感想返し(2013年1月-3月)


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※行数を節約するため、作中に直接関連しない部分について削除・省略・改行減らし等を実施しています。
※省略部分に関しては“(省略)“と記述しています。

2013年


01月

  • [2013年01月02日01時07分]
(省略)
はじめまして、楔様!そう、深いようで浅いのです。楽しんで頂けて何よりです!子狸の恋に関しては、そっとしておいてあげてください。勇者さんはそれどころじゃないし、お話が進むにつれて今度は子狸がそれどころじゃなくなります。
さて、ご質問ありがとうございます!
まず簡単なところから行きますね。魔物たちが「ママン」と呼んでいるのは、開祖のお嫁さんです。魔物たちは女性に甘いという設定があって、それは元を正せば開祖のせいです。ちょうど子狸みたいに適当なことしか言わないので、生まれたばかりの魔物たちはお嫁さん(=ママン)に大層お世話になったのですね。一般常識や物事の考え方、風習など、さまざまなことを教わりました。そうだなぁ……わかりやすく言うと、さいきん流行りの転生モノで、最初に拾ってくれて、この世界のことをいろいろと教えてくれる人……ママンはそういう位置付けにあります。そんな彼女に対して、魔物たちは深く深く恩義を感じています。無条件で尊敬できる、唯一の存在。それが魔物たちのお母さん。もちろん血のつながりはありませんが。
そして、このへんの設定は今代の勇者が女の子という部分に掛かってきます。歴代の勇者は例外なく男性でした。勇者に選ばれた人間は、旅を終えたあと、まず間違いなく以前の暮らしに戻れなくなります。幸せは人それぞれですから、魔物たちは女性を勇者に仕立て上げることはしてきませんでした。今代の勇者が女の子なのは、アリア家の跡継ぎに男子がいなかったからです。こればかりは完全に確率の問題であるため、どうしようもありませんでした。旅シリーズがはじまった頃、魔物たちはよく平民の剣士は現実的ではないと言ってましたね。正確には、制御系の異能持ちで、かつ剣術使い(魔法使いではない)という二つの条件を満たす人間は、王国歴1002年の段階でアリア家しか残っていません。魔法を使わず、感情を制御できるような人間は、ふつう生き残れないからです。アリア家は魔物たちの保護下にありました。
勇者は、ふつうの暮らしに戻れない。だから、その迷惑料というか、なんというか、旅を終えた勇者は魔物たちから、ある程度の真相を教えられます。ある程度の、というのは、つまりバウマフ家より少し下がる程度、三大国家の上層部よりは少し上くらいです。簡単に言うと、魔物たちと歴代の管理人が知っている情報には隔たりがあります。表にすると、だいたい以下の通りです。お屋形さましかり、バウマフ家の人間は個々により上下に行き来するようですが……
魔物たち&お屋形さま・・・魔物たちにとって都合の悪いことも知っている
歴代の管理人(子狸含む)・・・魔物たちにとって都合の良いことと、隠しようがなかった事柄を知っている(詠唱破棄、減衰特赦にまつわること等。知らずにいると不利になるようなことは、魔物たちは隠さない)
歴代勇者(旅アフター)・・・こきゅーとすには接続できないため、ある程度は隠せる。バウマフ家の人間ではないため、魔物たちの警戒レベルが少し高い
三大国家の上層部(一部)・・・魔物たちにとって都合の悪いことは知らない
こんな感じです。
魔物たちから言わせてみると、子狸は危機感が足りないのですよ。作中では、カラーが違うのであまり書かないようにしていますけど、人間側から見た魔物は諸悪の根源です。あらゆる邪悪な行いは魔物たちによるものとされていて、それは魔物たちの指示によるものなのですが、魔物が滅べば恒久的な平和がこの世に訪れると信じている人間は多いです。だから騎士団は決死の覚悟で三角地帯に突入していますし、マイカル隊長の部隊は玉砕戦法を辞さずに敢行しました。ふつうは誰かしら逃げます。軽く狂信が入っているのですね。子狸が平気で無謀な真似をするのは、まあ性格もあるのでしょうが、けっきょくのところ魔物たちへの甘えがあるからです。ですから、楔様のおっしゃるとおり、余裕はあるのです。むしろ騎士団や勇者さんとはべつの方向を向いていて、討伐戦争は悲願を成就するチャンスだと考えているのでしょう。第九次では、けっこう惜しいところまで行きましたから。そういう意味では、余裕がありません。現在の魔物たちと人類の関係は、魔物たちが演出した上っ面のものです。ですから、邪神教徒がそうしたように、シナリオ上で両者の関係を改善できれば、魔物たちは従わざるを得ないのですね。敵対したほうが都合がいいから演技してきたんだよとは言えない。人間たちを見下しているから、油断して負ける。その均衡を崩したくないわけです。それらの点に関して、魔物たちはすでに手を打っていて、魔法使いから魔力を徴収しているという設定を準備してきました。これが詰み手になります。バウマフ家の人間がどんなに声高に叫んだところで、もうどうにもならない状況が出来上がっています。でも子狸は諦めきれませんでした。バウマフ家の人間が置かれた状況を端的に言うと、自分の家族を、身のまわりの人間は悪だと断じていて、本人たちもそれでいいと納得している状況です。勇者さんの近くにいたときは、彼女を支えて魔王と和解させるという目的があったようですが、それが叶わないと知って完全に独立した勢力になりました。んで、まずそうなるだろうと考えていたのがお屋形さまなのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月02日22時07分]
(省略)
こんばんは、がお~様!
うん……たぴ岡はですね、主人公が八面六臂の活躍をするお話にしたくなかったのです。まだ子供ですから。凄い才能を持っている、とくべつな訓練を積んできた、師に恵まれた、だから世界を救える、そうしたストーリーも良いものだと思います。何より爽快感がある。読んでいて楽しい。それは確かです。ただし、たぴ岡が書きたいものはべつでした。山腹のひとみたいに、弱くてもいいとは言いません。じっさいバウマフ家の人間は、魔物たちを味方につけてますから、特定の状況では物凄いパワーを発揮します。ですが、それは借りものの力であって実力ではないのです。負けて、負けて、負け続けて、最後の最後にも負けるかもしれない、ぜんぜん勝たない、びっくりするくらい勝たない、でもがんばる……わたくしは個人的にそのほうが好きです。
たぴ岡が子供の頃はですね……そりゃあ、ひどいものでしたよ。べつにいまは立派になったとかじゃないですけど、思い出すだけで叫びたくなります。暗黒時代ですね。子供の頃は良かったなんて言いますけど、それは落ちついた精神ありきの話です。子狸と勇者さんは、その暗黒時代のど真ん中にいる子たちです。さすがにたぴ岡の暗黒時代をそのまま反映してしまったら読んでいて不快になるだけでしょうから、それなりにきれいな心の持ち主になるよう設定を組みましたけど。子狸はプライベートというものがないし、勇者さんは異能者です。
その点、騎士たちは大人だからカッコイイ。より正確に言えば、カッコ良くない自分を反省して改めてきた人たちです。大人になるってそういうことだと、たぴ岡は思うのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月07日21時52分]
(省略)
こんばんは、バニラ様!
サンタコスイラスト頂きました!しかも二枚も!ありがとうございます!あと、せっかく時事ネタを頂いたのに返信が遅れてごめんなさい!さすが師走と言わざるを得ないハードスケジュールをこなしておりました……。
満を持してコスプレに走った勇者さん&羽のひとですね。彼女たちの身にいったい何が起こったのか……。そして、この羽のひと、じつにノリノリである。何故だろう、勇者さんがこういう格好をしていると、魔物たち&狐娘たちに騙されているとしか思えません。不憫な子です。ワンポイントのリボンが目に鮮やか。ソリを引くのはポンポコスーツなのでしょうか。まず確実に趣旨を理解していないトナカイ役が目に浮かぶようです……。
かと思えば、二枚目は、そうか……子狸よ、見切れたか……。こちらの勇者さんは、なんだか表情が豊かですね。アリア家とコニタの異能(制御系と受信系)について、たぴ岡は申し訳ないと思う面もありまして(異能の発祥と魔物は無関係ではない)、歳相応の表情をしている勇者さんを見ると、涙腺に訴えてくるものがあります。あ、トンちゃんはべつにいいかなって思っています。たしかにいちばんひどい異能なのですが(周囲の人間を巻き込みかねない)、彼の場合は過去に暴走してどうこうというエピソードはとくにありませんから。トンちゃんは、いまのコニタと同じくらいの年齢にはもう自らの異能を完全に把握していて、いつも守るべきもの(妹たち)が近くにいたおかげで致命的な暴走を引き起こしたことがないのですね。その点、精神干渉の異能者は……とくにコニタは、将来が不安な子です。目に見えた効果がないから周囲の人間を危険に晒すことはない反面、自覚がしにくいというデメリットもあります。
クリスマスかぁ……クリスマスいいなぁ……。いや、さすがにサンタコスは作中にプラグインできない(作中の季節は春~夏)ので、この際、宝物庫でも作ろうかなと思っているのですよ。宝物庫と言うよりは保管所?んで、本編がひと段落したら、ショートストーリーでもくっつけようかなと。お題が決まってるようなものですから、ひょいひょいと書けそう。ただ、まあ、どう考えても旅シリーズが終わったあとのお話になるので、ネタバレ自重と申しますか。……我慢できなくなったら気分転換に書いちゃうかもしれません。ああ、でも、やっぱりネタバレ自重だなぁ……いや、発想の転換か……。アイディアがわいてきました。まとまるまで、いったん保留させてください!
さて、本編ではポンポコ騎士団ががんばっております。子狸いわく、人生に脇役なんていないとのこと。何しろ本人のお墨付きですから、多少主人公の出番が削られてもまったく支障はありません。というわけで、最新話では今までとは異なる視点からポンポコウォッチングしてみました。勇者さんあたりからしてみると、子狸の行動はこんな感じなのですね。少し目を離した隙に……というお話でした。
そして性懲りもなく妖精の里に侵入した小鬼たち。妖精さんたちは心優しいので、お願いすればきっと承諾してくれたと思います。結果的に同じことならばと、交渉に費やす時間を省いてみたのでしょう。つまり、鬼のひとたちの想像上、存分にやってもいいと許可をもらった筈なのに捕まるのは納得が行かなかったのではないでしょうか。子狸か。ということで、次回。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月07日23時31分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
緑さんの鱗はいつもつややかですぞ。ああ、これだと逆か。いえ、こちらの話です……お気になさらず。
緑のひとは、たまに暴走しますね。じつはあの話には続きがあって、復讐を誓った緑のひとは地中に自分の鱗を埋めていました。それをひそかに回収していた鬼のひとが、鱗を媒体に呪術を発動させて脱走を図るというエピソードを考えていたのですが……連合のひとが二人に黙って着服しました。むしろ着服しないほうがおかしいと思って、結果的にまったく意味のない緑ストーリーになってしまったという。
意地でも魔王役をやりたくない青いひとたち。ずっと自分の河にいて、およそ事情を把握していない(と思われる)跳ねるひとの言質をとることに成功しましたが……王都のひとに阻まれます。いつも子狸の横にいる青いのは、自分が魔王役に選ばれることはまずないと思っているため、ディティールにこだわります。見解の不一致ですね。
さて、ついに妖精たちの女王が登場しました。素晴らしい技量ですね。ぽよよん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月07日23時50分]
(省略)
こんばんは、タカ茅様!
じつは「王冠」と書いて「ベルト」と読む……みたいな設定が存在したのですが、王冠=呪縛というほうがしっくり来たので、土壇場で変更しました。王冠のほうが可愛いですし。リトルマスターというゲームがありまして、仲魔を合体させてより強い種族にしていくという内容でした。その中で、最大の火力を誇る仲魔(ただし鈍足)がコアラキング。王冠を乗っけたコアラたんです。ユーリカ嬢がコアラ呼ばわりされるのは、たぶんその影響です。名前の響きで決めたとたぴ岡本人は思っていたのですが、「王さま=コアラ」という図式が頭の奥にあったのではないかと。
ですから、そうした……隠しパラメーターみたいなほわほわ感があるのですよ。意外とゴワゴワしてそうだけれども。問題は、隠しパラメーターなので、あまり作中には反映されないという点でしょうか。
ちなみに、妖精が登場する童話は、本人の監修が入っています。子供たちが読んでいても飽きないよう、余計な部分をカットしてコンパクトにまとめた結果、戦闘描写は省かざるを得なかったのでしょう。上澄みのきれいな部分が……いえ、なんでもありません。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月10日07時59分]
(省略)
おはようございます、アジア様!
きんにくバスター!外交官が相手国の民と有刺鉄線デスマッチしている間に、その秘書がその国の女王に接見している感じでしょうか。おお、より身内感が。
ああ、たぴ岡も何を隠そううさみみ派ですよ。誤解を恐れずにあえて言うなら、バニー。バニーはね、ロマンなのですよ。嘘だと言ってほしいのはバーニィですが、現実を否定しようとするなら、まず自分が努力しなくては。ゆえにバニー。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月10日22時39分]
(省略)
こんばんは、がお~様!
魔物界きっての猛将、羽のひと。元気がいちばん。元気があれば何でも出来る。ギャップを狙ったみたいなところはあるのですが、もう何の違和感もありません。
王都のひとは~……やっぱり責任を感じてるのでしょうか。魔物たちが生まれた順番について、作中で明言することはありません。ストーリーとは関係ないし、魔物たちも気にしてないからです。いちおう設定そのものは存在しますけど、べつに前後しても構わない程度のものです。ただし王都のひとはべつです。あのひとは、いちばん最初に生まれた魔物で、つまり生まれた順番がストーリーに影響を及ぼす唯一の魔物なのですね。生まれる以前の記憶があるのかは定かではありませんが、いろいろと考えてしまうのでしょう。王都のひとの野望は、誰にも阻めません。たぶん人間たちが空中回廊を発見した時点(おおよそ600年前くらい)で、負けはなくなりました。勝つか引き分けるか。きっと子狸は引き分けます。このへんんのロジックは、魔人が登場したあたりで少し触れることになるでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月14日00時04分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
さすが妖精たちの女王。心得ています。きちんとオトしてきました。やはり減衰のペナルディがキツイのか、ストーリーが進行すると共に段々と物理攻撃に傾いていくようです。やたらとグラップラーな発言が目立つのも、そうした事情が裏にあるのかもしれません。十中八九、地でしょうけど。
一方、ついに決起したポンポコ反乱軍。変革のときが来た……!のか?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月14日00時21分]
(省略)
こんばんは、タカ茅様!
ああ、お気付きになられましたか……。そう、しいて(略)の魔法は、何よりもまず階層が重要な意味を持ちます。開放レベル1の魔法では、レベル2の魔法はどうやっても突破できません。ですから、妖精魔法は後半戦ではほとんど役に立たないのですね。なので、vs魔人戦とかだと女王にクラスチェンジした妖精さんがDBみたいな超人バトルを繰り広げることになります。今回は、さすがにないと思いたいのですが……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月14日00時46分]
(省略)
あけましておめでとうございます、蒼衣様!
ついに妖精族の最終奥義があきらかになりました。いろいろと考えましたが、やはりコークスクリューブローしかないと思うのですよ。
まあ、じっさいのところ、コークスクリューブローは実用的とは言えないみたいですけど。たしかに、それなりに威力は上がるんでしょけど、隙が大きすぎるみたいです。そこで、たぴ岡なりにアレンジしてみました。並外れた握力とリスト(手首)の強さ、柔軟さ、その他諸々……さまざまな資質を要します。ようは体内破壊を目的とした術なので、さまざまな派生があります。しかるべき手順を踏めば、鱗のひとを沈めることも出来るかもしれません。おそるべし、妖精女王。
車田先生の漫画は様式美の領域に達していますね。とくに吹っ飛ばされから顔面着地までの流れが芸術的すぎて、あやかりたい、あやかりたい……というわけで、作中で子狸が「ぐあ~!」とかなっている場面では、たぶんあんな感じで吹っ飛んでます。モテる狸はつらいぜ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月14日23時32分]
(省略)
こんばんは、左京様!
ボクサーの何が凄いって、あきらかに人間が反応できる速度じゃないんですよね。言葉では言い表せない超感覚的なものがあるのだろうか……。たぴ岡はですね、ゲームの最終着地点は現実の模倣だと思うのです。痛いのは嫌ですけど、ヴァァァチャルで色々なことが追体験できたら良い取材になるだろうなぁ……。
個人的に、たぴ岡が気に入っているのはフィギュア4レッグロックです。ある種の泥臭さが妖精たちにはよく似合う。子狸にも受け継がれた特徴の一つです。でも、いっそ突き抜けるのも一つの手かもしれませんね。徹しは怖すぎて書けそうにありませんがっ。メメタァッ。
騎士、騎士書きすぎてゲシュタルト崩壊しそうでござるよ。おろろ。ファンタジーでお約束の「戦士」とか「僧侶」とかを避けた結果なのですが。それ職業じゃないよね……という、ささやかな抵抗だったのです……。けど、考えてみれば、たったの数文字で何を得意とする人間なのかがわかるのですから、大変に優れたツールなのですね……。ちょっと後悔しています。そこで歌って踊れる騎士というわけですね。おっほー!舞と言えば昇龍拳ですよ、これ。しょーりゅ、しょーりゅ、しょーりゅーけん。たぴ岡は、こう見えてコマンドが得意なのです。全盛期にはヨガテレポートの連発もお茶の子さいさいでした。残念だったのは、テレポートすることに生きがいを見出してしまい全敗したことですね。まったく惜しいことをしました。テレポートは計画的に。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月15日00時50分]
(省略)
こんばんは、Yeti様!
燃え上がる妖精の里でした。女王は……甘かったですね。子狸を利用しようとするのは無謀です。水が高きから低きに流れるように、本人もろともずぶずぶと泥沼に沈んでいくだけです。悲しいけど、これ主人公なのよね。
サイクロプスさんは新種ですね。鬼のひとあたりが張りきると華麗にクラスチェンジしてくれそうです。可愛らしく書いてあげたいので、身体を小さくして、とても博識で……やだ、目玉の親父さんイケメンすぎる……。うちのドラゴンさんには翼がありませんからね……。なんと申しますか、巨大生物の翼って弱点という認識が根強いのですよ。キングギドラさんが登場するたびにゴジラさんに翼をもがれるものですから……もがれたが最後、ワンサイドゲームのはじまり……。緑のひとは、イメージ的に手足がしっかりしたイグアナです。首もがっしりしている。びっくりするほどドラゴンじゃない……。まあ、ドラゴンというのは「ぼくのかんがえたさいきょうのまもの」で良いと思うのですよ。緑さんの得意技は前足による打撃ですから、首は短くて良いのです。アルティメット猫パンチですね。つまり絵にならないのです。一方、空のひとは元ネタがグリフォンですから、見た目がひよこという点に目をつぶれば絵になると思いませんか?こう……剣と盾を構えた戦士が、上空から攻撃してくるグリフォンに苦戦する図です。いかにもファンタジーですよね。もっとも、武器は廃れてしまったわけですが。悲しいですけど、剣とか盾はどう考えても不要物でした。基本的に圧縮弾は回避不能で、浸食魔法はガード不可ってやつだからです。そういう設定にしてしまったので、自ずと……。作中で魔物たちは一生懸命、剣士(剣術使い)をヨイショしてますけど、かまくらのーんが言っていたとおり、剣士は何の役にも立ちません。ただ、剣士=貴族という世界観になっていて、圧倒的なマイノリティなので、剣士は魔法使い対策を万全にしているのに対して、魔法使いは剣士対策なんて考えないのですね。それで、ようやく条件は五分。アリアパパとかはトップクラスの剣士という設定になってますけど、トンちゃんにはまず勝てません。剣術使いという人間がいて、何が出来て、何が出来ないのか知っている魔法使いには勝てないのですね。ただし、そうではない人間にはめっぽう強くて、混乱に乗じて戦国無双できます。剣士が妙なポジションにいるファンタジー。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月17日01時24分]
(省略)
こんばんは、七伏様!
サブミッションは王者の技だと思います。妖精さんたちはともかく、残念ながら作者が手遅れでした。関節を攻めるのは理に叶ってますから。その筋のプロが本気になったら、組み付いてから一秒足らずで相手の肉体を破壊できるんじゃないかな。問題はリーチですね。剣道三倍段という言葉もあります。リーチで勝る相手の懐に潜り込むのは難しいのでしょう。ですが、妖精たちのスピードがあれば……。サブミッションは王者の技。話は変わりますが、大和田先生の涙の描写は天才的だと思います。胸に迫ってくるものがありますよね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月17日02時44分]
(省略)
こんばんは、末摘花様!
暴走する衛兵たち。はい、勇者さんがいないので、やりたい放題です。たぶん退魔性とやらは魔物たちの精神状態にも影響を与えるのでしょう。むしろ、そちらがメインかもしれません。ある意味、子狸と勇者さんは互いの長所を潰し合う関係でした。反面、互いの短所を補い合えるコンビでもあって、長い目で見れば良き相棒になれたのかもしれません。この二人は、さまざまな点で正反対になるよう考えたのですが、気付けばいびつな凸凹になっていました。いつか背中合わせに立てる日がやってくると良いのですが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月21日21時57分]
(省略)
こんばんは、蛇様!
熱く燃え盛るポンポコサイド。どうやら子狸を手中におさめたことで野心が芽生えたようです。魔が差したのでしょう。
これはたぴ岡の個人的な見解ですが、バウマフ家に備わるもっとも厄介な能力は、ストーリーを捻じ曲げる力です。あらゆる手を尽くしたつもりだったのですが、甘かったようです。つまり……
王国は滅ぶかもしれません。
主人公がエンディングに間に合わない可能性が出てきました。こんなことがあるのか。びっくりしました。本当にびっくり……。まさしくポンポコハザードの危機。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月22日02時30分]
(省略)
こんばんは、ryo様!
ほほう、史書とな。正直、あまりストーリーと関係ない部分は考えてませんが……それでもよろしければ!まず……最初に書いておきますが、子狸の正確な年齢は考えていません。さすがに年齢が一桁とか十代の後半ではないと思いますが、二~三歳くらいのぶれがあります。おそらく魔物たちの特訓が修了する(必要最低限の事項を満たす)のは十代後半で、これは身体が出来上がってくる年齢だからです。しいて(略)の主人公は少年である必要があって、それは何故かと申しますと、物語のエンディングを幸福の絶頂にしたくなかったからです。きっと未来は、今よりも素晴らしいと思って頂けるような展開にしたい。これは作者のわがままなので、作中の事情はべつにあります。ある、と言うより、そうなる理屈を考える必要がありました。ネタバレ必至なので、あまり詳しくは書けませんが……魔物たちが自らの都合を優先させたなら、この物語の舞台は王国暦1002年ではなく1004年ないし1005年であるべきでした。しいて(略)は、そうはならなかった物語です。というわけで、子狸を軸とした年表はぶれます。ご了承ください。
では、年表スタート。
王国暦0年……バウマフ村の村長が魔法に心を与える。方法は現時点で不明。魔法との対話を望んだという証言あり。自我を獲得した魔法から魔物が誕生する。魔物とは、魔法が見ている夢である。魔物が誕生した時点で、この世界の魔法は「魔物を生み出す魔法」である「連結魔法」に更新される。怪しい生き物をぞろぞろと連れ帰ったことでバウマフ村が内部崩壊。おだやかな日々を過ごす。
同年、生後0歳で反抗期に突入した王都のひと(当時は方舟のひと)が魔王軍を興し、第一討伐戦争が勃発。当時、光の宝剣は存在せず。一人の魔法剣士を中心に、魔王討伐のパーティーが結成される。魔物たちが手を変え品を変え、勇者一行に連結魔法を伝授する。初代勇者が魔王を倒す。旧魔都の滅亡。初代勇者が国を興す。パーティメンバーは、のちの大貴族の先祖にあたる。
王国暦52年……鬼のひとたちの手によって52年モデル(こん棒)が生み出される。この世で最強の武具。以降、鬼のひとたちは武器の性能を追及することをやめる。この時点で、鬼のひとたちのオリジナルは三人。彼らはとくべつな役割を持った魔物で、帝国のひとと連合のひとは「海の蛇」「光の蛇」という本性を捨てている。
※書かなくても話が進みそうなので、たぶん作中では触れませんが、鬼のひとたちは魔法回路の擬似構築を担当しています。人間たちを退魔力に見立てて、魔物=魔法である自分自身が関わることで、どのような反応が起こるか調査するのが目的。ミクロの世界をマクロで再現し、偶発的な事象をデータベースにおさめることで不測の事態に備えていたようです。実験は成功したとも言えますし、失敗したとも言えます。完全には成功しなかったため、作中ではなかったことになりました。華麗にお蔵入り。
王国暦53年……旧魔都の跡地から魔物たちの反省文が発掘される。旧魔都の跡地とは、すなわち現在の王都である。いつも子狸の横にいる青いのんの「王都」という呼称は、けっこうな皮肉を含んでいる。
王国暦110年頃(あいまい)……第二次討伐戦争勃発。原因は、王国の侵攻。練習すれば誰でも使えるようになる連結魔法を武器に、王国は破竹の進撃を続ける。事態を憂えた魔物たちは、ついに管理人の投入を決断。以降、魔王討伐の旅シリーズにはバウマフ家の影がちらつくようになる。また、第一次討伐戦争の反省をいかして、魔物たちの役割がだいたい決まったのもこの頃。王種、都市級、戦隊級、騎士級などの住み分けがなされる。大きいひとが人間たちの好感度を得るために光輝剣をでっちあげて勇者に与える。聖剣の誕生。
王国暦220年頃……第三次討伐戦争勃発。王国に対抗するべく小国が乱立。王国が独占していた連結魔法の仕組みがバレたことが間接的な原因。肥大を続ける王国は腐敗がはじまっていて、人の口に戸を立てられなかった。人口増えすぎじゃよ。よそから搾取するよりも内部で搾取したほうが楽になりはじめる。いずれはこうなるとわかっていた。むしろ、長く保ったほう。江戸時代並みにがんばった。
王国暦330年頃……第四次討伐戦争勃発。このあたりで、大きいひとのヤサが特定される。古代遺跡の発見。国内で本格的に内戦が起きはじめる。急速に領土が広くなったせいで統治が回らない。それでも、なお国土は拡大の一途を辿る。祖父の代から~貴族に仕える~という謳い文句が、じつは本人には関係ないことがバレはじめる。王族は、初代から自分たちの一族に仕えてくれている大貴族と貴族が可愛くて仕方ない。それが人情。
王国暦440年頃……第五次討伐戦争勃発。王国の黄金期。空中回廊の発見により、大冒険時代が到来する。いかんせん巨大な建造物が宙を浮いている。父さんは帰ってきたよ。その仕組みを解明したら確実に歴史に名が残る。自宅に押し寄せる冒険者たちの群れに、おびえた火のひとが引きこもる。これに遺憾の意を表明した庭園のひとがスペース庭園さんに進化。不法侵入者たちの撃滅に乗り出す。のちの原種である。
王国暦550年頃……第六次討伐戦争勃発。黄金期、終了。何かよくわからないが誘拐された幼なじみを救い出すべくリンドール・テイマア氏が旅立つ(善意)。じつは幼なじみが王族の血を引いていることを知るが、生まれなんて関係ないと豪語(善意)。誘拐された王女が野心に目覚める。再会するなり綺麗ごとを言う幼なじみに、仕方なく付き合う(惰性)。国内で貴族への不満が爆発。反乱軍のリーダーに祭り上げられる。身の危険を感じたので、影武者を雇う。名前が一人歩きしはじめる。下手人は影武者。追っ手を差し向けるが、ことごとく勇者に撃退される。あれよこれよという間に暗躍した王女が王権分離を成し遂げる。帝国の樹立。不毛の地を押しつけられる。豪雪地帯に引越し。とりあえず王女とは結婚した。いい加減、人格に疑問を覚えはじめていたが、もう完全にそういう流れだった。影武者と仲がいいし。
王国暦660年頃……第七次討伐戦争勃発。王国と帝国は争い続ける。王国側の主張「独立を認めてやったんだから言うことを聞け」帝国側の主張「トカゲのしっぽじゃねーんだよ!」王国側の本音「やばい、あいつら発展してる」帝国側の本音「あったかいところに住みたい」争い続ける。その隙を突いて、乱立していた小国が手を結ぶ。連合国の樹立。天下三分の計。魔王がんばる。遠回しに「三本の矢は折れない」とか伝えて、三勇士含む勇者一行を一度は撃退。一向に仲良くならない三勇士。その程度のことは想定内だったので、真の魔王を立てて絶望させてみる。満を持してチェンジリング☆ハイパーの誕生。血路を切り開く。うっかり大魔王と勇者の対決。壮絶なるデュエルのすえに、勇者がトラップカード発動とか何かそんな感じで大魔王を下す。
王国暦770年頃……第八次討伐戦争勃発。義務教育制度の施行。チェンジリング☆ハイパーを修めた実働騎士の誕生。外法騎士がひっそりと誕生したのもこの頃と思われる。識字率の急激な上昇にともない、庶民の価値観に大きな変動が起こる。その中から、史上最高と謳われる八代目勇者が登場。光の宝剣を完全に使いこなした唯一の人物とされる。たとえ魔物でも決して殺さないという信念を持ち、まわりの人間が非常に苦労した。当時の大隊長マーリン・ネウシス・ケイディは、勇者にも内緒で双璧の攻防戦を展開。「双璧」というのは、魔物にも適用される「三つのゲートを通らなければラストダンジョンのゲートは機能しない」というルール、あるいは魔都と、ラストゲートの手前に建造した砦のこと。表向きは、魔都を封印する、という名目の作戦だった。砦は魔物たちを誘き出すためのハリボテ。八代目勇者は魔王を人間として転生させる。ただし、これは聖剣の機能によるものではない。
王国暦880年頃……第九次討伐戦争勃発。よりによって史上最強のバウマフ家、邪神教徒が管理人だった時代。転生した魔王の行方を追う魔物たちは、魔軍四天王を立てて人類との決戦に挑む。暴走を続ける邪神教徒を捕獲するべく、奔走したリビングアーマー(つの付き)は魔軍元帥に昇格。自由気ままな魔獣たちは魔王の命令にも従わないため、彼らを統括するポストは存在しなかった。しかし抜群の営業成績(邪神教徒の捕獲率)を誇るつの付きならばと、魔人以外の都市級は納得。一方、邪神教徒をお供に九代目勇者は自分探しの旅を続ける。結論から言えば魔王の魂が宿っていた九代目勇者には不可思議な力が備わっていた。魔軍元帥を打ち破った勇者は、王都の直下にある地下神殿で、かつてのパーティーメンバーと相対する。これを撃退した勇者は、長らく魂の双子として育った魔王と何かしらの約束を交わして地下神殿を去る。その内容は不明。
王国暦1000年……王都襲撃。建国より幾星霜、千年紀を盛大に祝う王国。魔物たちも祝福に訪れた。つまり獣人と魔獣がフルメンバー。指揮をとったのは、レジェンドバウマフと言われる元祖狸。無理ゲーすぎて魔王の復活を疑われた。同年、子狸が管理人に就任。王都襲撃の直後という証言あり。元祖狸は、王都襲撃は最後の大仕事と決めていたらしい。
王国暦1002年……第十次討伐戦争勃発。そして現在へ。
だいだい、こんな感じでしょうか。な、長い……。
お頼りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月22日22時05分]
(省略)
こんばんは、ユーシェ様!
やはり魔物たちの天敵はバウマフ家のようです。獅子身中の虫とはまさしくこのこと。いずれは決着をつけねばならないのでしょう。黒妖精さんが常識人に見えてくるから困ったものです。わりと暗躍するタイプのキャラクターなのですが。
ドキ☆脅威の妖精族。大正解でございます。羽のひとは、強すぎたので干されました。まず人間たちが勝てるとは思えなかったため、ナビゲート役に選ばれたのですね。正直、魔人とどっこいどっこいです。ただし羽のひとの場合は、小さくて軽いから速いと、すごくシンプルな特性だったので、およそ欠点らしい欠点が見当たりませんでした。妖精魔法という縛りがないと、対処不能になる。小さな女の子を殴る主人公とか書きたくなかったので、そういう設定にしました。妖精と言えばファンジーの代名詞ですから。理屈を無視してでも出演して欲しかったのです。それでも、やっぱり詠唱破棄は強力な魔法で、妖精魔法の火力を弱めに設定して……気付けば「妖精魔法など不要!」という結論に辿りついたのは悲しいことだと思います。
あ、女王の妖精魔法は強力ですよ。書く機会がなかったので書きませんでしたが、羽のひとの奥義シューティング☆スターは、女王のそれの劣化版です。本来なら、子狸を下ごしらえする程度の威力はあります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月24日00時07分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
まさかの反乱軍決起でした。反乱軍といえばテイマア氏ですが、だいぶ状況は異なるようです。この世界では、妖精は勇者を導くものという認識がありまして、ふだんは悪戯ばかりしているけど憎めない存在のようです。妖精たちが監修をつとめる童話なんかだと何故か活躍シーンがカットされることが多いので、実態が伝わっていないようですね。謙虚な妖精族。ポンポコ騎士団のメンバーと子狸で何が違うのかと申しますと、ひとえに記憶力に尽きるのではないでしょうか。さすがに訓練しているだけあって、三歩あるいても記憶を保持できます。凄いぜ、騎士メン。
こきゅーとすには本流と支流がありまして、基本的には管理人が常駐している河が本流になります。今回は支流の視点からお送りしました。……と言いたいところですが、システムエラーの章から不具合が発生していまして、こきゅーとすのメンテナンスを担当している山腹のひとは河を統合したがっているようです。ただし、そうするとレスポンスが集中してパンクしてしまうため、実現は無理なのでしょう。つまり省略しました。とくに何があったわけでもなく……ようはいつもの子狸でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月24日01時21分]
(省略)
こんばんは、数札様!
たぶん羽のひとは人間が好きなのでしょう。正直、魔物たちはバウマフ家の人間を「人間」とは見てません。同じ魔物というふうに見てます。少なくとも人間側には属していない、自分たちのものだと思っているでしょう。羽のひとはレベル4、つまり人類と敵対する道を選んだひとです。他のレベル4……三人の魔獣は、わりと温厚な人柄をしています。ところがバウマフ家の悲願については冷静な目で見ていて、現状維持につとめます。彼らは、何よりも仲間の魔物たちを大切にするのですね。自分の中で優先順位がしっかりと決まっている。羽のひとは、そのへんがブレます。よく言えば感情が豊か、悪く言えば目先のことに囚われがちになる。ですから、強いやつに会いに行くのです。波動拳!
一方、エドモンド子狸。さば折りはセクハラっぽいので封印。スーパー頭突きがいま走り出す。……冷静になって考えてみたら、どうしてあのお相撲さんは空を飛んでしまったのでしょうか。ぶちかましとか、そういう次元を超越している……いったいカプコンの社内でどのような飛躍があったのか。興味が尽きません。もっとも、たぴ岡はヨガ使いなのですが。勝ち負けよりも大事なことがあるのですよ。ヨガフレイムぅ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月24日02時03分]
(省略)
こんばんは、漂流ピエロ様!
正式名称ファなんとかですね。ルールは簡単です。イージー。ひどくイージー。そう、イット、イージー……。早い話が、バスケット編ならバスケット。サッカー編ならサッカーのルールです。われわれの世界の球技と異なる点があるとすれば、それは競技者が魔物であるということです。サッカーに例えるなら、ついさいきん登場した跳ねるひとがゴールの前で身体を丸めて口をもごもごしていたら、ゴールを奪うのは物理的に不可能になってしまいます。盲点でした。そこで魔物たちは考えまして、カードバトルの要素を取り込むことにしたようです。カードは人間一人につき一枚配布され、その内容は個人の資質で決まります。クールタイムが設けられているため、連続使用は無理ですが、一試合に一回しか使えないという決まりはありません。競技によっては結果的にそうなることもあります。(短時間で決着がつく球技なら、クールタイムが総合時間を越えることもある)なお、バウマフ家の人間は例外的に「ジャッジメント」と呼ばれる究極のカードを支給されます。このカードを使えるのはバウマフ家の人間だけです。一定時間、全フィールド上の全プレイヤーの反則行為を禁じるという、究極のカードです。究極にして至高のワイルドカード。魔物たちがバウマフ家の人間をひいきするのは仕方のないことなのかもしれません……。
あと、基本的に人間と魔物は仲が悪いので、退場してもワンプレイで復帰となります。そうしないと、全員が退場になって試合にならないからです。それと、これは当然のことですが、反則のジャッジは審判が行います。反則のジャッジは、審判が、行います。
結果、さまざまな要素が複雑に絡み合い、デスボールと呼ばれるようになりました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月26日21時40分]
(省略)
こんばんは、D武生Q様!
やっぱりね、お約束というものは大事だと思うのです。妖精なら、愛らしさとか、少し悪戯好きなところかな。実態はあんな感じですけど、照れ隠しなのかもしれません。羽のひとは、開祖の中にあった慈しみとか友愛とかをもっとも色濃く継いだひとで、それは彼女にとって行動原理の一つになっています。本当はとても心優しいひとなのですよ。ぽよよん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月27日00時43分]
(省略)
こんばんは、蒼衣様!
牛さん……登場……!いやぁ、長かったなぁ。主人公が不在など、細かい差異はありますが、だいたい思い描いた通りの場面に辿りつきました。これは、なかなかに気持ちの良いことです。子狸が離脱したことで、勇者一行は一気に安定しましたね。そのツケを支払うように迷走を続けるポンポコ騎士団……。何かを得るためには何かを捨てねばならない……うんうん……わりと適当なことを書いたのですが、真理のような気がしてきました。子狸outした勇者一行は、はたして何を対価として差し出すのか……?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月27日12時14分]
(省略)
おはようございます、惟猫様!
2cmですか~。異能に関しては、作中でどこまで書くか思案中です。いちおう考えてはいるのですが、お蔵入りするかもしれません。あまり複雑にしても意味がないですから。それらを踏まえた上でお話しますと、トンちゃんの2cmは「任意の物体を生物、非生物を問わず約2cm動かすもの」です。じつは魔法のように視認できる範囲内に限る(射程超過の制限)といったルールはありません。
鱗のひととの戦いでトンちゃんがやったのは、降り落ちる水滴を内向きに引き寄せただけです。感覚的には、鱗のひとを大きな手で掴んでぎゅっとしぼる感じでしょうか。そして、ここからが本番なのですが、トンちゃんの念力には「2cm」という絶対の決まりごとがあります。これは魔法の「原則」とは似て非なるもので、凄まじい強制力を持ちます。具体的には、囚われてしまったら魔物たちが本気を出しても脱出できません。瞬間移動しようとしても2cmさんが許してくれないのですね。
あと、トンちゃんの念力で物体と物体が接触する場合、どちらの座標が優先されるかは賭けになります。「2cm動く」というのが最優先事項なので、「適応者の指示」は優先度から行くと二段ほど落ちます。異能には、絶対のルールを遂行できるようになるまで、序列の低い制限を順番に捨て去っていく性質があります。適応者が強行しようとすると、この制限が、かなりの上位まで一気に解除されるのですね。つまり適応者の意思を完全に無視して暴走しはじめます。
異能は、発現するたびに対価として「世界」をちょこっと削り取っています。「命」とか「心」とか「色」とかですね。それは微々たるものなので、まったく支障はありません。さすがに数億年後とかはわかりませんが、その頃には太陽が膨張して星系そのものが深刻な危機に陥っている筈なので、まず問題ないでしょう。
異能には対価を差し出さねばならない。ですから、「適応者の制御」を離れた異能は、ボーナスタイムとばかりに力を振るって対価を得ようとします。これが異能の暴走です。異能の主格は適応者ではなく異能側にあります。異能は原始的な意思を持ち、適応者に寄生している……という考え方がいちばん真相に近いです。じっさいどうなのか……は内緒です。作中で書くか、書かないか悩んでいる部分なのです。上記のことも、なかったことになるかもしれません。こればっかりは、じっさいに書く段になってみないとわからないですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月29日02時33分]
(省略)
こんばんは、左京様!
どうしてこんなことになったのかよくわかりませんが、ポンポコ騎士団は魔物リーグの予選突破を目指してがんばります。銀河……銀河といえばダイターン3ですね。波乱万丈。素晴らしい名前です。たぴ岡は、これまで浅く広くをモットーにサブカルチャーに触れてきましたが、つまり興味の赴くままに生きてきたわけですが、兄貴の上を行く名前はと言われると、ちょっと思いつきません。でも、そこに横綱とつくだけで、あら不思議、とてもあたたかな雰囲気になるではないですか。魔物たちの中で、いま相撲がアツい。いまからでも遅くはないのではないか、いっそ路線変更してファンタジー相撲モノにしようかとも悩みましたが、さすがに勇者さん(ヒロイン)に申し訳が立たないのでやめました。ただ、お相撲に情熱を注ごうとした魔物たちがいたこと……これだけは覚えておいてほしいのです。
そして、時代が時代なら天下をとっていただろう架空の大横綱、トンちゃん……。アトン・エウロ……いやさ、ひまわりヶ竜……。たぶん内臓が強いのと、身体の燃費が良いのでしょう。カロリーメイトのような男です。ちなみにたぴ岡はフルーツ派。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月29日23時50分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
魔法というのは、早い話が夢と希望なのです。夢と希望と言えば、これはもうロボでしょう。つまり魔法=ロボという等式が成り立つのではないでしょうか。そのことに気がついたとき、たぴ岡は新しい境地に辿り着けたような気がしました。それは気のせいだったのですが……一つだけ確かなことがあります。わたくしは、夢と希望にあふれるファンタジーが書きたかったのです。夢と希望であふれたら、余剰したぶんがロボになりました。やはりロボは夢と希望であった……と、のちにたぴ岡は述懐しました。
量産型のサイズにつきましては、たぶんポンポコスーツと同じくらいです。見えるひとなんかは四号機に乗ってましたけど、あのひとは人型のとき人間とそう変わりない体格をしていて、四号機自体も人間と比べて大柄ということはありません。つまり物理的に収納不能なのですが、そのへんは魔法でうまくやっているのでしょう。最初に考えていたのが、結界でコクピットを拡張しているというものだったのですが……よくよく考えてみたら、べつに漫画ではないのだから物理的に乗れる乗れないはあんまり関係ないかなと。そういう、あいまいな部分が魔物たちにはあります。変速の魔法が存在しないように、大きさを変える魔法もじつは存在しないからです。拡大魔法というのは、大きく見せる魔法で、その本質は脅し……はったりです。元ネタはラード。豚脂。印象を強める魔法と申しますか……面倒くさいので拡大する魔法にしました。ハイパーポンポコなんかは爪がにょきっと伸びて体積が増していたので、まず問題はない筈。
鬼~ズはですね、本名を「キングダム(王国)」「レジスタンス(帝国)」「ユニオン(連合国)」と言います。ちょっとややこしいのですが、鬼~ズのことを人間たちはまとめて「ディン」と呼びます。見た目で区別がつかないし、他の魔物たちが彼らの所業を「鬼」と評したからです。仕事の鬼とか、肯定的な意味合いも幾らか含んでいたのでしょう。種を明かしますと、三大国家の「王国」「帝国」「連合国」というのは、総称ではなく固有名詞みたいなものです。われわれの世界で言うところの「倭の国」とか、そうした認識に近い。そして、魔物たちの本名にちらほらと英語が混ざっているように、連合国語というのは、われわれの世界で言うところの「英語」に相当します。いつだったか、勇者さんが横文字を使う子狸に「生意気」と言及していましたね。あれは、まあ、遠回しに、しいて(略)世界の人間たちはべつに日本語を話してるわけじゃないよ、ということです。当然ながら、われわれの世界とは、まったくの無関係なのですね。
何が言いたいのかと言うと、名前というものには大なり小なり意味があるのです。日本語には漢字があるからわかりやすいと思うのですが、西洋ふうのお名前にも、まず由来ありきなのですね。固有名詞というのは、それがなにものであるかを示すものです。そこに役割であるとか、どこに住んでいるとか、誰の家族であるといった情報が加味されるのはとても自然なことで、理に叶っています。魔物たちの故郷は、現在で言うところの連合国です。連合国語は英語という扱いになっているので、必然的に英語の名前を持つ魔物は多い。
まとめます。しいて(略)世界で用いられる固有名詞の多くは、現地ではべつの読みになっています。共通しているのは意味であり、むしろ意味以外は不要です。ですから、鬼のひとたちの名前は「王国」「帝国」「連合国」とするのが(われわれの視点からは)じつは正しく、これは魔法回路の名称と一致しています。名付け親は開祖のお嫁さんです。彼女が魔物たちを命名した当時、しいて(略)世界に「国」という概念はありませんでした。三人の名前が、彼らの世界では、やがて「国」を意味するものになっていったのです。王国は、魔物たちが建てた国と言っても過言ではありません。血の連なりがあるわけでも、共同生活を営むわけでもないのに、他ではない、というのが「国」だとたぴ岡は思っています。そこには「非常時には助けるから税を払いなさいよ」という意思があるのでしょうが、本質的にはあやふやで意味不明なものなのです。国と云うのはね、境界なのだよ――とたぴ岡は云った。魍魎は置いておくとして……三人の小人さんは「境界」の意味を名前に持つひとたちです。ここまで来ると、さすがに裏設定の領域に突入するのですが、もともと王国のひとは骨のひとの護衛として生まれた、という設定があります。見えるひとも同じで、あの透き通ったひとは「メノゥパル」とか呼ばれてますけど、本名は「ジェステ」と言います。これは「となり」とか「守護者」を意味する言葉。二人はプリキュア。いや、プリキュアではない……プリキュアではないのですが、同じ出発点を持ちます。帝国さんと連合さんは、もともと「海の蛇」「光の蛇」という本性を持ち、それぞれ海底探検隊と大空探検隊の参加者でした。
結論。たぴ岡は固有名詞を考えるのが苦手なのです。それはもう、理由をつけないと名付けられないほどに……。魔法のスペルとか、えらく難航しましたからね……。圧縮弾の「チク・タク」なんて元ネタは古時計ですよ。「進む」と「戻る」。たぴ岡はですね、宇宙の膨張はやがて止まり収縮していく論の支持者なのです。根拠はとくにありませんが……ダークマターさんは戦闘力を隠している気がしてならないのです。そりゃスカウターの故障だぜ!具体例がいっさいないのに、積み上げた実績は無視され、まったく信頼されていないスカウター。思うに、計測不能で爆発するのが良くないのです。お、おれのギャリック砲とそっくりだ!言うほど似てないと子供心に思いました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年01月30日07時35分]
(省略)
おはようございます、Yeti様!
ポンポコスーツの実物が作中に登場することになるとは思わなかったです……。ふつうに負けたトンちゃん。子狸の呪いでしょうか。何やら負け癖の発露らしきものが見てとれます。何故でしょうね。これはもう設定ミスなのではなかろうか。どう考えても真っ向勝負で勝てる要素がない……。しかし希望を捨ててはいけない。トンちゃんには無敵の念力がある!
というわけで、結論から入りました。負けた。大切なのは結果ではなく過程なのです。
たぴ岡も一人のガンフリーダム好きです。とくに素晴らしいと思うのは、怒涛の終戦、あっさり感です。武力による戦争根絶……世界征服?なんとも剛毅な……。東方は熱く燃えていた。
お便りありがとうございました!それでは!


02月

  • [2013年02月03日21時57分]
(省略)
こんばんは、楔様!
魔物たちいわく、子狸はとても大人しく、冷静沈着にして頭脳明晰なのだとか……。彼らにとっては、やはり邪神教徒の時代が山場だったのではないでしょうか。魔物たちが無理だ無理だと言っている人類と魔物の和睦を実現し掛けた管理人です。いったい何をすればそうなるのか……。正直、作者の想像を絶しています。逆説的に言えば、このたぴ岡ごときが書ける程度には、子狸はまともなのですね。ですから、作中で魔物たちがよく子狸をヨイショしていますけど、半分以上は本音なのかもしれません。評価というのは相対的なものですから、人類というカテゴリーから少し離して考えたとしても、それはきっと不当な評価には当たらない筈です。いっそためしにアニマライズしてみると……これはもう人語を操っている時点である種の事件です。賢いなどという領域ではなく、完全に進化の域に達しています。どうでしょう。こうしてつらつらと書き連ねてみると、主人公としての風格が備わってきたような気がします。作中にはいっさい反映されませんが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月03日22時49分]
(省略)
こんばんは、七伏様!
巨星、堕つ。三日間で色々とあったみたいです。本当はもっと色々と書きたかったのですが、どう考えても一話でおさまる分量を越えていたのと、あとよく考えたらジャンルが違うことに気が付いたのでダイジェストでお送りしました。
そして……長らくお待たせしました。牛さんの登場です。彼女の牧場……もとい迷宮では、骨のひとたちが苦しい生活を強いられています。はたして勇者一行は、虐げられる骨のひとたちを無事に救い出すことができるのでしょうか。子狸が現場にいたら、たぶんそういうストーリーになりました。危ない、危ない……。でも骨のひとは、なんだかんだで牛のひとをあたたかく見守っているのですよ。面倒見のいい骨だなぁ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月04日23時32分]
(省略)
こんばんは、タカ茅様!
ディ~フェンス!ディーフェンス!たぴ岡はですね、負けムードの中、苦戦するレギュラーにベンチで「声……声を出していこう!」とか言う準レギュラーに「はい!」と答えて、がんばる主人公を「あいつ……」とか言って短い回想シーンに突入して、退部届けを手に体育館に行ったら、才能に任せて大きな顔をしていると思っていた後輩が誰よりも朝早く練習しているところを目にして、グッてなって、人知れず退部届けを破りさって、翌日にキャプテンが体育館に来たら主人公と一緒に朝連していて、マネージャーが「活気付いてきたわね」とか何とか言って、キャプテンが嬉しそうに「ああ……」とか言う、そんなポジションが好きなのです。モブキャラの中でも、なまじエピソードがあるぶん登場頻度がそれなりにあって、微妙に便利なポジションと申しますか。ですから、ベンチから応えます。
おれ……このチームにいて良かった……!
お便りありがとございました!それでは!

  • [2013年02月05日01時33分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
はっはっは。たぴ岡はですね、お子さんの健全な情操教育の妨げになるものは書かないようにしているのです。流血表現等々ですね。だから鱗のひとが聖剣ですっぱりやられたとき虹が架かりました。ナイスボートならぬレインボーです。たとえ物語が破綻しようとも15Rを避ける。それがたぴ岡のジャスティス。きっと、うっかり親御さんに目撃されたとしても、トンちゃんが活躍するシーンはイルカショーに見えなくもないですし、基本的にはムツゴロウ王国的な感じで誤魔化せると思うのです。むしろ擬人化の方向性で。親御さんに履歴を追跡されても安心のファンタジー。
魔物リーグ編に突入したら、いよいよもって安心ですね。どう見てもスポ根モノです。たぴ岡に抜かりなし。まあ……魔物リーグが開催されるかどうかは甚だ怪しいのですが。いえね、魔物リーグに似たようなものは実在していてもおかしくない、むしろないほうがおかしいくらいなのですが、正直に申し上げますと、じつは魔王城を目指して旅をしている途中なのですよ。球技大会をやっている場合ではないのです。衝撃の事実……!
女王さまは原点に回帰してしまいました。八代目勇者は、目指す方向がバウマフ家と完全に一致していましたから。人選は完璧だったのにぐだぐだになったというのも頷けます。管理人と気が合う人間を選定して勇者に仕立て上げていたのですから、安心の自業自得でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月05日03時18分]
(省略)
こんばんは、雲の上様!
七つの☆を胸に持っていたような気もするたぴ岡です。ホアチャッ!
魔物たちが嘘をつくのは、管理人と遊んでいるときか、もしくは本当のことを教えると身の危険がある、心理的な負担が大きすぎるのどれかです。作中で子狸は善性の人物というふうに書かれていますが、それはバウマフ家の人間の性質による部分と、魔物たちの情報封鎖による部分、両方から成り立っています。つまり……まあ、世知辛い話ですが、心底から世のため人のために自らを犠牲にできる人間は、ふつうならまず生存不能なのですね。だから魔物たちは、世界で唯一の契約者の一族に「世界は美しく」「人間は正義に殉じる生命である」と教え込まなくてはなりませんでした。子狸は、魔物たちが作り上げた箱庭で大事に大事に育てられたポンポコなのです。箱入り娘などという次元ではありません。閉じ込めるのは可哀相だからと、魔物たちは長い時間を掛けて人類社会そのものを変革してきました。それは人類にとって有益なものでしたが、いびつなものであることは確かです。
魔物たちの隠し事は~……いえ、それは内緒です。最終話でそれらしきことを書く……予定です。どのようにして書くのかは思案中ですが……最悪、作中で表現するのは無理かもしれません。書いたら意味がなくなるのではないかと、危惧しています。工夫しだいなのかなぁ……?がんばってみます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月06日23時30分]
(省略)
こんばんは、がお~様!
まじめにがんばる勇者さんでした。はりきる牛さん。ポンポコサイドはハードスケジュール。問題があるとすれば、具体的に何の特訓をすればいいのかがわからないことでしょうか。とりあえず一週間後に何かの予選があるらしいです。本当にどうしたものかな、このポンポコ……。いや……こう考えましょう。シリアスか否かは大きな問題ではないのです。本当に大切なのは、何を残せるか、なのだと思います。まあ……じっさいに子狸が何を残せるのかと問われたら即答しかねますけど。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月06日23時51分]
(省略)
こんばんは、タカ茅様!
むかしの偉いひとは言いました。歩みの速さは人それぞれで良いのだと。そう、人それぞれで……。というわけで、魔物リーグに向けて発進したポンポコ騎士団。やっぱりツッコミ役がいないとだめですね。王都のひとは止めてくれませんでした。ミット打ちって何だか面白そうですよね。たぴ岡は、部屋でよくシャドウをするのですが、いえ、取材みたいなものですよ?羽のひとのコンビネーションブローとか、自分で身体を動かしてみるのがいちばん実感がわきますから。まあ、それは建前として、深夜の自室でウィービングとかしてみると妙にテンションが上がるのですよ。たぶん人前だとキレが落ちるので、ミット打ちの場合はどこまでクォリティを維持できるかが重要なんじゃないかなと勝手に想像してます。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月07日06時37分]
(省略)
おはようございます、マイマイY@様!
ねばりのあるしなやかな筋肉の上にキメ細やかな脂肪が乗っている王国最強の騎士。世界最速の男というわけではありませんが、パワー、スピードなどの総合能力が非常に高く、トライアスロンとか得意そうではあります。ぽっちゃり系のナイトさま。トンちゃんの登場に踏み切ったのは、まあ、状況的に出てこないのが不自然だったというのもあるのですが、人類の上限を先に提示しておきたかったからです。ひるがえって牛さんパねえす的な。子狸がパーティーを離脱してしまったため、噛ませ犬の役柄がトンちゃんに回ってきました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月09日02時57分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
完成した管理人は、信念などというものに縛られません。信念ゆるゆる、と言い換えることもできるでしょう……。DQ5の主人公が魔物使いでしたよね。探し求めていた勇者……波乱万丈すぎて、あまり探しているという印象はありませんでしたが……探し求めていた勇者が自分の子供だったと、ああいう感じです。ポジション的には、むしろパパスですが。いや、あえてサンチョという選択肢も。むしろゲレゲレ?もう一声。パペットマンで。そんなパペットマンが仲間になりたそうに勇者さんを見ていたので、仕方なくトカゲさんとうさぎさんも同行しました。
やはり妖精がこぶしで戦うのはどうかと思ったのです。イメージは大切にしてあげたい……。
女王さまはですね、過去に勇者と一緒に旅をしていたひとなので、基本的な設定は羽のひとと同じです。里の落ちこぼれで、臆病で、属性は光。女王さまの場合は、旅の途中で順調に成長してシューティング☆スターがどんどん強化されていきました。羽のひとは多彩な妖精魔法を使いますが、たいていはそのうちのどれかが強化されていくことになります。このへんはパーティーの構成によります。黒妖精さんがそうであるように、強力な個体は一つの妖精魔法しか使いません。妖精魔法は、しょせん余芸だからです。でも見た目には鮮やか。里で衛兵さんが使ったティンクル☆ブロウなんかは、なかなかどうして作者のお気に入りなのですよ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月10日11時26分]
(省略)
おはようございます、蛇様!
『午睡の迷宮』より。
いつの間にかマスコットキャラクターにおさまっていた二人と一匹。もはやグランド狸を止めることはできないのか。
言うまでもなく心理操作が大活躍したわけですが、過程を飛ばしたほうが印象に残るかなと思ったのです。すでにバレるバレないの次元は天元突破。トンちゃんは秀逸な魔法使いですが、それゆえに魔物たちの支配から逃れることは出来ません。勇者さんは正気を保っているのか否か、保っていたとしたら、魔物の同行を受け入れている騎士団に何を思うのか、勇者さんの心情については、のちにあきらかになる予定です。そのためには……様々な障害を乗り越えねばならないのですが。勇者さんルートに入れるかな、これ……?ちょっと不安になってきました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月10日22時00分]
(省略)
こんばんは、地海月様!
設定集かぁ……。いや、いろいろな謎については、作中で解決できると思うのです。ほとんど。その他の細かい設定につきましては、最初から全部が全部、決まっていたわけではないのですよ。矛盾が出ないよう骨子が組まれていて、じっさいにお話を書いているうちに肉付けされていったというのが正確なところです。ですから、たぴ岡の頭の中に入っているものを書面で起こしたら確実に脱落が生じると思います。読みやすいよう意識しはじめたら、もうだめ。書かなくても済むようなものは、確実に省かれるでしょう。ですから、そのつど書いたほうが良いのです。たぴ岡は、基本的に怠け者なのですよ。
というわけで、しいて(略)のこの嘘ホントのコーナ~。ぱちぱちぱち。
まず、すごく根本的な部分で、魔物たちは神さまみたいなものとご理解ください。そんなことを言うと、魔物たちは大変に気分を害するでしょうが……事実は事実です。およそ人間が知覚する範囲で、彼らに不可能はありません。人間の認識は電気信号で成り立っていて、魔物たちは当然その電気信号を自在に操れるからです。大雑把ではありますが、作中で「心理操作」と呼ばれている魔法がこれにあたります。ほとんど万能の魔法ですね。ところが、この心理操作をじっさいに人間にぶつけると、退魔性の比率に応じた修正が為されます。100%思い通りになることはなくて、個人によってバラつきがあるということですね。とくに、いわゆる退魔性が強いとされる人間、勇者さんをはじめとした剣術使いに対しては、結果が予測できないため使用を避ける傾向があります。裏を返せば、退魔性が低い人間……魔物と関わることが多い騎士なんかは、心理操作に対する抵抗がほとんどありません。ほぼ思い通りにコントロールできます。皮肉なことに、魔法を極めれば極めるほど、つまり戦士として優秀であればあるほど、魔物への対抗手段を失っていくのですね。とくにバウマフ家の人間は、人類の最底辺と言われるほど退魔性が損傷しているため、やろうと思えば身体を乗っ取ることさえ可能なようです(正確には思考を乗っ取っている)。
『午睡の迷宮』のお話で、トカゲさんとうさぎさんがマスコットキャラクターに就任したのは、べつに記憶を操作したのではなく、人間が飼い猫や飼い犬に向ける気持ちをコピー&ペーストしたものです。こういう手抜き作業を、魔物たちはよくやります。だから傍から見ると奇妙な関係に映るのですが、本人たちは納得しているのですね。突き詰めて考えると間違いなく最大の戦力なのですが、危機的状況だからと言って飼い猫に「よし、戦え」と言う人間はいないでしょう。家の柱でガリガリと爪を研いでいるにゃんこを見て「こやつめ」と思う……そういう目で王国騎士団の面々は二人の獣人(体長10メートル以上)を見ています。そんな彼らを、おそらく心理操作が正常に働いていないであろう勇者さんは遠まきに眺めているのですね。一方、魔ひよこの場合は、少し状況が異なっているようです。たんに認識できていなかっただけで、ずっと近くにいたので、二人より格上として扱われているようです。トカゲさんとうさぎさんが子猫だとすれば、魔ひよこは親猫という感じです。書いていて少しわけがわからなくなってきました。本当に大丈夫なのか、王国騎士団……。
あと、さいきんどんどん便利になってきた「魔力」。もう魔物たちは、とりあえず魔力と言っておけば間違いないだろうと思ってます。同じようにして魔物たちのふるさと「魔界」は生まれました。まったく懲りていません。ですが、何事にもモデルというものはあるのです。もともと魔物たちはほとんど隠すつもりはなかったようで、物質的な作用ではないとか何とか言っていました。バウマフ家の人間には「浸食魔法を詠唱破棄したもの」と説明しているようですが、両方とも正しいというのが真相です。べつに魔物たちが「浸食魔法と詠唱破棄のハイブリッド」を「魔力」と呼んでも、それは自由だからです。つまり魔物たちの肉体を構成する「魔力」と都市級が放つ「魔力」は別物なのだとお考えください。作中では同じものとして扱いますが。魔物特有のプレッシャーみたいなものが、じつは魔物のエネルギー源なのだという理屈は、真相はどうあれ、わりときれいに収まっているとたぴ岡は思うのです。なんだかわかりやすいような気もします。いや、本当は別物ですが。血液を攻撃手段にする生物はいないのと同じです。ファンタジー的には違和感がないのですが、ありえません。
以上、心理操作と魔力についてでした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月11日03時51分]
(省略)
こんばんは、があ様!
ああ、お便りのコーナーと本編は別物とご理解頂ければ幸いです。たぴ岡が思うに、古今東西、ありとあらゆる物語には裏設定が存在します。余計な部分をカットするのも作者の力量なのでしょう。たぴ岡がお便りのコーナーであれこれとお話するのは、未熟の証とも言えます。お恥ずかしい限りです……。しかしながら、どこまでカットするのか……これは非常に難しい。恥の上塗りをするようで恐縮ですが、正直、書いてみないとわからないのです。最終防衛ラインみたいなものは頭の中にありますけど、そこまでの道のりが遠すぎて、さいきんはだんだん麻痺してきました。
お屋形さまは、そのへんがきちっとしていると申しますか、それ以前に登場しないという荒業ぶり。さすがレジェンドと言う他ありません。あの大きなポンポコは……もう完全にエンディングまで見えていますね。恐ろしいことです。ところがどっこい、子狸の成長は著しく、制御不能に陥りつつある今日この頃。実子の暴走にお屋形さまも肝を冷やしていることでしょう。ざまあみろと言いたいところですが、いちばん肝を冷やしているのは作者です。本気でどうしよう……。いや、どうにでもなるのですが……どう誤魔化したものかと。燃え上がるほどヒートなバウマフの血。魔物リーグって本当になんなの……。
ほほう、ピクチャアとな……。自作のお話がピクチャアに女神転生するのは誠に嬉しいもの。作者冥利に尽きるというものです。ありがたや、ありがたや……。登場人物の細かい容姿については描写を省くならまだしも、ほとんど考えていないという惨状。やりにくいことこの上ないと思いますが、たぴ岡の里からひそかに応援させて頂きます……。あえてひとつだけ……ひとつだけお願いしたいことがあるとすれば、それは子狸のハーレムだけはありえないということでしょうか。作者なりの親心と申しますか、それはもう物理的にありえないと申しますか、あってはならないと申しますか、作者と主人公の間に決して埋まることのない溝が刻まれる可能性もなきにしもあらず……。具体的には、この“瞬間”を“待”ってしまいます……。しいて(略)は夢と希望の物語……ですから、その作者がツルハシを、もしくはバールに順ずるものを持ち歩いてはならないのだと、たぴ岡は固く固く誓っている所存。いや、これはネタではないのです。作者は、当然ながら登場人物に愛着を持っています。主人公ともなれば、愛情もひとしお。主人公は作者の分身とも言われます。子狸と同一視されるのは嫌ですが……矛盾が生じたので、なかったことにして……愛情もひとしお。そこには、きっと銀河とか何かそういう綺麗なものがあるのです。銀河なら仕方ない……。宇宙はひろく、果てしない。井の中の蛙という言葉もあります。けろけろ。アマガエルって可愛いですよね。でも命は儚く……なんと脆いのだろうか。そうした気持ちを大切にしたい……たぴ岡はそう思います。つまりカシオスさんって異様に完成度が高いキャラクターですよね……ということです。
お便りありがとうございます!それでは!

  • [2013年02月16日10時03分]
(省略)
おはようございます、ryo様!
いえいえ、たぴ岡は筆の遅い人間なので、こうしてぽちぽちとキィボォドをぽちぽちと叩いていたほうが良いのですよ。むしろ感謝であります。感謝!
第二次~第六次討伐戦争あたりは、本当にあいまいで申し訳ないです。王国歴200年頃とか300年頃とか書きましたけど、従来の討伐戦争の発端は人間たちの戦争なので(魔物たちが意図的に引き起こした討伐戦争は第一次と現在の第十次しかない)、史実の年表は多少ぶれると思います。第二次討伐戦争は王国歴70年とかでもおかしくないし、第三次討伐戦争は240年とかでもおかしくないと思っています。ただ、最終的に討伐戦争のゴーサインを出すのは魔物たちであって、あまり短いスパンで魔王が復活するのは考えにくいかな、とも思っています。討伐戦争というのは、言ってみればガス抜き作業なのですね。あと、人間たちの危機感を煽る意味もあります。
連結魔法は弱い魔法です。無調整の魔法は、単語スペルで開放レベル3の殲滅魔法を撃つことも理論上は可能でした。そのためには、ある程度まで法則性を理解していなければならなくて、また理屈だけでは難しいのです。古代、しいて(略)世界の現代人が当然のように備えている感覚を持つ人間だけが魔法使いと呼ばれました。魔物(開放レベル9)がいなかった時代、退魔性(当時は退魔性という概念は存在しなかったでしょうけど)は長年の修練と地道な努力で削っていくしかありませんでした。連結魔法は弱い魔法ですが、誰でも使える魔法です。この世界の魔法は強力であればあるほど、使い手を選びます。お屋形さまなんかは、高校で究極の魔法とは何かを研究していました。結論から言うと、それは人間には扱えないほど高難度の魔法でした。成長した巫女さんならばあるいは、という程度には。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月16日18時58分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
少年の心を忘れてはならないと、たぴ岡はそう思うのです。理想を言えば、残像だ、とかやりたかったのですが、よく考えたら残像って超光速だよね……ということで見送りました。残念……。
勇者さんは体力がないですからね……。TA☆NU☆KIナイツ(チーム名)は即戦力を求めているのです。子狸は二軍ですが……いや、スーパーサブ。とりあえずベンチには入れておこうという高評価を獲得しました。ベンチが余っているのですね。やはり体力は大事。魔物たちの教育方針は間違っていなかったようです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月18日22時45分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
アイシールド21!アイシールド21いいですよね!名作です。本当はキラーホーネットって書きたかったのですが、アメフトのルールを知っている人はあまり多くないみたいなので、なんの競技をしているのかは伏せました。なんとなくボールの奪い合いをしているんだな、とご理解して頂ければ。
(р・ω・)р力石よぉ……
外出用のパジャマとはいったい何なのだろうか……。正直、たぴ岡にもよくわかりません。どこからがパジャマで、どこまでがパジャマなのか。やわらかく包み込んでくれるもの、心にそっと寄り添ってくれるもの、それがパジャマなのだと思います。深い……。
いなくなって、はじめて気付くもの。子狸は、思ったよりも勇者一行に貢献していたようです。おもに勇者さんの奇行を優しく包み込んでくれる方面で。子狸も、またパジャマと言えるのかもしれません。たぬパジャマ。思うに、魔物たちが教官にパジャマを進呈しようとしたのは、心のどこかで子狸がパジャマであることを理解していたのかもしれません。心ってすごい。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月18日23時22分]
(省略)
こんばんは、マイマイY@様!
名前というのは、その人物の本質を表すものではないと思うのです。とある異端者も言っていました、家なんて関係ない、どう生きるかなのだと。たしかに、このたぴ岡もどシリアスな場面でトンちゃんとか何度も書いているとくじけそうになりますが、そういうときは王国最強とか書いて平静を保っています。その点、子狸は誤魔化しが効きにくいので面倒くさいポンポコです。魔物たちは、子狸を「彼」とは呼ばないのですね。それほど意識していたわけではありませんが、たぶん魔物たちの立ち位置は、少なくとも心情的には、子狸の傍にあるということなのだと思います。わたしでも、あなたでもないもの、それは「彼」あるいは「彼女」です。名前は大事だよね、というお話でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月19日06時28分]
(省略)
おはようございます、Yeti様!
ああ、コメント欄はあまりお気になさらず。山腹のひとは、ちょっとした注意書きにしたかったようですが、だんだん本来の目的から逸脱していきます。バウマフ村は滅びましたけど、すべては心の中なのです。それでいいのだと思います。
勇者さんがばーにんぐとか言ったのは、発声練習の一環です。手持ちの本を朗読したのでしょう。あと、たぶん子狸が勇者さんの肖像権を侵害したときの出来事も無関係ではないです。あのときは(子狸視点で)必要なことでしたし、結果的に鱗のひとに対して有効な一手でしたから、勇者さんもどうこう言いませんでしたけど、ちょっと気にしていたのかもしれません。
ハット!ハット!闘うチームポンポコ。何故と問われたなら、それはもう二つのチームが出会ったから、でしょうか。例えるなら、試合後に街角でふと鉢合わせた二人のライバル。これは、もう話の流れがどう転ぼうとも、完全に「試(や)ろうぜ」となると思うのです。避けられない運命だったのですよ……。はたして騎士Hは、チームポンポコに差し込む一筋の光明たりうるのか?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月22日22時56分]
(省略)
こんばんは、神反煉墜様!なんとストライダーなお名前……。
シリアス担当の勇者さんが、まさかの萌え対象に……。子狸がいなくなって、だんだんメッキが落ちてきたようです。でも、元々「剣士=生活力皆無」という設定だったので、問題ありませんね。
バウマフ家の人間は極めて退魔性が低いため、他者との結びつきが強く働きます。影響力が強いと言うか、なんと言うか。原理的には催眠学習に近いです。思考が引っ張られやすくなるのですね。もちろん効果は個人によってまちまちでしょうけど。残念ながら、ポンポコ騎士団のメンバーは子狸と相性が良かったようです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日15時39分]
(省略)
こんにちは、omega11様!
ふと自分は何をしているのだろう、と我に返るときってありますよね。そう、おもにテストの前日に遊び呆けているときとか。騎士Hの胸に去来したのは、そういう焦燥感なのです。シリアスだな。ふむん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日16時33分]
(省略)
こんにちは、肉じゃが様!
勇者さんは、そっとしておいてあげてください。代わりと言っては何ですが、子狸がVSトカゲ戦で超必殺技を披露してくれました。勇者さんアナザー×2。頭の悪そうなポーズと言うのは……「キラッ☆」とか何かそんな感じです。開放レベル3を使えない子狸は、レベル2で代用する技量が高いのでしょう。あれは無駄に高度で、実用性に欠けるとして正規の必修項目から外された活動画像魔法の一種です。つまり動画。ランプレーの似合う男は、さすがにひと味違った……。
騎士Hは、王都に残してきたであろう家族が心配なのでしょう。何らかの手は打ってあるはずですが、彼は「無効」と呼ばれる送信系の異能持ちの一人。彼らの家系は監視あるいは保護されていた可能性が高いです。適応者は大まかに分けて四つの系統があって、能力の分類上、明確な上下関係があります。送信系は最下位に属するため、もっとも数が多く、そして極めて高い確率で遺伝しやすい。コニタとかタマさんをはじめとする受信系と違って、少し便利な能力という程度なので、人格形成への影響が小さく、もっとも管理しやすいのですね。例外的に強力な送信系というのも、いちおう設定上は存在しますが、作中には登場しません。と申しますか、カットされて過去の出来事になりました。早い話が他者を洗脳できる異能持ちで、子狸と巫女さんが成敗しました。早々に洗脳された子狸が敵の手先になっていましたが、いつものことです。さすがランプレーの似合う男。
子狸と勇者さんは、互いに互いの長所を潰しあえる素晴らしいコンビです。港町襲撃事件なんかは顕著な例で、勇者さんが作戦を立てても子狸が暴走したせいで場当たり的なものに落ちついてしまいます。でも、それは結果的に、たぶん勇者さんが絵本とかで目にしてきた勇者像に近いのです。子狸は作中でよく大人ぶりますが、自分は子供じゃないと思っています。親狸から管理人の座を継承しているというのも大きいのでしょうが、やはり第三者から見たら子供です。勇者さんは子狸よりも年下という話ですから、彼女もまた子供なのですね。二人の関係は、二人で作っていけば良いとたぴ岡は思います。とりあえず魔王討伐しようぜ……?ということで、ひとつ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日16時58分]
(省略)
こんにちは、sayself様!
魔物リーグって何なんでしょうね……じつに悩ましい問題です。でも、いちばん困っているのは魔物たちです。彼らが先約です。子狸を成敗するのは、それまでお待ち頂きたい。
じつは、子狸が魔都に居なくてはならない理由はありません。人間側では戦力にならないし、魔物側では足を引っ張るだけです。主人公だから、というのが最たる理由になるのでしょうが、それは作者の都合であって、魔物たちには別の動機があります。王都のんに余裕があるのは、すでにストーリーを練り直したからなのでしょう。当初、魔物たちは勇者さんにあらかたの真相を教えるつもりでした。でも、歴史を変えるのは勇者でなくとも良いのです。ただの人間でも良い。きれいな王都のんは、そのように考えたのかもしれません。ひと、それをやけくそと言います。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日17時24分]
(省略)
こんにちは、アジア様!
ばーにんぐ!
僭越ながら、たぴ岡が代理を務めさせて頂きました。勇者一行についている山腹のひとは、基本的に勇者さんの味方なのです。おそらく全部隊の人間&狐一族&魔物たちに見守られていると知らずに発声練習をしてしまった勇者さんを哀れに思ったのでしょう。そういう優しさが、山腹巣穴在住の青いひとにはあります。
トンちゃんは、妹たちの無職生活を支援してきました。いつか、きっと立ち上がる日がやって来ると、そんなふうに思っていたのではないでしょうか。いまは充電期間に過ぎないのだと……。あと、牛のひとのモノローグのせいで、だめ人間の理屈に見えたかもしれませんが、トンちゃんが言っていたのは魔物と人間の根本的な地力の違いについてです。その場に狐娘たちが居たら、本人たちは何か思うところがあったかもしれませんが。でも、牛のひとが高評価してくれたので安心。だからトンちゃんと牛のひとの会話は、微妙に食い違っていました。
魔物たちは、ママンに変身するのは避ける傾向があります。他の魔物たちから叩かれるからです。ぜんぜん似てないだの、内面からにじみ出る美しさを表現しきれていないだのと、言いたい放題です。変身する本人からして、そう思うようです。脳内補佐による美化が極限まで進行しているのですね。だから子狸がママンに似ているというのは、ママンの血を引いている子狸ならばと、魔物たちが納得できる理由あってのことなのでしょう。言ってみれば、魔物たちは完全に対等な関係であるため、優劣を競うのは不毛なのです。
さて、魔物リーグ。非常に難しい問題です。これは、そう、例えるならば、かの難事件、鮫島事件に近いのではないか……そう思います。さすがに、あれほどの規模ではありませんが……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日17時55分]
(省略)
こんにちは、笹掛様!
正確には、対人戦で獣人種最強ということになります。牛のひとの分類は「上位戦隊級」で、これは騎士団が総力を費やしても打倒できるかどうか怪しいというランクです。何故なら、彼女は迷宮に住んでいるからです。魔物たちの「開放レベル」を基準とした分類と違って、人間たちの分類は脅威度を正確に表したものです。ですから、戦場の環境も考慮されるのですね。牛のひと単体の戦力と迷宮を切り離して考えるのは現実的ではないし、意味がない、ということです。
じっさいのところ、牛のひとが沼地までお出掛けして行って、鱗のひとと口論のすえ殴り合いに発展した場合、たぶん勝つのは鱗のひとです。迷宮には入場制限があって、おそらく一つの部屋に入れるのは二十人超が限度でしょう。自分が勝てる環境を用意できるというのが、牛のひとの強みです。そして、それは人類が他の動物を圧倒してきた秘訣でもあります。
人間がどう動くのかわかる、目線の高さが同じなので瑣末な動きも見落とすことがない、人間が持つあらゆる能力の延長上にある、それが人型の魔物です。その要素を発展させていき、地の利、数の利をものともしない設定を付加されたのが都市級の魔物なのですね。騎士級→戦隊級→都市級という戦力の昇華は、過去の旅シリーズで、ストーリーと同時進行で不都合を埋めて行った結果です。都市級の魔物が持つ「魔力」に個体差があるのは、そのためです。ひよこ→蛇→魔人という手順を踏んで発展していったものが、魔力なのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日18時11分]
(省略)
王都ルール発動……!
こんばんは、月狩様!
ええ、納豆もいいですよね。ときどき無性に食べたくなります。一緒にパッケージされているタレを使うのが、いちばん美味しいのですよ。小さい頃は、開けるのが面倒くさかったのか何なのか、醤油を使っていたので、本当に損をしていたと思います。
正直、聖剣と念力のコンビネーションはたぴ岡も想定していませんでした。魔物たちの弁護をさせてもらうなら、勇者と物体干渉の異能持ちが手を組んだことは、過去に一度もなかったのですね。まず勇者からして百年に一人くらいしか誕生しないし、活動時期も限られています。トンちゃん級の適応者に至っては、二百年に一人生まれれば多いほうでしょう。まったく、王都のんは頼りになるぜ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月23日23時40分]
(省略)
こんばんは、Yeti様!
いえいえ、ものは考えようだと思うのです。子狸が言っていることは(本人はゲームメイクについて話していたのですが)、じつは正しいのです。ポンポコ騎士団は魔王との対話を望んでいるわけですが、その過程で魔物たちを無視して進むのは、あべこべなのですね。間に合うとか、間に合わないというのは、じつはどうでもいいことなのです。……と、まあ、口では何とでも言えるのですから、まことに世の中とは珍妙怪奇なものです。
勇者さんは笑えるようになりました。とうとう、ここまで来ましたね。魔物たちが感情を持たない女の子を勇者に据えたのは、彼らの物語のはじまりが、一人の人間が魔法に心を与えたことだったからです。感情を取り戻すということは、きっと心の芽生えと似ている。他にも色々と理由があって、それは作中でいずれ触れますが、理屈ではない本音を言えばそういうことなのだと思います……。というわけで、勇者さんの残念回でした。新しい概念も飛び出しました。その名も残念力。ドラゴンボールの「戦闘力」にあやかってみました。本音を言えばスカウターも欲しいところですが、さすがにそこまでやると色々とまずそうなので自重します。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月24日00時20分]
(省略)
こんばんは、神反煉堕様!
たぴ岡はこう思うのです。本当に大切なのは、心のつながりなのではないか、と。魔王、勇者。そんなことはどうでもいいことなのではないか、と……。つまりミナデインです。
おっと、少し感動的な話になってしまいましたね。お恥ずかしい。つまりたぴ岡が言いたいのはですね、マインドスイーパー面白いよね、ということなのです。一つ撤去しただけでは、何も見えてきません。初期配置で、ある程度は運頼りでまとめて撤去する。そうすることで、一つ一つの撤去がはじめて意味を持っていく……手を取り合っていく……。でも最終的には運頼りになるのは本当にカンベンしてほしいです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月24日03時11分]
(省略)
こんばんは、moto様!
設定表かぁ……やはり分かりにくいのでしょうか。登場人物が多すぎるのかな?それとも魔法?色々と工夫はしてみるのですが、どうしても作者の視点を脱しきれないのですよ。さすがに考えている本人なので、忘れようと思っても忘れることができないようです。そのつど説明は入れるようにしていますが、理想を言えば魔法はスペルがわかれば感覚的にどんな効果のものか判別できるようにしたいですね。いちばん簡単なのが、ゲームみたいに効果を固定して名前を決めることなのでしょうが(「ファイアボール=火の玉が飛んでいく」みたいに)、その魔法を最初に開発したのは誰なのか、呪文が必要ならばどうしてなのか、呪文を変えることは出来るのか、そもそも呪文を決めたのは誰なのか、新しく魔法を開発することは可能なのか、可能ならばどうしてもっと便利な、あるいは強力な魔法がないのか、等々……考え出すときりがありません。なので、たぴ岡は最初に法則性を設けました。効果を分解して、ファイアボールを撃つのではなくて、ファイアボールを作って撃つ仕様にしたのです。そのほうが、なんだか色々と出来そうで面白そうかな、と。もっとも、そうしたら現地の人々は「色々と出来そう」という部分を排除して怪しげな改造を施しはじめたわけですが。
とりあえず、作中で登場した魔法のスペルを整理すると、こんな感じです。
・属性魔法
パル(発光)アルダ(遮光)ゴル(発火)レゴ(冷凍)イズ(発電)ポーラレイ(水)ドミニオン(土)ハイパー(霊)
基本的に、属性魔法というのは発光魔法の変形です。術者のイメージを補強する役割を持っていて、これを排除した魔法は扱いが難しいです。とくに複数の魔法を同時に扱う場合、目に見える状態にしておかないと維持するのは非常に困難です。あくまでも便宜上の分類なので、水魔法と土魔法は浸食魔法から分化したものだったりと、一括りに出来ない面もあります。ハイパー魔法に至っては、完全に別種です。
・その他のレベル1さんたち
タク(固定)ディグ(投射)グノ(放射)ディレイ(拒絶)グレイル(浸食)エリア(変化)ラルド(拡大)エラルド(拡張)アイリン(逆算)ドロー(加速)シエル(減速)アバドン(崩落)バリエ(融解)ロッド(指定)ブラウド(伝播)
単体で開放レベル2の魔法、あるいはレベル3の魔法は存在しません。上記で述べた通り、「ファイアボール」という現象を分解したのが「連結魔法」だからです。また、この世界の人間の開放上限は「3」であったため、レベル4以上の魔法を細分化する意味はありませんでした。これらの魔法は、物語を進行する上で、これだけあれば困らないだろうというものです。属性魔法とあわせれば、およそ思いつく限りの現象を引き起こせるので、たぶんこれ以外の魔法はないです。もちろん巫女さんがやらかしたような「例外」を除いての話ですが、そうした魔法は「存在しない」ので「スペルを唱える(名前を呼ぶ)必要がない」という扱いになります。
・並居る猛者、レベル4さんとレベル5さんたち
メイガス(座標起点)ノロ(詠唱破棄)エリアル(並行呪縛)エルラルド(射程超過)
大まかに言って、原初の形態を保っている魔法は四字で表されます。「~魔法」という呼び方はされません。レベル1の分類に入っている「ロッド」も作中では「標的指定」と呼ばれています。これは古代の希少な魔法使いが、標的指定だけは別に扱っていたからです。何かと物騒な時代だったので、敵対者に向けて「ロッド」と宣告することで脅しを掛けたのですね。対象をロックするというような使い方でした。元ネタは「ロット数(製造番号)」ですが、偶然にも「杖」の「ロッド」と同じ音になりました。魔物たちは知っているようですが、「~魔法」という呼称は、少なくともしいて(略)世界では正しい用法とは言えません。「重力」を「重力法則」とは呼ばないのと一緒です。現象には、その下敷きとなる法則があります。「魔法」というのは、手から火の玉が出たりする現象を導く「法則」です。ただし、その「法則」を形作っているものが、あまりにもやばすぎるため、魔物たちは魔法、魔法と言って誤魔化してきました。近年では魔法の研究が進み、さすがに誤魔化しきれなくなってきた(巫女さんあたりは自分たちが「魔法」と呼んでいるものが制限を取り払うためのものだと知っていた)ため、熱心に「魔力」という概念の流布に取り組んでいます。ねつ造に余念がない魔物たち。
そんな素敵生物の魔物たちは、まず上記の魔法の組み合わせで身体を構成しています。並行呪縛は人間で言うところの「脳」に近く、魔物たちのアクションを管理してくれています。言ってみれば、魔物たちにとって手足を動かすことは、火を吹く、分身する、瞬間移動するといった行為と、同じ次元で処理されています。
無敵すぎる魔物たち。作中に登場するオリジナルは23人です。分類は大まかに書きます。
・レベル1(下位騎士級)
ポーラ属(六人)イド(王都)トワ(山腹)アリス(庭園)ウノ(火口)ジ(かまくら)ドライ(海底)
ディン属(三人)キングダム(王国)ユニオン(連合)レジスタンス(帝国)
作中でも触れましたが、レベル1の魔物はとくべつな役割を持っています。レベル2以降の魔物には見られない、同種のオリジナルが存在するのはそのためです。
・レベル2(上位騎士級、霊界のひとたち、怨霊種)
ブル(骸骨)パル(亡霊)リリィ(しかばね)
パルというのは見えるひとのこと。本名は「ジェステ」と言うのですが、「騎士」とかぶるので改名。魔物が魔法そのものであるという設定をわかりやすくするために発光魔法と同じ名前にしました。「しかばね」というのは歩くひとのこと。元ネタはゾンビです。スケルトン、レイス、ゾンビ、このトリオはガチでした。もう他の組み合わせはありえないというレベル。
・レベル3(下位戦隊級~上位戦隊級、獣人種)
イリス(牛)シマ(うさぎ)ロコ(トカゲ)
アニマル三人衆。元ネタは、ミノタウロス、ウェアウルフ、リザードマンです。選択肢が多すぎたため、有名どころから引っ張ってきました。一名ほどおかしいのが混ざっていますが、たぴ岡は生粋のジャパニーズであるため、人狼よりも兎のほうがしっくり来ました。月と言えば兎なのです。
・レベル4(下位都市級~上位都市級、超人種&魔獣種)
シエルゥ(妖精)、グラ・ウルー(魔人)、ヒュペス(ひよこ)、ディ・リジル(蛇)
魔力(念動力)を使う猛者たち。魔人と蛇さんは未登場ですね。なお、蛇さんの本名は「ズィ・リジル」です。作中で騎士たちは「ディ・リジル」と呼ぶので、そちらの表記を優先しました。「超人種」という分類はお蔵入りしました。ようは「人型」と呼ばれる魔物のことですが、妖精さんのまさかの脱退により定着しませんでした。そこで、代打として登場したのが魔軍元帥こと「ジ・エルメノゥマリアン・ヨト」さん、またの名を「つの付き」と言います。中のひとは庭園アナザー。庭園のひとは、最強の魔物と目されています。いわゆる究極汎用型不定形生物さんです。
・レベル5(ファイブスターズ、王種)
エイラ(巨人兵)ニレゴル(不死鳥)アイオ(竜)フォビドゥン(人魚)
最高位の魔物たち。人間を基準にした魔物ではないため、「ある一定以上の攻撃でダメージを受ける」という設定そのものが付加されてません。他のレベルの魔物は、人間の攻撃で死んだふりをしますが、部屋でジャブを繰り出しても重力がなくならないように、魔物への物理攻撃は基本的に無意味です。ただ、魔法と人間の関係は互いに異物なので、まったく影響がないというわけではありません。ファンヒーターと扇風機みたいなものです。むしろ開放レベルが隔絶しているため、魔法攻撃のほうが無意味です。無意味どころか強化につながっています。
……と、まあ、このあたりを抑えて頂けていれば、だいぶ読みやすくなるような気が……しますね?
頂き物のイラストに関しては、個別に対応させて頂きます。話順に、「勇者さんの“漢”が見たい」part1、「勇者さんはおれの嫁」、「第三回全部おれ定例会議」part2、「幼なじみっていいよな」、「燃える峡谷」の五点です。じつは、あと3点頂いているのですが、1点は外部サイトであるため、この場でご紹介して良いのかどうか判断しかねます。残る2点は、現在準備中です。もしくは最終話のあとにショートストーリーでも書こうかなぁ……?考慮中でする。
そうそう、あとがきでご紹介させて頂くというのは、思いついたときは完璧だと思ったのですが、これが意外とわかりにくいのですよね。盲点でした。サブタイトルに「☆」でも付けるか?でも、あまり意味がないような……?新たに宝物庫を作ったほうが早いですよね。ところがどっこい、たぴ岡は挿絵に使わせて頂きたい。二律相反とはこのことか。とりあえず、結論が出るまでは個別対応とさせて頂きます。ご了承ください。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月27日23時18分]
(省略)
こんばんは、桜様!
勇者さんはですね、残念と言うより、ふつうの人間なのです。ちまたで話題の異世界トリップというお題がありますでしょう。たぴ岡なりの理屈で言うと、究極の小説は「自分」が主人公になるお話なのです。ただし考え方は人それぞれですから、代案として作中の主人公を立てるのですね。そういう意味では、子狸は別方向の主人公です。共感するのではなく、幼児に対するような優しい気持ちで見守って頂きたい。少し話が逸れました。設定上、もしもしいて(略)世界にトリップした人物がいたなら、その人物は最高峰の退魔性を持つことになります。魔法を受け入れるか、拒絶するかで、また結果は変わってきますが、少なくとも魔法を使うことはできません。そして、この世界の台所にかまどはありません。食材を調理するスペースがぽかんと空いているだけです。もちろん水道もありません。水魔法は水場で使ったほうが効率が良いので、近くの川から水は引いているかもしれませんが、わざわざ自宅まで引っ張っているとは考えにくいです。圧縮魔法があるので、お買い物のついでに汲んでしまえば良いのですね。子供のお遣いレベルの作業です。剣士には、それができません。まだ魔法を使えない幼児と同程度の労働力しかありません。多少、残念に見えても、それは仕方ないね……。
思えば、そのへんのことをきちっと書いておけば良かったのかもしれませんが、子狸に甘えてしまいました。子狸がいれば、そのへんのことはどうにでもなります。勇者さんが「のどが渇いた」と言えば、大気中の水分を凝縮してくれます。砂漠とかでなければ、水場すら不要の便利なポンポコ。「おなかが空いた」と言えば、そこらへんから魔改造の実を拾ってきてくれます。土魔法を使えるので、採集は非常にスピーディー。便利な子狸。何気に大活躍していたわけですが、残念ながらストーリーとはあまり関係ありませんでした。
というように、土台さえ作っておけば、あとは当てはめて考えるだけです。無軌道にならないのは、魔物たちががんばってくれているからだと思います。明確な目的を持っているので、少し寄り道をしても結論はぶれないのでしょう。ただ、その目的を悟られないようにあれこれと工夫を凝らしているため、どんどんややこしくなります。そのフォローをするたぴ岡。安心の自業自得。
『敗戦』より。今回のお話では、トンちゃんが分身を縦一列に並べて突進する技を披露してくれました。じつは狸なべデスマッチ第三陣で特装Aが使った分身魔法も同じものです。複数の分身を作って、そのうちどれかに本体が混ざるやり方ですね。足並みが乱れるとバレるので、かなり高度な技術です。特装騎士が一度に編み出せる分身が平均二体であるのに対して、トンちゃんは常時三体の分身を作れます。やろうと思えばもっとたくさん作れるのでしょうが、熟練した魔法使いは無理をしません。これは、常に100%の力を発揮しようとしてもあとが続かないためです。分身が二体なら、本体に攻撃が来る可能性は50%。三体にしても33%と、17%の開きしかないため、それならば状況を単調にして別の魔法にリソースを割いたほうが効率的であるというふうに騎士は考えます。トンちゃんは、同時に魔法を扱う能力が極めて高いのでしょう。分身を三体にしても、まだ余裕があるのですね。分身を縦一列に配置して、本体はバックステップ、後列の分身に混ざるという一連の動作は、なかなかどうして見栄えの良いものです。牛のひとが強すぎて分身が意味を為さなかったため、そこまで詳しくは書きませんでしたが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月28日01時01分]
(省略)
こんばんは、蒼衣様!
お屋形さまは、とうにバウマフ家の悲願を達成していたというのか……さすが伝説狸……。
歩くひとは、なんだか楽しそうですね。何よりだと思います。ちなみに王都郊外の某パン屋では、火口アナザーとかまくらアナザーが仲良く売り子をやっています。たまに喧嘩をすることもあるけれど、基本的に仲良しの二人。たぴ岡のイメージだと、火属性の火口のんと氷属性のかまくらのんは、相反するものという先入観があって、何かと反発し合うという感じになったのですが、気付けば火口のんは土属性の担当になってしまうし、喧嘩するほど仲が良いを地で行くコンビになってしまいました。わからないものですね。無事、火属性の担当になった庭園のんは、ほくそ笑んでいることでしょうが……このときは、まさか自ら災厄を招き入れることになろうとは……夢にも。
ちなみにちなみに、非常にどうでもいいことですが、たぴ岡は「氷属性」とか書くと、もやっとします。氷を生み出すとか、凍らせる水はどこから出てきたのってなる。けっきょく同じことなので、試験的に「冷凍魔法」とか色々と書いてみたりもしているのですが……どうもしっくりきません。もう、いっそのこと熱量を上下する魔法で一括りにしちゃえば良かったのかも。庭園のん、消滅の危機……!
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月28日00時45分]
(省略)
こんばんは、真っ白な灰様!
以前の勇者さんとは、わけが違う……と良いですね。たぴ岡は、狐娘たちの手本になろうとして張り切るけど、むしろ足を引っ張っている勇者さんを応援しています。
さて、ご質問ありがとうございます!
体術でもトップクラスのトンちゃん。彼は警察機構を兼ねる騎士団の人間ですから、もちろん通常の打撃が治癒魔法の適用外であることを知っています。結論から言いますと、理論的にはとどめを刺すことも可能です。むしろ、素で開放レベル9の魔物を、魔法で倒すのは無理です。魔物たちは設定に則って死んだふりをしますが、じっさいには人間が撃った攻性魔法は全て打ち消されていて、魔物側で画像と効果音を操作しているというのが正しいのでしょう。トンちゃんは王国最強の騎士……バウマフ家ほどではありませんが、退魔性は相当なところまで劣化が進んでいると見て良いです。正直、魔物たちからしてみると、ろくに魔法も使えない子供に殴られるほうが痛いです。そう、痛いのです。人間(と言うより生物全般)の退魔性は、決して「0」にはなりません。退魔性が「0」になるというのは、すなわち魔物になることを意味するからです。魔物になるということは、開放レベルの縛りがなくなるということ。しいて(略)世界の魔法には「原則」と呼ばれるものがあって、これは簡単に言うと魔法の術者となる種族を保護するための仕組みです。魔法を使える種族というのは、人間がそうであるように、まず例外なく高度な知性を持っています。座標起点と射程超過を使えたなら、例えば数十億のうち一人が「世界なんて滅んでしまえばいいのに」と考えて、実行に移した時点で人類は滅んでしまいます。それを避けるための措置です。射程超過と言わず、座標起点の時点で、まず社会は成り立たないでしょう。でも、物理法則による「空間」とか「時間」は、「魔法」からしてみれば「焚き火をおこす」のと同じ程度の価値しかありません。それでは困るから、「開放レベル」や「性質」というものが定められています。退魔性が「0」の魔物は、魔法のルールから逸脱した存在であると言えます。人間は魔物にはなれません。そういう設定になっていると言えば、それまでなのですが……たぴ岡の勝手な想像ですが、もしも現実世界で魔法が実現したなら、たぶんこういうものになると思います。「何が出来るか」ではなく「何が出来ないか」を徹底的に詰めたものになるのではないかと。
だから退魔性が高い勇者さんなら魔物を倒しきれるのかと言えば、そうでもないのですが。魔物というのは、魔法が見ている夢みたいなものです。「魔法」という法則を排除しない限り、魔物が本当の意味で死ぬことはありません。それが実際のところです。
魔物たちが自らに課している設定上の話であれば、真っ白な灰様の仰るとおりです。魔物たちは、たくさんの人間に魔法を使ってほしいと考えているようですから、本当なら「魔物を打撃で倒せる」という設定は除外したかったのでしょうけど、治癒魔法は物理攻撃には適用されないというルールが先にあったため、外せませんでした。もしかしたら注釈に書いたかもしれませんが、本当の治癒魔法というものが別にあって、それは恐ろしく高度で、かつ危険な魔法であったため封印されてしまいました。細胞分裂とか、新陳代謝、テロメアなど、そういったものを完全に無視して肉体を修復することも可能な魔法でした。封印されたのは、正確にはその一部、基幹となる「翻訳魔法」です。悲しいけれど、だから魔物たちは子狸が何を言っているのか本気でわからないのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月28日01時33分]
(省略)
こんばんは、moto様!
ご質問ありがとうございます!どこにイラストがあるのかわかりにくいだよこのマカダミアがっと言うことですね。まず、たぴ岡はでんぷんのようなものです。豆類ですらありません。残念です。非常に残念……。残念極まりないたぴ岡パール(昇格)はともかく。
せっかくですからフローチャート方式を導入してみようと思います。
ある日、moto様は小説家になろうにサイトオンしました。イラストのON/OFF機能があるようだ……。
もしもOFFにされているのであれば……→①へONにされているのであれば…………→⑤へ
①このままではイラストが見れない……。
それでも信念は曲げない、それが忍道…………→②へときとして信念を曲げるのも勇気ある(略)…→⑤へ
②調子に乗ってフローチャートとかやってみたものの、ここでたぴ岡の心がへし折れてしまった……。
⑤とか関係なしに本題に入りますね。ありがたくも嬉しい頂き物。現在、挿絵として使わせて頂いているイラストは5点あります。目次の上から順に、
「勇者さんの“漢”が見たい」part1「勇者さんはおれの嫁」「第三回全部おれ定例会議」part2「幼なじみっていいよな」「燃える峡谷」
以上の五点です。これらは「小説家になろう」の提携サイト「みてみん」に投稿された作品でございます。みてみんで、ある検索ワードを打ち込んでみると……?なんと。他にも2点出てきます。こちらは、いずれ挿絵として使わせて頂く予定です。もう1点、外部サイトでご発表されている作品もあるのですが、この場でのご紹介は控えさせて頂きます。
本当なら、サブタイトルの横に「☆」でも付けて、あらすじで「☆の付いてるお話は~」とでも書けば済むのでしょうが、諸事情あって、あらすじはいじれません。そのため、誠に心苦しいのですが、個別に対応させて頂いております。ご了承くださいませ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年02月28日02時47分]
(省略)
こんばんは、タカ茅@受験が近いぃ((;゜Д゜)ガクガクガク……様!
たぴ岡は、勉強って凄いことだと思うのです。がんばれと言われたら、やる気を失う。言われないなら言われないで、そもそもやる気がない。
なんなんだ、この勉強という怪物は……?
耳にたこが出来るほど「将来を左右する」とか言われても、正直、ぴんと来ませんよね。たぴ岡なら、たとえ未来の自分がタイムスリップしてきて、後悔するから勉強はしとけって言われても、まずやらないです。
――われわれは、いったい何と戦っているのだろうか?
そこで、たぴ岡は深夜のテンションで考えてみました。学生が勉強を嫌うのは、ふだんから学校で勉強をしているからなのではないかと。つまり、発想の逆転ですよ。どうせ授業中は勉強しか出来ないのですから、その時間を自分でも軽く引くほど集中して勉強すれば良いのです。わからないことをリスト化して、徹底的につぶしていく。先生の目を盗みながらの作業になるでしょうから、手落ちの部分は出てくるでしょう。あとは試験日から逆算して、わからないまま放置することになるであろう部分をピックアップする。ここまで来れば、嫌が応にも自分を追いつめることが出来るんじゃないかと思います。ようは、どこまで自分を崖っぷちに追い込めるかだと思います。たぴ岡などは、なまじ自分は頭がいい、やれば出来るとか勘違いしていたせいで、落ちるところまで落ちましたからね。思えば、将来の夢とか作文で書きましたけど、言うほどその職業に就きたいという気持ちはありませんでしたし、落ちつくところに落ちついたということなのかもしれません。
さて、ご質問ありがとうございます!
そうですね。完璧です。作中で何回か「精霊の宝剣は最高位の存在」とか書いてきましたけど、では「最高位の存在」とは何なのか?ということを骨のひとは改めて考えたようです。それで下した結論というのが、「法則の頂点」というものなのでしょう。われわれの世界で言うところの「光速に勝るスピードはない」というのと似てます。2cmの場合も同じなのかな?よくわかりませんが。「2cm動く」という絶対のルールが先にあって、その他の事象は、その絶対のルールを守るために捻じ曲げられるというモデルをとっています。むしろ逆なのかもしれませんね。物体が光速で動くとき、計算上、その質量は無限になるという話を聞いたことがあります。それは光最速伝説を守るためにそうなったのではなく、最後に伝説が残ったと考えたほうがつじつまが合うような気がします。
聖剣が何でも切れるのは、空間や時間に丸ごと干渉するから。裏を返せば、聖剣が何かを切るとき、必ず空間に干渉しています。だから弾かれたのだとしました。ただし、いかんせん屁理屈なので、この理屈には穴があります。先に作用したのが宝剣であったなら、どうなるのか。残念ながら、優先されるのは2cmです。2cmというのは、魔法で言うところの「原則」にあたります。原則というのは、詠唱破棄がそうであるように、必ずしも下位の概念を打ち消すというふうには働かないのですね。明確なルールが存在し、それに伴う結果が生じます。これ以上はネタバレに該当するので控えさせて頂きますが……2cmさんカッケェということで、ひとつ。
お便りありがとうございました!それでは!


03月

  • [2013年03月01日17時53分]
(省略)
こんばんは、がお~様!
だいじょうぶです。結末はぶれません。そのために、あらゆる手を尽くしてきました。途中、少しおかしくなることはあるかもしれませんが、終わりよければ全てヨシという言葉もあります。つまり終わりさえシリアスなら、途中で何をしても全て許されるということなのだと……そう思っていた時期がたぴ岡にもありました。そうではなかったのです。たぴ岡は気付きました……。シリアスかどうかを決めるのは、その本人です。だから、べつに周囲の青いのが連鎖して消えてばよえ~んとかしていても何ら問題はないのです。それは本質ではない……。そう、本当に大切なのは、信じる気持ちなのではないでしょうか。たぴ岡の、ちょっとイイ話でした。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月01日18時21分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
とうとう深遠と一体化してしまった子狸……。勇者さんには何か秘策があるようです。「秘策」と書くと、まるでプラスのイメージが思い浮かばないのは何故なのでしょうか。アリアパパは、けっこうよく笑います。笑ったほうが有効だと考えたときは笑いますから。そういう場面は、たぶんけっこう多いのです。なので、必要なければ笑いませんけど。勇者さんの感情制御は、世代が進んで劣化しはじめたものなので、アリアパパのようには行かないでしょう。それは裏を返せば、本来の制御系にはない何かがあるということです。ちなみに勇者さんは、伝説狸とは接点がありません。彼女のつたない感情表現や仕草は、近くにいた人物を真似たものです。そう……勇者さんの近くにはずっと、よく笑いよく泣く小さなポンポコがいました。魔物たちは、いずれそのポンポコが勇者さんの笑顔を取り戻してくれると思っていたようです。たしかにそのほうが物語として綺麗なのでしょうが……これが、たぴ岡なりの結論です。勇者さんが笑顔を取り戻すなら、それは自分自身の力によるものだと思っていました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月01日19時06分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
『崩壊の兆し』より。ゲート開放戦、決着!でも、もうちょっと続くのじゃ。
はい、結界を使える人間はバウマフ家だけです。結界魔法は「世界の再構築」という原理で動いていますから、複数の属性を同時に、しかも均等に扱わなければなりません。そのため、人間とは極めて相性が悪い魔法です。魔法を使うには反復練習が欠かせなくて、全ての属性を満遍なく伸ばせるほどの時間は人間にはないからです。また、融合する属性魔法の数が少なければ少ないほど高度な科学知識が必要になります。たとえば土魔法を使えないなら、他の属性で代用しなくてはならないということです。
魔属性を使える人間はバウマフ家だけ。ですから、バウマフさんちのひと以外で結界魔法に辿りつける可能性があるとすれば、巫女さんくらいでしょう。土魔法を扱えるというのもあるのですが、魔物たちが思いもよらない方法で新しい型の結界を作ってしまうかもしれません。おそらく魔法の裏コードみたいなものを利用することになるでしょう。正直、たぴ岡はそこまで突っ込んだ設定は考えていないのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月03日01時05分]
(省略)
こんばんは、タカ茅@受験が近いぃ((;゜Д゜)ガクガクガク……様!
たぴ岡はですね、そろそろ最後にはオトさなくちゃいけないという縛りから脱却しなければならないと思ったのです。ある種の照れ隠しみたいなところがありましたから。勇者さんの情操教育は順調なようですし、たぴ岡も負けてられないな、と思ったのです。あと、こちらがメインの理由になるのですが、ここでいったん切ったほうが印象に残るかな、と。子狸サイドに転じてしまうと、全部持って行かれてしまうと申しますか、そういうところありますよね。シリアス担当のヒロインをボケに転向させようとする、とんでもない主人公です。勇者さんは、なまじ真面目だから納得しそうで怖いんですよね……。狐娘たちの適当な言いぶんにも案外素直に応じるし。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月03日01時40分]
(省略)
こんばんは、Yeti様!
いいえ、もっとひどいです。剣はそこそこ使えるようだけど、ろくに魔法を使えない子が残ります。魔物たちは魔法剣士=中途半端な存在とか言ってましたけど、この世界の魔法は才能さえあればすぐに使えるようなものではありません。子供があっさりと使えるようだと、根本的なルールから外れますから(この世界の魔法は術者となる種族を保護するセーフティみたいなものが働いている)、幼児にはまず無理というくらいの明確なイメージ(ややこしくなるので没りましたけど、「識値」と言います)と、再現性(確度)を要します。勇者さんは幼児ではありませんし、魔物たちの口ぶりから識値は満たしているようですが、いっさい練習していないので確度がまったく足りていません。たぴ岡は、夢と希望あふれるファンタジーを書きたかったので、努力が報われる世界にしたかったのです。ですから、才能があまり意味を為さない世界になりました。トンちゃんとか、この上なく才能に恵まれた人ですけど、牛さんにこてんぱんにされていましたね。才能があって、努力を惜しまない人でも、無理なものは無理なのです。結果よりも過程を大事にしてほしい……そう願って書きました。努力の結果ではなく、努力したという事実そのものが大切なのではないでしょうか……。
さて、以前に顔見せした連合騎士団がついに本編に絡んできました。わりとおとなしい山腹のひとが、こうまで悪しざまに他人を罵るのは珍しいです。過去に何かあったのでしょうか。あったようです。連合国の司祭は、本人にあまり自覚はありませんが、かなり特異なキャラクターをしています。連合国の、と言うだけあって、王国や帝国にも司祭はいますが、連合国の司祭は相当な変人で、バウマフ家と変人の間には切っても切れない腐れ縁が生じます。類は友を呼ぶという言葉もありますから。魔物たちは認めないでしょうけど、あくまでも一例として……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月04日01時36分]
(省略)
こんばんは、omega11様!
いえ、それがそうでもないのです。たぶん、パーティーの構成から言って、ごはんを作っているのは特装部隊です。子狸は、より深遠な……おそらくデザート担当だと思われます。土魔法を使えるので、実シリーズの採集に掛けては常人離れした嗅覚を持っている筈です。実働部隊は、食器を並べる係。黒妖精さんははちみつを食べる係。鬼のひとたちは各種装備の点検を。共同作業は大切ですよね。一人はみんなのために。みんなは一人のために。そうやって世の中は回っていくのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月06日21時55分]
(省略)
こんばんは、真っ白な灰様!
勇者さん、まさかの勝利でした。惜しみなく惨敗してくれる子狸とは、やはり格が違ったようです。もっとも、以前の勇者さんだったら、勝利を目前にして、わざわざ勝ち誇るような真似はしなかったでしょう。たしかにトンちゃんの言うとおり、感情制御のタガが外れかけているようです。
主人公というのはですね、周囲の期待に応えてくれるものだと思うのです。すでに一週間近くロスしていますから、計算上はもう無理なのですが、それでも何とかしてくれるのが主人公なのです。泥舟に乗った気持ちで見守ってあげてください。それはもう、カチカチ山のように。手前味噌になってしまうのですが、うちの子狸ほど泥舟の似合う主人公はそういないと、たぴ岡は自負しています。まず種族の時点で。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月07日06時46分]
(省略)
おはようございます、アジア様!
ステーキ……じゅる。やはり可愛いは正義なのか。ちなみに、たぴ岡は登場人物の基本コンセプトを決めてから書く派。勇者さんと狐娘たちの基本コンセプトは「人間」です。子狸(主人公)がいなくとも立派にやっていけるようにという願いが込められています。まあ、勇者さんと狐娘たちとでは若干方向性が違うのですが。狐娘たちはアリアパパのスパルタ教育のせいで、自信を持てない子たち。悩ましい……。一方、トンちゃんは社会の荒波に揉まれたため、そうした領域をすでに脱しています。あの太っちょは「愛」の人。熱いハートを隠し持っています。
そんな彼らは異能者。自分の異能と向き合うという面で、トンちゃんは一定の結論を下しているようですが、勇者さんはモノがモノだけに異能と人格形成がダイレクトに直結しています。でも完璧なものではないですから、そういうところが愛嬌につながっているのかな、と。
勇者さんは、旅を続けていくうちに少しずつ変わってきました。そのさじ加減にたぴ岡は四苦八苦したものです。子狸では出来なかったこと、幼児の成長を見守るような優しい気持ちで接して頂きたい……。成長することが良いことなのかどうかは置いておくとして。ステーキの横の人参と言われて子狸を思い出しましたが……主人公と添え物が連想でつながるファンタジー……それもさておき。可愛いと思って頂けるなら何よりです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月07日07時10分]
(省略)
めじゅっ
おはようございます、月狩様!
ある意味、われわれは現代社会という名の迷宮に迷い込んでいると言えなくもありませんね。いえ、それが言いたかっただけなので、だからどうしたということはありませんけど……。
『かけがえのないもの』より。人間たちの魔物観に疑問を投げかけた牛のひと。王国騎士団は、傷ついた跳ねるひとを抱きかかえる鱗のひとの姿を見ていますから、色々と思うところがあるのです。というわけで、かけがえのないものを二度と失うまいと、迷宮を駆ける牛さんでした。一方、脱走癖のある骨のひとですが、最後には迷宮に残ることを選択します。やだ、感動巨編……。
……本音を言えば、骨のひとを救済するつもりはなかったのですが、どうも牛のひとは豪快なところがありますね。魔物たちはプライドが高くて、あきらかに演技とわかるようなそれを除き、友情を主張するようなことはあまりしないのですが、そうしたプライドを牛のひとは無視できるようです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月09日13時20分]
(省略)
こんにちは、Yeti様!
ギリシア神話によれば、英雄アキレウスさんは幼少時にお母さんの手で踵を持たれて、不思議なパワーを持った川に浸けられたそうな。その甲斐あって、すくすくと育ったアキレウスさんは無病息災を通り越して不死身になったそうですが、水没したときにお母さんが持っていた踵だけは不死身にならなかったとのこと……。ですからアキレウスさんは、唯一の弱点である踵を見ると、きっとお母さんを思い出してほっこりしていたことでしょう。母子のきずなですね。つまり、鎖骨にも同じことが言えるはずです。さあ、Yeti様も鎖骨に触れて大いなる愛を感じとりましょう。……なんだかさいきん、お便りのコーナーもとみに胡散くさくなってきたような気がします。本編のほうを書くのが楽しくて、だいぶ返信を書くのが遅れてしまいました。申し訳ない。
『かけがえのないもの』より。たぴ岡がよくやる手口なのですが、サブタイトルには二重の意味が込められていることがあります。本文のほうで生命力が枯渇したときは、そんなアリバイトリックを入れる余裕はないのですが。「かけがえのないもの=枕」という流れにしましたけど、魔物たちの本音を言えば「バウマフ家の人間」がそうなのでしょう。というわけで、歩くひとがマジギレしました。それはもう、書いていて、ちょっとどうかと思うほど。作中で過激な発言は慎むようにしていましたが、あまりにも本音っぽくてカットするのも忍びなかったのです。珍しく王都のひとがフォローに回って、話題の方向性を微妙にずらしてくれました。そういう合気道みたいな技術を、ずっと管理人の横にいる青いのは持ってます。
ちなみに騎士Bの正体は外法騎士です。彼らの頂点には少し目を離した隙に勇者さんが君臨していたわけですが、その代理として王都で怪しげな集会を開いていたのは、ポンポコ卿と名乗る謎の人物であるらしい、という未確認の情報があります。おそらく、その人物は旅を続ける勇者さんの身近に潜んでいて、外法騎士たちに情報を横流ししていたのでしょう。余人の目が届かない、そうですね……たとえば牢屋などは情報交換の場に最適かもしれません。ポンポコ卿とは、はたして何者なのか……?その目的とは、いったい……?
ちなみにちなみに、たぴ岡は子狸(主人公)の恋愛事情にあまり興味がありません。いえ、興味がまったくないと言うと語弊になってしまうかもしれませんね。子狸と勇者さんはまだ子供です。子供には無限の可能性があると言いますでしょう。たぴ岡もそう思います。その可能性を摘み取りたくない、その一心で興味がわいてこないのです。子狸が勇者さんから「この子狸が!」とか罵られるのも、大切な可能性の一つなのですね。そういう……何と申しますか……子供たちの明るい未来のために子狸さんにはがんばってほしい。我が身を粉にしてがんばってくれると、たぴ岡は信じているのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月09日13時54分]
(省略)
こんにちは、ふりすく様!
書いていて思ったのですが、たしかに子狸と巫女さんは相性が良いみたいです。ぽんぽんと会話が弾みましたから。それが友情から来るものなのか、思慕から来るものなのかは、正直、作者にもわかりません。たぴ岡の恋愛観だと、互いに想い合っているかどうかはあまり重要な要素ではないからです。でも、さすがに夢と希望を謳うお話でたぴ岡の暗黒面を出すわけには参りませんから、そのへんはあいまいにしておきました。
ただ、たぶん巫女さんに子狸への恋愛感情はありません。彼女は悪い面で子狸の影響を受けているので、本気で世界を変えようとしていて、そのために全てを費やせるのかと言えば、子狸ほどアレな感じではないので無理なのですが、現実的な手段を模索するので大変に忙しい。早い話が、巫女さんにも選ぶ権利はあると思うのです。バウマフ家に関わった人間は不幸になるというジンクスが魔物たちにはあります。正確には、バウマフ家の人間に好意を抱かれた人間は、魔物たちの監視下に置かれます。その後、その人物がどんなに満たされた人生を送ろうとも、魔物たちは自分たちが関わることで人間が幸せになるというふうには考えません。その人間の幸せは自力で勝ち取ったものであって、逆に不幸になるようなら、それは魔物たちに落ち度があったということ。だから彼らは、バウマフ家に深入りしようとするものに対して、絶対に不幸になるよ、ろくなことにならないよ、と釘を刺すのですね。そんなことはない、それでも構わないと言ってほしいからです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月09日19時46分]
(省略)
こんばんは、左京様!
じつのところ歩くひとが言いたかったことは、べつにどう責任を取るのかということではなかったのですが……王都のひとにまんまと誘導されてしまいました。ようは、子狸の味方をするつもりなら、今後も答えようのない問題に直面していくということです。それに付き合っていけるのは自分たちだけだという強烈な自負心が歩くひとにはあるのでしょう。
触手の撃ち合いのど真ん中に飛び込むのは子狸らしいですね。どちらか片方の肩を持つことは出来なかったのでしょう。ひどいことにはならないだろうという、魔物たちへの信頼もあります。……まあ、べつにそこまで考えて書いたわけではないのですが。ときどき思うのですが、子狸の行動はストーリー進行の妨げにならない場合もあれば、むしろ後押ししてくれるときもあります。たまにストーリーを捻じ曲げるようなこともしますけど、頻度はあまり多くありません。まともな方と称されるだけのことはありますね。まともな方と称されるだけのことは……ありますね。
魔都は結界の中にありますから……そう、みんなの心の中にあると言えなくもありません。フォーエバー、魔都。ちなみに、魔物たちの相互ネットワーク「こきゅーとす」の元ネタは、いわゆる地獄の最下層とされる嘆きの川「コキュートス」でございます。「コーキュートス」とも言うそうな。なんとなくそうなのかな、という感じで書いてきましたが、しいて(略)世界の「魔物」は、日本で言うところの「魔物」とは微妙にニュアンスが違っていて、わずかに「悪魔」のテイストが混じっています。「魔物=悪魔」という等式で結んでしまっても嘘にはならないでしょう。早い話が、「魔都」の元ネタは「万魔殿」なのです。パンでもにうむ。いや、だからどうということはないのですが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月13日06時56分]
(省略)
おはようございます、神反煉堕様!
ひろがるポンポコの輪。じつを言うとですね、作者は子狸が変人だとは思っていません。文字媒体だから何とかなっているのであって、リアルでとつぜん三行以上、熱く語られても「は……?」となるのが本当のところでしょう。魔物たちは「アメフトで決着をつけよう」と言えば応じてくれるわけですから、わざわざ命の危険を冒して戦う必要はないのです。ただ、そういう約束をしたから試合で負けたら無傷だけど撤退するという選択肢を、ふつうの騎士たちは持たないのですね。そのくさびから、ポンポコ騎士団は解き放たれてしまいました。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月13日21時45分]
(省略)
こんばんは、龍太様!難しい漢字のほうの「龍」ですね。とつぜんですけど、ドラゴンのほうの「竜」と願いを叶えてくれそうな「龍」は同じ読みの「りゅう」ですよね。いまでこそ頭の中では完全に区別がついているのですが、自分が小学生の頃はどうだったかなぁと、そういうことをさいきんよく考えます。すっかり春らしくなってまいりましたね。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。
さて、ついに連合国の司祭(現)がベールを脱ぎました。これで、三大国家を代表する中隊長の経歴が公表されたことになります。まともなのはトンちゃんくらいですね、まったくもう……。
『連合国の刺客』より。ここ数ヶ月ほど、返信が遅れがちになっています。申し訳ない。本編を書いているたぴ岡と、お便りのコーナーに出没するたぴ岡は、時間軸がずれているとご認識頂けると幸いです。時を駆けるたぴ岡。ある意味、ここにいるたぴ岡は、べつの可能性を辿ったパールたぴ岡とも言っても過言ではないでしょう。黒真珠になりたい。
というわけで、気分はバック・トゥ・ザ・フューチャー。ようやくうっかり門破り編が終了しました。長かったゲート開放戦は、これにて決着となります。例によって半年近く掛かりました。いったいどういうことなんだってばよ。ちなみに子狸の旅の軌跡は「捕獲→復活→里→二軍スタート→フィールドへ」となっております。主人公の名に恥じない活躍ぶり。
子狸の本気を見せてやると言っていたのに、本気になったのは魔物たちだったでござるの巻。はたして子狸は一軍に昇格できるのか?
一方、成長著しい勇者さん。子狸抜きで本当に大丈夫なのかと不安でしたが、どうやら無用の心配だったようです。もう、たぶんエンディングはぶれないので言ってしまいますけど、勇者さんは大変なことになります。異能は、世代が進むと劣化する性質を持っています。魔物たちは、勇者さんの感情制御が完全なものではないと予測はついているのですが、具体的にどういったものなのかがわかっていないのですね。調べようのないことだからです。ちなみに制御系の劣化がはじまった原因は、トンちゃんです。物体干渉は、キング・オブ・異能なので、王さまが生まれると他の異能も多大な影響を受けるのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月13日23時56分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
ハイパぁぁぁあああッ!
……あんまりハイパー魔法については深く触れないつもりだったんですけどね……。書けば書くほど胡散くさくなる魔法、それがハイパー。まあ……子狸が変てこりんなことになっていると覚えておいてくださると幸いです……。「ハイパー」の日本語訳は「超」。「スーパー」よりも上という使い方をされることが多くて、「超過」と「過度」両方の意味を持ちます。作中でハイパー魔法が「過度属性」と呼ばれているのは、マイナス面を強調するためです。過度魔法の分類3(カテゴリのステージ3とも言います)は、霊気の外殻を構築しうる状態。「霊気の外殻」というのは、つまり「魔物の皮膚組織」です。連結魔法は魔物を生み出す魔法ですから、最後に行き着くところは「魔物」なのですね。極めて強力な魔法ですが、その代償は大きかったということなのでしょう。また、魔法を完全に使いこなせる人間は理論上存在しませんから、強すぎる性質が足を引っ張ることもあります。
こう書くと、シリアスっぽいですね?
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月14日11時13分]
(省略)
おはようございます、Yeti様!
子狸は前足がうずいて仕方ないらしい。
しっぽバトルはですね、前フリです。特赦については、もう避けて通ることはできないでしょうから……。
とくに実害はないらしいですけど、「ハイパー魔法が勝手に作動する」→「変な病気だと思われると困る」→「前足がうずく」という結論に至ったらしいです。勇者さんは、過度属性の分類2(青一色の霊気)までしか見たことがないですから。……なんの解決にもなっていないような気がしますが、なにを隠そう子狸はよくわかっていません。魔物たちは数々の黒歴史を持っているので、その気持ちをほんの少しでも子狸と分かち合うことができればと考えたのでしょう。美しい友情ですね。
一方、鎧を改造したくて仕方ない鬼のひとたち。長年の夢だったのでしょう。騎士たちは、外回り(街の外に出て魔物を成敗する任務のこと)のとき以外は鎧を着ません。制式装備は騎馬とセットで、プレートメイルを装備して徒歩で移動とか罰ゲーム以外のなにものでもありませんから。ただし、まあ……有益な武装ではあります。圧縮弾を防げるというのは、とても大きい。特装騎士なんかは関節部が剥き出しなので、防御面をコントロールするために自分から圧縮弾にぶつかっていくという使い方をするみたいです。避けるか、受けるか。これらの判断は、経験がものを言います。だから鬼のひとたちは、たぶん騎士たちの装備に手が出せなかったのですね。よく宰相に「そろそろ制式装備を一新してはどうか」と持ちかけていたようですが、「ひとは心の働きで生活を豊かにできる生きものだ」うんぬん……つまり装備にお金を掛けても魔物たちが飽きたら意味がなくなるので、先送りにしてきたみたいです。鎧というのは、より優れていれば良いというものではないのですね。本当に大切なのは……何よりも大事なことはお金を稼ぐことなのではないでしょうか。騎士団は、善良な市民の暮らしを守るために日々がんばっているのです。
彼らの識別マークがどうなるかは、今後のお楽しみです。鬼のひとたちのことですから、きっと誰もが認めるような立派なものになるでしょう。騎士のマントは防寒用ではなく識別用、手元を隠したりするのに使われるケースが多いです。ひと目で騎士だとわかるように、たぶん国によって色は違うのでしょう。そこまで行くと、お国のカラーがぶれるし、文化への影響があるでしょうから、考えていませんけど。
勇者さんのキャラクターイメージがハムスターであるように、神父(笑)のイメージはネズミさんです。子狸の頭の上に居座って、ああでもないこうでもないと喚いている感じ。良いですね。イルカ、狐、狸にコアラ、鼠と、アニマルワールドがひろがってきました。魔物たちは動物が大好き。人間と違って、気楽に付き合えるからです。アニマルセラピーと言うには、過酷な生存競争が背景にあるわけですが。煮ても焼いても食べられない魔物たちを、動物たちは奇妙な信仰とともに優しく見守っています。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月14日13時35分]
(省略)
こんにちは、雲の上様!
昨日の敵は今日の友。トンちゃんは二度と会うことはあるまいと考えていたようですが、ふつうに戻ってきて仲間になりました。誰もツッコまなかったので、唐突ではありますがああした運びになりました。魔物たちは、心理操作という魔法を使えます。これは、記憶を操るのではなく、思考を誘導する魔法。思考の方向性を縛る魔法です。剣士にはあまり効かない(どう作用するのか予測できない)ため、これまでは控えていましたが、勇者さんの退魔性は少しずつ損傷しているようです。だから心理操作に踏み切ったのかと言うと、それは理由の二割くらい。魔物たちはステルス状態で全力を発揮することはできません。人前では開放レベルの縛りがあるため、ふだんならステルスしていたほうが強いのですが。魔物にとって、魔法の行使は手足を動かすのと同じ感覚ですから、あやとりをしながら戦うのは負担にしかならないのですね。ステルス状態では王都妹に太刀打ちできないということです。第二のゲートで、人前でもレベル5まで開放できる不死鳥さんと、ステルス状態の庭園のひとが王都妹を「お出迎え」していましたが……おそらく撃退されたのでしょう。ステルスには頼れないと、はっきりしたのだと思います。そのような裏事情を、魔物たちがコメントするはずもなく……そもそも王都妹との喧嘩そのものからして、彼女本人が実況しなければなかったことになったでしょう。旅シリーズの中核をなしているのは、バウマフ家の人間ではなく、勇者なのです。
歩くひとは、かなり早期の段階で王都のひとの企みに気付いていました。勇者さんには知る義務があるとか言っていましたね。それは子狸よりも、つまりバウマフ家の人間よりも確かなことなのだと。もうポンポコ騎士団は他人事ではいられません。王国宰相が送り出したのは、受信系の適応者に対抗できる騎士たちでした。受信系(メトラ)を無力化できる彼らは、魔物たちにとっても利用価値があります。彼らのような存在を「バウマフの騎士」と呼ぶそうです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月15日10時57分]
(省略)
おはようございます、omega11様!
誤字報告ありがとうございます!助かります!きっと魔物たちの苦しむ姿に、作者の目の前が霞んで誤字ったのでしょう。たぴ岡は北斗暗拳(ブラインドタッチ)の使い手なので目隠ししても打てますが。ホアチャアッ
ちなみに、魔物たちは適当に「神殿騎士」とか言いましたけど、この世界にそのようなあいまいな職種は存在しません。書きはじめる前は神殿騎士(教会勢力)とか暗黒騎士団(離反した外法騎士たち)とか素敵に怪しい集団の台頭を考えていたのですが、なかったことになりました。そのたぴ岡の怨念が形となって表れたのでしょう。きっとそうに違いないぽよよん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月15日12時25分]
(省略)
こんにちは、神反煉堕様!
たぶん忘れてます。と申しますか、たぶんはじめから時間制限があるということを理解していません。王国騎士団が決戦に踏み切ったのは、山腹軍団が王都に迫っているからです。子狸は「お祭りでもあるのか」とか考えている可能性があります。そもそも子狸は途中で旅の目的を訊かれて「世直しの旅?」とか、そういう認識でした。悲しいですけど、その時点で魔王は忘れ去られた存在になっていて、ひどいときには勇者の概念も怪しくなりました。だから王都のひとが、あんなにもわかりやすく説明してくれたのに、ちっとも伝わっていなかったのですね。結論を言うと、子狸の目的は最初から別物なのです。いちおう勇者さんとの再会についてはビジョンを持ってそうですけど、いまは修業パートとか考えてたらどうしよう……?ですが、ここに来て希望の光が見えてきました。
ついに子狸が、旅シリーズの真っ最中だったことを思い出してくれました。
邪神教徒なんかは魔軍元帥が倒されるまで忘れていたので、比較的かなり早い段階での復帰です。やはり天才だったか……。きっと魔物たちは、子狸の天才性に恐れおののいていることでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月17日22時08分]
(省略)
こんばんは、がお~様!
すごく……シリアスです……。
さて、ようやく勇者さんの退魔性を剥ぎ取ることに成功した魔物たち。彼らの執念が、勇者さんの閉ざされた心を開いたのだと言っても過言ではないでしょう。ついでにハイパーさんの魔の手が迫ってきましたが、子狸ならば必ずや乗り越えてくれるものとたぴ岡は信じています。それが主人公というものなのだと……。つまり、主人公は放置しておいても問題ないということなのだと思います。子狸は、いつでも作者を勇気づけてくれる存在……。野放しにしていいのだと、そう思わせてくれる何かがあります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月17日23時14分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
たぴ岡としましては、貴族と平民が結婚とか英雄譚じゃあるまいし……というふうに持って行きたかったのですが、どうもこの世界の貴族制度は珍妙で、ファンタジーではお約束の、否、様式美と言ってもいい、へっぽこ貴族さんを出しにくいのですよ……。その原因は、大貴族にあるようです。彼らは、もうこれ以上、出世する余地がないのですね。いまのポジションがおいしすぎて、玉座にもあまり興味がなさそうです。アリア家だけが、がんばっている印象があります。獅子は我が子を崖から放り投げるとも言いますし、どうにかしてフラグをへし折ってやりたいのですが、そうすると今度はアリアパパのキャラクターが……。まあ、作中で子狸と勇者さんがどうにかなることはないので、べつにいいかと軽い気持ちで書いています。
ああ、司祭(現)の性別については、べつにどちらでもいいです。騎士団の男女比率が偏っているのは、たんじゅんに男性のほうが戦いに向いているからです。これは肉体構造上の問題です。司祭を兼ねる中隊長には、そうした縛りがありません。連合国の司祭は、子狸の生誕後に候補者が選出されたと考えたほうが自然で、おそらく子狸と仲良くなるよう人格を調整されて育てられているはずです。性別は、あまり重要な要素ではないですね。魔物たちは女性に甘いので、女の子を司祭にするのもアリですけど、万が一にも子狸が惚れてしまうと面倒(破局すると取り返しがつかない)という考え方もできます。男女、どちらにもメリットとデメリットがあるので、決定的な要因になるのは性格でしょうね。また、仮に司祭(現)が女の子だったとしても、魔物たちは平気で登場人物の性別を詐称する(子狸は女性に甘い)ため、あまり当てになりません。つまり、どちらでもいいのです。ストーリーには何ら関係ない上に、設定の面でもこれという縛りがない以上、作者は深く考えていません。いや、べつにどうでもいいとか突き放しているわけではなくて、たぴ岡も登場人物の造形を決める段階で色々と考えたのですよ。その結論として、連合国の司祭の性別はこちらで指定する意義を見出せなかったということです。少なくとも魔物たちが詐称するに値する動機がある以上、作者が悩んでも無駄なのだと、たぴ岡は無我の境地に達したのです。
あと、歩くひとと羽のひとはお嫁にはやりません。どこの馬とも知れない子狸なんて、たぴ岡は認めませんよっ。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月17日23時54分]
(省略)
こんばんは、グリグリ様!
子狸、覚醒……!
『魔王討伐の旅シリーズ~子狸編~』より。さあ、いよいよ最終決戦の幕開けです。残す章は、あと二つ。ついに突入した「リシス・リバイバル」の章は、最終章の一歩手前ということになります。
ちなみに「リシス」というのは「分解」のこと。しいて(略)世界では、また違った意味を持つ単語です。
覚醒した子狸はさておき、「リシス・リバイバル」は当初の予定では最終章になる筈だったお話です。そうした視点でご覧頂くのも風流かもしれません。ちりん。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月18日00時16分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
思えば出会った当初、勇者さんは子狸に旅のスケジュールを説明してくれたのに、だんだん諦めていったと言うか、常に(子狸だけ)ぶっつけ本番みたいなところがありましたから、途中で基本設定を忘れてしまっても、これは仕方のないことだと思うのです。魔物たちは、そういう、勇者さんの「何事にも全力でぶつかる情熱」の欠如を悲しく思っていたことでしょう……。
そこで魔物たちは我が身を以て手本を示したとでも申しますか。濃厚なスケジュールをこなしているうちに、勇者一行のことをうっかり見落としてしまったようです。いかんせん非常に濃厚なスケジュールでしたから、目下の最優先事項を忘れてしまっても、これは仕方のないことだと思うのです。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月19日01時05分]
(省略)
こんばんは、楔様!
ずばり、なんちゃって最終章でございます。簡単に言うと、この物語は二重構造になっていて、魔物たちはある制限を自らに課しています。もともとは魔物たちの言動に指向性を持たせて作者がラクを出来るよう仕組んだものだったのですが、諸事情あって後戻りできなくなりました。当初の予定では、魔王を倒してめでたしめでたし、その後に起きる出来事は作者の頭の中にあれば良いことであって、書くつもりはありませんでした。ラブストーリーとかだと、たいていの場合は、主人公がヒロインに告白して、そこで物語は終わりますよね。その後、お付き合いをはじめました、結婚します、というところまで続くお話はあまり見かけません。そういう感じです。正直、最終話は書いてどうにかなるものではない、という気持ちはあります。ですから、さいきんふと思ったのですが、最終話は設定集みたいなものです。ただ設定集を書くのもつまらないですから、ストーリーが付属したものとお考え頂ければ幸いです。魔物たちにとってはとんでもない話でしょうけど、本当ならたぴ岡の脳内で内部処理される筈でしたから、むしろ感謝してほしいのです。ぽよよん。
というわけで、魔都決戦はたぴ岡的にはクライマックス。最終話は、勇者が魔王がという話ではなくなります。それは、魔物たちとお屋形さまの物語。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月19日01時39分]
(省略)
こんばんは、タカ茅@松葉杖で受験終了=エレベーターさんありがとう様!おお、受験を終えられたのですね……。しかし松葉杖とは……。たぴ岡もむかし松葉杖さんのお世話になったことがありますが、ギブスがとれたあと、びっくりするくらい脚が細くなってしまいました。じつは利き足は左だったとか、そうしたドラマもとくになく。神経の発達の問題なのかなぁ……?
というわけで、流れるように子狸の話題に移りますが。バウマフの人間は魔王が実在していないことを事実として知っていますから、まわりの人間がヨト、ヨト言っていても華麗にスルーしていたのかもしれません。作中では「魔王」と明記していますが、しいて(略)に漢字もしくはそれに近しいものが存在するとは限りませんから。子狸のベース言語は三カ国語と古代言語が融合したもので、使い分けるという意識はないようです。鬼のひとなんかは、各々が勝手気ままに自国語をぺらぺらと喋っていることでしょうから、王国語で聞いて連合国語で返すとか朝飯前なのですね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月20日04時36分]
(省略)
おはようございます、神反煉堕様!
ヒーローは遅れてやって来る、という言葉もあります。ですから、決戦当日に現地にいなくとも仕方ないはず。さらにもう一歩踏み込んで、遅刻して間に合わなくとも何ら問題ないと言えるのではないでしょうか。
もういっそ主人公不在で進めてしまおうかとも考えたのですが、魔物たちは意地でも子狸を魔都に連行したいようです。
勇者一行が壊して進んだものを、ポンポコ騎士団は直していく。これは、再生の物語。だといいなぁ……。

  • [2013年03月24日02時38分]
(省略)
こんばんは、がお~様
でもね、子狸は主人公ですから。主人公ですから、きっと最後には目を覚ましてくれると思うのです。ばしっと決めてくれると作者は信じているのです。いえ、スパイクじゃなくて。むしろスパイクかもしれませんが……。魔物リーグとか適当に書いただけなのに、書けば書くほどじわじわと作者の首をしめてきます。何気にいちばん冴えたやり方なんじゃないかと、本気でそんな気がしてきました……。スポーツ。スポーツはいいですよね……。たぴ岡はですね、理想的な社会を作るためには完璧な法律を作ればいいと考えていたのです。魔物たちはその執行者として造形しました。でも世界を狭めるというのも一つの手段なのだと、さいきんは思います。世界を単純化してしまえば、その世界を律するルールも複雑化する必要がないのではないかと。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月24日03時08分]
(省略)
こんばんは、sayself様!
一度は挫折した、まぼろしの三号機が、いま……!
というわけで、TA☆NU☆KIナイツのユニフォームがロールアウトしました。ロボットアニメとかだと、敵味方に分かれてドンパチしている中、主人公は第三勢力に属したりしますよね。でも基本的に少数精鋭なので、専用機とかはあんまり出てこないわけです。それは勿体ないなと、たぴ岡は常々思っておりました。ですから、思いきって本編がロボットモノではないことを思い出して、ロボットをパワードスーツに縮小化、ついに専用機ならぬ専用装備の開発にこぎつけました。いわゆるコロンブスの卵ですね。コロンブスさんは大陸発見なんて大したことないよと言われてムカッとしたのでしょう、卵を立ててみせると豪語して、いやそんなことが出来るはずがないとまわりの人々が言う中、卵のお尻をつぶして立てるという荒業を披露しました。そうすることで、大陸発見は誰でも出来ると言うけど、誰も卵を立てることが出来なかった、それは先入観に囚われているからであって、自分の殻を打ち破るのは意外と難しいことなのだと説いたのですね。しかしながら、そのときまわりにいた人々は絶対にこう思ったはずです。それは反則なんじゃないかと。だって白身とか零れてるし。食べ物を、まして生命の象徴たる卵を、粗末にしてはイカンよと……。たぴ岡は、そういう、先入観に囚われることもまた大事なことなのだと声を大にして言いたい。つまりこうです。
・王国騎士団制式装備
攻撃力:5防御力:5重量:5コスト:5
・帝国騎士団制式装備
攻撃力:6防御力:6重量:6コスト:6
連合騎士団制式装備
攻撃力:5防御力:5重量:4コスト:6
ポンポコ騎士団制式装備
攻撃力:4防御力:5重量:5コスト:8
やだ、パワーダウンしてる……。
大人になると、気付きたくないことに気付いてしまうから悲しいですよね。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月24日20時43分]
(省略)
こんばんは、アジア様!
少し真面目な話になるのですが、この世には真理というものがあります。創作活動に携わる人間は、手段こそ様々ですが、この真理というものを追求していくことになります。真理とは何か。たぴ岡が思うに、真理というのは万人を納得させることができるエネルギーです。日本語では不変の事実というふうに訳されることも多いですが、微妙にニュアンスが違うのではないかと、わたくしは思っています。物事の本質……という言い方がいちばん近いですね。ですから、こうも言えます。パンチラというのは本質ではないのです。見えるか見えないかのぎりぎりのラインがいいのだとする説もありますが……わたくしはその説をとりません。本当に重要なのは、真にわれわれが相対せねばならないのは、パンチラそのものではなく、パンチラへの正しい怒りなのです。羞恥心?いいえ、そのような次元の話ではありません。人間は心の生きものです。真実とは、常に自分の中にあるものです。知識を継承し、複雑化した社会を生きる人間は、真実を見失った生きものであるとも言えるのではないでしょうか。おそらくは未来永劫、真実を掴むことは叶わないわれわれだからこそ、自らの裡に答えを求めねばなりません。ですから、われわれはパンチラを目にしたとき、自らに問わねばなりません。問うて、そして答える。そのためには、あるいは相対的に、われわれは世界と対等でなければならない。目線を等しくするなら、そこには怒りが生じるはずです。人間の尊厳とは怒ることにあるのです。そのとき、正しく怒れるかどうかで人間の価値は決まるのではないでしょうか。濁りがあってはなりません。混じりのない純粋な怒りでなければ。
……と、子狸さんは思っていることでしょう。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月24日22時13分]
(省略)
こんばんは、Yeti様!
たぴ岡はですね、数学の証明問題に「証明できない問題はテストに出ない」とかドヤ顔で書いて、「ありがとう。けど先生も人間ですから間違うことはあります」と華麗に打ち返された悲しい過去を持っています。あれほどみじめな思いをしたことは……まあ、たくさんありましたけど、まず一年に一回くらいでしょう。ですからたぴ岡は、数学に疑問を投げかけれるような人間でありたいと願っています。
つまり素で足し算を間違えました。ごめんなさい。121+121+7=249ですね。数えているうちに一人減りました。怪談みたいに。ご指摘ありがとうございます!修正しておきます!
ちなみに、魔軍元帥を道ずれに地下へと沈んでいった帝国騎士団は、マイカル隊長を含めて120名でした。通常、中隊長に昇格するのは小隊長の中の誰かで、単独任務に就くことが多い特装騎士に隊長職の人間はいません。かつてはいたのでしょうが、戦歌を修めた実働騎士の登場で、特装部隊は日の当たらないところに押しやられてしまいました。そのときの悲しい気持ちを、特装騎士たちは代々受け継いでいます。恨み骨髄。少し話が逸れましたが……つまり騎士団の中隊は総勢120名が基礎です。トンちゃんはトクソウの出なので、とくべつな例。万年人手不足の騎士団は、そこらへんの判断がシビアです。これは、本来ならばトンちゃんは中隊付きの特装騎士の一人に数えられてもおかしくないということ。特装騎士を余分に一人回すことで、それに見合った戦果を挙げることができるかどうか?できる、とトンちゃんの上司は判断したようです。そこには、きっとトンちゃんへの期待がある。司祭(現)の場合は、さらに特殊な例。この肩書きしか持たない、ろくに実戦経験もない偉いひとに、実働あるいは特装騎士の一人ぶんに見合った働きができるかどうか?できない、と司祭(現)の上司は判断したようです。そこには、きっと司祭(現)への諦めがある。
『そして伝説へ』より。
リンカー・ベルさんはですね、子狸のことを散々お叱り頂きましたけど、じつは騎士団にマークされていました。妖精の秘薬がもとで起こった事件はけっこう多いのですね。そこは、もちろん魔物たちが意図的に引き起こしたものなのですが、たとえ前科がついたとしても守り通さねばならないものはあるのだと、魔物たちは熱く……熱く思っているのです。
そんな妖精たちを、子狸は強烈に支持しています。可愛いということに関して。子狸は一家言を持っていて、マックシングした王都さんは許容できる範囲を逸脱していました。意外とまともな美的感覚を持っているようです。常日頃から子狸が子狸がと連呼してきた王都のひとも、ひと皮剥けばこの通り。親を見て子は育つ。……いえ、たぴ岡はマッチョな青いひとも可愛いと思いますよ?何と申しますか……青いひとたちのモデルになったのは、言うまでもなく例のあのひとですから、そこには当然ながらメタルなあのひとも含まれるわけです。全盛期の王都のひとは、メタルなあのひとの域に達していたと言えるでしょう。つまり、われわれはメタルなあのひとに逃げられたのではない、見逃されていたのだと、赦されていたのだと……たぴ岡はそのように思うのです。
というわけで、赦されしもの、たぴ岡。とうとう狐娘たちの全メンバー公開に踏みきりました。正直、書く必要はないと思っていたのですが、同じようなことを言っていたくせに、けっきょくは魔物たちの本名を晒してしまったので、もはや自分を信じることができません。読者の方々に委ねる、か……今までずっとそうしてきたやり方……たぴ岡も信じてみようと思います。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月28日03時55分]
(省略)
こんばんは、蒼衣様!
たぴ岡もお便りのコーナーでご指摘を受けてハッとしたのですが、魔物たちの基準で言うと、子狸は絶世の美少年ということになるようです。(子狸は、開祖のお嫁さんに似ている。言うほど似ていないという説もあるが、少なくとも魔物たちはバウマフ家の人間にママンの面影を見る)
評価というのは相対的なものですから、言ったもの勝ちになります。子狸さんの通信簿が通常とは異なるフォントで書かれているとしたら、それはきっと、あるいは、本気を出して目立つのが嫌だったのではないでしょうか。その可能性は絶望的に低いのですが、決して「0」ではない筈です。この世に確かなものなど何もないのです。
さて、順調に駒を進めているように見える突入部隊ですが……じつは色々と計画に狂いが生じています。期待を胸に上京したら、駅が無人だったという感じでしょうか。パニック映画みたいですね。ポンポコ騎士団のほうは、王都のひとが何とかしてくれるようです。作者としましては、もっと手段を選んでほしかったのですが、仕方ありません。よもや子狸(主人公)がエンディングに遅刻しそうになるとは夢にも思っていませんでした。人間、諦めが肝心という言葉もあります。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月31日02時26分]
(省略)
こんばんは、月狩様!
鬼のひとたちが、ついに100ポイント達成しました……。作中では旅シリーズということもあり、わりとホイホイとポイントが入っていましたが、ふだんはもっと審査が厳しいです。鬼のひとたちは見事にチャンスをものにしたと言えるでしょう。まんまとしてやられたな……。100ポイント達成した魔物というのは、あまり多くありません。これという決まりもないし、そのわりにはどの局面でも使用できるという仕組みになっています。小道具担当の鬼のひとたちだから、ちまちまと貯めることが出来たのでしょう。さて、どうなるやら……。
狐娘たちのことは、忍者とでも書こうかと思ったのですが……下忍とか中忍とかですね……彼女たちの意向を汲んだと申しますか、そんな感じです。彼女たちは、勇者さんと家族になりたいと思っていて、でもそれは、いまは家族ではないと無意識のうちに思っている……その裏返しでもあります。たぶん、勇者さんは逆でしょう。彼女は、無意識のうちに狐娘たちのことを家族として受け入れているふしがあります。その食い違いが、あとになってこじれなければ良いのですが。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月31日02時32分]
(省略)
こんばんは、omega11様!
うむ……ルールは守らねばなりません。そもそも旅シリーズというのはねつ造の集大成みたいなものですから、いま忙しいというのは理由にならないのですね。無邪気に喜ぶ鬼のひとたちは、涙を誘うものがあります。そう、ルールなので仕方ないのです……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月31日21時51分]
(省略)
こんばんは、神反煉堕様!
勇者一行を出迎える。子狸を連れて行く。鬼のひとたちを祭り上げる。すべて同時にこなさなければならないのが、魔物たちのつらいところです。ですが、こうも言えます。鬼のひとたちはバウマフ家の人間ではないのです。彼らでは、たぴ岡のシナリオを捻じ曲げることはできません。勇者一行は、港町で19点もの大量のポイントを獲得しました。そのポイントは、勇者さんの新しい剣と、子狸の調理器具一式に費やされました。ポイントにまつわるストーリーは、いよいよ最終章に突入します。まあ、諸事情あって、しばらくあとになりますけども。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月31日22時34分]
(省略)
こんばんは、真っ白な灰様!
グランドさんは、良くも悪くもバウマフ家の人間なのですね。しかも子狸と違って成熟した。自由すぎて扱いに困ります。たぶん、あとでふらっと現れるでしょう。
王都のひとはですね、お屋形さまに次いで作者に近い視点を持ったひとです。だから全部が全部とは言いませんけど、作者にとって都合の良い方向にストーリーを持っていってくれます。たぴ岡の構想と、ぴたりと一致しているのですね。今回は盛大にボケてくれましたね……。あれが素です。思えば、旅シリーズに突入して以来、魔王のようにツッコミ続けてくれた王都のひと……ボケたくて仕方なかったのでしょう。じつを言うとですね、もうちょっとスケジュールに余裕がある筈だったのです。終盤、不眠不休の王都さんに一時間くらい休暇をあげる予定でした。つまり、王都さんの頭の中にあるタイムスケジュールでも、その予定だった筈です。でも、その予定は潰れました。盛大にボケてくれましたけど……あれは慟哭です。ひと知れず失われた休暇への別れの挨拶なのだと思ってあげてください。
鬼のひとたちには、幸せになってもらいたいな。たぴ岡は、そう思っています。勇者さんのために王国のラストステージことアリア家に出向いて、ある種の乗馬訓練を施された挙句、アリアパパには宴会芸を強要されるし、妖精の里では紫電三連破の餌食にされるしで、ろくな目に遭ってません。小鬼とも書かれているように、彼らのモデルは言わずと知れた例のあのひとです。青いひとたちなんかは、じつは厄介というケースが多いのに、鬼のひとたちはどこまでも不遇な悲劇の種族という印象が、たぴ岡にはあります。ですから、彼らには幸せになってもらいたい……そういう、強い思いがたぴ岡にはあります。幸せになってもらいたいなぁ……。
お便りありがとうございました!それでは!

  • [2013年03月31日23時35分]
(省略)
こんばんは、七伏様!
お気づきになられてしまったのですね……。言うか言いまいか迷っていたのですが、……いや、しかし……、いや、まだだ……まだイケる!ですが、もしかしたら七伏様は、あるいは、ひょっとして……?ポンポコ卿の正体に心当たりがある……そうですね?この場で正体を明かすことはできませんが……そう、ハイパー属性に覚醒した人間は、ポンポコ卿の支配下に置かれてしまうようです。それは、つまり、より深淵に近づくということでもあります……。
それは置いておくとして。開祖の「心」をコピーして生まれたのが魔物たちであるらしい。「心」あるいは「魂」とはいったい何なのか、魔物たちは一定の結論を下していて、本気かどうかはわかりませんが「割り切れないもの」と作中で述べていました。このへんは、作中の設定上そうなるというレベルの話であって、たぴ岡はべつの考えを持っています。つまり、意識の中心はどこなのか、という考えです。言うまでもなく、それは脳なのでしょうけど、もう少し深く突っ込むとわけがわからなくなって面白いのですよ。人間の思考が電気信号によって成されるのであれば、「自分」は脳ではなく、電気信号か、もしくは受容体ということになります。でも、そうじゃない。自分って誰だ。たぶん「自分」というのは錯覚です。どこまで深く探しに行っても、きっと見つからないでしょう。ないものは見つからない。夢も希望もない話ですけど、たぶんそうなのだと思います。でも、魔物たちは「心はある」と言う。この物語は、愛と勇気の物語。きっと、おそらくは無いものを、あると言いきることに価値があるのです。
お便りありがとうございました!それでは!


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最終更新:2019年10月09日 18:54