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こんばんは、ムニエル様!やっぱりレモンですよね。レモン最高。 というわけで、調理器具一式が届きました。やったね。商人(笑)はアリアパパの命令で~とか言っていましたが、意図的に情報を絞っています。魔物が作ったとは言えないので、ああいう言い方になりました。本当なら廃棄したいくらいだったのですが、アリアパパがいいから持って行けと指図をしたのですね。つまり子狸専用のフライパンと包丁、フライ返しと……あとまな板かな?(重荷になるのでたぶん「なべ」とかはない)を作ったのは鬼のひとたちです。おそらく人間の手は加わっていないでしょう。皮肉なことに、人間と魔物の共存を願っている子狸が使うものは両者の合作ではありません。魔物たちは、こと管理人のことになると自分たち以外の干渉を嫌うからです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! そういえば、一流のシェフになったら(勇者さんを)迎えに来るとか言ってましたね。子狸は、本当なら何をやらせてもだめな子にするつもりでした。魔物たちの特訓はズレているからです。餅は餅屋と申しますか、船で陸上は走れないよね、という感じです。用途が違うのです。そんなあなたも安心、いまなら何と石鹸がついてこの価格。さらにどん、たわしもセットで価格破壊。ベーカリー、ベーカリー、あなたのまちのパン屋さん~ものふとベーカリ~(商売敵)。 いままでよく潰れなかったなぁ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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すごいお名前キタコレ。こんばんは、D生弓Q様……いえ、半角ですね?たぴ岡の目は誤魔化せませんよ、D生弓Q様! 魔物たちの予定では、子狸はうっかり八兵衛ポジションにおさまる予定だったようです。そして、おさまるべきところにおさまろうとしています。天命でしょうか。正直、たぴ岡の考える理想のパーティーは勇者さんと巫女さん、箱姫と羽のひとの四人で、子狸が入り込む余地はないのですね。今回のお話で登場した商人(笑)は、いわゆる一種のバランスブレイカーで、あえて誤解を恐れずに言うなら永久ヘイストです。さいきん、と言ってもけっこう以前からですが、女の子たちの日常生活にスポットを当てた作品が注目を浴びていますから、もう魔王討伐とか無関係な次元に突入するというのはどうでしょうか。でも子狸がいないと話が進まないジレンマ。 まあ……子狸は喜んでいるようです。武器を与えると怪我をしそうなので、魔物たちも安心して見守ることができるという優れモノ。魔フライパンを手に入れた子狸に死角はありません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、数札様! いえね、もう数年前の話になりますが、ガンダム種で主人公のキラ少年が新しい機体に乗り換えたときのサブタイトルが「新たなる翼」と言いまして……いいサブタイトルだなぁと思ったのです、はい。つまり子狸にとってフライパンはある種のフリーダムと申しましょうか。個人的にはジャスティスのほうが好きなんですけどね、言葉の響きが。 というわけで、勇者一行は新たなる力を手に入れました。ちなみに諸般の事情でカットされましたが、同時刻アリア家ではアーライトさん(アリアパパ)がベランダから外界を見下ろして「ふっ、架け橋になるか。人と……魔物の」とかニヒルにつぶやいていました。アリアパパ超クール。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、グリグリ様! 月の兎ですね。お腹を空かせたおじいさんのために、うさぎが自ら焚き火に身を投げるお話だったと思います。武士道とは死ぬことと見つけたりですね……。正しくは、いつ死んでも悔いが残らないよう精いっぱい生きなさいという意味のようですが。うむ、今夜はごちそうだな。そしてソテーと聞くと、むやみやたらと美味しそうですね。おフランスは伊達ではないということでしょう、きっと。こう……フライパンにバターをひいて、薄くスライスしたじゃがいもをさっと炒めるわけです。グラッツェ。あ、子狸さんは食べても美味しくないよ!よ! お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マルチ様!待て、あわてるな。これは孔明の罠だ。はわわっ。 はわわは置いておくとして……ついに本性を現しはじめた羽のひとでした。はたして子狸を正しい道へ導くことができるのか。勇者さんはあきらめモード。しかし魔物たちは、まだあきらめていなかった……!誉めて伸ばす方式にシフト。 これは羽のひとに限った話ではありませんが、魔物たちは子狸の育成パートに熱を上げているようです。やつの体力が常人離れしているというのは、つまり最初に体力のパラメーターを上げておかないとすぐに倒れてしまって訓練にならないからなのですね。でもふだんは開放レベル2が限度なので、レベル8とか練習しても隠しパラメーターが伸びるだけです。羽のひとは、夜間だけでなく日中も子狸を鍛えたいようです。ちっさなポンポコがしんじゃう……。子狸が強くなったら……強くなっても勇者さんの命令には従わないでしょう。いしのそつうがこんなんだ 今回のお話で満を持して登場した子狸専用アタッチメントは鬼のひとたちが作ったものです。港町で勇者一行が獲得した19ポイント中、5ポイントは勇者さんの新しい剣に、15ポイントは狸なべセットに費やされました(かさばるので、たぶんなべはありませんが)。1ポイント足りなかったので、現時点で勇者さんのポイントはマイナス1です。ひそかに子狸は2ポイント隠し持っているのですが、鬼のひとたちは知らなかったようですね。知らなかったなら仕方ない。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、バニラ様! うん、間違いないと思います。例えばの話ですが、ある日たぴ岡の自宅に梱包された真剣が郵送されてきても困ってしまいます。濃厚な事件のにおいがします。これが調理器具一式だったなら、あら素敵!と、なるかもしれませんね? いえ、だいじょうぶですよ。アリアパパはシリアス要員です。シリアスすぎて登場場面がカットされる程度には。お屋形さまと同じく、出てくる物語を間違えたような人です。とりあえず、登場するたびにじつの娘をディスるのはやめて頂きたい。憎まれ口ばっかり叩いて、まったくもう。ああ、ちなみに狸なべセットは鬼のひとが作ったものです。アリアパパはゴーサインを出しただけで、あまり深く関わってません。が……狐娘たちが勇者一行(おもに子狸)にパラサイトしていることを知っていたのかもしれませんね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! ふふふ……どうでしょうか?でも、たぶん狗尾様の仮説はだいたい当たっていると思います。けっこうあからさまな場面もありましたし(誤魔化そうにも誤魔化せない部分というのはどうしても出てくる)、何より読者さまの視点は管理人に近いですから。ただ、魔物たちはその管理人に対しても隠し事をしているので、物心ついたときには魔物たちと一緒にいるのが当たり前だったお屋形さまよろしく確信に至るのは難しいと思います。これは、もうこの物語の構造自体がそうなっているので、作者として非常に心苦しい点です。申し訳ない。 せっかくですから、少し整理してみましょう。疑惑の魔改造シリーズについてです。海底に住んでいる青いのが意地でも陸に上がってこないのは、果実が生まれるプラントの守役だからです。そして出身が怪しすぎる特赦さんは、魔物たちよりも果実の破壊を優先しました。魔改造の実そのものが正常な時間軸から外れた物体だからです。魔物たちが知る「未来の情報」は、果実の動向を観察し続けた結果、導き出されたものです。果実をこんこんと生み出す二番回路の存在は、魔物たちにとってあまりにも都合が良すぎるのですね。そこで鬼のひとたちに注目。あのひとたちは、王国、連合国、帝国の順に生まれてます。魔法回路の正式名称は「キングダム」「レジスタンス」「ユニオン」と言います。順番が違うのですね。魔物たちが「~番回路」という呼び方をするのは、人間たちにパクられたからだと証言していましたが、じつは順序が逆で「呼び名を変える理由が欲しかったからパクらせた」というのが正しい。レジスタンス(二番)をキングダム(一番)とユニオン(三番)で挟みたかったのでしょう。魔法回路は三つあると管理人に思い込ませるためです。二番回路は、魔法回路ではないのです。そもそも人間たちの集合意識を実現してしまうような魔法回路が、魔物たちの誕生以前に存在したなら、とっくのとうに世界は滅んでいる筈なのですね。……と、ここまでは勘の良い管理人なら気が付くでしょう。二番回路のロジックは隙だらけです。魔物たちが千年間コツコツと積み上げてきたトラップなのですが、気付いてくれたのはお屋形さまだけで、それ以外の管理人は総スルーでした。悲しいことだと思います。しかもあの狸は狸で、そのさらに先まで気付きやがりました。本当に……本当にろくでもない一族です。 そんな、ろくでなしの親子狸。どうやら拾い癖があるようです。ひんぱんに小動物を拾ってくるので、そのたびに魔物たちは「おれのほうが可愛い」と内心で激しく嫉妬しているようです。でも表面上はあくまでもクールに「自然界には食物連鎖というルールがあってだな……」と正論らしきものを吐いて、最終的には知り合いの家で飼ってもらうという無難な着陸を目論見ます。ところが、さいきんの子狸はどんどん生意気になってきて……というところで次回。ついに念願のタフな相棒を手に入れた子狸……正直タフなんてレベルじゃねーぞ……悲哀を吠える魔物たちの願いは通ずるのか。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、七伏様! いえいえ、おっさんではありません。男というのは、いつまでも少年の心を忘れない生きものなのです。ご婦人もね、若さとは未熟ということでもありまして、完璧な人間なんていないのです。ちなみに、いつだったか戦士としての最盛期は二十代後半から三十代半ばと書きましたが、つまるところあれは、今回のお話で登場した商人さんにスポットを当てた言葉です。魔物たちの証言によれば商人さんは二十代半ばとのこと。でも完成してる。ここに例外がいました、というお話なのですね。 さて、じつはこのたぴ岡、稲中卓球部をきちっと読んだことがありません。何度か単行本の表紙を見かけたことがあるので、ぼんやりと絵柄が浮かぶ程度です。中身もちょっと読んだかな……?うーん、記憶があいまい。あえてググらずに推測で述べてみますが、井沢くん(?)がおじさまを拾ってくるのは、きっと同年代では物足りないからではないでしょうか。つまり卓球部のスーパーエースですね。でも、たしか卓球ぜんぜんやらないお話でしたよね。その程度は知ってます。つまり、どういうことなんだってばよ?今週、ついにあの男の正体があきらかに……!岸本斉史先生のスーパー忍者漫画『NARUTO-ナルト-』は週刊少年ジャンプで好評連載中です。 思えば、港町からこちら、子狸に新しい調理器具を買う隙を与えないよう書いてきました。その苦労がついに実を結びました。感無量です。これでようやく変な縛りから解放されました。じつはこっそり勇者さんと羽のひとが買っていて……というイベントのフラグも折れました。ぽっきり。良かったね、小さきポンポコよ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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失われし秘宝。いえ、深い意味はありません。こんばんは、マイマイY@様! ん!?ああ、首投げは豪快ですよね。『GANTS』の黒服幹部さんたちの最強討論を思い出しました。あの雰囲気、好きだったな……。ハメドは見とけッて。はい、脱線しましたね。 うん、フライパンです。子狸に武器は不要ですから。こん棒自重。こぶしがあればいいのです。勇者さんが剣士というのは決まっていて(勇者といえば聖剣ですよね)、ただ、たぴ岡は考え方が古い人間ですから、主人公の少年が魔法使いで後方支援というのは嫌だった……と申しますか……前衛と後衛を男女逆転させて書ききれる自信がありませんでした。漢、ポンポコはインファイトの申し子です。クロスレンジであっさり負けましたけど。 もちろん、ただのフライパンではありません。魔フライパンです。子狸バスターと同じ材質という設定にするつもりでしたけど、それだと重くなくちゃおかしいので考え直そうと決めていたのに、すっかり忘れていて、書いてる途中で思い出した、うーん……テフロン加工?いや時代的にちょっと……考えれば考えるほど答えが出ないからもういいやと投げたっさ、めがっさ、そのまま設定が宙ぶらりんになっている、たぶん最後まであいまいなまま終わる……そしてたぴ岡は考えることをやめたそれは凄まじいまでの経歴を辿ってきたフライパンです。ふしぎなフライパンだから魔フライパン。愛着もひとしおです。あ、魔包丁と魔フライ返し、魔まないた(言いにくい)もセットですよ。たぶん。そのへんは、やっぱり必須だと思うのです。マフラーくらいですね、まともなのは。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、みゅね様! なるほど、つきたての餅は甘いということですね。おお、なんかことわざにありそうだなと思って検索エンジンにかけてみたけどなかった……たぴ岡です。いかがお過ごしでしょうか。たぶん新しいものは良いことばかりではないゾという意味です。粋。 そう、子狸は甘っちょろい。あまく、そしてチョロい。魔物たちの庇護のもと、物事の一面しか見てこなかったから、考え方が浅いし甘い。そしてチョロい。それは間違いないことです。だから、そうではなかったお屋形さまは「完成された魔法使い」などと呼ばれるのでしょう。あのひとは、歴代のバウマフ家がついぞ持ち得なかったものを当たり前のように持っていて、それなのに、だからアリア家の興味を惹きつけるのは子狸なのですね。違いのわかる男、アリアパパ。 子狸が魔物たちのペッ……そう考えていた時期がたぴ岡にもありました。一概にそうとも言いきれないようです。魔物たちは子狸が小動物を愛でていると、激しく嫉妬します。さいきん、その適用範囲がぐぐっとひろがって、ついに成人男性に対しても嫉妬するようになりました。カオス。むしろ、お馬さんたちが例外なのですが。でも、だいじょうぶ。羽のひとは体罰を辞さないひとですが、あとでこっそり治癒魔法を掛けてくれるという証言もあります。人間たちの治癒魔法に光のエフェクトが入るのは、たぶん妖精魔法の影響です。むかしは息を吹きかけて治していたという設定もあるにはあるので、人間たちの治癒魔法に光のエフェクトが入るようになって、これはイカンと路線変更して鱗粉で巻き戻っているのを隠そうとした、という説も通りますね。卵が先が鶏が先か。ジャックと豆の木。ラピュタ。竜の巣だ……!でげでげでげで~♪何故わたくしめは、こんなにも竜の巣に惹かれるのでしょうか……?フロイト先生に訊いてみたら、嵐に惹かれるのは非日常へのあこがれがあるからだ、とか教えてくれそうですね。と申しますかファンタジーを書いている時点で……うん。でも、インターネットはファンタジーですよ。たぴ岡は、そう思います。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! 嫉妬。やっぱりしますか。たぴ岡も、そんな気がするのです。……あれ~?どこで道を間違えたんだろう……。まあ、なるべくしてなったということなのかな……?動物は可愛いですよね~。でも、ふつうに喋ったらあんまり可愛くない気がします。純真な感じがいいのですよ。つまり魔物たちはあまり可愛くないのですね。魔物たちが例外なく喋れるのは、まあ……ストーリーの展開上、生物学的に無口だと文字通り話にならないからなのですが。改めて考えてみると、青いひとは口もないのにぺらぺらと喋ってるんですよね。それとも、いちおう口パクしているのでしょうか。そういえば、あんまり深く考えたことなかったなぁ……盲点でした。 ちなみに子狸は尽くすタイプみたいですね。黒雲号と豆芝さんのことをすごく大切に扱ってる。たまに不思議に思うのですが、動物たちにとって人間ってどういう存在なのでしょうか。どういう存在という考え方そのものがズレてるのかな。たぶんそうなんでしょうね。個々人によってまちまちかもしれませんが。豆芝さんからしてみたら、子狸は先輩の黒雲号が一目置いているポンポコといったところでしょうか。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、桜様! そう、フライパン……。こう……縦に立てて構えるわけですよ。するとね……まあ、調理器具といえど立派な金属塊ですから。軽く料理してやれ、なんていう言葉もあるくらいでして……そうそう、これはわたくしの知り合いのディレクターに聞いた話なんですがね……恐怖のしゅうまい。しゅうまいはさておき。作者としましては、ついにここまで来たかと感慨深いものがあります。終着点か……いろいろと細かい部分で悩みますね。たぶんぎりぎりまで悩むことになるのでしょう。でも結論は変わらないんです。魔物たちには、それだけの力がある。魔物参加型(笑)。そういえば、MMORPGの「MMO」はマッシブリー・マルチプレイヤー・オンラインの略……大規模多人数同時参加型という意味でしたね。たしか。つまり現実世界と同じです。さいきんVRMMOを取り扱った作品をよく見かけますが、技術的なことはともかく、その未来のあり方はすごく正しいと思います。ゲームは、どんどん現実世界に近付きつつありますから。しいて(略)は、われわれの世界とは異なる世界のお話ですが、ようは解釈が違うだけだと思っています。 平均的なバウマフというのは、見方を変えればもっともバウマフ家らしい人間であるということです。もっとも血が濃いと言われているのは邪神教徒ですが、魔物たちからしてみればはじまりの……開祖に近いのは子狸のほうです。おそらく対極に位置するだろうお屋形さまから子狸が生まれたのは運命の皮肉ですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ムニエル様! 恐縮です。いえ、この件に関しては、まったく作者の不徳の致すところでして……申し訳ないです。本当なら作中で説明するのが筋なのですが、……なんと申しますか、不手際がございまして。わりと致命的だったので経路を修正しました。やがて現在に至る。ああ、魔物たちは関係ありません。当然と言えば当然なのですが、作者がこの物語を書くことと魔物たちが戦っていることは関係がないのです。その部分で矛盾が生じてしまいました。正直、お便りのコーナーで書いたことを作中でぜんぶ書くかどうかはわかりません。書ければいいな、とは思っていますが。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、朧様! すごく……大切です……。 カフィ。ああ、大きな駅に行くと、そういう感じのお店がありますね。駅は人の流れが早いから成り立つでしょうけど、街中だと難しいそうですな……。歩くひとは設定上美人さんということになっている(モデルになった少女は貴族の妾腹の子で、早くに亡くなった母親の面影を濃く継いでいたのでお父さん貴族はとても大事にしていた)ので、長居しようとする純情な男の子たちをさっさと帰れと無言のプレッシャーを掛けたりもしています。魔物たちの証言によると、ばうまふベーカリーは小さな店構えなので、回転率を上げる工夫も大切なのですね。 歩くひとが、男子学生を押しのけて新しく焼き上がったパンを陳列している一方その頃、自称商人を拾ってきた子狸。たぶん子狸の中では、人間であることとペットであることは矛盾しないのでしょう。博愛主義と言えば聞こえは良いのですが……ようは心のどこかで人類を格下と見なしているふしがあります。自分が守らなければだめになると。これは魔物たちの影響でしょうね。港町襲撃事件の終盤であったように、子狸は骨のひとなら背中を預けることができます。それは魔物たちが不死の存在であるという以上に、信頼があるからです。だから、今回の事件のように子狸がマヌさんの未来を他者に預けるという選択をしたことは大きい。火口のひとが子狸と巫女さんを引き合わせたのは、魔物たちには出来ない役割を、同じ人間である彼女なら果たせると考えたからです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、真っ白な灰様! ええ、子狸は旅シリーズをはじめるにあたって、男同士の友情が芽生えることを期待していた面があります。理想を言えば、無口で頑強、義理に厚く、自分と一緒に破滅してくれるような人材が望ましかったようですが、トンちゃんはわりと子狸の理想像に近いです。あんまり似てないですけど、全身からにじみ出る戦士としての「格」のようなものが子狸を圧倒したのですね。魔物たちが待ち望んでいた子狸の二軍落ちが現実のものになろうとしているのでしょうか。 ちなみに、子狸のクラスメイトたちは、この小さなポンポコとの対話を諦めました。上級生に平気で喧嘩を売るし、先生(教官)はやたらと子狸に構うしで、面白くなかったんでしょうね。それでも言っていることはまっすぐなので、好ましいと考える子もいて、ただ仲良くしていると得体の知れない世界に連れて行かれそうという……。大切なのは「覚悟」だと思います。子狸に近付くということは、後戻りできないのは当然で、全人類の敵に回っても構わないと言いきれるほどの覚悟が問われます。少なくとも狭い世間を生きる子供たちにとってはそのくらいの思い切りが必要なのですね。女子は例外みたいですけど。男子と女子では、属している社会が異なります。女子からしてみると子狸の奇行は完全に他人事なので、「いいぞ。もっとやれ」と面白がっている子たちもいます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、takaja様! べっ、べつに忘れてたわけじゃないんだからねっ!と、まあ、冗談はさておき……こちらこそ申し訳ありません。描写不足ですね。人間たちは身体能力で勝る魔物たちに対抗するために幾つもの技を編み出してきました。チェンジリング☆ハイパーはその代表的なもので、魔物たちをもってしても真似できないと言わしめています(じつを言うと出来ないことはないのですが、徹底的に向かない。暴走したしっぽとやり合ったときみたいに、前衛、後衛と役割を分けたほうが性に合っている)。オプションというのは、そのひとつです。王国では「妖精」と呼ばれる技術で、これは歴代勇者と羽のひとのコンビネーションを参考にしたものです。基本的には小さな光弾を二個~三個生成して手足の代わりにする魔法技能を指して言います。シューティングゲームで、自機とはべつに自動で攻撃してくれるパワーアップパーツがありますよね。ああいう感じです。頭がフットーしちゃうよぉぉぉってなるので、じっさいに使いこなせるのは特装騎士くらいみたいですが、いちおう子狸も同じことが出来ます。しっぽがそうです。スペルは「ディレイ・エラルド・エリア」で、対する特装騎士のオプションは「パル・グレイル・エリア・ディグ(順不同)」。みょっつさんがもしも本気だったなら、決定的な場面で拡大魔法を連結してしっぽを打ち破ることも可能でした。開放レベル3を維持するのは困難ということもあり、騎士たちは拡大魔法をここぞという場面まで温存しておく戦法をとることが多いです。 たぴ岡は、ごちゃごちゃした戦闘場面を書くとき、とくに必要なければ視点をひとつ上げるようにしてます。勇者さんが見えるひとと戦って、こういう構えから、こういう足さばきをして、こういうふうに剣を振りおろして……というのは、わりとどうでもいいことだからです。それと同じ理屈で、作中の詠唱は省かれることが多々あります。こういうことが出来る、これは出来ないと提示しておけば、とりあえずお話を進めることは出来るからです。と申しますか……いまのうちから詠唱に頼らない書き方を研究しておかないと、あとで大変なことになると思ったのです。なぜなら、レベル4のひとたちは詠唱破棄を使えるからです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、マイマイY@様! さあ、ついに後半戦がはじまりました。もはや魔物たちを、そしてたぴ岡を止めるものは何もありません。魔の三角地帯は、言ってみれば中立地帯です。きれいに三角形をしているのは、王国も帝国も連合国も関わり合いになるのを嫌がったからです。仮に自分の領土にしてしまったら、じゃあそこで起こったことはお前が責任を取ってね、となるからです。魔物たちの法が支配する地帯では、人間たちの常識がいっさい通用しません。実在が定かでない定食屋さんたちの競合が起こっても不思議ではないのですね。これぞ言ったもの勝ちの法則です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、D生弓Q様! 勝負に負けて料理で勝ったといったところでしょうか。魔の領域に足を踏み入れるということは、ああいうことなのです。もう勇者さんは後戻りできません。彼女の退路を、魔物たちは慎重につぶしてきたからです。座して待っても状況は悪くなる一方なので、進むしかないのですね。魔物たちは地上では全力を発揮できないという設定になっています。ですが、ここに来て魔物たちは、とうとう本気を出しはじめたようです。ついに魔物たちの本領地に突入した勇者一行……立ちふさがる異形のものたちが牙を剥く……というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、みゅね様! 珍しく骨のひとの肩を持った牛のひとでした。ようやく三角地帯かぁ……あとは転げ落ちていくだけなので、登場する日は近いと思いたいものです。プロットは本当にあてにならない。びっくりするほどあてにならない。魔物たちががんばってくれるので大筋は外れませんけど、それでもやっぱりあてにならないと言わざるを得ない……たぴ岡です。いかがお過ごしでしょうか。 さて……魔物たちが終局に向けて着々と手を進めているように、作者も最終話に向けてひそかに事態を推移させております。いろいろなものが、少しずつ崩壊していきます。このあたりの事情は、たぴ岡がこうして書かなければ作者のミスで済まされる問題です。いまだから言いますが、しいて(略)は子狸が魔物たちに何を訊いても魔物たちが嘘を吐かずに誤魔化しきれる構造になっています。たとえば魔物たちが聖剣という概念を作り出したのは、そうでもしないと人間たちに勝ち目がなかったからです。「精霊の宝剣=鍵」という設定は、子狸編で作られたものです。ただし意味はあるのですね。魔物たちの中で「これ」という共通認識があって、だから自分たちの目的に叶わない可能性は意識的にせよ無意識的にせよ除外されてきました。その繰り返しです。 じつのところ、構図はとてもシンプルです。魔物たちが勝手に複雑にしているだけで。なぜ複雑にする必要があったのか。バウマフ家の人間に知られたくなかったからです。もっと言えば、バウマフ家の人間を守りたかったからです。だから魔物たちはこきゅーとすを作りました。この物語は、作者と魔物たちの動機が完全に一致する構造になっています。つまり、こうして作者がお便りのコーナーで好き勝手に話すのも、また魔物たちの目的に叶うのです。べつに「魔物たちは現実にも存在するんだよ!」「な、なんだってー!?」という方向性に持って行くつもりは微塵もありませんが。そういうことなのです。旅シリーズの終盤、勇者さんはある程度のところまで踏み込んでくれるので、その時点で大まかな謎は解けると思います。さらにもう一歩、踏み込んだのが最終話になるでしょう。ご面倒をお掛けします。何卒お付き合いくださいませ。なぁに、ここまで来たらあと一歩さ……たぶん。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! いかがでしたでしょうか。多少、料理漫画を意識して書いてみました。自重する必要がなくなったからです。勇者さんの心情については伏せさせて頂きますが、仮に子狸と魔物たちの親密な関係に気付いていたとしても口には出さないでしょう。指摘した場合、事態がどう転ぶかわからないからです。子狸がスパイだったとしたら、狐娘の読心術を切り抜ける力を持っているということになります(じっさい魔物たちは子狸の思考が筒抜けにならないよう適度にブロックしている)。子狸本人、あるいは魔物たちは心を操る能力を持っていることになりますね。人類に勝ち目はありません。それでも人類が勝利をおさめてきたというなら、魔物たちの本当の目的を知らなければならないと勇者さんは考えるはずです。それなら黙っていたほうが状況はブレにくくなるので、有利に事を運べます。勇者さん的にいちばん困るケースは、子狸と魔物たちの波長が合うのはたまたまであって、素でじゃれ合っているだけというパターンです。それがいちばん嫌なケースですから、どのみち勇者さんはその前提でしか動けません。そんな彼女の思考パターンを、魔物たちは見抜きました。港町では「おや?」と思わされる場面もあったようですが、けっきょくあれは先を見越した行動に過ぎませんでした。勇者さんは宰相の真意(勇者を事態の中心から遠ざけようとしている)に気付いていたので、騎士団が勇者に頼らずして都市級を打ち倒せるだけの切り札を持っていると勘付いていたのですね。だから、多少のリスクを支払ってでも今代の都市級の情報を引き出そうとしました。自分が聖剣の力をまったく引き出せていない(歴代の勇者とくらべてあまりにも弱い)ことも理解していたのでしょう。過去の文献をそのまま信じるなら、歴代勇者の聖剣は城塞を寸断にすることも可能だったとされています。じっさいに子狸バスターがやったように、です。 魔物たちは、あんまり物語を進める気がありませんね。彼らのタイムスケジュールを管理しているのは山腹のひとでして、早すぎても遅すぎても困る、でも早すぎるぶんにはあとでどうにでもなる、と考えています。とりあえず予言(三つの門~というやつです)を成就するためにチェックポイントは通ってもらう必要があるという以外、完全にスルーしても構わないのですが、そのへんに早すぎると困るという事情が絡んでくるのですね。終盤に魔物たちによる時間調整が入りますが、そこに費やされる時間を極力削りたいのでしょう。ただし子狸の暴走に備えて、ある程度は絶対に必要になります。バウマフは格が違った……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、真っ白な灰様! やはり人間は、そうすぐには変わらないようです。ホーリーランドから幼なじみの無事を祈る大貴族でした。ええ、友情って本当に素敵ですね。正直、騎士たちは反応に困ったでしょうけど……。子狸は、マヌさんのことが心配で仕方ないみたいです。なにかと難しい年頃ですから……と申しますか、まあ……うん、難しい年頃ですよね。トンちゃんは、パーティーメンバーの最後の一人です。これで四人そろいました。ゲームとかだと「勇者、戦士、魔法使い、僧侶」というのがオーソドックスな構成でしょうけど、しいて(略)では「勇者、武闘家(羽)、遊び人(狸属)、商人(笑)」という構成になりました。これはこれでオーソドックスのような気もしますね?遊び人はレベル20で賢者に転職できる筈なのですが、大神官さんが首を縦に振ってくれない新感覚がっかりジョブです。ハイパー。てっきり新メンバーの商人さんが活躍するかと思いきや、魔物たちが活躍の場を与えないという暴挙に出ました。出るくいは打たれるのです。かつーん、かつーん。 祝、魔のデルタ突入。突入を記念してニュースサイトみたいになりました。突入を記念してと言うよりは、こきゅーとすに不具合が生じたせいなのですが……詳細はまたいずれ。 お袋の味、最高ですよね。魔物の手料理を勇者さんが食べるのか、という疑問はあったのですが、アリア家の人間は毒殺に無頓着なのでよしとしました。じつは狐娘たちも同席していたのですが……諸事情によりカット。め、面倒くさいな……もうバレしてしまおうかとすら思いつつ、とりあえずノータッチの方向へ。最後まで誤魔化しきれるかどうか……目下シミュレーション中です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、桜様! 子狸の意外な一面でした。考えているようで、じつはなにも考えていなかったことがあきらかになる……こともあるかもしれません。たぶん受け取り方しだいになるでしょう。 はい、いちおうラストダンジョンについてはそれなりに。例によって例のごとく森の中です。ゲームとかだと定番のダンジョンですけど、洞窟というのは本来とても恐ろしいところなのですよ。そうした部分を強調して書けたらいいなと思ってます。たぶん無理でしょうけど……。 さて、旅シリーズは珍道中の様相を呈しはじめてきました。ラストダンジョン含む三角地帯は魔物たちの国と言ってもいい良いでしょう。当然、非戦闘員の魔物たちがいてもおかしくない。いえ、いないのですが……。ちなみに、青いひとたちは魔法を使えないという設定になっているので、すごくマッチョな調理法になります。触手と触手を叩きつけてマイクロブラックホールを作ったりですね。さすがにそれを見せるのはまずいので、骨のひと登場と相成りました。困ったときの骨。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! 料理人ではないですけど、たぴ岡はトルネコを必ずパーティーに入れる派でした。きっと目に見えない範囲で活躍しているんだろうなと思うのですよ。トルネコさんはともかく。トンちゃんが加入したことで、パーティーは一気に安定しました。魔法使いが二人いるとラクですね。大人がいるというのも大きい。能力値が飛び抜けているので、勇者さんも安心です。 子狸の料理スキルは~……レパートリーは増えてそうですね。勇者さんにダメ出しをされていたので、勇者さん好みの味を出せるようにはなっていると思います。つまりアリア家の味です。アリア家は大貴族ですから、きっとかなりのものなのでしょう。もともと子狸の魔法は家事に向いていて、適正は高かったようです。一流とは言いませんが、少なくとも戦闘スキルよりも料理スキルのほうがぐんぐんと伸びたことでしょう。主人公がストーリーとはほとんど関係ない部分で成長していたファンタジー。 そんな子狸ですけど、たぶん肌では感じているものがあるのでしょう。魔物たちも余裕がなくなってきていて、誤魔化しきれない部分が出てきました。今回のお話では、トンちゃんの正体があきらかになりました。本当なら隠したかった事実です。狐娘たちがそうであったように、魔物たちは彼ら一族に関して口をつぐむ傾向があります。後ろめたい部分があるのですね。悲しいかな、子狸に謎解きは無理です。だから途中までは勇者さんが牽引することになるでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! はい、だいぶ様変わりしましたね。もともと「こきゅーとす」は、バウマフ家の人間に向けて状況を整理しやすいよう発展していったものです。作者としましても、魔物たちの会話だけで推移したほうが書くぶんには楽でした。ただし、ここまで来たらもう必要ありません。最終話までの道筋は完全に固定されたからです。正確には、勇者一行が緑の島を発った時点で、ルート変更の余地はなくなりました。聖木盗難事件まで引っ張ったのは、あの事件が明確にルート分岐したとわかる事件だったからです。現在、こきゅーとすには不具合が生じているようですが、それほど深刻な状況ではありません。ただ、うん、魔物たちはてんてこまいです。きっとこうなることが大凡わかっていたのでしょうね。表面上はおちついたものです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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悩みに悩んだすえ、燃える峡谷にinしました!いや、凄いなぁ……とってもぬくもりのあるフライパンだなぁ……でも、かっこよくはないのか(笑)「新たなる力」の最後に置くかどうかで凄く悩んだのですが、せっかくステータスをつけてくださったので、有効活用させて頂きました~。本当にありがとうございました! |
こんばんは、バニラ様! なんとなんと、まさかの三枚目ですか!?もちろん大歓迎です!本当は作者のたぴ岡が描ければいちばんなのでしょうが……いつもバニラ様にはお世話になっています。すまないねぇ……ごほっ、ごほっ。頭の中で描いた画像を取り出せるようなマシンがあればいいのになぁ……あ、でも無理か。少なくともたぴ岡の場合は、書き進めることで続きを書けるみたいなところがありますし。いや、ピクチャアは別か……?学生時代、美術の先生はまず構図から決めなさいと仰っていたような。 ああ、こきゅーとすの不具合についてはあまり気にしないでください。裏の事情を知っている作者からしますと、当然そうなるだろうなぁ……と思ったのです。なにも起こらないというのが、少し考えにくい状況なのですね。 魔物たちがはしゃいでいるのは、だいたい作中で言っていたとおりです。三角地帯は魔物たちの本領地なので、他の人間たちがいません。不確定要素がほとんどなくて、魔物たちにとっては非常に都合の良い環境です。魔都が近いぶん瘴気も通常より多め。酔いつぶれた魔物たちがそこらへんに転がっていてもおかしくありません。これまでアウェー戦をしいられてきた魔物たちが、ついに本気を出すときがやって来たようです。 そして罰ゲーム担当の勇者さん。罰ゲーム担当です。いいように魔物たちに言いくるめられてしまったようです。等級の低い魔物といえど戦いにはリスクが付きもので、避けられるものなら避けたほうがいいと、これまでの旅でしっかりと学んでしまったのですね。魔物たちは、それを承知の上で無理難題を押しつけてきます。ひそかに見守っている狐娘たちも、そういうことなら仕方ない……何よりもあるじの身の安全のためである……と理論武装して無言の協定が成立しています。この件に関して、勇者さんの味方は羽のひとしかいません。この物語は、ひとりの少女の壮大な羞恥プレイである……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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その幻想をすりおろす。丸ごとオレンジ。 こんばんは、D生弓Q様! ブレイカーすぎて自分のシリアスもまとめてやってしまうようです。トンちゃんを恋敵と見定める小さなポンポコでした。今回のお話で書きましたが、トンちゃんは狐娘たちのお兄さんです。コニタの証言をもとに考えると、勇者さんが幼かった頃からアリア家でお世話になっていたのでしょう。当然、気心が知れた仲なので、傍から見ていた子狸は妙な誤解をしてしまったようです。いや、まあ、いつものことですね……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、末摘花様! 萌えましたか!それは何よりです。勇者さんは全編を通して登場する唯一の女性ですからね……。巫女さんは途中しか出てこないし、狐娘たちは基本いないし、魔物たちにはそもそも性別というものがない。個人的に、萌えというのは親愛の情から来るものだと思っています。自分が生み出したキャラクターが愛されるなら、作者冥利に尽きるというものです。なので、子狸に同情の余地はありませんね。あのポンポコが首に巻いているマフラーは勇者さんの手作りということになっ……手作りですから。ええ、まったく同情の余地はありません。 さて……ついにトンちゃんが怪しげな技能を発揮しはじめました。どうやら非常に優秀な戦士らしいです。そんな輩が、どうして今の今まで登場しなかったのか……バレバレすぎて嫌になります。 スタイルも変わりましたし。本当は各話ごとに青いひとたち個別の登場人物を入れる予定だったのですが、ネタバレが激しすぎるので見送りました。主要な登場人物で紹介を省いているひとたちには、何かしら紹介できない理由があります。王都のひとは無駄な寄り道を嫌いますが、庭園のひとはわりと公平な物の見方をするようです。とくに意識して書いているわけではありませんが、なんとなく個性がにじみ出てくることはあるかもしれません。とくに、そうですね……末摘花様のおっしゃるとおり、情報の取捨選択に関しては顕著かと。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! 魔物たちに残された最後の良心、王都のひと……そう考えていた時期がたぴ岡にもありました。よく考えてみたら、あのひと本当にやりたい放題ですよ……。たとえば青いひとたちの原種は体幹を移すことができるという設定でしたけど、本気を出せばもっといろいろなことができます。体幹を増やしたりです。完全独立した自分のコピーを作る魔法を、魔物たちは分身(ぜんぶおれ)と呼んでいて、その分身魔法を王都のひとは使ったことがないらしいです。必要に迫られることがなかったのでしょう。管理人のまわりに魔物たちは集まってくるので、王都のひとは遊び相手に事欠かないのですね。不眠不休の生活を嘆いたりもしていましたが、そもそも魔物たちに睡眠は必要ありません。一定時間、活動したら眠くなるというのは、本来、魔物からしてみると「余計な機能」です。衰えない、壊れないというのが魔物たちの基本的な性質だからです。王都のひとは、ある意味、もっとも自然体に近い魔物です。ラクなのですね。とんでもないやつです。そんなひとですから、今日も元気です。ぜんぜん気の毒じゃありません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! 勇者さんは、だんだんお母さんみたいになってきましたね。ちなみに彼女の首を傾げる仕草は、羽のひとの影響を受けたものです。感情の起伏が激しい子狸の影響を受けた面もあるのでしょう。そうこう言っているうちに次話が完成したので放り込んできました。やや文章量が不満なのですが、作者のスケジュールが久しぶりに空きそうなので、たぶん二、三日のうちにもう一本書けそうな予感。オラ、わくわくしてきたぞ。 だんだん人間らしい感情を身につけつつある勇者さん。何かを得れば何かを失う。魔物たちがずっと言い続けてきたことである……。はたして?というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! なんて恐ろしい罠なんだー。ハイ!というわけで、とうとう本格的に子狸捕獲作戦がはじまりました。かなりイイ線まで行ったものの、惜しくも失敗に終わりました。勇者さんは、子狸のことを要らない子だとは思っていないようですね。それどころか、不穏な行動に出た途端に制止できる程度には気にしているようです。その理由は、もう少しで判明するでしょう。 このまま順調に進めば、次回にはゲート攻防戦……レベル3との開戦です。ついにここまで来たか……長かったようであり、短かったようでもあり。感慨深いものですなぁ……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、朝鳥様! そう、やっぱり登場人物が多すぎるんですよね……。というわけで、この場を借りておさらいと行きましょう。 はい、レベル3はアニマル三人衆ですね。三人衆、良い響きです。鱗のひと(トカゲ)、跳ねるひと(うさぎ)、牛のひとの三名です。海底のーんの証言によれば、レベル2とは次元が違うそうです。というのも、もともと勇者でなければ勝てないという役どころは、都市級ではなくこのひとたちが担当していました。チェンジリング☆ハイパー(戦歌)が開発されたことで、はじめて人間たちはレベル3に対抗する手段を得たのですね。 レベル4は、ちょっと複雑です。はっきりと作中に登場したのは、そう、おっしゃるとおり、魔軍元帥(つの付き)、空のひと(ひよこ)、羽のひと(妖精)の三名で合ってます。魔軍元帥の中のひとは青いひとたち(メインパイロットは庭園アナザー)が担当しているので、正確には魔ひよこと妖精さんの二人ということになるでしょうか。レベル4は四人いるので、残りの二名は大蛇さんと魔人です。 大蛇さんは、こきゅーとすにちらっと出没しましたね。魔都の手前にひろがる結晶の砂漠に住んでいるようです。ふだん羽のひとは妖精業で忙しいので、残った三人で会議とかすると、メンバーを引っ張るリーダーは大蛇さんが担当してます。本名は「ズィ・リジル」と言います。でも人間たちからは「ディ・リジル」と呼ばれてます。要るか、この設定……?いえね、たぴ岡は「ズィ・リジル」という文字列の感じが気に入っているのですが、人間たちは「メノゥ」とか「メノッド」とか余計な言葉を付け足すものですから、そうすると「メノッドズィ・リジル」とかなって、なんだか発音しにくいでしょう?だから「メノッディ・リジル」とか勝手に縮めて呼ぶのですね。じっさいは長ったらしいので「ディ・リジル」と呼ぶことが多いのですが、少なくとも公的な文章ではそのように扱われます。もちろん呼ばれる本人は納得してません。「ディ・リジル」と呼ばれるたびに、ちょっとイラッとします。そもそも古代言語で「ディ」というのは、「ディーン」が「悪魔」を意味するように、否定的な意味を持つ単語です。「リジル」は「蛇」を意味するので、「ディ・リジル」だと「蛇の天敵」という意味になるのですね。マングースじゃねーんだよと本人は嘆いています。 最後のレベル4、魔人はいまのところこきゅーとすにも顔を出してませんね。情報だけが先行していて、いわく「最強の魔獣」つまり魔王軍きっての最大戦力という位置付けにあるようです。お名前は「グラ・ウルー」。人間たちのルールに照らし合わせると「エルメノゥグラ・ウルー」ですね。あら、こちらは言いやすい。魔都の地下に幽閉されているという設定になっていますが、本当はポンポコ夫妻と行動をともにしています。大蛇さんも同行しているようですね。だから、この二人は旅シリーズの終盤まで登場しません。裏を返せば、出番が来るまで完全フリーで動ける二人だから、いつも旅シリーズでは裏方に回っているのですね。 羽のひとには妖精業務に明け暮れる毎日ですから、作中で人間の敵「都市級」として登場するのは、魔軍元帥、魔人、蛇さん、鳥さんの四名ということになります。第九次討伐戦争で四天王が活躍したように、魔物たちは都市級を四人で揃えようとします。魔物たちが完全勝利をおさめるためには「四つの試練」が必要だとされているからです。これを、魔物たちは都市級のことであると解釈しました。第一次討伐戦争は例外として、魔物たちは「最後の旅シリーズがいつ発生するのか」知らなかったのですね。だから歴代の旅シリーズでも常にチェックポイントを意識していましたし、それと並行してデータ収集も行っていました。 そして問題のレベル5。はい、完璧です。不死鳥さんはちっとも出てきませんね。全力で引きこもってます。いちおう子狸の活躍はこきゅーとすを通じて見守っているようですが。寡黙なバードです。火トカゲさん(緑)、巨人兵さん、人魚さん、不死鳥さん。以上、四名。ファイブスターズと言うだけあってレベル5のひとたちは五人いるのですが、最後の一人は諸事情により登場しません。登場してしまったらストーリーが破綻します。だから、じつのところ作者は最後の一人に関して触れるつもりがなくて、それは魔物たちにとっても心情的に頷ける話になっていたのですが、けっこう大幅に予定を変更しました。具体的には、なぜ最後の一人が登場しないのか、なぜ魔物たちは旅シリーズにこだわるのか、なぜ魔王なのか、なぜ勇者でなければならなかったのか、魔法とは何なのか、だいたいそのあたりまで話を延長することにしました。まあ……結果的には良かった気がします。いまになってみると、魔物たちの表向きの動機付けが甘かったかな、と反省する部分が多々ありましたから。 子狸が癒やし……そうですか。でも、ほら、アニマルセラピーってあるじゃないですか。動物たちと触れ合うのは素敵なことだと思います。子狸、親狸、古狸、各種ポンポコ取り揃えてお待ちしております。親狸は舞台裏に引っ込んだまま出てきませんけども。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様! さあ、ついに子狸捕獲フラグが立ちました。たぴ岡はね、ずっとね、いつかね、子狸にね、相応の報いは受けてもらわねばならない……と考えていました。べつに女の子に囲まれてる子狸が羨ましいとか、妬ましいとか、そういうわけではなくて、もっと純粋に、一人の作者として、否、一人の人間としてですよ、アーマード的に、魔物たちが黙っていないだろうなと。そう考えていたのです。むしろマフラーが決定打でした。いや、誤解はしないで頂きたい。たぴ岡だってツライのです。仮にも主人公を、これまで物語を引っ張ってきてくれた主要人物をですよ、そんな断崖の絶壁から突き落とすような真似はしたくないのです。いなければいないでどうにでもなったでしょうけど、そこはやはり物語のテーマを体現する存在ですから。ふだんはお便りのコーナーで憎まれ口を叩いてはいても、そこにはもちろん愛着があるわけです。子狸には幸せになってもらいたい……そうした思いは当然あるわけですよ。でも仕方ないね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! うむ……あながち間違いでもないかと。色とりどりな人たちにも負けないくらい強いんだっ、という……たぴ岡の強い怨念がこもっています。魔物たちの強さを言葉で表すのは難しくて、と申しますのも魔物の等級と魔法の開放レベルはイメージが重なりますから、せめて言葉で表したかったのです。こんな感じです。 騎士級<戦隊級<<都市級<<<王種 こうして並べてみると、なんとなく戦隊級から都市級への跳ね上がっている感じが伝わるでしょうか。スターズは強すぎて「世界級」という分類が当てはまりません。どちらかと言うと、都市を陥とせるレベル4のひとたちのほうが当てはまります。都市級というのは、つまり国家級、人類の最大戦力を以ってしても太刀打ちできないという意味合いを含んでいるからです。なので、その都市級を一蹴できる王種は、言ってみれば宇宙怪獣クラスです。でも宇宙という概念が、しいて(略)世界の人間たちにはない……魔物たちも宇宙には行けない……広告に偽りあり……悲しいことだと思います。 リアル狸と申しますか……たぴ岡はしいて(略)を書くにあたって狸さんの生態を調べていて、その影響なのか何なのか、もう頭の中ではずっとTANUKIです。デフォルメされたタヌさんじゃなくて、意外と鋭い牙を隠し持っているリアルなほう。でも命の重みは変わりません。人間であるということ、動物であるということ、それは本質的な問題ではないと思うのです。よし、きれいにまとまった。 そしてグランドへと。前々管理人です。このひとは、ちょくちょく河に出没しますね~。伝説狸を世に放った偉大なるポンポコです。きっと子狸が進むべき道を指し示してくれることでしょう。管理人の生き様をまっとうしたひとですから。信じてます……たぴ岡は信じています……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、猫まふらー様!ね、猫まふらー様ですって?なんだか、すごく……時事ネタです……。ちなみに、我が家のにゃんこは毛並みを整えるように撫でてあげると大変喜びます。もしもお近くに猫さんがいらっしゃるようでしたら、ぜひお試しあれ。 うん、やっぱり消去法でわかるかな。はい、今回の記事を書いているのは山腹のーんです。まとめきれなかったので分割しました。トンちゃんの固有スキルは、作中で説明するにはややこしすぎるので、せめて骨子だけでも……というのも理由の一つです。初期の設定では、しいて(略)世界の「2cm」は「およそ3.14cm」に該当するという設定になっていましたが、よくよく考えてみたら遠回りになるだけなので「定線」の概念を投下、おかげで少しすっきりしました。トンちゃんの正体につきましては、歩くひとのときとは逆にフラグを立てまくってみました。何事も挑戦です。 子狸には、泥が似合う主人公になってほしいな……という思いが常にあります。子供の頃、手が汚れるのも構わず泥団子をこねるのに夢中になった……ああいう気持ちを忘れないでほしい……そう願って泥に頭から突っ込んでもらいました。作者なりの親心です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、新見様! なるほど、台本形式のタグですか!それはグッドアイディ~アかもしれませんね!ああ、でも駄目か……ごめんなさい、無理でした。嘘になってしまいます。ネタバレになるので、あまり詳しくは言えませんが……タイトルとあらすじ、タグは、魔物たちの発言ではないので、嘘は書けません。これは作者なりの譲れない一線です。でも作者には見えない部分、無意識のうちに処理している部分があるので、読者さまのアドバイスは大変ためになります。ありがとうございます! そうか、初志貫徹という言葉もありますからね。形式が変わったのは、裏で色々と起きているからです。魔物たちが子狸に隠したいと思っている事柄なので、表には出さないようにしています。また、魔物側の事情とはべつに、作者側の事情もありまして、単純にずっと同じことを繰り返していても飽きるであろうということ……あとは諸々の事情です。魔物側の事情に関しましては……まず解決することがない問題なので、さらに変化することはあっても元に戻ることはないと思います。これは、もう単純に作者の力量不足です。申し訳ない。従来の形式で全てを書くのは無理だと感じていたので、ストーリーラインをそのように設定しました。作者の勝手な都合で申し訳ありませんが、たぶん最終話にはおおよその事情がわかると思います。お付き合いくだされば僥倖です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! さあ、ついにトンちゃんが本気を出しはじめました。巫女一味が言っていた「騎士団にいる変なの」というのは、トンちゃんのことです。異能持ち、それも史上最高峰と称されるほどの、だったのですね。世間一般では妖精の念動力と同一視されていますが、まったくの別物です。ただし、それは事情を知る魔物たちの見方なので、のちにトンちゃんは「妖精の血を引いていたとされる」とか語り継がれるのかもしれません。さしずめ妖精の騎士といったところか……。やだ、すっごくフェアリーナイト……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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でもね、トンちゃんはべつに不摂生で太っているわけではないのですよ。あのひとは大将の愛弟子みたいなところがあって、その尊敬する上司(泥酔中)から「上に立つ人間なら、部下に弱みを見せるくらいの度量がねぇとな……」みたいなことを言われてます。つまり「ちょいとばかしツラがいいからって女の子にキャーキャー言われて調子に乗ってんじゃねぇ」という、ありがたい訓示だったのですが、うまく伝わっていなかったようで現在に至ります。悲しいすれ違いですね。でも結果的に同性の妬みを買うことが少なくなったので、さすが大隊長だ……この人についていけば間違いない……とトンちゃんは一層の忠節に励むのでした。めでたしめでたし。 子狸の魔フライパンについては、たぴ岡の中でまったくと言っていいほど設定が固まっていません。すごくふわっとしてます。だから、べつに流体金属で出来ていても良いですし、なんならオリハルコン製とかでも構いません。ご想像にお任せします。ただ、まあ、子狸にとって使いやすいよう念入りに設計されていることは確かでしょう。鬼のひとたちはしばらく子狸と会っていないので、もしかしたらハードポイント(口でくわえられるようになっている)とか、既存の概念を打ち破ったフライパンになっている可能性も否めません。自由でいいんだと思います。魔フライパンは、みんなの心にあるのですから。料理は真心、なんと孫六、煮ても焼いても食えない、ならば炒めてはどうか……ということですね。どういうことなんだってばよ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、火籠様!さいきん、めっきり秋めいてきましたね。秋といえば読書の秋、そして食欲の秋。というわけで、ついに登場しました、中隊長。 しいて(タイトル長いねん)世界には集団の長同士で一騎打ちして決着をつけるという文化がないこともあり、称号騎士(中隊長と大隊長のこと。元帥は含まれない。作中では使わないかもしれません)が能力で選ばれることはめったにありません。もちろん戦隊を率いる才能は必要ですが、そうした適性を持つ人間はあらかじめ学校で選定を終えているのですね。トンちゃんは学校に行ってないので、本当に特例です。よほど能力的に傑出していたのでしょうが、やはり何と言ってもアリア家の推薦を受けていたのが大きいですね。そもそもトンちゃんは王国出身ではありません。他国の生まれでありながら、騎士団への入隊を認められること自体が珍しいのです。妹たちの食い扶持を稼ぐためにがんばるトンちゃんでした。 思わぬ昇格をはたした青いひとたち、まさかの萌え対象へ。しいて(略)に登場する魔物たちは、有名どころから選びました。ワーラビットとか、あんまり聞いたことないですけど、あのひとのモデルは人狼です。空のひとがひよこになったように、緑のひとが猫っぽくなったように、狼さんはうさぎになりました。やはりマスコットキャラクターは欠かせませんよね。というわけで、青いひとのモデルは例のあのひとです。もともと魔法とは何なのかと考えたらスタート地点が怪しくなって、必然的に魔物さん半端ねぇす、ちぃっす、という経緯を辿り、気付いたら青いひとたちは究極の生命体という位置付けになってしまいました。目も口もないというのは、つまり全身の細胞(小連結の魔法)が同じ働きを持ち、かつ万能であるということです。とくにコアとかもないようですし。しいて(略)世界では、鼻歌を口ずさみながら街道を歩いていると、大抵いつもこの青いのが木陰からこそっと見守っています。触手が便利すぎて肉弾戦ばかりしていたら、魔法は使えないのだなと決めつけられました。魔物なのに魔法を使えないとは、これ如何に。王都のひと(当時はべつの名前でしたが)に至っては初代魔王ですから。少なくとも強大な魔物たちの頂点に君臨するものとして違和感がない程度の実力は持っていたようです。当時からファイブスターズは人間たちと争うのが嫌or面倒くさかったので日和見を決めこみ、魔王も関わりを避けるということで、王種という設定の骨子が形作られていったのですね。都市級という概念はなかった(そもそも国がない)ので、魔王軍の最大戦力は青いひとたちが担いました。魔王を含めた、六魔天というのがそうです。やがて六魔天は人々の前から姿を消し、成長した魔人、蛇さん、ひよこさんが次代の魔王軍を担う存在になっていきます。一方、雑兵から将軍まで幅広くこなしていた青いひとたちは、極めて有力な個体が全滅したため統率力を失って世界中に旅立っていきました。転落人生のようであり、サクセスストーリーのようでもあり……。ああ、そういえば紅蓮将軍はひっそりと生きていたみたいですね。青嵐将軍とかもいたのでしょうか。すべては歴史の闇の中です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、月狩様! さいきんデレが著しい羽のひとでした。やはりライバルがいると違うのでしょう。じつは当初の予定では、ゲート開放戦線に突入する前に「実家に帰らせて頂きます!」というイベントがある予定だったのですが、というか途中まで書いたのですが、思ったよりも羽のひとが勇者さんに懐いているようなので見送りました。迷惑を掛けないよう、ぐっと不満を堪える妖精さん。一方、子狸はトンちゃんに夢中。きっと勇者さんと箱姫みたいに、互いに背を預けて戦う日を夢見ていたのでしょうね……せつない話です。 魔ひよこの活躍で、魔物たちはグレーゾーンを見極めることに成功したようです。バレる可能性も当然あったわけで、なかなか踏み出せなかったのですね。これは勇者さんの心情の変化も要因の一つで、魔物が必ずしも敵であるとは限らないという認識が根付いた結果です。それでも彼女は、いばらの道を歩んでいくと決めました。魔物と人間は共存できない。迷いがなければ出てこない言葉です。自分自身を追い込むための言葉でもありました。一方、ヒャッホー!する魔物たち。妖精さんにお説教されるも自重しません。かくして、事態はますます混沌としていくのでした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、憂鬱な若人様!さ、あとは若いひとたちに任せて、われわれは退出しましょうかね……。ふっ、あの老人たちには何も出来んよ。魂の座。ルフランはともかく。ついに王国のドルフィンが始動しました。ちなみにイルカは漢字で「海豚」と書きます。いえ、だからどうということはありませんけど。イルカさんは賢いと言いますが、過剰に特別視されていることは否めません。計算能力や言語活動は、はっきり言っておまけのようなものでしょう。子供に愛情を注ぐ、仲間を守ろうとする、種を次世代へとつなぐ、それが知性の本質である筈です。われわれ人間が美しいと感じるもの、それは元々世界にあったものです。たぴ岡は懐古主義ではありませんが、たまに不安になります。人工的に作り出されたものを便利だと言ってありがたる人間たちは、いったいどこへ向かっているのでしょうか……。 アイディアというのは、つまりそれです。とくに感覚に訴える表現物、漫画や文学といったものは、言葉は悪いですけど古い感覚が必要で、頭の中で自分だけのオリジナルを、とがんばってみても、無駄に終わることが多いです。少なくとも、たぴ岡はそうでした。いくら設定を詰めてみても、書かなければ書けません。奇妙な話なのですが、たぴ岡にとってはそうなのです。パソコンもなかった時代、原稿用紙と向かい合って筆を走らせていた文豪は、どれだけ凄いんだという話ですよ……。才能があると、また違った感覚があるのでしょうか。いずれにせよ、たぴ岡には真似できそうにありません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、末摘花様!ああ、ちょっと説明不足でしたね。申し訳ない。われわれ人間と、彼ら魔物たちでは、心配のベクトルが多少異なります。特訓のときとか、子狸はもっとポンポン飛んでます。魔物たちは完全な退魔性(つまり完璧に「0」)を持っているので、彼らの能動的な行動による結果は、全て治癒魔法でカバーできます。羽のひとが怒ったのは、魔性に瑕疵を持つ人間が子狸を傷つければ、絶対に消せない跡が残るからです。過激な表現になるので作中では避けていますが、たとえば魔物たちが子狸をなべでぐつぐつ煮込むよりも、人間が子狸を小突くほうが、見守っている羽のひとにとっては大問題なのですね。このへんの感覚は、魔物しか実感できないと思います。でも王都のひとは過保護なので、瞬時に回り込んで子狸をキャッチした上で即座に意識を刈り取り、木にぶつかるエフェクトを魔法で再現する程度のことはしているかもしれません。 騎士たちは勇者への憧れが強いので、旅シリーズのナビゲーターを務めてきた妖精さんへの思いもまた強固なものがあります。具体的には妖精の里へ行こうツアーの常連です。そのたびに羽のひとに「これがいいんだろ?変態が!」とか罵られるので、そうなのかなぁ……そうかもしれないなぁ……と洗脳されてしまうのですね。彼らは犠牲者なのです。妖精たちが生み出した怪物、それが騎士……。 そんな騎士たちを従えて立つトンちゃん。およそ十年で襲撃回数千回以上をカウントしたわけですが、これは並居る大隊長たちと比べて、そう抜きん出た数字ではありません。加齢とともに肉体は衰えていくでしょうから、たぶん大隊長になるのは早くても25~30年後くらいでしょう。システム上、若年の大隊長が生まれることはありえないのですね。どれだけ高い能力を持っていても、中隊長なら大隊長に直接意見できるので、大隊規模の作戦に自らの才覚を反映させることが出来ます。大隊長の下につく中隊長には(さすがに同年代の騎士は引退しているものの)四十代の人物も珍しくありません。彼らは大隊長と行動をともにする機会も多いでしょうから、すでに出撃回数が三千回を越えている人物もいます。大隊長が「縁側で猫を撫でてぇ~」とか言って引退したときは、彼らの中から後継者が選ばれるのですね。そのようにして騎士団の運営は回ってます。なので、中トロさんがtoLoveる頃、トンちゃんは若手期待の中隊長という現在のポジションを保ったままでしょう。いつでも大隊長のなれる中隊長がひしめく中、三十代の中隊長というのは、じゅうぶん若いほうです。言ってみれば若造のトンちゃんが中隊長に昇格したのは、まあ……いろいろな思惑もあるのでしょう。 それは一匹の大狸がつむぐ、宮廷に巣食う闇と権謀術数が織りなす歴史の裏側…… お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、七伏様! さあ、どうでしょうか。属性魔法の融合は、結界術師くらいにしかメリットがありません。相反する属性しか融合できないようデザインされているからです。こう書けば、なんとなくどれとどれが融合できるのかわかりますね。あいまいな表記にとどめたのは、それが理由です。たぶん子狸が緑の島で結界を使ったときから、もしくはある程度、属性魔法が出揃った時点で、スペルの融合という展開を予測した方は多いかもしれません。あまりにもバレバレだとつまらないでしょうから、多少ひねったものもあります。騎士たちは起雷魔法を「魔属」と縮めて呼ぶことが多いです。属性を見極めることは大切ですから、属性魔法はそれぞれ現場の呼称が用意されていて、その一つが「過属」です。誤字ではありません。ここまで書くとバレバレでしょうから、あれなのですが……逆にこう考えるとわかりやすいです。スペルを融合できない属性魔法は、結界には必要ない属性(不安定すぎて組み込めない)と、結界を構成する魔法が最大でも七つと奇数になるため最後に残るスペルです。 結界と言えば、羽のひと。作中ではなかなか難しいので設定だけ書くにとどめていますが、ふだん妖精たちは人間たちに悪戯してキャッキャと喜ぶのがお仕事です。お財布に小さな手形をつけたり、家の中にでかでかと「おれ参上!」とか悪戯書きしたりですね。そうした心理的に圧迫する系統の悪さを好むので、どこかで金銭以外の償いをせねばなりません。人間たちを罵るのは妖精の義務であり、彼女たちに罵られるのは人間たちの正当な権利であると言えるでしょう。そうすることで免疫を獲得した人間たちは、年頃になった娘さんに多少乱雑に扱われても、これはご褒美なのだとプラスに考えることができるのではないでしょうか。 たぴ岡は、日々の鍛錬を欠かさない騎士たちを応援しています。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様! はい、いちおう左右されるのです。羽のひとの飛行能力は身体の小ささ、体重の軽さに依るところが大きいのですね。少なくとも設定上は。 勇者さんは、なんとなく雰囲気に押されて鬨っちゃいました。じつは騎士団のことにあんまり詳しくないのでしょう。何気に本に書かれている誇張した描写を当てにしている部分があります。基本的に、騎士団で現場の判断を委ねられるのは小隊長たちです。中隊長は大まかな方針を定めてから、問題点を洗い出して対応策を講じるのが仕事。ですから、べつに勇者さんが音頭を取る必要はありませんでした。あらかじめトンちゃんのオーダーは全部隊に通達されているからです。日頃から訓練しているので、その内容もあまり複雑なものではありません。働くイルカ。 とりあえず勇者さんが張り切っているようなので、現場の判断で騎士たちも乗ってみました……というのが、今回のお話。のちに勇者さんが聖剣を掲げた場面は、伝説の幕開け的な感じで語り継がれていくことになるかもしれません。絵本を読んだ子供たちに、当時の激戦を思い起こした老騎士が「これはね……?」とか丁寧に説明しているのを目撃して、伝説の勇者さんはどう思うのでしょうか。ああ、涙なしには語れませんね……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! ああ、そうそう。イルカを漢字で書くと「海豚」ですね。ちなみにフグは「河豚」です。語源には諸説あるようですが……まあ、ふつうに考えたら、丸々としているからでしょう。魚とは、また趣の異なった丸みです。哺乳類とかそうした区分があいまいだった時代でも、やはり見比べてみると「コイツは魚じゃねぇ……」というのがプロにはわかったのでしょうね。いえ、しいて(略)世界に漢字はないので、べつにトンちゃんがどうこうという話ではなく、何事にも理由はあるということです。たとえばコニタの読心術は、潜水艦のソナーをモデルにしてます。もちろんしいて(略)世界に潜水艦は存在しないので、魔物たちはイルカたちのエコロケーションに見立てました。超音波を発し、その反響の具合で障害物の有無を判断したり、仲間たちとコミュニケーションをとる技術で、日本語に訳すと「反響定位」「音響定位」と呼ばれるそうです。魔物たちが異能を知る上で足がかりにしている「定線」というのは、それが元ネタです。つまり魔物たちは、狐娘たちを「イルカみたいだなぁ……」という目であたたかく見守っているのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! ドルフィンだよ!王国のドルフィン!かっけぇ!ひゅー!……いや、まあ、山腹のひとはずっとアリア家を見守っていたわけで、狐一族への愛情も一塩なのですね。彼女たちは「アリア家の狐」とか呼ばれていますが、それは言うまでもなく狐を模したお面から来てます。そして狐一族は魔物たちの観察対象なので、お面をつける前から、魔物たちの間だけで通じる符牒のようなものがありました。それが「イルカ」です。適応者の大半を占める送信系、わりと少数派の受信系の異能は、イルカたちの超音波と似た働きをするからです。トンちゃんは狐面をつけないので、イルカ長兄とかイルカ兄者とか呼んでいた頃の名残りがあるのですね。彼は一族の最年長であると同時に唯一の男性でもあります。 萌えよフェアリー。ああ、たしかに総意ですね。羽のひとは、たまに演技とも本音ともつかないドキッとすることを言います。じつを言うと、魔物たちが本気で管理人の身の安全を第一にするなら、魔都に閉じ込めて囲ってしまうのがいちばんでした。古式ゆかしい魔王スタイルというやつです。王城に王さまがいるように、どれほどの力を持っていようともテンプレートの配置は理に叶ったものです。魔物たちにとっても例外ではない筈です。そうしなかったのは、やはりバウマフ家の悲願によるものなのでしょう。魔物たちは、バウマフ家の人間にチャンスを与えたかったのですね。その他、諸々の事情もあり……総合的な判断から、子狸は野に放たれました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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むしろペンギン? こんばんは、takaja様!なるほど、セイウチの大きな牙に着目なされたのですね。なんでも、あの牙で白くまさんを撃退することもあるとか。セイウチさんパねぇす……。街中で目が会ったら死を覚悟するレベル。というか人間弱すぎ。でも生きてる。知恵って凄い。どれくらい凄いかっていうと、チンミの通背拳くらい凄い。どんなピンチも通背拳でくぐり抜けてきた。通背拳まじ凄い。でもググッてみたら、じっさいの通背拳はまったくの別物だった。ちょっとショック。考えてみたら、壁は貫通しても人体には全力で打撃だった。あれ掌打じゃなくて拳打だったら間違いなく人体を貫通する。だから大林寺拳法は疑う余地なく活人拳。作中で悪役は力こそ全てみたいなこと言って批判するけど、有言実行の大林寺拳法。たまにジンタンは暗黒面にのまれそうになるけど、決着をつけるのはチンミの通背拳。つまりゴクウが最強。というくらい、セイウチさんは凄いのですね。でもトドさんだって負けてません。何と言ってもアシカ科最大ですからね。体格では引けを取りません。セイウチさんはセイウチ科であって、アシカ科ではないのです。孤高の戦士ですよ。ああ、やっぱりセイウチさんには勝てそうにないな……。孤高というだけで、もうテリーのイメージ。テリーには勝てそうにない……なんかもうふつうにエスタークと一騎打ちしてそうなイメージ……。どう考えてもトンちゃんはエスタークに勝てそうにない……。 エスタークさん≧テリーさん>トンちゃん ということは、 セイウチさん>トドさん≧トンちゃん こういうことですね。ふむ、これは我ながら、なかなか鋭い考察のような気がします。どうでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんわ、餅屋おもちDX様!あら、素敵なお名前……。餅は餅屋ということですね。しかもDX。ちなみに、たぴ岡はきなこもち派です。 残念ながらきなこではありませんけど、いや、結論を下すのはまだ早いかもしれません。仮にきなこもちとしましょう。しいて(略)世界には、おもちっぽいのが跋扈してます。その数、じつに数十億。おもな構成は山腹ズ、庭園ズ、火口ズ、かまくらズで、おおよそ四十億くらいを想定してます。分身魔法を使わない王都さんはともかくとして、六人目の青いやつ、海底ズは少数精鋭派だったりします。理由は単純、陸に上がらない海底のんは人間と絡むことがないのですね。もちろんバウマフ家は例外として。プラントオペレーターなる怪しげな任務を遂行しているため、情報の漏洩を避けた面もあるようです。 そして魔物たちの一大事業、旅シリーズが一定の軌道に乗った頃、どこからどもなく海底のんの名を騙る広報部隊が現れ、コマーシャルを入れたり煽り文を打ち込むという暴挙に出ます。ようは騎士団が魔物たちに掛かりきりになるので、稼ぎ時だと張り切る窃盗団にドリフの金だらいよろしく魔改造の実を投下したりしています。その様子を他の青い人々が収録して、コント調に仕上げることで治安を保っています。ふだんは騎士団に治安維持を任せているのですが、騎士たちがいなくなるのはまず自分たちが原因なので、責任を取っているのでしょう。 そんな広告室の活動を海底オリジナルは苦々しく思っているのですが、先陣をきるのは自分自身なので、あまり強くは言えないようです。裏で自分が指揮をとっているから、というのも理由の一つに挙げられますね。アナザーたちもオリジナルに命令されて仕方なく手を汚しているのですが、ストレス解消になるので表立っては反抗しないようです。言ってみれば汚れ役なのですが、心優しい人魚さんもイライラしてくると手伝ってくれます。彼女は広告室の副室長というレッテルを貼られながらも、汚名を甘んじて受け入れる度量の広さがあります。本当は演出と脚本を担当しているに過ぎないのですが、海底のひとと仲良しなので裏切るような真似が出来ないのでしょう。健気なひとです。 つまりひとことで言うと、どうしようもない連中です。今後ともあたたかく見守ってあげてください。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様!ゆ、ら~しあ大陸ぅ~。す、ぺ~いぃんんっ。 ……ハイ!というわけでね、みなぎる設定集のコーナーです。まあ設定にもいろいろとあるのですが、にわかにほわわんと伝わってくる感じですと、たぶんアジア様が仰ってるのは、魔物たちが何をやりたいのかわからん、ということではあるまいかと愚考する所存です。ややこしくて本当に……本当にごめんなさい。せめて、この場を借りてご理解の助けになれば良いのですが……。 大まかにおさらいしてみます。まず、王国歴1000年に千年紀を祝う大きなお祭りが王都で開催され、これに魔物たちも参加しました。王都襲撃と呼ばれる、人類史上かつてない規模の都市会戦でした。首謀者は、この物語の主人公、子狸の実父にして、当時の魔物たちの管理人、現在は前管理人のレジェンド(伝説)狸そのひとです。 この未曾有の事件をきっかけに、前大戦から歩み寄りつつあった人類と魔物は、ふたたび道を大きく違えていきます。魔王の復活を危惧した一部の騎士は暴走し、ゲート開放戦線に身を投じました。仮に友好条約が締結されたとしても、圧倒的な兵力を持つ魔王軍は条約を無視できることが国民に知れ渡ってしまったからです。交渉の余地は最初からありませんでした。 舞台は王国歴1002年、魔物たちと人類の緊張が最大に高まった頃にはじまります。 とある一人の魔物、山腹のんがああだこうだと理屈をこねて人里を襲撃しました。基本、魔物たちは夜は寝ているので、奇襲は成功。ところが偶然にも領地を見回りしていた貴族の少女に撃退されてしまいます。彼女こそが十代目勇者のアレイシアン•アジェステ•アリアでした。 光の精霊より勇者の証たる降魔の聖剣を授かった彼女は、魔王討伐の旅に出ます。険しい道のりのさなか、導き手の妖精を仲間に加えた勇者一行。魔物から救い出したことで懐かれたらしく、子狸もあとをついてきます。 そんな彼女たちを待ち受けていたのは、あきらかに序盤で登場してはいけない類のボスキャラでした。魔軍元帥、つまり魔王軍の総大将です。その時点で敗北は必至なのに、同程度の強さを持つ魔鳥まで参戦するという無理ゲー。クリアさせる気がないとしか思えないイベントバトルを、勇者一行はからくも乗り切ります。聞いてもいないのにぺらぺらと喋る魔軍元帥によれば、精霊の宝剣は複数存在し、その正体は剣ではなく鍵であることが判明しました。 魔王軍はこの鍵を欲するがゆえに、過去千年に渡って討伐戦争を引き起こし、宝剣の所持者すなわち勇者を魔都へといざなっていたのです。魔王の真の目的は、魔界へと連なる門を開き、魔物たちの故郷へ行くことでした。魔王の正体は、人間だったのです。 一方、魔王軍はあるじの復活に備えて着々と侵攻を開始します。十億もの軍勢。向かう先は王都でした。対する王国騎士団の兵力は一万。一人あたりのノルマは十万です。ぷよぷよで例えるなら、スタートと同時に赤ぷよでした。ある種のサウンドノベルです。 残された期限は三週間。はたして勇者一行は、それまでに魔都に辿り着き、魔王を倒すことが出来るのか。倒せたとしたも事態は解決するのか。とにかく回すんだぷよを、それしかない、がんばれ勇者一行。 というのが、大まかなあらすじです。 とりあえず魔物たちは、勝敗はどうあれ、勇者さんが魔都に行くしかない状況を作り上げてきました。 今回のお話で説明した伝播魔法と対象指定の組み合わせ。あれは魔物たちの分身魔法に対抗するための魔法です。感染経路をこの上なく完璧に保ち続けるアナザーに対して、距離で区切っておかないと、どこまでも感染していくので成立しなくなってしまうのですね。対象指定は特定の魔法。感染は不特定の魔法です。元ネタは「ロット数」と「血」。特定感染は、とくべつなオリジナルを見つけ出し、叩くための魔法です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、火籠様! まさかのドルフィンでした。そして、じつはここだけの話ですが……次話が完成しました。そっと投稿しておきます。そっ……。 はい、やっぱり何事も助け合いだと思うのですよ。出撃回数1000回とか、毎日出撃しても3年かかる計算になりますからね。二日に一回でも6年です。三日に一回で、ようやく9年。トンちゃんは十年で1200回ですから、およそ四日に一回ペースで出撃してきた計算になります。一度の出撃に掛かる日数は、たぶん平均2~3日くらいでしょう。一週間は七日間ありますから、1~2日くらい詰め込む余地がありますね。だからトンちゃんは、べつに史上最年少の中隊長というわけではありません。うん。ブラック企業ですね、騎士団。でも、疲労が深刻になってくると青いのが捕獲して体内マッサージを施してくれます。こう、肉々しい感じの巣穴に連れて行って、邪神復活の生贄になるがいい~ふははは~とか言うわけですね。自分で書いておいて何ですが、まったく隙のない布陣です。らぶ&ぴーすですな。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! いえいえ、恐縮です。作者としましても、予想以上に人類が詰んでてびっくりしました。勇者さんは、こんな状況でどうしたら勝てるのかと考えているのですね……不憫な。 うん?ああ、そうですね。いずれ作中で触れることもあるでしょうけど、狐一族にこれといった謎はありません。いつだったか、王都のひとがモノローグふうに共和国が崩壊して~とか何とか言っていたと思います。それから街道封鎖事件の後日談で、勇者さんが情報誌を送ってきた集団のことを「他国から流れてきた技術者集団」とか、そんなことを言っていたと思います。あれが狐一族です。技術者集団というのは、異能者集団のこと。勇者さんは狐一族の異能を隠しておきたいと考えている、もっと言えば自分みたいに異能に縛られた人生を送ってほしくないと願っているので、「技術者」という言葉を使ったのですね。人間たちの認識では、異能は霊能力のようなもの。才能の一種であり、五感の延長上にあるものという考え方が一般的です。「異能」と呼び、明確に区別しているのは魔物たちだけです。それでいて、どういうわけかコニタの異能を意地でも読心術とは認めようとしません。それは何故かと申しますと、狐一族に対して後ろめたい部分があるからです。狐一族は共和国の出身で、共和国は子狸が生まれてすぐ、遅くとも物心がつく前には滅んでます。滅ぼしたのは魔人です。だから魔軍元帥が港町で披露した広域殲滅魔法は「かつて一国を陥とした」とか何とか物騒な評価を得ているのですね。つまり狐一族の故国を滅ぼしたのは魔物たちで、そもそも彼らはちょくちょく街村を滅ぼしたりしてます。それがレベル4のひとたちの本来の仕事で、人間同士で喧嘩するのは構わないけど、管理人さんが嫌がるから民間人に塁が及ぶようなら原因を丸ごと潰しちゃうよ、ということらしいです。でも、さすがにアフターフォローまでやっていたらきりがないので、どうしても後ろめたい部分は残るのですね。だから魔物たちも、共和国に関してはあまり触れようとしません。大陸の南は王国、北は帝国、東は連合国、西は?……かつてそこに共和国がありました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! いや増すボケ要員!そして謎のベールに包まれた三人組……!ということで、盛り上がってまいりました。魔物たちが。次回には決着がつくかな……?微妙な線です。 ツッコミは……もうゴールしてもいいよね……?ある意味、ツッコまないのが究極のツッコミだと思うのです。はい。阿吽の呼吸という言葉もあります。これまでも、たまに魔物たちはボケをスルーしてきました。そういう、何と申しますか、たくさんのチャンスをね、魔物たちにあげたい。たぴ岡のまごころ。魚心も水心。遠洋漁業。リアス式海岸。荘園。 荘園……歴史の授業ではかなり気合の入った重要ワードだったのに、びっくりするくらい無駄な知識になったなぁ……。ためしにWikiってみると、なにこれ……Wikiも気合が入ってる。まじかってなった。とりあえず大地主さんは只者じゃないっすね。文面から途轍もないプレッシャーを感じます。ちなみに、たぴ岡はリアス式海岸という言葉の響きが好きです。通りすがりの人に耳元でリアス式海岸とか囁かれたら、さしものたぴ岡も「ちょっ待てよ!」ってなるかもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、猫まふらー様! もうすっかり勇者一行の一員ですね。意味がわかりません。どういうつもりなんでしょう、あの都市級。 肉級チェック入りました。王都のんの証言によれば、まだないらしいです。意外ですね。いつ頃になったら形成されるのでしょうか。これは、たぴ岡の勉強不足です。申し訳ない。如何でしょう。作者なりに可愛がってみました。猫まふらー様の癒しになれれば幸いです。このたぴ岡、まるで魔物である。アーマード!がしーん! お便りありがとうございました!それでは! |
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どうぞどうぞ……と言うと思いましたね?求めに応じるだけでは、M-1グランプリを勝ち抜くことは出来ないのです。時代は紙芝居ですね。基本、たぴ岡はピン芸人ですから。ある意味、紙芝居を相方とすればコンビと言えなくもないでしょう。こうなって、こう(ぺらり)。こうなって、こう(ぺらり)。こうなって、こう(ハイジ)。クララが立てたのは、やはり日々の努力の賜物だと思います。彼女に必要だったのは、そう、たったひとつのささいなきっかけだったのです……。蛍雪の功という言葉もあります。かの有名な二宮金次郎は全国各地で銅像に……え?聞こえない?銅像です。銅像銅像。どうぞう、どうぞう。……これはひどい。 お便りありが……いや!エンドロールはまだ早い……! こんばんは、takaja様! いちおう解説しておきますと、レベル3のひとたちは忙しすぎて他の魔物たちが応援に入ってます。鱗のひとには見えるひと、牛のひとには骨のひと、跳ねるひと(うさぎ)にはその他です。見えるひとの登場シーンは映えるなぁ……。なんだか自然とFFTの一場面が浮かんできます。勝利条件敵戦力の殲滅みたいな。「敵戦力」の殲滅だから、説得して味方に出来れば条件は達成できるのですね。凄いなぁ……開発会社は言葉ひとつ取ってもいろいろと考えているのですね。ディリータが聖剣技を使ったときは「ぐぬぬっ」ってなりましたけど。置いて行かれた感が半端なかったです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! ついにリンカーさんの第三の妖精魔法があきらかになりました。その名も、おれガトリング。設定自体は存在したのですが、なかなか書く機会がありませんでした。勇者についてくる妖精は光属性の妖精と相場が決まっていて、三種の攻性魔法がデフォルトでセットされてます。そのぶん器用貧乏と申しますか、黒妖精さんみたいな必勝パターンを持たないのですね。ミサイルとガトリングとボム。イメージ的にはシューティングゲームの自機です。たいていメインウェポンとサブウェポン、切り札のボムを標準装備しているので、たぶん難易度的にちょうど良くなるのだろうと思って三つと決めました。そうしたら、なぜかこぶしが最強になった。不思議なこともあったものです。 ああ、そういえば青いひとたちは適当に化けると美人になりやすいみたいです。自分たちなりの美的感覚を押し出そうとすると、久しぶりだねヤマトの諸君!(ぴこーん、ぴこーん)になったりするのでしょう。特徴がないのが究極の美形という説もあります。その点、帝都物語の魔人さんは群を抜いてますね。願わくば、ああした人物造形を出来るようになりたいものです。やっぱり見た目よりも生き様なのでしょうね。は・は・は……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、雪様! そんなにホイホイとダイジェストさせていいのかい?たぴ岡は自重しないぜ?というわけで、僭越ながらわたくしめが解説を務めさせて頂きます。長くなります。ドリンクとお茶菓子のご用意をお願いします。 まず、大まかに分けて、この物語は八部構成になると思います。八妖陣。八妖陣はともかく。第一部は、勇者さんの旅立ちから怨霊種との決戦まで。第二部は、港町襲撃事件。第三部は、対決・巫女さん緑の楽園編。第四部は、聖木盗難事件。そして第五部が、現在進行中のゲート開放戦です。 ふつうに説明しても長くなるだけなので、少し視点を変えてみましょう。 根本的に、勇者さんは合理的な人ですから、旅立つや否や魔都に一直線しそうでした。それだと世界観を説明しているひまがありませんし、何より魔法の解説が片手落ちになるので、たぴ岡は少し考えてみました。つまり魔物たちと通じている人間は、討伐戦争をどのように処理したいと考えているのか。 とくに王国宰相は、魔物たちの真意をある程度まで推測しているという設定(騎士団は幾つかの切り札を開発していて、そのお披露目が子狸編と重なるのは、開発側が前もって期限を見定めていたからと考えたほうが通りが良かった)なので、まず勇者一行を討伐戦争の本流から遠ざけてくれるだろうと。 魔物たちの、管理人に対する徹底したセキュリティを見ていれば、何らかの異常があることはわかります。神にも等しい力を持っている彼らでも解決できない問題があるとすれば、言ってみれば庇護の対象にある人間たちを守りきれない事態が発生するかもしれないということです。 だから宰相は、勇者に頼らず討伐戦争を終結に導くのが理想であると考えました。「そうは思わないかね?」とか言って、勇者さんを僻地に送ります。魔物たちの反応を見たかったというのもあるでしょう。その結果、魔物たちは三週間という期限を設けてきました。最初から期限が決まっているなら、もっと早くに討伐戦争を起こせば良かったのです。そうしなかったのは、期限が流動的だから、もしくはぎりぎりまで子狸を鍛えたかった、あるいはその両方でしょう。 港町から緑の島まで掛かった日数が三週間。大隊長が現地入りするまで三週間。山腹軍団が王都に到達するまでの期限も三週間。やたらと三週間を強調してくる魔物たち。ここまであからさまにメッセージを送られると、ああこれは本気でやばいんだなと宰相以外の人間も気が付きます。しかも魔物たちは相変わらず不気味な沈黙を保っていて……口に出して言えないほどやばいらしい。なんなの?世界が滅ぶの?的な。 かくして、世界がやばい旅シリーズ子狸編。事情を知る人間は(子狸とグランドを除き)、これが最後の旅シリーズになると勘付いてます。まだ幾つかの情報は移動中なのですが、いろいろとまずいネタが混ざってます。王種は五人いるとか、魔物は魔力で出来てるとか、魔王が人間だとか、確実に終焉に向かってます。と申しますか、二年前の王都襲撃からしておかしいのですね。しかも首謀者は親狸。まともなバウマフ家という、ついうっかりでは済まされないひとです。このひとが魔物たちの理解者だとすれば、魔物たちは討伐戦争を起こしたがっている、ということになります。 じっさい起こしました。 というわけで、勇者の選定はつつがなく。よりによってアリア家の人間に聖剣をダウンロードした王都のひとは、ついうっかり☆てへぺろ☆みたいな感じでしたが、バウマフ家の人間じゃあるまいし誰も信じていませんでした。アリア家……だと……?みたいな感じで話を進めましたが、たんに子狸にスペック紹介しただけです。このへんは作者の事情もリンクしていて、「ああ、アリア家ね。はいはい」とお話を進めても何が何やらわからないでしょうから、「な、なんだってー!?」方式を採りました。他の河にいる魔物たちも「な、なんだってー!?」とリアクションしてくれたんでしょうけど、ようは「最後の旅シリーズ!はじまるよ~!」ということです。 こきゅーとすは管理人のために作られたものですが、魔物たちの間で言外の情報を共有するための場でもあります。さりげなく子狸の意識を誘導していたりもしていて、とくに「魔力」は作中の設定と裏設定の融合が順調に進んでます。魔力は物理的な作用ではなく、人間が魔法を使うたびに魔物に供給されているエネルギー源であるとか、ほとんど裏設定そのものです。 国境付近の街では、ついに決定的な言質が飛び出しました。骨のひとが「三つの門、四つの試練、六つの鍵」とか言ってましたね。長年に渡り魔物たちと付き合ってきた人間からすると、三角地帯のゲートは何故「三つ」なのか、都市級を「四人」で揃えるのは何故なのか、はっきりと明示された瞬間でした。「鍵」の宝剣は六つあります。勇者さんが持っている「光の宝剣」は「魔界と地上を結ぶゲートを閉ざすための鍵」ということになっていて、「闇の宝剣(ゲートを開く鍵)」を兼ねるそうです。 残る五振りに関しては、黒妖精さんがある程度まで突っ込んでくれました。巫女さんいわく、王種は「何か」を守っているのだとか。黒妖精さんの調査によれば、不死鳥さんが住んでいる空中回廊には「扉」があって、それは魔軍元帥が所持している「火の宝剣」と対応しているようです。ファイブスターズは五人いるので、まず一人につき一つの「扉」を守護していたと見て間違いないでしょう。 では、それらを踏まえた上でダイジェストです。勇者一行の進路はこんな感じでした。 アリア領(勇者さん、聖剣をゲット)→王都を出発(vs鬼のひとたち、子狸をゲット)→一番目の街(妖精さんが旅の仲間に加わる、ファミリーのタマさんと交渉、魔軍元帥の影と激突)→二番目の街(街道封鎖事件。怨霊種との決戦)→港町(港町襲撃事件。魔軍元帥と対決、魔ひよこと追いかけっこ)→幽霊船(トリコロール。コニタ登場)→緑の島(巫女一味と遭遇。王種登場。第十次討伐戦争開戦)→国境付近の街(聖木盗難事件。ピエトロ家のココニエド嬢と再会、見えるひとと衝突、装備一新、トンちゃんと合流)→三角地帯(ゲート開放戦。現在はトカゲさんと交戦中) だいたい、こんな感じですね。ご参考になれば良いのですが。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、どどろ様! そうですよね、そうなりますよね。つまり、そういう推測が成り立つよう魔物たちは動いている、ということなのです。宰相が気が付いている、ということは、魔物たちが本気で隠していない事柄なのです。もともとたぴ岡は現在予定している最終話を書くつもりがなくて、だからこの物語は魔物たちの本当の目的があきらかになる構造になっていませんし、あらすじも最終話の一歩手前でストップしてます。千年間、魔物たちが隠し通してきたことを、人間たちが解き明かすのは無理であるという前提でスタートしてますから。お屋形さまは知ってますけど、それは管理人だったから、他の人間たちとは比較にならないほど真実に近い立ち位置にいたというのが何より大きいです。歴代のバウマフ家が……ちょっと……なんていうの……あれでしたから、魔物たちのマークがゆるくなっていたのですね。さすがに試したことないですけど、お屋形さま以外の管理人なら、懇切丁寧に説明してもダメだったんじゃないかな……。というか、もうお屋形さまがぜんぶ悪い。最後の旅シリーズが起きたことと、その時代にレジェンドバウマフがいることは、決して偶然ではないのですね。そういう意味では、子狸もまた犠牲者のひとりなのです。長い目で見たら、ふつうバウマフの代わりは幾らでもいますから。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、火籠様! 次話を投稿するなり力尽きました、たぴ岡です。いえね、たぴ岡はべつにコメディを書いているつもりはないのですよ。ほら、よく日常パートとか言うじゃないですか。わざわざ分ける必要はないかな、と思っている程度です。子狸も魔物たちも真剣なので、作者も負けじとシリアス路線を目指すのですが、じっさいに書いているとだんだん……方向性が怪しくなっていくと申しますか……最後のほうはもう諦めて流れに身をゆだねます。 さて、ついに子狸も羨む海底コンビの共犯関係があきらかになりましたね。……お便りのコーナーで。まあ、お気になさらず。ぜんぜん重要なことではないので、むしろ積極的にストーリーには無関係な事柄ですから、ちょっとした番外編みたいなものです。作者の頭の中に封をされて収納されている設定は、存在しないことと同じです。 王都のんは、きちっとしてますねぇ……。旅シリーズの初期に鬼のひとが受諾証明書に判を押してましたけど、そういうシステムだったみたいです。正しくは誓約書に近いのでしょう。もっと言えば呪縛です。誓約書に捺印した鬼のひとは、その呪縛が生きている限り、逆立ちしても王都のひとには勝てないのですね。ちなみに、管理人にプライベートというものは存在しません。物心ついた頃からずっとそうなので、バウマフ家の人間は気にしませんし、王都のんにしても人間とは価値観が異なるので「プライベート?なにそれ?食えるの?」的な感じでしょうが……遠巻きに眺めるぶんには良いと思います。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、graytower様! はい。じつはごはん派でした。いや、わりとふつうのことだとは思いますが。どんなに熱心なパン屋さんでも、いやむしろだからこそパンを食べるのではなく、作るのが好きなんじゃないかなと。もちろん中には好物はパンだと胸を張って答える職人の方もいらっしゃるでしょうけど、少数派だと思うんですよね。とくに子狸なんかは、意外とまとも味覚をしていて、なんと申しますか、親狸がイイ笑顔で「今度の新作は自信があるんだ」とか言って持ってくるパンをむしゃむしゃしていたわけですから、その不思議な効果でごはんへの好感度(隠しパラメーター)がミーッと上昇していたのかもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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ハイパぁーッ! こんにちは、末摘花様! 工場長は、なんだかんだでオイシイ役どころですからね。きっと魔物たちも配慮してくれるでしょう。再登場はある、ということです。 子狸の結界につきましては、あれからも夜間特訓で調整していたということもあるのですが、じつは宇宙を創造した時点でほとんど完成していました。王種の元へ辿りつくのに結界が邪魔だから、べつの結界で上書きするという作戦は、ちょっと複雑すぎて理解していなかったのですね。とりあえず結界を作れと言われたので、宇宙に行きたい宇宙に行きたいという魔物たちの願望に引っ張られたようです。本物の宇宙は真空で、気温も低いです。そのへんをほとんど無視して、「空気がないから呼吸が出来ない」という点のみ再現した、出来たという時点で、子狸の結界はじゅうぶん実用に耐えるものでした。魔物たちはずっと子狸に結界魔法を教えていて、成長した巫女さんの土魔法のデータを取りこんだことで、ようやく各種属性魔法のバランスがとれたのですね。 勇者さんは子狸が結界魔法を扱えると知らないのですが、自分の退魔性が邪魔になると察したのでしょう。子狸の人間性は信用に足るものだと考えていて、不埒な行いに走るという発想はなかったようです。その程度には信頼されているのですね。ただならぬオーラを発している子狸に気圧された面もあるかもしれません。 とうとう出ました、管理人のキーワード。子狸に説明させようとすると、どうしても言葉が足りなくなってしまうのですが、勇者さんから見ると「正しい人間」の子狸も、本人から言わせてみると「そうではない」ということらしいです。強大な力を持っている魔物たちは、常に公平であることを自らに課していて、ただし管理人は例外なのですね。これは古い盟約によるものです。管理人がいることで、魔物たちはこの世界に干渉する権利を得ています。つまり管理人の役割は「代行者」であり、正しくは「代理人」と呼ばれるべき存在である、ということ。魔物たちを軸にして考えると、「管理人」という呼び名はじつは正しくない。ちっとも管理できていないし。それでも「管理人」と呼ばれるのは……何かしら別の側面を持っているのでしょう。 システムエラーというキーワードも出てきましたね。以前に王都のひとが三番回路と二番回路の回線を開いていて、そこを足がかりにしたのでしょう。あらかじめ穴を空けておけば、干渉の方向性をコントロールできる、ということなのかもしれません。 おやおや、お隣さんに……そうですか。では、こうしましょう。義を見てせざるは勇なきなり、という言葉もあります。お隣さんの動向を観察して、何か困っていることがあったら陰ながら助けてあげましょう。あくまでも隠密行動を心掛けてください。度を過ぎるようだとストーカーになってしまうので、そのへんはバランスです。見るんじゃない、観るんだ、聞くんじゃない、聴くんだ。きっと何か見えてくるものがあるんじゃないでしょうか。新境地に辿りつけるかもしれません。何事も効率なのです。話のネタにすると「えっ」ていう目で見られるでしょうけど。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、がお~様! じつは着用していたようです。つまり領主の館で箱姫の企みを暴いていたときも、なんか「勝利を!」とか叫んで聖剣を掲げたときもフル装備だったのですね。いろいろと台無しになるので書きませんでしたけど、さかのぼって台無しになりました。ただし、王都のひとの手で完全ステルスを施された猫耳は魔物にしか見えませんし、人間の本質は内面にこそ表れるものだと宰相も言ってました。たとえ頭の上で猫耳がぴくぴくしていたとしても、勇者さんが人類の明日のために剣をとることは誇っていいことだと思います。何ら問題ありません。だから、そんな彼女を鬼のひとたちが撮影して子狸に永久保存を願い出たとしても、それは過去の出来事を正しく未来へと伝えるための資料であって、管理人さんも忸怩たる思いを押し隠して「構わん。やれ。おれが全責任をとる」とか言ってくれる筈です。魔物たちもそれがわかっているから、本当はつらいのですが、彼らの大いなる事業のために私心を殺して任務を遂行せねばなりません。ときには非情な決断に迫れることもあるでしょう。それでも、勇者として生きることを決めた勇者さんなら、きっと納得してくれるでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様! さて、ついに広げた風呂敷を畳みに入った今回のお話。どうやら外法騎士たちをまとめているのはポンポコ卿のようです。牢屋に放り込まれるたびに接触していたのでしょう。ハイパー魔法の霊気が青白いのは、究極の霊気が純粋な青色だからです。外法騎士たちは騎士団の軍規に反する存在なので、子狸とは仲良しなのですね。この現象を、同病相憐れむと言います。 黒雲号の読みは「こくうんごう」で合ってます。ただし二年前、子狸が産まれたての黒雲号に贈った名前は「黒雲」で、「くろくも」と呼ぶのですね。正直、子狸は黒雲号のことを覚えていなかったのですが、なぜか「黒雲号」と名づけました。このへんの理屈は謎です。無意識下で覚えていたのでしょうか。よくわかりません。はっきりと思い出したのは、しっぽが暴走したときですね。黒雲号のエピソードは、じつは最終話の最後に持ってくるつもりでした。でも、この物語のヒロインはお馬さんたちではないことを思い出したので、ここに持ってきました。主人公がお馬さんたちの好感度をMAXまで持って行こうとするものですから、危うく作者も騙されそうになっていたのです。 そして……ついにこきゅーとすで交差する狸一族。じつにどうでもいい設定なのですが、お屋形さまは父親に対して丁寧語なのですね。しいて(略)に登場する人物たちの価値観は現代の日本に近くて、だから世代が上がると昭和っぽくなります。職人肌の古狸(農家)から、サラリーマンふうの親狸(パン屋)が生まれて、孫にあたる子狸はラッパー系……的な。Yo!Yo!……みたいな。時代の流れを感じますね。主人公がブレイクダンスするファンタジー。 そんな子狸をいちばんうまく扱えるのは、巫女さんです。友達のような、相棒のような、絶妙な距離感がそうさせるのですね。魔物たちは子狸の制御に絶対の自信を持っているようですが、心理的な距離が近すぎるため、あまり言うことを聞きません。反抗期の子供が親御さんに反発するのと同じです。遠慮というものがないのですね。だからどうしようもなくなると、王都のひとが子狸にレクイエム毒針を注射します。すると、何故か子狸は大人しくなります。不思議なことがあったものです。魔物の中でいちばん子狸を扱うのに長けているのは、あんまり目立たないですけど、たぶん骨のひとですね。同じステージに立って、一緒にポーズを決めて、まとめておしおきされるくらいの関係がちょうどいいみたいです。何気にハイスペックなのですよ、あのひと。みんなに「骨」呼ばわりされる気安さとか、牛のひととの間に築かれている絶対の主従関係が子狸の琴線に触れるようです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! お屋形さまは、やっとの思いで叶えた夢を投げ打って旅シリーズに挑んでいますからね。万感の思いが詰まった、けっこう切ない台詞です。直後、実の父親に潰されましたけど。どちらか言うと、たぴ岡は歩くひとが良い子で泣けます。あのひとは、お屋形さまからパンをとったら何も残らないと思っているのですね。レジェンドであることに価値はないと言う。お屋形さまは嬉しかったんじゃないでしょうか。……どうです?こう書くと、インパクトが増してきたと思うのですよ。騙されてはなりません。子狸が言ってることは、けっこうふつうです。たぴ岡は寡聞にして「おれんち〇〇屋だからさぁ、〇〇が大好物なんだよね。〇〇さえあれば、他に何もいらねぇわ~」という台詞を目にしたこともなければ聞いたこともありません。ただ、照れ隠しの可能性もあるんですよね……それが難しいところです。「毎日食べてるから、もう飽きちまったよ」という台詞は謙遜に過ぎないのかもしれません。まあ、こればかりは嗜好の問題ということでご容赦を。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! 焼くんだ!パンを!いつの間にか歩くひとは工場長に就任していたようです。順調に乗っ取りは進んでいるもよう。ファンタジーといえば武器屋、防具屋ですけど、しいて(略)世界には存在しません。騎士の鎧を作る人たちはいるんでしょうけど、まず民間人が購入するものではないので店舗を構える必要性がまったくありませんでした。剣匠が一部の貴族に囲まれているように、鎧職人は騎士団お抱えなのでしょう。武器屋も防具屋もないなんて、ちょっと寂しいなぁ……。 というわけで、ロボットが出てくるファンタジー。ぜんぜん、まったく重要ではないので詳細は省きましたけど、1~4号機の操縦はタッチパネル方式になっていて、おそろしく精密な操作技術を要求されます。操縦者が魔物という前提で開発されているので、人間にはまず操縦できないでしょう。とくに四号機は超人的な敏捷性(と言っても、あくまでも人間よりは速い程度ですが)を備えているので、非常に扱いが難しいです。極まった操作性に限界を感じた鬼のひとたちは、最新式の五号機に新機軸のDMCP(ダイレクトモーションコントロール方式)を導入しました。彼らは、つの付きシミュレーター新作発表の記者会見で、着ぐるみが大きなヒントになったと語っています。つまり魔物たちは素で戦ったほうが強いのですね。途方もない長い年月を費やしたボケでした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アリノ様! そうか、しまった!サイズの問題があったか……! これはもう二つに一つですね。この世界の「人間」と呼ばれる種族が、じつはハムスターの系譜に連なるものたちであるという説が一つ。もう一つは、子狸本体ではなくオーラによる犯行であるという説です。今回のお話でさりげなく書いておきましたが、攻防一体のオーラである筈の霊気は、ある特定の条件を満たした場合、治癒魔法に近い働きをします。はじまりと終わりは同じものであるという概念が存在するこの世界では、最初の魔法と最後の魔法がひどく酷似した性質を持つのですね。魔法では魔物には敵わないと理解した人間たちは、こう願いました。魔物にも負けない強靭なボディが欲しいと。そして霊気をまとった人間は増長し、好戦的になります。精神的な変容と、身体能力が増すことは、ハイパー魔法という括りの中では同一の現象なのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、唐草様! さて、どうでしょうか。もちろん子狸の発言に親狸が激しいショックを受けるという展開も考えてはいたのですが、いざそのときになってみると、何故か親狸の心境を代弁したのは蛇さんでした。じつはショックだったとしたら、そういう、魔物たちの過剰なリアクションを目にして、ふと苦笑しちゃったのかもしれませんね。そりゃそうだよ、おれもどっちかと言うとごはん派だし、みたいな。いや、さすがに親狸はパン派かな。パンへの愛情が並大抵じゃないです。あとは、まあ、そうですね、唐草様のおっしゃるとおり、どうして人間たちの味方をするのかと問われて、パンの精霊の味方だけど、じつはごはん派なんだよね……という何の答えにもなっていないような言葉に、自分とはまた異なる可能性を垣間見たのかもしれません。これがおれの自慢の息子だと、誇らしかったのかも。子狸の「争う理由はない」という主張は、あきらかに現実に即していなくて、青臭い理想論に過ぎないのですが、子狸からしてみると、理想って認めてるんだから目指せばいいじゃない、とか、まあ、そんな感じなのでしょう。実現不可能なところに目を瞑れば、まあ、わからなくもない理屈です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天魔幻想様! あれ、本当だ。何気にちょっと台詞がかぶってますね。まったく意識していませんでした。まあ、魔物たちの生き方を基準に置いた台詞なので、そういうこともあるのでしょう。 それにしても……こうして羅列されると圧巻ですね。アッガイ。アッガイはかわいいと思います。手先がぶきっちょなアッガイに代わり、たぴ岡がブイサインをしておきます。イエス。3、4、6は12の公約数です。ただし12人では無理だったので……24人になりました。3、3、6の18では少し、いやかなり厳しい……一人足りない。このあたりの事情は、最終話まで持ち越しです。属性魔法は、人間たちのイメージを補強するための魔法です。第八の属性は風になるであろうと魔物たちは思っていたようです。風は目に見えないので、たぶん最後のほうになるだろうなぁという予想はあって、かなり強力な魔法に仕立て上げるつもりでした。発電魔法と土魔法がそうであるように、使い手が限られる属性は強力な魔法になる傾向が強いです。きっと勇者専用の魔法にしようとか、いや圧縮弾の真の力が解放されてとか、わくわくして見守っていたのですが、まさかのハイパーにぜんぶ持って行かれました。がっかりです。このがっかり感を端的に表すとすれば、RPGとかでよくあるキャラクターメイキング画面で、エレメントを選択しなさいとか言われて「光、闇、火、氷、水、雷、土」と順調に来てたのに、最後に「ハイパー」が並ぶくらいがっかりです。無理に格好よく「過」としてみましたけど、「過」て。なんにも伝わってきません。何より残念なのが、その八つが並んでたら魔物たちもハイパーを選びたくなる点ですよ……。おそるべしハイパーの魔性。将来的には「霊」属性にしようと魔物たちは目論んでます。 そんな残念なハイパーですが、効果のほどは魔物たちの期待を大きく上回りました。羽のひとが戦慄するほど得体の知れない属性です。詠唱しなくても雰囲気で勝手に作動する、たまに治癒魔法みたいな働きもする、拡大一家との相性が異常に良い(拡大でレベル2、拡張でレベル3になる)と、本当にやりたい放題です。どうも未来が確定した時点で詠唱も確定するので、条件を満たしてしまうようです(スペルはあればいい)。あまりにも自由。そう、「魔物=魔法」ということは、つまり「魔法=魔物」でもあるのですね。このへんは、あんまり気にしないで下さい。魔法には原始的な意思があって、ときどき魔物たちが「さん」付けして呼びますけど、これは異能の設定の名残りです。前回のお話で軽く触れましたが、根源的なルールをねじ曲げようとすると異能は暴走します。主導権を握っているのは適応者ではなく異能のほうなのですね。とりわけトンちゃんの「2cm」は凶暴で……つまり異能にも原始的な意思があるのですね。こう書くと、なんだか一気にホラーになることに気がついたので、作中ではソフトに表現できたらいいなと思ってます。異能さんパねぇす的な。 あ、そうですね。子狸が巫女さんに言ったことは、まんま魔物たちにも当てはまります。もう、なんか、本人はそんなつもりじゃなかったんでしょうけど、魔物たちに対しても同じ気持ちを抱いているので、うるっと来ちゃったみたいです。子狸には人間たちを嫌っている自覚がないので、ああした場合、感情の行き場がなくなって涙腺が崩壊するのですね。 開祖はねぇ……これ、わりかしひどい話なんですけど、魔物たちに本当に適当なことを吹き込んでいたのですよ。いや、べつに悪意があってそうしたわけじゃないんですけど、とにかく適当なことしか言わないので、その反動で魔物たちはお嫁さんのほうに懐いたという経緯があるのですね。いちばんの犠牲者の王都さん(当時はべつの名前でしたが)は、すっかりやさぐれてしまって……魔王降臨しました。レジェンドバウマフが千年に一度生まれるというのは、まあ、言ってみればママンもバウマフ家の系譜に連なるからなのですね。当時、魔法使いは集団の長でした。当時の人間に家名はなく、村の名前が苗字と同じ働きをしました。二人はバウマフ村の出身で、バウマフというのはたぶん村の地勢を表した言葉です。二つ谷とか川のこぶとか、なんかそんな感じの。魔物たちは人間に化けようかと至極真っ当な提案をしたのですが、開祖は「お前らは心配すんな。任せとけ」とか言いまして。怪しげな生きものを連れてきた村長が、二十四つ子だべぇ~とか適当なことを言ったものですから、バウマフ村は滅びました。さらば、バウマフ村の章。そしてママンは……しずかに微笑んだ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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その手があったか……! こんばんは、バニラ様! たぴ岡はですね、じつは食べたことないんですよ、ゴパン。もっちりしているのでしょうか。たぶん、ほのかに甘いんだろうなぁ……。子狸の場合、パンが嫌いということはないと思われます。やっぱりとくべつな思い入れはあるでしょう。じつはまともな味覚をしているので、「形が悪いよね」とかどのツラ下げて発言を平気でします。なんとなく悔しい魔物たちは、「そんなことねーよ。不定形パン最高」とか「よみがえったパンこそ至高」とか、心にもない大絶賛をするのですね。そのわりにはあんまり美味しくないので、「おれ、ごはん派なのかなぁ……」という感じなのでしょう。ちなみに、個人的に気に入っているのは「透き通るようなパン」です。パンの定義が際どいファンタジー。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! 魔物たちの想像かもしれないし、そうではないかもしれません。つまりシステムエラーというのが、これなのですね。本来、こきゅーとすは魔法使いなら誰でも接続できる造りになっています。じっさいにそうなっていないのは、こきゅーとす側でバウマフ家以外の人間からの接続を切断しているからです。その部分のシステムが欠損すると、きっとこうなるのでしょう。トンちゃんの追憶が、魔物たちには見えていなかったのか、それとも見えないふりをしていたのか。そのへんはご想像にお任せします。魔物たちは魔法で他者の心を読むことも出来るので、どちらでも構いません。いずれにせよ、こきゅーとすが次の段階に進んだことは確かです。三つ前のお話で子狸の心理描写をしていて、一つ前のお話ではさらに深く掘り進めました。あの場にいる人間たちの中で、子狸に次いで退魔性が落ち込んでいたのがトンちゃんなのですね。開放レベル3を酷使しすぎて、意識が魔法に近づいていたのも無関係ではないでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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翔けるキング。 こんばんは、月狩様! 王種の頂上決戦、これにて決着です。大きいひと強しっ……!他人を引っかけるのがうまいのでしょう。そんなことだから、人間たちに嫌われるのです。今回は大きいひとがおとなの態度で諌めましたが、この世界の盤上競技は本気で競え合えば競い合うほど魔法の撃ち合いと無縁ではいられない側面があります。盤外戦術が活発に行われ、血気盛んな若手同士の対局では圧縮弾が飛び交うこともあります。そんな棋士たちを魔物たちは大いに嘆いているのですが、まずデスボールの影響です。人間と魔物が盤を挟んで向かい合うことも珍しくはないのですね。不思議な生きものたちが将棋を打てる、それも強いと聞けば、一局打ちたくなるのが棋士なのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! きっちりとオイシイところを持って行った亡霊さんたちでした。障害物無視の特性を持っているので、泥をものともしない彼らは鱗のひととは良いコンビなのですね。わりとまじめに戦ってくれたので、この三話にまたがったバトルがだいたいの指標になります。精鋭と言ってもいい中隊規模の騎士団が全力を尽くしても、レベル3のひとに勝てるかどうかは、かなり怪しい。これが戦隊級。じゃあ都市級のレベル4はどうするんだ、というのが今回のお話。 そういえば四号機はどこ行った?というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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原作:西尾維新先生、作画:暁月あきら先生の『めだかボックス』は週刊少年ジャンプで好評連載中!人間とは何であるかを描く学園ストーリーであります。起伏に富んだストーリーと、すっきりした描線が人気の秘訣でしょうか。 こんばんは、アジア様! ああ、たしかにストーリーの都合でデビル化した子狸はあんな感じですね。さすがにあそこまで男前ではありませんが。巫女さんは子狸に対しては冷たいというか、わりと無茶な注文をつけてくることが多いです。たぶん気の置けない間柄なのでしょう。 一方、勇者さんは着実に外堀を埋められつつあります。将来的には、おそらく子狸を通じて魔物たちの手綱を握ることになるでしょう。そこまでは書かないので、何とも言えませんが。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、餅屋おもちDX様! はい、現地直送と思われます。おそらくポンポコキャッスルは、いずれ再建されるでしょう。しかし作中では、もう……。代わりにパン工房がある魔都があります。壁画は、とんかちとのみを持参した魔物たちがコツコツと仕上げたものです。やはりと言うべきか、バーニングされていたのは開祖だったようですね。 ということで、次話が完成しました。投下してきます。どしぃっ。 さて、目覚まし勇者さんは猫耳か否か。おそらく否です。ただし、山腹のひとが神速でデコレーションした可能性はあります。猫耳の有無で真贋を見極められるのはフェアではないですから、公平性を追求しようとしたら仕方のない措置だったと思われます。一方、トンちゃんは「どるふぃん」で定着しそうですね。ひらがなにすると味が出ることが判明しました。そして、がんばるトカゲ。ここで物語から退場しておけば良かったと、あとで後悔することにならねば良いのですが……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様! そうなのです。もともと平民の剣士は基本いないという設定になっているので、聖剣は剣術を習ったことがなくても扱えるようになっています。重量がなく、触れれば切れるというインチキくさい武器なので、適当に振り回しているだけでもじゅうぶんな脅威になるのですね。52年モデルとか火の宝剣みたいに、聖剣でも切れないものが出てこないと剣術の優位性を書くのは難しいです。まあ、勇者さんの場合は、やむを得ないときしか聖剣を使わないので、かろうじて剣士の体裁を保っているのですが。歴代勇者は、魔法と聖剣を両方とも持っていました。トンちゃんみたいに(さすがにあれほどのスペックを持った勇者はいませんでしたけど)宙を駆け、殲滅魔法を撃ちながら聖剣を振るっていたのですね。それでも王都のひとは、勇者さんが史上最強の勇者になるかもしれないと言う。勇者さんは歴代勇者とは比較にならないほど弱くて、だから破獄鱗のように特殊なカスタマイズをしていきます。学習する、工夫するというのは、たぶん人類最強の武器なのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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失恋した子狸さんを励ます会場へようこそ。 こんばんは、末摘花様! 子狸の失恋に沸くこきゅーとすでした。本当は1000でカウンターストップにしたかったのですが、作中で1000突破がありえそうで怖かったので10000にしました。そもそも魔物たちは数十億人いるので、観察対象の管理人が在住している河はいつ氾濫してもおかしくないという凄みがあります。 ちなみに。あんまり意味がないので作中では書かないと思いますが、ボーナスメッセージは開封されるまで本人以外には内緒になってます。つまりリリィさんこと歩くひとは、子狸がどんなボーナスメッセージを書いているのかまったくわからないにも拘らず、念のために励ましておいたのですね。心あたたまるエピソードでした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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子狸ぃ…… こんばんは、月狩様! さり気なく放り込んできました、うさぎさん。さあ、ついについに出番が迫ってまいりました。戦力が充実しているうちに厄介なほうから処理していくという手もあるのですが、トンちゃん部隊が置かれている状況はそうしたものではありません。 三人目の獣人が、ついに謎のヴェールを脱ぐ……!いや、もう、うさぎとか言っちゃってますけどね。他の魔物たちからは「跳ねるひと」と呼ばれてます。どうして跳ねるひとの存在をしばらく内緒にしていたのかと申しますと……こういうのがやりたかったからです↓ 何かに急かされるように動物たちが森から飛び出してきた血に飢えた野獣の荒い息づかいが聞こえてくる硬直した狸一家に、大きな野犬が背中を差し出した乗れということだ動物たちにも友情はある茂みからまろび出たうさぎがぴょんと跳ねる――ずしんと地面が揺れた という……まあ、いま流行のミスリーディングというやつです。跳ねるひとのモデルは人狼で、月の影響を受けるとか特徴を小出しにするつもりだったのですが……ええ、没りました。魔物たちが跳ねるひとの存在を隠す理由にならないのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、D武生Q様! いえね、たぴ岡も好きこのんで子狸の恋路を邪魔しているわけではないのですよ。そこはご理解頂きたい。べつに本音で話さないと恋愛は成立しないとか、そういうことではなくて、子狸の隠し事は致命的すぎるのですね。勇者さんの利害と完全に対立してます。だから、このままずるずると行っても二人の仲がうまく行くわけなくて、つまりたぴ岡は恋のキューピットと言えなくもないですね。狙った獲物は逃さない。恋に障害はつきものなのです。なくてもべつにいいんでしょうけど、あったほうがお得感がありますね。女の子に囲まれて楽しそうな子狸が妬ましくてやっているわけではない……。 それはともかく、ずっと書きたかったことを書けて、たぴ岡は満足です。バルス。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Yeti様! 勇者さんは、なんだかんだで子狸のことを信頼しているようですね。自分より勇者に相応しいと考える程度には。子狸はと言うと、いちおう隠しパラメーターは恋愛状態に達していたようです。黒雲号と幼なじみフラグを立ててる場合じゃなかったということですね。 そして、ボーナスメッセージで華麗にフィニッシュを決めてくれました。子狸の留年が確定したとき、勇者一行は幽霊船に乗っていて、骨のひとたちと共同生活を営んでいました。魔物たちと一緒にいる勇者さんを見て、子狸は嬉しかったのですね。じっさいのところ、本当に勇者さんを異性として意識しはじめたのはその頃です。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、Saku_Acht様! もしもあのまま連行されていたらどうなっていたのか……そうですね、たぶん魔王の腹心ルートに突入したと思います。魔物をとらえて尋問しようとする人間が、これまで一人もいなかったというのは考えにくくて、そうした場合、他の魔物たちが助けに来るか、謎の覆面戦士がさっそうと現れる、二通りのパターンが予想されます。 魔物たちは、勇者さんの思惑を予想していたらしく、現状は規定の路線です。「子狸が勇者さんにしてやれることはもうない」とか不吉なことも言ってました。トンちゃんの正体も知っていた(魔物たちが中隊長を知らないということはまずありえない)ので、そのトンちゃんが子狸の同行を許すとは思えなかったのですね。トンちゃんが土壇場まで正体を隠していたのは、子狸を観察するためです。それ以外に理由が見当たりません。トトくんは有名人だから、と考えいたようですが、アイドルではないので、現役の騎士が身分を隠そうとするのは何か明確な目的があってのことです。 というわけで、魔物たちに対して「理想的な対応」をとってきた子狸は捕獲されました。子狸は、魔物への敵意が極めて薄い、もしくはまったくないのですね。そんな人間を連れて行くわけにはいきません。魔王の魂をわずかに宿している可能性がある、という設定がなければ狙撃されていたかもしれません。トンちゃんは妹たちから緑の島で起こった出来事を聞いている可能性が高いです。 一方、こきゅーとすは魔物たちの愛であふれていました。はたして子狸は新しい恋に生きるのか……?というところで次回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! いやぁ、つの付きを書くのは楽しいなぁ。やっぱりロボットはロマンですね。ちなみに。1~4号機のコクピットについている操縦桿はランプのスイッチです。ゲインの上昇とはいっさい関係ありません。手応えがイイ感じなので、ストレスの解消にはなるようです。ロボットアニメよろしく、狙撃モードになるとウィーンと侠角サイトが降りてきますけど、それも飾りです。あらゆる操作は仮想パネルで行う仕組みになってます。 お便りありがとうございました!ありがとうございました! |
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失恋した子狸さんを励ます会場はこちらです。 こんばんは、sayself様! 勇者さんの好感度は恋愛状態まで上がりませんが、仕様です。まず魔王を何とかしましょう。むしろ好感度を信頼状態まで上げないでおくと、緑の島で決闘イベントが起こります。決闘フラグが立たなかったので、中途半端な関係をずるずると引っ張ってしまいました。子狸にとってはつらいことなのでしょうが、きっとこれで良かったのです。一度、きちんと衝突しておかないと、先には進めません。 10000ゲットした子狸。反撃がはじまる……のか? お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! ふっ、バレたか。そう、べつに振られてないのですね。まず根本的に、勇者さんは子狸を恋愛対象としてとらえていません。子狸のあからさまなアピールにも「ふうん」という感じでした。子狸に興味がないと言うよりは、恋愛感情というものがまったくの未発達なのですね。ほとんど幼稚園児と変わりません。 だから、きっと二人が作中で恋仲になることはありません。むしろ終盤になると、子狸がそれどころじゃなくなります。パピ!ヨン!がんばれポンポコ。 お便りありがとうございました!それでは! |
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ご覧のありさまです。 こんばんは、天魔幻想様! 二軍落ちすると見せかけて除隊されました。そんじょそこらの募集兵とはわけが違います。さすがバウマフ家といったところでしょうか。もう反社会的どころか魔王候補まで登りつめちゃいましたからね……。 黒雲号は寂しがるだろうなぁ。豆芝さんは……次回ですね。外法騎士たちは、非ハイパー状態だと理性的なので、ポンポコ卿がつかまっても大らかな気持ちで「仕方ないね……」と諦めてくれるでしょう。お屋形さまは、勇者さんがどうこうと言うより、アリア家との親戚付き合いはちょっとカンベンとか思ってそうです。傷心の子狸に思うところはあるでしょうけど、心のどこかではほっとしていて、でも自分の息子だからなぁ……と。押しの一手でお嫁さんをゲットした男ですからね。 ああ、騎士団の人間はですね、宰相とバウマフ家のつながりを知らないです。その理由は、次回あきらかになるでしょう。たぶん宰相は、子狸が隔離される展開を予測していたんでしょうね。「そうは思わないかね?」はすでに発動済みです。そういう人です。 勇者さんは~、ええ、ポンポコキャッスル内の発言を見る限り、子狸が魔物側の人間であることは察しがついているようですね。大地の宝剣が緑のひとの所有物であることは聞いていて、あげると言われても断りました。大きいひとが言ってましたね。一時しのぎにしかならないと考えるかどうかで変わってくるとか何とか。勇者さんは、一時しのぎにしかならないと考えていました。紅蓮さんから魔王が人間であると聞いたときから、その可能性には気付いていて、それでも大地の宝剣を回収しませんでした。緑の島には巫女さんがいるからです。勇者さんが子狸に期待しているのは、宝剣の資格ではなく、ひとの輪をつないでいく力のほうです。 どのみち、そうはならないので裏設定の領域になるのですが、勇者さんは巫女さんに「困ったときは自分を頼れ」と伝えています。もしも勇者さんが魔王軍に敗れたなら、巫女さんはアリア家を訪ねるでしょう。アリア家には、勇者さんのお姉さんがいます。設定上、勇者さんが知る限り最強の剣士です。子狸、巫女さん、アリア姉、あと箱姫を入れて四人。もしかしたらトンちゃんと羽のひと、あるいはタマさん、もしくは世界のどこかにいる残り二人で六人。「六つの鍵」というのは、子狸が集めるパーティーメンバーではないかと考えたのでしょう。いえ、その予想は外れているのですが。勇者さんは深刻に考えすぎです。 王国が滅んでも、まだ希望はある、と勇者さんは考えているようですが、むしろ時間がないのは魔物たちのほうです。勇者さんが考えているようなことにはなりません。というわけで、こきゅーとすはさらなる段階に進みます。いや、そんな劇的には変わりませんけど。徐々に……出来たらいいなと思ってます。 管理人の座を譲った前管理人、前々管理人は、わりと楽しくやっていることが多いようです。とにかく魔物たちはアナザーを含めると膨大な人数になるので、バウマフ家の人間のまわりから魔物がいなくなるということはまずありえないのですね。だからグランド狸が生涯現役とか言ったのは、「もう管理人ではない」とか指摘されて、もしかしてこきゅーとすって年齢制限があるのかなぁと悩んだ結果です。お屋形さまは、「管理人なのじゃ」という件名のことを指して言ったのですが、残念ながら伝わっていなかったようです。本当に残念。 さて、ゲートを守る門番たち。いまのところ機会がなくて書いていませんが、じつは不死ということがバレてもだいじょうぶなよう逃げ道を作ってあります。魔力ですね。強力な魔物たちが死を恐れないのは、魔力が溜まれば復活できるから、というものです。つまり補充はきくのですが、復活したては弱い。弱くないとおかしい。ぜんぶおれ禁止のルールが重くのしかかってきます。きちんとルールを定めておかないと、怠けものの牛のひとあたりが牧場を形成しかねないので禁止としています。あとはアナザーに任せる、おれは寝る、みたいな。でも完全コピーですから。いやオリジナル、寝るのはおれに任せてくれ、みたいな。そして、けっきょく全員寝る。たくさんの牛さんが同じ部屋でごろごろしていたら、さしもの騎士団もあきらめます。強い魔物が弱い魔物を食べるとかそういうこともないのに、強い魔物の数が少ないのは、たんじゅんに魔力のコストが悪いから、という方向性に持って行きたかったようです。レベル4のひとたちはおりにふれて魔力は精神的な作用なんだよ、なんだよ、と強調してきたのですが、あまり効果はなかったようです。代わりにチェンジリングが誕生しました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! いや、本当にないんです(笑)。緑の島で勇者さんが火口のんを撃退しようとしたとき、完全なはったりか、もしくは拘束系のどちらかだろうと。「破獄鱗」まではすんなり決まったのですが、「破獄鱗斬」とか「破獄鱗撃」だとしっくり来なかったようで、議論のすえ「ゾス」になりました。たぶん、こんなやりとりがあったのでしょう。「ゾス?いや、おれは知ってるけどね」「ああ、ゾスね。わかるよ、そんな感じだよね」「は?ゾスってなんだよ。そんな言葉はねーだろ」と羽のひとは食い下がったのですが、「羽のひとが知らないのも無理はない。言葉に表すのは難しいな……」「ああ、ゾスとしか言えない」「すりおろすというか」「より分けるというか」「要るもの要らないものを分けるというか」「おれたち特有の何て言うかね」「そう、そういう……」「うむ……」とか何とか。いわく既存の言語では表現しがたく、魔物たち特有の攻撃方法というか何と言うか、すりおろすような、より分けるような、そういう……つまりゾスですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! はい、うさぎさんです。さりげなく出没するひとです。ラビット。レベル3のひとたち、獣人種と呼ばれているのは、牛さん、うさぎさん、トカゲさんの三人。元ネタはミノタウロスと人狼、そしてリザードマンです。あれ?人狼?まあ、それは置いておくとして。 ようやく子狸の隔離に成功しました。過去の討伐戦争で、何度か魔物たちは条件を満たせなくて、とくに第九次は最悪でした。勇者が魔都ではなく地下神殿に行ってしまう始末です。おそらくバウマフ家の人間が旅の主導権を握る展開だと、「三つの~」という条件は達成できないのですね。わりとうまく行ったのは超古代文明の末裔ルートとかで、その共通点となっているのがバウマフ家の人間を魔物たちが捕獲した、もしくは何かしらの事情で勇者一行とは別行動していた、というものなのでしょう。 だから、きっと、けっきょくは王都のひとが正しかったのですね。むしろ子狸は勇者一行から離脱して、はっきりと魔物側についたほうが勇者さんときちんと向き合うことができたのかもしれません。ええ、さすがにこのままフェードアウトさせるわけにはいきません。当面はポンポコルートを進めます。分かたれた道が、ふたたび交わる日はやって来るのでしょうか。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、スルースキル様! 気付けば60万文字突破してましたからね……。読了時間は夢の1200分オーバーです。つまり20時間。なかなかの重労働です。お疲れのところお褒めの言葉まで頂き恐縮です。 ポンポコ卿~。 もはやトンちゃんは外法騎士を問題視していないというのか……。まあ、外道さんたちは勇者さんを盟主と仰いでいるので、ポンポコ卿のことはふつうに見捨てそうではあります。いざというときは自分に構わず先に進めとか卿本人が言ってそう。まさかこの事態を予想していたというのか……?外道さんたちはポンポコ卿の深遠な読みに感服するのでした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、真っ白な灰様! 華麗な自爆でした。まあね、そうやってひとは成長していくのだと思います。失恋の一つや二つ……ああ、確認が取れているだけでも三つですが……ほら、折れた骨は太くなると申しますし。考えてみると、お屋形さまのお嫁さんははじめて会ったときから魔物に優しかったという話でしたから、なんだかんだで希少な人なんだなぁ……。惚れた、結婚しよう、ですからね。初対面で結婚はねーよ、というのがお嫁さんの意見だったようですが、この二人に障害らしい障害はありませんでした。一方、子狸の恋は一筋縄では行かないようです。そうひどいことにはならないので、ご安心して見守ってあげてください。たぴ岡は、子狸の恋愛模様にあまり興味がないので、とくべつ遠回りすることはないと思います。勇者さんの恋愛観に至っては、ほとんど白紙の状態ですし。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はじめまして、我楽多様!ラクガキ王国は面白かったなぁ……。平均的な能力のラクガキを作って、ちょっとずつカスタマイズするのが楽しかったです。バランスにこだわってみたりね。ラクつながりでした。 さて、ご質問ありがとうございます!王都のひとは、もともと子狸の恋に反対派でしたね。勇者さんは剣士で、魔法を介さない攻撃は治癒魔法の適用外だからです。ただ、王都のひとは、子狸を育てたのは自分であるという意識が強くて、勇者さんに見向きもされないとそれはそれで納得が行かないようです。そうした複雑な心境から、じっさいに子狸が振られたりすると、とたんに手のひらを返します。 こきゅーとすの件名は自己申告なのですが、いちいち打ち込むのも面倒ですから、たぶん自動設定にも出来るのでしょう。だから、傷心の子狸を見て、本気で恋を成就させようとしたのかもしれませんね。けっきょく子狸が華麗に10000ゲットしましたけど。まったくの偶然とも考えにくいですから、過半数の魔物は狙ったのでしょう。ボーナスメッセージを書き込んだとき、子狸は感謝の気持ちでいっぱいだったので、そう悪いことにはなるまいと予測したのではないでしょうか。まさか本家皮算用をしていようとは、夢にも。 もちろん、王都のひとが全てを知っていた上でわざと外した可能性もあります。その場合、自分はこれまで反対派だったけど、子狸が本気なら口出しはしないという意思表示ですね。これは他の魔物たちへのプレッシャーです。自分はそのつもりで動くぞ、もう後戻りは出来ないぞ、ということです。覚えてらっしゃるでしょうか。以前に王都のひとは言ってました。勇者さんが真の勇者になったとき、彼女の退魔性は失われます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、獅子王様! それでもポンポコなら……ポンポコならきっとやってくれる……。 まあ、だいじょうぶでしょう。慣れてますから。たぶん。ある意味、勇者さんは子狸を信頼しているわけで……だからこそ深刻なのですが。きっと勇者さんなら、人間と魔物が共存していく道を一緒に探してくれると思っていたんでしょうね。でも、それはないとわかった。いったい子狸はどう出るのか……おお、にわかに主人公らしくなってきましたね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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失恋した子狸を励ます会場です。 こんばんは、菱形様! はい、お別れは決まってました。魔物たちは勇者さんが本気で反対したら覆せるというふうに言ってましたが、そもそも反対する理由がありません。子狸の作戦は、たまたま上手く行ったようにしか見えないからです。わざわざ結界を用いる必要もなかった、という見方も出来ます。結果的に鱗のひとが合わせてくれたので成功したわけですが……魔物たちは、子狸が予知能力を持っていると思っています。つまり……まあ、逆算能力ですね。 勇者さんの好感度はそこそこ稼げていたようです。だからこそ、中級魔法(開放レベル2)までしか使えない子狸を巻き込むのを避けたとも言えます。子狸には、レベル3以上の魔物から身を守る手段がないのです。それでも鱗のひととの戦いまで引っ張ったのは、騎士団に子狸の身柄を引き渡すため、そして魔物たちから守るためなのでしょう。 うんうん、10000ゲットする機会なんてそうそうないですからね。おめでとう、子狸。 お便りありがとうございました!それでは! |
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はい、こちら失恋した子狸を励ます会場。 こんばんは、さんご様! 魔物たちの愛で前が見えない。じつは10000でもちょっと少なすぎたかな、と思ったりもしてます。アナザーも含めると、魔物たちは本当にたくさんいますから。とはいえ、桁ばかり増やしてもあんまりぴんと来ないですし。日常的に目にすることも多い10000でカウンターストップにしました。 やっぱりね、人間、いよいよというときは桂剥きなのですよ。せめて物語の中だけでも努力は報われても許されるんじゃないかな、とたぴ岡は思っています。がんばるひとは救われてほしいし、幸せになってもらいたい。そう思って書いてます。逆転の目はまだある!たぶん。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、ピリピリ様! やっと登場しました、ポンポコハンター。彼らは、宰相が遣わした子狸への最後の贈りものです。正直、賭けみたいなところもあったのですが、無事に合流できたようですね。これまで一貫して「騎士A」には小隊長の役割を振ってきました。もともとAとかBとかいう区分は必要なくて、むしろないほうが地の文(と言うのも変ですが)に落とし込めるので間を取れて助かったりします。というわけで、ゲート開放戦ではアルファベット表記をなくしました。ポンポコ騎士団のメンバーと区別しやすくするためです。つまり騎士Aは小隊長なのですね。さすが隊長。まじイケメン。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、猫まふらー様! ポンポコ騎士団、結成!さて、南北戦争の英雄リンドール・テイマア。じつは彼には影武者(ただしぜんぜん似てない)がいて、空中回廊を制覇したのは、その影武者のほうでした。南北戦争と第五次討伐戦争は並行して進んでいて、影武者率いる少数精鋭のメンバーが南北戦争を裏で操る魔物たちと戦う、という展開だったようです。つまり影武者は本来の役割をまったく果たしておらず、「あれ、おれの影武者いねぇ……ちょくちょく居なくなるね……」とテイマア氏は大いに嘆いたようです。ポンポコ騎士団は、そのへんの事情と重なるものがあります。バウマフ家の千年におよぶ地道な活動が実を結んだということで、作者もちょっとほろりと来ました。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、takaja様! 宰相は、自分の持ちネタをそうと理解していたようです。本当は、もっとカッコいい伝言にしてあげたかったのですが、あれは子狸だけではなく魔物たちにも向けたメッセージなのですね。利害を越えて、魔物たちと共存していこうとする人間が現れたとき、魔物たちはどうするのか。八代目の勇者がそうでした。彼が活躍した第八次討伐戦争は、魔物たちにとって精彩を欠くものでした。そこから宰相はヒントを得たのでしょう。ポンポコ騎士団は、宰相が幾つか用意した切り札の一つです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんにちは、真っ白な灰様! 問題は山積みですね。人間と魔物の共存は無理なのだと、ずっと書き続けてきました。じっさいに無理だからです。魔物たちは、とある事情から王種に都市級にと、人間たちを実力で大きく突き放す存在を世に放つ必要がありまして、とくに人類と敵対する魔王軍の中でも、魔人は手がつけられない存在です。あのひとは、設定上、真っ向勝負で鱗のひとを瞬殺できます。しかも魔王の言うことを聞きません。話し合いでどうこうしようというのは、かなりズレてます。そもそも魔物たちは、人類と敵対関係にあったほうがメリットが大きく、そのへんは庭園のひとが代弁してくれました。悲しいことですけれど、憎しみに勝る感情は、おそらくこの世にはないのですね。立場上、たぴ岡は愛情を推したいところなのですが、なかなか難しいものがあります。人間たちが魔法を使えば使うほど、魔物たちは活性化します。仲良くなるメリットはありません。だから勇者さんは共存は不可能であるという決断を下しました。それは当たり前のことなのです。 これまでバウマフ家の賛同者が現れなかったのは当然で、もしも現れるとすれば、それは魔法と魔物の関係性に気付いた人間でしょう。魔物たちを完全に滅ぼすためには、魔法を根絶するしかないと気付いた人物です。でも、それは机上の空論というやつで、手元に魔法があるなら、使わずにはいられないでしょう。あとは、どうせ魔物には勝てないから、軍門に下るべきだと考えるパターンでしょうか。それを魔物たちは認めないのですね。まして人類は、過去の討伐戦争で曲がりなりにも勝利をおさめているわけですから。八方ふさがりです。真っ白な灰様がおっしゃるとおり、正直どうにもなりません。 それでも、ポンポコ騎士団は結成されました。バウマフ家の悲願は、人々の心に少しずつ何かを残していて、とくに子狸と深い関わりを持つ人間から、ついに賛同者たちが生まれました。この物語は魔物たちが超越的な存在なので、人類と魔物の勝敗はわりとどうでもいいことなのですね。主人公の子狸が挑んでいるのは両者の共存を築き上げることで、それは不可能に挑むということでもあります。 そんな中、魔物たちはあくまでも子狸の強さに拘ります。王都のひとは「特装騎士を越える必要がある」と言い、羽のひとは「王国最強の騎士を越えねばならない」と言ってました。ところが山腹のひとは、そうではなく「弱くてもいい」と異を唱えていました。作中では明記を避けていますけど、トンちゃんはたぶん世界最強の騎士です。史上最強と断言しないのは、巫女さんのような例外的な存在がいないとも限らないから。ついでに言うと、「世界最強」という単語を使うと、帝国のひとと連合のひとがうるさいのです。「それはどうかな……相性とかあるし。いや、たしかにあいつは強ぇよ……でも」とか「最強の定義は難しいよな。おいそれと使うのは避けたほうがいいんじゃないか。国内限定ならともかく」とか言い出すので面倒くさいのです。その点、巫女さんが「史上屈指の魔法使い」と満場一致で認められていたのは、彼女が反社会的な立場に身を置いていて、かつ子狸と仲良しということもあり、魔物たちの評価は甘くなっているのですね。 ええと、なんの話でしたっけ……。そうそう、トンちゃん。トンちゃんは先天的な素養に恵まれていることもあり、素の親狸(制限解除なし)よりも強いです。お屋形さまを越える人間は、たしかに珍しいですけど、まったく存在しないわけではありません。退魔性が劣化しすぎていて、ほとんど魔法の構成を読める域に達しているので、はっきりと肉体的に勝る相手にしか負けない、程度でしょう。つまりトンちゃんに打ち勝てれば、子狸はお屋形さまを越えたことになりますね。でも、どうでしょうか……。鱗のひとが回復手段に変化魔法を頼ったことから、トンちゃんの異能は治癒魔法の適用外です。二人を戦わせるのは魔物たちにとってリスクが高い、とも感じています。ですが、何しろ世界最強なので、見返りの大きさは無視できません。勇者さんと違ってトンちゃん自身が魔法使いなので、いざとなれば魔物たちが何とか出来ますし。ただ、異能の暴走が怖いんですよね……。異能を使える人間を、魔物たちは二つの呼称で呼びます。「異能者」とは呼びません。「異能持ち」と「適応者」。それらは、ある意味、異能を切り離した呼び名です。魔さくらんぼがレアなのは、「異物」とか「異種」と呼ばれるものの顕現を堰き止めている果実で、総人口に対する適応者の数が少ないからなのですね。お蔵入りした設定ですけど。最終話でちろっと触れるかもしれません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、sayself様! サブタイトルを「ポンポコナイツ」にしようと思っていたのですが、なんだかネタバレっぽかったので直前に変更しました。たぴ岡です。 ああ、なんだかんだで魔物たちはバウマフ家を野放しにしてきましたからね。バウマフ家の悲願に反対しつつも、心のどこかで応援していた部分は否めないと思います。負け戦を好んでふっかける面もありますし。 さて、ついに因縁のポンポコ捕獲チームが登場しました。もともと魔物たちは子狸を学校に通わせること自体に反対していました。国境付近の街で暴走したしっぽが吐き出した夢の一つがそれです。お屋形さまは高校で友達(変人の)が出来たし、自分のお店を持てたのも変人(友達の)の力添えがあったからです。同年代の友人は得難い財産になるという思いがあったのでしょう。結果的に、子狸は騎士団との妙な縁を育んでいくことになります。教官の期待に応えたかった子狸は本気で騎士たちから逃げるし、年々野生化していくポンポコに騎士たちはだんだん本気になっていったのですね。はっきり言ってそんなつもりではなかったのですが、魔物たちに畏怖の視線を向けられる親狸でした。でも、宰相は最初からそのつもりでした。強力な異能は遺伝しにくく、突然変異的に備わるものなのでどうしようもないのですが、そうではない異能持ちなら一定数を確保できます。正直、アリア家みたいな制御系は難しくて、まず本人からして自覚がないケースが多いのと、活用できる場面が限られてくるため、表には出てきません。子狸のまわりに魔物たちがひしめいているように、適応者たちも引き寄せられるように周囲に集ってきます。元来、魔法と異能はそうした関係なのですね。詳しくは、またいずれ。 コニタのくだりは余計だったかもしれないな、と少し思ってます。テンションに任せて書いてしまいましたけど、あれだけだとわかりにくいですよね。コニタはタマさんと同じタイプの、つまり受信系の異能持ちなのですが、彼女の異能は狐一族でトンちゃんに次いで強力なもので、とくに念波の届く範囲が桁外れに広いのです。だからコニタは、自分の異能が通用しない人間を簡単に特定できました。また、勇者さんが子狸を置いて行くつもりだったことを、コニタは知っていました。それでは駄目だと考えたのでしょう。マヌ嬢との口喧嘩で思うところがあったのかもしれません。末妹ではありますが、唯一の受信系であるコニタは狐娘たちの要です。だから魔物たちは、少なくともコニタは子狸の味方をしたと判断したのですね。あまり慕われている様子はなかったのですが、むしろウザったく思われているようですらありましたけど、さすがに捨てていくのはどうかと思ったのかもしれません。飼い主の責任というものもあります。 そうしたら案の定、勇者さんがいなくなったものだから、魔物たちは自由を謳歌しはじめました。ツッコミ役も不在です。どうなる、ポンポコ騎士団。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! 本当にどうするんでしょうね?まず魔王は実在しません。宰相もそれを知ってます。なのに勇者一行とは目的が異なる、バウマフ家の主張と共鳴する集団を作り上げました。魔王は誰だ、という局面に近付きつつあります。 はい、宰相はおっかない人です。ろくに登場しませんけど、ただの人間で魔物たちを追い詰めるのは、バウマフ家の人間を除けば、あの人くらいでしょう。社会と権力、これは魔物たちが持たない力だからです。勇者さんはずっとコニタの成長を促してきましたから、きっと本望でしょう。コニタは自らの判断で、あるじに逆らうことを決めました。うんうん、子供の成長は早いですな……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! 古事記だったかな?で、天の岩戸のエピソードがありますよね。魔物たちがやっていたのは、あれです。はっきり言って、傷心の子狸を慰める手段が、魔物たちにはないのですね。お屋形さま以外のバウマフ家の人間はわかっていなかったようですが、人類と魔物が共存していくというのは土台無理な話で、いまの関係がすでに理想形なのです。少なくとも、たぴ岡が思いつく限りでは。まず根本的に、交易が成り立たないのですね。魔物たちが人間たちに求めているのは、究極的にはたった一つで、自分たちのことを忘れないでほしい、気に掛けてほしいという一点のみです。逆に人間たちが魔物たちに期待することは大変に多く、それは魔物たちの速度だったり、戦力だったり、知識だったりと、枚挙にいとまがありません。その原動力になるのは、魔物たちに負けたくない、打ち勝ちたいといったものになるでしょう。魔物たちはその気になればいつでも人類を滅ぼせますから、これは当然のことと言えます。でも、魔物たちがそう言って聞かせるたびに、バウマフ家の人間はこう思うのですね。自分も人間だと。子狸は、魔物と人間が仲良くやっていけると証明したいのでしょう。それが悲願の成就を掲げてきたバウマフ家の、狂おしいまでの情熱の正体です。でも無理なのです。ポンポコ騎士団は、その無理を通そうとする人たち。よく結成できたなぁ……。苔の一念ですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天魔幻想様! 豆芝までは辿りつけませんでした(笑)いえね、頭の中だともう少し進む予定だったのですよ。でも、じっさいに書いてみたら、印象の問題なのかどうなのか、自分でもよくわからないんですけど、続けようがなかったのです。きれいにお話が切れちゃったのですね。こういうことは、たまにあります。 さて、ポンポコ騎士団。魔物と人類の共存は可能か否か。かなり難しいでしょう。そもそも作者が共存できないよう設定を組みましたから。バウマフ家の人間の要求は二つです。まず魔物たちが気がねなく暮らせること。つまり、やろうと思えば一瞬で全人類を抹消できる力を持っており、不老不死の存在であることを人間たちは理解している。その上で、人間たちが安心して魔物たちに接することが出来る社会を築き上げたい。文章で表すと、そういうことになります。ちょっ……と、これは厳しいんじゃないか……と、たぴ岡は愚考する次第なのですが……。ハードル高いなぁ……。 王国宰相は、たぴ岡の頭の中では限界点の人です。作中に出てくる情報で、限界まで推理を進めている人。だから旅シリーズをクリアするという目的においては、常に的確に駒を配置してきます。でも、それ以上は進めない人でもあります。魔物たちの最終着地点を見据えているのはお屋形さまだけで、どう表現したら良いものかと作者の頭を悩ませている問題です。構造上そうなっているというだけで、見落としはあるかもしれませんが、とりあえず魔物たちは絶対に成功するという確信を持った上で動いています。 勇者さんは~……ええ、詰めが甘いですね。コニタは子狸を嫌っているようだったので、味方をするとは思わなかったのでしょう。鱗のひとにはとどめを刺そうとしたのですが、聖剣が大きくなりませんでした。鱗のひとからすると、ふだんの聖剣はマッチ棒程度のサイズなので、致命傷を与えるのは難しいです。あの場面で聖剣が大きくなったのは、まあ……勇者さんの見積もりでは、子狸と羽のひとはここでお別れになる予定だったからです。たぶん感情制御でも抑えきれなかったのでしょう。聖剣は激しい感情に呼応するのがお約束になっていて、だから勇者さんには不向きなのですね。勇者さんの、と言うよりアリア家の人間の精神構造は、たぶん作中に表れるよりずっと異常な造りになってます。勇者さんの異能は世代交代で劣化したものですから、そう顕著なものではありませんが、アリアパパなんかは「好き」という感情と「守りたい」という感情が完全に独立していて、たとえばアリアママのことを大切に思っていても、利用価値がなくなると守りたいとは思えなくなります。強力な異能は人生を狂わせる要素も多くて、だからやっぱりトンちゃんの2cmは最悪の部類に入ります。相手が鱗のひとだったから良かったものの、ふつうに生物を殺傷する力を持ってますから。あれは、つまり全身にまんべんなく2cmの穴を穿つことができる力です。もしも暴走したら、周囲の生物は全滅するでしょう。正直、魔物たちも近寄るのを嫌がるほどのパワーです。さすがにそこまでひどいものではありませんが、それでもアリア家の感情制御は精神干渉でトップクラスの異能ですから、相応にエグいです。たぶん勇者さんの中での勇者の理想像は、絵本の中に出てくるような立派な人物だったのでしょう。ただし現実問題として、人質をとられて武器を捨ててしまうようでは戦いには勝てないし、劣化した感情制御しか持たない自分では父親のようにはなれないという劣等感があるのかも。父親の話題に反応した勇者さんに、トンちゃんが微妙な表情をしたのは、そのへんに起因しているのでしょう。 ああ、共和国は、数ある小国の一つという感じだったのですよ。それが、ある時期を境に急速に国力を増していくものですから、魔物たちが見に行ったら「こらアカン!」となったのでしょうね。具体的には、連弾のように、困った魔法の使い方を模索する国でした。だから鬼のひとの担当地区には入っていないのです。せいぜい分身が出張していたくらいかと。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! いえ、ないです(にっこり)。彼らの真価は、その他大勢の一人であるということです。本当なら異能持ちという設定も書かずに済ませたかったくらいなのですが……どうもそうは問屋が卸さないようです。これまでの傾向から行くと、騎士Aは小隊長、騎士BとCは外法騎士なのでしょう。騎士Hは何気にチョイ役で登場していて、キャラが立ちつつあります。そういうちゃっかりしたところが騎士Hにはあります。残念ながら、この物語に出てくる騎士たちは戦力の平均化を目的とした訓練を受けていて、パワータイプとかスピードタイプといったわかりやすい特徴がありません。魔法に体格はほとんど関係ありませんし、「もしかしたら勝てるかもしれない部隊」よりも「確実に負けるとわかる部隊」のほうが運営しやすいからです。そう書くと語弊があるかな……ええと、つまり戦力を数値化したとき、「5~8の力を持つ部隊」がたくさんあるよりも、「6の力を持つ部隊」がたくさんあったほうが、勝敗を計算できるぶん無駄がなくなる、無駄がなくなれば結果的によりたくさんの力を勘所に集約できる、という考え方らしいです。三大国家の兵力は、それぞれ一万くらいで、かなり少なめに設定してます。この世界の人間は剣士という例外を除き全員が魔法使いで、動員できる人数の最大値を増やすよりも、きちんと管理できる人数を重視している面があります。上層部の人間が魔物たちと通じているので、その傾向に拍車が掛かっているのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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うるるん滞在記。 おはようございます、餅屋おもちDX様! 妹君、降臨。ついに出て来ちゃいましたね~……。王都のひとが言ったとおり、彼女は最後の切り札、ジョーカーです。隠しておきたかったのですが、こきゅーとすの不調に乗じて侵入を許してしまいました。でも結果的にこきゅーとすは機能不全を免れたようです。その代償として出張中の表記が出来なくなりました。あ、妹君は例外です。秘密兵器だけあって、総合的な能力が非常に高いのですね。 そんな妹君がお屋形さまに診てもらうよう言ったのは、魔物たちへの嫌がらせというのと、親狸がいるのにわざわざ子狸に頼る意味がないからです。こきゅーとすの改造を固定するためには永続魔法が必要で、つまり特赦を持つバウマフ家の人間なら誰でも可能なのですが、三狸の中で伝説狸の能力値は完全に独走していますから。レジェンドは伊達ではありません。 というわけで、まだ試験運用の段階ですが、ついにこきゅーとすが状態2に移行しました。サスケェ……。サスケはともかく。バージョン2は、魔物たちの視点にかなり近いです。魔物たちがリアルタイムでこきゅーとすを閲覧しているとき、彼らに文面を追っているという意識は薄くて、じっさいもっと感覚による面が大きいです。それを少しでも再現しようとすると、魔物たちのほうから歩み寄ってもらうしかありません。キャラクターの確立を目指してがんばる魔物たちでした。やはり友情パワーがいちばんの近道か……。友情って素晴らしい。キャラも立つし。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! がんばる魔物たちでした。ついにこきゅーとすの不調を認めてしまいましたね。王都妹に隠す気がまったくなかったので、妙なことを言い出す前に当たり障りのない方向に持って行きたかったのでしょう。制限解除の裏の事情までバラされてしまいました。青いひとたちのオリジナル六人しか制限解除できないというのは、完全コピーすれば解決できる問題です。おいそれと制限解除できないよう完全コピーしないというのが魔物たちの言い分だったのですが、目的と手段が逆なのですね。青いひとたちには、何が何でも完全コピーしたくない、あるいは出来ない事情があるのでしょう。これは、勇者さんがどんなにがんばっても解明できない部分にあたります。子狸にも積極的に教えるつもりはなかったでしょう。バレても構わないと言うよりは、ここを隠しておけば、まず真相に辿り着くことはないという防波堤です。それをバラされたので、魔物たちは焦ったのですね。王都妹の登場は予想外だったのでしょう。そう何事もうまくは行かないのです。だから山腹のひとは、従来の(魔物たちにとって都合のいい)方式を捨ててでも、実況以外の発言者がわからないようにしました。王都妹の「方舟在住の~」という件名は、王都のひとがお屋形さまをエサに変更するよう迫るほど、魔物たちにとって都合が悪いものなのです。想定外の事態だったため、王都のひとも失言をしてしまいました。ふつう不定形生物さんに背骨はありません。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、天魔幻想様! DASHバウマフ村ですってー!?……いや、うん、すごく平和でいいと思います。けっこうすぐ殴り合いに発展すると思いますけど。同族嫌悪というやつです。意外と上下関係に厳しいところがあって、目下の人間に「おい」とか言われると、すぐに「あ?」とか言い出すのですね。育ての親の魔物たちがそんな感じなので、たぶんバウマフ家の人間に共通する特徴だと思います。争うのは良くないとか言ってましたけど、しょせんそんなものです。基本、アニマルに近い生態をしているので、女の子の前でカッコつけようとします。群れを引っ張るリーダーが必要なのですね。長になるのは、たぶん邪神教徒です。有象無象のバウマフとは、わけが違います。お屋形さまは、村でいちばんの変人ということになりますか。パンを焼きながら、魔物たちの懐刀として奔走することになるでしょう。悲しいことだと思います。そして魔物たちは、おそらくペットのポジションにおさまるかと。待遇に不満があると、すぐに改善を要求してきます。日がな一日中ごろごろして過ごして、夜中には集まって集会します。ときどきクーデターを起こして村を乗っ取りますが、三日ほどで飽きます。悠々自適の毎日ですね。 勇者さんは豆芝を置いて行ったようです。子狸の馬ということなのでしょう。たぶんトンちゃんの馬は、あらかじめ用意されていて、勇者さん自身はふたたび黒雲号にシフトしたのだと思われます。黒雲号は勇者さんに従順ですが、豆芝は先輩の黒雲号と子狸の手前、勇者さんに従っていたという面があります。基本的に勇者さんは動物に好かれる体質をしていませんから。 はたして、こきゅーとすにいったい何が起こっているのか。このへんは、最終話でなんとなくわかると思います。いや、無理かな……?何通りかの解釈が出来ると思います。「これだ!」と明示することはないでしょう。お屋形さまが深く関係する出来事だからです。あのひとは、何と申しますか、一人だけ別の物語を歩んでいると言うか、いや、いちおう魔物たちも何人か一緒にいるのですが、たぴ岡にはちょっと手に負えません。まあ、何をやっているのかは最終話であきらかになるので……。 リリィさんの世界の英雄シリーズは、南北戦争末期(第五次討伐戦争)で、空中回廊の番人に王国の初代国王を配置してしまったことに端を発します。不老不死の秘術に手を染めて、魔道に堕ちたという設定でした。光の宝剣と闇の宝剣の衝突がどうしてもやりたかったのですね。正直、空中回廊はあくまでも人体の限界に挑むというコンセプトになっているので、反則的な武器を持つ勇者に来られても困る、という事情もあったようです。こう、色違いの骨のひとや見えるひとが初代国王の周囲を固めていて、リンドール・テイマアの影武者(ただし似てない。まず性別からして異なるという説もある)が何やかんや言っているのですが、じっさいに戦っているのは勇者みたいな。五代目勇者は、何て言うか、歴代勇者の中でひときわ存在感が薄くて、歴史の裏側でひっそりと活躍するタイプでした。南北戦争が終結してから、じつは魔物たちの陰謀だったんだよ!な、なんだってー!?という流れだったようです。リンドールさんが、たまにふらっと帰ってくる影武者にどこで何をしてきたのか問い詰めたら、「え、魔王と戦ってたんだけど……もしかして知らなかったの?」とか何とか言ったのでしょう。王国の王族は(つまり分派した帝国の王族も)バウマフ家の人間と波長が合うらしく、幼なじみの第二王女は影武者の理解者でした。もともと、この幼なじみのせいでリンドールさんは戦乱に身を投じる羽目になったのですが、「リンドール、あなたは変わってしまった……」とか言われて散々です。 たぴ岡は、子狸のハーレムを認めません。ある意味、巫女一味を登場させたのは最後の餞別と言うか、この気持ちを魔物たちは理解してくれる筈なので、ガチムチルートが確定したのは緑の島です。まあ、子狸は王国紳士なので納得してくれるでしょう。むしろ作者の決断を強烈に支持してくれる筈です。やっぱり主人公ですからね。どうしても甘やかしてしまいます。たぴ岡も、まだ甘いですね。なお、ポンポコ騎士団の平均年齢は三十代半ばを想定してます。隊編成画面に、ずらっとむくつけき男たちが並ぶわけですね。わくわくしてきませんか?しかも熟練の戦士たちですよ。錬度、装備、ステータス、そのどれもが勇者一行の比ではありません。それなのに、団長の子狸にカーソルを合わせると、コメント欄には「ハードル高ぇな……」とか書かれているわけです。なにが不満だと言うのか……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! こきゅーとす改造計画はじまる。じつを言うと、たぴ岡は最初からこきゅーとすを匿名方式にしたかったのです。魔王と勇者の対決を主軸に据えたなら、魔物たちのオリジナルの人数とかは関係ありませんし、その場その場で登場した魔物の解説をすれば事足りる予定でした。ただ、最初からいまの形にしてしまうと、かなり意味不明ですからね……。なんとなく自己アピールする流れにしたかったのです。 これまでのお話で、魔法の胡散臭さはじゅうぶん伝わったと思います。伝わっていたらいいな。魔法のある世界を書こうとしたら、それが便利なものであればあるほど、秘匿するのは難しくなります。魔法使いになれる条件を厳しくすれば、今度は主人公の年齢を上げるか、天才という設定が必要になる。主人公が大人だと、テーマがぶれてしまうので……けっきょく誰でも魔法使いになれる世界が舞台になりました。魔法を使うとMPを消費するという設定は足かせになるので、ほとんど使い放題に。ただし魔法と同化していく。でもイメージは通りやすくなるのでどんどん使おう。バトルを派手にしようとすると、連発できるのはまずくて、まず社会が成り立ちません。なら、それを理由にしてしまおう……というのが、設定の骨子になった部分です。社会が成り立たなくなるから、しいて(略)世界の魔法は詠唱とイメージが不可欠で、座標起点や超過射程、並行呪縛などの縛りがあるのですね。さらに、その上には原則というものがあります。では、なぜ社会が成り立たないから制限を設けるという前提が存在するのか。こきゅーとすの不具合は、その部分に起因するものです。宇宙が誕生した時点で魔法が存在するなら、生態系はもっとめちゃくちゃになる筈です。もともと魔法はなかったと考えたほうが通りが良くて、そうすると今度は魔法の発生と人類の発祥が重なる理由が必要です。しいて(略)世界に魔法があるのは、魔法使いの条件を満たした生物がいたからなのですね。王都のひとは、生後0歳でそんなことを考えました。だから、他の選択肢もあった筈なのに人類と敵対する道を選びました。魔物たちを統べる王、魔王と、人類の代表者、勇者の対立構造は、魔物たちにとって都合が良かったのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、マイマイY@様! はい、まんま中身が本人というわけではありませんが。歩くひとは魔物側の潜入工作員なので、英雄のストックは多いです。時代が下れば、トンちゃんとか巫女さんの姿を写しとったアナザーが生まれることもあるでしょう。オンリーワンの才能を持つ人間を完全に再現するのは難しいですけど、大部分は高レベルの魔法でカバーできます。だから人間たちの戦力区分は、同じレベル2でも騎士級と戦隊級を行ったり来たりするのですね。鱗のひととまともに戦えるトンちゃんが歩くひとの身体能力を手に入れたら、たとえ開放レベルが2に落ちても、たぶん鱗のひとに勝てます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、スルースキル様! 正直、その発想はなかった。いや、やっぱり無理かな……。ある意味、魔都がそうです。原案を出したのは魔物たちなのでしょうが、永続魔法を使えるのはバウマフ家の人間だけですから。詠唱に掛かるごく短時間を破棄するだけで3レベルも持って行かれますから、過去や未来に干渉する魔法は即座に食い潰される筈です。魔物たちに言われて、ほいほいと作った魔都は、気付けば難攻不落の要塞と化していました。たぶん「ゲートを三つ通らないとラストダンジョンのゲートは作動しないんだ。ワイルドだろ?」とか言われて、「なにそれ。新しすぎる。ちょうハイソ」と納得したのでしょう。すごく……交通の便が悪いです……。でもバウマフ家の人間にとっては、ちょうどスタンプラリーみたいな感覚だったのでしょう。この街は、きっと人間たちに愛される名所になる……とか思っていたのかもしれません。結果、ご覧のありさまです。三角地帯のゲートは、光の門という感じで、見るぶんには良いのですが。もれなく獣人がついてきます。 お便りありがとうございました!それでは! |
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おはようございます、D武生Q様! ひと味ちがう歩くひとの分身魔法でした。数年後、英雄のそっくりさんトリオがお笑い界に旋風を巻き起こす……かもしれませんね。今頃は天下をとる算段をしているのでしょうか。港町でスペリオルしりとりをさせたのは、現代の騎士が過去の英雄に対してどこまでやれるのか……という目論見があったのですが、よもや戦いにすらならないとは……想定の範囲内でした。トリオ名は「かげむしゃ」でいいかな。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、狗尾様! あはは、たしかにちょっとホラーでしたね。たぴ岡もそう思って、あんまり怖くならないよう調整しました。なんだかんだで大きいひとは、とっさのときに王都のひとを庇うんだなぁ……なんて思いながら書きました。王都のひとは管理人に合わせて住処を転々としてきましたが、実家は方舟らしいです。方舟に関しては、初出は緑の島です。さり気なさすぎて伏線と言うのもおこがましいのですが、魔物たちの反省文『ハイリスク・ハイリターン』の第零章が「方舟の黙示録」というサブタイトルなのだとか。この「方舟」というのが、王都のひとのことです。いちばん最初に生まれた魔物なので、第零章なのですね。 遺跡というのは、まず古代遺跡のことと考えて良いでしょう。王都のひとは遺跡の関係者とのことですから、遺跡の内部、もしくは近隣に「方舟」と呼ばれる何かがあるのですね。つまり、王都のひとは、もともと大きいひとのご近所さんなのです。ファイブスターズの近くには、例外なく青いひとが住んでいる、いた、ということですね。そして、王都のひとが実家を出て行っても問題なかった、もしくはそのほうが都合が良かったのではないでしょうか。それらを王都のひとは隠しておきたかったみたいですね。妹さんにバラされましたけど。 おお、言われてみればたしかに。もしも最後に消えるつもりだったら、別の手段で連弾を封じたでしょうね。なるほど、こういうところから足がつくのか。はい、魔物たちは消えません。さすがにそれだとハッピーエンドとは言えませんから。ただし魔物たちが目指しているのは、トゥルーエンドです。子狸はハッピーエンドを目指していて、この二つを両立させるのは不可能ではないけど難しいと魔物たちは考えているでしょうね。が、それはおまけです。予想が当たらないと言うよりは、たんじゅんに作中で開示できる情報が不足しているのではないかと。その点は申し訳なく思います。本来であれば裏設定は単なる作者の潤滑油でしたから、最後は目に見えている部分だけ片付けて~fin~となる予定でした。言い訳になってしまいますが、物語の構造自体が魔物たちの完全勝利で終わるよう出来ているのです。こればかりは、もうどうしようもありません。 人間たちは、魔物がいる前提の社会を築き上げてきたので、いなくなったら困るでしょうね……。たぶん、われわれの世界と似たような歴史を辿るのではないでしょうか。銃器を手にした魔法使いたちが戦場を駆けるのですね。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! 王都妹、満を持して登場!いや、まあ……王都のひとはいちばん最初に生まれた魔物ですから、全員が弟妹と言えなくもないのですが。 過去の英雄vs王国最強の騎士。いやぁ……一対一の真っ向勝負なら、ふつうにトンちゃんが勝ちますね。あの三人は有名すぎるのです。ぱっと見で、リリィさんだとバレますから。フィールドをぐぐっと広げて、狙撃アリのルールでも、ちょっと厳しいかな……。正直、トンちゃんの異能は強力すぎて対処法が思い浮かびません。走っている途中につま先の下の土が一斉に逃げたらどうなるでしょうか……たぶん凄い勢いで転びます。とにかく使い方に幅がありすぎて、近寄れない。遠距離から一方的に狙撃するか、罠を仕掛けるか……。ただ、歩くひとはレベル2ですから、人前で開放レベル3の殲滅魔法は撃てないのですね。つまり開放レベル2の盾魔法で全身を包めば、初撃はまず確実に防げます。やだ、勝てる気がしない……。もちろん、チーム戦だったら話は別ですよ。むしろ、あの三人が真価を発揮するのは集団戦の筈。リュシルさんとリンドールさんはチェンジリング☆ハイパーとかなかった時代の人なので、二、三年ほど勉強してもらうとして……魔術師ならっ……魔術師ならきっと何とかしてくれる……! 結論。魔術師◎(チームならたぶん勝てる)、百謀〇(二、三年後に期待)、宿縁△(本職が総司令官なので現場の指揮官とはジャンルが違う)。ご参考になりましたでしょうか? お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、真っ白な灰様! いえいえ、お気になさらず。日本語は難しいですな。たぴ岡もよくやるのですが、文末を揃えるのもおつなものですよ~。 はい、王都妹はスターズではありません。もっと恐ろしいものの片鱗と言えるのかもしれませんね……。王都のひとがさり気なく試してましたけど、負荷が「出張中」の部分に集中しているので、ひとまず小康状態といったところでしょうか。いや、わけがわからないと思いますが、そうなのです。件名に走っていたノイズらしきものは、いちおう魔物たちが抵抗した結果ああなったものです。いちばんどうでもいい部分に負荷を移そうとして、ある程度の成功をおさめていたのですね。だから、あのままだと負荷はますますひどくなって、いずれ本文にもダメージが及んでいたと思います。子狸は、魔物たちが適当に言いくるめたと思われます。おっと、次話が完成しました。放りこんできます。そいやっ。 ついにあきらかになった歩くひとアナザー。いちおう人間たちの認識では、魔物に憑かれた亡者、という扱いになるらしいです。生前の能力を引き継ぐことになってはいるので、有名どころの軍師を真似るのは大変。三英傑は、たぶん身分を隠して生きていくことになると思います。生前は有名すぎて色々と苦労しましたから、ひっそりと暮らしたいという願望があったのかもしれませんね。歩くひとは、姿を借りる代償なのでしょうか、オリジナルの人間が望んだ生き方を肩代わりするような部分があります。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、月狩様! ええ、めっきり肌寒くなってきましたね。冬の足音が忍び寄ってまいりました。今年の冬はあたたかいといいなぁ……。 あ、お気づきになられましたか?トンちゃんのときはアスタリスク(*←これです)を使いましたが、子狸はごはん派とのことでしたので、「米」にしました。ぱっと見た感じだと違和感がなくてよろしいかと。魔物たちは※使いですし。「*」ないし「米」内の文章は、魔物たちには見えていない、もしくは見えないふりをしている、という設定なのですが、見えないところでもきちんとボケるバウマフ家の業が如実に表されているような気がしないでもないですね?そうやってバウマフさんちのひとは、魔物たちのツッコミ癖をより強固なものへと育んできたのです。千年の、きずな……。 お便りありがとうございました!それでは! |
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ぽよよん頂きました。 おはようございます、末摘花様! おれターン。フェイントの練習をしているうちに、足元にボールがあるからうまく行かないのだという結論に達したようです。ある意味、究極ですね。 ハイパーポンポコスーツ完成……!ああ、本物のポンポコスーツは別にあります。世界の鎧シリーズ1~4号機の技術をフィードバックしたもので、究極の機体らしいです。あらゆる環境で作業できるため、一緒に遠出するときなどは魔物たちが子狸に着せていたのですね。管理人専用の機体は代々動物を模していて、親狸の代からポンポコ型になりました。つの付きシミュレーターのデータと違って、本物は着ぐるみに近いです。耐久性を重視しているので、操作盤を入れるスペースのゆとりがなかったのですね。小さい頃から着ぐるみを装着していたので、子狸のハイパー魔法はそっちに引っ張られたのでしょう。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、takaja様! いえ、なりません。退魔性の計算式は割り算で求められるのですが、魔法の位階が進むごとに乗算の値が跳ね上がっていきます。バウマフ家の人間の退魔性が極端に劣化しているのは、開放レベル9の魔物たちと幼い頃から一緒にいて、その存在への抵抗がまったくないためです。そうですね……魔物たちは世界の在り方をゆがめるオーラを常時ほわわんと放っていて、抱っこされたりすると、そのゆがみをだんだん取り込んでいく感じです。ただし、あくまでも間接的な作用であるため、もっとも退魔性が劣化するのは、自分自身が開放レベル9の魔法を使うことです。だから同じバウマフ家でも、お屋形さまの退魔性は飛び抜けて低いのですね。このへんの法則は、開放レベルの昇格と絡めて考えるとわかりやすいかもしれません。 魔法の開放レベルは単純な加算によるものではなく、詠唱破棄(レベル4)と座標起点(レベル4)を連結しても開放レベル5でおさまったりと、上位の階層ほど昇級がにぶるようです。あと性質の相性も関わっていて、中には二つとか三つの連結でレベルが跳ね上がる組み合わせもあります。変化魔法と伝播魔法なんかがそうですね。単体ではレベル1の魔法なのですが、この二つを連結すると一気にレベル3になります。魔物たちが言うところの本人ベースの変化魔法というやつで、変身したり再生したりできる魔法なのですが、人間が使ってもあまり意味のない魔法です。退魔性が抵抗として働くので、定着することがないのですね。同じレベル3でも、騎士たちの殲滅魔法が曲がりなりにも成立しているのは、対象になるのが抵抗値を持たない魔物だからとか、相手がいる、つまり自分自身で完結しない魔法だからです。退魔性と呼ばれているものの正体は、侵食率あるいは同化率と呼ばれるべきもので、個人差はあれどマイナスの人間はいないため、多人数が関わるほど侵食率が加算されて成立しやすくなります。ただし意図的に魔法を使わない人間、つまり魔法の存在を否定する人間がいると、その人間を起点に魔法が崩壊してしまうこともあります。喝采を浴びて良い気分のところに冷や水を浴びせられて、拗ねてしまうのですね。子狸が結界を使ったときに勇者さんに目をつぶっているように言ったのは、彼女の退魔性が高いからと言うより、魔法を捨てた剣士だからです。生まれてから一度も魔法を使ったことがない人間というのは、言ってみれば魔法の存在を認める判子を押したことがない人間です。この、魔法を使うことで締結される契約を、ほとんど詐欺じみていますが、魔物たちは魔力と呼びます。魔物が持っている力と言うよりは、魔法と魔法使いの間に発生するもので、両者の結びつきを強める働きをしてくれます。もっと言えば、魔法を成立させている何かの中継点です。携帯電話で言うところの基地局ですね。この基地局の数が、バウマフ家の人間と魔法(魔物)の間には極めてたくさんあります。まずアンテナが立たないということがありません。だからバウマフ家の人間のまわりは、魔法(魔物)にとって居心地が良くて、安心して暮らせる巣穴ということになります。つまり退魔性ということになるのですが、わざわざ分けて書いたのは、当初の予定では書くつもりがなかったからです。無理でした。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、スルースキル様! さあ、いよいよ子狸が毛皮をまといました。この主人公、いったいどこまで行ってしまうのか……。 ああ、なるほど、世界征服!その手があったか……。おっしゃるとおり、お屋形さまなら出来たかもしれませんね。何故やらなかったんだ……というのが今後の展開に絡んできそうです。三つ……いや、四つの理由があって、そのうち一つは人間たちを鍛え上げるためです。もう一つは、人間たちに恐れられる存在である必要があったから。魔物たちは子供に甘いですからね。力尽くで排除するのは嫌だったのでしょう。つまり重要拠点には近付くなということです。残りの二つは内緒さ! 勇者さんはどうだろうか……。港町で問題発言してましたし、案外そういう願望があるのかもしれませんね。子狸を裏で操ろうとするのかも。かくも未来は美しい。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、獅子王様! 魔物たちは、自分たちにとって都合の悪いことは言わないですからね……。こきゅーとすの不具合で、いままで誤魔化してきたことが表沙汰になってきました。 ハイパー魔法は、二つの可能性を提示する魔法です。一つは子狸が実演してくれるので良いのですが、もう一つは作中で書く機会がないので、正体不明の魔法ということにしました。もう少し具体的に言うと、純白の霊気を操れる術者が王国暦1002年現在はいません。いっそのこと青だけにしたかったのですが、理屈から言うとそうならないのですよ……。 まっ、まだ負けると決まったわけじゃないんだからねっ。……いや、まあ、けっきょくのところ時間が足りなかったのですよ。子狸はまだ子供で、とくべつ才能に恵まれているわけでもないらしいですから……大人の、しかも本職の軍人に勝つのは難しいです。でも主人公ですから、決めるべきときはびしっと決めてくれるのではないかと。これまで順当に負け続けてきましたから、ここで意表を突く結果になるかもしれませんね?ちなみに子狸は、歴代のバウマフ家で最弱かもしれません。魔物たちからしてみると、お屋形さまの血を引く子狸がデキる魔法使いだと困るからです。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、がお~様! はい、サッカーではありません。それ行けファルシオン部サッカー編です。ファルシオン、ここ大事。とか何とか言っているうちに、書きためておいたぶんが完成しました。投稿しておきます。ぽちっとな。 よくわかりませんが、子狸の中でデスボールと何らかの決心が結びついて復活に至ったようです。ついに巣穴を出てきた子狸。いよいよポンポコ騎士団が本格始動するのか……というところで次回。そして今回。 お便りありがとうございました!それでは! |
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こんばんは、アジア様! あ、次話が完成したので投稿しておきました。ハイパーポンポコスーツ。ちょっと想像しにくいかもしれませんね。霊気なので、いちおう透き通っていて、直立歩行したTANUKIぬいぐるみの中に子狸がおさまっている感じです。たぴ岡は漫画が大好きなのですが、自分で描こうと思い立つよりも早く、文字凄ぇ!なんでも出来るぞっ……と獣道に分け入った人間です。漫画だと数分で読み終わってしまうのですが、小説だと数時間は没頭できるので、その感覚が好きだったのですね。お目当てのブツを本屋さんでゲットしたときの、あの感動、家に帰って読みはじめる前の高揚が忘れられません。 お便りありがとうございました!それでは! |