが披露してくれた新技は、ただの鉛の玉を魔法で高圧力を加えて撃ち出しただけです。とくに火薬は仕込んでません。と申しますか、火薬を仕込んだ日には八百奈様のおっしゃるとおり指がやばいのですね。あとは訓練次第でしょうか。標的指定(ロッド)で魔法の対象をかなり精密にコントロールしているでしょうから、たぶん発射の直前には指を離していると思われます。まず特装騎士以外には扱えない高難度の魔法です。でも、たとえば弾丸を固定する器具を使えば、もっと安全に、誰でも扱える魔法になります。それでも的に当てるのは難しいでしょうが……。じっさいに幾つかの補助器具は考案されていたのですが、命中精度を上げるために特装騎士さんは自分の指を使いました。本当は四本の指を使って三発同時に撃たせる予定だったのですが、なんだか見栄えが良くないし、わかりにくくなるかと思って今回は一発に入魂してもらいました。器用な人なら、複数の弾丸を同時に、しかも射角を微調整して撃てる技術なのですね。やろうと思えば、いったん空中に弾丸をばら撒いてから射出することも出来るでしょう。夢がひろがります。しかしそれも……
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月15日17時41分]
(省略)
はじめまして、緋室様!種明かしというほどではありませんが、誰が何をしようとしたのかは次話で大まかにわかると思います。魔物たちは子狸に知ってもらいたくないことは言わないし、かと言って大将が急に話しはじめるのもおかしいので、少し難しい部分ではありますが。
今回のお話で登場した銃みたいなのは、突き詰めていくと非常に面倒くさいお話になります。つまり「意思を持たない物質の退魔性」というのが関わってくる問題です。大いにネタバレに該当するので結論だけを述べますと、物質の退魔性は特定の条件下で無力化される仕組みになってます。これは作中では解明されない部分です。ただ、魔物たちがやろうとしていることを考えると、こういう仕組みは当然あってしかるべきなのですね。
港町で魔法を利用した高速移動はできないというお話がありました。あれは退魔性の問題であって、並行呪縛を使えばクリアできる課題です。のちに作中で詳しく説明をする予定になってます。人間は魔法で高速移動できない。でも、物体は例外であることはわかってました。なぜなら魔法動力船というものがあり、きちんと稼働しているからです。今回のお話で登場した新技術は、既存の理論を転用したものです。やっていることは銃と同じですね。圧力で弾丸を固定して、圧縮した火力を解放したものです。魔法のイメージは感覚的なものなので、個々人で多少の差異はあるでしょうが、だいたいそんな感じです。人間が扱う魔法の処理速度には限界があるので、おそらく相当な圧力を掛けているのでしょう。現時点では一部の特装騎士しか扱えない高度な魔法です。
人間たちの魔法技術の発展には、ある程度の方向性が定められています。詠唱破棄を目指してチェンジリング☆ハイパーが作られたように、射程超過を目指して考案された技術も存在します。それが今回のお話でした。遅かれ早かれ歴史上に出現した技術なのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月15日22時06分]
(省略)
こんばんは、山葵様!しいて(略)世界の戦争の在り方そのものを変質しかねない新兵器の登場でした。魔物たちが働きかけたことで、人間たちは武器を捨ててきたという経緯があります。弓矢は投射魔法の利便性に敗れ去ってきたのですね。でも魔法を超えるものが現れたとき、はたして魔物たちと人間たちはどうするのでしょうか。治癒魔法が適用されない武器の使用に、もちろん魔物たちは拒絶反応を示すでしょうが、それは「銃」の存在を知るわれわれと似たような視点に基づいてます。実行を命じたのが宰相だとすれば、たぶん彼は気付いているのでしょうね。あれは、むしろ人間に対して有効な武器です。
人間たちは、とうとう魔法の二次利用の段階まで来ました。魔物たちはどういった結論を下すのか……というところで次回。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月16日22時01分]
(省略)
こんばんは、蒼衣様!こうやって魔物たちの設定は決まっていくのだなぁ……というお話でした。たぶん魔法の二次利用すべてに適用される設定なので、いったんは沈静化するでしょう。完全に根絶するためには、やはり長年コツコツやっていくしかないのでしょうね……。そうした意味では、治癒魔法が適用されないというのはプラス材料になるかもしれません。メリットとデメリットが釣り合わないのですね。おそらく討伐戦争がひと段落した時点で、魔物たちは監視システムのアップデートを行うと思われます。監視システムというのは、あれです。いわゆる並行呪縛というやつで、武器を所持している人間を自動感知するシステムです。もしも鉛玉を持った人間が射撃体勢に入ったら、どこからともなく青いのがこそっと現れるわけですね。じつに便利なひとです。
山腹のひとの証言によれば、なにやら騎士団は他にも隠し玉を持っているらしい……。口ぶりから、どうも原種に対抗しうるけど何かしらの事情があって使えない、使いたくないようです。ああ、バレバレかもしれませんね。でも、いちおう内緒にしておく……。披露されるまではだいぶ間が空くので、いったん忘れ去って頂いて結構です。少なくともそれは、この時点で完成している、もしくは実用段階に入っているということです。いっそ宰相あたりの心を読んじゃえば早いのですが。魔物たちにとって、やはり「心」はとくべつなものなのでしょう。このへんの事情は最終話に絡んできます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月16日22時30分]
(省略)
はじめまして、グリグリ様!魔法陣グルグルをはじめて読んだとき、やたらとわくわくしたのを思い出しました。英雄願望?の発露だったのだろうか?よくわかりません。大人になってしまうと、ああした感覚はもう味わえないのだろうか……。
そうなんですよ。けっきょく魔物たちが、いちばんがんばってる気がします。勇者さんは貴族なので仕方のない面もありますが、冒険者になれる子ではありませんね……。噛ませ犬として定評のある子狸は、なんか巫女さんと決闘する流れでした。勇者さんは完全スルー。まったく興味なし。命のやりとりにはならないだろうし、べつに子狸が勝ったところでどうにかなるわけでもないと見てます。つまるところ意地と意地のぶつかり合いなのですね。余計なものをばっさばっさと切り落としていくと、巫女さんは子狸が勇者一行にいるのが気に入らないし、子狸は巫女さんがどんどん有名になるのが気に入らないのではなかろうか。喧嘩するほど仲がいいとは言いますが、ふだんから不満を持ってないと喧嘩なんてそうそう起きないですし。というわけで、次回は緑の島にお話が戻ります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月16日23時46分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!ほほう、ガスガンとな。正直その発想はなかった。それもアリですね。というのも、連弾の細かい理屈は個々人で異なるからです。弾丸を正確に、遠くまで飛ばせれば問題なしという感じです。おそらく詠唱も人によって異なるでしょう。ただ……さて、どこまで話したものか。まず、連弾を発明したのは宰相ではありません。今回のお話で、本当なら「子供のいたずらが元である」というお話を入れるつもりでしたが、入れなくても話が先に進んだのでカットしました。なぜかというと、それは表向きの話だからです。つまり嘘。少し長い話になります。バウマフ家の悲願は魔物たちと人間たちが仲良く暮らせる世界を作ることなのですが、じつはそれが実現しかけた時代がありました。何度か作中にも出てきた、「勇者と魔王の約束」というやつです。でもバウマフ家の理想は根本的に無理があるので、人間同士の争いがもっとも激化した時代でもありました。つまり、お屋形さまは動乱の時代を生きた管理人なのですね。んで、お屋形さまががんばっていた時代、とある国が滅びました。直接手を下したのは魔人ですが、裏でアリアパパも暗躍していたようです。連弾を発明したのは、その亡国の生き残りです。また、アリア家に流れてきた他国の技術者集団というのもそうです。狐娘の故国を滅ぼしたのは、魔人なのですね。なんてことをするんだ……。連弾にまつわる一連の出来事は、お屋形さまの事件なのです。だからお屋形さまの協力者である宰相は、連弾を人類社会から永遠に葬り去るために魔物たちにぶつけました。「連弾」というのは、二人一組でピアノを演奏すること。
ちなみに人間たちは原種のことを「本来の力を発揮した魔物」と、じつは限りなく正解に近い解釈をしているのですが、魔物たちは徹底して「地上に適応した種」という扱いをしています。だから、「地上の技術」がトリガーになって原種になるというのは裏で辻褄が合っているような気がしないでもありません。もちろん人間たちの認識では原種は「魔界種」ですから食い違ってしまうのですが、こうした「じつはそうではなかったと人間たちに気付かせる仕組み」は、あとでじわじわと効いてきます。魔物たちがよくやる手口です。自分自身の力で思いついたと錯覚したことを、人間は疑わないのですね。少なくとも、たぴ岡はそうです。たぶん自己顕示欲の表れなのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月18日00時20分]
(省略)
月の輪ぐまぁ、時雨様!え、挨拶?ま、まあ良しとしましょう。恐縮です。やっぱり愛ですよね。ラブ&ピースなのですよ。たぴ岡が書きたいのは、そういうお話なのです。それなのに設定を詰めていくと血生臭くなるのは何故なのか……これが現代社会の闇ってやつなのか。この長いトンネルを抜けた先に、愛があるといいなぁ……。まあ、ひとことで言えば幸せの青い鳥ですね。あえて愛情成分を抜いて言うなら、灯台もと暗しです。青い鳥を見つけるなり肩をすくめて「灯台もと暗しだな」とか言っちゃうチルチルは嫌ですが。しいて(略)はそっちの方向に進んでいるような気がしてならない。どうしてこうなった……。
さて、魔物たちと人間たちがうまくいかないのは何故なのか。子狸が興味を示しそうな話ですね。興味しんしんのわりには、魔物たちが何度言っても理解してくれないのですが。結論から言うと都市級のせいです。それだけだとあれなので、もう少し深く掘り下げると「取り引きにならない」というのが表面上の理由で、本当のところは「互いに信じきれない」、そして根本的に「国という単位があるから」だと思います。なんだか政治論みたいでこそばゆいのですが、思いやりというのは基本的に「自分から進んで損をすること」で成立します。バウマフ家と魔物たちが仲良くやってこれたのは、小さなコミュニティだからです。自分が損をするぶんには誰からも文句を言われないのですね。でも国は違います。国には人格はありませんから、一部の人間の決定で「思いやり」を強行すれば確実に批判されます。魔物たちと人間たちはよく「魔物だから、人間だから」というのを理由にしますが、そもそも国家というのは友達以上の関係を作れない仕組みなのではないでしょうか。うまくいっても、せいぜい商売相手です。だから、たとえば国連のように国よりも上位の概念が生まれない限りは無理なのです。バウマフ家の人間は、そこのところをすっ飛ばして友達付き合いしろと言います。理屈がともなっていないのですね。
それでは具体例といきましょう。第九次討伐の終戦後、魔物たちとの友好条約に三大国家はかなり乗り気でした。もともと上層部は魔物たちと交流があるので今更という感じですが、さすがは史上最強のバウマフと謳われる邪神教徒です、まんまと魔物たちを出し抜いて、なんとなく魔物たちと人間たちが仲良くなりそうな流れを作り出しました。バウマフ家の長きに渡る悲願を三大国家の首脳陣(一部)はもちろん知っていたので、表向き仲良くなっておけば対魔物戦に掛かる出費を抑えられると踏んだのですね。観光気分でえっちらおっちらと魔都へ向かいます。「ほうほう、ここが魔都かね。結界のノウハウ欲しいなぁ……」程度のことは言ったかもしれません。さすがに宰相が自国を留守にするのはまずいので、外務大臣とかそのへんの人が行ったのでしょう。不公平がないよう、三大国家の大臣と……魔軍☆元帥のつの付きは九代目勇者にやられちゃってたので、ここは代打で大蛇さんあたりが面会したのでしょう。友好条約を結ぶにあたって、大臣たちは遠回しに「この世で大事なのは何よりも誰よりも金を稼ぐことだ……」的なことを言います。さしあたって議題になるのは警察権あたりでしょう。たとえば王国領内で帝国の人間が悪さをして捕まったら、その人物はいなかったことになります。さすがに魔物に対して同じ扱いをするのはまずいので、レベル3のひとが暴れたらレベル4のひとを寄越してね、という感じで交渉を進めていきます。大蛇さんは言いました。じゃあ、魔人が暴れたらどうするんだよ、と。アホみたいに強い魔人をなんとかできるのは王種くらいなのですが、王種は魔王軍ではありません。大臣は言いました。お前がやれ、がんばれ、応援なら任せろ。交渉は決裂しました。そんな感じで、魔王軍との交渉はまったく進展しませんでした。護衛についていった騎士たちは酒場で管を巻きます。いやぁ……ありゃ無理だわ、やっぱ魔界やばいよね的な。そんなことが十年、二十年と続きます。未来は明るいと教えられて育った少年少女たちもやがて大人になり、思い描いていた未来と現実のギャップに悩みはじめるお年頃です。この頃には大臣たちと大蛇さんの交渉もだいぶおざなりになっていて、惰性で面会するだけの日々です。とくに大臣さんたちは国に仕事を残して来ているので、もういちいち魔都に来るのがしんどい。正直、結晶の砂漠とか見飽きたし。見飽きたし……なにが結晶だよ、カッコいいとでも思ってんのか。歩きにくいだけじゃねーか……不満も募ります。自宅をけなされて、さしもの大蛇さんもカチンときました。自分が文句を言うぶんにはいいのですが、他人に指摘されるとムカつくのです。そもそも大臣たちは魔物たちをていよく使おうとしているだけで、魔物たちは人間たちと馴れ合っても何ひとつ得るものがありません。魔法は万能なのです。大臣たちも無能ではないので、知恵をしぼって何とかウィンウィンの関係を築こうとするのですが、なかなかどうして難しいものがあります。魔法は万能なのです。とりあえずバウマフさんちのひとが喜びそうなお土産を用意するのですが、むしろ対抗意識を燃やした魔物たちはスイカを寄越せスイカを寄越せと面倒くさいことこの上ない……真冬になに言ってんだ、この蛇……。いや、よく見たら蛇じゃねえ、いつの間にか青いのが担当になってる……レベル1とか(苦笑)。回を重ねるごとに、しだいに険悪になっていく魔都会談でした……。次回へ続く……いや、続かないよ!と、まあ、だいたいそんな感じです。ご参考になりましたでしょうか?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月19日01時49分]
(省略)
ふたたびこんばんは、時雨様!(>w<)いえいえ、滅相もない。むしろ長々とお付き合い頂いて申し訳ないです。だいたいの雰囲気を考えてあっただけで、具体的な部分は即興ですし。自分でも意外でした。なんだかんだで愛着わいてたんですね、大蛇さん……。たぴ岡は怠惰な人間なので、キィボォドをぱちぱちやってたほうが良いのです。同じことをずっとやっていると精神的につらくなってきますから、こういうふうにぱちぱちとやっていたほうが……ほら、次話が完成しました。投稿しておきます。せいやっ。とりあえず騎士団は勝てそうにないよという雰囲気は出せたものとして、子狸編に戻ります。
愛ですか。愛……あんまり言うのもあれですが、作者がいちばん楽しいです。ほとんど設定とか暗記してますから。この記憶力をどうして勉学に活かせなかったのか……本当に脳って神秘ですよね。本体が働けと言ってるのに働いてくれないんだから、本当に……意味がわからないというか、なんというか。人間の本質は脳であると叫ばれて久しい昨今、なんだか疑わしいなぁと思う今日この頃でした。でもイイ笑顔で「いまは核が動いているはずだ」とか言われても困っちゃう。ちなみに某魔軍総司令さんは心臓が二つあるんですよ。じゃあ片方はいらないよね、というのがブラッディスクライドのお話。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月19日01時55分]
(省略)
こんばんは、土方様!あっ、やっちまった!ご報告ありがとうございます!直しておきます!……いや!少し待ってみよう。これはけっこう深い問題なのかもしれませんよ。たぴ岡は投稿する前にタイトルを打ち込んで、「part」まで来たところで自動検索が働いて下の欄に「part1」と「part2」が並んだのです。なので、ああ、次は3だなと、何ひとつ疑わずにそう打ち込みました。その結果っ……!これは!はたして!いったい!?どういうことなのか……。うん、やっぱりミスはミスです。誤魔化しようもなく。直しておきます。本当にありがとうございました。また何かありましたらぜひぜひ教えて下さいませ。よろしくお願い致します。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月19日02時09分]
(省略)
こんばんは、諸行無常様!ご指摘ありがとうございます!ほかの方からも教えて頂きましたので、修正してまいりました。たぴ岡は果報者でございます。ちなみにわたくしの場合、サブタイトルはけっこう適当に決めてます。本文のほうを書き終えると、もうその時点でけっこうな充足感があるので、ひねったタイトルを考える余力が残されていないのですね。当初は魔物たちの河の名前にしてましたが、だんだんごちゃごちゃになってきました。最終話のサブタイトルはもう決まっているので、その関係もあります。ところで、修正すると「改」マークがつきます。やったね。いやいや、こうして目次のペェジを眺めると、ほとんどマークがついてるじゃないか……。その大半が誤字修正なものですから、不甲斐ない気持ちになります。「改」マークも編集できれば楽しいかもしれないですね。「超」とか。おほ、これはもしやナイスアイディア?要望を送ってみようかな……どうなんだろ、「そうですね。考えておきます」とか返ってくるのでしょうか。「ねーよww」とか返ってきたら、ちょっとショック……いや、おいしいかもしれない。うんうん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月20日08時04分]
(省略)
おはようございます、マイマイY@様!ようやくこのステージまで上がってきたか子狸よ……というお話でした。どうやら幽霊船で骨のひとたちに手品を仕込まれていたようです。本人もなんかそれっぽいことを言ってましたが、本能的に子狸は自分に何が必要なのかわかっているようです。そして、さりげなくポンポコ弾がランクアップしました。結界が使えるようになったことで、イメージを均等に割り振るコツを掴んだのでしょう。港町で十発同時に撃った経験も大きいです。空のひとに対して圧縮弾を撃とうとして失敗したのは、同じだけの数を完全に制御しようとして無理が出たからでもあるのでしょう。巫女さんは比較にならないので置いておくとして、いちおう子狸も同年代の中では優秀な部類に入ります。むかし取った杵柄とでも申しますか、早くから魔物たちに師事していたぶんの貯金がまだ残っているのですね。学校では教えてくれない魔法の使い方も、幾つか。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月22日12時16分]
(省略)
こんにちは、マイマイY@様!巫女さんが使った魔法のスペルに関しては次話で王都のひとが説明してくれる予定になってます。たぴ岡なりに審査して、開放レベル4にはならないとジャッジしました。子狸が結界を作るときに七つ属性魔法を連結した(できた)ように、魔法の開放レベルはスペルの数だけで決まるわけではありません。どちらかと言うと、相性が重要です。属性魔法は、そのほとんどが発光魔法の派生なので、じつは結界はあまり高レベルの魔法ではないのですね。作者が想定している開放レベルはせいぜい「2」といったところです。
さて、とうとう巫女さんが本気を出しました。マイマイY@様が仰っているのは、たぶん「未分化魔法」のことだと思います。だから正解……なのかな?もともと魔法については、もっと感覚的な表現で乗り切るつもりだったので少しややこしくなってしまいましたね。申し訳ないです。自分の計画性のなさが恨めしいです……。あんまりくどくど説明しても読者の方々にとっては面白くないかな、と思っていたのですが。こうしてご興味を示してくださる……本当にありがとうございます。
魔物たちは「魔法とは何か?」という点を突き詰められると不都合が発生しかねないと考えているので、あれなのですが、しいて(略)世界の魔法はたぴ岡なりに「もしも魔法が実在するとしたら」を追求してみたものです。ようはイメージを実現する法則で、作中に頻出する「魔法を使う」というのは巫女さんの理解で正しいです。制限を解除することで、イメージを実現するのに必要な要素を開放するのが、しいて(略)世界の「魔法」です。「未分化魔法」というのは、スペルが与えられていない魔法のこと。厳密に言うと「抵触するとレベルが上がるもの」と「上がらないもの」の二通りに別れます。上記した「スペルごとの相性」というのは、前者にあたります。魔物たちが連結魔法を作り出したときに、あえて無視したものですね。詠唱は「あればいい」程度のものなので、他のスペルに引っ張られるようにしておいたほうが魔物たちにとって都合が良かったということです。たぶん必要以上に詠唱を冗長にしないためでしょう。ところが巫女さんの言う「存在しない魔法」は、「レベルが上がらないもの」にあたります。港町で魔軍☆元帥が圧縮弾をぎゅるぎゅると回転させて威力を増してましたが、あれもそうです。「回転魔法」というのは存在しないから、イメージを実現する際に障害にはならない。もちろんスペルも存在しないというわけです。今回のお話で火口のひとが驚いていたのは、巫女さんの魔法が完全に想定外だったからです。つまりですね……巫女さんは「天才」という設定になっていますが、たぴ岡はべつに天才ではないので、天才を書くことはできないのです。だから「書けないこと」で天才を表現できないかと試みたのが今回のお話です。詳しい理屈はわかりません。巫女さんは作者を超えました。ご参考になりましたでしょうか?なっていればいいなぁ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月22日13時01分]
(省略)
こんにちは、Saku_Acht様!さあ、とりあえずどうしようもない状況を作ってみました。やはり子狸は巫女さんには勝てないのか。けど主人公というのは、どうしようもない状況を打破してくれるものなのです。ただ、これまでの前科があるからなぁ……。
巫女さんの人物造形は難しかったです。まったく天才なんて書くものじゃありませんな……。けっきょく設定そのものを巻き込んだキャラクターになりました。ある意味、巫女さんがいたから、しいて(略)世界の魔法はあんな感じになったみたいな側面もあります。もちろん作者側の事情ですが。じつに面倒くさい子であった……。ただ、どこかで子狸と「人間」を戦わせる必要がありました。しかもその人間とは親しければ親しいほどいい。魔物たちでは果たせない役割を、「ただの人間」である巫女さんは果たすことになります。
いよいよ解き放たれた開放レベル3。それは子狸バスターと同じ設計思想を基にしていた……はたして子狸に打つ手はあるのか?というところで次回。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月22日13時17分]
(省略)
こんにちは、レシェント様!想像してたぴ岡も吹いちゃいました。おれガイガーの登場シーンは鮮烈すぎた……。しかし巨人多いな、この物語。大きいのはともかく、海のひとのよりしろはプロレスさせるためだったし、巫女さんの巨人もそれなりに理由はありますが……混同しないよう次話でもう少し細かく書きたいと思います。ちなみに今回のお話で巨人を簡単に書いたのは、子狸が本気で負けかねないからです。子狸の行動はアドリブが多くて、書いてる最中に暴走したりします。なので、とりあえず勝つパターンと負けるパターン、両方のフラグを立てておきました。巫女IN巨人の心臓部は魔どんぐりです。これの扱い方ひとつで明暗が分かれるでしょう。直接的なものではありませんが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月22日14時05分]
(省略)
こんにちは、キセノン様!そうそう、ダークマターを検出するための装置に入ってるのがきんきんに冷やされた液体キセノンらしいです。なぜキセノンなのでしょうか。断熱性能が空気よりも高いらしいので、そのためでしょうか。凝固点が低いのだろうか。興味が尽きない……。
さて、ご質問ありがとうございます!次話でもう少し詳しくお話しますが、巫女IN巨人は虹どんぐりを心臓部に、人型に成型した盾魔法の力場を雨水で満たしたものです。開放レベル3なので、子狸の発電魔法は通用しません。子狸は開放レベル2までしか扱えなくて、「レベルの高い魔法は低い魔法に勝る」という魔法の原則があるからです。純水が絶縁体であることをしいて(略)世界の人間たちが知っているとは思えませんから、たしかに発電魔法は水魔法に対して優位かもしれませんが、性質の衝突は同じ開放レベルの中でしか起きません。ややこしくて申し訳ない……。
つまり、子狸の魔法は、巫女さんの巨人には、いっさい通用しません。ここで「じつはそうでもなかったぜ!」とか設定をひっくり返しちゃったら、さすがに怒りますよね……?なので、やりません。そして巫女IN巨人の本当に恐ろしい点は、死角が存在しないことです。踊っちまった緑の楽園編では、一貫して「高レベルの盾魔法に対してどう対抗するか」を下敷きに書いてきました。特装騎士たちの盾魔法に対して、魔物たちは発光魔法で方向感覚を狂わせたりして対応します。「時間」を稼ぐことに終始されたら、人間は分が悪いのですね。青いひとあたりは、地中から足元を狙うという荒業を披露しました。特装騎士ほどに戦闘に対する意識が高くない人間は、足の裏を盾魔法で防御するという配慮が足りていないからです。……まあ、子狸がとつぜん新技(暗黒舞踊)を閃いちゃったので、少し予定が変わりましたけど。
巫女さんの巨人はそうではありません。完全に全身を盾魔法でガードしているのですね。盾魔法で成型した人型を雨水で満たしたのは、浮力を得るためです。いっさい死角なし。巫女さんの凄いところは、こうした生体の複雑な動きを再現できる図抜けたイメージ能力です。そして「魔物を生み出す魔法」である「連結魔法」の本質、その一端に知らず知らずのうちに触れていることです。魔物たちは戦慄していることでしょう。
ちなみに、巫女さんは子狸が魔属性の術者であることは知りません。今回の場合、通用しないことを差し引いても、子狸は魔属性を使わなかったと思います。たぶん、同じ「人間」として巫女さんに勝たなければならないと考えています。子狸は、人間たちの可能性を信じているからです。巫女さんにとって子狸との戦いがとくべつなものであるように、子狸にとってもとくべつなのですね。
あ、うん、発電魔法は魔属性で合ってます。他にも雷属性とか起雷魔法とか紫術とか、いろいろな呼び名があります。バウマフ家の人間が発電魔法を使えるというのを、本人たちがうっかり口に出してもいいよう、魔物たちはまったく一般的ではない「発電魔法」という呼称を仕込んでます。ややこしくなるので、できれば呼称は統一したかったのですが……あまりにも不自然なので、ありのままを書くことにしました。各魔法の呼称はもちろん、「退魔性」とか「魔☆力」もそうですが、千年も生きている魔物たちが人間たちの概念そのものを操れる「名前」で初歩的なミスをするとは思えませんでした。というのも、作中で出てきた幾つかの「名前」は魔物たちの仕掛けた罠だからです。それは、こきゅーとすを閲覧しているバウマフ家の人間に対しても適用するよう仕組まれたものです。だから、呼称に疑問を持って頂くことは素晴らしいことです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月22日20時43分]
(省略)
こんばんは、狗尾様!子狸め……。まあ、やっぱり主人公は他人を思いやれる子がいいです。たぴ岡の好みの問題かもしれませんが。
そんな子狸ですが、思い描く友人の理想像は高いです。魔物たちと仲良くなれて、自分と同じ男で、筋骨たくましく、自分のピンチにはいつでも駆けつけてくれて、いざとなったら一緒に命を賭してくれるような人がいいようです。なんという無茶ぶり。どうやら男同士の友情に憧れているらしく、近頃はタフな相棒が欲しいとよく嘆いています。その点、巫女さんは女の子だったから初対面の時点で盛大に道を踏み外したのでしょう。巫女さんにとって同志というのは友達以上の存在なのですが、子狸にとっての同志は友達とは別物でした。どう考えても二人の関係は友達なんですけどね。子狸がどんなに望んでも得られなかったもの。それが友達です。でも本人が勝手にそう思っているだけで、友達と呼んでも差し支えのない人物は何人かいます。つまり友人の存在を拒絶してきたのは子狸本人なのですね。拒絶というほど強いものではありませんが……。なんだかんだで、魔物たちが焦っているのを子狸もなんとなく感じ取っていたのかもしれません。それにしても、あのポンポコの発言はいちいちブーメランですな。
とりあえず勝敗はさておき、きちんと先につながる結果にしたいと思います。ふふふ……ここまで勝利フラグを立てておいて負けるとは思うまい……いや、まあ、まだ決まってないんですけどね。子狸が勝っても負けても、あまりストーリーには影響しませんし。少なくとも子狸は勝敗以上に価値のあるものを見つけたようです。さあ、はたして子狸の負け癖は矯正できるのか。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月24日00時34分]
(省略)
はじめまして、走る地軸様!おお……凄まじく世界がやばいお名前ですね。ちなみに僕らの地球号は大昔に巨大隕石の衝突で地軸が傾いてしまったらしいです。ジャイアントインパクトと呼ばれてますね。その影響で、たくさんの動物たちが絶滅してしまいました。つい昨日までふつうに暮らしていたのに、急に環境ががらりと変わってしまったのです。そのとき、多くの動物たちは「なぜ?」と思ったのではないでしょうか。滅びゆく動物たちの願いを受け継いで誕生したのが人類なのかもしれませんね……。
さて、クロスファイアのようなご質問を頂きました。ありがとうございます。魔王は架空の存在なのか。クロスファイアというのは、対角線上から放たれるベースの上ぎりぎりをかすめるような鋭い投球です。クロスファイアはさておき、魔王。魔物たちの証言では架空の存在らしいですが、どうしてわざわざバウマフ家の存在を匂わせるような存在を仕立て上げたのでしょうか。ここはテストに……もとい最終話であきらかになります。とりあえず、いくら勇者でも都市級相手に連戦連勝するのは不自然で、何かしら落としどころが必要だったということにしておいて下さい。だからと言ってバウマフ家の人間を危険に晒すような真似を魔物たちがするかといったら、かなり疑問ですが。いえ、まずやらないでしょう。やりませんが……ここはいったんそういうことにしておいて下さい。たぴ岡からのお願い。
人魔共存かぁ……難しいですよね。わたくしの場合、魔物=超生物という設定ではじめるしかなかったので、無情にも共存は無理という結論になりましたが、他に道もあったのだろうかと。そう、少なくともたぴ岡の頭の中だと、現状では無理なのです。もちろん魔物たちがやろうと思えば可能なのでしょうが、多大なストレスをしいられるでしょう。バウマフ家の人間が目指しているのはそうではなく、魔物と人間がありのまま暮らしていける世界です。すごく……無理です。だからお屋形さまは第三の道を見つけようとしてます。作中には登場しませんけど。あのひとは、あれですね、ネタバレと共にあるような男です。出てくる物語を間違えたような……そんな感じの。ただ、作者にもよくわからないのが、あのポンポコ(大)の計画のかなめになっているのは子狸なんですよね。いくら息子だからって、少しばかり信頼しすぎじゃないのか。だいじょうぶなのか、本当に。たぴ岡はひそかに疑問視しているのですが、走る地軸様は伝説狸の肩を持つのですね……。ん?ハーレム?ハーレムはありません(断言)。いまになって思えば、あらすじに明記しておいても良かったくらいです。べつに子狸が憎くて言ってるわけじゃありません。ほら、よく主人公は作者の分身とか言われますよね。それなのに子狸がモテたらおかしいでしょう。完璧な理論だと思います。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月27日08時00分]
(省略)
おはようございます、緋室様!ありがとうございます!お疲れ様でした!と言っても、わりと単純な状況だったので、珍しくほいほいと書けましたけども。もう一日、置いたら子狸は負けていたかもしれません。書いてる途中で何度か負け狸ルートに誘惑されそうになりましたが、けっきょく巫女さんは子狸の言葉を無視できませんでした。心が揺れてしまえば魔法も揺れる。これが変化魔法の弱点であり、また良いところでもあります。術者の願いを叶えてくれる、もっとも魔法らしい魔法なのですね。巫女さんにとっては、自分を見つめ直す良い機会になったのではないでしょうか。
魔物たちと人間たちが仲良く暮らせる世界を……これがバウマフ家の悲願。でも巫女さんには違って見えていたようです。それは、当の本人であるはずの子狸が気付いていないことです。彼女からしてみると、生き急いでいるのは子狸のほうなのでしょう。信じれば夢は叶う。子狸にはぜひともがんばってもらいたい。
というわけで、珍しく主人公が大活躍したお話でした。いえ、過程を飛ばしているだけで、勇者一行の生活を支えてるのは子狸なのですが。なかなか書く機会がありません。そろそろ書いておかないとなぁ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月27日22時19分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!今週は暖かったですねぇ……。口で言うとそうでもないけど、字で書こうとすると「あたたかかった」ってときどき混乱しますよね。たまに「あたかたかった」が正しいような気がするから困ります。いや、なんか違うな。うまく言い表せませんが、「た」と「か」が連続するのがもやもやするのです。むかしの日本語(だいぶ前)では「温とし」と言ったそうです。「ぬくとし」ですよ。古代人天才すぎだろ……。
おっと、ご質問ですね。ありがとうございます!子狸の分際で開放レベル4なんて生意気だぞ……と。ああ、そこ聞いちゃいますか……?とりあえず「メイガス」って言っておけばレベル3を突破するので、それでよしとしませんか?無理ですか。無理ですね。そういえば、子狸がレベル3を扱えない理由を書いちゃったな……早まったか。
では、イチから行きましょう。ここから先のお話は、作中では書かない、書く必要がないと作者が判断して、たぴ岡カッターで「計都羅睺剣・暗剣殺!(スパロボより)」した部分です。ややこしい上に長いです。ポテチの準備はよろしいですか?
まず人間たちが開放レベル4以上の魔法を扱えないのは、イメージに齟齬が生じるからです。巫女さんの証言によると、開放レベル3の時点でその影響が出るらしく、意図的にイメージをずらす必要があるとのこと。これは正確には「変換しやすいよう体裁を整える作業」にあたります。子狸は、この作業を飛ばしてしまうため開放レベル3を使えません。それは何故かと言うと、まあ諸説あるのですが、開放レベル3を扱うために必要な「イメージをずらす感覚」に慣れてしまうと、開放状態では邪魔になるだけだからです。魔物たちからしてみると、子狸は開放レベル2止まりのほうが都合が良かったのですね。
つまり、今回のお話で青いのが披露した制限解除というのは、人間が魔法を使う際に生じる齟齬をなくす技術なのです。具体的には翻訳作業に近いことをやってます。たしか注釈で何回か書いてきたと思いますが、本来的に魔法は人間のために存在する法則ではありません。では人間たちと魔物たちの間にある差は何なのかと申しますと、これは媒体の違いです。
人間たちのイメージは電気信号により成り立ちますが、魔物たちの場合はそうではありません。魔法そのものである魔物たちの媒体は、魔法を使うのにもっとも適したものである筈です。これを魔物たちは「不思議なパゥワー」=「魔力」と定義しました。都市級の魔物たちが使う「魔☆力」の元ネタです。バウマフ家の人間が旅シリーズに絡んできたのは第二次討伐戦争以降なので、最初の討伐戦争で魔物たちは調子に乗って「魔力を持たない人間ごときが――!」とか言っちゃったのですね。だから「魔☆力」という概念を作り出して、徐々にそちらへ意味をシフトしていくという方針をとりました。
人間たちは魔力を持たないため、高度な魔法を使おうとするとイメージに齟齬が生じます。人間たちの魔法は、魔法側で電気信号を魔力に変換することで成立しているのですが、開放レベル3まで来ると変換作業が面倒くさくなり、そして開放レベル4以上は面倒を見きれなくなります。「だったらおれたちが面倒を見てやんよ!」というのが青いのんの制限解除。
じゃあ「魔力」って何なの?という話になりますよね……。それがネタバレに直結しちゃう問題なのです。魔物たちが隠したがっているのはそこで、魔法という法則があり、その法則は「何」によって成り立っているのか、その点が作中の説明ではすっぽり抜けてます。突き詰めて考えれば、しいて(略)世界で「魔法を使う」という誤った表現がまかり通っているのは、たぶんそのせいです。この世界の「魔法」は、「魔力」と「魔力を扱う何か」で成立しているのですね。
……という感じです。ほら、こんなこと魔物たちが急に語り出したら何事かと思うでしょう?でも魔法が本来は存在しないものであることを知っていたなら、いずれはぶつかる問題です。魔物たちは冗談めかして魔界、魔界と言いますが、じつはこの「魔界」が実在しないと決めつけてしまうと先には進めない構造になってます。いえ、実在しないことは確かなのですが。魔物たちが魔界という概念を生み出したのは、何か別の意図あってのことなのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月28日11時23分]
(省略)
おはようございます、Saku_Acht様!いやぁ、まさか本当に勝っちゃうとは思わなかったなぁ……。勝てないものは勝てない。しいて(略)は、そういうお話です。勝者は必ずしも正義ではないし、同様に敗者は悪ではないからです。巫女さんはいつでも逆転できた筈なのですが、じっさいに書いたら動きませんでした。葛藤があったのでしょう。「葛藤」ってきれいな日本語ですよね。葛藤はともかく、子狸が勝ったせいで宇宙の法則が乱れて予定になかった制限解除を書くはめになりました。本当なら、もっとずっとあとになる予定だったのですが。でも、まあ、結果的にはこれで良かったのかな。制限解除のプロセスも書けたし。
子狸は勝った。しかし……というところで次回。たぶん次話で踊っちまった緑の楽園編はおしまいです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月28日15時51分]
(省略)
こんにちは、さんご様!やっぱり大きさには勝てなかったよ……。ちなみに子狸が緑のひとに挑んだのは、覗き魔を退治するため。でも子狸が感じていた視線というのは、じつのところ緑のものではありません。濡れ衣です。こきゅーとすがあるので、わざわざ千里眼を使わなくてもいいのですね。あれ、濡れ衣でもなかった。ああ……なんか思い出した。こきゅーとすって、けっこうプライベートを侵害しちゃうんですよね。でも人間じゃなくて魔物なら……と考えたのを思い出しました。いと懐かし。
では、少しまじめなお話を。苦戦のすえ、巫女さんに勝利をおさめた子狸ですが、緑のひとに対しては何も出来ませんでした。なにも出来ない。これが王種と人間たちの間に横たわる差です。あんな生き物が、もしも現実世界にいたら、いったいどうなるのでしょうか……。たぶん何もしてこないのです。人類と敵対しているという設定だと、人間たちは抗戦できないので滅びるだけなのですね。人間たちが滅んでしまった世界は物語になりません。ちょっとまじめなお話でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月28日21時35分]
(省略)
こんばんは、レシェント様!ああ、きっとボケずにはいられなかったのでしょうね。子狸は途中から勝敗とかどうでも良くなっていて、ようやくひと息ついたところで巫女さんに勝ったことを自覚して恥ずかしくなったのでしょう。たぴ岡がそういう感じなので、よくわかります。天邪鬼な人間は、誉められるとなんだか話題を逸らしたくなるのですよ。
あら、ご質問ありがとうございます!ああ、渾身の失敗魔法ですね。あれは開放レベル2です。崩落魔法(アバドン)や融解魔法(バリエ)などの上位性質を超化しようとすると、一気に開放レベルが跳ね上がります。スペルとイメージは開放レベル4に相当する大魔法でしたが、そもそも子狸は開放レベル3を扱えないため、素の状態だとどんなにがんばってもレベル2止まりなのですね。では、なぜ子狸はあの場面で重力砲を試みたのか。たぶん子狸は制限解除の理屈がわかっていません。骨のひとたちにも出来ると思っていたのでしょう。それは、あながち間違っているというわけではありませんが……「制限解除」というシステムが果たす役割を理解できていないということでもあります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月28日22時01分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!しまらんかったとですw側近たちが駆け寄ってきてきれいにまとまる筈だったのですが、なんだか物足りない気がして付け加えたら、あのざまですよ。
おっと、ご質問ありがとうございます!そうですね……今回のお話で、青いひとたち(オリジナル)の固有スキルとされている制限解除が、どうやら対象に直接接触する必要がある?らしいことまでわかってきました。港町で海底のひとが出てこれないから開放できないというようなことを言っていたので、おそらく確定情報でしょう。魔法が人間たちの限界レベルを決めているというよりは、魔法に完全適応する有機生物は自然発生することがないとご理解頂いたほうが真相に近いです。なぜなら、しいて(略)世界の魔法は、自然界に存在しない要素で成り立っているからです。そして、同時にこうも言えます。開放レベル4以上の魔法は、人間たちには過ぎた力なのですね。ええ、魔物たちは神にも等しい力を持ってます。ずいぶん前の話になりますが、魔物たちが子狸の必殺技を考案するお話がありました。たしか開放レベル8ということにしていたと思います。たぴ岡はひそかにエターナルブリザードと呼んでいるのですが、あの魔法はやろうと思えば全世界の人間を瞬時に抹殺できる大魔法です。そして魔物たちは、その上を行く最大開放のレベル9を常時発動可能な存在です。でも神さまと同一視されることを、魔物たちは毛嫌いしてます。だからバウマフ家の人間はそういうことを言わないし、魔物たちもわざわざ自分たちのほうから言及したりしないのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年04月28日23時05分]
(省略)
こんばんは、グリグリ様!いえいえ、べつにまずくないですよ~。発電魔法は魔力を操る魔法ではないため、制限解除は無理だからです。いや、その言い方も正しくないのかなぁ……。魔力というのは、つまり魔法回路を流れるものです。わたくしはよく考えるのですが、人間の精神活動が電気信号によって成り立っているのだとしたら、人間の本質は世間で言われる脳よりも電気信号にほうにあるのではないかと。電気信号が発生する仕組みは、簡単に言うと電気の正負を一定に保とうとする性質によるものらしいです。この「性質」というもの。物理法則というのは、何によって成り立っているのでしょうか。たぴ岡は理系の人間ではないので詳しくはわかりませんが、法則というのは結果であって実在するものではないと考えてます。影みたいなものではないかと。魔力に関しても同じことが言えます。魔法という「結果」を導き出すためのもの、それが魔力です。通りが良いので「変換」という言葉を使いましたが、正確には電気信号によるイメージを読み取って、魔力で再現しているというほうが正しいです。電気と魔力の間に直接的な互換性はありません。誤解を招いてしまったかもしれません。申し訳ない。
ちなみに巫女さんの巨人魔法、あれはブラックボックスが多すぎて作者にもいまいちわからない理屈が働いているのですが、わかるところまでご説明をすると、たぶん体内を満たす雨水の流れを肌で感じることで巨人の全身を制御しているのだと思います。あいまいな言い方になってしまうのは、そんなことが人間に出来るのかどうかがわからないからです。もしも天才と称される方に会えたら取材してみたいものです。一方、聖☆剣は魔物たちの制御下にあるので、その場の勢いとノリで限界が決まります。史上最高の勇者と誉れ高い八代目は、魔物たちに「おお……!」と思わせる演出がうまかったのですね。勇者さんは理詰めで動く人なので、そのへんがへたです。いや、うまいとかへたとかそういう次元ではなく、これはもうキャラクターの問題なのですが。
勇者さんは、子狸と巫女さんの戦いが感情のぶつかり合いになると読んでいたみたいですね。巫女さんが圧縮弾の撃ち合いに付き合っていた時点で、ある程度まで勝負の結末を予想していたのでしょう。支え合うというのは難しいことです。子狸は勇者さんに隠しごとをしていて、だから彼女に協力してくれとは言えません。勇者さんが子狸の助けになれないのは、子狸が何も言わないからです。庭園のひとが言っていたように、おそらく緑の島は最後の分岐点になると思います。もしも子狸が魔王の腹心ルートに進んだなら、ここが勇者さんとの決闘場になったからです。
お便りありがとうございました!それでは!


05月

  • [2012年05月02日00時22分]
(省略)
マフラーです。こんばんは、マイマイy@様!マフラーといえば仮面ライダーですよね。勇者さんの聖☆剣、巫女さんの袖に続き、とうとう子狸も専用装備を手に入れました。やったね。季節外れもいいとこですし、なんのプレゼントかもわからない上に、今後ちょくちょく不自然な描写もあるでしょうけど、マフラーです。そもそも大貴族の勇者さんが手編みのマフラーなんて作れるわけがないのですが、それでもあえてマフラー。端を握っても伸びたりしない丈夫な作りになっているので、きっとさまざまな場面で活躍してくれるでしょう。おもに飼い主の義務的な意味で。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月02日01時35分]
(省略)
マフラーです。こんばんは、Saku_Acht様!あ、なるほど。言われてみれば、たしかに巫女さんなら反応しそうですね。あ、いや、どうだろ?微妙?なんか持ってそう?土魔法の術者は魔改造の実を兵器化できるので、たぶん果実の研究もしているのでしょう。組織で動けば一つか二つは見つかるかもしれませんね。正直、ガラにもなくしんみりしたお話を書いたので、そこまで頭が回らなかったです。こいつはうっかりしてたぜ……ご指摘ありがとうございます!
しかし魔改造の実……すごく微妙なアイテムです。へたに深入りしちゃうと、作中に登場する土魔法の術者が少なすぎて収拾がつかなくなりそうなのですよ。子狸は開放レベル2までしか扱えないので、覚醒まで持っていけるのは巫女さんくらいなのですね。制限解除アフターの子狸なら可能でしょうが、というかもうやりましたけど、たぶんもう覚醒イベントはないと思います。ついでなので、魔どんぐり秘話でもひとつ。魔改造の実というのは、二番回路の暴走を抑えるために生み落とされる魔法の果実です。たとえば、しいて(略)世界の人間たちは大地が平らであると本気で信じていて、まあその程度なら地平線が本気を出せば何とかなるのですが、じっさいに地面が平らになってしまうといろいろと困ったことになります。具体的にはフリーザさまが惑星ベジータにエネルギー弾を撃ち込むようなものです。そうした事態を避けるために、二番回路は人間たちの「大地は平ら」と信じるエネルギーを魔法の果実へと変換するよう自動調整されているのですね。魔改造の実の種別は、元になったエネルギーが何かで決まります。魔どんぐりは、シリーズの中でもっとも数が多い実です。つまり大多数の人間たちが信じているけど、実現したらやばい「夢」が元になってます。まあ、あまり隠す意味もないので言ってしまうと「神さま」です。魔どんぐりの生産が滞ってしまうと、しいて(略)世界に神が降臨してしまうのですね。
そんな四方山話は置いておくとして、ついに子狸の専用装備が登場しました。やっぱりカラーリングは真紅かな。古今東西、おニューの装備は良いものです。勇者さんのおニューのソードも、たぶん次回のパートで登場しますし、子狸も装備を一新して気分はドナドナ。強固なきずなで物理的に結ばれた勇者一行に死角なし。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月02日02時00分]
(省略)
え?首……おかしいな、目が霞んでよく見えないや。ええ、まったくですよ。子狸の分際で生意気な……。まあ、これから夏になろうかという時期にマフラーですから、新手の嫌がらせの線も捨てきれません。それ以前に子狸の恋愛模様とか、わりとどうでもいいです。ああ、そういえば作中でとうとう季節を明記してしまいました。さすがに気温が高くなってきたので誤魔化しきれなくなってきたのですね。むしろ、なぜ誤魔化した。いや、まあ、理由はいろいろあるのですが。大した理由じゃありません。演出上の問題です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月03日22時24分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!正確には、人間たちが思い描いた神さまということになります。同様に、巫女さんが作り出した巨人は「不完全な神」という扱いになってます。たぶん土魔法を開放レベル9まで持って行くと、ほぼ完全に覚醒すると思われます。そして次話が完成しました。投稿しておきます。ぽちっとな。
こんな感じに、魔改造の実にはそれぞれの特性があります。その特性は、調合して秘薬にしたときにも引き継がれます。秘薬というのは、つまり妖精屋で取り扱っている不思議なアイテムのことです。妖精屋については、いずれまた作中で詳しく述べる予定です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日02時53分]
(省略)
おはようございます、あれ、深夜だ。こんばんは、コブラツイスト様!幽霊船はあれですね、たんに理屈をとって付けただけです。魔法動力船があれで、内燃機関という概念を持たない人間たちには人力で動かしていると説明したほうが通りが良いです。今回のお話で登場したヒュペスモデルの場合は、ああせざるを得ないという事情があります。人間が魔法で高速移動できないというのは、元を正せば退魔性が原因です。ほとんど無意味な設定なので書くべきか否か悩んでいるのですが……最低限の退魔性が保障されている(決して「0」にはならない)人間たちは、たとえ制限解除しても分身や瞬間移動ができません。それらは「自分」を対象とした魔法で、退魔性が邪魔をするからです。魔法のダメージが人間に対して100%通ることが絶対にないのと同じ理屈ですね。ここを無視してしまうと余計にわけがわからなくなる……と最初は考えたのですが。いまになってみれば無視しても良かったかもしれない。整合性ってじつはそれほど重視しなくても良いのかな、とさいきんのたぴ岡は思います。まあ、そのへんは終わってから考えよう。
というわけで、人間が瞬間移動するのは不可能です。制限解除したバウマフ家の人間は瞬間移動みたいなことを平気でやりますけど、魔物たちの座標起点を軸にした瞬間移動とはまったくべつの魔法という設定になってます。そして、それは開放レベル5ではとうてい真似できません。だから魔法動力船のように、「移動」の工程に必ず人力を挟む必要があるのですね。作中には出てきませんが、いずれしいて(略)世界では小型の魔法動力船みたいなものが開発されて、いわゆる「自動車」に近いもの(見た目は別物ですけど)が誕生するでしょう。ブレーキはどうするのか、とか問題が山積みなので、現在は試行錯誤している段階です。たぶん並行呪縛の存在が一般で広く知られるようになったあたりで完成するでしょう。未来のお話です。なので作中には出てきません。そうした事情があり、光のひよこは人力になりました。トリコロールの概念は勇者さんに説明しておいたので、きっとわかってくれると信じてます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日13時40分]
(省略)
こんにちは、マイマイY@様!そうなんですよ、魔物たちは人力機関が大好き。巫女さんに同意していたあたり、環境破壊を助長する内燃機関なんて以ての外なのでしょう。だから口では散々なこと言ってましたけど、魔法動力船をはじめて見たときは大はしゃぎしたのではないでしょうか。たぶん処女航海では多くの魔物たちが手を変え品を変え、あの手この手で密航して乗り心地を確認したと考えたほうが自然でしょうね。ドキ☆魔物だらけの魔法動力船。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日15時09分]
(省略)
こんにちは、末摘花様!鬼のひとたち復活!あの三人は三大国家に対応している面もあり、書いていて楽しいです。どうやら今回のお話で言うと、どうやら帝国は北国のようですね。作者も雪国育ちなので、どちらかというと心情的には帝国のひと寄りです。雪が降ると本当に大変。雪かきもさることながら、交通機関が麻痺したりとろくなことがない。でも、きれいなんですよね……憎めないやつです。
勇者さんはよく耐えたと思います。本当に。言うことを聞かないボディガードとか、いったい何の価値があるのかと。そして、たんなるボディガードだったら良かったのですが、もう勇者さんは子狸を野放しにはできないところまで来てしまいました。九代目勇者の子孫であるということは、魔王との約束を、あるいは継承した人間かもしれないということです。一方、子狸は妙に大人しかったですね。マフラーについても、とくに言及なし。いろいろと思うところがあるのでしょう。まあ、単純についていけていないだけかもしれませんが。王都のひとは、なぜ山腹のひとを連れてこいと言ったのか。このへんは最終話に向けた伏線になります。何かまずいことがあったら口出ししろということですね。最終的な判断を下すのは、下せるのは、山腹のひとであるということです。こういう、作中で説明できないこと(子狸に疑問を抱かせかねない)は極力避けてきたのですが、ここは勇者さんに一本とられました。
そして誕生した空のひとモデル。いちおう勇者さんはお馬さんたちを連れて行くと言っているので、たぶん定員オーバーはしていないのでしょう。魔物たちの大きさを数字で書いてしまえば良いのでしょうが、具体的な数字はできれば書かないで済ませようと思っています。おそらく魔物たちの体長は、見るものによって異なるからです。とくに目撃者が複数人ではない場合、観測がぶれて2~3メートル程度は誤差の範囲になるでしょう。子供は大人を見て大きいとは思いませんが、同じ年頃で身長の高い子を大きいとは思います。「子供」と「大人」を無意識のうちに別物だと認識しているのでしょう。いや、たぴ岡の勝手な考えですけど。そういう感じ。子狸にとって、魔物たちはどう見えているのでしょうか。少なくともバウマフ家の人間には魔物たちの「表情」が見えてます。言葉では表さない感情も、きっと。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日15時29分]
(省略)
こんにちは、八百奈様!E.T.!いいですね!個人的にたぴ岡は、『E.T.』と『となりのトトロ』に似たようなものを感じるのです。ストーリーとかじゃなくて、なんていうか、方向性?目指すもの……底の部分が響き合う感じというか。
それなのに……そうですね。たぶん羽のひとは子狸の前足をひねり上げながら治癒を施すでしょう。そういうひとです。本人に自覚はないのですが、開祖の優しさとか慈しみといった感情をもっとも色濃く受け継いだのが彼女だからです。
ああ、月の中を泳ぐ自転車は名場面ですね……。でも子狸は灼熱の太陽に焼かれながらの激走になります。でも、うん、似てなくもないですね。むしろ要素が反転しただけで、すごく近いと言えなくもないような気がしてきました。なるほど……そういう線もアリだな。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日17時04分]
(省略)
こんにちは、蒼衣様!おお、話題の鳥人間コンテストですな。素晴らしいフライトでした。正直、とても勝てる気がしません。なにげに盾魔法が反則的な汎用性を持っているので、マシンの性能は上かもしれませんが……いや、速いとか遅いとか、そういう問題ですらないのでしょう。ようはどれだけの熱意をマシンに注ぎ、そしてマシンがどれだけ応えてくれるかだと思います。……なにをアツく語ってるんだろう、このたぴ岡……。とりあえず予定より長引きましたけど、踊っちまった緑の楽園編は今回のお話でおしまいです。次のパートはあれです、少しのんびりしますけど子狸は猛るかもしれません。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月04日18時31分]
(省略)
こんにちは、みゅね様!ありがとうございます!おかげさまで踊っちまった緑の楽園編は無事に完結しました。子狸フライトの詳細は次話に持ち越しです。狐面たちについても考えてはありますが、魔物たちは彼らに後ろめたい感情を持っているのでスルーするかもしれません。まあ、とはいえ狐娘が登場してしまったので、たぶん書くことになるでしょう。さすがに墜落しては元も子もないので、いよいよとなったら魔物たちが何かしらの救済策を用意することになりますが、とりあえずは子狸を限界まで酷使してみようの巻き。ステルス前提で動くなら、青いのがいるのでだいじょうぶ。レベル5のひとたちは最高位の魔物ということになってますが、じつのところ魔物たちは全員が全員ともほぼ同等の能力を持ってます。あと、緑のひとには別の仕事がきちんとあるのですね。いや、バレバレでしょうけど……。
さて、ご質問ありがとうございます!まだ完結してないのに後日談とはこれいかに。はっ、言い出したのはたぴ岡であった……。そうそう、しいて(略)はハッピーエンドで終わります。そんなことは言うまでもなくバレていることなので、隠す意味がないのですね。歩くひとはふつうに一人二役になります。おそらくクリスティナ嬢とクリスくんは双子の姉弟という設定になるでしょう。子狸と一緒に帰宅して、着替えてきて看板娘になるのですね。子狸はクリスティナ嬢に対抗心を燃やすのではないでしょうか。さっそくクリスくんに相談を持ちかけようとするのですが、当然いません。親友の姿を求めて店内をうろつくわけですが、クリスティナ嬢に「双子だから自分に相談すれば同じこと」とか諭されて納得するでしょう。「一理あるな」とか言って、当の本人に対抗策を授けてもらう(ていよくこき使われる)ポンポコでした。かくして歩くひとに乗っ取られるばうまふベーカリー。あかるい未来ですね。
魔人については内緒です。ただ、魔ひよこの証言によると「夢」というのがキーワードになるみたいです。あほみたいに強い魔人ですが、いちおう救済策は用意されているのですね。それを差し引いても強すぎる、圧倒的な存在です。おそらく人間にとってもっとも脅威になるのが「小ささ」で、たとえば細菌型の魔物がいたら手も足も出ません。でも細菌という概念を人間たちは知らないので、現時点で対人戦最強の魔物は羽のひとでしょう。でも効率的に人間たちの恐怖を煽るなら、大きな身体なんかはわかりやすい要素になります。空のひとと蛇のひとがそう。魔人の場合はそうではなく、「魔王軍最強」という部分を追求していったひとです。なんとなく見えてきましたね。読んで字のごとく、魔人は魔獣と人間の要素を両方とも兼ね備えたひとです。お名前はグラ・ウルー。これは浸食魔法のスペル「グレイル」が元ネタになってます。いや、正確には「グラ・ウルー」という言葉が先にあって、そこから派生したのが「グレイル(槍)」という古代言語です。いわゆる旧古代言語というやつですね。
牛さんの容姿については、まったくと言っていいほど考えてません。設定上は実在した女性騎士の姿を写しとったことになってますが、せいぜい女性騎士なら特装騎士の可能性が高いという程度で、あとは大人の女性でしょうから勇者さんよりも背が高いくらいです。過去に歩くひとがうっかりやらかした(王族の姿を写しとってバレた)ので、髪を伸ばす程度の偽装はしているかもしれません。もともとレベル3のひとたちは人間が対抗しうる限界という設定だったので、獣人種最強と言われる牛さんは中隊規模の騎士団を軽くあしらえるほどの実力者です。たとえばモデルになった女性がふくよかな方だったとして、戦闘の邪魔になるからとわざわざ容姿を修正することはないでしょう。つまりたぴ岡は巨乳派なのですが、すべては歴史が決めてくれる……ということです。
うん、最後の一人に関してはそっとしておいてあげて下さい。魔物たちが触れようとしないということは、何かしらの事情があるということです。しかも、どシリアス。避けて通れる問題ではないので、少なくとも読者の方々には伝わるよう書くつもりです。
……そう、前作はですね、非常に、なんと申しますか、「花教院の魂も賭けるぜ」「good!」的な……まあ誤解を恐れずにあえて言えば過労死しちゃいそうだったので残念ながら凍結ということになります……さりとて削除するのも心苦しく、幾つかの設定をしいて(略)に引き継ぎした次第です。面目ない。そして、本人には誠に申し訳ないのですが、バウマフ家の元になったのは将軍さんです。本当にごめんね……。いや、何よりもそこがいちばん不憫でねぇ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月05日22時13分]
(省略)
こんばんは、唐草様!というわけで、新パート突入です。ああ、魔都に直接乗り込むのは無理です。いずれ詳しく書きますが、魔都は物理的に存在しているわけではないからです。勇者さんがああ言ったのは、魔王をやっちゃうぞという意思の表れということにしておいて下さい。でも、親狸と勇者さんの対決というのも面白そうですね。たぶん親狸はそつなくこなすんだろうなぁ……。ハマり役なんでしょうけど、ちょっと面白みに欠けますか。
さて、これにて巫女一味とはお別れです。これがRPGとかだったなら、本当はついて行きたい巫女さんを側近たちが後押しして送り出すところですね。そして子狸は二軍落ちすると。でも巫女さんには仲間たちと一緒にがんばって欲しかったので、そうしたイベントは用意しませんでした。そして安心の子狸クォリティ。細かいことは気にしないポンポコでした。便利だなぁ、忍法。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月05日22時31分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!やはり仲良しだった子狸と巫女さん。巫女さんは、しっかりしているようで抜けている部分があるので、きっと子狸とは相性が良いのでしょう。自分をきっちり律して抑えることのできる勇者さんとは違って、一緒になって騒げるのですね。勇者さんは情には流されない。というわけで、子狸とは決定的に道が違えました。この二人の道が交わる日はやって来るのでしょうか。
マッチョ。いいですね。マッチョは良いものですよ。たぴ岡はガリガリなので、あこがれます。子狸の場合はよく全身運動をしているので、もっとガッチリしててもいいと思うのですが、魔法がね……便利すぎるんですよね。けっきょく後ろ足さえ鍛えておけば何とかなるという結論に至りました。たぶん大人になったら、お屋形さまと似た背格好になると思います。いえ、なんとなくですね。勘です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月07日02時35分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!ときどき妙に鋭いことを言う子狸でした。魔物たちは神さま扱いされることに対して強く反発します。人の心を持っている魔物たちは、神さまにはなれないと自覚していて、しかも何故だか人間は人間として生きることに固執するものだから、すっかり拗ねてしまったのですね。
狐面たちに関しては、できれば放置したかった……。勇者さんに養われている集団があることは書いておいたし、もういいかなって……。でもね、狐娘さんがまったく隠す気がなかったの……。いや、彼女くらいの年齢なら仕方ないかなとも思うのですが。隠し事を守る気はあっても、そのためにどうすればいいのかとか考えられる年頃じゃないですから。このへんは、たぴ岡の体験談です。何につけても想定が甘いのですね。なので、魔物たちもあきらめました。勇者さんも、子狸の野生の勘の前に屈しました。視線を感じるとか人前で暴露されるよりは、きちんと対面させておいたほうがましだと判断したようです。分身の術とか言っておけば納得してくれるらしいし。
はい、姉妹です。肉親だから似るとは限らないのですが、たぶん美人さんなのでしょうね。勇者さんが自分自身を評してぱっとしない容姿をしているとか言ったのは、まわりの人間と比べたら大したことないと客観的に判断しているからです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月07日03時06分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!いわゆる一種の暗黒武闘会が開催されました。書くつもりはないのであれですが、たぶん世界各地から鬼アナザーたちが参戦してくるのでしょう。大陸統一と聞いては黙ってられません。きっと審判は妖精さんたちが務めてくれるはず。オリジナルチームは逆シードですね。つまり開催していきなり趣旨がおかしくなります。なんだかんだで仲良しなのですよ、あの三人。
狐娘たちはすぐに退場します。勇者さんは、戦力にならない狐娘をいつまでも前線に置いておくほど甘くないです。そもそも狐娘の固有スキルは、近くにいたらあまり意味がないのですね。勇者さんにパラサイトしているので、彼女の近くにいると姉妹そろってだめになります。その点、長兄は自立してるから大丈夫。とりあえず出稼ぎしているお兄さん(稼いだぶんをアリア家に送金している)がいることは書いておきましたが、それとわかる形では登場しないかもしれません。いや、登場すればたぶんわかるでしょうけど。……隠すのは無理かな。狐娘が退場すると言っても、二度と登場しないわけじゃないし。ちなみに子狸はだめです。使えません。せっかく超人的な勘を持ってるのに、「にゃあ」とか言われたら「なんだ、猫か……」で済ませてしまうからです。狐娘の勘……というか読心術なのですが……魔物たちは意地でも認めようとしない……受信系の異能ですね。あれとは違って、子狸の勘は第六感という扱いなので、こうだと思い込んだら気にならなくなってしまいます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月07日04時06分]
(省略)
こんばんは、緋室様!仰りたいことは、すごくよくわかります。いや、本当にややこしく申し訳ない……。とくに魔法回路に関しては幾つかやばいネタを仕込んでいるので、わかりにくい点も多々あるかと存じます。そこでこのコーナー、たぴ岡の説明しよう~。
まず二番回路というのは、無意識下のイメージを読み込む魔法回路です。しいて(略)世界の人間たちは天動説(自分たちのまわりを太陽と月と星がぐるぐる回っているという考え方)を信じているので、以前に二番回路は「うん、そうだね」と納得して自転を止めるという暴挙に出たことがあります。これにびびった魔物たちが、惑星の運行に支障をきたすような真似はちょっと……と余剰ぶんのエネルギーを無害な方向性に転化するよう回路に手を加えました。こうして誕生したのが魔改造の実です。魔法の果実とも呼ばれます。
ですから、たとえば人間たちが「熟したリンゴが地面に落ちるのは何故なんだぜ?」と疑問を抱き、「……それ、もしかしてカマイタチじゃね?」とか言い出して、お偉いさんが「カマイタチさん雇いたいから探してきてTYO-DAI」とか騎士たちにお願いして、騎士たちが「ちょっ……無茶言うな」「……今日は飲もう。な?」「カマイタチ雇う金あったらおれらの給料増やせやぁー!」とか酒場で管を巻いて、それを耳にした学府の人が「カマイタチとな」「正直、その発想はなかった」「カマイタチは……実在する!」とかなって、国王に「カマイタチさんまじ天使」「これブーム来るよ、まじムーブメント」とか報告して、国王が「カマイタチさんを飼いたい。宰相、何とかして」とか泣きついて、宰相が魔物たちに「ひとは夢見ることをやめた瞬間に生きる意味もまた見失う……そうは思わないかね?」とか舌先三寸をかまして、魔物たちが管理人さんに「違うんだよね。こう、もっとしゅっとした感じ?だから違う!おれたちが求めてるのはそうじゃねーんだよ。……そうだ。いまのはいいぞ。もっと鋭く!」とか演技指導して、ちまたで着ぐるみ姿のカマイタチが出没すると話題になったあたりで、「……え?これ狸じゃね?イタチ関係なくね?」という感じのカマイタチさんが誕生します。
つまり、魔物たちのジャッジ次第なのですね。魔物たちは二番回路の特性を把握するためにいろいろと実験していて、魔改造の実への変換が思ったよりもうまく行ったこともあり、いまはだいぶ安定してます。今回の旅シリーズで二番回路は活発化するでしょうから、子狸たちの次世代あたりになれば、たぶんぐっとファンタジーらしい世界になるのではないでしょうか。基本、着ぐるみでしょうけど。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日02時59分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!ようやく旅の果てが見えてきたような気がします。いや、ここからがまた長いんですけどね……。勇者さんはまじめだなぁ……。言ってみれば彼女は探偵役ですから、魔物たちのトリックを次々と解き明かして「な、なんだってー!?」となるのが物語的には正しいのでしょうが、べつに勇者さんは名探偵というわけではありませんから、無理なのですね。前提が間違っているせいで、ことごとく推理が空振りに終わってしまう……哀れな。
一方、子狸は肉体労働派。スピードの向こう側にポンポコは何を見たのか。じつは羽のひととの間で「ちっ、右腕かよ……?」とか「どうして黙ってたんですか!?」とか「命を削るような走り……!」とか「邪道喰いはやめろーっ!」とか、いろいろとあったのですがカットされました。元気になるクッキー(融解)は、その名残りです。あれは簡単に言うと痛み止めのお薬で、ほんのりソフトに幽体離脱できます。スピードの向こう側なんて言ってる場合じゃなかった……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日03時11分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!おお!貴重な体験談ありがとうございます!そうか、無酸素運動の行きつくところはそこなのか。たぴ岡がいちばんしんどかったのは、体育の授業でやったマラソンとサッカーかな。サッカーは楽しいからそうでもないけど、マラソンは本当にきつかったですね。でもベストを尽くしたかというと、少し自信がありません。よほど強力なモチベーションでもないと、限界まで肉体を酷使することってそうそうないですよね。子狸の場合は全地形に対応したユニットなので心肺機能が発達しているのですが、たぶん空気が薄い上空で訓練もなしに激しい運動なんてしたら、すぐに体調を崩してしまうと思われます。良い子は真似しないでね!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日22時55分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!ホーム、帰る家があるというのは幸せにつながる……いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。
ええ、意外と嫌われてないポンポコでした。もともとコニタが子狸に反発していたのは、子狸が勇者さんの身を危険に晒すだめな下僕だったからです。それと、コニタは妖怪サトリみたいなことができる(他者の心を読める、ただし魔物には通用しない)ので、勇者さんに懸想している子狸が気に入らなかったのでしょう。コニタは勇者さんをお母さんみたいに思っているので、どこの馬の骨とも知れない狸に奪われるのが嫌なのですね。ところが同じ狐面でも、狐姉たちはもっと踏み込んだ考えを持ってます。リーディング能力はコニタの固有スキルなので、末妹ほど勇者さんの変化を感じとれないという面もあります。狐姉たちは、きっと勇者さんをアリア家から解放してあげたいと考えてます。そのためには他の家に嫁入りしてもらうのがいちばんで、けどアリアパパが怖いので、それなりに筋の通った理由が欲しいのですね。バウマフ家が勇者の末裔であるというなら、候補としてはじゅうぶんだと考えているのではないでしょうか。しかも実家はパン屋だという。パン食べ放題。パン祭りだ、わっしょい。
というわけで、今回のパートとたぶん次回のパートも?まったりした感じになると思います。勇者一行の前に立ちふさがる魔物たち、騎士団の暴走、山腹軍団の決起、大隊長の出陣と、おおよその事態は宰相の予定通りに推移していて、勇者一行があとから魔都攻略に加わるパターンでいうと、緑のひとが協力したせいで思ったよりも先行しているからです。魔物たちが言っていたように、宰相は可能なら勇者さんを蚊帳の外に置いておきたい(内容はどうあれ、「勇者」は魔物たちの計画のかなめになる)と考えていたのですが、そうはさせじと魔物たちが巻き返しを図っている、というのが現状です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日23時21分]
(省略)
こんばんは、ゆのみ様!おそらく全ての属性に通じる子狸は、勇者さんにとっての切り札になります。好きとか嫌いとかいう問題ではないのですが、たぶん個人的には子狸のことを気に入っているでしょう。勇者さんが実家で暮らしていたとき、彼女が求められてきたのは常に「予備」としての役割で、それは魔物たちですらそうだったのですが、子狸は違ったからです。このへんは無知ゆえの強みですね。もちろん狐面たちは勇者さんを大切に思っているので、子狸のスタンスは彼女たちに近いものがあります。でも子狸への反発心は、大小はあれど払拭できないでしょう。いちおう狐娘BとCは勇者さんよりも年上のお姉さんという設定(アリアパパの命令で動いている狐面もいる。コニタは兄妹で唯一のリーディング能力者なので連れて来ざるを得なかった)なのですが、自分たちを養ってくれる勇者さんは狐一族のお母さんという感じなのですね。言ってみれば子狸は間男です。いや、なんかそれも違う気もするけど……狐面たちが子狸に向ける感情としては、それがいちばん近いかな、と。
勇者さんは勇者さんなりに子狸のことを気遣っているのですが、自分が上という意識は常にあるでしょう。彼女は大貴族で、子狸は平民だからです。さいきんになって「しがない平民」とは言いきれないことがわかってきました。「勇者の末裔」というバリューネームは、貴族とか平民とかいう垣根には囚われないものです。でも、すぐに調子に乗るようなので、接し方を変えるのはどうかと思う勇者さんでした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日23時37分]
(省略)
こんばんは、雪林檎様!りんごといえば青森ですね。青森出身の方にりんご博士としての役割を求めたら、青森県民が全員が全員ともりんごを育ててると思うなとキレました。でも、じつは育ててるんだろ?と言い返しておきました。だいぶ昔の話です。いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。
なんとなく緑のひとは卵をあたためているイメージがあります。なんなの、このイメージ。あと、基本的につのとか自然と除外されてるケースが多い。本当に無意味だな、あのつの。
え!?0にならないの!?ま、まあ、魔物たちの計算ではそうなるということなのでしょう。でも、0じゃないとしたら何なのだろうか……。夢がひろがる。そもそも「0で割る」という言葉そのものに違和感を感じますね。算数最高。魔物たちは教育を推奨します。提供たぴ岡。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月12日23時54分]
(省略)
こんばんは、紫河様!
む、無限大だと……?ああ、そういえば授業でそんなこと習った気がする……。いや、でも、なんかおかしいような?0を幾つ足しても0のままですよね。でも、わかる気もする。虚数は除外して考えるとして、ある数を割る場合、0に近ければ近いほど膨大な数字になりますからね。0で割れば、なるほど、無限大か。なんだか物体の運動が光速に近付けば近付くほど質量が無限に近くなる理屈と似ているような似ていないような。算数さんパねえっす。
んむ?0を0で割るとな。これは興味深い。同じ数で割るのだから、答えは「1」でしょうか。なんと、無から有が生じた。これが宇宙か。たぴ岡は真理を見ました。いや、しかし、そのままではわからないということは……意表を突いて「2」なのかも?0を0でギャンッ!と割ると0が分割されて二つになるという理屈ですね?そうか、これが世界か。どうやらたぴ岡は井の中のケロケロだったようです。ケロロ軍曹は少年エースで好評連載中です。
ひと足先に真理に到達したたぴ岡。子狸よ、先に行って待ってるぜ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月13日00時24分]
(省略)
こんばんは、山葵様!ああ、めったに使わないのでたまに作者も忘れそうになりますが、減速魔法があるので大丈夫です。逆算魔法のせいで時間に干渉できなくなったので、物質と物質の関係性を変えて擬似的に減速、加速するという、わけのわからない魔法ですね。無問題!……本当になんなの、減速魔法。まあ、ご記憶の隅にとどめておいて頂けると幸いです。しいて(略)世界の構造を端的に表した魔法なので、のちのちお役に立てるかもしれません。加速魔法があるのでややこしいのですが。むしろ、ややこしくするために「減速魔法」という名前になったという経緯があります。減速魔法のスペルは「シエル」。これは本来「羽」とか「翼」を意味する言葉で、羽のひとは「シエルゥ」とか呼ばれてます。理屈はどうあれ、なかなか使い勝手の良い魔法であります。たぶん狐娘たちは、勇者さんが戦うのに反対なのでしょう。でも力尽くで止めるわけにも行かないので、子狸の集中力を削いでみようと思いついたのかもしれません。あるいは、がんばっている子狸に大きく育てよと言っているのか。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月15日01時50分]
(省略)
こんばんは、レシェント様!たぶん寒いと思います。標高1000mで気温は6℃下がると聞いたことがありますから、仮に上空2kmくらいを飛んでいたとするなら、氷点下とは言いませんが10~15℃くらいだったのではないでしょうか。けっこう寒い。風も吹いてるだろうし。ただ、魔ひよこの乗り心地はばつぐんらしいので、きっと上質のソファみたいに柔らかな感触がするのでしょう。進行方向に頭が向いているのもあり、ある程度は風除けになっていると思われます。ただし作中では(たぶん)書いてませんが、じつは勇者さんのマントは子狸バスターとの戦闘で破けていることになっている(破けた場面がカットされたので、どちらでもいいのですが……)ため、マントで身体を包んだりもできません。寒いです。が、勇者さんは感情を制御できるので、たぶん寒さを苦痛と感じる気持ちをカットできます。アリア家に伝わる感情制御は、こうした危うい一面を持ってます。そこまでやらなくとも、たぶん狐娘たちみたいに丸まって寝れば気にならない程度の寒さなのでしょうが、子狸が懸命にペダルを踏んでいる後ろでのんきに寝てしまうのもどうかと思ったのでしょう。眠っている間に墜落したら困るし。
とりあえず王国領に戻ってきたので、目的地まではもう少しです。途中で墜落させようとも思ったのですが、ひそかに羽のひとが念動力でフォローしているので難しそうです。残念。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月17日01時02分]
(省略)
はじめまして、黒色火薬水溶液様!まずはご指摘ありがとうございます!さてさて、ブラックパウダー様こと黒色火薬様はいったいどのような……うにゅ?あ、なるほど。なんだか数字が並んでると数学の授業を思い出して、脳みそさんが軽くストライキに入ります。さすが我がブレインといったところか……。
そうそう、わたくしも授業でそんなふうに習った覚えがあります。そのときは「なるほど」と納得して「先生すげえ」と思ったのですが、すっかりひねくれたいまでは、ぜんぜん納得できないことに気が付きました。だって「0」を幾つ重ねても「0」のままなんだもん……。「無限」「不能」「不定」と、いろいろな考え方があるようなのですが、わたくし個人としましてはどれも間違ってないのかな、と思います。たとえば、りんごが手元にない、まったくの0個であると仮定したところで、本当に完璧に「0」なのかはわからない。もしもりんごの魂みたいなものが空中を漂っていたら、ある日とつぜん、ぽこっとりんごが生まれるかもしれません。作中で王都のひとも言ってましたが、たぴ岡は「心」とか「魂」とかが実在しないとは考えてません。宇宙は不完全であることが前提だと思うからです。物理法則にはきっとほころびがあって、そこには夢があるのではなかろうか。あったらいいな。いちおう、たぴ岡は「不能」説が正しいかな、と考えてます。たとえば「5÷0=?」という数式は、答えがあるという前提の式になっているから混乱するのであって、そもそも式が間違っているのだから答えようがない、ということですね。たしかWikiとかでも似たようなことが書いてあったと思います。しかし、そうか、「∞」で割るという発想はなかった。こんなところに野生の天才が……。「0」と「∞」は対極にあるはずなのに、どこか似てる感じがしますね。よく見ると、0と0がとなり合っているようにも見えます。もしや元ネタなのかと思って調べてみたら、ぜんぜん違いました。とあるローマ数字が変形したものとか、ウロボロスとか、さまざまな説があるようです。じっと見てると、なんだか宇宙の終わりとはじまりを連想してしまって怖くなってきました。怖くなったところで次話が完成しました。投稿しておきます。ぽちっとな。そうですね、とりあえず、きっぱりと後付けですが、しいて(略)世界では「割り算に0という答えはなくて、あるとしたら0で割るしかない」という世界観になっているんだなということにしておいて下さると幸いです。ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、魔法を生み出すためにはどうしたらいいか、たぶん物理法則を捻じ曲げるしかありません。では物理法則を捻じ曲げるためにはどうすればいいか、というお話が最終話に出てくる予定です。無駄に長くなるしカットしたいのですが……どう考えてもカットできません……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月17日01時53分]
(省略)
な、なんだってー!?
こんばんは、コブラツイスト様!いや、むしろ、なるほどと思っちゃいました。その手があったかぁ……という感じ。不老不死ネタとは結び付けてなかったんですけど、じつはかぐや姫ネタは使っちゃったんですよね……。第九次討伐戦争の話でちらっと出てきた魔軍☆四天王のレベル3代表がそうです。そう、今回のお話はさわりだけだったのですが、レベル3のひとたちは三人一組になっていて、それぞれが魔都へと通じるゲートの門番をやってます。鱗のひと、牛のひとに続く三人目が、うさぎこと「跳ねるひと」です。ようやく三人目の存在に触れることができました……。ちなみに元ネタは人狼(ウェアウルフ)です。鱗のひとはリザードマン、牛のひとはミノタウロスが元ネタですから、同じくらいメジャーなところから引っ張ってきました。でも何故かうさぎになった。たぴ岡の中で、月と言えばやはりうさぎなのですね。いや、じつは登場する間際まで正体はあたためておきたかった(いかにも狼男が出ると見せかけておいて、じつはうさぎというのがやりたかった)のですが、さすがに跳ねるひとの話題を避けるのは限界でした。そもそも魔物たちが話題を避ける動機がないし。むしろ、ここまで引っ張った自分を誉めてあげたい。がんばったね、たぴ岡。む、むなしい……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月17日03時47分]
(省略)
こんばんは、雪林檎様!つ、つまりどういうことだってばよ?計算中……計算中……ああ、なるほど。0を掛けても0にならない数字がなくちゃだめということですね。たぶん。あとは……たとえば授業で0になると教えられて、その先生が作ったテストなら答えは0になるということかな。きっとそうに違いない……。割り算は神秘だなぁ……。そう、加算、減算、乗算と違って、割り算には割りきれないケースが存在するんですよね。円周率とか、まさしくそう。この世にないものを定義しようとするからちぐはぐになる……たぴ岡は、またひとつ賢くなりました。円周率が真円の否定につながるということは、ゼロ除算も何かの否定につながるのだろうか……?ためしに調べてみると、いろいろなサイトで考察されてますね。10個のりんごを2人でわけると5つずつになる。これが割り算。受け取る人間がいないなら、10個のりんごは宙ぶらりんになってしまうと。その場合、そもそもりんごが10個あるかどうかもわからないという。なんだかシュレーディンガーの猫みたいですね。仮にゼロ除算が成立するなら、その世界はにゃんこの行く末が決定している世界ということ……?そうか、やはりアカシックレコードは存在しないのか……少なくともわれわれは認識できない……なにを言ってるんだろう、このたぴ岡……。
アカシックレコードはさておき、とうとうレベル3の三人目の存在がふわっと明かされました。どうやら月相の影響を受ける魔物らしいです。パワーダウン(?)とあいまいな書き方をしているのは、純粋に力が増すとかそうした変化ではないからです。月の民といえばゴルベーザさまですね。いいですとも!いえ、ゴルベーザさまは関係ないのですが……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月17日22時43分]
(省略)
こんばんは、朧様!昇天しかける子狸でした。ほとんど毎日のように引くほど猛特訓しているので臨死体験は慣れっこなのですが、特定の部位を酷使する場合は勝手が違うようです。最終的には口もきけないほど消耗したみたいですね。ちなみにバウマフ家の人間が天に召されるとき、お迎えにやってくるのはなんの関連性もない人間であるという説があります。最期までボケようという執念がそうさせるのでしょう。きっと子狸も、話はおろか会ったことすらない騎士あたりが迎えに来たのではないでしょうか。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている……とか言われていたかもしれません。んで、子狸の安否を気遣った魔物たちが精神世界にダイブして「だれ!?」とかツッコむわけですね。
うさぎにつきましては、のちに作中でご説明します。今回のところは「うさぎ型の魔物がいる」という点を押さえておいて下されば問題ないかと。基本的に魔物たちのオリジナルの人数は最初から決まっていて、そこにはいろいろな理由があります。レベル1が二種、レベル2が三種、レベル4が四種、レベル5が五種なのですが、レベル5の最後の一人に関してはバウマフ家の人間にも内緒にしているので、表向きレベル5は四種ということになります。ですから、二、三、三、四、四と、違和感のない構成になっているのですね。つまりレベル3のひとたちは三人いるわけです。レベル3のひとたちは獣人種とも呼ばれていて(この世界でトカゲは動物の一種として扱われている。あらゆる動物に化ける緑のひともトカゲだから)、レベル2のひとたちとは比較にならないほどのパワーを持ってます。そして人間たちの認識では、トカゲさんとうさぎさんはほぼ同格の魔物で、牛さんが頭ひとつ抜けているのですね。
さて、歌詞ですか。いえいえ、無茶ぶりでもないですよ~。最初に魔物たちが歌い出したときは、全体を通したキーワードが歌になるという程度で、どうせ作中で歌いきることはないからと適当に決めたのですが、なんだかそうも言ってられなくなりそうな気がしたあたりで一番までは考えておきました。だいたいこんな感じです。

ごはん_ごはん_ごはんが食べたい
ごはんを食べるとしあわせになるよ

けれどね_ごはんは関係ないんだ
ある日_森の中で目覚めたのさ

森の中じゃないよ_魔界なのさ
自重してくれ_頼むから

このさいだから_魔界でいいよ
たぶん温泉があるよ

温泉はないよ_極寒の世界だよ
凶器なのさ_バナナ

どっちだよ_統一してくれないか
じめっとしてるんじゃないの

ところによるだろ_そんなの常識
言ってて気付いた_案外ふつう

魔物_魔物_おれたち魔物
お前が魔物_おれ魔物

マリアン_ネウシス_エウローア
掛かってこいや_人間ども_イエァー

……と、まあ、そこまで考えて力尽きました。歌詞がひどすぎて、歌いきることはまずないと気が付いたからです。もともとは魔物たちが自分たちのテーマソングを決めようと思い立ち、無謀にもパートごとに作詞したものなのですね。「魔物!魔物!」というのは、じつはサビの部分で、歌詞の方向性が怪しくなってくるとサビに突入して誤魔化すのが恒例になってます。ちなみに「マリアンネウシスエウローア」というのは騎士たちの称号名の元ネタ。人名です。もともと騎士団は王族の親衛隊みたいなもので、王国が発展していくにつれて物騒な呼び名になっていきました。語呂が悪かったのか、いつしか中隊長の称号名は縮んで「エウロ」に。どうでもいい設定でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月18日22時51分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!そうですね、勇者さんはインドア派ですから。まさか自分が戦場に赴くことになるとはつゆほども思っていなかったでしょうし、アリア家は独自の技を伝えているわけではないので、親が子を鍛えるということもありません。本人が望めば手合わせくらいはしてくれるかもしれませんけど、勇者さんは家で本ばかり読んでました。あらゆる点で自分よりも才能あふれるお姉さんがいたので、せめて知識面だけでも頼りになる妹でいたかったのでしょう。
そんな彼女と子狸のドリームマッチ。どんな戦いでも言えることでしょうけど、状況しだいですね。まず子狸は、本来はもっとえげつない戦い方をします。なんかそれっぽいことを言って文末を利用して詠唱したり、拾った石を投げつけて詠唱の邪魔をしたりですね。けど後者はともかく、前者は表現するのが難しいので人前では自重しているという設定になってます。しいて(略)世界の言語は、べつに日本語というわけではないからです。ビットファイター子狸。石は当たりどころが悪ければ死んでしまうので、子狸が本当のスタイルで戦うのは死なないとわかっている魔物たちに対してだけです。それを全力ととらえるかどうかは人それぞれかな……?また、勇者さんが剣が持っている状況下だと子狸さんが死んじゃうかもしれないので、魔物たちが横槍を入れるなりして、戦いそのものが成立しないでしょう。それらを踏まえた上で言えば、たしかに持久戦なら子狸に分があります。まともに魔法を撃っても効かないでしょうけど、足場を崩して転ばせるとか手の打ちようは幾らでもあるでしょう。ただ、勇者さんもそのへんは自覚しているでしょうから、たぶん知恵くらべになります。以前に魔物たちが言っていたように、ざるにつっかえ棒でイチコロです。子狸とて魔物たちの厳しい特訓を受けて育った、言ってみればエリート戦士ですから、罠を警戒して周囲をぐるぐると回っているところを、茂みにひそんだ勇者さんが死霊魔哭斬で狙い撃ちするわけですね。あと灼熱のクイズ大会とか。その場の雰囲気で何を競うかが変わります。子狸が巫女さんとまともに戦ったのは、まず根本的に自分たち二人の問題だったからというのと、近くに緑のひとがいるため、巫女さんが怪我をしそうになったら止めてくれる(王種は人前でも詠唱破棄と座標起点を連結した魔法を使える)と踏んでいたから。
つまり、緑の島はありとあらゆる条件が一致する場でした。王都のひとの青写真では、そうなる予定だったのでしょう。子狸が魔王の腹心ルートに突入しなかったせいで、いろいろなものが少しずつずれたのですね。結果、勇者さんの本心を子狸は聞きそびれたし、彼女に本音をぶつける機会も逸してしまいました。このツケは、いずれどこかで支払うことになります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月20日03時08分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!天然でなくて各種バージョンアップしたのが親狸です。さすがレジェンドである。さて、さっそくですが次話が完成したので投稿しておきました。子狸の空中戦の様子について詳しく書こうかとも思ったのですが、省略しても問題なさそうだったのでカットしました。ああ、親狸もとくに超人というわけではないのですが。理想的な環境で育つと、たぶんふつうの人間はああなるのですね。超人というか、作中で登場する人物に巫女さん以上の魔法の天才はいませんし、のちに登場する(予定)中隊長以上の戦闘の天才はいません。ただ、親狸はバウマフ家の人間だったという、たったそれだけの違いです。でも完成された魔法使いとか呼ばれるのは、その凡才であるはずのお屋形さまなのですね。経験に勝るものは、やはりないのでしょう。でも子狸はちっとも強くならないなぁ……バウマフ家って本当に不思議。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月21日01時59分]
(省略)
こんばんは、リキア様!何事も考えようだと思うのですよ。見ようによってはデートの待ち合わせをしているようにも見えませんか?見えませんか、そうですか。では子狸のフォローでもしておきます。勇者さんが子狸を店内に連れて行かなかったのは、それなりの理由があります。彼女は無駄なことをしません。子狸の魔法への親和性は非常に高く、まわりの気配に敏感です。これは魔法の基本的な性質である「意識(イメージ)を読み込む能力」の発露によるもの。高レベル魔法の結晶である魔物たちと深く関わるバウマフ家の人間は、他の人間とは比べ物にならないほど魔法に侵食されたひとたちです。子狸は(狐娘とはまた違った意味で)勘が鋭い。その子狸をわざわざ置いて行くというのは、好きとか嫌いとかそうした感情によるものではないのですね。べつに嫌われたわけじゃないのです。良かったね、子狸。報われるかどうかは知らないけども。いちおう勇者さんはヒロインという役どころですが、二人の未来は二人で紡いでいくべきだと思ってます。はたして子狸は勇者さんのハートをがっちりキャッチできるのでしょうか。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月21日02時11分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!たぴ岡も、巫女さんとの戦いで少しは成長したと思ってました。豊穣の巫女に勝った男とか言い出さなければ、もう少し善戦させてやっても良かったのですが……。じつに残念なポンポコです。少し天狗になっているようだったので、こらしめておきました。まあ、いずれにせよ子狸の実力では特装騎士(仮)には勝てません。敗北必至の戦いに挑めば当然のように負けます。でも、いつかは越えなければならない壁です。いまは力を蓄えるんだ、ポンポコ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月21日02時35分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!すっかり負け狸が定着したようで何よりです。まあ、この世界の騎士は指揮官と言うよりは軍人という意味合いが強いので、子狸ごときがどうこうできる相手じゃないです。まだ騎士と決まったわけではありませんが。巫女さんに勝てたのは、あれですね、やっぱり彼女が戦士じゃなかったからです。そもそも彼女は勝とうという気がなかったんでしょう。もちろん本人は勝つつもりでいたのでしょうが、集中力を欠いていましたし、何が何でも勝つというほどの執着心は持てなかった。ひとりは嫌というのが、巫女さんが小さな頃からずっと抱えてきた思いだったのですね。子狸との戦いを通じて、多少は救われたのでしょうか。そうだといいのですが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月21日03時07分]
(省略)
こんばんは、Eddie様!壮絶な負けっぷりでした。経験に勝るものはないというのがたぴ岡の持論なのですが……ちょっと引くくらい努力している子狸は一向に無双しようとしません。これがバウマフの血なのか……。ところで少し話は変わりますが、たぴ岡は小さな頃から俳優のエディ・マーフィーに憧れてまして。さいきんはめっきり映画を観ることもなくなり、たぴ岡の映画評はもう何年も時を刻んでません。修羅の刻。修羅の刻はともかく、そんなたぴ岡の願望を子狸は引き継いでいます。たぶん。勇者一行はリーダーの勇者さんからして女の子なので必然的に女性比率が高くなる(狐面たちは全員が女性で、一族で男性は長男しかいない)し、子狸はよくタフな相棒が欲しいと嘆いています。たぴ岡の中で、タフな相棒と言えば、やはりエディ・マーフィーを置いて他にはいません。あのバイタリティ、軽快な身のこなし、ユーモラス、見習いたいものです。
あれ、何の話でしたっけ……。あ、そうそう子狸ね。サブタイトルで丸わかりですが、今回のパートは子狸が難事件に挑むお話です。無理だろ……というところで次回。
お便りありがとうございました!それでは!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月21日03時40分]
(省略)
こんばんは、八百奈様!あれ、そんなこと書きましたっけ?おかしいな、記憶にないんだが……何かの間違いじゃ書いてるぅぅー!いやね、巫女さんとの戦ってるとき、うっかりしっぽを書きそうになったんですよ。そのときは危ういところで踏みとどまったのですが、その反動が出てしまったようです。何かとてもおそろしいものの片鱗を味わっただわさ……。タラバ蟹。
そうですね、騎士団は警察と軍隊を兼ねた組織なので、人里に降りてきた動物を山に帰すのも仕事のうちです。むしろゴチになります。さすがに、まだ子供だったら山へお帰り……(育ってから食べるの意)という美談になるのですが。親狸、危うし。なので、子狸の場合は本当に珍獣扱いですね。宰相(政治のトップ)に連れて来るよう言われたから、とりあえずターゲットの教室にダイレクトエントリーしてみたけど、平民っていうか狸だし、いやコードネームがね、ポンポコなの、何でか知らんけど満場一致、ていうかコードネームを決めた覚えもないんだけど、作戦命令書を読んだら……わかった……。ちょろい任務だけど、なんかやたらと煽ってくるし、この子狸なんなのまじで……担任教師の女の人には凄い目で睨まれるし……あ、逃げた。逃げ足だけは立派だな。よし、皆の衆、狩りじゃ。狩りへ行くぞ~……てなもんでしょうか。
お便りありがとうございました!それでは!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月26日12時48分]
(省略)
こんにちは、マイマイY@様!権力を振りかざす勇者さんでした。これが敵の台詞だったなら、権力を笠に着たボンクラ貴族の負けフラグなのですが、勇者さんは味方なのでそういうことにはならないのですね。どこか水戸黄門に通じるところがあります。どちらかというとアリア家は、悪の華という感じなのだけれど。今回のお話は、彼女が一人で結論を出してどんどん先に進んでしまったので、ややわかりにくかったかもしれません。次回のお話で補足しようと思っています。
少年が騎士(仮)からかばって逃がそうとしていたのは、奇跡の子と呼ばれる少女でした。港町襲撃事件の小さな英雄(ということになっている)が、なぜここに……?というところで次回。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月26日13時47分]
(省略)
こんにちは、唐草様!はい、ダイジェストで飛ばしておきました。どうせあとで改めて紹介することになるので、さっさと話を先に進めた次第です。当初の予定よりは少し早い再登場になりました。状況をコントロールしている人間が、裏でそう判断したからです。
さて、ついに魔物たちの伝統球技が準備運動をはじめました。球技とか言ってますが、邪魔なボールを遠くへやって、空中でプレイヤー同士が交錯するようなゲームです。そして退場になる。考案された当時はまともなスポーツだったんですけど、だんだんルールが変質していってデスボール化しました。ファルシオンというのはラテン語のファルクス(鎌)が元になっているらしいのですが、たぴ岡は疑わしいと見てます。あるとすれば、体制への反発者という意味なのかなと。元々は鉄の加工技術が上がって作られたプレートメイルに対抗して生まれた(重さで叩きつぶす)のですね。本当に……?なんだか、そこも疑わしい。なので、とりあえずルール無用のカード、ゲームへのアンチテーゼというか、そんな意味を込めて「ファルシオン」にしました。いや、まあ、いちばんの理由は響きですね。たぶん、しいて(略)世界にファルシオンと呼ばれる刀剣は存在しません。魔物からの打撃、あるいは圧縮弾への対抗策としてプレートアーマーは作られましたが、人間同士の戦いなら貫通魔法で容易に撃ち抜けるからです。
勇気がりんりんわいてくるパン魔法。つまり汎用性が高い日常的な魔法です。作中では触れないようにしているので、たぶん書いていないと思いますが、日常生活に役立つ魔法は学校では教えていません。統一規格に適さない便利な魔法は、チェンジリング☆ハイパーには不向きだからです。つまり少年は(本人に自覚はないでしょうが)着々と不良の道を歩みつつあるのですね。魔法もそうですが、ポンポコイズムをも引き継いでしまっているので、非常に面倒くさい人生に片足を突っ込みつつあります。かわいそうに……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月26日14時47分]
(省略)
こんにちは、シオンβ様!お久しぶりです!たぴーだよっ!そうですね、あんまり深く考えなくても大丈夫です。どのみち、最後には「こうだ!」という公式見解が出ますから。ただ、当初の予定では伏せておく予定だった部分です。べつに書かなくても物語は成立する、と、わたくしは踏んでいたのですね。
たとえば、港町襲撃事件の終盤で羽のひとはひよこの魔☆力を振り切ってますが、あれはすなわち魔法の処理限界速度を、魔法そのものである筈の魔物が一時的に突破していたことを意味します。座標起点という魔法もある。魔法の限界速度は人間にしか適用されておらず、ふだんは魔物たちがそれに合わせているということです。魔物たちと人間ではイメージの媒体が異なる。だから、あの場面で空のひとに魔☆力を使わせました。魔物たちのイメージは「魔力」と呼ばれるもので成り立っているからです。
こんな感じに、しいて(略)では作者の動機と魔物たちの動機が一致する構造になってます。魔物たちは子狸に隠し事をしている反面、ある種の期待を寄せているから、作者が目指す方向に魔物たちも動く、そうすることが魔物たちの目的に叶った行動になるという仕組みです。
山腹のひとがタリアさんちのお嬢さんを見覚えがないと言ったのは、港町では分身にブロックされていたので本当に知らなかったか、じつは分身たちと裏で通じていたかのどちらかです。そして、べつにどちらでもいいです。魔都組(子狸バスターと黒妖精さんたち)が魔物ってるのは、表向き港町襲撃事件を引き起こした罰(本当は定例会議が歩くひとの怒りに触れたというのが大きい、「司令」とか「議長」というキーワードで検索されて特定された)です。緑のひとと大きいひとが「本気」を出さないのは、子狸の教育に良くないから、あるいは実力が伯仲しているので互いに互いの力をブロックしている、もしくは……といったところでしょう。
そう、登場人物が多いのは、作者も失敗したなぁ……と思ってます。いっそのこと全員匿名で進めるべきだったかもしれません。必要に応じて、その場その場で解説していけば良かったかも。とりあえず魔物たちのオリジナルは総勢で24名、そのうち23人が作中に登場します。じっさいは分身も発言するので、もっと多いのですが……基本は23名。全員を覚える必要はありませんが、「なぜオリジナルは24人なのか」と考える方がいても良いように、ある程度の推測は成り立つようになってます。いや、正確には「なぜ24人で良いとわかっていたのか」ですね。それもなんか違うかな……魔物たちは意識的にオリジナルの数を定めたわけではなくて、自然と生まれた人数が24人でした。でも時代が下るにつれて、その数字に意味があったことに気付いたみたいです。人魚さんと海底のひとが陸に上がって来ないのは、だからです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月26日20時52分]
(省略)
こんばんは、Saku_Acht様!さあ、いよいよ勇者さんがラスボスの風格を醸し出しつつあります。いえ、べつにラスボスではないのですが……権力を持った人間、とくに権力を有効に使える人間は、常人よりもたくさんの選択肢を持っていると言えるのではないでしょうか。聖☆剣の行き着く先がアリア家だったのは必然的な流れだったのかもしれません。その点、子狸は口だけで困る……。
さて、今回のお話はのんびりと推理物でも書こうと思います。とくに洋館の中で悲劇が起こったりはしませんが、奇跡の子にまつわる謎を勇者一行に追ってもらいます。真実は常にひとつ!とも限らない。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月29日03時04分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
ああ、あんまり深い意味はないです。マイマイY@様のおっしゃるとおり、脅しの意味もありますし……仮に騎士(仮)が退かなかった場合、子狸が動けそうになかったので、狐娘たちに狙撃してもらうつもりでした。そのためのサインです。勇者さんは狐娘が異能持ちであることを隠しておきたいと思っていますから、目に見えるサインを用意して、狙撃があってもおかしくない状況を作りたかったのですね。本当は念じるだけでタイミングを合わせることができます。狐姉たちがコニタを連れてきたのは、彼女がそういうタイプの異能を持っているからです。
おっと、次話が完成しました。投稿しておきます。ぽちっとな。
いやね、首を掻っきるサインでも良かったんですけど、なんだか勇者さんらしくないなぁと思いまして。ちょっと可愛らしくしてみました。そしたら、なんだか余計に生々しい感じになったという……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月30日08時35分]
(省略)
はじめまして、sayself様!いま、たぴ岡の中でオーパーツが熱い。もあ~い。おはようございます、ダマスカス鋼ことたぴ岡です。「た」つながりで。
思わぬところで役立っていた子狸であった……。いやん。裏設定に関しては、あんまり気にしないで下さい。一見ややこしいですが、どんなひとにも判断基準になるものがあり、たいていの行動には動機があるものです。それをいちいち書いていたら話が先に進まないし、語り部である魔物たちが何から何まで把握しているのはおかしい。また不利益が発生する場合もあります(おもに子狸的な意味で)。子狸のマフラーから奴隷を連想するのは大いなる謎ですが……奴隷ですか。難しいご質問ですね。思考実験というか、なんだか違う気もしますが、こういうのは大好きですよ~。
まず奴隷というのは何なのか。たんに労働力ととることもできますし、あるいは権力者の所有物ととることもできます。おそらく人を所有することに関して、魔物たちと各国首脳陣はあまり良い顔をしないでしょう。バウマフ家の人間の教育によろしくないというのと、もっと現実的に、しいて(略)世界の人間は魔法使いですから、徹底して管理したいと考えている筈です。もしも奴隷を許容する制度があったとしても、学校には行かせろと命じていることでしょう。でも、たぶん奴隷制は認められていないと思われます。とくに「子供を教育する権利」は、親族と国家が独占していると見たほうが自然かなぁ。街中で殲滅魔法をぶっ放されると困るからです。あと、とにかく騎士を増やしたい。騎士団では孤児を引き取ったりもしてます。この世界では人的資源が貴重なのですね。兄弟が生まれにくいのです。逆算魔法に紛れ込んだ減衰特赦というコマンドのせいなのですが、その点について魔物たちはあまり触れようとしないので、しいて(略)世界の人間たちは兄弟が生まれにくい体質なんだなぁとご理解して頂ければ幸いです。でなわけで、少なくとも奴隷が公的に認められていることはないと思います。理由は単純、危険だから。あと、バウマフさんちのひとが何を言い出すかわからないから。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年05月30日22時38分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
注釈きたこれ。木の葉丸は今頃どうしているのだろうか。なぜかたぴ岡の心をとらえて離さない木の葉丸だ、これ。スーパー忍者アクション漫画『NARUTO』は週刊少年ジャンプで好評連載中です。ちなみにたぴ岡のイチオシ台詞は「許せサスケ」。
恒例の営業が完了したところで、少し本編のお話でも。白眼よりも写輪眼のほうがあきらかにハイスペックなのですが、いつかヒナタさま無双が見れるのでしょうか。解説役のネジ兄さんが「日向にはうちはの知らぬ技がある」とか言ってくれるのを期待してます。NARUTO本編のお話でした。サスケぇ……。
話は変わりますが、トトくんの中隊長フラグが立ちました。ぴこーん。将来的に、小隊を率いるトトくんがポンポコデーモンと遭遇して夢の師弟対決が実現するのかもしれません。かくも未来は美しい。
そしてマフラー。たぴ岡は、他の方の作品を拝見するとき、最新話をチラ見したりするのですが、しいて(略)の場合はマフラーを巻いた子狸が暴走しているわけです。たぴ岡は、こういうのがやりたかったのかもしれない……。魔物たちが白と言えば白になるし、黒と言えば黒になる。わたくしが書いているのは、そういう物語です。このツケは、いずれたぴ岡自身が支払うことになるでしょう。世に言う、因果応報というやつです。なんてこったぃ。
お便りありがとうございました!それでは!


06月

  • [2012年06月01日00時12分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!早くもマフラーが活躍したお話でした。旅シリーズがはじまった頃は子狸が勝手にどこかへ行っても放置だったので、なんだか感慨深いものがあります。下僕→ペットということで、心の距離もぐっと縮まったような気がしないでもないです。気のせいかな……気のせいかもしれない。
子供は未来の象徴であるとよく言われます。子狸と勇者さんはきちんと次の世代にバトンを渡すことができるのでしょうか。つなぐということ。これは、しいて(略)のテーマのひとつです。つまり子狸のマフラーは物語のテーマそのものだったんだよ!な、なんだっ(略)
トトくんは子狸を慕っているようです。これが二番弟子の狐娘だったら即座に否定したところですが、二人の性格はだいぶ違うようです。ああ、ちなみに登場人物にやたらと二文字の名前が多いのは、村社会だった頃の名残りです。母親しか知らない真名みたいなのがあって、それは本人にもずっと内緒です。魔物たちが誕生する以前、魔法使いと呼ばれる人間は一握りしかいなくて(だから「魔法使い」という言葉がある)、彼らが用いる伝播魔法は「呪い」という認識でした。なので、検索(感染)を避けるためにソウルネームを決めて墓まで持っていくという風習があったのですが、じっさいのところ無意味です。一種のジンクスなのでしょう。いや、じゃあ、その真名とやらを作者は考えているのかと言えば考えてないんですけどね。べつにわたくしはママンではありませんから。感染魔法が存在し、一部の人間が秘術を独占しているような環境だったなら、そうした風習があったほうが自然かな、と。狐娘(コニタ)の名前が三文字なのは、名付け親が勇者さんだからです。貴族はしょせん迷信と割りきってるし、そもそも未婚の女性には教えられないマイナールールなのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月01日01時03分]
(省略)
こんばんは、コブラツイスト様!次世代のスタアは君だ!編みたいになってきました。いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。
魔物たちはああ言ってましたが、じっさい大隊長になるのは難しいかもしれません。中隊長には何通りかのタイプがあって、まず最前線で身体を張るタイプと後方で機をうかがうタイプの二通りに大別されます。大隊長にまで登りつめるのは、圧倒的に後者のタイプが多いようです。どちらがより優れているということはないのですが、前者のタイプは肉体の衰えとともに退役するケースが多いからです。トトくんの場合は、残念ながらとくべつな才能を持っているわけではないので、かなり特殊な中隊長になりそうですね。そして、おそらく実働騎士にはなれない。今後、タイプがばらばらの中隊長を三名ほど登場させる予定ですが、それらとの比較でなんとなくトトくんの未来図が見えるような感じにしたいな、と考えてます。無理かな。無理かもしれない。よく考えたら、参考にならない面子だった。ある意味、子狸に師事したのは運命だったのかもしれません。たぶんトトくんは、生涯を通して上司に悩まされるのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月04日04時01分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!とうとう禁断の川を渡ってしまった魔物たちでした。ザ・猫耳。あの青いのは有言実行のひとだったようです。子狸が寝ている横で夜なべして作っていたのでしょうか。奇しくもマフラーのお返しという感じになりました。いろいろと思うところがあるのでしょう。自ら手を汚さないあたりが、いかにもという感じです。ああ、ちなみに子狸には認識できません。ステルス魔法は、かなり面倒くさい魔法です。一口にステルス魔法と言っても、たんに発光魔法で風景に溶け込むものから、心理操作の延長、侵食魔法の拡大、減速魔法の応用と、さまざまな種類があります。レベル6以上の魔法はたいていそんな感じで、魔物たちは意図的に同じ方式を避けている面もあります。詠唱破棄が前提となる高レベル帯の魔法合戦では、開放レベルと性質を見極めることが大切だからです。ようは子狸のためですね。これまで、さんざん勇者さんを警戒しているようなことを匂わせてきた王都のひとですが、魔物たちがもっとも警戒すべきは同じ魔物で。ずっとバウマフ家を見守ってきた王都のひとは、魔物を越える魔法使いを育てようとしています。お屋形さまなんかは、史上唯一の成功例にあたるのですね。じっさいに勝てるかどうかは微妙ですけど……。あのひとの場合、完全開放のレベル9を好きなだけ連発できるのですが、そこは人間の限界と申しますか、基礎スペックが違いすぎるので最終的には読み合いになります。人間は魔物たちとは異なり、レベル1の魔法でも当たれば致命傷になりうるからです。ところが本気になった魔物たちには、開放レベル9でしかダメージを与えられません。魔法による自動防御と自動攻撃、あらゆる魔法を防ぎ、あらゆる魔法を撃ち抜くというような射程超過を用いた概念的な魔法は、同じ性質の魔法であっさりと相殺されてしまいます。だからバレないよう構成をステルスして、そのまたステルス、そのまたステルスと、あらかじめ自動生成の魔法を組み上げる……詠唱は魔法で出力するよう設定しておく……きりがないので、ねちっこく言葉責めする。気付けば口喧嘩である……「お前……言うほど青くないぜ?」的な……「なにぃ……?」なんて言ったりする。そうしてバウマフ家の人間は、無駄に煽る癖がついていくのでありました。無駄知識がまたひとつ……ちゃりん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月05日23時33分]
(省略)
こんばんは、風鳴様!さあ、終盤戦に向けて着々と準備を進める勇者さん。あとはおニューのソードが届けば準備万端ですね。猫耳もつけたし。いや、べつに猫耳である必要性はまったくないのですが。たぴ岡はとくにケモナーというわけでもありませんし。青いのが妙ちくりんなフラグを立てたせいで猫耳になりました。猫耳かわいいですよね。ケモナーじゃないとか言っておいて何ですが、もうケモナーでいいです。山腹のひとが覚悟を見せてくれた以上、その心意気に作者も応えねばならないでしょう。

猫_耳_最_高_!

……もう、自分が創作活動をしていることを誰にも話せないな。まさかリアルで墓まで持っていく秘密が出来るとは思わなんだ。いかがお過ごしでしょうか、たぴ岡です。
さて、今回はルビコン川を越えてなお活性化する魔物たちのお話でした。勇者さんがにわかにヒロインの風格を醸し出しつつあります。あと、なんか意外と長いパートになりつつある。できれば次回で事件簿パートを締めくくりたいのですが……チーム子狸がメインになるのでどうなることやら……。ここは一番弟子の活躍に期待したいところです。トトくんは小学生二~四年生くらいを想定している(ご家庭で親御さんが入学前のお子さんに魔法を教えることはめったにない、なにを仕出かすかわからないから)ので、大人と同じようにはいかないのですが。そういう意味では、子狸は良い反面教師ですね。魔物たちの影響なのでしょうか、何かと師匠ぶるので、自分は教師に向いてるとか思ってそうです。現役教師の教官が知ったら、まずお説教は免れないでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月06日00時06分]
(省略)
こんばんは、みゅね様!むむっ、元ネタはわかりませんが……。最速というキーワードから察するに、騎士(仮)との一戦のことでしょうか。そういえば、密接戦闘について書いたのははじめてでしたね。お互いの利害が一致している(しかも互いに自分のほうが格上であると思い込んでいる)、あるいは確実に先手を取れる状況でしか発生しない戦いです。つまり狸車は、この上なく無意味な戦闘技術です。たとえば巫女さんなんかはそうですが、狸車とか言っておいて、じつは対ポンポコ戦でしか使えないのですね。重心を意識した格闘術なので、習っておいて損はないと思いますが。
元ネタは~……なんだろう。しいていうなら(タイトル)、富士鷹ジュビロ先生のからぶりサーカスでしょうか。たぴ岡が人生でもっとも「凄ぇ!」と思った戦闘シーンは上記のからぶり編アルレッキーノさんとの決戦なので、まず影響を受けていると思われます。いや、だいぶ違うけども。富士鷹先生は偉大すぎる。ちなみにアルレッキーノというのはイタリア語で、フランスではアルルカンとも言います。あるるかぁーん!
そうそう、最速と言えば空のひと。最速の魔物ということになってますが、じつはたぴ岡の中では「速い!」というイメージはありません。むしろ丸……いえ、なんでもありません。どちらかというと、瞬発力、加速力に優れた羽のひとのほうが素早い印象がありますね。最高速度を叩き出すひとが、必ずしも俊敏性を備えているわけではないという感じです。丸いし。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月09日11時06分]
(省略)
おはようございます、マイマイY@様!
勇者さんの撮影会はじまる。できれば今回のお話で事件簿パートは終わらせたかったのですが……無理でした!無理じゃよ。はっはっは。あと、そうそう、後半戦に向けて注釈の視点を少し引き下げました。これまでは触れなかったこと、魔物たちがボカしてることを少しずつ書けていけたらいいなと思ってます。
さて、ご質問ありがとうございます!パン屋ェ……。そうですね、あの元祖狸は好きなときに制限解除できます。そして、子狸と違って魔物たちのカリキュラムを修了してます。バウマフ家の人間は、幼い頃から限定解除訓練という特訓を受けていて、内容的には、レベル4→5→6……と段階的に開放レベルを上げていって、その縛りの中で群れなす魔物たちと戦うというものです。この訓練を、異例のスピードでクリアしたのがお屋形さまでした。ストレスを与えて、減衰特赦を使いこなせるようにする、というのが裏のクリア条件だからです。特赦は魔物たちが使えない唯一の魔法なので、ある程度の概要は教えることが出来ても、最終的には自力で到達するしかないのですね。魔物たちが制限解除を出し惜しむので、過去あるいは未来から制限解除をもぎとってくる……ごく当たり前の帰結なのですが、いわゆる一種の技術的な問題でお屋形さまの固有スキルみたいになってます。子狸には、まず無理でしょう。
そんな親狸なので、やろうと思えば簡単に人類滅亡できます。ただ、魔法の火力は開放レベルとはほとんど無関係ですから、エターナルフォースブリザードよりも折り畳み式ヘルのほうが遥かに高度な魔法です。また、開放レベル自体は低くても扱いが難しいものもあります。子狸が愛用している目覚まし勇者さんなんかがそうですね。何かを壊す魔法は、その規模に拘わらず、さして難易度の高い魔法ではありません。むしろ攻撃を当てる魔法のほうが高度です。人間たちはマーカー対策を持たないので、ポイントされても為すすべがありません。おそるべきパン屋である。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月09日19時30分]
(省略)
こんばんは、のーず様!
血生臭い状況になってくると途端にまともになる子狸でした。このへんは、巫女さんが言っていた通りです。あきらかに専門的な訓練を受けているのに、どんなに調査しても組織の影が見えてこないのですね。じつに得体の知れないポンポコです。かくして、魔物たちは言わずもがな、巫女一座、ファミリー、アリア家の狐、王国騎士団特殊装備連隊と、国内に限定してもこれだけの勢力が勇者一行のまわりで暗躍してます。のーず様が仰る通り、通りすがりの人間が民間人であるという保証はありません。まあ、そのへんはどちらでも構いません。見るからにお金持ちで、それでいて貧弱そうなお供しか連れていない勇者さんが、「偶然、事件に巻き込まれない理由」みたいなものです。スリとか、少しでも不穏な動きを見せた人間は、前もってつかまっているのですね。巨人兵さんがちらっと言ってましたが、異能者の中にはタマさんとかコニタみたいな受信系とはべつに、送信系の能力者がいます。一方的なテレパシーみたいなものですね。それらが連携することで、仲違いしている組織間でも最低限の歩調を合わせることが出来るようです。とくに狐娘の異能は希少(原始的な能力であるため有効範囲が広い。ただし精度は落ちるなど、個人で使うぶんには使い勝手が悪い)なので、重宝されているようです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月09日21時57分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!
大陸統一トーナメントなのに、なぜかチームを組んでいる鬼のひとたちでした。広告室が動き出したので、決勝戦ではきっと「その実力、未知数……!」とか煽り文を入れてくれると思います。旅シリーズが終盤に近づくにつれて、魔物たちはどんどんやりたい放題になっていくようです。つまり作者もどんどんやりたい放題になっていきます。
そしてトトくんの称号が決まりました。おめでとう。ちなみにたぴ岡はサーモンとハマチに目がありません。回転寿司は、注文しなくても食べはじめることができるし、なんていうか解放感があって良いですよね。自分で食べる量を調整できるのも良いです。あと、お味噌汁がおいしい。
さあ、いよいよみょっつの謎に迫るときがやってきました。いや、知りませんけど。子狸は誰かと一緒に戦うよりも、一人のほうがパフォーマンスを発揮できるようです。ずっとそうやって戦ってきたので、当然そうなるのですね。連携できるとしたら、魔物たちくらいでしょう。だから、じつは勇者さんとのコンビネーションには難がある。勇者一行と言うと何だか少数精鋭の人類最強パーティーという印象なのですが、騎士たちみたいに長年一緒にがんばってきたわけではありませんから、やはり難しいものがあります。子狸と勇者さんの場合、ともに死線をくぐってきた回数もあんまり多くないですし。だめパーティーです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月10日01時58分]
(省略)
はじめまして、バニラ様!歳を重ねるごとにバニラアイスの完成度の高さがわかってくるような気がする、たぴ岡です。ピノが食べたい。
光栄です!数ヶ月前というと、勇者一行が幽霊船に乗っていた頃でしょうか。思えば随分と遠いところまで……と言いたいところですが。あれ?あんまり移動してませんね。おかしいな。……改めて見てみると、緑の島だけで半年近く費やしているだと……?おお、ちょっと素でびっくりしました。びっくりしたおかげで、ちょっとナイスな表現を思いつきました。メモメモ。あ、でも、考えてみたら、現存する表現だった。なるほど、さすが先人。先人はあなどれません……。たぴ岡は、まばたきを忘れるほど見入った――。
さて、ご質問ありがとうございます!中トロの「中」は、「中隊長」の「中」です。つまり大隊長になった暁には「大トロ」にクラスチェンジするのですね。「トロ」はバニラ様の仰るとおり、「トト」と「ノロ」の合成です。さしずめアルティメットブルーアイズドラゴンといったところですね。あんぎゃー。どうでもいいのですが、トトくんが醸し出す勝ち組オーラはいったい何なのだろう。いえ、書いている本人だからそう感じるのかもしれませんが……言動の端々に将来toLOVEりそうな気迫を感じます。子狸とは格が違うってことなのか。作者がそう感じているということは、魔物たちもひしひしと感じ取っているに違いない……。子狸は、大変な敵を育ててしまったのかもしれませんね。肉球が高まる。
お便りありがとうございました!それでは!
PS:ネコミミ最高ですよね。でもウサミミも捨てがたい。悩む。

  • [2012年06月16日12時26分]
(省略)
こんにちは、マイマイY@様!待ちに待った休日だ、ひゃっほい!シチューうまー!
はい、残ってません。魔物たちは魔物たちなりに愛着を持っているようなのですが、自然界にあるべきものは自然に還るのがいちばんだと思っているようです。永続効果の魔法はバウマフ家の人間しか使えない(特赦による)ので、保存には手間が掛かるという事情もあります。セキュリティに穴が空くことはありません。聖☆剣を作っているのは魔物たちで、じつのところ聖☆木は単なる目印だからです。つまり人間たちが偽物を用意して「これは聖木だ」と言い張れば、オリジナルとの区別はつかないのですね。そして、聖☆木が保管されていた(あるいは運搬されてきた)この街には勇者さんがいます。国境付近の街で事件が起こったのは、魔都を目指すであろう勇者一行が確実に立ち寄るとわかっていたからなのでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月18日01時25分]
(省略)
みてみん見てきたよ!よ!ムーミン谷の人々じゃなくて良かった……本当に良かった……。悪戯っぽい雰囲気ですね。いかにも妖精という感じです。色とりどりで目に鮮やか。触れれば折れてしまそうな儚さがあるような、ないような……子狸の気持ちが少しわかりますな。やはり人間というのは視覚の生き物であるらしく、自分の書いた文章が絵になるというのは、とてもとても嬉しいものであります。たぴ岡、感激。同時に、自分の書いた台詞が羅列されると……なんだか凄く気恥かしいものがある……。そう、台詞がいっぱいですね。どこに入れれば良いものか悩む……これまた楽しい作業なのですが。ふむん、お話の途中に入れるよりも登場人物紹介にあったほうがしっくり来そうな構図である。おお、そういえば定例会議なんていう便利なものがあった。というわけで、「全部おれ定例会議」のpart2に使わせて頂きます!ありがとうございました!
  • [2012年06月17日13時35分]
こんにちは、バニラ様!ええ、マフラーです。やはり季節外れだったので、不審に思われたのでしょう。それは仕方のないことだと思います。冬の恋人たちを見ると、たぴ岡は舌打ちしたくなるので、騎士たちの気持ちがよくわかります。クリスマスは生誕祭であって、イチャつく日ではないのですよ。べつに嫉妬しているわけではありませんが、それは文化的な観点で言うところの(略
ほほう!てふてふさんの絵を!ありがとうございます!もちろん構いません。むしろ、せっかくなので挿絵に使う許可を下さい。上手いとか下手とかは関係ありません。大切なのは気持ちやで……。いや、さすがに本編とはまったく無関係な、たとえば世界の名作劇場あたりから引っ張ってきたキャラクターだったりすると、ちょっと悩みますが……。そのときは覚悟を決めます。ともに煉獄の火に焼かれましょうぞ。楽しみにしてます。三木さんでないことを祈りながら……たぴ岡より。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月17日20時46分]
(省略)
こんばんは、sayself様!まったくです。あれほどマフラーと言ってるのに、困った騎士たちです。さて、子狸の攻略法ですが、じつはひとつだけあります。魔物たちは気付いてません。それは、状況を整えることです。子狸が自分から話すよう仕向ければ良いのですね。そのためには、どこかで隠しルートに分岐する必要があります。残念ながら、勇者さんは子狸のフラグを立てることが出来ませんでした。魔物たちをずっと傍らで見て育った子狸は、無意識のうちに学習していて、魔物たちと同じ習性を獲得してます。バウマフ家の人間は、魔物たちの映し鏡です。子狸があまり自分の身を省みないように、魔物はじつのところ「自分」に興味がないのですね。魔物のオリジナルがひとりではなく複数人いるのは、魔法が「自分の夢」を守るために生み出した防御機構です。平均的なバウマフというのは、魔物たちから受け継いだものの比率が高いということなのかもしれません。
ちなみに、怪盗アルの「アル」は、闇魔法のスペル「アルダ」から来てます。得意な属性が闇という、珍しい人です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月22日02時34分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!お寿司屋さんに行くと、日本人に生まれて良かったとつくづく思います。出前か、回るお寿司しか食べたことないんですけどねっ。ああ、それと、これは誤解しないで頂きたいのですが……たぴ岡は、べつに魚好きというわけではないのです。ただ、お寿司は好きです。人間の味覚とは、まっこと珍妙よのぅ。中トロはー……あんまり食べないですね。お店によってまったく食感が違うという印象です。お皿の色で値段にばらつきがあるお店の場合は、まずおいしい……が、高い。
さて、中トロつながりでトトくんのお話でもひとつ。もともと彼は「小さな騎士」というサブタイトルで2~3話くらいのショートストーリーに登場する予定だったのですが、エピソードがまるごとカットされたという凄まじい経歴の持ち主です。当初の予定では、トトくんの名前は「マヌ」でした。奇跡の子のほうが「トト」になる予定だったのですね。だからどうということはありませんが、トトの元ネタは言わずと知れた「トト神」です。名前を入れ替えたのは、まあいろいろと……事情があります。中トロもそのひとつ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月23日02時23分]
(省略)
こんばんは、Eddie様!一息つく意味でサブタイトルを変えてみました。材料はぜんぶ出揃ったので、次回のパートは解明編になります。はたして名探偵ポンポコは真実の刃で事件の裏に潜む闇を暴けるのか……?そして、みょっつ(仮)は……。あ、ちなみに怪盗アルは関係ありません。正確には関係してくるルートもあったのですが、勇者一行が予定よりも早く国境付近に到着したので、怪盗アルを追えルートはなかったことになりました。旅シリーズが終わったあと、怪盗アルは王都を舞台に名探偵ポンポコと数々の名勝負を繰り広げることになる……といいですね。実行犯の正体は、終盤にあきらかになる予定です。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月23日03時57分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!魔物たちの期待を一身に背負って巨悪に挑むポンポコでした。書いていて思ったのですが、子狸はいちおう「事件を解決する」という大筋からは外れないのですね。魔物たちが期待したくなるのもわかるような気も……いや、おちつくんだ。作者も洗脳されかかってる。
そして……ついにアリア家以外の大貴族が登場。魔物たちは彼女の一面しか知りません。じっさいどういう子なのかは、次回のパートにてお話する機会もあるでしょう。なかったら困る。それにしても、やっぱり青いのが六人いるとラクだなぁ……。山腹のひとあたりは、本気で子狸に期待してそうですね。魔ひよこと並ぶ穏健派です。子狸の肩を持つのはなぜなのか、このへんは最終話あたりで判明するでしょう。
さて、次話ですが、探偵モノでよくある手法を真似てみようかと思ってます。人間、チャレンジ精神を忘れてはいけません。何事も挑戦なのだよ、ワトソンくん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月23日23時21分]
(省略)
こんばんは、憂鬱な若人様!はい、飛ばしました。正確には1スレですね。奇跡の子(マヌさん)が本当はどういう女の子なのかを先に書いておきたかった、というのと、ストーリーの構成上の問題からです。特装騎士は何でも出来る騎士なので、戦いが複雑になればなるほど勝率が上がります。だから、どんな魔法を使っているのかを先に説明して、戦闘の発端から決着まで一気に書きたかった。これは作者の事情。
魔物たちの場合は、もちろん事情がべつにあります。ストーリーの途中で王都のひとが支流に分岐するときは、まず子狸のためと断言していいです。今回の場合は、子狸の頭の中をリセットしたかったのでしょう。つまり子狸の前足をにぶらせる事情が本当はあったということです。
王都のひとは、勇者さんを危険視している一方で、子狸が特装騎士と戦うことは賛成なのですね。良い訓練になるからです。また剣士と違って、魔法使いとの戦いは子狸の身の安全が保障されているからです。ところが今回、そうした王都のひとのやりかたに、とうとう山腹のひとが不満の声を上げました。そうしてはじまったのが、前回のお話の続きです。
こうした手法は、探偵モノでよくみられるものですが、わたくしは避けてきました。子狸がとつぜんストーリーを捻じ曲げたりするからです。でも今回は子供たちがいるおかげで、だいぶ子狸の暴走が控えめになっているため、これを好機と見て投入してみたわけです。念願が叶いました。ひゃっほう!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月24日02時39分]
(省略)
こんばんは、のーず様!さいきん子狸が活躍しすぎな気がするたぴ岡です。いかがお過ごしでしょうか。まあ、子狸には、いずれ相応の報いを受けてもらうとして……ようやく特装騎士の戦いをまともに書ける機会を得ました。相手が子狸というのが、いささか物足りませんが。さて、子狸いじりもそこそこに、久しぶりに主人公について少し語ります。
今回のお話は、子狸の人格形成の根源的な部分に触れました。以前にも書いたような気もしますが、子狸は非常に恵まれた環境で生まれ育ったポンポコです。不幸な生い立ちとか悲しい過去とか、そういうのはいっさいありません。では、そうした人間は弱いのか?というと、たぴ岡は、なんとなく違うような気もするのですね。むしろ、だからがんばれる、がんばらなくちゃいけない、というのが子狸の持論。ふだんは認めようとはしませんが、あまり物事を深く考えないというバウマフ家の形質も、じつは理解しているみたいです。カットされましたが、途中でそれらしき台詞がありました。カットしたのは、なんとなく前後の台詞のつながりが弱かったからです。神にも等しきたぴ岡。いえ、作中の設定に照らし合わせれば、カットしたのは王都のひとということになるのでしょうか。よくわからなくなってきました。魔物たちの視点に則って書いていると、ときどき自分でもよくわからない理屈でカットしていることがあります。それは感覚的なものだったり、風景に混ざっている魔物たちを見なかったことにしたり、子狸の発言をなかったことにするためだったりと、さまざまです。分身を含めた魔物たちの総人口は、「現在」の地球上の総人口と同じくらいと決めていて(深い意味はありません)、つまり統計上の話ですが、しいて(略)を書いているうちに七十億を突破しました。おめでとう、おめでとう……!なので、そこかしこに魔物たちはいます。ふつうにステルスして見学してたりするのですね。
ギャップ。ギャップは大事だと思います。思えば、マヌ嬢もココニエド嬢も、だめな方向にギャップがある人物です。この共通点は、のちに重要な役割をはたすのですが、本編とはあまり関係がありません。残念。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月26日01時50分]
(省略)
こんばんは、sayself様!
ええ、少し凝った作りにしてみました。最初に結論(とは少し違いますが)を提示して、過程の部分をあとに持ってくるという書き方ですね。幾つか試してみたいことがあって、今回はこうした形態をとりました。じつは前々から一度やってみたかったのですが、なかなか機会がなくて……今回を逃したら、たぶんもう出来ないな、と。
一方、ついにしっぽを装着した子狸。出るくいは打たれる……いえ、達人は武器を選ばないという……よく今まで進級できたなぁ……。近未来型ポンポコ。ポンポコスーツさえ着ていれば、机の引き出しから出てきても問題ない気がしますね。とくに何をするわけでもないでしょうけど。
さて、ようやく解明編です。やはり子狸には荷が重かった……ので、勇者さん出陣。本当は、もっと短くまとめるつもりだったのですが……子狸さんが酒場に行くとか言い出すから……。ちなみに、どうでもいい裏話をひとつ。酒場に牛乳などというメニューはありません。通称「ミルク」という、べつのものが出てきたのですね。お酒は二十歳から!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2012年06月30日19時54分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
はい、そうです!どうやって書けば、いちばん伝わりやすいか、悩みに悩んだ一週間でありました。けっきょく勇者さんがあれこれ言うより、魔物たちに説明してもらったほうがわかりやすいという、なんの面白みもない結論に至りましたが。ピエトロ家が作り出そうとしているのは、呪殺部隊のひな型となるシステムです。しいて(略)世界の未来はある程度まで決まっていて、そこに登場するのが呪殺部隊です。じっさいに誕生するかどうかはわかりません。未来のお話は書きませんから。
さて、勇者さんに断られたことで短絡的な犯行に走った騎士たち。これは勇者さんの読み違いです。騎士たちを駆り立てた衝動的なものを、彼女は理解できないのですね。懐かしのあのひと再登場、子狸と特装騎士の決闘は佳境へ、事件は一気に収束へと向かいます。
お便りありがとうございました!それでは!


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最終更新:2019年10月09日 19:08