読者投稿 |
作者返信 |
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おはようございます、マメ缶様!たぴ岡はザク派です。ジムでもいい。量産型という響きにわくわくしませんか?オンリーワンもいいですが、コストという概念が加わると厚みが出て素敵。何事もバランスだなぁ……と思います。 というわけで、量産型っぽさを主人公にジョイントしてみました。その名もしっぽ。子狸は魔物たちに鍛えられているので、真剣に戦えば戦うほど魔物っぽくなるようです。と申しますか、盾魔法は投射魔法と共存できないので、自然とそうなったようです。その点、浸食(貫通)さんは優秀。技術的に大変難しいのですが、変化さんとも共存できます。もともと聖☆剣がそうなので今更ではありますが……。 さて、魔王ポンポコ。当初はそうなる予定でしたが、どうも違う方向に行きそうです。このあたりの変遷はリアルタイムでそうなっていて、具体的には歩くひとがぶっちゃけたところでルートが切り替わりました。ちょうど作者側の事情ともリンクしてます。子狸が自分で名乗るぶんは勝手ですが、そのときはスルーしてあげて下さい。勇者さんも「で?」とか優しく見守ってくれることでしょう。魔物たちに言うことを聞かせられないなら、自称魔王に何の価値もないのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、バニラ様!とんでもないです!そのせつは本当にありがとうございました!たぴ岡はピクチャァについて素人ですが、イラストを描くにあたって大変な労力を要することは想像がつきます。したがって、お宝を眺めてはによによしてます。これまで巧妙に隠し通してきましたが、たぴ岡は20%越えの変態なのでそのへんは諦めてください。本気を出せば38%くらいまで上げる自信はあります。身体がもたないので、ふだんは抑えてますが……。 さて、子狸のライフワークとも言えるVS騎士戦。もちろん個人差はありますが、騎士たちは「いちばん強い人間」という位置付けになってます。いえ、だからと言ってヘビー級のチャンプに勝てるのかと問われると困りますが……たぶん勝てないし。魔物たちと戦うことに慣れているので、作中で遭遇する状況に向いている、とご理解頂ければ幸いです。バーリトゥードに参加して不敗のチャンプになれるとか、そうした意味の強さではありません。たとえば、デビュー戦以来KOの山を築き上げた最強のチャレンジャーが、うっかり会場を間違えて柔道の試合に出場してしまったら、いかな挑戦者といえど少し困るであろう、という感じです。それがのちに語り草となる伝説の幕開けに過ぎなかったことを、神ならぬわれわれは知る由もなかったのでした……。新世紀柔道伝説第一話「序章・閃光のジャブ」乞うご期待! お便りありがとうございま危なーい!あぶないあぶない……気付けばまったく無関係のことを話してましたよ……。しかし、なんだ、このやりきった感は……。 ええと、それでは、どうでもいい補足でもひとつ。なんだか礼儀知らずな印象を受ける子狸ですが、いちおう貴族は平民よりも偉くて、逆らってはいけない存在であることは理解しているようです。勇者さんと出会ってすぐに身分違いの恋を嘆いたりもしてました。ただ、貴族は平民よりも偉くて、だから逆らってはいけないのだと理解できていないだけです。何を言ってるのかわからないと思いますが、子狸の頭の中を無理やり文章化するとそういう感じになるでしょう。べつに「人類平等」とか高尚なことを考えているわけではなく、子狸的には貴族と平民がべつであるというなら、片方にしっぽを生やすなりしてほしいのですね。見分けがつかない。それが無理なら、きちんと自分が貴族であることを(理想を言えば三秒ごとに)自己申告してほしいらしい。だから、じつは勇者さんの「勇者だから敬え」という理屈は子狸からしてみれば破綻していて、あとから「じつは貴族でもある」とか言われても「え?どっち?」と謎の衝突が起こる。一方、子狸の無意識下ではエリート戦士のTANUKIさんたちが「さいきん勇者さん敬語を使えとか言わねーしな……このままうやむやにしちまえ」とか小賢しい計算をしていて、ぴぴっと本体にコマンドを飛ばすメカニズムになってます。頼りになるやつらです。お昼寝しているときもあるので、いつも本体をフォローしてくれるとは限らないのですが。 それでは今度こそ……お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、みゅね様!うん、正直勢いで書いた……いまは反省している……というわけではなく。ご存知でしょうか。たぴ岡はマッチョに憧れてます。たまに筋トレとかするのですが、意思が弱いので長続きしません。だからこそ憧れる。ですが、その事実を少しねじ曲げて、継続は力なり……継続は力なり出来たとして、青びょうたんのたぴ岡の肉体が少しずつ少しずつ絞られていくと仮定します。するとどうでしょう。いつしか鋼の肉体を手にしたではありませんか。アーマードたぴ岡の誕生です。急激な変化ではなかったので、まわりの人たちはたぴ岡の肉体改造計画に気付きません。「あれ?お前、そんな女性のウェイトほどもありそうな上腕二頭筋してたっけ?」程度でしょう。たぴ岡は言います。「え?むかしからこんな感じだけど……」遡ること二年前――たぴ岡は人類の命運を分ける特殊任務に従事していました。薄暗い倉庫の中、コンテナに身を隠したたぴ岡を、執拗に付けねらう暗殺者たち。バディを組んでいるフレッドが言います。「へっ、いよいよ年貢の納め時か……」いつもの冗談だろうと肩を小突くと、いつも不敵な笑みを絶やさないタフな相棒の表情が一瞬ゆがみました。たぴ岡は言います。「お前、さっき俺をかばったときに……」ええと……何の話でしたっけ。ああ、そうそう退魔性でした。これまで魔物たちは、何度か勇者さんの退魔性を「異常」と評してきました。ですが、そもそも「退魔性」というのは「魔法ありきの概念」です。魔物たちいわく「魔法は魔界の法則」であり、「もともと地上にはなかった」らしい。だから人間に高度な魔法は扱えない、という理屈になるとのこと。つまり人間に「魔法への抵抗力」というものは本来的に備わっていないのですね。正しくは魔法にどれだけ「侵食」され「同化」が進んだかを示す値です。勇者さんをはじめ剣術使いと呼ばれる人間は、意識的に「魔法を使わない」ことで「魔法を拒絶した」人たち。生物として真っ当で、魔物たちの言葉を借りれば「退魔性が高い」、すなわち「侵食率」や「同化率」が低い、本来あるべき「正常性」を努めて維持している人間です。「退魔性(正常性)が高い」ことと「侵食率(同化率)が低い」ことは同意義です。つまり、たんなる言葉遊びなのですが、魔物たちは積極的に「退魔性」とか「退魔力」という言葉を使います。なぜなら、人間たちにどんどん魔法を使ってもらいたいからです。「魔法を使うと正常性を失う」とか「侵食率が上がる」とか「魔法との同化が進む」とか禍々しい表現を避けたのですね。そして、この退魔性、一度失ってしまったら生涯を通して回復することはありません。まったくの「0」になることもない。単純な引き算によるものではなく、延々と続く割り算で求められる値だからです。魔法と深く関われば関わるほど、というのは、際限なく値が減っていく、ということでもあります。仮に子狸の退魔性を「0.01」とするなら、お屋形さまの退魔性は「0.00001」あたりでしょう。じつに千倍近い開きがあります。数字の上では大した差ではありませんが、魔法の計算式は相対的なもので、たとえば魔物と人間が生物的にまったく異なる在り方をしているように、それこそ次元が違うと言ってもいい差が生じます。これが退魔性と魔法の関係。「どれだけ魔物に近しい存在か」を示す値で、けれど人間は決して魔物にはなれません。 「退魔力」というのも言葉遊びの一種です。よく作中で「退魔力を注ぐ」と書きますが、正確には「意識的に拒絶を深める」という感じです。「こんな法則はこの世に存在しない」と強く念じるのがいちばん効果的でしょう。これは大袈裟に言うと、世界と世界の衝突になります。とくにアリア家の人間が使う「構成破壊」は、いったん心を許しておいて拒絶するため大変強力です。可哀相なので直接的な描写は避けてきましたが、魔法は深く深く傷つくのですね。魔物たちは痩せ我慢していますが、肉体的なダメージうんぬんより泣きたくなります。赤の他人に騙されるよりも、友達に騙されるほうがきついということです。見えるひとなんかは悲しみを紛らわせるために山頂で吠えてました。 そうした裏の事情を子狸に知られると、魔物たちは困ります。たぶん勇者さんとの間に決定的な溝が生まれるからです。だから「退魔性」とか「退魔力」という言葉は、バウマフ家の人間のために作られた言葉でもあります。けっきょくのところ、そこです。魔物たちの動機というのは、つまるところバウマフさんちのひとを幸せにするためという一点に集約されます。しいて(略)は魔物たちの愛と勇気の物語。 ああ、勇者さんがまわりの人間をどんどんだめにするというのは、はんぶん冗談みたいなものです。護衛の人も魔物たちも本気で言ってるわけではありませんが……事実です。他人の感情がわからない(共感できる体験がない)というのと、直接的な因果関係はありません。どちらかと言うと、性格的な、そして能力的な問題です。このままでは説明しにくいので、アリア家について少し掘り下げてみましょう。 アリア家の人間は、とてもスパルタです。人間を育てるには脅すくらいでちょうどいいと考えていて、じっさい効率的なので、たとえば泣いている子供を見て「可哀相」なんて思ったりしません。ただ泣くのは時間の無駄なので、その子の許容量がこれくらいなのかと考えたり、脅せば泣きやむだろうかと考えたりします。大声で泣き喚かれてもイラッとしたりしないし、見苦しいとも思わない。ただし、感情制御は人間らしく振る舞うこともできる異能なので、常識と照らし合わせて品がないと叱ったりはする。いちおう。ためしに「楽しい」という感情をコントロールして増幅してみると、とても楽しい。人生謳歌。これがアリアパパの正しい感情制御。感情というものを知り尽くしていて、「自分」を構成する感情を一定値に設定して暮らしてます。必要とあらば博愛精神に満ちあふれた人物にも「なれる」し、残虐非道な暴君にも「なれる」。奥さんのことも愛してる。そういうふうに自分を設定したから。夫は妻を愛する。それが「正しいこと」だから。まわりから見るとちょっとどうかと思う感じですが、本人がそれでいいと思っているので、まあよし。アリア家は正義の象徴。なぜなら誰よりも「正義」を頼りにしていて、感情を定める指針にしているから。 その点、勇者さんの感情制御は、厳しい言い方をすれば欠陥品です。幼い頃からその兆候はあったようで、アリアパパが不要と断じた狐面たちの管轄を自ら買って出るなど、身内に甘い。種を明かせば、異能は遺伝によるもの(突然変異的に備わるケースもある)で、世代交代が進むごとに劣化していく性質を持ってます。アリア家の感情制御は自らの内面にしか働かないものであるため、劣化への耐性がばつぐんに強かった。同じタイプの異能でも、劣化の進み具合によってはほとんど別物になります。だから、劣化というよりは、なじむ感じでしょうか。魔物たちは、異能持ちのことを「適応者」とも呼びます。適応が進んだ異能は、特定の分野でオリジナルを上回ることもあります。 そんなわけで、アリア家の人間にしては優しいと評判の勇者さん。たいていの人間は、アリア家と聞くと身構えるので、飴と鞭というか、勇者さんに対しては好感度のハードルが低くなる傾向があります。これが、子狸の言うところのモテるもののオーラ。ポンポコとは格が違います。 ときに、ピエトロ家の剣術はアリア家との相性が最悪です。具体的に言うと、互いが互いにとって天敵ポジション。たいていの剣士は奥義を打つために身体を鍛えますが、ピエトロ家の場合は少し特殊で、詐術がベースになってます。剣術は詐道なり。筋力よりも器用さで勝負!なので、アリア家の人間に目撃されると一発で全コピーされます。そう、一度は見る必要があります。ピエトロ家の剣術は初見殺し。互いが天敵なのです。 以上の要素が混ざり合って、ココニエド嬢は勇者さんに複雑な感情を抱くようになりました。会うたびに嬉しそうにするのですが、すぐに見栄を張る。やたらとテンションが高い。一喜一憂しすぎ。ふだんがふだんなので、護衛の人は「だめっぽいなぁ……」としみじみ思うのでしょう。ふと視線を転じれば、音に聞こえしアリア家の狐は「働きたくない」とか言ってる。あげく、よそさまにメシをたかろうとする始末。従者と思しきポンポコは、人の話を聞かないし……。 といった具合です。参考になりましたでしょうか? お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! 一番弟子はモノが違った……。まさかのジャンル別。トトくん、まじイケメン。もはや子狸の前足が届かない遠くへ行ってしまいました。せつない……。 さて、ここからが本番です。探偵編はトトくんとマヌさんの物語。とはいえ、しいて(略)の主人公は子狸ですから、この事件は旅シリーズの結末に関わってきます。事件そのものはほとんど無関係ですが、特定の条件が揃ってしまいました。残念です……。 というわけで、次回はかなり意味不明のお話になります。できるだけわかりやすく書きたいのですが……たぴ岡の技量では難しそうです。注釈をうまく使えないかしらん……勘案中です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、コブラツイスト様!ああ、なるほど!憧れてるものに無意識のうちに引っ張られるというのはありそうですね!もともと魔物たちはバウマフ家の人間が見てないと口調が変わるとか、そういったことはありません。ただ、ふだんの喋り方をそのまま「こきゅーとす」に反映する必要はない、というのが王都のひとの考え方。「!」を付けるな、というのがそうです。王都のひとの理想では、もっと簡略化した、いっさいの無駄を省いたやりとりがしたかったようです。じっさい今回のお話では、前もって有利な状況を作れた(かまくらのひとのお手柄です)ので、わりと余裕があったのですが、まったく余裕がない状況では庭園のひとが他のひとたちに指示を与えたときみたいに必要な情報だけを簡潔に伝えるようになります。ところが魔物たちはたいへん学習能力が高い。ある程度、攻略法を確立していくにつれて余裕が生まれたのでしょう、「!」を省いたら「ふええ……」みたいな感じになっていったのですね。本当にどうしてこうなった……と思っていたのですが、なるほど、憧れていたのか。なんだか納得しました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、紫河様!得体の知れないものに寄生されている子狸でした。にわかに主人公らしくなってまいりました。いや、そうでもないのか。どちらかと言えばラスボス的な……? もっとクールなやりとりにしても良かったのですが、この上なくわかりにくくなるので(ほとんど単語の応酬になる)少しひねりました。子狸の想いを引き継いだしっぽは、べつに悪いものではないので魔物たちの対応にも余裕があるのですね。でも全体的には緊急事態なので殺伐とした雰囲気はあったかもしれません。本当は空のひとではなく、火のひとが出てくる予定だったのですが、諸事情により出てこれませんでした。可哀相だったので、注釈で本名だけ書いておきました。ニレゴルというそうです。「ゴル」というのは発火魔法のスペルです。じつは「ニレゴル」で上位魔法という設定だったのですが、「上位魔法って何だろう……」と素朴な疑問を抱いたたぴ岡の手で時空のかなたに抹消されました。よく考えたら、名前とスペルが同じって混乱するし。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様!さあ、とうとう「こきゅーとす」の項目を注釈で使ってしまいました。本当は最後までとっておくつもりだったですが、よくよく考えたら最終話が延長するので必要ないことに気がつきました。思い込みって怖い。 ちなみに今回のお話で使われた表記は、書くぶんにはすごくラクでした……。正直、魔物たちの名前は書かなくてもいいかなと思っていたのですが、なんかここまで来たら逆に書いておいたほうがわかりやすいのかもしれないと急遽予定を変更しました。まんま書き出そうとして危うくネタバレしそうになったのも良い思い出です。でも見えるひとに関してはどうしようもなかったのでバレしました。聖騎士位の元ネタになったのは、このひとです。もともとは骨のひとの近衛兵だったのですね。鬼のひと(王国)もそうです。「K」「U」「R」に対応するひとがいないのは、鬼のひとたちの本性がべつにあるからです。まず書くことはないであろうとお蔵入りした設定だったのですが……。ここに来て、まさかもう一度、掘り起こすことになろうとは。 ちなみに、覚え方……というわけではありませんが、青いひとたちのナンバーは、生まれた順です。いや、べつに王都のひとが最初の魔物であるということ以外、物語には関係ないのでジャンケンで決めたということにしても問題ないのですが。作者の頭の中ではそうなっているとご理解頂ければ。わかりやすいようレベル順に並べましたが、同じレベルのひとたちは生まれた順になるよう配置しました。(たとえばレベル3でいちばん早く生まれたのは牛のひとですが、全体では八人目ということになってます)まったく未使用のアルファベットはFHIMOTVの七つです。「Q」に関してはあれです、うん。現存するスペルではない(魔物たちの名前は初期設定のスペルが元ネタになっている)ので言ってしまいますが、クォンタムというのが例のあのひとの名前なのですね。 いかがでしょう。なんだか余計にわかりにくくなったような気がしますね。こんな筈ではなかった……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、真昼様!いえ、ここはこんにちはと言うべきなのでしょうか。心の中の炎を絶やしてはいけないと言いますし。ちなみにたぴ岡は修学旅行のキャンプファイヤーで、さも「ちっ、だりぃな……」的な態度でしたが、内心じつはテンション上がってました。とくに心躍るようなイベントもなく終わりましたけど。火の粉は躍ってたね。何もかも燃えてしまえばいい。おっと、いけないいけない……ついついファンタジーな火炎の魔法使いみたいなことを口走ってしまいました。むしろ闇属性ですが。さしずめ黒炎。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。 設定集と見せかけて本編でした。恐縮です。何と申しますか、空のひとが港町に降り立ったときにですね、登場人物紹介で名前を書かなかったのですよ。名前を呼ばれる予定もなかったし、たぴ「イケる!名前など不要!勝った!」とパソコンの前でガッツポーズをとったのですが、特赦について書いておかないとつながらない?いや、つながる?つなげろ。つながらぬ……という結論に至りました。「ひよこ」で統一しておけば良かったと嘆いてもあとの祭りです。いや、いちおうあのひとグリフォンなのですが。少し比率がおかしいだけで。 というわけで、せっかくの機会とキャラ変してみた今回のお話。女の子バウマフは何故か美少女戦隊を組織しようとする(変身を強要してくる)、そして魔物たちも断りきれない(♀バウマフに甘い)ので、たぶんこんな感じになるのでしょう。ふええ……。恥を以って恥を制すといったところでしょうか。きっと裏では「しにたい」とか「いっそころせ」といったネガティブな発言が乱舞したことでしょう。まさしく嘆きの河であります。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様!いよいよ本気を出した魔物たちでした。魔法そのものである彼らが本気を出したらどうなるのか。ふつうに光速を越えてしまうようです。正確には計算式が違うので速度は0ということになるのですが。たぴ岡は物理法則を「結果」と考えていて、たとえば生物の遺伝子みたいに設計図があって、何らかの力が働いて「物理法則」の枠におさまっているのではないと思ってます。たぶん大多数の方は同じように考えているのではないでしょうか。そのへんの詳しい事情はSFさんに任せます。魔物たちは物理法則ではなく魔法という法則に則っていて、結果的に光速を越えたことになる動作も可能なのですね。たとえば、いまこうしている間にも地球のどこかでベイビーたちが産声を上げていて、そのベイビーを自分自身と仮定した場合、たぴ岡は光速を越えたことになる気がします。時間差0ですから、スピード無限大ですね。なにかおかしなことを言っていますが、この「おかしな」という部分、これが魔法です。物理法則は「結果」で、その「結果」をちょいちょいとすり替えている……というふうにたぴ岡は考えてます。詳細はいずれ。 うん、魔物たちは必死ですね。特赦さんはべつにどうでもいいのですが、いやどうでもいいってこともないですけど、シナリオ崩壊の危機でした。開放レベル9同士の衝突ともなると誤魔化しきれない部分が出てくるので、さしもの魔物たちも本気を出さざるを得ないようです。ひゃー!おめえつええなぁー!たぴ岡はサイバイマンを応援してます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!いえ、じつはそうではないのです。治癒魔法と減衰特赦のスペル(アイリン)は同一のものである。これは二つが同じ働きを持つ魔法であることを意味します。治癒魔法がそうであるように、特赦は逆算魔法とアクセスする魔法なのですね。逆算魔法の一部であると捉えて頂いて構いません。そして、現在稼動している逆算魔法は千年前にはなかったものです。お屋形さまが自らの意思で制限解除できるということと、魔物たちの誕生に直接的な因果関係はありません。あの親狸は四次元空間を行き来できるようですが、逆算魔法が稼動する以前の出来事には干渉できないからです。 そうした事情があるため、とある年号を作中で明記しました。きっぱりと数字を出したのは、時系列があいまいな中、そこは揺るぎようがない事実だからです。逆算魔法が稼動したのは、あのスペシャルなこん棒が削り出された年でもあります。魔物たちが母と呼び慕う女性が天寿をまっとうし、その翌年には魔物たちの手記が出土してます。きっと魔物たちにとっての大きな分岐点だったのでしょう。 つまり、魔物たちは開祖やそのお嫁さんとずっと一緒にいたかったのです。そのためには永続効果の魔法を使えたほうが好都合でした。魔物たちは逆算魔法が稼動する以前に誕生したので永遠の性質を体内に抱えてます。でも永遠の命よりも限りある生を選ぶ人間もいて、それは必ずしも不幸なことではないと理解してしまったので、逆算魔法の稼動に踏みきりました。王国暦52年の出来事です。ちょっとしんみりするお話でした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、唐草様!ふふ、どうでしょうか?さすがはカット前提のお話とでも申しましょうか。とんでもないネタバレ要素が混ざってます。まず、自らの意思で制限解除できる(過去や未来から制限解除したという事実を切り取って現在に反映できる)のはお屋形さまだけです。子狸には無理です。制限解除の正確な仕組みを知らないと不可能である、というのと、「時間」という概念をきちんと把握していないと無理なのですね。お屋形さまにしても、厳密には完全独力で制限解除しているわけではありません。あくまでも魔物たちの協力があってはじめて成立する技術です。魔物たちは悪態を吐きながらも、何やかんやでお屋形さまを信頼しているのでしょう。制限解除なくして人間が開放レベル4以上の魔法を扱うことはできません。そして、今回の暴走に限って言えば、魔物たちが制限解除を認める道理がありません。かなりイレギュラーな出来事だったのでしょうが、攻略法を知っていたことから過去に何度か経験しているようです。お屋形さまにとっても想定内の出来事だったようですね。 ときに、タイムパラドックスという言葉がありますよね。たぴ岡は、どちらかと言えば否定派です。過去が現在に追いつくことはないし、現在が未来に追いつくこともないと考えてます。過去を変えても歴史が変わることはないのではないかと。仮に「過去の世界」に行って何かしたとしても、現在や未来には影響しないと思ってます。タイムトラベラーが「過去の世界」にとどまっている間しか改変は持続しないのではないでしょうか。もしもそのまま骨を埋めたとしたら、過去と現在は分離することになりますね。その場合、逆に過去の人間が未来に飛んだなら、自分の知る歴史とは異なっているでしょう。でも、それだと物語的につまらないので、しいて(略)では改変ありの時間軸モデルをとってます。過去に改変が起こったことはあるのでしょうか。一度だけありました。おっと、これ以上は言えないな。詳細はいずれ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様!週刊少年チャンピオンで連載しているバイオハザードが面白いのですよ。なんだろう、ゾンビの動きとか、教授のアクションとか、随所で訴えかけてくるものがあります。あと警備員のおっちゃんがカッコイイ。ああした作品を目にすると、そのときたぴ岡に電撃走る――!インスピレーションがわいてきて良いですな。おっとっとおいしいれす。ぽりぽり。 さて、久しぶりに……キレちまったよ……の羽のひとでした。いやぁ、どうなんでしょう?たぶん独占欲に近い感情だろうと思いますが。自分以外が子狸を殴ったり蹴ったりすると、なんていうか、こう、もやっとするようです。理屈ではありませんね。青いひとたちはそうではなく、もっと理論的に考えていて、まず治癒魔法に頼る癖をつけたくない。痛みを知らない人間にはなってほしくない。そんなふうに考えてます。こちらのほうが、たぴ岡の考え方に近いですね。人間には想像力がありますから、全部が全部そうとは言いませんけど、たとえばタンスの角に小指をぶつけた痛みは、タンスの角に小指をぶつけないとわからないと思っています。遣る瀬ないとは、まさしくあのことよ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アリノ様!これまであまり触れてきませんでしたが、羽のひとは情が深いひとです。子狸の証言によると、殴られたあと、こっそりと治癒魔法を掛けてくれていたようです。念動力でサポートしてくれることも多い。もともと感情の起伏が激しいひとで、じつは人間批判の急先鋒だったのですが、勇者一行と一緒に旅しているうちにだんだん落ちついていったという経緯もあります。 そう。前回のお話は核心すぎて、二、三日くらい公開したら削除しようかとすら思ってました。でも、よく考えたら削除する意味がないのでやめました。 あ、そうか。1002年も明記された年号ですね。しいて(略)の舞台は、2002年とか3002年にするよりは想像しやすいかと思って1002年にしました。われわれの世界と無関係とはいえ、年号が進んでいて森ファンタジーしてたら気になるかなぁと。1002年とでもしておけば、なんとなく千年後くらいに致命的な戦争が起こりそうな気がしますよね。しいて(略)は省エネを推進しています。省エネを推進するファンタジー。52年モデルの謎については、またいずれ。ただ、これだけは。王国歴52年以降に稼働した永久性質の魔法(こきゅーとすの履歴とか)は、ぜんぶバウマフ家の人間の手によるものです。そして、じつは逆算魔法には永久性質がありません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、のーず様!問題は、羽のひとが強すぎるということです。手乗りサイズで、人間に有効打を与えられるだけのパワーがあって、時速200とか叩き出すらしい。かの超魔生物ですら、ここまでの無茶はしませんでした。ただ、絵づらがね……。血だまりに沈む人間を、滞空して見下ろす妖精とか、もうホラーですよ。しかしながら、羽のひとの初期設定はそうなんですよね。ぱっと見、蝶々ですけど、たぴ岡のイメージではハチに近いです。くまんばち。ちなみに、日本のオオスズメバチは蜂さんたちの中で最大級でいらっしゃるとか……。ミツバチたちが健気すぎて泣ける……。判官びいきというやつなのでしょうが、さすがにオオスズメさんはエリート戦士すぎて応援する気が起きませぬ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ふるふる様!たぴ岡は悪いたぴ岡じゃないよ……がしーん、がしーん。 さて、愛が重すぎる妖精さんのお話でした。ヤンデレとか、第三者の視点から見ると羨ましいくらいなんですけどね。「それだけ愛されてるってことだろ?」と毒にも薬にもならないアドバイスをくれる主人公のクラスメイトと同じ心境です。ところが当事者にとっては違うらしいので、少し考えてみました。このときの子狸の心理をわかりやすく言うなら、よそさまにマジギレした姉です。もしもたぴ岡なら、凪みたいにフラットな感情になると思います。好感度が上下する以前に、攻略対象外なので好感度のパラメーターが存在しないという感じ。家族って本当に不思議な存在ですよね。他人と家族ではあきらかに感情の働き方が別物です。よく見かける意見なので、大多数の人たちは同じだと思うのですが……子狸の場合はどうなのでしょうか。というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、蛇様! はたして虎口と知らずに飛びこんでしまったみょっつ(仮)さんに明日はあるのか?……いえ、まあ、だいじょうぶでしょう。奇跡の子をめぐる問題は、非常に根深いものです。魔物たちは、人間同士の争いには極力関わらないようにしてきました。大規模なものになれば討伐戦争に発展しますけど、それはつまり討伐戦争を起こすチャンスだったから、と捉えることもできます。きっと討伐戦争は、魔物たちにとって必要な要素なのでしょう。そもそも戦争は絶対悪ではありませんから。ただ、悲しいことではあります。 魔物たちは自覚していると思いますが、子狸が巫女さんと関わらなければ今回の事件は起きませんでした。バウマフ家の人間は、極めて退魔性が低い。そして、それを利用すれば超遠距離からの攻撃も可能になる。巫女さんの爆破に子狸が関わったという記録は残っていませんが、事情を知る一部の人間なら勘付くことでしょう。彼らは事情を知るがゆえに、ポンポコ級の退魔性を人為的に再現するのは不可能であると知っている筈です。だから、この事件は魔物たちに向けたメッセージでもあります。巫女さんの爆破術は強力な武器になる。この場で特装騎士の一人や二人を倒したところで、なんの解決にもなりません。そのくらいのことは羽のひともわかっている筈です。……わかっていると思います。わかってないかもしれませんね。みょっつ(仮)さん逃げてぇぇぇっ! お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、Ofaniel様!そうですね、ご家族の方には……東京銘菓のひよこを差し入れしてあげてください。ちょっとしたトラブルは、基本的にそれで全て解決するはずです。「どうしたの?急に」とか言われると思います。そこでこのうんちくを披露してください。あの有名な「ひよこ」は、じつは福岡の名物でもあります。大元が一緒で、福岡を飛び立ったひよこが、東京で羽を休めているのですね。ほっこりすること請け合いのネタです。きっと優しい気持ちになれるでしょう。 さて、ゼロ魔の偏在というと……ヤマグチノボル先生の『ゼロの使い魔』ですね。個人的に仮面のひとは嫌いじゃないです。ななな、なんと20巻を数える大長編であります。偏在というのは風のメイジが使う奥義みたいなもの。分身の術です。最強すぎる。問題があるとすれば、術者本人の思考力までコピーしてしまうことでしょうか。人間は、ふとしたきっかけで心変わりします。自分自身が、絶対に自分の味方とは限らない。客観的に自分を見たとき、自らの正義を疑わずにいられる人間なんてどれだけいるのでしょうか。ドラマの予感がしますね。しいて(略)にも、とうとう人間バージョンの分身魔法が登場しました。こちらは映像だけなので、ドラマの生まれようがないのですが……。特装騎士に発光魔法ときたら、もう分身魔法はワンセットみたいなものです。書くことになるであろうと覚悟はしていました。理想を言えば、対獣人戦までとっておきたかったのですが。この期に及んで使わない理由がなかった……。 じつを言うとですね、しいて(略)はコメディではないのです。ちょくちょくギャグを入れているのは、笑顔のない世界を書くのが嫌だったからです。かと言ってギャグは飽きる。これは絶対の法則だと思ってます。人間の「笑い」は、元を正せば理解できないことから来ているとたぴ岡は考えます。たとえば人間たちがシリアス一直線で相対しているところを、ステルスした見えるひとが世間話をしながら通りすぎるとか、ある程度まじめな方向に思考を寄せておいて、まったくべつのベクトルの情報をぶつけるのがいちばん良いと思ってます。じっさいにそうしたことが頻繁に起こっている(むしろ魔物たちは狙ってやっている)のですが、おもな語り部である王都のひとはまったく完全にスルーしてくれます。とはいえ、この法則はシリアスの度合いが大きすぎるとだめです。不謹慎になってしまう。だから、しいて(略)では残酷な描写をしません。だれも死なないし、だれも死なせない。それが、たぴ岡の中で何にも勝る信念。コメディの絶対条件だと思って書いてます。あれ、コメディだった。ごめんなさい、コメディでした。作者はシリアスのつもりだったファンタジー。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! ええ、魔物たちの育て方が良かったのでしょう。というか、なんだろう、主人公を素直に誉めたくないこの感情はいったいどこから来るのだろうか……?というわけで、さいきんのたぴ岡は、スネイクばりの緊張感を持って他の作者さんのお便りのコーナーを潜入調査してたりします。眺めているだけなので発覚することはないと思うのですが、何事も備えあれば憂いなしです。書く感覚と読む感覚はべつなので、良い練習にもなる気がします。自分で書いたものを読んでも練習になりません。マイブレインのふだん使わない部分に記憶されているようなので、たんに答え合わせしている感じです。 さて、羽のひとがとうとうデレました。いや、デレるとかではなく、青いひとたちとは考え方が違うのですね。作中で子狸が治癒魔法の適用外にあたる(つまり魔物たちにも癒せない)ダメージを負ったのは、緑の島で着地を失敗したとき(自業自得)が初めてで、今回は二度目でした。連弾なんていうものが出てきたので、羽のひとは少し神経質になっているのでしょう。あと、ついでに言えばしっぽが暴走したので不安なのですね。特赦さんについて、かまくらのひとはだいぶ深いところまで知っているようです。魔物たちは全員が明確な役割を持っていて、もっとも人類を忌み嫌っていた筈の羽のひとが、気付けばいちばん友好的な付き合いをしているというのは皮肉なものです。でも、そんなものなのでしょう。緑のひとと大きいひとの立場が逆転したように、おさまるべきところにおさまるのが互いにとって無理のない、良い結果なのだと思います。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様!まったくですなw子狸に関してもっとも沸点が低いのは間違いなく王都のひとですから。子狸が怪我するときは、王都のひとの監視下で、すべてコントロールされてます。大気中の細菌たちにも睨みをきかせて悪さをしないよう見張っているし、とんでもなく高度な魔法を張り巡らせていることでしょう。だったら怪我をさせるなよ、という話になるのですが、甘やかすとためにならないとか就寝時は布団みたいになっているひとは本気で考えているのですね。近年、学校では体罰禁止という風潮になっていますが。人間と人間に絶対ということはありません。いっそ先生方にパワードスーツを配備すればいいのではなかろうか。起動シークエンスとか胸躍りますよね。教師側が少数派なのだから、そちらにお金を掛けたほうが効率的だし、裏でオペレーターたちを配置すれば勇気百倍だ、これ。長官も欲しいですね。 そして対象指定の治癒魔法。ようやく回収できました。妖精魔法というのは、ようは魔物たちにとって都合の良い魔法です。人間たちが研究している魔法のルールが当てはまらないため「妖精魔法」と呼ばれていて、過去の旅シリーズでは女王にクラスチェンジした妖精さんのコークスクリューブローが伝説になっていたりもします。感動的ですね。 そんな妖精さんを見て育った子狸の必殺ブローがフックです。下半身のバネが生かせるショットなので、なかなかの威力を誇ります。佳い戦士になったな……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、朝鳥様!ああ、季語ですね。学校で季語のことを習ったときは、なんで季語を入れなくちゃならんのだと思ったものですが、いまになってみると納得です。非常に数が多いので、むかしの人にとって季語を入れるのはまったく苦にならなかったのですね。「季語」という意識すらなかったのかもしれません。季節の旬というやつですね。雅だ……。 ああ、美少女(笑)。うん、なんとなく海のひとは優しそうな感じですね。牛のひとはさばさばしてそう。姉御肌というか。歩くひとは友達感覚かな。羽のひとは世話焼きですね。なに、この豪華ラインナップ。ちなみに子狸が幼い頃と現在とでは魔物たちの接し方は違います。当然と言えば当然ですが……。たとえば大きなポンポコが多少怪我をしたところで「ほう、お前に傷を負わせるとはな……」とか四天王みたいなやりとりが交わされるだけです。超クール。むしろ青いひとたちのほうがずっと親身になってくれそうである。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様!うん、魔物たちの愛情は大なり小なりゆがんでます。バウマフ家の人間は魔物たちに守られて育ちますが、依存しているのはむしろ魔物たちのほうだからです。いや、べつに作者は最初からそのつもりで書いていたわけではないのですが、書いているうちにどうもそうらしいと気がつきました。そういう意味では、魔物たちが「人の心」を持っているという設定にしておいて良かったです。わたくしには、やはり「人間」しか書けそうにありません。 ああ、勇者さんはデレません。終盤でそれらしき場面はあるかもしれませんが、錯覚です。少なくとも作中デレることはないと考えて頂いて結構です。子狸の恋が成就するかどうかは、べつにストーリーとは関係ないからです。たとえ子狸が何をしようとも、勇者さんが勇者でいるうちは恋にうつつを抜かすことはないと思ってます。ですから、まあ、未来の子狸がんばれということで……。いちおうアリアパパは子狸に興味を抱いているみたいです。あの人は、ずっと絶対的な「正義」を追い求めていて、バウマフ家の人間がそれに限りなく近い存在なのではないかと考えているからです。お屋形さまではなく、子狸のほう。子狸は絶対にアリアパパの生き方を認めないでしょうが、アリアパパからしてみると、そうでなければならないのですね。自分を受け入れるような存在が正義であるわけがないと思っています。面倒くさい人です。親子そろって面倒くさい。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、バニラ様! ちょっと目を離した隙に、次話を投稿してきました。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。まさかの第二弾!?とっても嬉しいです!もちろんバニラ様にもご都合があるでしょうから、無理にとは言いませんが!もしもお描きになるようでしたら、完成のあかつきには、ぜひぜひたぴ岡までご一報を頂けますようお願い致します! 王都のんは、あれですね……口では文句たらたらですけど、行動が伴ってないので説得力が皆無な印象です。ツンデレとは、また少し違うような……もう日常生活なのですね。全力で世話を焼くのが。あのひとは、自分ルールがほぼ完璧に定まっているので、ぶれません。制限は常にフルスロットル。ごくたまにグレーゾーンの出来事があるので、時と場合に応じて一人で勝手に判断して、ひと知れずミッション完遂しているようなひとです。こと護衛のこととなると、自分以上にデキるひとはいないという絶対の自信があるのでしょう。こう書くと、なんだかプロフェッショナルっぽくて素敵なのですが、たぶんバウマフさんちのひとの近くにいないと自我が崩壊するんじゃなかろうか。だいじょうぶなのか、このひと。ときどきたぴ岡は、本気で心配になります。ちなみに、睡眠中の子狸に他のひとが触れる場合、王都のひとの許可がいります。羽のひとはときどき一緒に寝ようとするのですが、そのたびに王都のひとのスタンプカードに判子を押しているのですね。動物園のスタアみたいである。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、朧様!珍しく冴えている子狸でした。魔物たちがさじを投げたくなるような問題を、バウマフ家の人間がさっくりと解決するのはたまにあることのようです。難点は、後先のことをまったく考えていない点でしょうか。というわけで、満を持して魔物たちが参戦してきました。 ああ、件名が飛んじゃいましたね……。ルールを逸脱するほど冷静沈着な羽のひとでした。注釈で明記しちゃったので言ってしまいますが、魔物たちが発言者を明確に表記するのは、彼らの間でしか伝わらない情報をやりとりするためというのと、むしろ発言者を偽るためです。後者については気にしないでください。魔物たちは世界各地で活動しているので、急に音信不通になるのはよくあることです。魔物たちにとってもっとも重要なのは、出張中か否かです。全員が所定のポジションにとどまっているというのが魔物たちにとって理想的な状況で、そうでない場合はそれなりの手を講じる必要があるのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、七伏様!まったく関係ない話で恐縮なのですが、ちまたで話題のオーシャンクラッカーを買ってきて食べてみました。いえ、正確には食べ終わってから検索したらけっこういろいろと言われてるんだなぁ……という流れだったのですが。店頭で見かけたとき、軽く吹き出してしまうほど、なんていうか……おっとっとでしたが……心配になってついつい買ってしまうたぴ岡……食べてみるとまったくの別物でほっと一安心しました。なかなか美味しゅうございます。 さて、交渉人ならぬ交渉鳥のお話でした。あの魔ひよこは魔物たちにも人格者として認められている一面があるようです。ええ、勇者さんは平気で断るでしょうね……。そんな彼女もミスをします。実働の人たちを手懐けたまでは良かったのですが、断るという選択肢を与えられずに交渉されれば、人間は面白くないと感じるでしょう。騎士Bに話を持ちかけられた時点で、もう少し柔らかい返答をしておけば、だいぶ状況は変わったのでしょうが……ああした小さなずれが積み重なって破綻する人間関係というのを書いてみたかった。まあ、それがメインのお話ではないので、軽く……うん。 ああ、こんなにややこしい話にするつもりはなかったのですが……たぴ岡としましては、必要なメンバーが揃えばそれで良かったのです。だから、あまりお気になさらないでください。この事件の黒幕は箱姫でしたが、彼女でも把握しきれないことが起こるのはふつうだと思ってます。テンションが上がってくると必要以上のことまで書いてしまうのはたぴ岡の悪い癖です。そろそろ中二病は卒業しないとな……。 お便りありがとうございました!ラ・ヨダソウ・スティアーナ! |
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こんにちは、コブラツイスト様!いえいえ、わかりませんよ。とある青いのんの証言によれば、魔法の最大開放はレベル9らしいです。王種はしょせんレベル5に過ぎない……魔界ではレベル6以上の魔物たちがごろごろしているのでしょう。夢のワンダーランドですね。魔界なんて実在しませんけど。 そんな架空のアンダーワールドを故郷と言って憚らない魔物たち。光を嫌い闇に棲むという設定になってますから(でも夜行性ではない)、制御が怪しくなるほど出力を強化した七代目と九代目の聖☆剣は「まぶしい」と不評だったみたいです。むしろ七代目(ついんほーく)の段階で不評だったので八代目(ぐらんどくろす)で改善したのですが、我慢したぶん九代目(とりぷるばいんだー)は過去最悪の突き抜け具合になったという経緯があるようです。でも魔物たちはとても満足したので、勇者さんの聖☆剣はふつうです。三代目~六代目の聖☆剣についても、いずれ語る機会はあると思います。ないかもしれない。二代目は……聖☆剣=勇者という図式が確立された重要な位置付けにあるのですが、魔物たちの印象が最悪なのですね。べつに三代目でもいいですけど、たぶん二代目ないし三代目の勇者のお供についたのが女の子バウマフで、当時のこきゅーとすは魔物たちの怨嗟にまみれたものだったと推測されます。あ、ちなみに初代勇者は聖☆剣を持ってませんでした。やたらとつばの長い豪華な剣を使っていて、それに対抗した初代魔王が闇の剣を作ったのが聖☆剣の起源なのですね。当時は都市級とか戦隊級といった区分がなかったので、勇者にとくべつな力を授ける必要がありませんでした。はじめての討伐戦争ということもあり、魔物たちもいろいろと手探りの状態だったようです。 じつは賢いポンポコ説浮上。どうなのでしょうか。じつは作者にもよくわかりません。ただ、今回のパートに限って言えば、子狸の発言はほとんど予定調和の出来事でした。特赦さんが暴走することもわかってました。奇跡の子にまつわる一連の事件は、そうした性質の出来事だからです。 見えるひとは、歌人事件であまり活躍できませんでしたからね。ここで救済しておきたいと思います。くわしくは次話で述べますが、あのひとはとくにこれといった形状を持ちません。勤務中は人型をとっていることが多い程度でしょうか。同じ人間であれば、人の輪郭にもっとも敏感になるであろうというのが理由です。樹海で迷子になった人間が、人影を見つけたら間違いなく追ってくるだろう……と考えたのでしょう。もともと見えるひとは、骨のひとが不得手とする感情表現を肩代わりするために、お化けみたいになったという経緯があります。そうですね……荒川弘先生の『鋼の錬金術師』に登場する真理のひとみたいな感じをご想像して頂ければわかりやすいかと。荒川弘先生の新連載『銀の匙』は週刊少年サンデーで好評連載中です。あんな感じで、にや~っと笑ったのですね。魔物たちの中にはすごく表情を読みとりにくいひともいて(おもにアニマルベースの魔物たち)、そうした彼らの表情を正確に読みとれるのはバウマフ家の人間くらいです。感情を読みとって脳内補正しているのだという説もあります。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ふるふる様!妖精さんが本気すぎて子狸以外には止められませんでした……。もともと、こきゅーとすはバウマフ家の人間のために作られたものです。人前で不自然にならないようコンタクトするためのもの。子狸に声を掛けられて、それを思い出したのでしょう。みょっつ(仮)さんは無事に生還しました……良かった……本当に。 さあ、ようやく探偵編も大詰めです。現在進行中のパートで準備が整います。さすがにもう全体の半分は進んだだろうと信じてます。信じてます……。ついに参戦した魔物たち。見えるひとは今をときめけるのか、というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、蛇様!だいじょうぶ、それで合ってます!思えば緑の島で半年ほど費やしていますから、それ以上に前の出来事、だいぶ期間が空いてしまいましたね……感慨深いものがあります。作中では、港町で剣を失ったのが三週間と少し前の出来事ということになります。まったく白紙の状態から、二、三日で新しい剣が完成するのはさすがに無理があるでしょうから、ある程度の期間を設けました。鬼のひとたちが本気を出せば数秒で完成するでしょうけど、あのひとたちは妙なこだわりがあるようです。人間の協力を仰いだというのも、ずっとアリア家の剣匠としてやってきた経験を買ってという以外に、なにか深い考えあってのことなのかもしれませんね。たぶん旅シリーズを締めくくる剣として相応しいものにしたかったのでしょう。 この調子なら、たぶん次話か次の次あたりで決着をつけられそうです。つまり、だいだいあと三回くらいになるのでしょう。ちなみに今回のお話で戦場と化したお屋敷は領主の館で、完全によそさまのお宅です。不法侵入者たちの熱い戦いでした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、風鳴様!魔物たちの知られざる生態のお話でした。いちおう彼らには彼らなりのルールがあって、退魔性が低い人間はおいしそうに見えるらしいです。例えるなら、あつあつのおでんみたいな感じでしょうか。ふろふき大根は最強ですよね。 今回のお話は勇者さんのおニューのソードがメインだったので、子狸と見えるひとの灼熱の魔法合戦は次回に持ち越しです。はたして見えるひとたちは無事に子狸を撃破できるのか、というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アリノ様!さあ、ついに勇者さんが最終装備になりました。銘はともかく、騎士剣という呼び方は最後までどうしようか悩んだのですが。何しろたぴ岡は、騎士剣といえばFFTを連想してしまうのです……。けっきょく避けられませんでしたけども。 というわけで大層な通称になったムシロオレ(たぶん作中ではカタカナ表記にすると思います)ですが、何かしらの魔法的ギミックは仕込んであったりするのでしょうか。じつはとくにないのです。むしろ、いえ、まあ、ネタバレになるので詳細は省きます……。魔物たちは管理人の身の安全を最優先しますが、ある特定の条件を満たした場合に限り、一定のリスクを許容します。今回のケースでは、その一定のリスクというのが勇者さんの剣なのですね。 呪いなんて迷信に決まってる!と言いたいところですが、たぴ岡はわりと肯定派です。日本で有名なのは妖刀でしょうか。さすがに血の涙を流しながら打たれた刀剣には何かが宿るような気がしてなりません。いえ、ムシロオレさんの製造工程は和気あいあいとしたものだったと思いますが……。一種、異様な雰囲気だったことは確かだと思います。 魔法剣士。昔は、そこそこいたのですが。いわゆるトクソウとか呼ばれてる騎士は、チェンジリング☆ハイパーする人たちよりもずっと歴史が古くて、そのぶん技術的にほとんど完成した兵士さんです。魔物たちが付きっきりで教えてあげられるバウマフ家の人間と互角以上に戦えるというのは、じつは凄いことなのですね。子狸はちょっと才能的にあれなので、あまり目立ちませんけど。一人の先生が複数の生徒を受け持つという授業形式で、よくぞここまで……と魔物たちが感動する場面も過去にあったかもしれません。と申しますか、作中で書こうと思っていたのですが、機会がなくてお蔵入りしました。まあ、あんまり持ち上げすぎても嘘くさくなるのでよしと……ん? なんだ、猫か……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、唐草様! はい、地味に出揃いました。終盤まで放り投げるので、伏線と言うにはあまりにもどうなんだという感じですが。いちおう、しいて(略)のタイトルをいちばんそれっぽく解釈した場合、古代言語に訳すと「メロ・ジェステ・メノゥリリィ・ヨト」ということになります。「ジェステ(となり)」は肯定的なニュアンスを含む言葉なので、主格の絡みもあり「しいていうなら」はべつの意味の……夢あふれる意訳に昇格します。やったね。どうでもいいのですが、しいて~なんていうタイトルをつけたせいで、日常生活で「しいていうなら~」という単語が使いにくくて仕方ありません。なんだか使おうとすると、もよっとします。この、もよっとしたものを生涯抱えて生きていくのかと思うと気が滅入りますな。はっはっは。 さて、ついに勇者さんの手元にかつて愛剣だったものが届きました。できれば永久ヘイストとか掛けてあげたかったのですが、魔物界の匠たちが頑固だったので無理でした。軽くオーパーツ入ってますけど、ふつうの剣です。見た目ほど脆くはないけど、異常に丈夫というほどでもない。大切なのは、魔物と人間、相容れることのない両者の手で打ち鍛えられたという点です。きっと。 便利すぎる心理操作。次話はステルスの限界に挑むお話になりそうです。こうしている間にも書き進めているのですが、また長いお話になりそうだなぁ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは……こんばんは?5時くらいって微妙ですね。でも逢魔が刻って言うしな、ここは……。ボンソワール、にゃーもふ様!にゃーにゃー!もふもふもふ!ふんがー!はあはあ……失礼。いささか壊れました。なんか、もう、ずっとパソコンッヌと睨みあっていると気がヘンになりそうです。 電車かぁ……電車は独特な雰囲気ありますねぇ……。全体的に減点方式と申しますか、もう少しフレンドリーな感じになってもいいと思うのですよ。着ぐるみが風船を配り歩くとかどうでしょう。むしろ車掌さんが着ぐるみ。――西暦2013年、JRは単独で新幹線と渡り合える人材を全国へと派遣した。彼らが身にまとう超電導強化装甲を、ひとはこう呼んだ。リニアモーターと――。未来の電車は笑顔を乗せて走ってくれるといいですね。ああ、これいいこと言った。たぴ岡は、いま完全にいいことを言いましたよ。いや、少しふわっとしてるかな……。再検討してみます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様!ああ、王都のひとはですね、今回に限って言えば無実です。とっさに自分が教えたことにした方がいいと判断したのでしょう。でも羽のひととのコンビネーションはシナリオを崩壊させる恐れが強い(都市級を打倒しうる)ですから、自分が教える筈はないと思い至ってしまい、どうにも答えようがなくなったのでしょう、あいまいな答えになったのはそのせいです。 お屋形さまが四次元空間で活動できるように、バウマフ家の人間は時空間をとらえる感覚が独特……と申しますか、時間や空間に干渉できる人間なら、たぶん全員が似たような感じになると思ってます。作中で書いた「過去に後退する」という感覚がそれです。むかしは魔物たちも持っていた感覚なのですね。減衰特赦を扱える、つまり逆算魔法が稼働する以前の感覚を保持しているひとは、三次元とはまた違ったベクトルの嗅覚があります。とはいえ、魔物たちから教わってもいないことを子狸が出来るのはおかしくて、思いついたにしても唐突すぎて過程がない。魔法は確固たるイメージによるものなので、反復訓練は絶対に欠かせません。たとえば自分たちが魔法使いだったと仮定して、急に手から炎を出せると言われても半信半疑になるでしょうし、形はどうするのか、熱はどれほどか、とか、細部をきっちりと詰めるのは難しい。だから子供たちは学校で、最初に無害な発光魔法を学び、じっさいの体験を通して魔法のコントロールを学んでいきます。まったく新規の魔法を、その場で開発して操ることは出来ない。出来るとしたら、それこそ巫女さんくらいでしょう。つまり、あれはしっぽの置き土産なのです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、バニラ様!ひょー!二枚目のイラストありがとうございます!お返しは何も出来ませんが、部屋で葉っぱ隊の「YATTA」を歌っておきます。手元に葉っぱがないので、全裸で申し訳ないのですが……。家族が踏み込んで来たときのために、布団をめくっておいて……よし。あ、これ、のび太さんが失敗するパターンだな……などと脳裏に浮かべつつ。 何事もなくフルコーラスを歌いきりました。人生、こんなものです。いや、べつに見つかりたかったわけじゃないんですけど、ひとつくらいハプニングがないと物足りないというか。だからと言うわけじゃないんですけど、予定より全裸を延長してお伝えしております。いかがお過ごしでしょうか。たぴ岡です。むしろ、たぴ岡という殻の部分を脱ぎ捨てたオーガストです。 さて、改めてありがとうございます!前回とは一転してシリアスな雰囲気ですね。じつに多芸でいらっしゃる……。そして、なんだか子狸がイケメンオーラを放っている!金髪さんなのですね。たぴ岡は登場人物のカラーとかいっさい考えてないので、ご面倒を掛けます。とくに子狸なんか、さいきんはもう頭の中でTANUKIベースになっていて、新しい魔物になりつつあります。羽のひとが怖いよ!羽のひと、どうしちゃったの!?ほ、本当に大した怪我じゃないんだからねっ! さて、どこに盛り込もうかな……と言いつつ、すでに決まっていたりします。そのへんを意識して描いて下さったのでしょうか、本当にありがとうございます。 作中では、なにげに都市級と勇者さんの夢のタッグが実現しました。ライバルとの共闘は胸が躍りますね。歩くひとは王都でパンをこねてますけど。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様! さあ、ついに魔物たちの秘術が解き放たれようとしています。見えるひとは肉体派というよりトリックスターみたいなもので、秘術の扱いに長けているのですね。魔法使いとして優秀なのは、むしろ骨のほうです。しいて(略)世界における「魔法」は戦士の技能に分類されるのですね。「術師」なんて書いたものだから、ちょっとややこしかったかもしれません。反省。 ちなみに、第九次討伐戦争で邪神教徒が魔王の魂をとりこんだ邪法も秘術の一つです。見えるひとほど秘術に長けているわけではなかったので、場の力を借りる必要があったのですね。具体的には、無意味にまがまがしいエフェクトに彩られつつ、九代目勇者と叩いてかぶってジャンケンポンしてました。儀式が不完全に終わったため(ふつうに負けた)、魔王の自我を封じきれなかったという設定になってます。はい、どうでもいいですね。 はたして悲劇は繰り返されてしまうのか!?というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは!波ーっ! |
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こんばんは、蒼衣様!不思議の国のアリスでは、うさぎを追いかけて穴にダイブしたアリスが摩訶不思議な体験をしますよね。つまり穴というのは……ああ、うまくまとまらなかったので忘れてください。おむすびころりん。 み、見抜かれていたというのか……。たぴ岡、脱帽であります。わたくしはふだん帽子をかぶらないので、じっさいに帽子を脱いでいるわけではないのですが……老後はスーツ姿で街中を歩くような余生を過ごしたいものです。会釈するときは帽子を片手で浮かせて一礼するみたいな……エスカレーターのパントマイムを披露するみたいな……見えない壁もいいですね。先日、テレビで手品しているのを見たのですが、どうせ鏡を使ってるんだろうとふつうに考えていた自分が悲しいです。目の錯覚とかを利用されると「おお!」と思うのですが。 というわけで、もぐら叩きです。見えるひとほどの適材はいないでしょう。いや、もぐらの魔物とかいたら話はべつなのでしょうが、それはそれでハンマーで叩くのは可哀相ですからね……。人型の魔物はもちろんのこと、アニマル型のひとたちはそこらへんに気をつけてます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! いえいえ、ものは考えようですよ。霊魂消滅の危機ですから。……無理か。無理ですね。ボケ担当のポンポコチームでした。勇者さんは相変わらずまじめですね。個人的に怖いのはタマさんです。あの人の異能がいちばん怖い。設定を変えれば良かったんだと気付いたのですが、もうタマさんありきでストーリーを進めてしまったので方向修正できないっていう……。というわけで、次回はタマさんの異能について触れます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様!エロいひとです。間違えた。たぴ岡です。 ああ、ついに子狸が精霊の謎に挑むときがやって来たのでしょうか。結論から言うと、完全にアドリブです。アドリブなのですが……書いてから、ああ、そういう認識なのかと気付きました。どういうことなんだってばよ。つまり、魔物たちが精霊、精霊と騒いでいるのにちっとも説明してくれないので、いろいろ混ざっちゃったみたいです。子狸にとっての魔王とは?というのが、今回のお題です。たしか最初のほうで「魔王を作る」とか何とか言っていたと思いますから、いちおう正しい認識は持っているようです。いや、持っていたようです。子狸は子狸なりの今回の旅シリーズについて考えていて、でも浅はかなので妙ちくりんな解釈をしているのでしょう。子狸の世界。 詳細については、そう遠くないうちにお話しする機会があると思います。子狸の言動はいったん頭の中を空っぽにして書いているのですが、あるいはだからこそなのか、つながっていることが多いです。今回の事件でも、なんだかんだで真犯人を言い当ててましたし。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、鳴海様!こちらを書いているうちに筆が止まらなくなったため、とりあえず次話を投稿してきました。子狸はともかく。一週間ですか!そうか、もう128話ですもんね……。思えば遠くまで来たものです。うまく書けていればいいのですが、しいて(略)は勇者さんの成長をつづるお話でもあります。子狸の人格はほぼ完成しているため、作中で成長を担当しているのは彼女なのですね。さいきんは少しずつ表情が豊かになってまいりました。作者からしてみると勇者さんもまだ子供なので、感情が豊かになることは喜ばしいことだと思っております。ずっと彼女を見守ってきた山腹のひとも、きっと感無量であることでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、七伏様!ああ、聖戦士ダンバインですね。スパロボ大戦ではお世話になりました。ゲームから離れてだいぶ久しいので、現在の仕様がどうなっているのかはわからないのですが、当時は気力さえ上げれば必殺技をほとんど打ち放題でしたから。 さて、ついに第八の属性が登場しました。これで作中に登場する魔法は全部です。開放レベル6以上の魔法は詠唱破棄が前提なのでスペルを考える必要がありませんでしたし、そもそもこれまで紹介した魔法でほとんどの事象は説明がつくと思ってます。魔物たちは風属性の魔法を作りたかったようですが、残念ながらハイパーに取って代わられました。 もぐら叩きの魔性。やっていることは間抜けですが、そこに派手なエフェクトが入ると本当に体調が悪くなりそうですね。とうとうハイパー属性に目覚めた子狸(じつは過去に何度か使っているため、覚醒というのは正しくない)、はたして闇の秘術を打ち破れるのか?というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、時雨様!そうですね……そういうキャラだからと言えばそれまでなのですが、現実にあの小さなポンポコが近くにいたら大変だろうなと、たぴ岡はしみじみと思います。たとえば学校でいちばん苦労していたのは、まあ当然のように担任教師の教官なのですが、なんと申しますか、どう伝えても無駄なので学校行事は常にぶっつけ本番で、強制的に参加させることができればよし、さもなくば山か森へ狩りに行く程度の覚悟は必要かと思われます。水場の近くで待ち伏せするのが有効でしょう。どうしようもなくなると魔物たちが攻め込んできます。がんばる魔物たち。 おや、パソコンさんが……。いえ、まだ諦めてはいけません。たしかにパソコンは電子機器ですが、純水などは絶縁体にあたるため電子機器の洗浄に使われると聞いたことがあります。つまりお茶はやばいのですが、そもそもパソコンなどという、言ってみれば金属製の薄い箱があれやこれやと多機能を備えているというのは妙な話です。とくに集積回路があやしい。あれは、ようはわれわれを納得させるための複雑っぽい何かなのではないでしょうか。ひとは誰しもが心にパソコンを持っているのかもしれない、ということです。とりあえず通電はしないほうが良いらしいです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、レシェント様! さて、ついに作者にとっての鬼門と言っても差し支えのないハイパー魔法が登場してしまいました。本当にわけがわからない魔法です。そもそも霊気って何なんだろう……。 ちなみに、勇者さんにとっては予測の範疇でした。魔属性、土属性と来たので、たぶん全ての属性魔法を使えるのだろうと踏んでいたのですね。ハイパー魔法は覚醒条件が不明瞭なのでなおさらです。不明瞭と申しますか、正確に言うと覚醒条件がないのです。変なたとえになりますが、収録時間の尺が足りなくなってくると発動する感じです。いや、メタ的な意味ではなくて、ウルトラなひとがジュワッチしてすぐ決め技を撃たないのと同じ理屈ですね。もっとも新しい魔法ということは、少し見方を変えると、もっとも幼い魔物ということです。まだ子供なのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天切様! ご声援ありがとうございます!ええ、ようやく外道な人たちを書けました。長かったなぁ……ここでハイパー魔法の登場と相成ったのには、それなりの理由があります。詳しくは次回……というわけで次話が完成しました。投稿しておきます。いやぁ……今回は大変でした。久しぶりにカットの嵐でしたよ。にゃるにゃる(?)。じつは今回のお話、以前に注釈で外法騎士について触れたときと、あれやこれやリンクしているのですね。 えっ、とつぜんカミングアウトされた……。ちなみに同じ穴のむじなという言葉がありまして、「むじな」というのは「狢」と書きます。地方によっては狸のことを狢と呼ぶそうで……。ポンポコにも色々とあるようです。たぴ岡のちょっとイイ話でした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、コブラツイスト様!骨再三。困ったときの骨ですね。レベル2のリーダーは伊達ではなかったようです。ちなみに今回のお話で召喚されたのは以前に牛のひとからの脱走を図ったひとです。そして時事ネタになりますが、一方その頃たぴ岡はご先祖様のお墓をウォッシュしてました。ウォッシュウォッシュ。あ、念のためにお伝えしておきますが、骨のひとが骨々しいのは人間とコミュニケーションをとる上で有効と判断したからであって、べつに罰当たりな所業に及んでいるわけではありません。そこ大事。たぴ岡は霊感とかいっさいない人間なのですが、ホラーは苦手なのですよ。歩くひとも、いちおう元ネタはゾ~ンビ~な人々ですが、じっさいは無関係です。ただ勘違いされているだけで。そりゃ勘違いもされるよっていう。うん。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、cacao様!ご声援ありがとうございます!ご指摘まで頂き、感謝の極み。極みと言えば二重の極み。ひまを見ては練習しているのですが、なかなかうまくいきません。そこで解決案を模索してみたのですが、両手で殴るというのはどうでしょうか。つまりオラオラですね。オラオラはさておき。そうですね、さいきん少し飛ばしすぎのような気がします。ちょこっと焦ってしまいました。チョコだけに。忘れてください。視点が安定しないのは永遠のテーマです。丁寧に描写するよう心掛けます。それだけだと何なので、状況報告でもひとつ。現状、領主の館の大広間に集合している青いのは五人。海底に住んでいるひとを除いて全員集合している状態です。港町のときもそうでしたが、青いのは大きな事件が起きるたびに何かしら理由をつけて子狸の付近に集まろうとする習性があるようです。海底のひとは決して持ち場を離れません。注釈でもちらっと触れましたが、魔改造の実は「プラント」と呼ばれる、おそらく海底のどこかでぽこぽこと生まれるのですね。なぜ海底なのかというと、魔法は成層圏内でしか機能しないという原則があるからです。地中を除けば、もっとも成層圏から離れるのが海底なのですね。本当は海底のさらに下、地中で栽培したかったみたいですけど、そうすると人間たちが自力で見つけ出すのは事実上不可能になってしまうという事情があったようです(人間が扱える範囲に限定したとしても、魔法を用いれば海底に到達することは不可能ではない)。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様!はい、二本目の聖木です。でも、そこらへんから拾ってきたということにしておいてください。作中では(つまり魔物たちの証言によると)、二本目の聖木がおさめられている筈のケースには、じつは聖木ではなく勇者さんの新しい剣が入ってたんだよっなんだってー!?ということになっているからです。と申しますのも、今回の事件の黒幕、箱姫。彼女はまだ正式に家督を継いだ人間ではないので、彼女の任務を親御さんが知らないというのは、まず考えられないからです。むしろ最初に親御さんのほうに話がきて、だったら娘に任せてみようかという流れだったのでしょう。いえ、自分自身が出向くわけには行かなかった。箱姫の親御さんというのは、つまり大貴族ピエトロ家の当主です。ですから……子狸と面識があるのですね。当然、箱姫は親御さんに相談をしているでしょうから、子狸の暴走を危惧したピエトロパパ(ママでも可。この世界の世襲制は男女の区別がなく、たとえば婿入りしてきた人間が家督を継ぐという考え方がない。それが自然である以上、魔物たちが言及することもまたない。じつにどうでもいい設定である)は勇者さんの新しい剣とはまたべつに聖木を複数個持っていくようアドバイスしている筈です。もちろん両方とも贋物なのですが、跡取り娘(予定)のアドリブ能力を磨いておきたかったのですね。そのためには選択肢が多いほうが良かったのです。ちなみに箱姫には弟さんがいて(登場しません)、人前に出るとポンコツになる姉を不甲斐なく思っているようです。姉を反面教師にして育ったためか優れたバランス感覚を持っていて、平民に混ざって遊んだりしてます。だから親御さんは箱姫のほうに家督を継がせようと考えています。貴族と平民の垣根を取りはらえるような人間は、一見すると素晴らしい資質を秘めているようで、それは確かに人間として素晴らしいことなのですが、王国の重鎮を担うには不適材なのですね。他の大貴族はどうか知りませんが、アリア家をライバル視しているピエトロ家は、そこらへんの考え方がしっかりしてます。 というわけで、見えるひとは箱姫が隠し持っていた二本目の聖木をちゃっかりゲットしてました。はたして骨のひとは、これでボケて的な局面を乗り切ることができるのでしょうか……というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! さて、まず勇者さんの心情についてですが。子狸への恋愛感情はありません。緑の島あたりから独占欲らしきものは芽生えつつある(唐突に不機嫌になっていたりしていた)ようですが、小さな子供がおもちゃを奪われたら怒るでしょう、あれです。 勇者さんが子狸を連れ歩く理由は、作中で起きた事件を経るたびに変化していて、いまは四番目の理由で連れ歩いています。つまり何事もなければ置いて行かれた可能性が高いです。 最初の理由は「連れ歩くぶんにはデメリットがない」からです(他の大貴族が放った刺客である可能性が著しく低かった)。二番目の理由は「正しい人間だった」からです(アリア家は代々「絶対的な正義」を追い求めてきた)。三番目の理由は「魔物たちにとってとくべつな意味を持つ人間だったから」です(放っておいたら、ふつうにつかまって洗脳されて敵に回りそうだった)。そして四番目の理由……これは内緒です。ネタバレになっちゃいますので、ご容赦くだされ。ふんもっふ。 繰り返しますが、恋愛感情はありません。子狸の退魔性が異常に劣化していることに気がついたのは、じつはわりとさいきんの話で、勇者さんは魔法を使わない剣士であるため、その手の認識が乏しいのですね。勘がいいんだな、程度にしか思ってませんでした。そして気付いたときには手遅れでした。 といった具合に、ややこしいことになっております。申し訳ない。魔法に関しては、まず基本的な事項から行きましょうか。 しいて(略)世界で現在用いられている魔法を、魔物たちは「連結魔法」と呼んでいます。これは「魔物を生み出す魔法」です。「連結」というのは、複数の事象がつながること。より正確に言うなら「細胞魔法」ということになります。人間たちは、自分たちが使っている魔法をわざわざ「連結魔法」とは呼びません。魔物たちが連結魔法という呼称を伝えていないからです。どうして伝えていないのかというと、「じゃあ連結しない形式の魔法があるのか」という話になるからです。上記の「細胞魔法」ではなく「連結魔法」という呼称を使っているのは、バウマフ家の人間がうっかり口に出しても問題ないよう配慮した結果です。「魔物は魔法そのものである」という事実を、魔物たちは隠そうとしていたのですね。でもバレました。本気で隠そうとはしていなかったからです。魔界という魔物たちの故郷が存在し、地上で魔物たちは全力を発揮できないというルールを浸透させるための口実だったからです。 続いて、たぴ岡が書くときに気をつけていることをつらつらと書いてみます。 まず~……さいきん騎士たちがよく使っている殲滅魔法について。特装騎士、あるいはそれに順ずる人間は「タクロッドブラウドグノアルダ」といった感じに、属性魔法のスペルを最後に持ってきます(作中では読みやすいよう中点で区切ってますが、じっさいは続けて発音してます)。これは、もちろん属性を隠すためです。実働騎士たちは詠唱の順番を変更できない(チェンジリング☆ハイパーの代償として、スペルは完全に固定されている)ため、属性魔法を最初に持ってきます(属性魔法のスペルを最後に持ってきてしまうと属性まで完全に固定する必要が出てくる)。これが子狸や魔物たちとなると、一気にフリーダムになりまして、隠したい要素を後半に持ってくる、詠唱の順番を自由自在に組み替えることができます(投射魔法の場合、「ディグ」を最初に発音するなど)。騎士たちの殲滅魔法で「タク」という固定魔法が含まれているのは、足止めを目的とする場合がある、あるいは爆発させるためです。固定魔法は運動力を固定する魔法、つまり実体を持たない魔法に擬似的な質量を持たせる魔法なのですね。だから貫通魔法という例外を除き、固定魔法は必須の魔法と言えます。 今回のお話では、小隊長とみょっつさんが「加速(ドロー)」の魔法を使ってました。騎士たちは、できる限り「拡大(ラルド)系」の使用を避けます。何故なら、ラルド系の魔法を使えば簡単に開放レベルを上げることができるからです。だから、あえて使用を控えることで敵に警戒をさせるという使い方をしています。ただし盾魔法に関しては例外で、防御に手を抜くと痛い目を見るので「拡張(エラルド)」の魔法を連結しています。ふだんは八人のうち半数が攻撃に回り、残りの半数が防御を担当しますから、障壁に「変化(エリア)」を混ぜて敵の動きに対応します。見えるひとの突破を許してしまったのは変化魔法がなかった(殲滅魔法を連発するために五人が攻撃に回り、残りが三人しかいなかった)ためで、こうした状況の変化に(スペルが完全に固定されている)実働騎士たちは対応できません。 次に、魔物たちの特性。 今回のパートで活躍している見えるひとにスポットを当ててみましょう。このひとは「障害物無視」という、かなり厄介な能力を持っています。他のひとたちの証言によると「異常な操縦センスを持っている」のだとか。作中ではスルーしていますが、いちおう「空間を埋める独特の感覚を持っているため」という設定になってます。固有名詞を考えるのが面倒だったのでスルーしました。いえ、たぴ岡が、というより魔物たちも面倒がるだろうから、というのが理由です。人間にはない感覚なので、名前をつけても仕方ないのですね。見えるひとは、高い表現力と繊細な感覚を持ったひとです。魔物たちが定期的に開催している「つの付き杯」(集まってつの付きシミュレーターで競い合う)では、常に優秀な成績をおさめています。とくにフィールドを限定した一対一では他を寄せ付けない圧倒的な実力を持っていますが、つの付き杯は原則として実戦を想定したものなので、計略に長けている庭園のひととか大きいひとが優勝するパターンが多いです。王都のひとは管理人とバディを組んで参加する(王都のひとが管理人の傍を離れることはまずないと考えられるため)ので、お屋形さまとバディを組んでいた時代は敵なしだったのですが、子狸が管理人になってからはつの付きシミュレーターとはまったく関係のない次元に突入して敗北を喫するのが恒例となってます。そもそも子狸は、つの付き杯の趣旨を理解していないようです。そんな感じで、他のひとたちから警戒されまくっている見えるひとが優勝するパターンというのは、あまりないのですね。功名心に駆られた火口&かまくらコンビが返り討ちにされるのは、ある種の風物詩と化しています。 あとは、意外と凶暴だった空のひとあたりでしょうか。魔ひよこ。都市級の魔物たち(レベル4のひとたち)はバランス感覚に秀でています。と申しますのも、都市級の魔物は非常に強力な個体で、かつ魔王軍に属し人類と敵対関係にあるという難しい役どころを、ずっとこなしてきたからです。ぎりぎりまで人間たちを追い詰める、でもやりすぎにならない境界線を見極める能力が高い。思慮深く、温和なトリさんです。いま暴走しているのは、ふだん温厚なひとがキレたら怖いということなのか、あるいは減衰特赦にアテられた結果なのか。正直、たぴ岡は特赦さんについてあまり詳しく触れないようにしてます。魔物たちの方針がそうだから、というのもありますが……いろいろと困った魔法なのですね。それでいて物語の根幹に関わってくるので、とても扱いが難しいです。とりあえず、空のひとの暴走は母性が刺激されたため、ということにしておいてください。魔物たちは特赦さんについて、あまり良い感情を抱いていないのです。本当は永久に封印したいくらいなのですが、出来るかどうかを別にしても特赦さんを封印するためには最低でも逆算魔法を丸ごと解体する必要があります。つまり治癒魔法が機能しなくなります。それでは困るのですね。 ついでに、即席の特装部隊に関して。みょっつ(仮)さんと、その相棒である影使い、タマさんの側近、箱姫の護衛の四人ですが。たぴ岡の頭の中では、四人の実力は以下の通りになってます。 みょ>側近≧影>護衛 本職の特装騎士であるみょっつ(仮)さんがいちばん強いのは、常日頃から訓練していて、かつ一度は影さんを退けていることからも確定です。王国の暗部を知る人物で、理想と現実のギャップに悩んできました。じつを言うと、奇跡の子(マヌさん)の護衛に回される予定だった特装騎士とは別人という設定になってます。あまり触れたくない設定なので書いてませんが、彼のような諜報員は幼少時から騎士団に属している人物の中から選ばれます。裏切られたら困るからです。 側近さんは、作中で断言はしていませんが、元特装騎士です。魔物たちは限りなく特装騎士に近い腕前を持っていると評していましたが、正確には元特装騎士なので、みょっつ(仮)さんとの連携に難がないというのがいちばんです。騎士団を辞めたのは、タマさんに命を救われたからです。騎士は控えめに言ってもファミリーの敵なのですが、タマさんは子狸(幼)に毒されていて、ついうっかり助けてしまいました。べつに側近さんはファミリーに属するつもりはなかったのですが、タマさんに毒されてだんだん騎士団に居場所がなくなっていったというのが真相のようです。気付けばタマさんの部下たちから「兄貴」呼ばわりされていたなど、なかなか波乱万丈な人生を歩んできました。現在もファミリーに属しているというよりは、「ファミリーのタマさん」の下で働いているという、やや複雑な立ち位置にいます。実力的に申し分のない人物なのですが、むしろタマさんはそうしたあいまいな立場にある側近さんを面白がって連れ歩いている部分があります。 影さんと護衛さんは、ともにピエトロ家に仕える人間です。アリア家以外の大貴族は人材の発掘に熱心で、幼少時から徹底的に教育することで忠誠心MAXの人間を量産しています。騎士団と手口がまったく一緒なのですが、育ててきた人間の絶対数が違うため騎士団ほどのノウハウはありません。実力よりも忠誠心を重視しているので、護衛さんみたいに熱血な人が多いというのが特徴。忠節を尽くすことが、いちばんの奉公だと強く信じています。影さんは、どちらかというと例外的なケースです。上から言われたことを忠実に守るだけの人間だけでは、組織は回らないのですね。そういう教育を施されてきたので、護衛さんとは根っこから考え方が違っていて、一方的に突っかかられるのが常です。まあ、そういうこともあると割り切っていて、軽く流すので、その態度がまた護衛さんの癇に障るという悪循環に陥っています。この二人は幼なじみ。影さんのほうが実力的に上なのは、護衛さんはその名の通り、誰かを守りながら戦う専門家だから。王都のひとと同じで、自らが前線に赴いて戦うタイプではないので、たんじゅんに戦闘能力を比較したら一枚か二枚劣るという感じです。 だいたいこんな感じでしょうか。ご参考になれば良いのですが。なんだか怖くてスクロールできないほど長文になった気がします。お目汚し失礼しました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、みゅね様! 矛盾するようですが、ハイパー属性は完成した魔法の一つです。混沌としていて、まだまだ未整理ですけど、「こういう魔法が欲しい」と考えた魔物たちが千年間コツコツとがんばってきて、やがて一定の成就を成した魔法なのですね。魔属性や豊穣属性は、ハイパー属性を作り上げるための過程でもありました。そして、ある意味においては魔物たちの敗北でもあります。誕生したハイパー魔法は、あらゆる点がいびつで、けれど一方では魔物たちの予測を遥かに上回る魔法になりました。人間たちの願いが、神にも等しい力を持つ魔物たちの策略を凌駕したのです。なんて見事な中二病。 ちなみにお屋形さまはハイパー魔法を使えません。いえ、使えないこともないのでしょうが、「人間たちの願い」そのものであるハイパー属性を受け止めきれないと考えているようで、使うべきではない、あるいは自分が使っても劇的な効果は望めないと見切っているようでもあります。あいまいで、不安定なものに頼るという気持ちそのものが良くないと魔物たちには説明しています。いいからハイパーって言えよ、おら、恥ずかしからずに言ってみろ、と魔物たちは小突いたりしているわけですが。 なお、尺の都合でカットされましたが、攻撃的になった子狸はポンポコハンマーでチアリーダーのバトンみたいにハンマーアクションをしようとして、そのたびに取り零すものだから、子供たちから「できないことは無理にしないで!」とか「無駄なアクションやめろ」とかツッコまれてます。でも子狸は聞く耳を持たず、「エリア!戻れ!」とか言ってミスを帳消しにしようと奮闘してました。完全に骨のひとの影響です(幽霊船で骨のひとが52年モデルを遠隔操作していたのを真似た)。完全無欠に思えるハイパー魔法にも、やはり欠点があるのですね。 うっかり名推理編は、たぶん次回で決着します。はたして空のひとは、このまま勇者一行の守護霊と化すのか、あるいは……というところで次回。さあモフろうか。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、漂流ピエロ様! ご愛顧ありがとうございます!やっぱりトーストをくわえて「遅刻、遅刻~!」と言いながら走って登校するのでしょうか。そして曲がり角で転校生と衝突するのでしょうか。いろいろと事情があるでしょうから、遅刻がいけないとは言いません。でも、前方確認は怠らないようにしましょう。べつに、そこからはじまるラブストーリーを妬んでいるわけではありません。青春は一度きりです。たぴ岡は灰色の青春時代を送ってすっかり屈折してしまったので、その無念を漂流ピエロ様に託します。未来へと託すということ、これはしいて(略)のテーマの一つです。きれいにまとまった。 さて、ご質問ありがとうございます!青いひとたちのボディカラーについてですね。青いひとたち本人は「微妙に違う」と主張しています。より純粋なコバルトブルーであること、これは青いひとたちにとって譲れない問題でして、女の子たちがお洒落したりお化粧したりして、より自分を高めようとする感覚に近いです。だから「おれのほうが青い」「いやお前はちょっと薄い」「喧嘩するなよ。同じだって。比べてみればはっきりする。ほら。あれ、お前……」と果てしない言い争いに発展してしまいます。温和な山腹のひとが一歩退いて「まあまあ……」と取り成すのですが、内心では自分がいちばん青いと思ってます。 結論を述べますと、まったく同じです。1ミクロンも違いません。彼らの体色が青いのは、ベースになった……ああ、ネタバレになるので詳細は伏せますが、ベースになったモデルの特殊な波長をそのまま引き継いでいるからです。他の魔物たちが人間や動物をベースにしているのに対して、青いひとたちは自然界には存在しない物体をモデルにしているのですね。王都のひとが「原初の魔物である」という設定は、それらの事実を端的に表したものです。魔王は人間の姿をしているとされていて、それが自然なことだとすら言っているのに、開祖の心をコピーしたはずの魔物がなぜ人間の姿からスタートしなかったのか。他にモデルになったものがあったからです。魔物たちが誕生する以前から、青い何かが存在していて、そしてそれは魔法の外殻として相応しいものだったということです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様! なるほど!反省なくして成長なしですね。おっしゃる通りかと。たぶん魔物たちは成長したくないのでしょう。将来が不安で不安で仕方ないのではないでしょうか。何しろ寿命がありませんから、ゴールが見えないのです。だから、大きな目的に向かって邁進することができたのかもしれません。ちょっとアリア家と似てますね。 さて、本編のほうでは魔物る輪がどんどんひろがっているようです。また物語の進行に伴い、幾つかの制限がなくなって「☆」の表記が消えました。次回から後半戦に突入です。たぶん。ええ、後半戦という括りになると思います。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様! さらば聖木。主人公のアドリブがひどすぎてネタバレする羽目になりました。でも骨のひとが言ったとおり、ここまで来たらもうだいじょうぶでしょう。魔物たちは、自分たちが望む未来に到達するための道筋を知っているようです。本当はアカシックレコードみたいなのは作りたかったみたいですけど、これは失敗に終わりました。世界を対象に幾つかの大魔法を設置していて、相互干渉してしまうからです。よって、別のルートから予言を仕入れたというのが本当のところ。そのルートというのが細くつたないものですから、完全予知とは言い切れないようです。ちなみにタマさんの能力も、本人が言っているとおり予知ではありません。当たるときは当たるのですが、外れるときはとことん外れます。ただしは経験上、外れるときは外れるとわかります。つまり意識的に当たりを引くことは出来ないのですね。王都のひとが言っていたとおり壊れた異能なので、将来的には完全に破綻します。タマさん本人は気にしないでしょうけど。そういう人です。 ええ、ようやく後半戦ですよ。正直、最終話までどれくらいの分量になるのかはわからないのですが、とりあえず各種設定はきりの良いところまで書けました。以降は、言ってみれば魔物集めの旅になります。目指せ偏差値あっぷ。まずは読解力だ……というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様!とんでもないです。本当はもっと熱く、そして激しく語りたかったのですが、書いてる途中で無性にスクロールするのが怖くなってきたので次話が完成しました。投稿してきます。スクロールするのが怖くなってきたので……焦点をしぼりました。 ええ、本当にひどいアドリブでした。これが以前だったなら、カットしてストーリーを練り直すことになったでしょう。マヌさんの見ている前で爆破術を披露するのは本当にまずいのですが……いや、そうでもないのか。マヌさんは、将来的に呪殺部隊という……まあ、物騒なチームに身を置くことになる、予定だったのですが、その予定が消えました。良かった良かった。というわけで、登場人物紹介の項目にマヌさんを加える予定でしたが、こちらも消えました。彼女はふつうの女の子です。めでたしめでたし。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! けっきょくぐだぐだになった反省会でした。いちおう、あれでもかなり削ったのですよ。魔物たちにフリートークさせたらとめどもなく話し続けるので適当なところで切りました。というわけで、事件後の処理でした。ひととおりの顛末を語ってから新パート突入です。このへんはいつものパターンですね。 子狸は、強くなることにあまり興味がないようです。みょっつ(仮)さんとの初戦でも、なんかそれらしきことを言ってましたね。安定の野生生活。意外と安定志向なのでしょうか。いや、そう意外でもないのかもしれません。刺激に飢えている様子もありませんし。何事もなければ、きっとそれがいちばんなのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アリノ様! リア充、爆発すべし。まあ、王都のひとが「おさない恋人たち」というフレーズを使いたかっただけで、べつに告白イベントとかがあったわけじゃないです。大貴族の家でご厄介になるということの意味をマヌさんは理解しているのでしょう。ふたりが再会するのは数年後のことになります。 そして……☆が消えました。「魔力」と言えば、やはり魔法を使うためのエネルギーという認識が一般的でしょうから、作者としましてはそこから一歩下がって出発する必要がありました。魔法の一端に触れることで失われるものは、もっと取り返しのつかないものです。その図式が作中でほぼ完成したので、長らくお世話になった☆さんには休んでもらうことにしました。この先、勇者一行は歴史の表舞台に転がり落ちていきます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! あ、やっぱり?ええ、わたくしも子狸の将来に関しては何通りか考えてますが……いえ、書いていると自然と思い浮かんでくるのです……いちおう最終話である程度の結論は出すつもりです。ただし子狸はまだ子供ですし、こちらで用意したエンディングに縛られる必要はないと思っています。魔物たちも同じように考えるでしょう。だから、たとえば子狸が面倒くさくなって何もかも投げ出しくなったら魔物たちは支持するでしょう。もしかしたら大人になったらすごくクールな性格になるかもしれませんし。いや、それはないかな。いずれにせよ、たぶん勇者さんが許さないでしょうね……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、bibliomania様! やはりギャグ系だったー!?光栄です!ありがとうございます! それと誤字報告!こちらも助かります!本当にありがとうございます!「身守る」→「見守る」。「多国」→「他国」。「ときして」→「ときとして」。確認して修正しておきます。ちなみに、漢字表記とひらがな表記は明確な意味を持たせている場合(「人」とか)を除き、意味が通じる範囲で可能な限り開くようにしています。基本、魔物たちは子狸に向けて話しているからです。 「くしけずられる」に関してましてはー……これは作者のイメージにより近い言葉だったので採用しました。魔都は異次元をイメージして書いてます。生命力がごそっと削られる感じではなくて、もう後戻りは出来ないという焦燥感を人間たちは抱くようです。こう……結晶の砂漠がひろがってまして……自宅にしている蛇さんは文句たらたらでしたけど……頭上で雷が鳴るたびに光を反射してぴかぴかと輝くわけですね。ああ、自分の表現力のなさが歯がゆいです。生きていくための情熱が雫になってさらさらとこぼれ落ちていく感じと申しますか……勇者になって世界中の人間たちに期待されて、応援されてきて、戦うと決めたのに、あまたの苦難を乗り越えて絶対に折れないと誓った、その決意が人間たちが暮らす世界から隔絶されて、どれほどの意味があるのかと問うような……そんな感じです。あきらかに自分たちが生きていける環境ではないと肌でわかる……自分自身が異物だとはっきりわかる……怖いところです、魔都。用法的には間違っているのでしょうが、ご容赦ください。ドイツ語だと男性語、女性語というのがあるらしいのですが、ちょうどあんな感じです。魔物たちにとって魔都を内包している魔空間は女性的な雰囲気を持っているのでしょう。まあ、勇者さんが髪の長い女の子であるというのも影響していると思います。髪は女の命と言いますから。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様! さんざん適当なことを言ってきた魔物たちが反撃されるお話でした。まさしく因果応報です。もともと精霊というのは魔物たちの自作自演だったので、じつのところ子狸の発言は的を射ているのですね。本当はもう少しあとに解明するつもりだったのですが……ついに勇者さんが本気を出しはじめました。なにかとんでもなく嬉しいことでもあったのか、あるいはこれまで出会ってきたひとたちから女の子らしい仕草を盗んだのか、それともわざとはしゃいで見せているのか、はたまた……そのあたりはご想像にお任せします。 歩くひとは、たぶん精霊(魔物)パンを売っていると思います。彼女がばうまふベーカリーを切り盛りしているのは、お屋形さまの帰る場所を守りたいが為だからです。まともなパンを売りはじめたという風評が立つのは避けるでしょう。夏の新作ポンポコパンを開発したりしているかもしれませんね。他の魔物たちもふつうに手伝いに来ています。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! じつは、それほど不味くありません。ただし形状的に無理があるので、一流のパン屋さんには決して勝てないという感じです。魔物たちには甚だ不評ですが、そのへんは例えばわれわれが人間の形をしたパンを美味しく食べられるかどうか……という点にかかってます。たぶん正当な評価を下すことは難しいであろう、とたぴ岡は考えています。 今回のお話で、お屋形さまが魔物パンを焼き続ける動機があきらかになりましたね。愛。たぶん魔物パンにはバウマフ家の悲願が込められています。魔物たちも理解はしているのでしょうが、なぜパンにする必要があるのかと……しかも不細工……そこがどうしても納得いかないみたいです。 お便りありがとうございました!それでは! |